JP3907323B2 - 刈払機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、土手・畦畔等の雑草等を刈り払うための刈払機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、小型の原動機により刈払装置の刈刃を駆動させ、雑草、灌木、及び、ササ等を刈り払う携帯用の刈払機は公知である。該刈払機は、例えば、パイプ状の操作ハンドルの一端部に原動機を、他端部に刈払装置を設け、該原動機の出力軸と刈払装置の刈刃とを、操作ハンドル内を貫通する回転軸にて連結して構成されている。そして、刈払作業時には、例えば、操作ハンドルを肩から吊り下げて刈払機全体を支持しながら刈払作業を行っていた。また、刈払装置の刈刃は一般的に、上下の刃を相対摺動させるレシプロ刃、又は、軸心を中心に回転駆動される円板状の回転刃により構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述のような刈払機においては、該刈払機全体の重量を作業者が支持しながら刈払作業を行うこととなるので、作業時の労力負担が大きく長時間継続して作業を行うのは困難であった。そして、前記レシプロ刃及び円板状の回転刃は、特に左右方向の刈払範囲が狭い(円板状の回転刃にあっては前後方向も同様に狭い)ため、刈払作業時には刈払装置を左右に振り回しながら作業を行わなければならず、刈払装置を左右に振り回しながらの刈払作業には高度なテクニックが必要とされている。さらに、刈刃をレシプロ刃にて構成した場合は、振動が大きかった。従って、精神的・肉体的な疲労が大きかった。そこで、本発明においては、刈払範囲を広範囲化するとともに、刈払作業時の負担を軽減する刈払機を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
パイプ状に形成したハンドル(3)の一端部に原動機(1)を取り付け、他端部に刈払装置(2)を取付け、該原動機(1)の出力軸と刈払装置(2)とは、前記ハンドル(3)内を回転自在に貫通する回転軸(4)により連結され、該回転軸(4)と刈払装置(2)の間にはギアボックス(5)を介装した刈払機において、該刈払装置(2)は、左右方 向の中央部にギアボックス(5)と駆動スプロケット(11)を配置し、該駆動スプロケット(11)の左右に複数の従動スプロケット(12・12)を並設し、該駆動スプロケット(11)及び従動スプロケット(12・12)にはチェン(13)を巻回し、該チェン(13)の外周面には、外側方向に突出する複数の刈刃(14)を付設し、該チェン(13)の上方は、カバー体(15)により被覆し、該カバー体(15)の前部には鋸状の固定刃(15a)を形成し、該固定刃(15a)は刈刃(14)の上方に近接して配置し、前記刈払装置(2)の下面には、左右一対の接地ローラ(17・17)を前後方向に回転自在に取り付け、該接地ローラ(17・17)の接地点を、前記駆動スプロケット(11)及び従動スプロケット(12・12)よりも下方に配置したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の刈払機の実施例を示す全体斜視図、図2は同じく刈払装置を示す平面図、図3は同じく後面断面図、図4は同じく側面断面図、図5は本刈払機による草の切断状態を示す斜視図、図6は二つのスプロケット間にチェンを巻回して二軸に構成した刈払装置を示す側面図、図7は刈払機の他の構成例を示す全体斜視図、図8は同じく刈払装置及びギアボックスを示す側面断面図、図9は同じく刈払装置を示す平面断面図、図10は同じく本刈払機による草の切断状態を示す斜視図、図11は刈払機の他の構成例を示す全体斜視図、図12は同じくハンドルに設けた遊動輪及び駆動輪を示す後面図、図13は同じく側面図、図14は同じく平面図、図15は左駆動輪を支持する左ギアケースを示す一部断面後面図、図16は右駆動輪を支持する右ギアケースを示す一部断面後面図、図17は刈払機が左駆動輪の駆動力により移動する状態を示す後面図、図18は刈払機が右駆動輪の駆動力により移動する状態を示す後面図、図19は刈払機の他の構成例を示す平面断面図、図20は同じく側面断面図、図21は刈払機の他の構成例を示す側面図、図22は同じく平面図、図23同じく刈払装置及びギアボックスを示す側面断面図、図24は同じく平面断面図、図25は刈払機が左の駆動輪の駆動力により移動する状態を示す後面図、図26は刈払機が右の駆動輪の駆動力により移動する状態を示す後面図、図27は左右の駆動輪を水平方向に回動可能に構成した刈払機を示す平面断面図である。
【0007】
まず、本発明の刈払機の実施例について、図1乃至図4により説明する。刈払機は、パイプ状に形成したハンドル3の一端部にエンジン等の原動機1を取り付け、他端部に刈払装置2を取り付けて構成しており、該原動機1により刈払装置2を駆動している。該原動機1の出力軸と刈払装置2とは、ハンドル3内を回転自在に貫通する回転軸4により連結され、該回転軸4と刈払装置2との間にはギアボックス5が介装されている。また、ハンドル3の途中部にはハンドル操作部3a・3aが形成され、刈払作業時に該ハンドル操作部3a・3aを持って刈払機の操作を行うようにしている。
【0008】
