JPH0851836A - 草刈機 - Google Patents

草刈機

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JPH0851836A
JPH0851836A JP18699294A JP18699294A JPH0851836A JP H0851836 A JPH0851836 A JP H0851836A JP 18699294 A JP18699294 A JP 18699294A JP 18699294 A JP18699294 A JP 18699294A JP H0851836 A JPH0851836 A JP H0851836A
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JP
Japan
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cutting
mowing
belt
case
pulley
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JP18699294A
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English (en)
Inventor
Akishi Kuromi
晃志 黒見
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 段々畑のように一方に長い路肩斜面を有する
畦道などの路肩斜面に生えた雑草類の刈り取りを適切に
行うことができるとともに、軽量化、振動の軽減、及
び、構成の簡素化、などが図られたメンテナンスや操縦
性などの面においても有利な草刈機を提供する。 【構成】 無端帯31に刈刃32を周方向に所定ピッチ
で付設した切断体29を、機体横側から機体よりも下方
に向かって延びる状態に回し掛けて駆動するように構成
した刈取装置8を備えるとともに、前記刈取装置8の上
面側に、同軸連動可能に構成された突起付きベルト42
を並設してある草刈機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、畦道や畦道の路肩斜面
などに生えた雑草類を刈り取る草刈機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような草刈機としては、例
えば、特開平3‐58706号公報で開示されているよ
うに、歩行型管理機に前後軸芯周りで揺動調節自在な第
一バリカン型刈取装置と第二バリカン型刈取装置とを装
備することによって、畦道の路面などに生えた雑草類と
畦道の路肩斜面などに生えた雑草類とを同時に刈り取れ
るように構成したものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術のものにおいては、第一バリカン型刈取装置及び
第二バリカン型刈取装置として比較的に刈り幅の狭いも
のが採用されており、例えば、段々畑のように一方に長
い路肩斜面を有する畦道などの路肩斜面に生えた雑草類
を刈り取るようには考えられていなかった。仮に、比較
的に刈り幅の広いものを採用して長い路肩斜面などに生
えた雑草類を刈り取れるように構成したとしても、夫々
の刈取装置にはバリカン型のものが採用されていること
から、受刃と刈刃との隙間の管理や精度の高い切味の管
理が必要になるためにメンテナンスの面で不利になる、
受刃と刈刃との隙間に異物が噛み込むとロック状態とな
って刈り取り作業が行えなくなる、軟らかい雑草類の切
断が行い難い、及び、切断時の振動や草刈機全体として
の重量が大きくなる、などの不都合が生じるようにな
る。
【0004】ちなみに、夫々の刈取装置にロータリ式の
ものを採用した場合においては、刈り幅を広げるために
は回転刃を複数個並設する必要があることから駆動構成
が複雑になる、などの不都合が生じるようになってい
た。
【0005】本発明の目的は、段々畑のように一方に長
い路肩斜面を有する畦道などの路肩斜面に生えた雑草類
の刈り取りを適切に行うことができるとともに、軽量
化、振動の軽減、及び、構成の簡素化、などが図られた
メンテナンスや操縦性などの面においても有利な草刈機
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1発明では、無端帯に刈刃を周方向に所定ピッ
チで付設した切断体を、機体横側から機体よりも下方に
向かって延びる状態に回し掛けて駆動するように構成し
た刈取装置を備えるとともに、前記刈取装置の上面側
に、同軸連動可能に構成された突起付きベルトを並設し
た。
【0007】又、本第2発明では、上記第1発明におい
て、前記突起付きベルトを前記無端帯よりも低速度で駆
動するように構成した。
【0008】
【作用】本第1発明によると、切断体の回し掛け駆動に
よる衝撃切断を行うように刈取装置を構成しているの
で、バリカン型の刈取装置を備えるものにおいて必要な
受刃と刈刃との隙間の管理や精度の高い切味の管理が不
必要になるとともに、異物が噛み込むことによりロック
状態となって刈り取り作業が行えなくなるといった不都
合もない。又、比較的に軟らかい雑草類も切断体の回し
掛け駆動による刈刃の衝撃的な衝突により切断すること
によって刈り取ることができる。しかも、無端帯に刈刃
を付設した切断体を回し掛け駆動するだけの簡素な構成
で刈取装置を形成しているので、草刈機全体としての重
量が大きくなるといった不都合がなく、切断時に生じる
振動も軽減されるようになる。更に、刈取装置の刈取作
用面部分が長くなるように無端帯からなる切断体を回し
掛けることによって刈り幅を容易に広げることができる
ので、ロータリ式の刈取装置を備えるもののように刈り
幅を広げるために駆動構成が複雑になるといった不都合
がない。その上、刈取装置の上面側に突起付きベルトを
並設していることによって、刈取装置にて刈り取られた
刈り草は突起付きベルトにて刈取装置の刈取作用面部分
から排除されるようになるので、刈取装置の刈取作用面
部分に刈り草が堆積して切断体による刈り取りが行い難
くなるといった不都合が解消される。又、突起付きベル
トを刈取装置と同軸連動可能に構成しているので、突起
付きベルトの駆動構成が複雑化するといった不都合もな
い。
【0009】本第2発明によると、突起付きベルトを切
断体を構成する無端帯よりも低速度で駆動するように構
成していることによって、突起付きベルトにて先端側が
係止されて切断時の逃げが抑制された雑草類の根元側を
切断体の刈刃で切断するようになるので、通常では刈り
取り難い特に軟弱な雑草類であっても容易かつ確実に刈
り取ることができる。
【0010】
【発明の効果】従って、本第1発明によれば、段々畑の
ように一方に比較的に長い路肩斜面を有する畦道などの
路肩斜面に生えた雑草類の刈り取りを適切に行うことが
できるとともに、軽量化、振動の軽減、構成の簡素化、
及び、刈り取り能力の向上、などが図られたメンテナン
スや操縦性などの面においても有利な草刈機を提供し得
るに至った。
【0011】本第2発明によれば、通常では刈り取り難
い特に軟弱な雑草類をも容易かつ確実に刈り取ることの
できる刈り取り能力の向上がより一層図られた草刈機を
提供し得るに至った。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0013】図1には、草刈機の一例である歩行型草刈
機の側面が示されている。この草刈機は、フレーム兼用
のミッションケース1、ミッションケース1上に搭載さ
れたエンジン2、ミッションケース1から前方に向けて
延設されたチェーン式伝動機構3、チェーン式伝動機構
3の先端に備えられた駆動車輪4、及び、ミッションケ
ース1から後方上部に向けて延設された操縦ハンドル
5、などによって構成された一輪式歩行型の走行機体6
の前部に第一刈取機構7を、又、走行機体6の左横側に
刈取装置の一例としての第二刈取機構8を備えることに
よって構成されている。
【0014】図1及び図2に示すように、第一刈取機構
7は、正面視略正三角形状に形成されたフレーム兼用の
第一刈取ケース9、第一刈取ケース9内部の上部中央に
配設された第一プーリ10、第一刈取ケース9内部の下
部左端に配設された第二プーリ11、第一刈取ケース9
内部の下部右端に配設された第三プーリ12、及び、そ
れらのプーリ10,11,12に地面に沿う水平部a
(第一刈取機構7の刈取作用面部分)を備える状態に回
し掛けられた切断ベルト13、などによって構成されて
おり、ミッションケース1の上部中央から第一刈取ケー
ス9の上部中央に向けて延設された鋼管材などからなる
主フレーム14と、ミッションケース1の下部両側から
