JPH10136750A - レール走行式茶園管理台車用の走行架台 - Google Patents

レール走行式茶園管理台車用の走行架台

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JPH10136750A
JPH10136750A JP34593197A JP34593197A JPH10136750A JP H10136750 A JPH10136750 A JP H10136750A JP 34593197 A JP34593197 A JP 34593197A JP 34593197 A JP34593197 A JP 34593197A JP H10136750 A JPH10136750 A JP H10136750A
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tea
traveling
frame
rail
tea garden
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JP34593197A
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Inventor
Koji Yamamoto
光二 山本
Takao Hori
孝雄 堀
Katsutoshi Ichikawa
勝利 市川
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Kawasaki Giken KK
Kawasaki Kiko Co Ltd
Original Assignee
Kawasaki Giken KK
Kawasaki Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行輪の幅調整量の拡大と、傾斜地における
台車姿勢の安定化を図った新規なレール走行式の茶園管
理台車に用いることのできる走行架台を提供する。 【構成】 本発明のレール走行式茶園管理台車用の走行
架台は、茶畝間に敷設されるレールのうち茶畝を挟んだ
二本のレールR上を茶畝をまたいだ状態でこれに沿って
移動し、茶園管理作業を行う自走式の作業台車に用いら
れる機枠部材において、前記機枠部材はレールR上を転
動する左右の走行輪を具え、この左右の走行輪は左右の
走行輪の間隔が調節自在であり、且つ左右のレールRの
設置高さの差に対応して走行輪の左右高さが各別に調節
自在であり、これらの調節自在の構成により作業中にお
ける左右の走行輪及びこれを支持する部材が直立状態で
平行した姿勢を維持していることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は茶畝間に敷設されるレー
ル軌道上を茶畝に沿って移動し得る走行架台に対し、実
質的な茶園管理作業を行う茶園管理装置を搭載して成る
自走式の作業用台車に用いられる機枠部材に関するもの
であって、特にそのフレーム構成に特徴を有する走行架
台に係るものである。
【0002】
【発明の背景】近時、摘採、剪枝といった茶刈作業や茶
葉を害虫から守る目的で行う防虫、除虫作業等の茶園管
理作業を行うにあたっては、作業労力を軽減し、作業能
率の向上を図るため種々の自動化の試みがなされてい
る。例えば図10に示すものは茶畝L間にレールRを敷
設し、このレールR上を走行する門形フレームの走行架
台100に昇降機枠101を介して茶園管理装置3を搭
載したものである。
【0003】しかしこの台車102の場合、走行架台1
00における走行輪103間の幅調整ができず、一般的
に1800mmと1650mmの二種類あるレール間距
離に対応するためには、それぞれ別個の台車102を用
いなければならなかった。また茶園の多くは丘陵地に設
けられることが多く、そのためこの種の台車102は図
10(b)に示すように傾斜した状態で用いられる。従
って図10に示す台車102では図10(b)に示すよ
うに走行輪103はレールRに対する充分な接地面積が
確保できなくなり、台車102の姿勢が不安定となり、
駆動力も大幅に低下し、更にレールRに対しても捩じり
方向に大きな応力を与えることとなる。
【0004】また走行輪間の幅調整を可能にしたものと
して図11に示す台車207がある。このものは上部に
回動軸200を有する脚部201を具える門形フレーム
202と、中央をヒンジ203で連結し、左右の端部を
前記門形フレーム202における脚部201に回動自在
に接続して成る連結杆204により走行架台フレーム2
05を形成し、前記ヒンジ203の部分を上下動させる
ことにより、左右の脚部201を回動させ、これにより
