JP2003158909A - 草刈機 - Google Patents

草刈機

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JP2003158909A
JP2003158909A JP2002355718A JP2002355718A JP2003158909A JP 2003158909 A JP2003158909 A JP 2003158909A JP 2002355718 A JP2002355718 A JP 2002355718A JP 2002355718 A JP2002355718 A JP 2002355718A JP 2003158909 A JP2003158909 A JP 2003158909A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】草刈機には畔の上面と法面の草を同時に刈取る
ことができるものがある。この草刈機には刈高の調整を
行う調整装置が備えてあるが、従来のものは運転者の手
元では操作できなかった。 【解決手段】草刈機(C1)は、走行装置により走行する自
走基体(1) の前方に配置されており水平回転する主回転
刃(43)を備えた主カッター基台(2) と、主回転刃(43)の
回転方向の面に対して交差する面で回転できる副回転刃
(43a) を備え主カッター基台(2) に対して上下揺動でき
るように装設されている可動カッター基台(3) とを備え
ている。主カッター基台(2) と可動カッター基台 (3)は
正面視において左右に並設されている。草刈機(C1)は主
回転刃(43)と前記副回転刃(43a) を連動する伝動軸(5)
を備えている。伝動軸(5) は可動カッター基台(3) の上
下揺動に追従して伝動軸(5) の長さを伸縮させる伸縮手
段と、軸交角度が変わっても伝動軸(5)の伸縮部分の直
線状態を維持しながら副回転刃(43a) に伝動しうるよう
に構成されている軸継手とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は平地、田の畦や道路の路
肩、あるいはうねった面等の草刈りを行うことができる
草刈機に係り、更に詳しくは、伝動効率及び耐久性の向
上や草刈り高さの調整が簡単にできる草刈機に関する。
【0002】
【従来技術】例えば、田の畦や道路の路肩の雑草を効率
よく刈り取るために原動機付きの手押し型あるいは乗用
型の草刈機が使用されている。従来のこの種の草刈機は
バリカン式の刈取部を備えたものが主流であり、通常は
固定式のバリカンを一台に一基備えていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記したよう
な従来の草刈機では、次のような課題があった。すなわ
ち、バリカンが一基であるため、一度に一面しか刈り取
り作業ができなかった。このため、上面の両側に角度の
違う法面を有する田の畦のような場所の草を刈り取る場
合、上面が終わったら法面というように何度も往復して
作業する必要があるため効率が悪かった。また、バリカ
ンは構造的に複雑で草が詰まりやすく、刈取りの速度が
遅い。また刃の消耗が早く短時間のうちに切れなくな
る。更には、草は細かくは切断されずに長いままで刈取
られ、これが刈取った面に残るので見苦しく、且つ刈り
草が腐るのが遅く、草が残って邪魔になっていた。
【0004】実願平3−18217号(実開平4−11
0429号)のマイクロフィルムには、水平面の刈取り
をする水平回転刈取体と該水平回転刈取体の側方に位置
して傾斜面の刈り取りをする傾斜回転刈取体とを備えた
草刈り機が開示されている。また、実願昭59−181
947号(実開昭61−95229号)のマイクロフィ
ルムには、水平面の刈取りをする水平バリカン方式の刈
取体と該水平バリカン方式の刈取体の側方に位置して傾
斜面の刈り取りをする傾斜回転刈取体とを備えた草刈り
機が開示されている。また、いずれの草刈機も傾斜刈取
体への動力伝達に可撓性を有する伝動軸が使用されてい
る。
【0005】これらの草刈り機は、いずれも畦上面およ
び法面の草を同時に刈取ることができるために、バリカ
