JP2557470Y2 - 半自走型茶葉摘採機 - Google Patents

半自走型茶葉摘採機

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JP2557470Y2
JP2557470Y2 JP1992085837U JP8583792U JP2557470Y2 JP 2557470 Y2 JP2557470 Y2 JP 2557470Y2 JP 1992085837 U JP1992085837 U JP 1992085837U JP 8583792 U JP8583792 U JP 8583792U JP 2557470 Y2 JP2557470 Y2 JP 2557470Y2
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tea
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Inventor
鋼司 松村
康稔 鈴木
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落合刃物工業株式会社
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  • Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、本体に備えた茶葉摘採
装置を、本体の操縦ハンドル部において上下移動と共に
左右移動及び左右傾斜角度調節可能とした半自走型茶葉
摘採機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、列状に栽植された茶樹畝の一方の
畝間に接する前輪及び後輪を装備し、第1の作業者によ
り操縦される本体と、この本体にスプリングを介挿して
上下移動可能に支持された茶葉摘採装置と、茶葉摘採装
置に取り付けた補助ハンドルを、茶樹畝の他方の畝間に
位置する第2の作業者が持って本体の走行と共に移動し
ながら作業するようにした半自走型茶葉摘採機が、例え
ば、本願出願人の出願に係る実公昭59−30663号
公報により知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記先行技術の半自走
型茶葉摘採機においては、次のような問題点があった。 茶葉摘採装置の刈刃形式を、バリカン(レシプロ)
式からロータリ(シリンダ)式に交換すると、それぞれ
の自重が異なるためにスプリングによって引かれている
操縦ハンドルの高さが変化してしまう。また、ハンドル
高さが変化することによって茶葉摘採装置の上下調整代
が変わってしまう。そのために、茶葉摘採装置の上下調
整代を一定に保ち、作業者の体格に合ったハンドル高さ
に調整することができなかった。
【0004】 一般に茶樹畝幅は15〜30cm程度
の差があり、そのために茶葉摘採装置の刈刃部と茶樹の
裾側の左右位置を合わせる必要があるが、茶葉摘採装置
は、本体に対して左右方向への移動及び傾斜角度調節が
できず、適切な調整ができなかった。また、自走型茶葉
摘採機においても同様に適切な調整ができなかった。即
ち、その走行部は幅が25〜30cm程度であり、両畝
間の中心部を走行することになり、このため、畝間の広
い茶樹畝では裾側の刈刃部が余り、反面、中央側では不
足することになって、往復刈りを行っても刈り残しが発
生することになる。また、茶葉摘採装置の刈刃部のみを
刈り幅の広いものと取り替えたとしても、今度は茶葉収
容袋を通常のものと共用できなくなる。本考案は、上記
の各問題点を解決することを目的になされたものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本考案は、 A.列状に栽植された茶樹畝の一方の畝間に接する前輪
2及び後輪5を装備し、第1の作業者により操縦される
本体1と、この本体1に支柱フレーム11及び昇降体2
6を介して上下移動可能に支持された茶葉摘採装置12
と、該茶葉摘採装置12に取り付けた補助ハンドル13
を、茶樹畝の他方の畝間に位置する第2の作業者が持っ
て本体1の移動と共に移動しながら作業するようにした
半自走型茶葉摘採機において、上記茶葉摘採装置12
を、本体1に対し上記支柱フレーム11に設けた上下調