刈払装置2においては、駆動スプロケット11、及び、複数の従動スプロケット12・12が左右方向に並設され、該駆動スプロケット11及び従動スプロケット12・12にはチェン13が巻回されている。該チェン13の外周面には、外側方向に突出する複数の刈刃14・14・・・が付設されている。該駆動スプロケット11は、駆動軸11aにより前記ギアボックス5に回転自在に支持され、従動スプロケット12・12は、ギアボックス5に固設されたフレーム10の左右両端部に回転自在に支持されている。
【0009】
該ギアボックス5内では、回転軸4の先端部に固設されたベベルギア18と、駆動スプロケット11の駆動軸11aに固設されたベベルギア19とが噛合しており、これにより、原動機1からの駆動力を駆動スプロケット11に伝達して、該駆動スプロケット11を回転駆動している。該駆動スプロケット11により前記チェン13及び刈刃14・14・・・が一体的に一定方向に高速回転駆動され、その回転方向は、例えば、図2において左方向となっている。前記刈刃14の外側端部には刃先14aが形成され、該刃先14aはチェン13の回転方向に向かって傾斜している。
【0010】
チェン13の上方にはカバー体15が配設され、該チェン13や駆動スプロケット11及び従動スプロケット12・12等を覆っており、該カバー体15の前部(図2における上部)には、鋸状の固定刃15a・15a・・・が形成されている。該固定刃15a・15a・・・は、刈払装置2の前部に位置する前記刈刃14・14・・・の上方に近接して配置されている。また、刈払装置2の前部に位置するチェン13の内周側には、従動スプロケット12・12間に支持部材16が配設され、該支持部材16はカバー体15に固設されている。該支持部材16は側面視略L字状に形成されて、水平部16aの外側面16aがチェン13の内周面に摺接している。
【0011】
前記フレーム10の下面には、左右一対の接地ローラ17・17を前後方向に回転自在に取り付け、該接地ローラ17・17の接地点が、駆動スプロケット11及び従動スプロケット12・12よりも下方に位置するように配置しており、該接地ローラ17・17によって刈払装置2が前後方向に移動可能に構成されている。
【0012】
以上の如く構成された刈払機においては、原動機1の駆動力により高速回転駆動される刈刃14・14・・・によって雑草等を刈り払うように構成しているが、該刈刃14・14・・・により刈り払われる雑草等は、図5に示すように、固定刃15aと固定刃15aとの間に挟まれるので、刈刃14・14・・・の回転方向に雑草等が逃げることを防止することができ、例えば、短い草であっても確実に刈り払うことができる。また、石等の高い障害物に当たっても刈刃14に損傷を与えることがなく、寿命を延ばすことができる。また、刈払装置2においては、刈刃14・14・・・を付設したチェン13が、左右に並設された駆動スプロケット11及び従動スプロケット12・12に巻回されているので、左右の広い範囲に刈刃14・14・・・が配置されることとなり、該刈払装置2を前進させるだけで、左右方向の広範囲に渡って雑草等を刈り払うことができ、刈払装置を左右に振り回す必要がなくなって刈払作業時の負担を低減することが可能となる。
【0013】
また、刈払装置2には前後方向に回転自在な接地ローラ17・17を設けているので、刈刃14・14・・・の対地高さを一定に保持しながら刈払装置2を前進させることができるとともに、前進時の抵抗も殆どなく軽い操作で簡単に刈払装置2を前進させることが可能である。これにより、刈払作業時の負担を低減することができるとともに、刈払作業の品質向上を図ることができる。そして、刈払装置2の前部に位置するチェン13の内周側には、該チェン13の内周面に摺接する支持部材16を設けているので、刈り払う草の抵抗によってチェン13が内側方向に撓むことを防止でき、確実に刈り払うことが可能となる。
【0014】
さらに、刈払装置2は、従動スプロケット12・12を支持するフレーム10をギアボックス5から取り外すとともに、駆動軸11aから駆動スプロケット11を取り外すことができるように構成しており、フレーム10及び駆動スプロケット11を取り外した後に、円板状の回転刃で構成される刈刃や、レシプロ刃等を駆動軸11aに取り付けることが可能である。即ち、本刈払機は、前記刈払装置2を、刈払機に対して着脱可能に構成しており、原動機1により駆動される円板状の刈刃やレシプロ刃にて構成される刈払装置と交換することが可能である。これによって、凹凸がある草地等でも刈払作業を簡単確実に行うことができるのである。
【0015】
尚、本刈払機における刈払装置2は、駆動スプロケット11の左右両側に従動スプロケット12・12をそれぞれ配置し、該駆動スプロケット11及び従動スプロケット12・12に刈刃14・14・・・を付設したチェン13を巻回する、所謂三軸の刈払装置に構成したが、図6に示すように、駆動スプロケット11を左右一側に配置し、従動スプロケット12を他側に配置し、該駆動スプロケット11及び従動スプロケット12に前記チェン13を巻回する、所謂二軸の刈払装置に構成することもできる。
【0016】