第一刈取ケース9の下部両端に向けて延設された鋼管材
からなる左右の補助フレーム15によって、第一刈取機
構7の上部側ほど後方に位置する後倒れ姿勢で支持され
ている。図3及び図4に示すように、切断ベルト13
は、複数の金属材からなる補強用の芯材16aが内蔵さ
れた断面V字状の無端ベルト16と、無端ベルト16の
周方向に所定ピッチで付設された刈刃17によって構成
されている。刈刃17は、無端ベルト16の外方に向け
て突出する刃部17aと、無端ベルト16に係合する係
合部17bとを備える状態に屈曲形成されたL字状の板
金材からなり、係合部17bは、芯材16aに係合する
状態で無端ベルト16に内蔵されるようになっている。
【0015】第一刈取機構7の駆動について説明する
と、図1に示すように、主フレーム14には第一ベベル
ギア式伝動機構18が内装されており、この第一ベベル
ギア式伝動機構18によってミッションケース1から前
方に向けて延設された第一動力取出軸1aと第一プーリ
10の回転支軸10aとが連動連結されている。つま
り、エンジン2からの動力がミッションケース1と第一
ベベルギア式伝動機構18とを介して第一プーリ10に
伝達され、第一プーリ10が正面視における反時計周り
方向に駆動回転することによって、切断ベルト13が第
一プーリ10、第二プーリ11、及び、第三プーリ12
に亘って正面視における反時計周り方向に回し掛け駆動
されるようになっている。これによって、刈刃17の衝
撃切断による畦道などの路面に生えた雑草類の刈り取り
を行えるのである。ちなみに、図1及び図2に示すよう
に、切断ベルト13の刈刃17は、地面に沿う水平部a
においては第一刈取ケース9から突出し、それ以外の部
分においては第一刈取ケース9内に収まるようになって
いる。
【0016】図1及び図2に示すように、第一刈取機構
7の右端部に配設された第三プーリ12の回転支軸12
aは第一刈取ケース9から前方上部に向けて突出するよ
うに延設されており、この突出部には、補助刈取機構1
9が回転支軸12a周りで角度変更自在に連動連結され
ている。
【0017】詳述すると、補助刈取機構19は、フレー
ム兼用の補助刈取ケース20、補助刈取ケース20の一
端に配設された第一補助プーリ21、補助刈取ケース2
0の他端に配設された第二補助プーリ22、及び、それ
らの補助プーリ21,22に回し掛けられた前記切断ベ
ルト13、などによって構成されており、第一補助プー
リ21が回転支軸12aに一体回転自在に支持されるよ
うになっている。つまり、回転支軸12aは第一刈取機
構7の動力を補助刈取機構19に伝達する伝動軸に兼用
されており、第一刈取機構7の切断ベルト13が正面視
における反時計周り方向に回し掛け駆動されるのに伴っ
て、補助刈取機構19の切断ベルト13が正面視におけ
る反時計周り方向に回し掛け駆動されるようになってい
る。ちなみに、図1及び図2に示すように、切断ベルト
13の刈刃17は、補助刈取機構19の刈取作用面部分
bにおいては補助刈取ケース20から突出し、それ以外
の部分においては補助刈取ケース20内に収まるように
なっている。
【0018】図2に示すように、補助刈取ケース20に
は、回転支軸12aを中心とする円弧状の長孔23aが
穿設されたブラケット23が第一刈取機構7の第一刈取
ケース9の前面に沿う状態で延設されている。一方、第
一刈取機構7の第一刈取ケース9には、前記長孔23a
を挿通するボルト24が溶接によって立設されるととも
に、このボルト24には蝶ナット25が螺合されるよう
になっている。つまり、補助刈取機構19を回転支軸1
2a周りで所望姿勢に揺動させた後、ボルト24に蝶ナ
ット25を螺合させて固定することによって、回転支軸
12a周りでの補助刈取機構19の角度変更を行えるよ
うになっている。これによって、広い畦道などの路面で
刈り取り作業を行う場合においては、補助刈取機構19
の刈取作用面部分bが地面に沿う水平状態で第一刈取機
構7の側方に張り出すように回転支軸12a周りで補助
刈取機構19の角度を変更することによって、幅広く生
えた雑草類を一挙に、あるいは、少ない工程で刈り取る
ことができ、又、畦道などの路面と路肩斜面との双方の
刈り取り作業を行う場合においては、補助刈取機構19
の刈取作用面部分bが路肩斜面に沿うように回転支軸1
2a周りで補助刈取機構19の角度を変更することによ
って、畦道の路面に生えた雑草類と路肩斜面に生えた雑
草類とを一挙に刈り取ることができるのである。
【0019】図1及び図2に示すように、第二刈取機構
8は、駆動車輪4の後方で走行機体6の左横側から走行
機体6よりも下方に向かって延びるフレーム兼用の第二
刈取ケース26、第二刈取ケース26の一端に配設され
た第四プーリ27、第二刈取ケース26の他端に配設さ
れた第五プーリ28、及び、それらのプーリ27,28
に回し掛けられた切断体29、などによって構成されて
おり、ミッションケース1の左横側下部から垂直下方に
向けて延設された鋼管材などからなる支持フレーム30
などによって支持されている。図3及び図4に示すよう
に、切断体29は、切断ベルト13と同様に、複数の金
属材からなる補強用の芯材31aが内蔵された無端帯の
一例である断面V字状の無端ベルト31と、無端ベルト
31の周方向に所定ピッチで付設された刈刃32によっ
て構成されている。刈刃32は、無端ベルト31の外方
に向けて突出する刃部32aと、無端ベルト31に係合
する係合部32bとを備える状態に屈曲形成されたL字
状の板金材からなり、係合部32bは、芯材31aに係
合する状態で無端ベルト31に内蔵されるようになって
いる。
【0020】第二刈取機構8の駆動について説明する
と、図1及び図5に示すように、支持フレーム30に
は、ミッションケース1から左側方に向けて延設された
第二動力取出軸1bとギア連動される第二ベベルギア式
伝動機構33が内装されており、支持フレーム30の下
端から後方に向けて第二ベベルギア式伝動機構33の出
力軸33aが延設されている。この出力軸33aは、支
持フレーム30より延設された副フレーム30Aに枢支
されるとともに、その延設端には第三ベベルギア式伝動
機構(図示せず)が内装されたベベルケース34が備え
られている。そして、ベベルケース34の左側方より横
方向に延設された第三ベベルギア式伝動機構の出力軸
(図示せず)と第四プーリ27の回転支軸27aとが一
体回転自在に連動連結されるようになっている。つま
り、エンジン2からの動力がミッションケース1、第二
ベベルギア式伝動機構33、及び、第三ベベルギア式伝
動機構を介して第四プーリ27に伝達され、第四プーリ
27が左側面視における時計周り方向に駆動回転するこ
とによって、切断体29が第四プーリ27と第五プーリ
28とに亘って左側面視における時計周り方向に回し掛
け駆動されるようになっている。ちなみに、切断体29
の刈刃32は、第二刈取機構8の刈取作用面部分cであ
る前面側においては第二刈取ケース26から突出し、そ
れ以外の部分においては第二刈取ケース26内に収まる
ようになっている。
【0021】図5に示すように、第二刈取ケース26は
第四プーリ27の回転支軸27aと第三ベベルギア式伝
動機構の出力軸との共通の軸芯である横軸芯P1を中心
とするベベルケース34のボス部34aにて枢支される
ようになっている。第二刈取ケース26における第四プ
ーリ27側の端部には、横軸芯P1を中心とする第一セ
クタギア35が固着されている。一方、ベベルケース3
4には、第一セクタギア35と噛合する第一ピニオンギ
ア36を備えた第一電動モータ37が支持固定されてい
る。つまり、第二刈取機構8は、図1に示すように、第
一電動モータ37の駆動操作によって、格納状態となる
水平姿勢から走行機体6の下方に垂直に延びる垂直姿勢
とに亘って横軸芯P1周りに前後揺動自在で、かつ、い
ずれの姿勢においても姿勢保持可能となるように構成さ
れており、刈り取り作業を行う斜面の長さや立木などの
生え具合、あるいは、斜面に直交する畦道の有無、など
の状況に応じて姿勢を横軸芯P1周りに前後揺動調節す
ることによって、状況に応じた適切な刈り取り作業を行
えるようになっている。
【0022】図1、図2及び図5に示すように、第二刈
取ケース26の前部には、第二ベベルギア式伝動機構3
3の出力軸33aの軸芯である前後軸芯P2を中心とす
る第二セクタギア38が固着されている。一方、副フレ
ーム30Aには、第二セクタギア38と噛合する第二ピ
ニオンギア39を備えた第二電動モータ40が支持固定
されている。つまり、第二刈取機構8は、第二電動モー
タ40の駆動操作によって、前後軸芯P2周りに上下揺
動自在で、かつ、前後軸芯P2周りのいずれの姿勢にお
いても姿勢保持可能となるように構成されており、刈り
取り作業を行う斜面の傾斜角度に応じて姿勢を前後軸芯