ンが一基の草刈機場合と比較して作業効率がよく、前記
課題は一応解決できる。しかし、動力の伝達に可撓性を
有する伝動軸を使用しているので次のような課題があ
る。即ち、伝動軸は傾斜刈取体が傾斜面に使用する場合
に伝動効率が良いようにその長さや撓み具合は設定され
ている。従って傾斜刈取体を水平刈取体と同じように水
平状態として並行して使用する場合は、伝動軸は撓みの
大きい逆「U」状になり、両端部分の軸線方向のなす角
度は90度以下となる。このような場合は、伝動軸の耐
久性及び伝動効率が著しく低下し、実質的には使用でき
ず、商品化されていないのが実情である。
【0006】ところで、水田に水を張っているときの畦
の上面は水を含んで柔らかくなっている。前記草刈機の
場合は、畦の上面を走行する水平刈取体側には、エンジ
ン、ミッションなどが付属しており、相当の重量になっ
ているために、水平刈取体側は自重によって畦上面にめ
り込んでしまう。従って、あらかじめ草の刈り高を調整
していてもすぐに変わってしまい、地面の性状に合わせ
て比較的頻繁に刈高を調整する必要が生じる。畦上面は
幅が狭く、また従来の草刈機には前部に調整装置があっ
たため、草刈高さを調整するには水田の中に入って草刈
機の前に行かなければならず、手元で素早く刈高さの調
整できる草刈機が望まれていた。同様に、灌木の下で刈
高を調整する場合もあり、この場合も枝があっても邪魔
にならないような刈高さの調整できる草刈機が望まれて
いた。
【0007】
【発明の目的】そこで本発明の目的は、水平刈取体に対
して傾斜刈取体がなす角度が水平方向を基準として上下
方向に変化した場合でも、水平刈取体と傾斜刈取体の間
の伝動効率がよく、また耐久性の高い伝動手段を有する
草刈機を提供することにある。また、本発明の他の目的
は草刈機の手元で草刈高さを調整できるようにした草刈
機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の手段
にあっては、走行装置により走行する自走基体の前方に
配置されており水平または略水平回転する主回転刃を備
えた主カッター基台と、前記主回転刃の回転方向の面に
対して交差する面で回転できる副回転刃を備え前記主カ
ッター基台に対して上下揺動できるように装設されてい
る可動カッター基台を含み、前記主カッター基台と可動
カッター基台は正面視において左右に並設されている草
刈機であって、当該草刈機は前記主回転刃と前記副回転
刃を連動する伝動軸を備えており、当該伝動軸は、前記
可動カッター基台の上下揺動に追従して伝動軸の長さを
伸縮させる伸縮手段と、軸交角度が変わっても前記伝動
軸の伸縮部分の直線状態を維持しながら前記副回転刃に
伝動しうるように構成されている軸継手と、を含んでい
ることを特徴とする、草刈機である。
【0009】第2の手段にあっては、走行装置により走
行する自走基体の前方に配置されており水平または略水
平回転する主回転刃を備えた主カッター基台と、前記主
回転刃の回転方向の面に対して交差する面で回転できる
副回転刃を備え前記主カッター基台に対して上下揺動で
きるように装設されている可動カッター基台とを含み、
前記主カッター基台と可動カッター基台は正面視におい
て左右に並設されている草刈機であって、当該草刈機
は、回動可能に枢支してある支脚部材の先端部に取付け
てあり前記主回転刃の前方に配設されているガイド車輪
と、先部が前記支脚部材に固着してあり、操作部は草刈
機のハンドル側に設けてある刈高調整レバーと、当該刈
高調整レバーの位置を刈高に応じて固定する刈高調整手
段と、を備え、前記刈高調整レバーの動きによって枢支
部を中心として支脚部材が回動して刈高を調整すること
を特徴とする、草刈機である。
【0010】第3の手段にあっては、可動カッター基台
は主カッター基台に着脱可能に装設されていることを特
徴とする、第1または第2の発明に係る草刈機である。
【0011】
【作用】主カッター基台と可動カッター基台の角度を草
刈作業面に合わせて調整する。例えば作業面が畦であっ
て、ほぼ水平な上面と下方へ傾斜した法面からなる場合
は、可動カッター基台を下方へ傾斜させて法面とほぼ平
行に設定する。
【0012】そして、草刈機を畦の上面で走行させれ
