JP3201989B2 - 草刈機 - Google Patents

草刈機

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JP3201989B2
JP3201989B2 JP34404497A JP34404497A JP3201989B2 JP 3201989 B2 JP3201989 B2 JP 3201989B2 JP 34404497 A JP34404497 A JP 34404497A JP 34404497 A JP34404497 A JP 34404497A JP 3201989 B2 JP3201989 B2 JP 3201989B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は草刈機に関するもの
である。更に詳しくは、メインカッターを備えた走行車
本体の側部にサブカッターを有する草刈機において、直
進走行の安定性を向上させ、運転操作をし易くしたもの
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の歩行型自走式の草刈機には、例え
ば、特許第2620676号の草刈機のように、畦等の
上面と法面の草を同時に刈り取ることができるようにし
たものがある。この構造を有する草刈機は、ほぼ水平な
畦の上面の草を刈り取るメインカッターを有する走行車
本体と、該走行車本体の前部側に設けてある前輪と、上
記走行車本体の後部側に設けてあり、該走行車本体を走
行させる駆動輪と、上記走行車本体の一方の側部に設け
てあり、法面の草を刈り取るサブカッターを備えてい
る。上記サブカッターは、上下方向に自由に揺動できる
ように設定可能であり、また、上下方向の一定の角度範
囲内において所定の角度に固定できるようになってい
る。また、この草刈機は、サブカッターを水平に設定す
ることにより、メインカッターとサブカッターの双方を
使用して平地の草刈作業もすることができる。
【0003】なお、草刈機は、前輪側が重いと方向転換
などの操縦性が悪くなるので、通常、草刈機は原動機等
を後輪側に配設して、前輪側にあまり荷重がかからない
ようにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な従来の草刈機には、次のような課題があった。サブカ
ッターは、畦の上面と法面の草を同時に刈り取る際、走
行車本体の一方の側部から法面に垂れ下がるように設定
される。即ち、サブカッターは所要の重量を有してお
り、上記したように法面に垂らして設けてあるので、草
刈機全体の重心は法面側に偏っている状態にあり、しか
も、操縦性を悪くしないために前輪側には荷重があまり
かかっていないので、草刈機は前輪側から法面に引き寄
せられて横滑りし、畦から脱落してしまい易かった。
【0005】また、メインカッターは走行車本体に設け
てあり、駆動輪の軌道上を移動するが、サブカッターは
走行車本体の一方の側部に設けてあり、駆動輪の軌道か
ら外れているので、サブカッターが草の抵抗を受けるこ
とにより、草刈機の進行方向は次第にサブカッターが設
けられている側に曲がってしまう傾向があった。特に上
記したように畦の上面と法面の草を同時に刈り取るよう
な場合にあっては、前輪が法面側に滑り落ちる方向に曲
がるため危険である。
【0006】なお、草刈機には、草刈面に対して上記サ
ブカッターを所要高さで維持する車輪が備えてあるもの
もある。この草刈機にあっては、草刈走行時において、
草が上記車輪に絡みついてしまうことがあった。車輪に
草が絡みつくと、これが抵抗となって上記同様、草刈機
の進行方向は更にサブカッターが設けられている側に曲
がってしまい易くなる。
【0007】従って、上記した従来の草刈機は、作業者
が力を入れてハンドルをしっかり持ち、上記した方向に
草刈機が移動しないように操作することにより使用され
ている。そのため、この草刈機の操作は、容易でなく相
当の疲労を伴うものであった。しかも、例えば草刈機を
畦から落としたときは、引き上げる作業が大変であるの
で、勢い運転操作も慎重になってしまっており、作業効
率も悪かった。
【0008】本発明の目的は、上記課題を解決するもの
で、メインカッターを備えた走行車本体の側部にサブカ
ッターを有する草刈機において、直進走行の安定性を向
上させ、運転操作をし易くした草刈機を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、メインカッターを有する走行車本体と、該