P2周りで上下揺動調節することによって、斜面の傾斜
角度に応じた適切な刈り取り作業を行えるようになって
いる。又、図6に示すように、第二刈取機構8は、第二
電動モータ40の駆動操作によって、走行機体6より下
方の斜面に対して刈り取り作業を行う状態と、走行機体
6より上方の斜面に対して刈り取り作業を行う状態とに
切り換えられるように構成されており、第二刈取機構8
の長さの二倍までの長さの斜面に対しては、適切な刈り
取り作業を行えるようになっている。
【0023】図2及び図7に示すように、第二刈取ケー
ス26の下端部には回転駆動される接地体41が設けら
れている。詳述すると、接地体41は、第二刈取ケース
26の下端部となる第五プーリ28の地面隣接面が半球
状に膨出形成されることによって構成されており、第二
刈取機構8の回し掛け駆動に伴って回転運動を行うよう
になっている。つまり、接地体41が回転駆動されるこ
とによって接地体41の摺動抵抗が軽減されるようにな
り、比較的に軽い力で草刈機を前進させることができる
ようになっている。
【0024】第二刈取機構8の上面側には、同軸連動可
能に構成された突起付きベルト42が並設されている。
詳述すると、第二刈取機構8の両端に配設された第四プ
ーリ27と第五プーリ28の夫々の回転支軸27a,2
8aは第二刈取ケース26から上面側に突出するように
延設されており、これらの突出部には、第四プーリ27
及び第五プーリ28よりも小径に形成された第六プーリ
43及び第七プーリ44が夫々連動連結されている。そ
して、これら第六プーリ43と第七プーリ44とに亘っ
て突起付きベルト42が回し掛けられており、第二刈取
機構8の左側面視における時計周り方向への回し掛け駆
動に伴って、突起付きベルト42が第二刈取機構8と同
方向に第二刈取機構8よりも低速度で回し掛け駆動され
るようになっている。つまり、突起付きベルト42は、
第二刈取機構8にて刈り取られた刈り草を走行機体6に
向けて搬送した後、走行機体6側の端部において後方に
向けて排除するようになっており、刈り草が第二刈取機
構8の刈取作用面部分cに堆積して切断体29による刈
り取りが行い難くなる不都合を解消するようになってい
る。又、低速駆動される突起付きベルト42で雑草類の
先端側を係止して切断時における雑草類の逃げを抑制
し、逃げが抑制された雑草類の根元側を高速駆動される
切断体29の刈刃32で切断することによって、軟弱な
雑草類の刈り取りをも確実に行えるようにしている。
【0025】以上の構成によって、段々畑のように一方
に比較的に長い路肩斜面を他方に比較的に短い路肩斜面
を有する畦道などで刈り取り作業を行う場合において
は、路面と長短双方の路肩斜面とに生えた雑草類の刈り
取りを同時に、かつ、適切に行えるのである。又、第一
刈取機構7と補助刈取機構19の夫々の切断ベルト13
が正面視における反時計周り方向に、第二刈取機構8の
切断体29と突起付きベルト42とが左側面視における
時計周り方向に、夫々、回し掛け駆動されるように構成
していることによって、田畑から離れる側の路肩に刈り
草を容易に集めることができるようになっている。
【0026】〔別実施例〕以下、本発明の別実施例を列
記する。 (1)草刈機としては、二輪式歩行型の走行機体に第一
刈取機構7と第二刈取機構8とを備えて構成するもので
あってもよく、又、乗用型の走行機体に第一刈取機構7
と第二刈取機構8とを備えて構成するものであってもよ
い。 (2)上記実施例においては第一刈取機構7の右端側に
補助刈取機構19を、走行機体6の左横側に刈取装置と
しての第二刈取機構8を夫々備えるように構成したが、
第一刈取機構7の左端側に補助刈取機構19を、走行機
体6の右横側に第二刈取機構8を夫々備えるように構成
してもよい。又、補助刈取機構19を備えずに、第二刈
取機構8を走行機体6の左右両横側に備えるように構成
してもよい。 (3)上記実施例においては、切断体29に採用される
無端帯として無端ベルト31を例示したが、例えば、金
属材からなるリンクプレートの複数を無端状に連結した
無端チェーンなどであってもよい。この場合、無端チェ
ーンの外周側となるリンクプレートの一側辺中央部から
外方に向けて刈刃を突設形成するようにすればよい。
又、無端ベルト31として断面V字状のVベルトを例示
したが、例えば、平ベルトなどであってもよい。 (4)上記実施例においては、刈刃32の係合部32b
