JP2578021Y2 - 草刈機 - Google Patents
草刈機Info
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- JP2578021Y2 JP2578021Y2 JP1992015992U JP1599292U JP2578021Y2 JP 2578021 Y2 JP2578021 Y2 JP 2578021Y2 JP 1992015992 U JP1992015992 U JP 1992015992U JP 1599292 U JP1599292 U JP 1599292U JP 2578021 Y2 JP2578021 Y2 JP 2578021Y2
- Authority
- JP
- Japan
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- cutter
- slope
- plane
- rotating cutter
- upper cover
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、畦の上面,及び法面の
草を同時に刈取り可能な草刈機に関するものである。
草を同時に刈取り可能な草刈機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種草刈機のなかには、畦等
の上面,及び法面の草を同時に刈取るべく、水平面の刈
取りをする平面回転カッターと、該平面回転カッターの
側方に位置して傾斜面の刈取りをする斜面回転カッター
とを備えるものがあり、これら回転カッターの上方をカ
バーで覆い草の飛散を防止するものは、例えば、実開昭
61−95228号公報により、また、斜面回転カッタ
ーを法面の傾斜に合わせて角度調節自在で、且つ、斜面
回転カッターを平面刈ができるように回動調節自在にな
すものが、実開昭60−77329号公報により知られ
ている。
の上面,及び法面の草を同時に刈取るべく、水平面の刈
取りをする平面回転カッターと、該平面回転カッターの
側方に位置して傾斜面の刈取りをする斜面回転カッター
とを備えるものがあり、これら回転カッターの上方をカ
バーで覆い草の飛散を防止するものは、例えば、実開昭
61−95228号公報により、また、斜面回転カッタ
ーを法面の傾斜に合わせて角度調節自在で、且つ、斜面
回転カッターを平面刈ができるように回動調節自在にな
すものが、実開昭60−77329号公報により知られ
ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上述した草刈
機のうち前者のものは、畦高さに応じて斜面回転カッタ
ーが上下に高さ調節できない構造であるため、低い畦の
場合、斜面回転カッターが圃場面に接当してカッターが
損傷するので、平面回転カッターを浮かせながら刈取走
行等しなければならず、全体に高刈りとなったり、刈残
しを生ずるという問題点があった。また、その点、後者
のものは、斜面回転カッターを回動調節できるので上記
した問題点はないが、作業者への草の飛散を防止した
り、カッターに作業者が接触しないように上部カバーを
設けると、カッターの支持フレームの他にカバーが必要
となり、草刈機の重量アップの要因となった。しかも、
上部カバーは斜面回転カッターの上下調節範囲を見越し
た高い位置に取付ける必要があり、前方視界を悪化させ
て、草刈機全体をコンパクトに構成できないという問題
点があった。
機のうち前者のものは、畦高さに応じて斜面回転カッタ
ーが上下に高さ調節できない構造であるため、低い畦の
場合、斜面回転カッターが圃場面に接当してカッターが
損傷するので、平面回転カッターを浮かせながら刈取走
行等しなければならず、全体に高刈りとなったり、刈残
しを生ずるという問題点があった。また、その点、後者
のものは、斜面回転カッターを回動調節できるので上記
した問題点はないが、作業者への草の飛散を防止した
り、カッターに作業者が接触しないように上部カバーを
設けると、カッターの支持フレームの他にカバーが必要
となり、草刈機の重量アップの要因となった。しかも、
上部カバーは斜面回転カッターの上下調節範囲を見越し
た高い位置に取付ける必要があり、前方視界を悪化させ
て、草刈機全体をコンパクトに構成できないという問題
点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の如き実
情に鑑みこれらの問題点を解決することを目的とするも