ば、主カッター基台に設けてある主回転刃は畦の上面の
草を刈り、同時に可動カッター基台に設けてある副回転
刃は畦の法面の草を刈る。回転刃の回転方向は、草を内
側に抱き込む方向に互いに逆方向に回転させるのが望ま
しいが、限定するものではない。
【0013】主回転刃と副回転刃を連動する伝動軸は、
可動カッター基台の上下揺動に追従して伝動軸の長さを
軸線方向に伸縮させる伸縮手段と、軸交角度が変わって
も伝動軸の伸縮部分の直線状態を維持しながら副回転刃
に伝動しうるように構成されている軸継手を含んでい
る。このため可動カッター基台を水平状態つまり主カッ
ター基台と並行して使用する場合でも、可動カッター基
台を主カッター基台と所要角度をもって傾斜させて使用
する場合でも、伝動軸に無理がかからず、耐久性の向上
が図れ、また伝動効率の低下も防止できる。
【0014】また、草を刈る高さを調整する装置は、回
動可能に枢支してある支脚部材の先端部に取付けてあり
主回転刃の前方に配設されているガイド車輪を有し、刈
高調整レバーは支脚部材に先部が固着してあり、操作部
は草刈機のハンドル側に設けてあり、刈高調整レバーを
動かすことによって枢支部を中心として支脚部材が回動
して刈高を調整することができる構成である。従って、
草刈機の刈高を調整する必要が生じたばあいでもハンド
ル側で素早く刈高さの調整ができる。従って調整の度毎
に作業機の前方に移動する必要はなく、特に畦上面のよ
うに幅が狭く高さを調整する場合は水田の中に入って行
かなければならない場合に好適である。
【0015】また、ガイド車輪を先端部に備え枢支部を
中心として回動する支脚部によって刈高の調整ができる
ので構造が簡単であり、しかも刈高調整レバーの動きも
僅かで済むので、灌木の下等で刈高を調整する場合でも
刈高調整レバーが樹木の枝に当たることもなく簡単であ
る。なお、可動カッター基台が主カッター基台に着脱可
能に装設されているものは可動カッター基台を取り外す
ことによって草刈機の幅が狭くできるので、狭い場所の
草刈り作業が効率よくできる。
【0016】
【実施例】本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳
細に説明する。図1は本発明にかかる草刈機の第1実施
例を示す斜視図、図2は回転刃を駆動する手段の要部説
明図、図3は主カッター基台と可動カッター基台の角度
調整装置の斜視図、図4は主回転刃を備えた主カッター
基台と副回転刃を備えた可動カッター基台と主回転刃と
副回転刃を連動する伝動軸の関係を示しており、一部を
切欠した説明図である。
【0017】符号C1は草刈機で、自走基体1を備えて
いる。自走基体1はフレームF(図3に図示)を備え、
フレームFには原動機Eが搭載してある。フレームF下
部には走行車輪10が設けてある。走行車輪10は、プ
ーリやベルトからなる駆動伝達部11を介して原動機E
により駆動され、別に用意された異なった直径の走行車
輪との取り替えが容易にできる構造となっている。な
お、符号12はブレーキ、クラッチ操作部等を備えたハ
ンドルである。
【0018】フレームF前部には主カッター基台2が水
平に取付けてある。主カッター基台2は四角形の板体
で、その一方の側縁部にはカバー20が取付けてある。
また、主カッター基台2の前部には取付部材210を介
しガイド車輪21を備えている。ガイド車輪21には、
後述するガイド車輪31と同様の構造の刈高調整手段が
設けてある。
【0019】主カッター基台2の他方の側縁部にはヒン
ジ29を介して可動カッター基台3が上下揺動可能に取
付けてある。可動カッター基台3の側縁部にはカバー3
0が取付けてある。また、可動カッター基台3の前部に
は取付部材310を介しガイド車輪31を備えている。
取付部材310の先端部には、刈高調整手段を構成する
軸管311が縦方向に設けてある。軸管311には車軸
312に設けてあるガイド軸313が挿通してある。軸
管311にはガイド軸313を所要の位置で固定する螺
子式の固定具314が設けてある。
【0020】図3を参照する。主カッター基台2と可動
カッター基台3との境界部には双方の成す角度を段階的
に設定できる角度調整装置が設けてある。角度調整装置