を芯材31aに係合する状態で無端ベルト31に内蔵す
ることによって、刈刃32を無端ベルト31の周方向に
所定ピッチで付設するようにしたが、図8に示すよう
に、刈刃32の係合部32bを無端ベルト31の外周面
に当て付けた状態でリベットやボルト・ナットなどの固
定具で固着することによって、刈刃32を無端ベルト3
1の周方向に所定ピッチで付設するようにしてもよい。 (5)上記実施例においては、第二刈取機構8の刈取作
用面部分cを前面側のみとしたが、第二刈取機構8の前
背面の夫々を刈取作用面部分cとしてもよい。 (6)第二刈取機構8の横軸芯P1周りでの前後揺動範
囲、及び、前後軸芯P2周りでの上下揺動範囲の設定は
種々の変更が可能なものである。 (7)第二刈取機構8に障害物検出センサや対地間距離
測定センサなどを装備するとともに、それらのセンサか
らの検出値に基づいて第一電動モータ37及び第二電動
モータ40を制御駆動することによって、刈り取り作業
を行う傾斜地の状況に応じて第二刈取機構8を自動的に
前後揺動調節並びに上下揺動調節するように構成しても
よい。 (8)第二刈取機構8の前後揺動調節並びに上下揺動調
節を、例えば、補助刈取機構19と同様の構成で手動操
作で行うように構成してもよい。 (9)突起付きベルト42としては、第二刈取機構8と
同じ速度で駆動されるものであってもよい。 (10)突起付きベルト42の突起部の先端が第二刈取
機構8の刈刃32の先端よりも外方に突出するように構
成してもよい。これによって、雑草類の先端側に対する
より確実な係止作用を得ることができる。 (11)突起付きベルト42を、第一刈取機構7や補助
刈取機構19にも同軸連動可能に並設するようにしても
よい。
【0027】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】草刈機の全体側面図
【図2】草刈機の正面図
【図3】無端ベルトに対する刈刃の付設状態を示す切断
体の部分拡大図
【図4】図3におけるイーイ断面図
【図5】第二刈取機構の揺動操作部の構成を示す斜視図
【図6】第二刈取機構による刈り取り作業状態の一例を
示す草刈機の概略正背面図
【図7】接地体の構成を示す第二刈取機構揺動端部の縦
断正面図
【図8】別実施例における無端ベルトに対する刈刃の付
設状態を示す切断体の断面図
【符号の説明】
8 刈取装置 29 切断体 31 無端帯 32 刈刃 42 突起付きベルト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端帯(31)に刈刃(32)を周方向
    に所定ピッチで付設した切断体(29)を、機体横側か
    ら機体よりも下方に向かって延びる状態に回し掛けて駆
    動するように構成した刈取装置(8)を備えるととも
    に、前記刈取装置(8)の上面側に、同軸連動可能に構
    成された突起付きベルト(42)を並設してある草刈
    機。
  2. 【請求項2】 前記突起付きベルト(42)を前記無端
    帯(31)よりも低速度で駆動するように構成してある
    請求項1記載の草刈機。
JP18699294A 1994-08-09 1994-08-09 草刈機 Pending JPH0851836A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18699294A JPH0851836A (ja) 1994-08-09 1994-08-09 草刈機

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005151865A (ja) * 2003-11-25 2005-06-16 Morikawa Gauge Seisakusho:Kk 刈取装置
JP2009027991A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Shimane Univ 走行型刈取機

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JP2005151865A (ja) * 2003-11-25 2005-06-16 Morikawa Gauge Seisakusho:Kk 刈取装置
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