のであって、水平面の刈取りをする平面回転カッター
と、該平面回転カッターの側方に位置して傾斜面又は水
平面の刈取りをする斜面回転カッターと、これら両回転
カッターの上方及び側方を覆うカバーとを備えてなる草
刈機において、前記平面回転カッターの上方を覆う上部
カバーの内側端に上方に向かう側板を設け、該側板に沿
って斜面回転カッターの上方を覆う上部カバーを上下動
調節自在に取り付けると共に、上記斜面回転カッターの
上方を覆う上部カバーの外側端に、当該斜面回転カッタ
ーを支持し、且つその斜面回転カッターの側方を覆う側
部カバーを角度調節自在に取り付けてあることを特徴と
するものである。
情に鑑みこれらの問題点を解決することを目的とするも
のであって、水平面の刈取りをする平面回転カッター
と、該平面回転カッターの側方に位置して傾斜面又は水
平面の刈取りをする斜面回転カッターと、これら両回転
カッターの上方及び側方を覆うカバーとを備えてなる草
刈機において、前記平面回転カッターの上方を覆う上部
カバーの内側端に上方に向かう側板を設け、該側板に沿
って斜面回転カッターの上方を覆う上部カバーを上下動
調節自在に取り付けると共に、上記斜面回転カッターの
上方を覆う上部カバーの外側端に、当該斜面回転カッタ
ーを支持し、且つその斜面回転カッターの側方を覆う側
部カバーを角度調節自在に取り付けてあることを特徴と
するものである。
【0005】
【作用】斜面回転カッターを畦の法面に臨ませると共
に、平面回転カッターを畦の上面に位置させて刈取走行
すると、畦の上面,及び法面の草は両回転カッターによ
り同時に刈取られる。その際、畦高さの高低に対応すべ
く、斜面回転カッターの位置を調節する場合は、斜面回
転カッターの上部カバーを平面回転カッターの上部カバ
ーに対して上下動調節して固定することにより、平面回
転カッターに対し斜面回転カッターを適切な位置に配置
することができる。また、刈取り作業中、カッターによ
り跳ね上げられた草,或いは泥土は、両回転カッターの
上方に設けた上部カバーにより飛散が阻止される。さら
に、畦高さの相違に基づく斜面回転カッターの上下動調
節に際しては、斜面回転カッターの上部カバーが平面回
転カッターの上部カバーに対し単独して上下動するか
ら、前方視界を極端に妨げることがなく円滑に刈取り作
業をすることができる。
に、平面回転カッターを畦の上面に位置させて刈取走行
すると、畦の上面,及び法面の草は両回転カッターによ
り同時に刈取られる。その際、畦高さの高低に対応すべ
く、斜面回転カッターの位置を調節する場合は、斜面回
転カッターの上部カバーを平面回転カッターの上部カバ
ーに対して上下動調節して固定することにより、平面回
転カッターに対し斜面回転カッターを適切な位置に配置
することができる。また、刈取り作業中、カッターによ
り跳ね上げられた草,或いは泥土は、両回転カッターの
上方に設けた上部カバーにより飛散が阻止される。さら
に、畦高さの相違に基づく斜面回転カッターの上下動調
節に際しては、斜面回転カッターの上部カバーが平面回
転カッターの上部カバーに対し単独して上下動するか
ら、前方視界を極端に妨げることがなく円滑に刈取り作
業をすることができる。
【0006】
【実施例】本考案の一実施例を図面に示す管理機に装着
した草刈機について説明すると、図1において、管理機
1は左右の走行車輪2,2を備え、機枠3に搭載したエ
ンジン4の出力プーリ5からベルト6を介して走行ミッ
ションケース7の入力プーリ8に動力伝達される。ま
た、左右ハンドル9,9の下方にはバランスウエイト1
0が装着してある。草刈機11は、前記した管理機1の
前部に装着されるものであって、草刈機11の後部支持
フレーム12は、機枠3にボルト13で着脱自在に固定
される。14は後部支持フレーム12に固着した支持筒
であって、下方に設けた補助車輪15の上下高さを調節
して固定することにより、草刈機の刈高さを任意に調節
可能である。また、後部支持フレーム12の前部には、
斜め上方に開口する左右の受金16,16が固着してあ
り、該受金16,16には、ベベルギヤケース17と一
体で左右に突出する軸ケース18,19が回動自在に嵌
入してある。ピン20は軸ケース18,19の前方への
抜け出しを阻止するものであって、草刈機の主要部はこ
の箇所からでも着脱できる。そして、前記した軸ケース
19の端部にはアーム21が固着してあり、該アーム2
1は、後部支持フレーム12に回動自在に軸支した中間
アーム22、及び連結杆23、24を介してハンドル9
に設けたリフト操作レバー25のアーム25aに連繋さ