走行車本体の前部側にあって、フレームより前方に延出
しているフォーク部材の先端部に設けてある前輪と、上
記走行車本体の後部側に設けてあり、上記走行車本体を
走行させる駆動輪と、上記走行車本体の一方の側部に、
上下方向の角度が調整できるように、または /及び上下
方向に揺動できるように設けてあるサブカッターと、を
備えており、上記前輪は、草刈面との接地面を有し円環
状に形成してある環体と該環体の外周より外方に突出し
て放射状に形成され草刈面に突き刺さる突出部を有して
おり、上記フォーク部材は、進行方向に向けて水平方向
に形成された先端部分を有することを特徴とする、草刈
機である。
【0010】第2の発明にあっては、草刈面に対して上
記サブカッターを所要高さで維持する車輪を有してお
り、進行方向における該車輪の前方または/及び側方に
は、草が該車輪に絡みつかないように草を案内するガイ
ド部材が設けてあることを特徴とする、第1の発明に係
る草刈機である。
【0011】(作 用)前輪に、草刈面との接地面を有し円環状に形成してある
環体と該環体の外周より外方に突出して放射状に形成さ
れ草刈面に突き刺さる突出部 を有しているので、草刈機
は上記突出部が草刈面に突き刺さりながら走行する。従
って、サブカッターが草の抵抗を受けることにより、草
刈機の進行方向が次第にサブカッターが設けられている
側に曲がることを防止することができる。つまり、草刈
機の直進走行の安定性を向上させることができる。
【0012】サブカッターが上記走行車本体の一方の側
部において、上下方向の角度が調整できるように、また
は/及び上下方向に揺動できるように設けてあるので、
例えば、畦の上面と法面の草を同時に刈り取る際に、サ
ブカッターを走行車本体の一方の側部から法面に垂れ下
がるように設定して、草刈機全体の重心が法面側に偏っ
ている状態でも、上記突出部が草刈面に突き刺さりなが
ら走行することにより、前輪が法面側に引き寄せられて
横滑りすることを防止することができる。これにより草
刈機が畦から脱落することを防止できる。
【0013】草刈面に対してサブカッターを所要高さで
維持する車輪を有しており、進行方向における該車輪の
前方または側方、あるいは前方及び側方には、草が該車
輪に絡みつかないように草を案内するガイド部材が設け
てあるものは、草刈機の草刈走行時において、草をガイ
ド部材に沿ってスムーズに案内することができるので、
草が上記車輪に絡みついてしまうことを防止することが
できる。これにより草刈機の進行方向がサブカッターが
設けられている側に曲がることを防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き更に詳細に説明する。図1は本発明に係る草刈機の第
1の実施の形態を示しており、一部を省略した平面視説
明図、図2はスパイク部材を有する前輪を示す要部説明
図、図3は図1に示す草刈機の運転状態を示す概略説明
図である。符号A1は草刈機で、走行車本体1と、走行
車本体1の一方の側部に設けてある揺動体8を備えてい
る。
【0015】走行車本体1は、フレーム10を備えてい
る。フレーム10にはカバー11が装着されている。カ
バー11の前部(図1において右側)には、草を倒し安
全を確保するために上方に傾いた傾斜部110が設けて
ある。また、カバー11の両側には側部カバー111が
設けてある。符号136はメインカッターであり、両端
側がやや下方へ傾斜して形成してある。
【0016】フレーム10の後部にはハンドル14が設
けてある。フレーム10の上部には原動機(図示省略)
が設けてある。走行車本体1の後部側には、原動機によ
り駆動される駆動輪16が設けてある。また、走行車本
体1の前部側には、上記メインカッター136の刈高を
調整することができる前輪17が設けてある。
【0017】上記前輪17は、帯板で円環状に形成して
ある鉄製の環体171と、該環体171を補強するスポ
ーク部材172(図2参照)を備えている。スポーク部
材172の中央部には、軸受部173(図2参照)が設
けてある。前輪17は、フレーム10に固着してあるフ
ォーク部材18の先端に、上記軸受部173を介して取
り付けてある。また、前輪17のうち草刈面と接地する
箇所である環体171の外周には、該草刈面に突き刺さ
る突出部であるスパイク部材174・・・が、全周にわ
たり、等間隔で放射状に突出して設けてある。スパイク
部材174・・・は鉄製のもので先端が尖っており、基