走行輪206間の幅調整を行おうとするものである。
【0005】しかしこのような構造により調整できる走
行輪間距離には限界があり、またヒンジ203の部分に
吊持される茶園管理装置3が脚部201の開閉に伴って
上下動するため、その高さ位置の修正を別途行われなけ
ればならず、これが煩わしい作業となっていた。
【0006】更にこれら図10、11に示すような台車
102、207によって傾斜地に存する茶畝Lを仕立て
る場合は、図12に示すような仕立てとなってしまい、
図7に示すような形に茶畝Lを仕立てることは不可能で
あった。しかしこのような仕立てを望む作業者の要望も
かなりあり、このような仕立てをも行うことのできる台
車の開発が望まれていた。
【0007】
【開発を試みた技術的事項】このような要請に応えるべ
く本出願人は、走行架台のフレーム構成を改変すること
で走行輪の幅調整量の拡大と、傾斜地における台車姿勢
の安定化を図った新規なレール走行式の茶園管理台車の
開発を試み、すでに特願平5−62842号として出願
に及んでいる。この出願に開示されている走行架台に着
眼すると、この構成自体従来の技術課題に応え得る技術
思想を具備するものであり、ここに走行架台についての
分割出願に及び、別途権利取得を求めるものである。
【0008】
【発明の構成】
【目的達成のための手段】すなわち請求項1記載のレー
ル走行式茶園管理台車用の走行架台は、茶畝間に敷設さ
れるレールのうち茶畝を挟んだ二本のレール上を茶畝を
またいだ状態でこれに沿って移動し、茶園管理作業を行
う自走式の作業台車に用いられる機枠部材において、前
記機枠部材はレール上を転動する左右の走行輪を具え、
この左右の走行輪は左右の走行輪の間隔が調節自在であ
り、且つ左右のレールの設置高さの差に対応して走行輪
の左右高さが各別に調節自在であり、これらの調節自在
の構成により作業中における左右の走行輪及びこれを支
持する部材が直立状態で平行した姿勢を維持しているこ
とを特徴として成るものである。この発明によれば、茶
園管理装置を常に理想的な姿勢で茶畝に対して位置設定
することができる。
【0009】また請求項2記載のレール走行式茶園管理
台車用の走行架台は、前記請求項1記載の要件に加え、
前記左右の走行輪及びこれを支持する部材が直立状態に
平行する姿勢を維持するにあたっては、左右の各レール
上を転動する走行輪を下端に支持する左右一対の脚部機
枠と、この各脚部機枠に一端を接続し昇降自在に支承さ
れる左右一対の昇降機枠と、この各昇降機枠の互いに対
向する他端に対し茶畝幅方向に摺動自在に接続されると
ともに、茶園管理装置を直接保持する保持機枠とを具え
た構成により行うことを特徴として成るものである。こ
の発明によれば、茶園管理装置は昇降機枠の移動に伴っ
て、同時に昇降動し得るほか、茶園管理装置をそのまま
の位置に保持した状態で左右の昇降機枠を茶畝幅方向に
移動することが可能となり、これによりこの昇降機枠に
接続される脚部機枠の幅調整を行うことができる。
【0010】更にまた請求項3記載のレール走行式茶園
管理台車用の走行架台は、前記請求項2記載の要件に加
え、前記保持機枠には茶畝の幅方向に延びる案内軌枠が
設けられ、前記昇降機枠及びこの昇降機枠に接続される
脚部機枠は、昇降機枠が前記案内軌枠に幅調整スライダ
を介して係合し、案内されることにより茶畝幅方向に摺
動自在に移動し得ることを特徴として成るものである。
この発明によれば、昇降機枠はこれに接続される脚部機
枠を伴って摺動自在に移動するようになり、その移動距
離も前記図11に示す開脚式の幅調整機構に比べ大きく
設定することが可能となる。
【0011】更にまた請求項4記載のレール走行式茶園
管理台車用の走行架台は、前記請求項1、2または3記
載の要件に加え、前記茶園管理装置を保持するにあたっ
ては、前記保持機枠に対し茶園管理装置を回動自在に保
持するとともに、その保持姿勢を実作業時と非実作業時
とで上下方向に切替設定し得るように構成したことを特
徴として成るものである。この発明によれば、作業終了
後、茶園管理台車を始発位置に戻す非実作業の際には茶
園管理装置を茶畝に作用しない上方の位置に退避させ、
また茶刈り等の実作業時には適切な作用位置に茶園管理
装置を臨ませることができる。
【0012】
【実施例】以下図面に基づいて本発明のレール走行式茶
園管理台車に用いる走行架台について具体的に説明す
る。図中符号1に示すものが本発明が適用されるレール
走行式茶園管理台車であり、このものは比較的大きな茶
畝Lの茶園管理に適したものであって、茶畝L間に敷設
されるレールR上を走行して使用される。なお以下の説
明では茶葉Aの摘採作業を行うレール走行式茶園管理台