れる。従って、リフト操作レバー25を図示の状態から
下方に操作してレバーガイド26に係止すれば、草刈機
11の主要部は、受金16,16を中心に図1の実線位
置から二点鎖線で示す位置に回動し、路上走行時等にお
ける走行を容易にする。
した草刈機について説明すると、図1において、管理機
1は左右の走行車輪2,2を備え、機枠3に搭載したエ
ンジン4の出力プーリ5からベルト6を介して走行ミッ
ションケース7の入力プーリ8に動力伝達される。ま
た、左右ハンドル9,9の下方にはバランスウエイト1
0が装着してある。草刈機11は、前記した管理機1の
前部に装着されるものであって、草刈機11の後部支持
フレーム12は、機枠3にボルト13で着脱自在に固定
される。14は後部支持フレーム12に固着した支持筒
であって、下方に設けた補助車輪15の上下高さを調節
して固定することにより、草刈機の刈高さを任意に調節
可能である。また、後部支持フレーム12の前部には、
斜め上方に開口する左右の受金16,16が固着してあ
り、該受金16,16には、ベベルギヤケース17と一
体で左右に突出する軸ケース18,19が回動自在に嵌
入してある。ピン20は軸ケース18,19の前方への
抜け出しを阻止するものであって、草刈機の主要部はこ
の箇所からでも着脱できる。そして、前記した軸ケース
19の端部にはアーム21が固着してあり、該アーム2
1は、後部支持フレーム12に回動自在に軸支した中間
アーム22、及び連結杆23、24を介してハンドル9
に設けたリフト操作レバー25のアーム25aに連繋さ
れる。従って、リフト操作レバー25を図示の状態から
下方に操作してレバーガイド26に係止すれば、草刈機
11の主要部は、受金16,16を中心に図1の実線位
置から二点鎖線で示す位置に回動し、路上走行時等にお
ける走行を容易にする。
【0007】また、ベベルギヤケース17内には、図2
に示すように駆動側ベベルギヤ27がシャフト28に固
定されて内蔵されており、シャフト28の端部には二連
のプーリ29a,29bが固定されている。二連のプー
リのうち外側のプーリ29aは、エンジン4の出力プー
リ5aからベルト30,及び作業機クラッチを構成する
ベルトテンションクラッチ31を介して駆動される。そ
して、軸ケース18から延出したアーム18aの先端に
は、遠心クラッチ32のケーシング32aが固着してあ
り、遠心クラッチ32の入力軸33は入力軸33に固定
したプーリ34を介して、内側のプーリ29bよりベル
ト35を介して伝動される。遠心クラッチ32の出力軸
36は、フレキシブルワイヤ37を連結しており、フレ
キシブルワイヤ37の先端は、斜面回転カッター38の
ベベルギヤケース39に設けた図示しない入力軸に連結
される。一方、前記した駆動側ベベルギヤ27に噛合う
出力側のベベルギヤ40は、ベベルギヤケース17より
上方に延出した出力軸41を駆動し、出力軸41に固定
したプーリ42はベルト43を介して平面回転カッター
44のプーリ45を駆動する。なお、46はベルトカバ
ーである。
に示すように駆動側ベベルギヤ27がシャフト28に固
定されて内蔵されており、シャフト28の端部には二連
のプーリ29a,29bが固定されている。二連のプー
リのうち外側のプーリ29aは、エンジン4の出力プー
リ5aからベルト30,及び作業機クラッチを構成する
ベルトテンションクラッチ31を介して駆動される。そ
して、軸ケース18から延出したアーム18aの先端に
は、遠心クラッチ32のケーシング32aが固着してあ
り、遠心クラッチ32の入力軸33は入力軸33に固定
したプーリ34を介して、内側のプーリ29bよりベル
ト35を介して伝動される。遠心クラッチ32の出力軸
36は、フレキシブルワイヤ37を連結しており、フレ
キシブルワイヤ37の先端は、斜面回転カッター38の
ベベルギヤケース39に設けた図示しない入力軸に連結
される。一方、前記した駆動側ベベルギヤ27に噛合う
出力側のベベルギヤ40は、ベベルギヤケース17より
上方に延出した出力軸41を駆動し、出力軸41に固定
したプーリ42はベルト43を介して平面回転カッター
44のプーリ45を駆動する。なお、46はベルトカバ
ーである。
【0008】次に、草刈機の主要部を構成する平面回転
カッター44、及び斜面回転カッター38の構成につい
て説明すると、平面回転カッター44は入力プーリ45
を固定する駆動軸47を備え、駆動軸47はシャフトケ
ース48に内装されて支持される。また、シャフトケー
ス48はベベルギヤケース17に一体のL字状ボス49