部から先端までの長さは約20〜30mmである。
【0018】なお、本実施の形態において前輪17は、
直進安定性を高めるために左右に進行方向が変えられな
いように固定した状態で設定してあるが、これに限定す
るものではない。適宜、ハンドル等により左右に進行方
向を変えることができるようにしてあっても良く、これ
らの設定は任意である。
【0019】カバー11の一方の側部(図1において上
側)には、揺動体8がヒンジ部15を介して、上下方向
の角度が調整できるようにして取り付けてある。揺動体
8には、軸受部材82が縦方向に取り付けてある。軸受
部材82にはカッター軸83が軸支してある。カッター
軸83の下端部には両端側がやや下方へ傾斜したサブカ
ッター84が取り付けてある。
【0020】また、軸受部材82には、カバー81が取
り付けてある。カバー81の前部には傾斜部810が設
けてあり、両側部には側部カバー811が設けてある。
揺動体8には該揺動体8の重量を支える車輪85が設け
てある。サブカッター84の刈高の調整は、上記車輪8
5の高さを調整することにより行われる。車輪85の高
さ調整機構は公知技術が使用される。
【0021】揺動体8における上下方向の角度の調整
は、角度調整板30(図3参照)で行う。角度調整板3
0には、複数のピン孔31が設けてある。また、カバー
11側には、ハンドル14から進退操作が可能な係止ピ
ン112を有する角度固定具113が設けてある。この
構造によれば、係止ピン112を所定のピン孔31に挿
入し係止することにより、揺動体8の角度を水平または
所定の角度で固定することができる。また、固定しない
場合は、一定の角度範囲内で自在に揺動する。
【0022】(作 用) 図1ないし図3を参照して草刈機A1の作用を説明す
る。草刈機A1によって畦の上面Jと法面Nの草を同時
に刈り取る場合には、角度調整板30と角度固定具11
3により、固定するかまたは固定しないで揺動自在と
し、揺動体8を傾斜させて、法面Nの傾斜角度に対応さ
せる(図3参照)。このとき揺動体8は、走行車本体1
の一方の側部から法面Nに垂れ下がるように設定されて
おり、草刈機A1全体の重心は法面N側に偏っている状
態にある。
【0023】しかし、草刈機A1は、前輪17のうち草
刈面(上面J)と接地する箇所にスパイク部材174・
・・が設けてあり、草刈機A1の走行に伴って該スパイ
ク部材174・・・が上面Jに突き刺さるので、前輪1
7に、法面側に引き寄せられる力が作用しても、前輪1
7は横滑りしない。従って、草刈機A1全体の重心が法
面側に偏っている状態でも、畦から脱落することを防止
することができる。
【0024】また、草刈機A1は、サブカッター84を
水平に設定することにより、メインカッター136とサ
ブカッター84の双方を使用して平地の草刈作業を行う
場合にも使用することができる。この場合にあっては、
一走行当たりの草刈面積を広くすることができるので、
刈り取り部の面積が同じであれば、より少ない走行回数
または走行距離で草刈作業ができるようになる。
【0025】しかし、このとき草刈機A1は、サブカッ
ター84が草の抵抗を受けることにより、次第に進行方
向がサブカッター84が設けられている側に曲がる傾向
を生じる。このような場合でも草刈機A1は、前輪17
のうち草刈面と接地する箇所にスパイク部材174・・
・が設けてあり、該スパイク部材174・・・が草刈面
に突き刺さりながら走行することによって、草刈機A1
の進行方向がサブカッター84が設けられている側に曲
がることを防止することができる。つまり、草刈機A1
の直進走行の安定性を向上させることができる。
【0026】図は本発明に係る草刈機の第2の実施の
形態を示すもので、揺動体の水平方向における移動範囲
を示しており、一部を省略した平面視説明図である。図
は図に示す草刈機の側面視説明図、図は図に示
す草刈機の運転状態を示す概略説明図である。なお、図
において、上記草刈装置A1と同一または同等箇所には
同一の符号を付して示している。また、以下の説明にお
いて構造についての重複する説明は、大体において省略
する。符号A2は草刈機で、走行車本体1と、走行車本
体1の一方の側部に設けてある揺動体2を備えている。
【0027】カバー11の一方の側部(図において上
側)には、駆動装置4と揺動体2を支持する支持部材3
がヒンジ部15を介し上下方向の角度が調整できるよう
にして取り付けてある。支持部材3の後部側には、角度
調整板30が取り付けてある(図参照)。角度調整板