次に、刈払機の他の構成例について説明する。図7における刈払機は、パイプ状に形成したハンドル3の一端部にエンジン等の原動機1を取り付け、他端部に刈払装置22を取り付けて構成しており、該原動機1により刈払装置22を駆動している。該原動機1の出力軸と刈払装置22とは、ハンドル3内を回転自在に貫通する回転軸4により連結され、該回転軸4と刈払装置22との間にはギアボックス25が介装されている。また、ハンドル3の途中部にはハンドル操作部3a・3aが形成され、刈払作業時に該ハンドル操作部3a・3aを持って刈払機の操作を行うようにしている。
【0017】
図8、図9に示すように、刈払装置22は刈刃34及び受刃35により構成されており、該刈刃34は断面が角形の線状部材を螺旋状、即ち、コイルバネ状に形成して構成している。前記ギアボックス25の前端部には、前後方向に横設される駆動軸31が回転自在に支持されており、該駆動軸31の後部31bはギアボックス25内部に配置され、前部31aはギアボックス25前端から前方に延出している。駆動軸31の前部31aの前端部と後端部には、略円板状に形成された支持板32・32が固設されており、該支持板32・32間に刈刃34が介装されている。そして、該刈刃34の前端部と後端部とが支持板32・32にそれぞれ支持されて、前記駆動軸31と刈刃34とが一体的に回転可能に構成されている。ギアボックス25内では、回転軸4の先端部に固設されたベベルギア38と、駆動軸31の後部31aに固設されたベベルギア39とが噛合しており、これにより、原動機1からの駆動力を駆動軸31伝達して、刈刃34を回転駆動するように構成している。
【0018】
また、刈刃34の下方には複数の受刃35・35・・・が配設され、該受刃35・35・・・の上面が刈刃34の外周面に摺接するように配置されている。該受刃35・35・・・は、ギアボックス25前端の下端部から前方へ突出する受刃支持部材35aにより支持されている。
【0019】
以上の如く構成した刈払機においては、原動機1の駆動力により刈刃34を回転駆動して、該刈刃34と受刃35との間で雑草等を刈り払うように構成している。即ち、図10に示すように、例えば、刈刃34を正面視において左回転させると、該刈刃34の下端に位置する部分は回転に伴って後方に移動し、刈刃34の螺旋部分に挟まれた草が該刈刃34の下端に位置する部分とともに後方へ移動する。そして、後方へ移動する刈刃34と該刈刃34に摺接する受刃35とで草を挟み込んで切断するのである。この場合、刈刃34は断面が角形状に形成されているので、該刈刃34と受刃35とで挟み込んだ草を切れ味良く切断することができる。また、切断部より上方の草は刈刃34の螺旋部分で支持されているので、逃げることなく安定して確実に切断することができる。また、枝等の固いものを挟んだときには刈刃34はバネ状であるため、その弾性によって逃げることができて、損傷が及ぶことを防止している。
【0020】
このように、本構成例の刈払機では螺旋状に形成した刈刃34を回転させて雑草等の刈り払いを行うように構成しているので、刈刃をレシプロ刃で構成した場合に比べて発生する振動を低減することができる。また、刈刃34の前後方向の長さ寸法が切断範囲となるので、刈刃を円板状の回転刃で構成した場合に比べて広い切断範囲を確保することができる。即ち、低振動で確実に広範囲の刈払作業を行うことが可能な刈払機に構成することができ、刈払作業を簡便なものとして作業者への負担を低減することが可能となる。但し、刈刃34は前後方向に配置しているが、左右方向に配置することも可能である。
【0021】
次に、刈払機の他の構成例について説明する。図11における刈払機は、パイプ状に形成したハンドル3の一端部にエンジン等の原動機1を取り付け、他端部に刈払装置42を取り付けて構成しており、該原動機1により刈払装置42を駆動している。該原動機1の出力軸と刈払装置42とは、ハンドル3内を回転自在に貫通する回転軸4により連結され、該回転軸4と刈払装置42との間にはギアボックス45が介装されている。また、ハンドル3の途中部にはハンドル操作部3a・3aが形成され、刈払作業時に該ハンドル操作部3a・3aを持って刈払機の操作を行うようにしている。
【0022】
そして、ハンドル3の途中部には、接地点が刈払装置42よりも下方に位置する遊動輪46が、支持脚46aを介して左右へ回転自在に支持されており、該遊動輪46により刈払機の重量を支持するとともに、刈払装置42を左右方向へ移動可能に構成している。また、該遊動輪46の左右両側には原動機1により回転駆動される左右駆動輪47・48が配設されている。左右駆動輪47・48は、ハンドル3から左右斜め下方に延出する左右ギアケース47a・47bの下端部に支持されており、互いに反対方向に回転駆動されている。尚、刈払装置42の刈刃42aは、例えば、レシプロ刃に構成されているが、円板状の回転刃等、他の形式の刈刃に構成してもよい。
【0023】
図12乃至図14に示すように、左右駆動輪47・48は、その下端が遊動輪46の下端、即ち、接地点よりも若干上方に位置するように配置されており、該遊動輪46、及び、左右駆動輪47・48は左右方向に略一直線状に配置されている。そして、左駆動輪47は後面視において左方に回転駆動され、右駆動輪48は後面視において右方に回転駆動されている。
【0024】
図15に示すように、前記左ギアケース47a内においては、回転軸4にギア51が固設され、該ギア51と噛合するギア52が軸52aにより回転自在に軸支されている。該軸52aにはギア52と一体的に回転するスプロケット53が軸支され、ギアケース47a下端部で左駆動輪47を支持している支持軸47bには、左駆動輪47と一体的に回転するスプロケット54が軸支されており、該スプロケット53とスプロケット54との間にはチェン55が巻回されている。そして、原動機1により回転軸4が回転駆動されると、回転軸4に固設されたギア51によりギア52が駆動され、これに伴ってスプロケット53がスプロケット54を駆動して左駆動輪47が回転駆動される。この場合、例えば、回転軸4は後面視において右方に回転駆動されているので、左駆動輪47は後面視において左方に回転駆動されることとなる。
【0025】
また、図16に示すように、前記右ギアケース48a内においては、回転軸4にスプロケット56が固設され、ギアケース48a下端部で右駆動輪48を支持している支持軸48bには、右駆動輪48と一体的に回転するスプロケット57が軸支されており、該スプロケット56とスプロケット57との間にはチェン58が巻回されている。そして、原動機1により回転軸4が回転駆動されると、回転軸4に固設されたスプロケット56により、チェン58を介してスプロケット57が駆動され、これにより右駆動輪48が回転駆動される。この場合、前述の如く回転軸4は後面視において右方に回転駆動されているので、右駆動輪48は後面視において右方に回転駆動されることとなる。
【0026】
以上の如く構成した刈払機により刈払作業を行う場合、例えば、図17に示すようにハンドル3を右方に傾けて、遊動輪46とともに右駆動輪48を接地させると、該右駆動輪48の駆動力により、刈払装置42が右方に移動する。一方、図18に示すようにハンドル3を左方に傾けて、遊動輪46とともに左駆動輪47を接地させると、該左駆動輪47の駆動力により、刈払装置42が左方に移動する。即ち、刈払作業時においては、ハンドル3を左右に傾けることにより、刈払装置42を左右方向へ自動的に移動させることができるのである。
【0027】
このように、刈払機に前記遊動輪46及び左右駆動輪47・48を設けることにより、該遊動輪46等により刈払機の重量を支持することができるとともに、刈払装置42の左右方向への移動を自動的に行うことができるので、作業者が刈払機の全重量を支えなくてもよく、刈払装置42を自力で左右に振り回す必要もないので、刈払作業時の労力及び負担を大幅に低減することが可能であり、通常高度な技術が必要とされる刈払装置42の左右への掃引作業も簡単に行うことができる。但し、遊動輪46をキャスター輪とすることによって、前後方向への移動を容易にすることもできる。
【0028】
次に、刈払機の他の構成例について説明する。図19、図20における刈払機は、パイプ状に形成したハンドル63の先端部にギアボックス65を取り付け、該ギアボックス65の上端部にエンジン等の原動機61を設置し、該ギアボックス65の下端部に刈払装置62を取り付けて構成しており、該原動機61により刈払装置62を駆動している。また、刈払装置42の後方には、原動機61により駆動される左右一対の駆動輪67・67を設けて、該駆動輪67・67は接地点が刈払装置62よりも下方に位置するように配置している。そして、ハンドル63の後端部にはハンドル操作部63a・63aが形成され、刈払作業時に該ハンドル操作部63a・63aを持って刈払機の操作を行うようにしている。
【0029】
ギアボックス65内においては、原動機61により回転駆動される駆動軸68が垂直方向に配設され、該駆動軸68の途中部にはウォームギア76が固設されている。該ウォームギア76にはウォームホイール83が噛合しており、該ウォームホイール83を軸支する軸83aにスプロケット82が固設されている。また、該ウォームホイール83の後方で前記駆動輪67・67を支持する車軸67aの略中央部には、スプロケット81が固設され、該スプロケット81と前記スプロケット82との間にはチェン84が巻回されている。そして、駆動軸68が原動機61により回転駆動されると、ウォームギア76に噛合するウォームホイール83が回転され、これにより、スプロケット82、チェン84、及び、スプロケット81を介して駆動輪67・67が回転駆動される。該駆動輪67・67は刈払装置42が前進する方向に回転駆動される。
【0030】
また、ギアボックス65下方の刈払装置42においては、円板状の刈刃71a及び刈刃71bがそれぞれ複数配設され、該刈刃71aと刈刃71bとは交互に配置されて左右方向に並設されている。本構成例においては刈刃71aが3枚、刈刃71bが2枚配設され、中央及び左右端に刈刃71aが配置され、該刈刃71aと刈刃71aとの間に刈刃71bが配置されている。該刈刃71a・71a・・・及び刈刃71b・71bの後部は、上方に配設されたカバー体66により覆われている。そして、中央に配置された刈刃71aは前記駆動軸68の下端部に固設され、該駆動軸68により直接回転駆動される。また、左右端に配置された刈刃71a・71aはそれぞれ支持軸72aに支持され、刈刃71b・71bはそれぞれ支持軸72bに支持されている。即ち、駆動軸68は刈払装置42の略中央部に配置され、該駆動軸68を回転駆動する原動機61も刈払装置42の略中央部に配置されている。
【0031】
さらに、駆動軸68及び前記支持軸72aにはタイミングギア77aが固設され、支持軸72bにはタイミングギア77bが固設されて、該タイミングギア76と、タイミングギア77a・77aと、タイミングギア77b・77bとの間にはタイミングベルト73が巻回されており、中央に配置された刈刃71a、左右端に配置された刈刃71a・71a、及び、刈刃71b・71bが一体的に回転するように構成されている。従って、駆動軸68により中央に配置された刈刃71aが回転駆動されると、左右端に配置された刈刃71a・71a及び刈刃71b・71bも一体的に回転駆動されることとなる。この場合、中央に配置された刈刃71a、左右端に配置された刈刃71a・71a、及び、刈刃71b・71bは、全て同一方向に回転駆動される。
【0032】
そして、刈刃71b・71bは刈刃71a・71a・・・よりも若干後方に配置されるとともに、刈刃71a・71a・・・よりも若干上方に配置されている。即ち、左右方向に配置された前記複数の刈刃71a・71bは、交互に前方又は後方にずらして配置され、後方側に位置する刈刃71bが前方側に位置する刈刃71aよりも上方に配置されている。
【0033】
また、ギアボックス65は取付金具64を介してハンドル63に取り付けられている。取付金具64は、締結具86によりギアボックス65に締結して取り付けられており、該締結具86を緩めると水平方向に回動可能可能となっている。 ハンドル63は、取付金具64へ回動軸64aを中心に上下回動可能に取り付けられるとともに、締結具87により調節孔64bを介して該ハンドル63と取付金具64とが締結されて、その上下角度が固定されている。そして、締結具87を緩めると、ハンドル63は調節孔64bの範囲内で上下回動可能となり、その上下角度を調節することができる。このように、ハンドル63は、水平方向及び上下方向へ回動可能に構成されているので、刈払装置62に対するハンドル63の角度を3次元的に調節することができるのである。
【0034】
以上の如く構成した刈払機においては、刈払装置62は複数の円板状の刈刃71a・71bを左右に並設して構成しているので、刈払装置62を左右に振り回すことなく、左右の刈払範囲を広く確保することができる。また、刈払装置62の左右略中央部に原動機61及び刈刃71a(刈刃71b)の駆動軸を配置し、刈刃71a・71bを互いに連動連結したので、刈払装置62の重心が中央部に位置することとなって、刈払作業時におけるハンドル63による刈払装置62の操作が行い易くなるとともに、刈刃71a・71bの駆動トルクを小さくすることが可能となって、刈払装置62をレシプロ刃で構成した場合に比べて振動を低減することができる。これにより、刈払作業時の労力及び負担を大幅に低減することが可能となる。
【0035】
また、接地点が刈払装置62の刈刃71a・71bよりも下方に位置するとともに、前後方向へ回転駆動される駆動輪67・67を設けたことにより、ハンドル63を支持するだけで、刈刃71a・71bの対地高さを一定に保持しながら刈払装置62を自動的に前進させることができるので、簡単な操作で均一な刈払作業を行うことができる。これにより、刈払作業時の労力及び負担を低減するとともに、刈払作業の作業品質を向上することが可能となる。さらに、ハンドル63を上下に移動すると、駆動輪67・67を中心として刈払装置62が上下回動して、刈刃71a・71bの対地高さを調節することができるので、刈り高さを任意に調節することができ、作業形態に応じた幅広い刈払作業を行うことが可能となる。
【0036】
また、ベルト状部材であるタイミングベルト73により互いに連動連結される刈刃71a・71bの内、中央に配置した刈刃71aと左右端部に配置した刈刃71aとの間に配置される刈刃71bは、タイミングベルト73による駆動力が比較的弱くなるが、刈刃71aを前方に、刈刃71bを後方に配置して、後方側に位置する刈刃71bを前方側に位置する刈刃71aよりも上方に配置しているので、刈払作業時において刈刃71bへかかる負担を、刈刃71aにかかる負担よりも少なくすることができ、全ての刈刃71a・71bを均一に回転駆動することができる。
【0037】
また、全ての刈刃71a・71bの回転駆動方向を同一に構成しているので、刈り払った後の草を刈払装置62の一側に集中して集積することができ、刈払作業の後処理に要する労力を低減することができる。
【0038】
また、刈払装置62に対するハンドル3角度を、上下方向及び左右方向に、即ち、3次元的に調節可能に構成しているので、作業者の体形に合わせて、作業者及び刈払装置62の作業姿勢を適正な状態に調節することができ、刈払作業時の労力及び負担を低減することが可能となる。
【0039】
次に、刈払機の他の構成例について説明する。図21、図22における刈払機は、パイプ状に形成したハンドル93の先端部にギアボックス95を取り付け、該ギアボックス95の上端部にエンジン等の原動機91を設置し、該ギアボックス95の下端部に刈払装置92を取り付けて構成しており、該原動機91により刈払装置92を駆動している。また、刈払装置92の後方には、原動機91により駆動される左右一対の駆動輪97・97を設けて、該駆動輪97・97は接地点が刈払装置92よりも下方に位置するように配置している。そして、ハンドル93の後端部にはハンドル操作部93a・93aが形成され、刈払作業時に該ハンドル操作部93a・93aを持って刈払機の操作を行うようにしている。
【0040】
図23、図24に示すように、ギアボックス95内においては、原動機91により回転駆動される駆動軸98が垂直方向に配設され、該駆動軸98の途中部にはウォームギア106が固設されている。該ウォームギア106には左右両側からウォームホイール113・113が噛合しており、該ウォームホイール113は、刈払装置92の後方で前記駆動輪97を支持する車軸97aの前端部に軸支されている。車軸97aはギアボックス95に回転自在に支持されている。そして、駆動軸98が原動機91により回転駆動されると、ウォームギア106に噛合する左右のウォームホイール113・113が回転され、該ウォームホイール113・113と一体的に駆動輪97・97が回転駆動される。
【0041】
駆動輪97・97は略左右方向に回転するように配置され、平面視において互いに逆方向となる斜め前方へ傾斜しており、互いに逆方向に回転駆動されている。即ち、後面視において、左方の駆動輪97は左回転駆動され、右方の駆動輪97は右回転駆動されており、また、平面視において、左方の駆動輪97は左斜め前方に傾斜して、右方の駆動輪97は右斜め前方に傾斜して配置されている。従って、刈払装置92は、右方の駆動輪97のみが接地した状態になると右斜め前方に走行し、左方の駆動輪97のみが接地した状態になると左斜め前方に走行することとなる。
【0042】
ギアボックス95下方の刈払装置42においては、円板状の刈刃101が前記駆動軸98の下端部に固設され、該駆動軸98により回転駆動可能に構成されている。該刈刃101は、カバー体96により後部上方を覆われている。また、前記ギアボックス95はステー95aを介してハンドル93に取り付けられている。
【0043】
以上の如く構成した刈払機により刈払作業を行う際に、例えば、図25に示すように、ハンドル93を右方に傾けて右方の駆動輪97のみを接地させると、刈払装置92は刈刃101により草を刈り払いながら右斜め前方に自動的に走行し、図26に示すように、ハンドル93を左方に傾けて左方の駆動輪97のみを接地させると、刈払装置92は刈刃101により草を刈り払いながら左斜め前方に自動的に走行する。即ち、ハンドル93を傾けた方向の斜め前方へ走行しながら草を刈り払うのである。
【0044】
このように、本刈払機は、ハンドル93を左右に傾けると、傾けた方向へ自走するので、刈払作業時に作業者が刈払機を左右に振り回す必要がなく、刈払作業時の労力及び負担を大幅に低減することが可能であり、通常高度な技術が必要とされる刈払装置92の左右への掃引作業も簡単に行うことができる。また、ハンドル93を左右に傾けることにより、刈刃101の先端部が地面に近づくので、草を根元から刈り払うことが可能となる。また、左右の駆動輪97・97は、それぞれ左前方及び右前方に傾斜して配置されているので、左右方向に加えて前方へも移動する(即ち斜め前方へ移動する)ので、作業者はハンドル93を前方へ押すことなく、ハンドル93を左右に傾斜させて保持するだけで、刈払作業を継続することが可能となる。これにより、刈払作業が簡便になるとともに、刈払作業時の労力及び負担を大幅に低減することができる。尚、ハンドル93を一側に傾けて刈払機を走行させ、左右の刈払範囲の端部に達した場合には、ハンドル93を他側へ傾けて刈払機の走行方向を反対方向へ転換すればよい。これにより、一定幅の刈払範囲の刈払作業を継続して行うことができる。
【0045】
また、左右の駆動輪97・97は、駆動軸98を中心として水平方向に回動可能に構成することもできる。即ち、例えば、図27に示すように、前記ギアボックス95を、駆動軸98が収納される部分の中央ケース125a、左方のウォームホイール113が収納される部分の左ケース125b、及び、右方のウォームホイール113が収納される部分の右ケース125cで構成されるギアボックス125とし、左ケース125b及び右ケース125cを、駆動軸98を中心として水平方向に回動可能に構成することで、左右の駆動輪97・97を回動可能とすることができる。
【0046】
そして、このように、左右の駆動輪97・97を回動可能とした刈払機においては、刈払幅が小さくて左右方向への移動をあまり必要としない場合には、左右の駆動輪97・97を前方へ回動して、該左右の駆動輪97・97の傾斜角度を大きくして刈払作業を行うのである。駆動輪97・97を前方へ回動すると、左右方向に対する前方方向への移動度合いが大きくなるので、効率良く刈払作業を行うことができるのである。駆動輪97・97をさらに前方に回動して前方へのみ走行するように構成することも可能である。このように、左右の駆動輪97・97の傾斜角度を調節可能に構成することで、様々な作業形態に応じた幅広い刈払作業を行うことが可能となる。
【0047】
このように、原動機により刈払装置が駆動される刈払機において、断面が角形の線状部材を螺旋状に形成して、原動機により回転駆動可能とされた刈刃と、該刈刃下端部の外周面に摺接する固定刃とにより刈払装置を構成したので、刈刃をレシプロ刃で構成した場合に比べて発生する振動を低減することができる。また、刈刃の前後方向の長さ寸法が切断範囲となるので、刈刃を円板状の回転刃で構成した場合に比べて広い切断範囲を確保することができる。これにより、低振動で確実に広範囲の刈払作業を行うことが可能な刈払機に構成することができ、刈払作業を簡便なものとして作業者への負担を低減することが可能となる。
【0048】
さらに、接地点が刈払装置よりも下方に位置するとともに、左右方向に回転自在な遊動輪をハンドルの先端部に設け、該遊動輪の左右両側方に、互いに左右の逆方向へ回転駆動される駆動輪をそれぞれ配設し、該駆動輪の接地点を遊動輪の接地点よりも上方に配置したので、該遊動輪及び左右の駆動輪により刈払機の重量を支持することができるとともに、刈払装置の左右方向への移動を自動的に行うことができるので、作業者が刈払機の全重量を支えなくてもよく、刈払装置を自力で左右に振り回す必要もないので、刈払作業時の労力及び負担を大幅に低減することが可能であり、通常高度な技術が必要とされる刈払装置の左右への掃引作業も簡単に行うことが可能となる。
【0049】
さらに、原動機により刈払装置が駆動される刈払機において、該刈払装置は複数の円板状の刈刃を左右に並設して構成され、該刈払装置の左右略中央部に刈刃の駆動軸及び原動機を配置し、該刈刃を互いに連動連結したので、刈払装置を左右に振り回すことなく、左右の刈払範囲を広く確保することができる。また、刈払装置の重心が中央部に位置することとなって、刈払作業時における刈払装置の操作が行い易くなるとともに、刈刃の駆動トルクを小さくすることが可能となり、刈払装置をレシプロ刃で構成した場合に比べて振動を低減することができる。これにより、刈払作業時の労力及び負担を大幅に低減することが可能となる。
【0050】
さらに、前記刈払装置の後方に、接地点が前記刈刃よりも下方に位置するとともに、前後方向へ回転駆動される駆動輪を設けたので、ハンドルを支持するだけで、刈刃の対地高さを一定に保持しながら刈払装置を自動的に前進させることができるので、簡単な操作で均一な刈払作業を行うことができる。これにより、刈払作業時の労力及び負担を低減するとともに、刈払作業の作業品質を向上することが可能となる。さらに、ハンドルを上下に移動すると、駆動輪を中心として刈払装置が上下回動して、刈刃の対地高さを調節することができるので、刈り高さを任意に調節することができ、作業形態に応じた幅広い刈払作業を行うことが可能となる。
【0051】
さらに、前記複数の刈刃は、ベルト状部材により互いに連動連結されるとともに、交互に前方及び後方へずらして配置され、後方側に位置する刈刃を前方側に位置する刈刃よりも上方に配置したので、ベルト状部材による駆動力が比較的弱くなる刈刃へ、刈払作業時にかかる負担を小さくすることができて、全ての刈刃を均一な状態で確実に回転駆動することができる。
【0052】
さらに、前記刈払装置における全ての刈刃を同一方向に回転駆動したので、刈り払った後の草を刈払装置の一側に集中して集積することができ、刈払作業の後処理に要する労力を低減することができる。
【0053】
さらに、前記刈払装置に対するハンドルの角度を、上下方向及び左右方向に調節可能に構成したので、作業者の体形に合わせてハンドルの角度を3次元的に調節することが可能となり、作業者及び刈払装置の作業姿勢を適正な状態に調節することができて、刈払作業時の労力及び負担を低減することが可能となる。
【0054】
さらに、原動機により刈払装置が駆動される刈払機において、該刈払装置の後方に、接地点が刈刃装置よりも下方に位置するとともに、左右方向に回転駆動される左右一対の駆動輪を設け、該左右一対の駆動輪を互いに逆方向に回転駆動したので、ハンドルを左右方向に傾けて、傾けた側の駆動輪のみを接地させると、ハンドルを傾けた方向へ刈払装置が自動的に走行するので、刈払作業時に作業者が刈払機を左右に振り回す必要がなく、刈払作業時の労力及び負担を大幅に低減することができ、通常高度な技術が必要とされる刈払装置の左右への掃引作業も簡単に行うことが可能となる。また、ハンドルを左右に傾けることにより、刈刃の先端部が地面に近づくので、草を根元から刈り払うことが可能となる。
【0055】
さらに、前記左右一対の駆動輪を、平面視において互いに逆方向となる斜め前方へ傾斜して配置したので、ハンドルを左右方向に傾けて、傾けた側の駆動輪のみを接地させると、刈払装置がハンドルを傾けた方向の斜め前方へ移動するので、作業者はハンドルを前方へ押すことなく、ハンドルを左右に傾斜させて保持するだけで、刈払作業を継続することが可能となる。これにより、刈払作業が簡便になるとともに、刈払作業時の労力及び負担を大幅に低減することができる。
【0056】
さらに、前記左右一対の駆動輪の傾斜角度を調節可能に構成したので、例えば、刈払幅が小さくて左右方向への移動をあまり必要としない場合には、左右の駆動輪を前方へ回動して、該左右の駆動輪の傾斜角度を大きくして刈払作業を行うことにより、左右方向に対する前方方向への移動度合いが大きくなって、効率良く刈払作業を行うことが可能となる。このように、左右の駆動輪の傾斜角度を調節可能に構成することで、様々な作業形態に応じた幅広い刈払作業を行うことが可能となる。
【0057】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。
パイプ状に形成したハンドル(3)の一端部に原動機(1)を取り付け、他端部に刈払装置(2)を取付け、該原動機(1)の出力軸と刈払装置(2)とは、前記ハンドル(3)内を回転自在に貫通する回転軸(4)により連結され、該回転軸(4)と刈払装置(2)の間にはギアボックス(5)を介装した刈払機において、該刈払装置(2)は、左右方向の中央部にギアボックス(5)と駆動スプロケット(11)を配置し、該駆動スプロケット(11)の左右に複数の従動スプロケット(12・12)を並設し、該駆動スプロケット(11)及び従動スプロケット(12・12)にはチェン(13)を巻回し、該チェン(13)の外周面には、外側方向に突出する複数の刈刃(14)を付設し、該チェン(13)の上方は、カバー体(15)により被覆し、該カバー体(15)の前部には鋸状の固定刃(15a)を形成し、該固定刃(15a)は刈刃(14)の上方に近接して配置し、前記刈払装置(2)の下面には、左右一対の接地ローラ(17・17)を前後方向に回転自在に取り付け、該接地ローラ(17・17)の接地点を、前記駆動スプロケット(11)及び従動スプロケット(12・12)よりも下方に配置したので、左右の広い範囲に刈刃が配置されることとなり、該刈払装置を前進させるだけで、左右方向の広範囲に渡って雑草等を刈り払うことができ、刈払装置を左右に振り回す必要がなくなって刈払作業時の負担を低減することが可能となる。
【0058】
また、固定刃は鋸状に形成されていることにより、刈り払う草が該固定刃と固定刃との間に挟まれて、刈刃の回転方向に雑草等が逃げることが防止され、例えば、短い草であっても確実に刈り払うことができ、刈払作業の作業品質を向上することができる。
【0059】
さらに、前記刈払装置に、接地点が前記刈刃よりも下方に位置する接地ローラを、回転自在に取り付けたので、刈刃の対地高さを一定に保持しながら刈払装置を前進させることができるとともに、前進時の抵抗も殆どなく軽い操作で簡単に刈払装置を前進させることが可能である。
これにより、刈払作業時の負担を低減することができるとともに、刈払作業の品質向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の刈払機の実施例を示す全体斜視図である。
【図2】 同じく刈払装置を示す平面図である。
【図3】 同じく後面断面図である。
【図4】 同じく側面断面図である。
【図5】 本刈払機による草の切断状態を示す斜視図である。
【図6】 二つのスプロケット間にチェンを巻回して二軸に構成した刈払装置を示す側面図である。
【図7】 刈払機の他の構成例を示す全体斜視図である。
【図8】 同じく刈払装置及びギアボックスを示す側面断面図である。
【図9】 同じく刈払装置を示す平面断面図である。
【図10】 同じく本刈払機による草の切断状態を示す斜視図である。
【図11】 刈払機の他の構成例を示す全体斜視図である。
【図12】 同じくハンドルに設けた遊動輪及び駆動輪を示す後面図である。
【図13】 同じく側面図である。
【図14】 同じく平面図である。
【図15】 左駆動輪を支持する左ギアケースを示す一部断面後面図である。
【図16】 右駆動輪を支持する右ギアケースを示す一部断面後面図である。
【図17】 刈払機が左駆動輪の駆動力により移動する状態を示す後面図である。
【図18】 刈払機が右駆動輪の駆動力により移動する状態を示す後面図である。
【図19】 刈払機の他の構成例を示す平面断面図である。
【図20】 同じく側面断面図である。
【図21】 刈払機の他の構成例を示す側面図である。
【図22】 同じく平面図である。
【図23】 同じく刈払装置及びギアボックスを示す側面断面図である。
【図24】 同じく平面断面図である。
【図25】 刈払機が左の駆動輪の駆動力により移動する状態を示す後面図である。
【図26】 刈払機が右の駆動輪の駆動力により移動する状態を示す後面図である。
【図27】 左右の駆動輪を水平方向に回動可能に構成した刈払機を示す平面断面図である。
【符号の説明】
1 原動機
2 刈払装置
3 ハンドル
4 回転軸
5 ギアケース
11 駆動スプロケット
12 従動スプロケット
13 チェン
14 刈刃
15a 固定刃
16 支持部材
17 接地ローラ

Claims (1)

  1. パイプ状に形成したハンドル(3)の一端部に原動機(1)を取り付け、他端部に刈払装置(2)を取付け、該原動機(1)の出力軸と刈払装置(2)とは、前記ハンドル(3)内を回転自在に貫通する回転軸(4)により連結され、該回転軸(4)と刈払装置(2)の間にはギアボックス(5)を介装した刈払機において、該刈払装置(2)は、左右方向の中央部にギアボックス(5)と駆動スプロケット(11)を配置し、該駆動スプロケット(11)の左右に複数の従動スプロケット(12・12)を並設し、該駆動スプロケット(11)及び従動スプロケット(12・12)にはチェン(13)を巻回し、該チェン(13)の外周面には、外側方向に突出する複数の刈刃(14)を付設し、該チェン(13)の上方は、カバー体(15)により被覆し、該カバー体(15)の前部には鋸状の固定刃(15a)を形成し、該固定刃(15a)は刈刃(14)の上方に近接して配置し、前記刈払装置(2)の下面には、左右一対の接地ローラ(17・17)を前後方向に回転自在に取り付け、該接地ローラ(17・17)の接地点を、前記駆動スプロケット(11)及び従動スプロケット(12・12)よりも下方に配置したことを特徴とする刈払機。
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