から前方に延出した支持アーム50の先端に固着されて
いる。そして、シャフトケース48は前方上方に所定角
度α傾斜し、下端にナイロン等の合成樹脂製可撓コード
51を刈刃として内蔵する回転体52を備える。また、
斜面回転カッター38も同様の回転体52を備え、回転
体52は前記したベベルギヤケース39内に設けた図示
しない駆動軸により回転駆動される。そして、シャフト
ケース53も、平面回転カッター44と同様に、所定角
度α前方上方に傾斜して配置される。
カッター44、及び斜面回転カッター38の構成につい
て説明すると、平面回転カッター44は入力プーリ45
を固定する駆動軸47を備え、駆動軸47はシャフトケ
ース48に内装されて支持される。また、シャフトケー
ス48はベベルギヤケース17に一体のL字状ボス49
から前方に延出した支持アーム50の先端に固着されて
いる。そして、シャフトケース48は前方上方に所定角
度α傾斜し、下端にナイロン等の合成樹脂製可撓コード
51を刈刃として内蔵する回転体52を備える。また、
斜面回転カッター38も同様の回転体52を備え、回転
体52は前記したベベルギヤケース39内に設けた図示
しない駆動軸により回転駆動される。そして、シャフト
ケース53も、平面回転カッター44と同様に、所定角
度α前方上方に傾斜して配置される。
【0009】ここで、平面回転カッター44の回動軌跡
を覆うべく上方に設ける上部カバー54は、シャフトケ
ース48に固着したブラケット48aに高さ調節自在に
固定されるものであって、上部カバー54より立設した
取付板54aはブラケット48aに対し、ボルトと握り
を有するナット等より構成される固着具55により固定
される。なお、実施例における上部カバー54の高さ調
節は、標準位置から上下に50ミリずつ調節する3段階
調節方式であるが、無段階に調節可能に変更することも
適宜なし得る。なお、上部カバー54の左側,及び後方
にはゴム板等の可撓性部材で構成される飛散防止カバー
56,57をそれぞれ垂下している。また、平面回転カ
ッター44の上部カバー54には、斜面回転カッター3
8の上部カバー58が高さ調節自在に固定されるもので
あって、上部カバー58上に立設した取付板58aは、
上部カバー54、及び上部カバー54の側板59に一体
的に固着した取付ブラケット60にボルトと握りを有す
るナット等より構成される固着具61により固定され
る。ここで、握りを緩めて上部カバー58を上下に高さ
調節すると、図3に図示した標準位置から上下に50ミ
リずつ高低の調節が可能である。
を覆うべく上方に設ける上部カバー54は、シャフトケ
ース48に固着したブラケット48aに高さ調節自在に
固定されるものであって、上部カバー54より立設した
取付板54aはブラケット48aに対し、ボルトと握り
を有するナット等より構成される固着具55により固定
される。なお、実施例における上部カバー54の高さ調
節は、標準位置から上下に50ミリずつ調節する3段階
調節方式であるが、無段階に調節可能に変更することも
適宜なし得る。なお、上部カバー54の左側,及び後方
にはゴム板等の可撓性部材で構成される飛散防止カバー
56,57をそれぞれ垂下している。また、平面回転カ
ッター44の上部カバー54には、斜面回転カッター3
8の上部カバー58が高さ調節自在に固定されるもので
あって、上部カバー58上に立設した取付板58aは、
上部カバー54、及び上部カバー54の側板59に一体
的に固着した取付ブラケット60にボルトと握りを有す
るナット等より構成される固着具61により固定され
る。ここで、握りを緩めて上部カバー58を上下に高さ
調節すると、図3に図示した標準位置から上下に50ミ
リずつ高低の調節が可能である。
【0010】さらに、斜面回転カッター38の上部カバ
ー58には、側部カバー62が蝶板により回動自在に取
付けられており、上部カバー58と側部カバー62にそ
れぞれ固着した扇型プレート63,64を固着具65に
より固定することにより側部カバー62の上部カバー5
8に対する取付け角度を3段階に調節することができ
る。また、該側部カバー62に固着したプレート66,
66間には、斜面回転カッター38のシャフトケース5
3に固着したコ字状の案内板67がスライド可能に嵌入
し、斜面回転カッター38を固着具68により長孔の範
囲で任意の位置にスライド固定して側部カバー62に斜
面回転カッター38を支持させている。従って、このス
ライド調節によっても斜面回転カッター38の上下高さ
調節を行うことができるものである。