30には、複数のピン孔31が設けてある。また、カバ
ー11側には、ハンドル14から進退操作が可能な係止
ピン112を有する角度固定具113が設けてある。こ
の構造によれば、係止ピン112を所定のピン孔31に
挿入し係止することにより、支持部材3の角度を水平ま
たは所定の角度で固定することができる。また、固定し
ない場合は、一定の角度範囲内で自在に揺動する。
【0028】支持部材3は、前部側が断面クランク状に
折曲されており、外側部分が一段高く形成されている
(図参照)。その段部の下側には駆動装置4が取り付
けられている。駆動装置4は、原動機12(図参照)
の動力をサブカッター25の動力と揺動体2を移動(揺
動)させるための動力に分配する装置である。
【0029】揺動体2は、支持部材3に、リンク機構5
を介して取り付けられている。揺動体2は、基板20を
備え、基板20には軸受部材22が縦方向に取り付けて
ある。軸受部材22にはカッター軸23が軸支してあ
る。カッター軸23の上部には従動プーリー24が取り
付けてあり、下端部には両端側がやや下方へ傾斜したサ
ブカッター25が取り付けてある。なお、上記駆動装置
4及びリンク機構5の詳細な説明は、公知のものを使用
しているので省略する。
【0030】(作 用)図4ないし図6 を参照して草刈機A2の作用を説明す
る。なお、上記草刈装置A1と共通する構成より生じる
同様の作用、効果については説明を省略し、相違する点
についてのみ説明する。
【0031】草刈機A2の揺動体2は、図の想像線及
び図で示すように駆動装置4及びリンク機構5によ
り、外方に広がる方向に移動可能に設けられている。従
って、草刈機A2は、適宜速度で走行させながら揺動体
2を外方に揺動(往復移動)させることによって、サブ
カッター25とメインカッター136とで草刈面の広い
範囲を刈り取ることが可能である。
【0032】しかし、走行車本体1を走行させながら揺
動体2を揺動させ、一走行当りの草刈面積を広くした場
合、揺動体2の揺動によって走行車本体1がふらつくの
で、揺動させない場合と比べて、より運転操作がし難く
なる。しかも、前輪に、法面側に横滑りする力がより大
きく働くので、畦から脱落する危険も大きくなる。
【0033】草刈機A2は、上記したように、走行に伴
ってスパイク部材174・・・が上面Jに突き刺さるの
で、走行車本体1を安定または実質的に安定させること
ができ、これにより該走行車本体1のふらつきを防止す
ることができる。つまり、草刈機A2は、スパイク部材
174・・・が上面Jに突き刺さりながら走行するの
で、高い走行安定性を得ることができ、運転操作をし易
くすることができる。
【0034】図は本発明に係る草刈機の第3の実施の
形態を示す平面視説明図、図は図に示した草刈機の
移動体を外方へ移動させて固定した状態を示す平面視説
明図、図は図で示す状態の草刈機の側面視説明図で
ある。なお、図において、上記草刈機A1またはA2と
同一または同等箇所には同一の符号を付して示してい
る。また、以下の説明において構造についての重複する
説明は大体において省略する。符号A3は草刈機で、走
行車本体1と、走行車本体1の一方の側部に設けてある
揺動体6と、移動体7を備えている。
【0035】草刈機A3の走行車本体1には、揺動体6
がヒンジ部15を介し上下方向に揺動可能かつ所要角度
で固定可能に取り付けてある。揺動体6は、カバー61
を有している。カバー61の前部側には傾斜部610が
設けてある。カバー61の外側部には該揺動体6の重量
を支え、かつ草刈面に対して後述する第1のサブカッタ
ー69及び第2のサブカッター75を所要高さで維持す
る車輪67が設けてある。
【0036】上記カバー61の傾斜部610の先部に
は、パイプ材を湾曲させて形成してあり、草刈走行時に
おいて草が上記車輪67に絡みつかないように該草を案
内するガイド部材62の一端がボルト・ナット(図示省
略)により着脱自在に設けてある。ガイド部材62は車
輪67の前方から側方にかけて設けてある(図7、図8
参照)。また、側面視においては、下方向に傾斜して、
他端が車輪67の回転中心よりやや低い高さの位置に設
定されるようにしてある(図参照)。
【0037】なお、本実施の形態においてガイド部材6
2はパイプ材を使用したが、草刈走行時において草が車
輪67に絡みつかないように該草を案内することができ
れば、これに限定するものではない。また、ガイド部材
62は、走行車本体1の方向へ延長することもできる。
