JPH09294447A - 自走型茶園管理機における管理装置の上下動装置 - Google Patents

自走型茶園管理機における管理装置の上下動装置

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JPH09294447A
JPH09294447A JP10937696A JP10937696A JPH09294447A JP H09294447 A JPH09294447 A JP H09294447A JP 10937696 A JP10937696 A JP 10937696A JP 10937696 A JP10937696 A JP 10937696A JP H09294447 A JPH09294447 A JP H09294447A
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Kouji Matsumura
鋼司 松村
Yasutoshi Suzuki
康稔 鈴木
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OCHIAI HAMONO KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自走型茶園管理機に装備する管理装置を上下
調整する際に、機体の裾側が軽くても茶樹畝の摘採面に
対して適正位置に適合できる上下動装置を提供する。 【解決手段】 茶樹畝を跨ぐ一方の畝間に原動機14に
より駆動されて走行するメイン走行装置1と、他方の畝
間にサブの側車装置3とが配置され、これらメイン走行
装置1とサブ側車装置3とに支持される門型機枠2に対
し、これに茶葉管理装置4を装備する際に、茶葉管理装
置4は、頂部側の機体端部に原動機41,フアン42,
刈刃駆動部等の重量物を配置した構成とし、且つその頂
部側を門型機枠2の略中央部に配備した昇降機構46に
ワイヤ44bを介して自重で吊持した吊り下げ構成に
し、一方、裾側は、駆動モータ49によって回転される
螺子シャフト48aと、これに螺合して上下動される支
持体48cに連結して上方向,下方向のいずれの方向に
対しても強制的に上下動する支持構成としてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、茶葉摘採機等の茶園管
理装置に、駆動走行装置を備えて自走しながら茶葉の管
理作業を行う自走型茶園管理機に関し、さらに詳しくは
茶樹畝の畝巾略半分に対応する片面巾の茶葉管理装置
を、裾側と頂部側とで門型機枠に独立的に上下動可能に
装備する管理装置の上下動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自走型の茶葉管理機において、茶
樹畝を跨ぐ一方の畝間に原動機により駆動されて走行す
るメイン走行装置と、他方の畝間にサブの側車装置とが
配置され、これらメイン走行装置とサブ側車装置とに支
持される門型機枠に、茶樹畝の畝巾略半分に対応する片
面巾の茶葉管理装置を、裾側と頂部側とで独立的に上下
動可能に装備してなる自走型茶葉管理機は従来より公知
である。
【0003】この種の自走型茶園管理機において、片面
巾の茶葉管理装置を裾側と頂部側とで独立的に上下動可
能に支持する先行技術は、例えば、特公平7−1633
8号公報に記載されたものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の先行技術では、
茶葉管理装置の裾側も頂部側もいずれも昇降機構に対し
て自重で吊持した吊り下げ構成にし、自重による落下方
式で管理装置を下動させて摘採面に対する深浅を調整し
ていた。
【0005】ところで一般的に茶葉管理装置は、機枠の
一方の端部に原動機,フアン,刈刃駆動部等の重量物を
配置した構成にしてあり、この重量物を配置した側を頂
部側に位置させるように門型機枠に茶葉管理装置をセッ
トする構成にしている。このようなセット構成の場合、
頂部側には原動機,フアン,刈刃駆動部等の重量物が配
置されているので重く、前述のような自重による吊り下
げ構成であっても頂部側は、十分に下動して摘採面に対
し深く喰い込むが、裾側は、重量が軽いために摘採面に
深く喰い込まず、摘採面の深浅が不安定となる問題点が
あった。
【0006】また上述の対策として裾側に対応する機体
にウエイト等を付加して摘採深さを調整しているが、こ
のような対策では管理装置の機体重量がアップし、また
コストアップの要因となる。
【0007】本発明は、上述のような不都合が発生しな
い管理装置の上下動装置を提供することを目的するもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、茶樹畝を跨ぐ一方の畝間に駆動源から
の動力伝達により走行するメイン走行装置と、他方の畝
間にサブの側車装置とが配置され、上記メイン走行装置
とサブ側車装置とに支持される門型機枠に茶樹畝の畝巾
略半分に対応する片面巾の茶葉管理装置を裾側と頂部側
とで独立的に上下動可能に支持してなる自走型茶園管理
機において、次の手段を採用している。門型機枠にセッ
トされる片面巾の茶葉管理装置は、その頂部側の機体端
部に原動機,フアン,刈刃駆動部等の重量物を配置した
構成とし、且つ頂部側の機体を門型機枠の略中央部に配
備した昇降機構の巻取り駆動源にワイヤを介して自重で
吊持した吊り下げ構成にし、一方、裾側の機体端部は、
駆動源を有する昇降機構により強制的に上下動される支
持体に連結して上方向,下方向のいずれにも強制的に上
下動する支持構成としてなることを特徴としている。
【0009】
【作用】このような本発明の構成によると、門型機枠に
セットされる茶葉管理装置の裾側は、駆動モータを有す
る昇降機構により強制的に上下動される支持体に連結さ
れて上方向,下方向のいずれにも強制的に上下動する構
成であるので、管理装置の裾側が軽くても、摘採面の深
浅に影響を与えない。
【0010】また、需要先の茶園農家において以前から
持っている可搬型の二人用摘採機のような茶葉管理装置
でも、取付金具を用意すれば自走型の茶葉管理機として
取り付け使用が可能となり、手持ちの茶葉管理機の有効
利用にも寄与する。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1および図2は自走型茶園管理機を全体的に
示しており、図中1は茶樹畝を跨いで一方の畝間を走行
するメイン走行装置であり、3は他方の畝間を走行する
サブの側車装置で、これらメイン走行装置1とサブの側
車装置3とによって門型機枠2が走行可能に支持され、
この門型機枠2に茶葉管理装置となる摘採装置4が装備
された構成になっている。以下の説明では、茶葉管理装
置は摘採装置を例に説明する。
【0012】メイン走行装置1は、進行方向(矢印Aに
示す方向)に細長く形成された走行機体11をベースに
して、走行機体11の前部下方にキャスター式の前輪1
2が配設され、後部には駆動輪13aと遊動輪13bと
の間にゴムクローラ13を巻回してなるクローラ式の後
部走行装置が装備されている。この後部の走行装置はク
ローラ式に限定されず、タイヤ車輪式であってもよい。
【0013】走行機体11には、前部上方に駆動源とな
る原動機14が搭載され、この原動機14の出力側には
遠心クラッチ15が配置されていて、この遠心クラッチ
15を介して原動機14の回転力が、原動機14の下方
に配置された変速機16(油圧式の無段変速機)と、発
電モータ18とに伝達されている。変速機16の出力動
力は、その出力プーリ16bからベルトを介してチェー
ン伝動系17に伝達され、この伝動系17の出力側より
前記駆動輪13aに回転力が伝達されてクローラ13を
回転駆動するようにしている。変速機16には、変速機
の出力を入,切に操作する変速操作ロッド16cが設け
てあり、変速機の回転速度調整および前後進の切換え
は、後述する門型機枠2の支脚21より進行方向Aへ向
けて突出した水平アーム21aの端部に装備している変
速レバー16dで操作され、この水平アーム21aの端
部には他に原動機14の停止スイッチ14bが装備され
ている。
【0014】走行機体11には、その前後方向の略中央
部に門型機枠2を形成する一方側の支脚21が立設され
ている。門型機枠2は、支脚21の上端部に横フレーム
22が固設されてあり、この横フレーム22にはその端
部に伸縮機構23を介して摺動横フレーム24が延長さ
れている。この摺動横フレーム24にはその長さ方向に
沿ってラック24aが形成されてあり、一方、伸縮機構
23の上部には車輪間隔調整用の駆動モータ26が配設
されていて、このモータ26に取付けたピニオン26a
が前記ラック24aに噛み合って、モータ26を正転,
逆転させた際に横フレーム22と摺動横フレーム24と
の相対的な長さが伸長,収縮することにより、後述する
サブの側車装置3の車輪間隔が調整できる構成としてい
る。なお上述のモータ26は図示省略したバッテリーを
電源とし、バッテリーは前記発電モータ18よりの電力
で充電する回路構成としてある。
【0015】上記摺動横フレーム24の端部には、側車
支持支脚25が、上下方向に向けて固設されている。こ
の側車支持支脚25は、外筒25aの内部に、下方から
スライド支脚25bが挿入され、この両者は、図3に示
しているように外筒25aの内部に挿通した螺子シャフ
ト25cを介して、螺子シャフト25cの回転によりス
ライド支脚25bが上下方向に伸縮する構成としてあ
る。このスライド支脚25bの伸縮動作は、外筒25a
の上端に配設した傾斜調整用の駆動モータ27により操
作されるもので、モータ27の出力軸に取付けたスプロ
ケット27aから、チエーン27bを介して、螺子シャ
フト25cの上端に固定したスプロケット27cに回転
力が伝達されることで螺子シャフト25cが回転駆動さ
れるようにしている。なお、このモータ27も、図示省
略したバッテリーを電源とし、バッテリーは前記発電モ
ータ18よりの電力で充電する回路構成にしてあり、ま
た外筒25aとスライド支脚25bの両者は互いに角パ
イプを使用してその回り止めを図っている。
【0016】上記スライド支脚25bの下端には、キャ
スター式の側車輪31が装備されてサブの側車装置3が
構成されている。上記側車輪31は、その車輪支持腕3
2が、前記スライド支脚25bの軸心線回り(垂直軸回
り)で回動可能になっており、車輪支持腕32にはその
上部に側車駆動モータ33が配置され、モータ33の出
力軸プーリ33aと側車軸プーリ35との間に伝動ベル
ト34が巻回されている。この側車駆動モータ33は、
前記発電モータ18よりの電力で回転動作される回路構
成にしてあり、メイン走行装置1の駆動源となる原動機
14の回転を下げると、遠心クラッチ15が切れ、発電
モータ18の回転が止まることで側車駆動モータ33へ
の電力供給が停止する構成にしている。なおこの側車輪
31の回転駆動は、直進性を確保するためにメイン走行
装置1の回転駆動と同速にする必要があり、この場合、
前記した変速機16(無段変速機)に対応させるために
発電モータ18と側車駆動モータ33との間の電源回路
中には図示していないが電圧調整器等を介在させること
が望ましい。
【0017】上記側車輪31の回動軸心となるスライド
支脚25bの下端には、図4に示されているように円周
方向の2個所に凸部37aを形成したカム37と、この
カム37の凸部37aが接触するスイッチ機構39(以
下リミットスイッチと称す)とが配置されている。カム
37に形成した凸部37aは、側車輪31がキャスター
式で進行する向きが前進方向,後退方向に反転するた
め、前進方向,後退方向に対応してカム37の円周2個
所に対称的に形成してある。なおこのカム37に形成す
る凸部37aは、これを凹部に形成していてもよく、要
するにリミットスイッチ39を動作できる制御部に形成
してあればよい。一方、リミットスイッチ39は、側車
輪31の進行する向きが、前記メイン走行装置1のクロ
ーラ13の進行方向と略平行する状態となった場合に一
方の凸部37aと接触するような位置を選んで車輪支持
腕32の上部に固定されている。また、このリミットス
イッチ39は、側車駆動モータ33と発電モータ18と
を結ぶ電源回路中に介在され、凸部37aがリミットス
イッチ39と接触している時のみ側車駆動モータ33に
電力が給電されるようにしている。なおカム37には、
長穴38が形成され、これに嵌入するピン38aが車輪
支持腕32の上部に固設されていて、車輪支持腕32が