ー58には、側部カバー62が蝶板により回動自在に取
付けられており、上部カバー58と側部カバー62にそ
れぞれ固着した扇型プレート63,64を固着具65に
より固定することにより側部カバー62の上部カバー5
8に対する取付け角度を3段階に調節することができ
る。また、該側部カバー62に固着したプレート66,
66間には、斜面回転カッター38のシャフトケース5
3に固着したコ字状の案内板67がスライド可能に嵌入
し、斜面回転カッター38を固着具68により長孔の範
囲で任意の位置にスライド固定して側部カバー62に斜
面回転カッター38を支持させている。従って、このス
ライド調節によっても斜面回転カッター38の上下高さ
調節を行うことができるものである。
【0011】上述の如く構成した本考案の実施例におい
て、畦の刈取りを行う場合には、先ず、補助車輪15の
高さを調節して、平面回転カッター44の回転体52が
畦上面に接する程度になす。次に、畦法面の傾斜角度に
沿わせるべく斜面回転カッター38の傾斜角度を調節す
る。すなわち、斜面回転カッター38の傾斜角度調節
は、固着具65を緩めた状態で、側部カバー62を上下
揺動させることにより上部カバー58との取付け角度を
調節することで行う。また、畦高さの調節は、斜面回転
カッター38の刈刃51が圃場面に達しないように斜面
回転カッター38の平面回転カッター44に対する高さ
を調節するものであって、図4の(a),(b),
(c)に示すように、斜面回転カッター38の上部カバ
ー58を固着具61を緩めた状態で上下動させることに
より、平面回転カッター44の上部カバー54に対する
取付位置を調節することで行う。さらに、斜面回転カッ
ター38のより以上の移動を必要とする場合は、図5の
(d),(e)に示すように、平面回転カッター44の
上部カバー54を、固着具55を緩めた状態で、平面回
転カッター44のシャフトケース48に対する取付位置
を高低に調節することにより、斜面回転カッター38を
二次的に高さ調節することができる。
て、畦の刈取りを行う場合には、先ず、補助車輪15の
高さを調節して、平面回転カッター44の回転体52が
畦上面に接する程度になす。次に、畦法面の傾斜角度に
沿わせるべく斜面回転カッター38の傾斜角度を調節す
る。すなわち、斜面回転カッター38の傾斜角度調節
は、固着具65を緩めた状態で、側部カバー62を上下
揺動させることにより上部カバー58との取付け角度を
調節することで行う。また、畦高さの調節は、斜面回転
カッター38の刈刃51が圃場面に達しないように斜面
回転カッター38の平面回転カッター44に対する高さ
を調節するものであって、図4の(a),(b),
(c)に示すように、斜面回転カッター38の上部カバ
ー58を固着具61を緩めた状態で上下動させることに
より、平面回転カッター44の上部カバー54に対する
取付位置を調節することで行う。さらに、斜面回転カッ
ター38のより以上の移動を必要とする場合は、図5の
(d),(e)に示すように、平面回転カッター44の
上部カバー54を、固着具55を緩めた状態で、平面回
転カッター44のシャフトケース48に対する取付位置
を高低に調節することにより、斜面回転カッター38を
二次的に高さ調節することができる。
【0012】以上の調節を行った後、畦の刈取りを開始
すると、平面回転カッター44はベルト43を介して駆
動され、回転体52は所定角度傾斜しているので刈刃5
1の先端は畦上面を叩きながら草を残らず刈取る。ここ
で、仮に、刈刃51に草等が巻き付いたり、回転体52
が石等の障害物に当接して平面回転カッター44に過負
荷が加わると、ベルト43がスリップして平面回転カッ
ター44への伝動を断つので、平面回転カッター44の
駆動軸47等の損傷を未然に防止する。また、斜面回転
カッター38は、同様に遠心クラッチ32,及びフレキ
シブルワイヤ37を介して駆動され、仮に、刈刃51,
及び回転体52に過負荷に加わると遠心クラッチ32が
トルクリミッタとして働き、エンジン4からの動力伝達
を断つのでフレキシブルワイヤ37等の破損を未然に防
止する。また、畦の上面が広い場合、或いは、庭の芝生
等を刈取る場合には、図5の(f)に示すように、斜面
回転カッター38を平面回転カッター44と同一平面の
水平位置に移動し、2つの刈刃による平面の同時刈取り
を行う。この場合の調整は、先ず斜面回転カッター38
の側部カバー62を上部カバー58と同一平面となる位
置に移動固定した後、斜面回転カッター38の上部カバ
ー58を平面回転カッター44の上部カバー54と同一