節機構41による上下移動と共に、上記昇降体26に設
けた左右移動機構28により左右方向に移動可能に支持
し、この上下調節機構41を作動させる上下調節スイッ
チ49、上下微調節アーム56を備え、上記支柱フレー
ム11に一端が支持されたハンドル支持杆43の他端に
ノブ47を介して上下回動可能に支持された操縦ハンド
ル44、及び左右移動機構28を操作する回転ハンドル
32を、上記第1の作業者が操縦操作する本体1の操縦
位置において操作可能に配設したことを特徴としてい
る。
【0006】B.上記茶葉摘採装置12を、上記支柱フ
レーム11に対し上下調節機構41による上下移動と共
に、左右移動機構28の先端位置に左右傾斜調節機構3
9により左右方向への傾斜角度を調節可能に支持し、こ
の上下調節機構41を作動させる上下調節スイッチ4
9、上下微調節アーム56を備えた操縦ハンドル44、
及び左右傾斜調節機構39を作動させる左右傾斜調節ス
イッチ50を、上記第1の作業者が操縦操作する本体1
の操縦位置において操作可能に配設したことを特徴とし
ている。
【0007】
【作用】上記の構成によって本考案の半自走型茶葉摘採
機は、茶葉摘採装置を、本体に対し上下移動と共に左右
方向への移動及び傾斜角度調節を可能に支持しすると共
に、その上下移動、左右移動、左右傾斜角度調節操作を
本体の操縦ハンドル部位置で行うようにしたから、茶葉
摘採作業を行うそれぞれの茶樹畝に対して、刈刃の上下
調節、左右移動調節、左右傾斜角度調節が適切に、かつ
容易に行え、それぞれの立地条件に合った精度の高い茶
葉摘採作業が行われる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例を添付の図面を参照
して具体的に説明する。図において、1は列状に栽植さ
れた茶樹畝の一方の畝間に導入されて、第1の作業者に
より操縦される横幅が狭く縦方向に長い本体であり、こ
の本体1の前部には、キャスタ状の前輪2が軸支され、
エンジン3が搭載されている。本体1の後部には、ゴム
クローラ4を装備して高さを低く(約200mm)構成
した無限軌道帯5が設けられている。この無限軌道帯5
には、エンジン3からベルト伝動系6,7を介して変速
機8に入力され変速されて出力された動力が、チェン伝
動系9を介して駆動輪5aに伝達され、ゴムクローラ4
を駆動して自走するようになっている。
【0009】上記変速機8には変速レバー10が設けら
れ、変速操作されるようになっている。また、上記エン
ジン3には遠心クラッチ3aが設けられていて、エンジ
ン3のアイドリング状態では変速機8には入力されず、
エンジン3を高速回転させたときにのみ遠心クラッチ3
aがつながって、ベルト伝動系6,7を介して変速機8
にエンジン3からの動力が入力されるようになってい
る。なお、前輪2はダブルタイヤにしてもよく、ゴムク
ローラ4は、1本に限らず2本にしてもよいものであ
る。
【0010】上記本体1の前後方向中央部には支柱フレ
ーム11が立設され、この支柱フレーム11には、茶葉
摘採装置12が後述するように上下動調節と共に左右移
動調節及び左右傾斜角度調節可能に支持されている。茶
葉摘採装置12には外側端部に補助ハンドル13が取付
座14を介して左右のスライド(長さ調節)及び上下角
度調節可能に取り付けられており、この補助ハンドル1
3を握った第2の作業者が、前輪2及び無限軌道帯5が
接地走行する一方の畝間と茶樹畝を挟んで対向する他方
の畝間に位置して、本体1の走行と共に移動しながら、
茶葉摘採作業を行うようにしている。
【0011】上記茶葉摘採装置12は、支持フレーム1
5の両側端部に対をなす側板16,16を設け、この側
板16,16間の下部前側に、円孤状のバリカン刃から
なる刈刃17が往復動するように支持されている。支持
フレーム15の内端部には、ファン18がその回転軸を
上下方向にして支持され、ファン18の下側にベルト伝
動系19が設けられ、このベルト伝動系19により刈刃
駆動軸20を介して刈刃17を駆動するようにしてい
る。ベルト伝動系19には、テンションクラッチ機構が
設けられている。
【0012】また、ファン18には導風管21が接続さ
れており、この導風管21から多数のノズル22,22
…が突出されて、刈刃17の上方から、刈刃17の後方
に設けた案内板23に向け圧力風を吹き付け、刈刃17