は半円形の板体である調整板32を有している。調整板
32は下辺部のほぼ半分を可動カッター基台3の上面後
端縁部に固着して立設されている。調整板32の円弧部
の縁部寄りには、ヒンジ29を中心とする同一半径の円
弧状に配置されている所要数の係合穴33が等間隔で設
けてある。
【0021】また主カッター基台2の後端縁部には調整
板32がすり抜けることができるようにした逃げ部22
が形成してある。なお、本実施例の構造の他、例えば主
カッター基台2に逃げ部22を設けずに、調整板32の
中心角をやや小さく形成し、可動カッター基台3が上方
へ回動したときに、調整板32の端辺と主カッター基台
2とが当接して可動カッター基台3を停止させる構造と
することもできる。
【0022】フレームFには係合穴33に対応してピン
軸受23が設けてある。ピン軸受23先部にはワイヤチ
ューブTを介して出入り操作される係合部材である係合
ピン24が設けてある。なおピン軸受23は、主カッタ
ー基台2と可動カッター基台3とが平行状態のときに真
中の係合穴33に係合ピン24が係合する位置に取付け
てある。これにより、可動カッター基台3は主カッター
基台2と平行状態を中心として上下に所要角度(段階的
調整による)で傾斜させて固定できる。
【0023】図2、図4を参照する。主カッター基台2
と可動カッター基台3のそれぞれの中央部には主回転刃
4及び副回転刃4aが取付けてある。主回転刃4、副回
転刃4aの上部には軸受40、40aを備えており、軸
受40、40aの上部にはギヤボックス41、41aを
備えている。
【0024】軸受40、40aには、主カッター基台2
と可動カッター基台3を貫通して回転軸42、42aが
軸支してある。回転軸42、42aの下部には、回転軸
42、42aを中心に直線的に配置された回転刃43、
43aが取付けてある。各回転刃43、43aは、中心
部寄りを下方に傾斜させ、先部は水平に形成してある。
なお、各回転刃43、43aの高さは、作業面(地面)
と草刈りに好適な間隔で位置するように設定してある。
また、各回転刃43、43aの高さを調整できるような
構造とすることもできる。
【0025】回転軸42、42aの上端部にはベベルギ
ヤ44、44aが取付けてあり、ベベルギヤ44、44
aはギヤボックス41、41a内に位置している。ギヤ
ボックス41、41a間には軸受45、45aを介して
回転刃を駆動する手段である伝動軸5が軸支してある。
【0026】伝動軸5は、ギヤボックス41に軸支して
ある駆動軸51と、ギヤボックス41aに軸支してある
従動軸52と、それらを連結する伸縮軸53を備えてい
る。駆動軸51には回転軸42のベベルギヤ44とかみ
合うベベルギヤ54が取付けてある。駆動軸51の外端
部にはプーリー55が取付けてあり、内端部は軸継手で
あるユニバーサルジョイント56を介して伸縮軸53の
一端部と連結してある。プーリー55は、ベルト59を
介し、原動機Eにより駆動される。
【0027】従動軸52には回転軸42aのベベルギヤ
44aとかみ合うベベルギヤ57が取付けてある。な
お、ベベルギヤ57は前記ベベルギヤ54と歯側を相対
向させて取付けてあり、これにより回転刃43、43a
は、互いに逆方向に回転する。また、従動軸52の内端
部はユニバーサルジョイント58を介して伸縮軸53の
他端部と連結してある。
【0028】伸縮軸53は三段式のスプライン構造とな
っており、ユニバーサルジョイント56、58の作用と
相まって、回転刃4、4aを、主カッター基台2と可動
カッター基台3の角度のあらかじめ設定された範囲内に
おいて、その角度にかかわらず連動させることができ
る。
【0029】なお、回転刃4、4aのそれぞれの回転刃
43、43aは、平面視における刃角をずらして取付け
てあり、また回転刃43、43aが草を抱き込むように
互いに逆方向にしかも同期回転するため、回転刃43、
43aの軌道が重なった時にも接触することはない。本
実施例においては、伸縮軸53は三段式のスプライン構
造であるが、二段式でもよい。
【0030】図5は一方の回転刃を下方に傾斜させて使
用する場合の説明図、図6は一方の回転刃を上方に傾斜
させて使用する場合の説明図、図7は異径の走行車輪を
使用する場合の説明図である。図を参照して本実施例の
使用方法および作用を説明する。
【0031】1. 図5に示すように法面G2が上面G1
に対して下り傾斜面である場合、まず草刈機C1を上面
G1に乗せ、ガイド車輪21、31の高さを固定具31
4等により調整する。これにより、回転刃4の刈高が設
定される。次に、角度調整装置を調整して可動カッター
基台3の角度を調整し、回転刃4aの回転刃43aの刃
面が法面G2とほぼ平行になるように固定する。これに
より、草刈機C1はふらつかず、安定した走行ができ
る。なおこのとき、伝動軸5の伸縮軸53は伸びた状態
である。そして回転刃4、4aを駆動し、草刈機C1を
走行させれば、上面G1と片側の法面G2の草を同時に
刈り取ることができる。
【0032】2. 図6に示すように法面G2’が水平面
G3に対して上り傾斜面である場合、まず草刈機C1を
水平面G3に乗せる。次に角度調整装置を調整して可動
カッター基台3の角度を調整し、回転刃4aの回転刃4
3aの刃面が法面G2’とほぼ平行になるように固定
し、安定した走行ができるようにする。このとき、伝動
軸5の伸縮軸53は縮んだ状態である。そして回転刃
4、4aを駆動し、草刈機C1を走行させれば、水平面
G3と法面G2’の草を同時に刈り取ることができる。
【0033】3. 草刈機C1の走行面である上面G1が
一方へ傾斜している場合、左右の走行車輪10、10が
同径であれば草刈機C1自体が傾くために直進性が安定
せず、走行するにつれて次第に傾斜下側に曲がり、法面
G2の草刈り作業ができなくなる。このため、作業中頻
繁に方向の修正を行う必要がある。これには相当な力を
必要とするため作業が困難となる。
【0034】そこで、図7に示すように、上面G1の傾
斜下側に対応する側の走行車輪を直径がやや大きい走行
車輪10aと取り替えて草刈機C1の傾きを修正すれ
ば、大径の走行車輪10aが傾斜上側へ曲がろうとする
力と、草刈機C1の刈取部の抵抗や上面G1の傾斜によ
る傾斜下側へ落ちようとする力とが打ち消し合い、草刈
機C1の直進性が安定し、効率よく作業ができる。
【0035】前記したように、本発明にかかる草刈機C
1によれば、畦の法面等の草刈り作業が水平面と同時に
できるので、一度に一面しか作業できない従来の草刈機
と比較して、作業にあたっての草刈機C1の走行距離が
少なくてすみ、効率的な作業ができる。
【0036】また、刈取部がバリカン等ではなく回転刃
であるので、刈取部に草の詰まりを生じにくく、迅速な
作業ができる。更に、草は細かく切断されて作業面に撒
かれるので、作業面がきれいで、刈り草が腐りやすく消
滅が早い。
【0037】また、作業面が広い平面である場合は、図
1のように主カッター基台2と可動カッター基台3を平
行に固定して使用すれば、走行が安定すると共に、一度
に幅広く草刈りができる。
【0038】更には作業面が平坦でなくうねっている場
合は、係合ピン24の係合を解除すれば、可動カッター
基台3を自由揺動状態にすることができるので、回転刃
4aはうねった作業面に追随し、草をきれいに刈り取る
ことができる。
【0039】図8は本発明にかかる草刈機の第2実施例
を示す斜視図、図9は主カッター基台と可動カッター基
台の角度調整装置の斜視図である。草刈機C2は、前記
草刈機C1と大まかな部分では同様の構造であるので、
ここでは相違する部分を説明する。
【0040】草刈機C2の走行車輪10は一輪である。
主カッター基台2に設けてあるガイド車輪21は、支持
部材212に軸ピン211により回動可能に軸支してあ
る支脚部材210の先端に取付けてある。また、支脚部
材210の基部には刈高調整レバー6の先端が固着して
ある。
【0041】刈高調整レバー6の基部は、作業者が手元
で操作できるようにハンドル12下方まで伸ばして設け
てあり、刈高調整盤60に複数段設けてある掛止部61
に掛止してある。また、ハンドル12の軸121は軸受
管120に挿入してある。軸受管120には締付固定具
122を有し、ハンドル12の高さおよび向きを調整で
きる。
【0042】この構造によれば、刈高調整レバー6の上
下操作により支脚部材210が回動し、ガイド車輪21
の高さ、すなわち回転刃43、43aの刈高が調整でき
る。なお、可動カッター基台3はヒンジ29部分から取
り外すことができるようにしてあり、伝動軸5もギヤボ
ックス41から取り外すことができる構造となってい
る。
【0043】図9を参照する。本実施例においては、主
カッター基台2に揺動可能に設けてある可動カッター基
台3の揺動を制御できる揺動制御装置を有している。揺
動制御装置は制御板34を有している。制御板34は下
辺部のほぼ半分を可動カッター基台3の上面部に固着し
て立設されている。また、制御板34の中央部の縁部寄
りには、係合穴341が設けてある。
【0044】制御板34の固定されていない側には段部
342、343が設けてある。段部342、343は、
後述の係合ピン36を後退させて係合穴341から外
し、可動カッター基台3を回動させたとき、可動カッタ
ー基台3の角度が水平から22.5度のときに係合ピン
36が段部342に当たり、45度のときに段部343
に当たるように設定してある。
【0045】フレームFには係合穴341に対応してピ
ン軸受35が設けてある。ピン軸受35先部にはワイヤ
チューブTを介して出入り操作される係合部材である係
合ピン36が設けてある。なお、ピン軸受35は、主カ
ッター基台2と可動カッター基台3とが平行状態のとき
に係合穴341に係合ピン36が係合する位置に取付け
てある。
【0046】これによれば、可動カッター基台3は主カ
ッター基台2と平行状態から下側へ揺動できる。すなわ
ち、前記係合ピン36と制御板34の段部342、34
3の作用で、可動カッター基台3は水平状態から60度
の範囲で草刈り斜面の角度または凹凸に追従して揺動す
る。なお、図面において第1実施例と同一または同等箇
所には同一の符号を付して示している。
【0047】図10は本発明にかかる草刈機の第2実施
例の他の使用方法を示す斜視図である。図に示すよう
に、可動カッター基台3と伝動軸5を取り外し、ヒンジ
29にカバー20aを取付けることにより、前後一輪ず
つの二輪構造の草刈機C2aとなる。草刈機C2aは幅
が狭いので狭い場所の草刈り作業をするのに適してお
り、また前後一輪ずつの二輪構造であるので、直進性が
良好で運転がしやすい。なお、本発明は図示の実施例に
限定されるものではなく、可動カッター基台を二基と
し、それぞれ主カッター基台の両側に設けることもでき
る等、特許請求の範囲の記載内において種々の変形が可
能である。
【0048】
【発明の効果】本発明は前記構成を備え、次の効果を有
する。 (1) 主回転刃と副回動可能に枢支してある支脚部材の先
端部に取付けてあり前記主回転刃の前方に配設されてい
るガイド車輪と、回転刃を連動する伝動軸は、可動カッ
ター基台の上下揺動に追従して伝動軸の長さを伸縮させ
る伸縮手段と、軸交角度が変わっても前記伝動軸の伸縮
部分の直線状態を維持しながら副回転刃に伝動しうるよ
うに構成されている軸継手とを含んでいる。このため可
動カッター基台を水平状態つまり主カッター基台と並行
して使用する場合でも、可動カッター基台を主カッター
基台と所要角度をもって傾斜させて使用する場合でも伝
動軸に無理がかからず、耐久性の向上が図れ、また伝動
効率の低下も防止できる。
【0049】(2) 回動可能に枢支してある支脚部材の先
端部に取付けてあり主回転刃の前方に配設されているガ
イド車輪を有し、刈高調整レバーは支脚部材に先部が固
着してあり、操作部は草刈機のハンドル側に設けてある
刈高調整装置を有しているものは、刈高調整レバーを動
かすことによって枢支部を中心として支脚部材が回動し
て刈高を調整することができる。従って、草刈機の刈高
を調整する必要が生じたばあいでもハンドル側で素早く
刈高さの調整できる。従って調整の度毎に作業機の前方
に移動する必要はなく、特に畦上面のように幅が狭く高
さを調整する場合は水田の中に入って行かなければなら
ない場合に好適である。また、ガイド車輪を先端部に備
え枢支部を中心として回動する支脚部によって刈高の調
整ができるので構造が簡単であり、しかも刈高調整レバ
ーの動きも僅かで済むので、灌木の下等で刈高を調整す
る場合でも刈高調整レバーが樹木の枝に当たることもな
く簡単である。 (3) 可動カッター基台が取り外せる構造としたものは、
草刈機の幅が狭くできるので、狭い場所の草刈り作業が
効率よくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる草刈機の第1実施例を示す斜視
図。
【図2】回転刃を駆動する手段の要部説明図。
【図3】主カッター基台と可動カッター基台の角度調整
装置の斜視図。
【図4】主回転刃を備えた主カッター基台と副回転刃を
備えた可動カッター基台と主回転刃と副回転刃を連動す
る伝動軸の関係を示しており、一部を切欠した説明図で
ある。
【図5】一方の回転刃を下方に傾斜させて使用する場合
の説明図。
【図6】一方の回転刃を上方に傾斜させて使用する場合
の説明図。
【図7】異径の走行車輪を使用する場合の説明図。
【図8】本発明にかかる草刈機の第2実施例を示す斜視
図。
【図9】主カッター基台と可動カッター基台の角度調整
装置の斜視図。
【図10】本発明にかかる草刈機の第2実施例の他の使
用方法を示す斜視図。
【符号の説明】
C1 草刈機 1 自走基体 10 走行車輪 2 主カッター基台 3 可動カッター基台 4、4a 回転刃 5 伝動軸 E 原動機 C2 草刈機 6 刈高調整レバー 60 刈高調整盤 32 調整板 24 係合ピン 34 制御板 36 係合ピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置により走行する自走基体(1) の
    前方に配置されており水平または略水平回転する主回転
    刃(43)を備えた主カッター基台(2) と、前記主回転刃(4
    3)の回転方向の面に対して交差する面で回転できる副回
    転刃(43a) を備え前記主カッター基台(2) に対して上下
    揺動できるように装設されている可動カッター基台(3)
    とを含み、前記主カッター基台(2) と可動カッター基台
    (3)は正面視において左右に並設されている草刈機であ
    って、当該草刈機は前記主回転刃(43)と前記副回転刃(4
    3a) を連動する伝動軸(5) を備えており、当該伝動軸
    (5) は、 前記可動カッター基台(3) の上下揺動に追従して伝動軸
    (5) の長さを伸縮させる伸縮手段と、 軸交角度が変わっても前記伝動軸(5) の伸縮部分の直線
    状態を維持しながら前記副回転刃(43a) に伝動しうるよ
    うに構成されている軸継手と、を含んでいることを特徴
    とする、 草刈機。
  2. 【請求項2】 走行装置により走行する自走基体(1) の
    前方に配置されており水平または略水平回転する主回転
    刃(43)を備えた主カッター基台(2) と、前記主回転刃(4
    3)の回転方向の面に対して交差する面で回転できる副回
    転刃(43a) を備え前記主カッター基台(2) に対して上下
    揺動できるように装設されている可動カッター基台(3)
    とを含み、前記主カッター基台(2)と可動カッター基台
    (3)は正面視において左右に並設されている草刈機であ
    って、当該草刈機は、 回動可能に枢支してある支脚部材(210) の先端部に取付
    けてあり前記主回転刃(43)の前方に配設されているガイ
    ド車輪(21)と、 先部が前記支脚部材(210) に固着してあり、操作部は草
    刈機のハンドル(12)側に設けてある刈高調整レバー(6)
    と、 当該刈高調整レバー(6) の位置を刈高に応じて固定する
    刈高調整手段と、を備え、前記刈高調整レバー(6) の動
    きによって枢支部を中心として支脚部材(210) が回動し
    て刈高を調整することを特徴とする、 草刈機。
  3. 【請求項3】 可動カッター基台(3) は主カッター基台
    (2) に着脱可能に装設されていることを特徴とする、請
    求項1または2記載の草刈機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108377714A (zh) * 2018-03-15 2018-08-10 中国农业大学 一种多地形割草机
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