平面上に移動固定する。そして次に、斜面回転カッター
38の刈刃軌跡Kが、平面回転カッター44の刈刃軌跡
Sと左右方向においてラップするように、斜面回転カッ
ター38の案内板67を側部カバー62のプレート6
6,66間でスライド調節する。この調整により斜面回
転カッター38は、平面回転カッター44に対してやや
前方に位置すると共に、刈刃軌跡が相互にラップするた
め刈残しなく、幅広く草の刈取り作業を行うことができ
る。
すると、平面回転カッター44はベルト43を介して駆
動され、回転体52は所定角度傾斜しているので刈刃5
1の先端は畦上面を叩きながら草を残らず刈取る。ここ
で、仮に、刈刃51に草等が巻き付いたり、回転体52
が石等の障害物に当接して平面回転カッター44に過負
荷が加わると、ベルト43がスリップして平面回転カッ
ター44への伝動を断つので、平面回転カッター44の
駆動軸47等の損傷を未然に防止する。また、斜面回転
カッター38は、同様に遠心クラッチ32,及びフレキ
シブルワイヤ37を介して駆動され、仮に、刈刃51,
及び回転体52に過負荷に加わると遠心クラッチ32が
トルクリミッタとして働き、エンジン4からの動力伝達
を断つのでフレキシブルワイヤ37等の破損を未然に防
止する。また、畦の上面が広い場合、或いは、庭の芝生
等を刈取る場合には、図5の(f)に示すように、斜面
回転カッター38を平面回転カッター44と同一平面の
水平位置に移動し、2つの刈刃による平面の同時刈取り
を行う。この場合の調整は、先ず斜面回転カッター38
の側部カバー62を上部カバー58と同一平面となる位
置に移動固定した後、斜面回転カッター38の上部カバ
ー58を平面回転カッター44の上部カバー54と同一
平面上に移動固定する。そして次に、斜面回転カッター
38の刈刃軌跡Kが、平面回転カッター44の刈刃軌跡
Sと左右方向においてラップするように、斜面回転カッ
ター38の案内板67を側部カバー62のプレート6
6,66間でスライド調節する。この調整により斜面回
転カッター38は、平面回転カッター44に対してやや
前方に位置すると共に、刈刃軌跡が相互にラップするた
め刈残しなく、幅広く草の刈取り作業を行うことができ
る。
【0013】なお、平面回転カッター44と斜面回転カ
ッター38は相互に逆方向に回転されており、刈取られ
た草は、刈刃51の回動により回転カッター44,38
の対抗する内側空間Bに向けて集められ、後方に排出さ
れる。従って、畦刈りの場合、法面の草は畦の上面に掻
き上げられることになり、以後の草の処理等において好
適である。しかも、平面回転カッター44に対し斜面回
転カッター38の回転数をたかくすると、法面の掻き上
げ作用が助長され、掻き上げられた草が平面回転カッタ
ー44により刈取られた草の防御壁になるため、畦の上
面に草が良好に収集されることになる。また、収集箇所
となる斜面回転カッター38の上方は上部カバーが高く
位置し、排出空間Bが広く形成されているので後方への
草の排出がスムースである。また、以上の実施例におい
ては、平面回転カッター44と斜面回転カッター38を
管理機1に対し固定状態にセットしたが、例えば、斜面
回転カッター38の側部カバー62を上部カバー58に
対し内向きにスプリング付勢し、法面の凹凸に対して斜
面回転カッター38を追従回動させて、衝撃に対する緩
衝作用をなさしめるべく構成する変更も適宜なし得るも
のであって、本考案は実施例の構造に限定されるもので
はない。
ッター38は相互に逆方向に回転されており、刈取られ
た草は、刈刃51の回動により回転カッター44,38
の対抗する内側空間Bに向けて集められ、後方に排出さ
れる。従って、畦刈りの場合、法面の草は畦の上面に掻
き上げられることになり、以後の草の処理等において好
適である。しかも、平面回転カッター44に対し斜面回
転カッター38の回転数をたかくすると、法面の掻き上
げ作用が助長され、掻き上げられた草が平面回転カッタ
ー44により刈取られた草の防御壁になるため、畦の上
面に草が良好に収集されることになる。また、収集箇所
となる斜面回転カッター38の上方は上部カバーが高く
位置し、排出空間Bが広く形成されているので後方への
草の排出がスムースである。また、以上の実施例におい
ては、平面回転カッター44と斜面回転カッター38を
管理機1に対し固定状態にセットしたが、例えば、斜面
回転カッター38の側部カバー62を上部カバー58に
対し内向きにスプリング付勢し、法面の凹凸に対して斜
面回転カッター38を追従回動させて、衝撃に対する緩