これにより走行車本体1と揺動体6との隙間に草が入り
込んで引っ掛ることも防止することができるようにな
る。
【0038】カバー61のほぼ中央部には上部に駆動プ
ーリー68を有するカッター軸680が軸支してあり、
カッター軸680の下端部には第1のサブカッター69
が取り付けてある。第1のサブカッター69の先端軌跡
の走行車本体1側は、メインカッター136の先端軌跡
と進行方向において幅方向へ一部重なる(前後にずれて
いるので接触はしない)ようにしてあり、刈残しがない
ようにしている。また、カバー61の外端寄りには、扇
形の制御板63が設けてある。制御板63には、停止ピ
ンPを差し込むためのピン孔630が所要数設けてあ
る。
【0039】揺動体6には、リンク機構5aを介し移動
体7が取り付けてある。移動体7のカバー71の前部側
には傾斜部710が設けてある。なお、傾斜部710は
省くこともできる。カバー71のほぼ中央部には上部に
従動プーリー74を有するカッター軸740が軸支して
あり、カッター軸740の下端部には第2のサブカッタ
ー75が取り付けてある。駆動プーリー68と従動プー
リー74間にはベルトVが掛けてある。
【0040】リンク機構5aを構成するリンク部材5
0,51の外側には、上記制御板63のピン孔630に
対応し、ピン孔520を有する固定用ブラケット52が
設けてある。
【0041】(作 用) 図7ないし図9を参照して草刈機A3の作用を説明す
る。なお、上記草刈機A1またはA2と共通する構成よ
り生じる同様の作用、効果については説明を省略し、相
違する点についてのみ説明する。草刈機A3は、揺動体
6の後部に移動体7を収納し固定した状態では、メイン
カッター136と第1のサブカッターを合せた刈幅で草
刈作業を行うことができる(図参照)。また、刈幅を
更に拡げたいときには、リンク部材50,51を外側へ
回動させて移動体7を移動させ、適当な位置でピン孔6
30、520を合わせて停止ピンPを差し込み、移動体
7を固定する。これにより移動体7に設けてある第2の
サブカッター75の調整位置によって、メインカッター
136と第1のサブカッター69を合わせた刈幅から、
メインカッター136と第1のサブカッター69に更に
第2のサブカッター75を合わせた刈幅の範囲で、刈幅
を任意に設定できる(図参照)。
【0042】車輪67の前方から側方にかけて、草刈走
行時において草が上記車輪67に絡みつかないように該
草を案内するガイド部材62が設けてあるので、草刈機
A3の草刈走行時において草は、ガイド部材62の他端
側へ流れるように案内され、これにより草が上記車輪6
7に絡みついてしまうことを防止することができる。従
って、草が車輪67に絡みつくことにより抵抗が生じ、
草刈機A3の進行方向がサブカッターが設けられている
側に曲がることを防止できる。しかもガイド部材62
は、他端側にかけて下方向に傾斜するように設けてある
ので、草は他端側へ案内されるにつれて段々と傾倒さ
れ、これにより草を刈るときにおける第2のサブカッタ
ー75の刈り取り抵抗をも小さくすることができる。
【0043】なお、本明細書で使用している用語と表現
はあくまで説明上のものであって、限定的なものではな
く、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するもの
ではない。また、本発明は図示の実施の形態に限定され
るものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形
が可能である。
【0044】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a) 前輪に、草刈面との接地面を有し円環状に形成
してある環体と該環体の 外周より外方に突出して放射状
に形成され草刈面に突き刺さる突出部を有しているの
で、草刈機は上記突出部が草刈面に突き刺さりながら走
行する。従って、サブカッターが草の抵抗を受けること
により、草刈機の進行方向が次第にサブカッターが設け
られている側に曲がることを防止することができる。つ
まり、草刈機の直進走行の安定性を向上させることがで
きる。
【0045】(b) サブカッターが上記走行車本体の
一方の側部において、上下方向の角度が調整できるよう
に、または/及び上下方向に揺動できるように設けてあ
るので、例えば、畦の上面と法面の草を同時に刈り取る
際に、サブカッターを走行車本体の一方の側部から法面
に垂れ下がるように設定して、草刈機全体の重心が法面
側に偏っている状態でも、上記突出部が草刈面に突き刺
さりながら走行することにより、前輪が法面側に引き寄
せられて横滑りすることを防止することができる。これ
により草刈機が畦から脱落することを防止できる。
【0046】(c) 草刈面に対してサブカッターを所
要高さで維持する車輪を有しており、進行方向における
該車輪の前方または側方、あるいは前方及び側方には、
草が該車輪に絡みつかないように草を案内するガイド部
材が設けてあるものは、草刈機の草刈走行時において、
草をガイド部材に沿ってスムーズに案内することができ
るので、草が上記車輪に絡みついてしまうことを防止す
ることができる。これにより草刈機の進行方向がサブカ
ッターが設けられている側に曲がることを防止できる。
【0047】(d) 上記したように本発明に係る草刈
機は、突出部が草刈面に突き刺さることにより、上記し
たような効果を奏することができるので、運転操作がし
易くなり、ひいては作業者の労力をも軽減することがで
きる。また、直進走行の安定性も向上するので、運転操
作が楽にでき、作業効率も高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る草刈機の第1の実施の形態を示し
ており、一部を省略した平面視説明図。
【図2】スパイク部材を有する前輪を示す要部説明図。
【図3】図1に示す草刈機の運転状態を示す概略説明
図。
【図4】本発明に係る草刈機の第2の実施の形態を示す
もので、揺動体の水平方向における移動範囲を示してお
り、一部を省略した平面視説明図。
【図5】図に示す草刈機の側面視説明図。
【図6】図に示す草刈機の運転状態を示す概略説明
図。
【図7】本発明に係る草刈機の第3の実施の形態を示す
平面視説明図。
【図8】図に示した草刈機の移動体を外方へ移動させ
て固定した状態を示す平面視説明図。
【図9】図で示す状態の草刈機の側面視説明図。
【符号の説明】
A1,A2,A3 草刈機 N 法面 J 上面 P 停止ピン V ベルト 1 走行車本体 10 フレーム 11 カバー 110 傾斜部 111 側部カバー 112 係止ピン 113 角度固定具 12 原動機 136 メインカッター 14 ハンドル 15 ヒンジ部 16 駆動輪 17 前輪 171 環体 172 スポーク部材 173 軸受部 174 スパイク部材 18 フォーク部材 2 揺動体 20 基板 21 カバー 210 傾斜部 211 側部カバー 22 軸受部材 23 カッター軸 24 従動プーリー 25 サブカッター 26 車輪 3 支持部材 30 角度調整板 31 ピン孔 4 駆動装置 5,5a リンク機構 50,51 リンク部材 52 固定用ブラケット 520 ピン孔 6 揺動体 61 カバー 610 傾斜部 62 ガイド部材 63 制御板 630 ピン孔 67 車輪 68 駆動プーリー 680 カッター軸 69 第1のサブカッター 7 移動体 71 カバー 710 傾斜部 74 従動プーリー 740 カッター軸 75 第2のサブカッター 8 揺動体 81 810 傾斜部 811 側部カバー 82 軸受部材 83 カッター軸 84 サブカッター 85 車輪

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メインカッターを有する走行車本体と、 該走行車本体の前部側にあって、フレームより前方に延
    出しているフォーク部材の先端部に設けてある前輪と、 上記走行車本体の後部側に設けてあり、上記走行車本体
    を走行させる駆動輪と、 上記走行車本体の一方の側部に、上下方向の角度が調整
    できるように、または/及び上下方向に揺動できるよう
    設けてあるサブカッターと、 を備えており、上記前輪は、草刈面との接地面を有し円環状に形成して
    ある環体と該環体の外周より外方に突出して放射状に形
    成され草刈面に突き刺さる突出部を有しており、 上記フォーク部材は、進行方向に向けて水平方向に形成
    された先端部分を有する ことを特徴とする、 草刈機。
  2. 【請求項2】 草刈面に対して上記サブカッターを所要
    高さで維持する車輪を有しており、進行方向における該
    車輪の前方または/及び側方には、草が該車輪に絡みつ
    かないように草を案内するガイド部材が設けてあること
    を特徴とする、 請求項1記載の草刈機。
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