により摘採された茶葉を後方に吹き飛ばすように,所定
間隔に配設されている。案内板23の後部には、網体か
らなる茶葉収容袋24が取り付けられる。さらに、ファ
ン18の上側にはエンジン25が、その出力軸をファン
18の回転軸と直結状態にして搭載され、ベルト伝動系
19及び刈刃駆動軸20を介して刈刃17に動力を伝達
するようにしている。以上の茶葉摘採装置12の構成
は、従来周知の茶葉摘採機と同様のものである。
【0013】上記支柱フレーム11には、茶葉摘採装置
12を上下移動調節するための,コロを有する昇降体2
6が設けられている。この昇降体26には、図5に示す
ように後方に向け支持杆27が突設され、この支持杆2
7に左右移動機構28が水平方向に固着されている。こ
の左右移動機構28は、支持杆27に固着された外筒2
9と、外筒29内をスライド可能の内筒30と、内筒3
0の内端部と螺合し、外筒29の外端部に回転自在に支
持されたネジ軸31と、ネジ軸31の外筒29からの突
出端に固着された回転ハンドル32とにより構成されて
いる。そして、回転ハンドル32の回動によりネジ軸3
1を介して内筒30が移動して茶葉摘採装置12を左右
方向に移動させるようにしている。
【0014】上記内筒30の外端部には支持筒33が固
着され、この支持筒33に茶葉摘採装置12を支持する
支持アーム34が、ピン35を介してピン孔36の範囲
で遊びを持たせて,前後方向に所定の範囲で回動可能に
支持されている。支持アーム34はL字状に屈曲してい
て、その屈曲端側に茶葉摘採装置12の支持フレーム1
5に固着された筒状フレーム37が挿通、係止され、茶
葉摘採装置12が左右方向に傾動可能、かつ前後方向に
移動可能に支持されている。また支持アーム34には、
上下方向に伸縮作動するモータシリンダ38を有し、滑
車及びワイヤを介して茶葉摘採装置12の左右傾斜角調
節を行う左右傾斜調節機構39が設けられ、モータシリ
ンダ38の伸縮作動により、茶葉摘採装置12が筒状フ
レーム37を中心に左右傾動調節可能となっている。
【0015】また、上記支柱フレーム11の下端側方部
と昇降体26との間にはモータシリンダ40が設けら
れ、このモータシリンダ40の上端部と昇降体26との
間には滑車及びワイヤを介して茶葉摘採装置12の上下
調節を行う上下調節機構41が設けられている。モータ
シリンダ38,40への電力は、エンジン3の近傍に設
けた発電機42から供給されるようになっている。
【0016】一方、図3及び図4に示すように、上記支
柱フレーム11の上端部から前方に向けハンドル支持杆
43が突設され、このハンドル支持杆43の先端部に、
操縦ハンドル44が、菊座45、バネ46、ノブ47を
介して上下回動可能に装着されている。この操縦ハンド
ル44には、エンジン3のスロットルレバー48、モー
タシリンダ40を伸縮させて茶葉摘採装置12の上下調
節を行う上下調節スイッチ49、モータシリンダ38を
伸縮させて茶葉摘採装置12の左右傾斜調節を行う左右
傾斜調節スイッチ50、茶葉摘採装置12のクラッチ及
びエンジン25を制御する摘採部制御レバー51,操縦
ハンドル44の摘採部制御レバー51を装着した部分が
着脱可能となるノブ52等を設けている。
【0017】また操縦ハンドル44は、固定ハンドル4
4aと、固定ハンドル44aに枢支部53を介して水平
方向に回動可能に支持された回動可能ハンドル44bと
で構成されている。そして、回動可能ハンドル44b
は、固定ハンドル44aと回動可能ハンドル44bとの
間に設けたバネ付ノブ54及び係止ピン55により固定
ハンドル44aに固定される状態と、固定が解除されて
固定ハンドル44a側に回動可能となる状態とに切換え
可能となっている。
【0018】さらに、操縦ハンドル44の下側には、ハ
ンドル支持杆43に沿って延び、操縦ハンドル44の上
下回動と共に上下回動するように支持された上下微調節
アーム56が設けられ、その先端がワイヤ、滑車を介し
て上記上下調節機構41に連繋されている。上記バネ4
6には水平調節ネジ57が設けられ、また、上下微調節
アーム56とハンドル支持杆43との間には、上下微調
節アーム56の回動範囲を規制するストッパ58が設け
られている。そして、モータシリンダ40の伸縮作動に
より茶葉摘採装置12は大きく上下調節され、操縦ハン
ドル44を上下に回動することにより、小さく上下調節