衝作用をなさしめるべく構成する変更も適宜なし得るも
のであって、本考案は実施例の構造に限定されるもので
はない。
【0014】
【考案の効果】以上要するに、本考案の草刈機は、水平
面の刈取りをする平面回転カッター44と、平面回転カ
ッターの側方に位置して傾斜面の刈取りをする斜面回転
カッター38とを備えるものであるから、畦等の上面及
び法面の草を同時に刈取ることができると共に、その場
合、斜面回転カッター38は平面回転カッター44に対
して上下に高さを変更できると共に、角度も調節自在に
構成してあるから、畦の高さ及び法面の角度等に合わせ
て斜面回転カッター38を適宜に調節することができ、
それ故、斜面回転カッター38を徒に損傷させることな
く、また、畦の上面及び法面の草を一時に適正に刈取る
ことができる。 また、斜面回転カッター38を平面回転
カッター44に対して上下高さ変更、及び角度調節自在
に構成するにあたり、平面回転カッター44の上方を覆
う上部カバー54の内側端に上方に向かう側板59を設
け、該側板59に沿って斜面回転カッター38の上方を
覆う上部カバー58を上下動調節自在に取り付けると共
に、この斜面回転カッター38の上方を覆う上部カバー
の外側端に、当該斜面回転カッター38を支持し、且つ
その斜面回転カッター38の側方を覆う側部カバー62
を角度調節自在に取り付けるものであるから、平面回転
カッター44と斜面回転カッター38の上方乃至側方
は、これら上部カバー54,58、側板59、及び側部
カバー62によってもれなく覆うことができ、カッター
38,44で刈取った草の作業者側への飛散、及び作業
者のカッターへの不測な接触を防止できて、安全に作業
を行うことができる。 しかも、前述の如く、斜面回転カ
ッター38の側方を覆う側部カバー62は、斜面回転カ
ッター38自体を支持し、その上部カバー58とともに
斜面回転カッター38の支持フレームを構成するもので
あるから、斜面回転カッター38用の別の支持フレーム
を設ける必要がなく、また、斯かる支持フレーム、又は
平面回転カッター44の支持フレームに斜面回転カッタ
ー38のカバーを固定し、当該カバーを斜面回転カッタ
ー38の上下高さ調節を見越した予め高い位置に固定し
ておくもののように、作業者の前方視界をカバーによっ
て殊更、悪化させることがなく、草刈機を全体に軽量・
コンパクトに構成することができる。
面の刈取りをする平面回転カッター44と、平面回転カ
ッターの側方に位置して傾斜面の刈取りをする斜面回転
カッター38とを備えるものであるから、畦等の上面及
び法面の草を同時に刈取ることができると共に、その場
合、斜面回転カッター38は平面回転カッター44に対
して上下に高さを変更できると共に、角度も調節自在に
構成してあるから、畦の高さ及び法面の角度等に合わせ
て斜面回転カッター38を適宜に調節することができ、
それ故、斜面回転カッター38を徒に損傷させることな
く、また、畦の上面及び法面の草を一時に適正に刈取る
ことができる。 また、斜面回転カッター38を平面回転
カッター44に対して上下高さ変更、及び角度調節自在
に構成するにあたり、平面回転カッター44の上方を覆
う上部カバー54の内側端に上方に向かう側板59を設
け、該側板59に沿って斜面回転カッター38の上方を
覆う上部カバー58を上下動調節自在に取り付けると共
に、この斜面回転カッター38の上方を覆う上部カバー
の外側端に、当該斜面回転カッター38を支持し、且つ
その斜面回転カッター38の側方を覆う側部カバー62
を角度調節自在に取り付けるものであるから、平面回転
カッター44と斜面回転カッター38の上方乃至側方
は、これら上部カバー54,58、側板59、及び側部
カバー62によってもれなく覆うことができ、カッター
38,44で刈取った草の作業者側への飛散、及び作業
者のカッターへの不測な接触を防止できて、安全に作業
を行うことができる。 しかも、前述の如く、斜面回転カ
ッター38の側方を覆う側部カバー62は、斜面回転カ
ッター38自体を支持し、その上部カバー58とともに
斜面回転カッター38の支持フレームを構成するもので
あるから、斜面回転カッター38用の別の支持フレーム
を設ける必要がなく、また、斯かる支持フレーム、又は
平面回転カッター44の支持フレームに斜面回転カッタ
ー38のカバーを固定し、当該カバーを斜面回転カッタ
ー38の上下高さ調節を見越した予め高い位置に固定し
ておくもののように、作業者の前方視界をカバーによっ
て殊更、悪化させることがなく、草刈機を全体に軽量・