水平方向に半回転以上しないようにしてあり、半回転す
るとストッパー38bに当接して回転が停止するように
している。
【0018】また側車輪31に回転力を付与する側車駆
動モータ33の伝動系(図示の実施例では出力軸プーリ
33a)には、図4に示されているように、一方向クラ
ッチ36が設けられている。一方向クラッチ36は、メ
イン走行装置1の回転速度に対して、側車輪31の回転
速度が、低速回転方向には動力伝達し、高速回転方向に
は自由回転となる形式にしてあり、この一方向クラッチ
36を介在させることで、側車輪31の駆動が必要とな
る摘採作業時には側車駆動モータ33による側車輪31
の回転駆動が行われるものの、摘採機を路上移動する時
やトラックから摘採機を降ろす際等の高速移動時には、
一方向クラッチ36のオーバーラン機構が働くようにし
ている。
【0019】上述の門型機枠2には、茶葉の管理装置の
1例として摘採装置4がセットされる。ここに茶葉の摘
採装置4はその1例を示すものであり、図示の例では茶
樹畝の畝巾略半分に対応する片面巾のもので、摘採装置
4はその一端側が茶樹畝の頂部に、他端側が茶樹畝の裾
部に対応するように傾斜してセットされる。摘採装置4
には、その頂部側の一側端部に、摘採装置専用の駆動源
となる原動機41と、フアン42と、刈刃駆動機構等が
配置されてあり、機枠底部には刈刃43を備えていて、
刈刃43にて摘採された茶葉はフアン42よりダクト4
2aを介して多数のノズル42bから吹き出される送風
により進行方向後部に装備された収容袋内に収容される
構成となっており、このような摘採装置4の構成は、従
来より周知の可搬型二人用摘採機と同様のものである。
【0020】上記摘採装置4は、門型機枠2に対してそ
の頂部側と裾側とが独立して上下動調節可能に支持され
ている。摘採装置4の頂部側は、上方向に延びるガイド
棒46aが、その下端を摘採装置4の機枠にピン46b
で枢支してあり、このガイド棒46aの上方部がコロを
有する昇降ガイド機構46に案内されて上下動する構成
としてある。上記昇降ガイド機構46は、門型機枠2の
横巾中央位置(前記伸縮機構23の位置)より突設して
いる支持アーム45の先端に支持してあり、この昇降ガ
イド機構46の上部には、摘採装置4の頂部側上下調整
用の駆動モータ44が装備され、このモータ44の駆動
軸に取付けた巻取ドラム44aに連繋されているワイヤ
44bの下端が、スプリング44cを介して頂部側の摘
採装置4の機枠に接続されていて、モータ44が正転方
向に回転するとワイヤ44bの巻取りによって摘採装置
4の頂部側が上方向に引き上げられ、モータ44が逆転
方向に回転するとワイヤ44bの巻き戻しによって摘採
装置4がその自重により下降するような吊り下げ構成に
なっている。
【0021】一方、摘採装置4の裾側は、摘採装置4の
機枠端部に固設した水平方向の取付パイプ47に、横方
向のガイド軸47aが挿入され、このガイド軸47aの
端部に、螺子シャフト48aに螺合された雌ねじ部48
bを有する昇降体48cが装備されている。上記螺子シ
ャフト48aは、前記支脚21に沿って上下方向にブラ
ケットで回転可能に軸支されており、この螺子シャフト
48aに雌ねじ部48bを介して螺合された昇降体48
cは、支脚21をガイド部材にしてコロにより上下動す
る裾側の昇降ガイド機構48にセットされている。そし
て螺子シャフト48aの上方には、支脚21に固定した
摘採装置4の裾側上下調整用駆動モータ49が配設さ
れ、モータ49はカップリング49aを介して螺子シャ
フト48aと接続されていて、このモータ49が正転方
向に回転すると、螺子シャフト48aの正方向回転によ
り昇降体48cが上動して摘採装置4の裾側が強制的に
上動される一方、モータ49が逆転方向に回転すると、
螺子シャフト48aの逆方向回転により昇降体48cが
下動して摘採装置4の裾側が強制的に下動する支持構成
としている。なお上述の摘採装置4の頂部側および裾側
の上下調整用駆動モータ44,49は、図示省略したバ
ッテリーを電源とし、そのバッテリーは前記発電モータ
18よりの電力で充電する回路構成としてあるが、これ
らのモータは油圧ポンプを駆動源とする油圧モータにし
てもよく、また頂部側,裾側の上下動機構も図示の実施
例に限らず他の油圧シリンダーを用いた方式に変更して
もよい。
【0022】前記メイン走行装置1の進行方向前側に配
設しているキャスター式の前輪12には、その前輪12
の車輪支持腕12aに舵取りハンドル5が固設され、こ
の舵取りハンドル5は進行方向Aの前方に向けて延設さ
れている。上記舵取りハンドル5は、2個の調節ノブ5
1,52によってハンドル先端の高さ方向における位置
と、左右方向における位置とが調節可能にしてあり、こ
の舵取りハンドル5の先端部には、メイン走行装置1の
進行方向前側を後向きの姿勢で歩行する作業者に対し、
1本は作業者の腰部に当接される位置に配置されて腰部
で舵取り操作できる第1の腰当てハンドル53と、他の
1本は同作業者の右手位置に配置されて右手で舵取り操
作できる第2の右手用操作ハンドル54とが分岐形成さ
れている。
【0023】上記腰当てハンドル53は、作業者の腰部
に当接されて舵取り操作される関係から特別の操作部は
設けていないが、右手用操作ハンドル54には、前記メ
イン走行装置1の駆動源となる原動機14の回転制御を
行うスロットルレバー14aと、前記摘採装置4の頂部
側および裾側を独立的に上下動調整するための4方向切
換スイッチ56と、前記サブの側車輪31に装備された
ブレーキ機構(図示省略)を操作するブレーキレバー5
5とが装備されている。上記スロットルレバー14a
は、これに接続される操作ワイヤを原動機14の制御系
に連繋してなるものであり、またブレーキレバー55は
側車輪31に装備しているブレーキ機構に連繋されてい
る。また4方向切換スイッチ56は、その操作ロッド5
6aを前後,左右の4方向に動作させる形式のもので、
操作ロッド56aの動作は、電気的手段によって前記し
た摘採装置4の頂部側上下調整用駆動モータ44および
裾側上下調整用駆動モータ49の回転方向を正,逆方向
に切換え、摘採装置4の頂部側と裾側を上昇方向,下降
方向にそれぞれ操作できるようにしている。
【0024】一方、門型機枠2の横巾中央位置(前記伸
縮機構23の位置)より前記後向きの姿勢で歩行する作
業者の左手位置に向けて、第3の左手用操作ハンドル6
が設けられている。この操作ハンドル6には、2個所に
調節菊座61,62を設けていてハンドル6の先端が、
作業者の左手位置に対応できるように調整可能にしてい
る。この左手用操作ハンドル6には、前記摘採装置4に
具備している原動機41の回転制御を行うスロットルレ
バー41aと、同原動機の停止制御を行う停止スイッチ
41bと、この他に、前記した車輪間隔調整用駆動モー
タ26および傾斜調整用駆動モータ27をそれぞれ操作
ための4方向切換スイッチ63とが装備されている。
【0025】上記4方向切換スイッチ63も、前述した
右手用操作ハンドル54に装備される4方向切換スイッ
チ56と同形式のものであり、その操作ロッド63aの
動作は、電気的手段によって、車輪間隔調整用駆動モー
タ26および傾斜調整用駆動モータ27の回転方向を
正,逆方向に切換え、これにより横フレーム22と摺動
横フレーム24との相対長さを伸長方向,収縮方向に操
作でき、また側車支持支脚25の上下方向における長さ
を伸長方向,収縮方向にそれぞれ操作できるようにして
いる。なお、左手用操作ハンドル6に具備されるスロッ
トルレバー41aおよび停止スイッチ41bは、これら
を操作部取付板64に取付け、その取付板64を固定具
65によりハンドル6に着脱可能に取付けておくように
すれば、摘採装置4を他の茶葉管理装置に交換する場合
等に、その交換作業が簡易に行える。また図示の実施例
では、右手用操作ハンドル54の側に対して摘採装置4
の頂部側上下調整用駆動モータ44および裾側上下調整
用駆動モータ49を操作する4方向切換えクラッチ56
を設け、他方の左手用操作ハンドル6の側に車輪間隔調
整用駆動モータ26および傾斜調整用駆動モータ27を
操作する4方向切換スイッチ63を設けているが、これ
らの操作部は、反対側のハンドルに変更して設けてもよ
い。
【0026】以上のように構成された一実施例の自走型
茶園管理機は、茶樹畝を跨ぐ一方の畝間にメイン走行装
置1を、他方の畝間にサブの側車装置3を位置させて、