される。なお、バネ46のバネ圧は、操縦ハンドル44
を回動し、茶葉摘採装置12を支持する位置に保持され
るように設定されている。
【0019】上記本体1には、前部に上記前輪2が水平
方向に回動自在に支持され、また、後部にゴムクローラ
4を装備して、同じ畝間を走行するようにしているが、
茶葉摘採装置12に取り付けられた茶葉収容袋24の後
部は、前輪2及び無限軌道帯5側の走行畝間を牽引され
て移動する。このとき、無限軌道帯5の後端位置の本体
1に設けた取付けパイプ59に、図示しない茶葉収容袋
移動台車、または茶葉収容袋移動用シート等を取り付け
ることができるようになっている。
【0020】このように構成された一実施例の半自走型
茶葉摘採機においては、茶樹畝の一方の畝間に前輪2及
び無限軌道帯5を配置して第1の作業者が操縦ハンドル
44を持って機体を操縦し、茶樹畝の他方の畝間に第2
の作業者が位置して、補助ハンドル13を持って機体の
走行と共に移動して茶葉摘採装置12により茶葉摘採作
業を行う。そして、茶葉摘採装置12によって往行程で
茶樹畝の幅方向のほぼ半分の茶葉を刈取り、復行程で残
りのほぼ半分の茶葉を刈取る。刈刃17により摘採され
た茶葉は、ノズル22,22…からの圧力風によって後
方に吹き飛ばされて茶葉収容袋24に収容される。この
ような茶葉摘採作業を行うとき、半自走型茶葉摘採機に
おいては以下のような作動,調節等が行われる。
【0021】 機体の走行 エンジン3を始動させ、スロットルレバー48によって
エンジン3の回転数を上げると、遠心クラッチ3aが接
続されてベルト伝動系6,7を介して変速機8に入力さ
れ、変速機8で変速されて出力された動力が、チェン伝
動系9を介して駆動輪5aに伝達され、ゴムクローラ4
が回動し、無限軌道帯5が作動して前輪2と前後二輪に
より機体が走行する。機体の前後進の切換えは、変速レ
バー10により行われる。エンジン3により発電機42
が回動して、モータシリンダ38,40に電力が供給さ
れる。前輪2は左右に回動自在であり、機体は前輪2、
無限軌道帯5の二輪により低く支持された状態(約20
0mm)で安定して茶樹畝間を走行する。
【0022】 摘採部の作動 茶葉摘採装置12を作動させるときは、エンジン25を
始動させ、摘採部制御レバー51のスロットルレバーに
よってエンジン25の回転数を調整する。エンジン25
が駆動するとファン18が作動し、摘採部制御レバー5
1のクラッチレバーを「入り」操作すると、ベルト伝動
系17のクラッチがつながって、刈刃駆動軸20を介し
て刈刃17が駆動して刈刃17により茶葉が摘採され
る。摘採された茶葉は、ノズル22,22…からの圧力
風によって後方に吹き飛ばされて茶葉収容袋24に収容
される。
【0023】 摘採部の上下調節 機体は前輪2、無限軌道帯5の二輪により走行するの
で、第1の作業者は操縦ハンドル44を両手で持って操
縦することになる。茶葉摘採装置12の上下調節は、ま
ず上下調節スイッチ49によりモータシリンダ40を伸
縮させて上下調節機構41を介して茶葉摘採装置12を
大きく上下調節し、茶畝裾側の摘採高さを合わせる。次
いで操縦ハンドル44を上下に回動して、上下微調節ア
ーム56を介して上下調節機構41を作動させて茶葉摘
採装置12の上下高さを微調整し、適切な刈高さに調節
した状態で茶葉摘採作業を連続して行う。また、水平調
節ネジ57によってバネ46のバネ圧を調整して上下微
調節アーム56を水平状態に保持する。
【0024】操縦ハンドル44の高さ調節は、ノブ47
を緩めることによって菊座45の噛み合いが外れ、操縦
ハンドル44を持って第1の作業者の身長に合わせた高
さに回動し、ノブ47を締め付けることにより行う。ま
た、ストッパ58は、例えば茶葉摘採装置12を機体か
ら取外したときに、操縦ハンドル44の高さが必要以上
に高くなるのを防止する。さらに、ストッパ58とハン
ドル支持杆43とをピンによって固定すれば、機体を運
搬車に積んで運搬するような場合に、茶葉摘採装置12
の上下移動を阻止した状態で運搬することができる。
【0025】 摘採部の左右移動及び左右傾斜角調節 茶葉摘採装置12の左右移動調節を行うときは、左右移
動機構28の回転ハンドル32を回転することによりネ
ジ軸31を介して内筒30が左右に移動し、茶葉摘採装
置12を左右方向に移動して茶樹畝に対して適切な位置
で停止させる。また、茶葉摘採装置12の左右傾斜角調
節を行うときは、左右傾斜調節スイッチ50によりモー
タシリンダ38を伸縮作動させ、左右傾斜調節機構39
により、茶葉摘採装置12を筒状フレーム37を中心に
左右に傾動させ、左右の傾斜角が調節される。
【0026】本考案においては機体全体を小型化するた
めに、モータシリンダ38,40の伸縮代のほぼ2倍に
わたって、ワイヤが滑車を介して移動する構成にしてい
る。また、茶葉摘採作業時には、左右傾斜調節機構39
のワイヤを緩めておいて、補助ハンドル13を握った第
2の作業者が、茶葉摘採装置12の左右傾斜角を調節し
ながら作業することもできる。さらに、機体旋回時に第
2の作業者が茶葉収容袋24を交換するために補助ハン
ドル13を離したような場合でも、モータシリンダ38
を収縮させて茶葉摘採装置12の左右傾動を固定状態に
し、補助ハンドル13側への傾動を阻止することができ
る。
【0027】 その他の調整,操作 操縦ハンドル44は、バネ付ノブ54を上方に引っ張る
と係止ピン55が抜けて、枢支部53を中心に回動可能
ハンドル44bが水平方向に回動可能となり、回動可能
ハンドル44bを固定ハンドル44a側に回動すること
によって、例えば茶葉摘採作業中に茶葉収容袋24が一
杯になって交換するような場合に、第1の作業者が狭い
畝間を機体前方から後方に移動して、茶葉収容袋24を
交換することができる。また、ノブ52を緩めると、操
縦ハンドル44の摘採部制御レバー51を装着した部分
が簡単に抜き取れ、機体から茶葉摘採装置12を取り外
すとき、摘採部制御レバー51も同時に簡単に取り外す
ことができる。
【0028】図5のように、内筒30の外端部に固着さ
れた支持筒33に茶葉摘採装置12を支持する支持アー
ム34が、ピン孔36の範囲で前後に回動可能に支持さ
れているが、これは、茶葉摘採装置12が固定されてい
ると、補助ハンドル13を握って移動する第2の作業者
によって機体の直進性が阻害されるからであり、茶葉摘
採装置12が前後にわずかに回動することで、第2の作
業者は機体の進行速度と合わせた歩行移動が可能とな
る。また、茶葉摘採装置12を前後方向に回動自在に支
持すると、機体旋回時に第2の作業者が無限軌道帯5の
後方に位置する事態が発生し、その場合には、第1の作
業者の負担が大きくなり、重労働となって好ましくな
い。
【0029】
【考案の効果】以上説明したように本考案の半自走型茶
葉摘採機によれば、茶葉摘採装置12を、本体1に対し
支柱フレーム11に設けた上下調節機構41による上下
移動と共に、昇降体26に設けた左右移動機構28によ
り左右方向に移動可能に支持し、この上下調節機構41
を作動させる上下調節スイッチ49、上下微調節アーム
56を備え、上記支柱フレーム11に一端が支持された
ハンドル支持杆43の他端にノブ47を介して上下回動
可能に支持された操縦ハンドル44、及び左右移動機構
28を操作する回転ハンドル32を、また、茶葉摘採装
置12を、支柱フレーム11に対し上下調節機構41に
よる上下移動と共に、左右移動機構28の先端位置に左
右傾斜調節機構39により左右方向への傾斜角度を調節
可能に支持し、この上下調節機構41を作動させる上下
調節スイッチ49、上下微調節アーム56を備えた操縦
ハンドル44、及び左右傾斜調節機構39を作動させる
左右傾斜調節スイッチ50を、第1の作業者が操縦操作
する本体1の操縦位置において操作可能に配設したの
で、以下の効果を奏することができる。
【0030】 茶葉摘採装置12が、本体1に対し上
下の移動と共に左右方向に移動可能なので、第1の作業
者は本体1を操縦しながら茶樹畝及び畝間の幅や大きさ
に応じて、茶葉摘採装置12を適切な上下及び左右位置
に調節して、精度の高い茶葉摘採作業を行うことができ
る。また、機高を低くすることができて、裾の低い茶樹
畝や幼木園においても茶葉摘採作業を行うことができ
る。 また、茶葉摘採装置12を、本体1に対し上下の移
動と共に左右方向への傾斜角度を調節を可能としたの
で、第1の作業者は本体1を操縦しながら茶樹畝及び畝
間の状態に応じで、茶葉摘採装置12を左右方向に傾動
させ、茶樹畝に最も適した状態で摘採作業が行え、精度
の高い茶葉摘採作業を行うことができる。 さらに、茶葉摘採装置12の上下移動と共に左右移
動及び左右方向への傾斜角度調節操作が本体1の操縦ハ