コンパクトに構成することができる。
【図1】管理機に草刈機を装着した状態を示す全体側面
図である。
図である。
【図2】草刈機の伝動を示す一部平断面図である。
【図3】草刈機の正面図である。
【図4】斜面回転カッターの高さ調節を示す正面作用図
である。
である。
【図5】平面回転カッターに対する上部カバーの高さ調
節を示す正面作用図である。
節を示す正面作用図である。
1 管理機 11 草刈機 38 斜面回転カッター 44 平面回転カッター 54 平面回転カッターの上部カバー 58 斜面回転カッターの上部カバー 62 斜面回転カッターの側部カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−95226(JP,U) 実公 平1−26199(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01D 34/00 - 34/86
Claims (1)
- 【請求項1】 水平面の刈取りをする平面回転カッター
(44)と、該平面回転カッター(44)の側方に位置
して傾斜面又は水平面の刈取りをする斜面回転カッター
(38)と、これら両回転カッターの上方及び側方を覆
うカバーとを備えてなる草刈機において、前記平面回転
カッター(44)の上方を覆う上部カバー(54)の内
側端に上方に向かう側板(59)を設け、該側板(5
9)に沿って斜面回転カッター(38)の上方を覆う上
部カバー(58)を上下動調節自在に取り付けると共
に、この斜面回転カッター(38)の上方を覆う上部カ
バー(58)の外側端に、当該斜面回転カッター(3
8)を支持し、且つその斜面回転カッター(38)の側
方を覆う側部カバー(62)を角度調節自在に取り付け
てあることを特徴とする草刈機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992015992U JP2578021Y2 (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 草刈機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992015992U JP2578021Y2 (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 草刈機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0576228U JPH0576228U (ja) | 1993-10-19 |
JP2578021Y2 true JP2578021Y2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=11904154
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992015992U Expired - Lifetime JP2578021Y2 (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 草刈機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2578021Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08172848A (ja) * | 1994-12-22 | 1996-07-09 | Honda Motor Co Ltd | 草刈機 |
JPH08182418A (ja) * | 1995-01-09 | 1996-07-16 | Honda Motor Co Ltd | 草刈機 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6195226U (ja) * | 1984-11-28 | 1986-06-19 | ||
JPS6426199U (ja) * | 1987-08-06 | 1989-02-14 |
-
1992
- 1992-03-26 JP JP1992015992U patent/JP2578021Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0576228U (ja) | 1993-10-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |