JP2858233B2 - レール走行式茶園管理台車における走行輪間の幅調整機構 - Google Patents

レール走行式茶園管理台車における走行輪間の幅調整機構

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JP2858233B2
JP2858233B2 JP32105995A JP32105995A JP2858233B2 JP 2858233 B2 JP2858233 B2 JP 2858233B2 JP 32105995 A JP32105995 A JP 32105995A JP 32105995 A JP32105995 A JP 32105995A JP 2858233 B2 JP2858233 B2 JP 2858233B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は茶畝間に敷設される
レール軌道上を茶畝に沿って移動し得る走行架台に対
し、実質的な茶園管理作業を行う茶園管理装置を搭載し
て成る自走式の作業用台車に関するものであって、特に
その走行輪間の幅調整手段に特徴を有するレール走行式
茶園管理台車における走行輪間の幅調整機構に係るもの
である。
【0002】
【発明の背景】近時、摘採、剪枝といった茶刈作業や茶
葉を害虫から守る目的で行う防虫、除虫作業等の茶園管
理作業を行うにあたっては、作業労力を軽減し、作業能
率の向上を図るため種々の自動化の試みがなされてい
る。例えば図10に示すものは茶畝L間にレールRを敷
設し、このレールR上を走行する門形フレームの走行架
台100に昇降機枠101を介して茶園管理装置3を搭
載したものである。
【0003】しかしこの台車102の場合、走行架台1
00における走行輪103間の幅調整ができず、一般的
に1800mmと1650mmの二種類あるレール間距
離に対応するためには、それぞれ別個の台車102を用
いなければならなかった。また茶園の多くは丘陵地に設
けられることが多く、そのためこの種の台車102は図
10(b)に示すように傾斜した状態で用いられる。従
って図10に示す台車102では図10(b)に示すよ
うに走行輪103はレールRに対する充分な接地面積が
確保できなくなり、台車102の姿勢が不安定となり、
駆動力も大幅に低下し、更にレールRに対しても捩じり
方向に大きな応力を与えることとなる。
【0004】また走行輪間の幅調整を可能にしたものと
して図11に示す台車207がある。このものは上部に
回動軸200を有する脚部201を具える門形フレーム
202と、中央をヒンジ203で連結し、左右の端部を
前記門形フレーム202における脚部201に回動自在
に接続して成る連結杆204により走行架台フレーム2
05を形成し、前記ヒンジ203の部分を上下動させる
ことにより、左右の脚部201を回動させ、これにより
走行輪206間の幅調整を行おうとするものである。
【0005】しかしこのような構造により調整できる走
行輪間距離には限界があり、またヒンジ203の部分に
吊持される茶園管理装置3が脚部201の開閉に伴って
上下動するため、その高さ位置の修正を別途行われなけ
ればならず、これが煩わしい作業となっていた。
【0006】更にこれら図10、11に示すような台車
102、207によって傾斜地に存する茶畝Lを仕立て
る場合は、図12に示すような仕立てとなってしまい、
図7に示すような形に茶畝Lを仕立てることは不可能で
あった。しかしこのような仕立てを望む作業者の要望も
かなりあり、このような仕立てをも行うことのできる台
車の開発が望まれていた。
【0007】
【分割を試みた技術的事項】本出願人はこのような背景
を充分に認識し、上記課題の解決を図るべく、すでに本
分割出願の基礎となる特願平5−62842号なる特許
出願に及んでいる。この特許出願においては走行架台の
フレーム構成の在り方に注目し、当該フレーム構成を改
変することによって走行輪間の幅調整量の拡大、傾斜地
における台車姿勢の安定化等を図っているのである。な
お上記特許出願には走行輪間の幅調整手段についても言
及されており、当該幅調整手段それ自体も従来には存在
しない新規な着眼に立つ新規な構成により成るものであ
り、当該構成も上記課題の解決に大いに寄与しているこ
とから、この点についても別途権利化を図るべく本分割
出願に及んだものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
レール走行式茶園管理台車における走行輪間の幅調整機
構は、茶畝間に敷設されるレール上を茶畝に沿って移動
する走行架台に対し、茶園管理作業を直接行う茶園管理
装置を搭載して成る自走式の作業用台車において、前記
作業用台車には、走行輪間の幅調整を行う幅調整機構が
設けられ、この幅調整機構は、茶畝両側の各レール上に
走行輪を介して載せられ各レール上を移動する左右一対
の脚部機枠と、前記各脚部機枠に一端を接続し昇降自在
に支承される左右一対の昇降機枠と、この各昇降機枠の
互いに対向する他端に対し茶畝幅方向に摺動自在に接続
されるとともに、茶園管理装置を直接保持する保持機枠
とを具え、且つこの保持機枠には茶畝の幅方向に延びる
案内軌枠が設けられ、前記昇降機枠及びこの昇降機枠に
接続される脚部機枠は、昇降機枠が前記案内機枠に幅調
整スライダを介して係合し、案内されることにより茶畝
幅方向に摺動自在に移動し得ることを特徴として成るも
のである。そしてこのような発明の構成を手段とするこ
とにより、走行輪間の幅調整後において茶園管理装置の
位置修正を行う必要はなく、走行輪間の幅調整量の拡大
にも寄与し得ることとなって上記課題の解決が図られる
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明のレー
ル走行式茶園管理台車における走行輪間の幅調整機構に
ついて具体的に説明する。なお以下の説明にあたって
は、本発明が適用されるレール走行式茶園管理台車全体
の構成について説明するものとし、その説明の中で併せ
て本発明の走行輪間の幅調整機構について言及する。図
中、符号1に示すものが本発明が適用されるレール走行
式茶園管理台車の一例であって、このものは比較的大き
な茶畝Lの茶園管理に適したものであって、茶畝L間に
敷設されるレールR上を走行して使用される。また以下
の説明では茶葉Aの摘採作業を行うレール走行式茶園管
理台車1を例にとり、本発明の走行輪間の幅調整機構と
ともにその基本的構成及びその作動状態の順で説明を進
め、最後に他の実施の形態に言及する。
【0010】このレール走行式茶園管理台車1は、茶畝
L間に敷設されるレールR上に直接載せられ、このレー
ルR上を茶畝Lに沿って前進、後退自在に移動し得る走
行架台2と、この走行架台2に搭載される茶園管理作業
を直接担う茶園管理装置3とを具えることにより成って
いる。このうち走行架台2はレールR上に直接載せら
れ、レールR上を移動する脚部機枠4と、この脚部機枠
4に一端を接続することで昇降自在に支承される昇降機
枠5と、この昇降機枠5の他端に対し茶畝幅方向に摺動
自在に接続され、茶園管理装置3を直接保持する保持機
枠6とによって構成されている。
【0011】まず脚部機枠4は、一つの茶畝Lを挟んで
その左右の茶畝L間に敷設される例えば角パイプ状のレ
ールRに対し、それぞれ一基ずつ対称に設けられるもの
であって、レールRに沿うように同じく角パイプによっ
て一例として構成される基端フレーム10を配し、この
基端フレーム10の上方には、この基端フレーム10に
より下辺を形成して成る矩形フレーム11が設けられる
ことにより骨格を成し、更に基端フレーム10には作業
進行方向前方端部に従動輪12が、そして作業進行方向
と反対側の端部に駆動輪13が設けられ、これら従動輪
12と駆動輪13により走行輪を構成している。
【0012】また従動輪12の近傍にはレール走行式茶
園管理台車1が畝端に達したところで自動的に走行が停
止し、オートリターンするように前リミットスイッチL
が設けられる。また駆動輪13の近傍には、駆動輪
13の動力源である駆動モータMと、その伝達部材1
4が設けられるほか、レール走行式茶園管理台車1が後
退状態に移行し、始発側の畝端に達したところで自動的
に走行が停止するよう後リミットスイッチLSが設け
られる。図1〜7に示す本実施の形態では、前リミット
スイッチLSには、更に衝突時の衝撃を緩和させる目
的で先端にゴムクッションを配したショックアブソーバ
ー機構15が設けられている。
【0013】また図1〜7に示す本実施の形態では、従
動輪12の幅を左右の脚部機枠4で異ならせている。こ
れは1800mm、1650mmというように二種類の
レール間距離が一応定まってはいるものの、茶畝Lの間
隔が一様でないことやレールRを敷設する地盤が土壌と
いう不安定さもあって多少のバラツキは当然生じ得るた
め、このようなレール間距離のバラツキを吸収するため
である。すなわち本実施の形態では、レール走行式茶園
管理台車1を作業進行方向前方より見て右側の従動輪1
2を幅広に、そして左側の従動輪12を幅狭に設定して
ある。これは左側の脚部機枠4を位置決め用として、そ
して右側の脚部機枠4をレール間距離の位置修正用とし
て使用するためである。従って左側の脚部機枠4におけ
る従動輪12の幅はレールRの幅とほぼ同一のものと
し、更に左右方向のブレをなくすため、駆動輪13及び
従動輪12の近傍にレールRを左右から挟むようにガイ
ドローラ16が付設されている。
【0014】これに対し右側の脚部機枠4には、レール
Rの敷設位置のバラツキに対応する必要から、前記左側
の脚部機枠4に付設されるガイドローラ16のようなも
のは特に設けられていない。これにより従動輪12及び
駆動輪13の車輪幅の範囲で前記レールRにおける敷設
位置のバラツキを吸収できるような構成となっているの
である。
【0015】次に昇降機枠5について説明する。昇降機
枠5は例えば前記脚部機枠4に一端を、そして後述する
保持機枠6に他端を接続して成るものである。その構成
は脚部機枠4に接続される部分に高さ調整スライダ20
を、そして保持機枠6に接続される部分に幅調整スライ
ダ21をそれぞれ設けて成り、更にこれら高さ調整スラ
イダ20と幅調整スライダ21とを一例として支持フレ
ーム22によって連結して成るものである。
【0016】このうち高さ調整スライダ20は、前記脚
部機枠4における矩形フレーム11の垂直フレーム11
aに嵌合または係合して、この垂直フレーム11aの作
用長の範囲で昇降動し得るものであり、図1〜7に示す
本実施の形態では偏平直方体状のスライダ本体23に垂
直フレーム11aを受け入れる受入口24を形成するこ
とで成っている。
【0017】またスライダ本体23にはメネジブロック
25が設けられていて、このメネジブロック25に矩形
フレーム11上部の水平フレーム11bに設けられる高
さ調整ハンドル17から下方に延びるスクリューシャフ
ト18が螺合する構成となっている。またスライダ本体
23の側面には固定ノブ26が設けられていて、この固
定ノブ26を締め付けることで前記高さ調整ハンドル1
7により適宜の高さに調整された高さ調整スライダ20
の固定が図られる。
【0018】また幅調整スライダ21は、後述する保持
機枠6における案内軌枠35に嵌合または係合して、こ
の案内軌枠35の作用長の範囲内で茶畝Lの幅方向に摺
動し得る構成となっており、特許請求の範囲において定
義するスライド案内部を構成している。そして図1〜7
に示す本実施の形態では案内軌枠35を挟むように二枚
の矩形状の支持プレート27を対設し、更にこれら支持
プレート27間に四つの案内コロ28を設け、この案内
コロ28により、前記案内軌枠35を上下から挟むとい
う構成をとっている。また本実施の形態ではこのような
構成の幅調整スライダ21が一つの脚部機枠4に対し二
個ずつ設けられており、これらの幅調整スライダ21を
連結杆29により連結し、一体として摺動し得る構成と
している。
【0019】また連結杆29には先の高さ調整スライダ
20と同様にメネジブロック30が設けられており、こ
のメネジブロック30に、保持機枠6に設けられる幅調
整ハンドル37から延びるスクリューシャフト38が螺
合する構成となっており、特許請求の範囲において定義
する動力伝達部を構成している。そしてこのようにして
成る動力伝達部とスライド案内部を具えることにより本
発明の走行輪間の幅調整機構は構成されているのであ
る。
【0020】なお本発明の走行輪間の幅調整機構は、上
記の構成を一実施の形態とするものであるが、基本的に
は茶園管理装置3の位置を固定した状態で、その左右に
存する脚部機枠4を茶畝幅方向に摺動させるところに特
徴を有する。すなわち茶園管理装置3の位置を固定する
何らかの保持機枠6(例えば保持フレーム34あるいは
摘採機フレーム55であっても構わない)が存在し、こ
の保持機枠6に対してその左右に存する脚部機枠4を茶
畝幅方向に摺動させる何らかの摺動手段が存在すればよ
いのである。
【0021】従って前記動力伝達部の構成もメネジブロ
ック30とスクリューシャフト38とを螺合接続する構
成(ボールネジ機構を含む)に限らず、ラック・ピニオ
ン機構やスライダ・クランク機構等、回転運動を直線運
動に変換する他の機構、あるいはエアないし油圧を用い
たシリンダや電磁ソレノイドを利用したプランジャーの
ように直線往復運動のみを行う機構等、種々の周知の構
成が採用できる。一方、スライド案内部の構成について
も幅調整スライダ21と案内軌枠35とから成る係合摺
動構造のほか、アリとアリ溝による係合摺動構造や軸と
軸受による嵌合摺動構造等、種々の周知の構成が採用で
きる。
【0022】次に保持機枠6について説明する。保持機
枠6は前記案内軌枠35を一部に有する水平矩形フレー
ム32を中央に配し、作業進行方向後方に茶袋載置台3
3を、そして作業進行方向前方に茶園管理装置3を直接
保持する保持フレーム34をそれぞれ設けて成ってい
る。このうち水平矩形フレーム32は前記案内軌枠35
を茶畝Lの幅方向に並設するよう二本配し、これら案内
軌枠35の端部を接続フレーム36により接続して全体
として矩形状に形成して成るものであり、例えば角パイ
プを適宜組み合わせて形成される。なお案内軌枠35に
はスケールSが設けられており、接続フレーム36に設
けられる幅調整ハンドル37による脚部機枠4の幅調整
の目安となっている。またスケールSは前記脚部機枠4
における垂直フレーム11aにも同様に設けることが可
能であり、このようにすれば昇降機枠5の高さ調整も一
層容易となる。
【0023】このような水平矩形フレーム32における
案内軌枠35の中央下面には補助フレーム39が下方に
向けて設けられいて、この補助フレーム39により覆板
40が保持されている。なおこの覆板40の左右両端部
には図3、8に示すように拡長フレームFが覆板40の
構成部材である支持枠40aに対し嵌合状態に設けられ
ており、脚部機枠4の幅変更に合わせて出没自在に摺動
し、覆板40の作用面積を実質的に拡大し得る構成とな
っている。更にこの覆板40に対しては作業進行方向後
方に茶袋載置台33が着脱自在に設けられている。なお
覆板40及び茶袋載置台33は茶畝Lの形状に合わせて
湾曲して弧面状に形成されているものであって、刈り取
られた茶葉Aはこの弧面の傾斜によって左右に振り分け
られる構成となっている。また作業進行方向後方側の補
助フレーム39には吊持ポール41が付設されていて、
その先端から繰り出される二本のワイヤWによって前記
茶袋載置台33の中央寄りのコーナー部が支承され、茶
袋載置台33の剛性を高めている。
【0024】また水平矩形フレーム32における接続フ
レーム36の作業進行方向前方側の端部には取付軸36
aが突出状態で設けられており、この取付軸36aに保
持フレーム34の嵌合部34aが着脱自在に取り付けら
れる構成となっている。そしてこの保持フレーム34の
左右の端部にはヒンジ42が設けられていて、このヒン
ジ42に接続される接続ブラケット43に固定される茶
園管理装置3の回動支点となっている。また保持フレー
ム34の中央にはシフタ取付台44が上方に向かって設
けられていて、このシフタ取付台44の先端側に設けら
れる支持ブラケット45によって茶園管理装置3を回動
駆動するシフタ46の後端を回動自在に支持している。
【0025】次にこのようにして成る保持機枠6によっ
て保持される茶園管理装置3について説明する。図1〜
7に示す本実施の形態では、茶園管理装置3の一例とし
て摘採機を搭載した実施の形態を示している。ここに適
用される摘採機は二人用可搬式摘採機を二基、茶畝Lの
幅方向に直列接続して配したような形態をとる。そして
その基本構成は茶畝Lに沿って湾曲して設けられる摘採
刃50及びガイド板51を前後に配し、その上方に摘採
した茶葉Aを茶袋Pに送り込むための風導52を有し、
更にこの風導52の一方の端部には風導52に吹出風を
供給する送風ブロア及び前記摘採刃50を往復駆動する
駆動源である原動機53並びにこの原動機53の動力を
摘採刃50に伝える中継伝達部材54を設けて成る。
【0026】またこのようにして成る摘採機は摘採機フ
レーム55によって支承されるものであって、前述した
保持機枠6における接続ブラケット43は、この摘採機
フレーム55に対して取り付けられる。またガイド板5
1の中央上方にはガイド板51の中央付近に堆積した茶
葉Aを左右に振り分ける働きをする揺動板56が設けら
れる。揺動板56は図6に示すように摘採機フレーム5
5の中央下面側に回動軸57を有し、摘採機フレーム5
5の上面で、この回動軸57の幾分側方に設けられる揺
動モータMにより駆動される。すなわち揺動モータM
の出力軸に偏心ブロック58を取り付け、この偏心ブ
ロック58にコネクティングロッド59の一端を回転自
在に接続し、その他端を前記揺動板56の側面に回動自
在に接続して成る。
【0027】このほかレール走行式茶園管理台車1に
は、上記各駆動部の起動、停止、正逆切替、速度調整等
を指令する操作ボックス61、この操作ボックス61の
指令を受けてその情報を集中制御する制御ボックス62
及び上記各駆動部に電流を供給する発電機63等の部材
が設けられ、レール走行式茶園管理台車1は成ってい
る。
【0028】以下このようにして成るレール走行式茶園
管理台車1の作動状態について本発明の走行輪間の幅調
整機構の作動状態と併せて説明する。まず摘採を行おう
とする茶畝Lに対し走行架台2をセットする。そして本
発明の走行輪間の幅調整機構により茶畝Lの畝幅に応じ
て走行輪間の幅調整を行う。すなわち作業者は幅調整ハ
ンドル37を回し、この幅調整ハンドル37から延びる
スクリューシャフト38を回転させ、これに螺合するメ
ネジブロック30を茶畝幅方向に摺動させる。なおこの
メネジブロック30は連結杆29を介して幅調整スライ
ダ21と一体に接続されており、この幅調整スライダ2
1と案内軌枠35とによるスライド案内作用により、茶
園管理装置3の位置を固定した状態で幅調整スライダ2
1に接続される高さ調整スライダ20を介して左右に存
する脚部機枠4を茶畝幅方向に摺動させるのである。な
おレール間距離の多少の変動は、上述したように一方の
側に設けられる幅広の走行輪によって吸収されてしまう
ので前記幅調整はさほど厳密に行わなくてもよい。
【0029】次に茶園管理装置3を保持フレーム34に
組み付けた状態で、前記走行架台2に取り付ける。そし
て発電機63を走行架台2に搭載し、関連機器との接続
を行うとともに、高さ調整ハンドル17を操作して、こ
の茶畝Lに適した位置に茶園管理装置3を高さ調整す
る。そして固定ノブ26により高さ調整スライダ20を
脚部機枠4に固定する。
【0030】次に発電機63及び摘採機の原動機53を
始動させる。そしてシフタ46の摺動ロッドを伸張さ
せ、摘採位置に摘採機を傾倒させるとともに、揺動モー
タMを起動して揺動板56に揺動運動を生起させる。
またもちろん、覆板40に対しては茶袋載置台33が接
続されるものであって、前記摘採機の摘採機フレーム5
5及びガイド板51を利用して茶袋Pを取り付け、これ
を前記左右の茶袋載置台33上に振り分けて載置した状
態としておく。
【0031】次に操作ボックス61の始動スイッチを押
して原動機53の回転数を上げ、摘採機並びに送風ブロ
アを起動させる。また同時に走行架台2における駆動輪
13も回転をし始め、レール走行式茶園管理台車1は進
行方向末端の畝端に向かって摘採作業を行いつつ移動す
るようになる。そしてレール走行式茶園管理台車1がレ
ールRの末端に達すると、前リミットスイッチLS
レールR端部に設けられるストッパ65に当接し、走行
架台2の走行は停止され、また原動機53の回転はアイ
ドリング状態となり、摘採機並びに送風ブロアの駆動も
同時に停止される。
【0032】そして次に図5中、実線に示すようにシフ
タ46の摺動ロッドが収縮し、刈り取った畝面を傷つけ
ないよう摘採機の摘採刃50を畝面から上昇させる。そ
してこのような状態に移行したところで駆動輪13は逆
回転するようになり、レール走行式茶園管理台車1は後
退状態となる。そしてレール走行式茶園管理台車1が作
業開始端に戻ると、後リミットスイッチLSがレール
Rの始発端側に設けられるストッパ65に当接し、駆動
モータMの駆動は停止され、一つの茶畝Lの摘採作業
が終了する。
【0033】そして作業者は刈り取った茶葉Aが収納さ
れた茶袋Pを摘採機から取り外し、新しい茶袋Pを摘採
機に取り付けて次の茶畝Lの摘採作業の準備に取りかか
る。すなわち先の要領で別の茶畝Lに走行架台2をセッ
トし、摘採機の高さ調整や脚部機枠4の幅調整等を行
う。後は同様の操作を繰り返し、すべての茶畝Lの摘採
作業を行えばよい。
【0034】また茶園管理装置3として防除装置を適用
する場合には、摘採機に替えて防除装置を走行架台2に
取り付け、不用の茶袋載置台33を取り外せばよく、後
は前記と同様の手順で害虫の防除作業を行うことができ
る。
【0035】本発明が適用されるレール走行式茶園管理
台車1は以上のような構成を基本として成るものである
が、レール走行式茶園管理台車1には更に部分的構成を
異ならせた次のような実施の形態も含まれる。すなわち
まず茶園管理装置3として適用した摘採機の構造を前記
実施の形態では二基の片面摘採用の二人用可搬式の摘採
機を直列接続したような構成としたが、これに代えて前
面摘採用の大型の一基の摘採機によりこれを構成するよ
うにすることももちろん可能である。
【0036】また茶園管理装置3の高さ調整及び脚部機
枠4の幅調整は前記図1〜7に示す実施の形態では手動
による高さ調整ハンドル17及び幅調整ハンドル37に
より行っていたが、これに代えて電動モータや油圧ある
いはエアシリンダ等を用いて自動的に行うようにするこ
とももちろん可能である。
【0037】更に前記図1〜7に示す実施の形態では走
行輪の車輪幅を左右で異ならせ、そのうち一方の走行輪
の車輪幅をレール間距離の位置修正用として幅広に設定
しているが、これを次のように改変することも可能であ
る。すなわち図9に示すように左右の走行輪の車輪幅を
同幅とし、このうちレール間距離の位置修正用として用
いる走行輪には一例としてその左右近傍に幅調整センサ
70を設ける構成とし、敷設したレールRのレール間距
離の変動を幅調整センサ70により検知し、その変動量
に応じて脚部機枠4の幅調整を自動的に行うようにする
こともできる。
【0038】
【発明の効果】本発明のレール走行式茶園管理台車にお
ける走行輪間の幅調整機構は、以上述べたような構成に
より成るものであり、このような構成を有することによ
り以下述べるような種々の効果を発揮する。まず従来の
脚部回動式の幅調整機構に代えて脚部機枠摺動式の幅調
整機構とした。これにより脚部の開閉に伴って茶園管理
装置3が上下するということはなくなり、幅調整作業が
容易となり、これに要する時間も格段に向上する。また
脚部機枠4を摺動させるという方式を採用することによ
り、調整できる走行輪間の幅も大幅に拡大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走行輪間の幅調整機構を適用したレー
ル走行式茶園管理台車の使用状態を示す斜視図である。
【図2】同上分解斜視図である。
【図3】同上骨格的正面図である。
【図4】脚部機枠を示す側面図である。
【図5】茶園管理装置の回動保持機構を示す側面図であ
る。
【図6】揺動板の揺動機構を示す正面図である。
【図7】レール走行式茶園管理台車による茶畝の仕立て
形状の一例を示す骨格的正面図である。
【図8】覆板並びにその左右両端部に設けられる拡長フ
レームの構造を示す斜視図である。
【図9】レール間距離の他の位置修正機構を示す骨格的
正面図である。
【図10】従来の走行輪間の幅調整機構を適用したレー
ル走行式茶園管理台車を示す正面図並びにこの台車を傾
斜地において使用する場合の問題点を示す説明図であ
る。
【図11】同上他の走行輪間の幅調整機構を適用したレ
ール走行式茶園管理台車を示す骨格的正面図である。
【図12】前記図10、11に示す台車による傾斜地に
存する茶畝の仕立て形状を骨格的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 レール走行式茶園管理台車 2 走行架台 3 茶園管理装置 4 脚部機枠 5 昇降機枠 6 保持機枠 10 基端フレーム 11 矩形フレーム 11a 垂直フレーム 11b 水平フレーム 12 従動輪 13 駆動輪 14 伝達部材 15 ショックアブソーバー機構 16 ガイドローラ 17 高さ調整ハンドル 18 スクリューシャフト 20 高さ調整スライダ 21 幅調整スライダ 22 支持フレーム 23 スライダ本体 24 受入口 25 メネジブロック 26 固定ノブ 27 支持プレート 28 案内コロ 29 連結杆 30 メネジブロック 32 水平矩形フレーム 33 茶袋載置台 34 保持フレーム 34a 嵌合部 35 案内軌枠 36 接続フレーム 36a 取付軸 37 幅調整ハンドル 38 スクリューシャフト 39 補助フレーム 40 覆板 40a 支持枠 41 吊持ポール 42 ヒンジ 43 接続ブラケット 44 シフタ取付台 45 支持ブラケット 46 シフタ 50 摘採刃 51 ガイド板 52 風導 53 原動機 54 中継伝達部材 55 摘採機フレーム 56 揺動板 57 回動軸 58 偏心ブロック 59 コネクティングロッド 61 操作ボックス 62 制御ボックス 63 発電機 65 ストッパ 70 幅調整センサ 100 走行架台 101 昇降機枠 102 台車 103 走行輪 200 回動軸 201 脚部 202 門形フレーム 203 ヒンジ 204 連結杆 205 走行架台フレーム 206 走行輪 207 台車 A 茶葉 F 拡長フレーム L 茶畝 LS 前リミットスイッチ LS 後リミットスイッチ M 駆動モータ M 揺動モータ P 茶袋 R レール S スケール W ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−175828(JP,U) 実開 昭50−149556(JP,U) 実開 平4−124031(JP,U) 実開 平3−108324(JP,U) 実開 平4−21954(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01D 46/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 茶畝間に敷設されるレール上を茶畝に沿
    って移動する走行架台に対し、茶園管理作業を直接行う
    茶園管理装置を搭載して成る自走式の作業用台車におい
    て、前記作業用台車には、走行輪間の幅調整を行う幅調
    整機構が設けられ、この幅調整機構は、茶畝両側の各レ
    ール上に走行輪を介して載せられ各レール上を移動する
    左右一対の脚部機枠と、前記各脚部機枠に一端を接続し
    昇降自在に支承される左右一対の昇降機枠と、この各昇
    降機枠の互いに対向する他端に対し茶畝幅方向に摺動自
    在に接続されるとともに、茶園管理装置を直接保持する
    保持機枠とを具え、且つこの保持機枠には茶畝の幅方向
    に延びる案内軌枠が設けられ、前記昇降機枠及びこの昇
    降機枠に接続される脚部機枠は、昇降機枠が前記案内機
    枠に幅調整スライダを介して係合し、案内されることに
    より茶畝幅方向に摺動自在に移動し得ることを特徴とす
    るレール走行式茶園管理台車における走行輪間の幅調整
    機構。
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