ンドル部において第1の作業者が行えるので、各調節操
作を簡単に行うことができ、しかも摘採作業を行いなが
ら各調節操作を行うことができて、高精度の茶葉摘採作
業を能率的に実施することができる。また、茶葉摘採装
置12を左右移動しても左右方向への傾斜角度は変わら
ないので、左右移動後に改めて左右傾斜調節を行う必要
はなく、作業性が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による半自走型茶葉摘採機全体の側面図
である。
【図2】同正面図である。
【図3】操縦ハンドル部の一部断面した平面図である。
【図4】同側面図である。
【図5】茶葉摘採装置の左右移動調節機構の一部断面し
た平面図である。
【符号の説明】
1 本体 2 前輪 3 エンジン 3a 遠心クラッチ 4 ゴムクローラ 5 無限軌道帯 5a 駆動輪 6,7 ベルト伝動系 8 変速機 9 チェン伝動系 10 変速レバー 11 支柱フレーム 12 茶葉摘採装置 13 補助ハンドル 14 取付座 15 支持フレーム 16 側板 17 刈刃 18 ファン 19 ベルト伝動系 20 刈刃駆動軸 21 導風管 22 ノズル 23 案内板 24 茶葉収容袋 25 エンジン 26 昇降体 27 支持杆 28 左右移動機構 29 外筒 30 内筒 31 ネジ軸 32 回転ハンドル 33 支持筒 34 支持アーム 35 ピン 36 ピン孔 37 筒状フレーム 38,40 モータシリンダ 39 左右傾斜調節機構 41 上下調節機構 42 発電機 43 ハンドル支持杆 44 操縦ハンドル 44a 固定ハンドル 44b
回動可能ハンドル 45 菊座 46 バネ 47 ノブ 48 スロットルレバー 49 上下調節スイッチ 50 左右傾斜調節スイッチ 51 摘採部制御レバー 52 ノブ 53 枢支部 54 バネ付ノブ 55 係止ピン 56 上下微調節アーム 57 水平調節ネジ 58 ストッパ 59 取付けパイプ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列状に栽植された茶樹畝の一方の畝間に
    接する前輪(2)及び後輪(5)を装備し、第1の作業
    者により操縦される本体(1)と、この本体(1)に
    柱フレーム(11)及び昇降体(26)を介して上下移
    動可能に支持された茶葉摘採装置(12)と、茶葉摘
    採装置(12)に取り付けた補助ハンドル(13)を、
    茶樹畝の他方の畝間に位置する第2の作業者が持って本
    体(1)の移動と共に移動しながら作業するようにした
    半自走型茶葉摘採機において、上記茶葉摘採装置(1
    2)を、本体(1)に対し上記支柱フレーム(11)に
    設けた上下調節機構(41)による上下移動と共に、上
    昇降体(26)に設けた左右移動機構(28)により
    左右方向に移動可能に支持し、この上下調節機構(4
    1)を作動させる上下調節スイッチ(49)、上下微調
    節アーム(56)を備え、上記支柱フレーム(11)に
    一端が支持されたハンドル支持杆(43)の他端にノブ
    (47)を介して上下回動可能に支持された操縦ハンド
    ル(44)及び左右移動機構(28)を操作する回転
    ハンドル(32)を、上記第1の作業者が操縦操作する
    本体(1)の操縦位置において操作可能に配設したこと
    を特徴とする半自走型茶葉摘採機。
  2. 【請求項2】 上記茶葉摘採装置(12)を、上記支柱
    フレーム(11)に対し上下調節機構(41)による上
    下移動と共に、左右移動機構(28)の先端位置に左右
    傾斜調節機構(39)により左右方向への傾斜角度を調
    節可能に支持し、この上下調節機構(41)を作動させ
    る上下調節スイッチ(49)、上下微調節アーム(5
    6)を備えた操縦ハンドル(44)及び左右傾斜調節
    機構(39)を作動させる左右傾斜調節スイッチ(5
    0)を、上記第1の作業者が操縦操作する本体(1)の
    操縦位置において操作可能に配設したことを特徴とする
    請求項1記載の半自走型茶葉摘採機。
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