門型機枠2が茶樹畝を跨いだ状態で走行させる。この走
行時に、作業者は、メイン走行装置1の進行方向前側の
畝間を後向きの姿勢でバックしながら走行し、この際
に、キャスター式の前輪12から突設している舵取りハ
ンドル5に備えた第1の腰当てハンドル53を、作業者
の腰に当接させた状態にして舵取り操作しつつ、作業者
の右手,左手で右手用操作ハンドル54と、左手用操作
ハンドル6とを持って、それぞれのハンドル54,6に
装備している操作部を操作しながら摘採作業を行う。こ
のような摘採作業を行うとき、メイン走行装置1および
サブの側車装置3は以下のような動作が行われる。
【0027】(通常の直進走行時)原動機14を始動し
た状態で、右手用操作ハンドル54に備えているスロッ
トルレバー14aにより原動機14の回転を上げると、
遠心クラッチ15がONになって原動機14の回転力が
変速機16および発電モータ18に伝達される。変速機
操作ロッド16cを「入」に操作すると、変速機16の
出力動力が伝動系17を経てクローラ13に伝達され、
メイン走行装置1は駆動状態で走行される。この走行時
の速度調整や前後進の切換えは、水平アーム21aに装
備されている変速ロッド16dの操作により所望に調整
される。一方、メイン走行装置1が走行状態の時、遠心
クラッチ15がONしていて原動機14の回転力が発電
モータ18に伝達されているから発電モータ18よりの
電力により側車駆動モータ33が回転可能な状態にあ
る。キャスター式の側車輪31には、その回転軸支部
に、側車輪31の進行する向きが前進方向,後退方向の
いずれにおいても、メイン走行装置1のクローラ13の
進行方向と略平行状態で走行する場合(直進状態)に、
上記カム37の凸部37aがリミットスイッチ39に接
触して発電モータ18と側車駆動モータ33との電源回
路を閉に動作するから、側車駆動モータ33は回転駆動
し、その回転駆動力が伝動ベルト34を介して側車軸プ
ーリ35に伝達されることでサブの側車装置3の側車輪
31が回転駆動される。この結果、摘採作業の直進走行
時には、駆動方式のメイン走行装置1に加えてサブの側
車装置3も回転駆動されるから、左右の走行装置が共に
駆動状態になって走行の安定性が確保され、安定した摘
採作業が遂行される。
【0028】なおスロットルレバー14aにより原動機
14の回転を下げると、メイン走行装置1の進行が停止
し、この際に、遠心クラッチ15がOFFになり発電モ
ータ18の回転が停止するから、側車駆動モータ33へ
の供給電力がOFFになって特別の操作をすることなく
側車輪31の回転駆動を自動的に停止できる。また進行
方向が前進方向,バック方向に方向変換すると、側車輪
31もこれに追従して方向変換し、方向変換後に、側車
輪31の進行方向がメイン走行装置1のクローラ13と
平行状態になると即座に側車輪31に回転駆動力が付与
されるから側車輪31の回転駆動力を特別に切り変える
必要がなくなる。
【0029】(枕地での旋回走行時)また、枕地におい
て旋回する場合、舵取りハンドル5の操作で進行方向を
変換すると、キャスター式の側車輪31はこれに追従し
て進行する向きが自動的に変向してメイン走行装置1の
クローラ13に対する平行状態が解消するから側車輪3
1の回転駆動が自動的に停止し、側車輪31は自由回転
状態になる。この結果、枕地での旋回時は、側車輪31
を支点にして一点旋回が可能となるから狭い枕地におい
ても旋回操作を軽快に行うことができるようになり、茶
園の枕地を狭くすることが可能となる。
【0030】(車輪間隔の調整操作時)摘採作業の進行
時に、茶樹畝の畝巾に対応してメイン走行装置1に対す
るサブの側車装置3の間隔を調整する必要が生じる。こ
の際、直進状態を維持したまま、左手用操作ハンドル6
に装備している4方向切換スイッチ63の操作ロッド6
3aを操作して車輪間隔調整用の駆動モータ26を正転
あるいは逆転に動作させる。これにより門型機枠2の横
フレーム22と摺動横フレーム24との相対長さが伸長
方向,収縮方向に変化し、この変化に対応して、キャス
ター式の側車輪31はこれが垂直軸回りに回動自在に軸
支されているので進行する向きがフレームの伸,縮方向
に追従して自動的に変向し、側車輪31が変向すると同
時に、メイン走行装置1のクローラ13に対する平行状
態も解消するから、側車輪31の回転駆動も自動的に停
止し、自由回転状態となる。この結果、フレームの伸縮
方向に対して、側車輪31の追従移動がスムーズにな
り、フレームに無理な力が作用しないからフレームの歪
み等も防止され、また車輪間隔調整用として装備される
駆動モータの小型化も可能となる。車輪間隔の調整動作
後は、4方向切換スイッチ63の操作ロッド63aを正
常位置に戻す操作をすると、側車輪31は、その進行す
る向きがメイン走行装置1のクローラ13と平行状態に
戻り、再び側車輪31が回転駆動状態になるから摘採作
業の中断がなく、連続作業の状態下で車輪間隔の調整動
作が行われる。
【0031】(傾斜調整操作時)また摘採作業が行われ
る茶園が傾斜している場合、左右のメイン走行装置1と
サブの側車装置3とに支持されて走行する門型機枠2
は、全体が傾いて摘採性能に悪影響が起るから、これを
修正するように傾斜調整を行う必要が生じる。この場合
にも、左手用操作ハンドル6に装備している4方向切換
スイッチ63の操作ロッド63aを操作して、側車支持
支脚25の上部に備える傾斜調整用の駆動モータ27を
正転あるいは逆転に動作させる。これにより側車支持支
脚25の外筒25aの内部に挿通している螺子シャフト
25cが回転し、外筒25aに対してスライド支脚25
bが伸長,収縮することから、側車支持支脚25の上下
方向における長さが伸縮方向に動作して門型機枠2の傾
斜を、茶園が傾斜に対応させるように調整可能となる。
この傾斜調整時には、側車輪3は進行する向きがメイン
走行装置1のクローラ13に対して平行状態で前進する
から、側車輪31は回転駆動状態に維持されて摘採作業
を中断することなく傾斜調整操作が行える。
【0032】(管理装置の上下調整)摘採作業の進行
時、メイン走行装置1とサブの側車装置3とに支持され
て移動する摘採装置4は、畝間の凹凸や傾斜により茶樹
畝の摘採面に対する適正位置が変動するから、これを修
正するように摘採装置4の頂部側および裾側を上下に調
整する必要が生じる。このような場合、右手用操作ハン
ドル54に装備している4方向切換えスイッチ56を操
作して、前記頂部側上下調整用駆動モータ44および裾
側上下調整用駆動モータ49を正転あるいは逆転に動作
させる。
【0033】頂部側は、上方向に調整する場合、駆動モ
ータ44により巻取ドラム44aを回転させてワイヤ4
4bを巻取るように操作する。これにより頂部側が上方
向に引き上げられて高さレベルが変化する。また下方向
への調整は、駆動モータ44を逆転させてワイヤ44b
を巻き戻すように操作する。このワイヤ44bの巻き戻
しによって摘採装置4の頂部側は、その自重により下降
して高さレベルが変化する。この場合に、摘採装置4の
頂部側には原動機41、フアン42、刈刃駆動機構等の
重量物が配置されていて重く、自重による落下方式でも
十分に下動して摘採面に対する適正位置が確保される。
【0034】一方、裾側は、上方向および下方向への調
整に際して、駆動モータ49を正転あるいは逆転に操作
する。モータ49を正転方向に操作すると、螺子シャフ
ト48aが正方向に回転して昇降体48cが上動するこ
とから摘採装置4の裾側が強制的に上動される。一方モ
ータ49を逆転方向に操作すると、螺子シャフト48a
の逆方向への回転により昇降体48cが下動して摘採装
置4の裾側が強制的に下動される。このように摘採装置
4の裾側は、上方向,下方向のいずれの調整時にも強制
的に上下動するので、摘採装置の裾側の重量が軽くても
摘採面に対して刈刃等が適正位置に確保される。
【0035】なお摘採装置4の頂部側に連繋されるワイ
ヤ44bの下端はスプリング44cを介して機体に接続
され、このスプリング44cが、摘採装置4の頂部側を
弾力的に吊持する機能が得られることで、サブの側車装
置3が進行する畝間に凹凸がある場合でも、頂部側の上
下動を吸収防止できる。
【0036】
【発明の効果】以上に説明したように本発明による自走
型茶園管理機における管理装置の上下動装置によると次
の効果が得られる。門型機枠2にセットされる茶葉管理
装置(摘採装置4)は、その裾側が、駆動モータ49を
有する昇降機構48により強制的に上下動される支持体
に連結されて上方向,下方向のいずれにも強制的に上下
動する支持構成であるので、裾側の重量が軽くても、摘
採面に対する適正位置が確保できる。
【0037】また本発明による支持構成では、需要先の
茶園農家において従前から所有している可搬型の二人用
摘採機のような茶葉管理装置でも、取付金具を用意すれ
ば自走型の茶葉管理機として取付けて使用が可能とな
り、手持ちの茶葉管理機の有効利用にも寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による自走型茶葉摘採機全体の側面図
である。
【図2】 同茶葉摘採機を進行方向前側から見た正面図
である。
【図3】 サブの側車装置を示す側面図である。
【図4】 同側車輪の一部の平面図である。
【符号の説明】
1 メイン走行装置 11 走行機体 12 キャスタ式の前輪 13 駆動後輪となるクローラ 14 原動機 15 遠心クラッチ 16 変速機(油圧式無段変速機) 17 チエーン伝動系 18 発電モータ 2 門型機枠 21 支脚 22 横フレーム 23 伸縮機構 24 摺動横フレーム 25 側車支持支脚 26 車輪間隔調整用の駆動モータ 27 傾斜調整用の駆動モータ 3 サブの側車装置 31 側車輪 32 側車支持腕 33 側車駆動モータ 34 伝動ベルト 35 側車プーリ 36 一方向クラッチ 37 カム 37a カムの凸部 38 長穴 39 スイッチ機構(リミットスイッチ) 4 茶葉管理装置となる摘採装置 41 摘採装置駆動用の原動機 42 フアン 43 刈刃 44 摘採装置の頂部側上下調整用駆動モータ 45 支持アーム 46 昇降ガイド機構 47 取付パイプ 47a ガイド軸 48 昇降ガイド機構 48a 螺子シャフト 48c 昇降体 49 摘採装置の裾側上下調整用の駆動モータ 5 舵取りハンドル 53 腰当てハンドル 54 右手用操作ハンドル 55 ブレーキレバー 56 4方向切換スイッチ 6 左手用操作ハンドル 63 4方向切換スイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 茶樹畝を跨ぐ一方の畝間に駆動源からの
    動力伝達で走行するメイン走行装置と、他方の畝間にサ
    ブの側車装置とが配置され、上記メイン走行装置とサブ
    側車装置とに支持される門型機枠に、茶樹畝の畝巾略半
    分に対応する片面巾の茶葉管理装置を、裾側と頂部側と
    で独立的に上下動可能に支持してなる自走型茶園管理機
    において、 上記茶葉管理装置は、頂部側の機体端部に原動機,フア
    ン,刈刃駆動部等の重量物を配置した構成とし、且つ頂
    部側の機体を門型機枠の略中央部に配備した昇降機構の
    巻取り駆動源にワイヤを介して自重で吊持した吊り下げ
    構成にし、一方、裾側の機体端部は、駆動源を有する昇
    降機構により強制的に上下動される支持体に連結して上
    方向,下方向のいずれにも強制的に上下動する支持構成
    としてなることを特徴とする自走型茶園管理機における
    管理装置の上下動装置。
JP10937696A 1996-04-30 1996-04-30 自走型茶園管理機における管理装置の上下動装置 Pending JPH09294447A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001145410A (ja) * 1999-11-22 2001-05-29 New Delta Ind Co 自走式茶刈機
JP2011167108A (ja) * 2010-02-17 2011-09-01 Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd 葉菜収穫機
CN104663134A (zh) * 2015-03-27 2015-06-03 重庆理工大学 自行式采茶机
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