車1を例にとり、その基本的構造及びその作動状態の順
で説明を進め、最後に他の実施の形態に言及する。
【0013】まずレール走行式茶園管理台車1は、茶畝
L間に敷設されるレールR上に直接載せられ、このレー
ルR上を茶畝Lに沿って前進、後退自在に移動し得る本
発明たる走行架台2と、この走行架台2によって吊持状
態に保持され茶園管理作業を直接担う茶園管理装置3と
を具えることにより成っている。このうち本発明に係る
走行架台2は、レールR上を転動する左右の走行輪10
3を具え、この左右の走行輪103は左右の走行輪の間
隔が調節自在であり、且つ左右のレールRの設置高さの
差に対応して走行輪103の左右高さの変更が調節自在
であり、これらの調節自在の構成により作業中における
左右の走行輪103及びこれを支持する部材が直立状態
で平行した姿勢を維持しているものである。具体的には
レールR上に直接載せられ、レールR上を移動する脚部
機枠4と、この脚部機枠4に一端を接続することで昇降
自在に支承される昇降機枠5と、この昇降機枠5の他端
に対し茶畝幅方向に摺動自在に接続され、茶園管理装置
3を直接保持する保持機枠6とによって構成されてい
る。
【0014】まず脚部機枠4は、一つの茶畝Lを挟んで
その左右の茶畝L間に敷設される例えば角パイプ状のレ
ールRに対し、それぞれ一基ずつ対称に設けられるもの
であって、レールRに沿うように同じく角パイプによっ
て一例として構成される基端フレーム10を配し、この
基端フレーム10の上方には、この基端フレーム10に
より下辺を形成して成る矩形フレーム11が設けられる
ことにより骨格を成し、更に基端フレーム10には作業
進行方向前方端部に走行輪103たる従動輪12が、そ
して作業進行方向と反対側の端部に走行輪103たる駆
動輪13が設けられ、これら従動輪12と駆動輪13に
より走行輪103を構成している。
【0015】また従動輪12の近傍にはレール走行式茶
園管理台車1が畝端に達したところで自動的に走行が停
止し、オートリターンするように前リミットスイッチL
1が設けられる。また駆動輪13の近傍には、駆動輪
13の動力源である駆動モータM1 と、その伝達部材1
4が設けられるほか、本発明のて適用されるレール走行
式茶園管理台車1が後退状態に移行し、始発側の畝端に
達したところで自動的に走行が停止するよう後リミット
スイッチLS2 が設けられる。図1〜7に示す本実施例
では、前リミットスイッチLS1 には、更に衝突時の衝
撃を緩和させる目的で先端にゴムクッションを配したシ
ョックアブソーバー機構15が設けられている。
【0016】また図1〜7に示す本実施の形態では、従
動輪12の幅を左右の脚部機枠4で異ならせている。こ
れは1800mm、1650mmというように二種類の
レール間距離が一応定まってはいるものの、茶畝Lの間
隔が一様でないことやレールRを敷設する地盤が土壌と
いう不安定さもあって多少のバラツキは当然生じ得るた
め、このようなレール間距離のバラツキを吸収するため
である。すなわちこの実施の形態では、レール走行式茶
園管理台車1を作業進行方向前方より見て右側の従動輪
12を幅広に、そして左側の従動輪12を幅狭に設定し
てある。これは左側の脚部機枠4を位置決め用として、
そして右側の脚部機枠4をレール間距離の位置修正用と
して使用するためである。従って左側の脚部機枠4にお
ける従動輪12の幅はレールRの幅とほぼ同一のものと
し、更に左右方向のブレをなくすため、駆動輪13及び
従動輪12の近傍にレールRを左右から挟むようにガイ
ドローラ16が付設されている。
【0017】これに対し右側の脚部機枠4には、レール
Rの敷設位置のバラツキに対応する必要から、前記左側
の脚部機枠4に付設されるガイドローラ16のようなも
のは特に設けられていない。これにより従動輪12及び
駆動輪13の走行輪103の車輪幅の範囲で前記レール
Rにおける敷設位置のバラツキを吸収できるような構成
となっているのである。
【0018】次に昇降機枠5について説明する。昇降機
枠5は前述したように前記脚部機枠4に一端を、そして
後述する保持機枠6に他端を接続して成るものである。
その構成は脚部機枠4に接続される部分に高さ調整スラ
イダ20を、そして保持機枠6に接続される部分に幅調
整スライダ21をそれぞれ設けて成り、更にこれら高さ
調整スライダ20と幅調整スライダ21とを支持フレー
ム22によって連結して成るものである。
【0019】このうち高さ調整スライダ20は、前記脚
部機枠4における矩形フレーム11の垂直フレーム11
aに嵌合または係合して、この垂直フレーム11aの作
用長の範囲で昇降動し得るものであり、図1〜7に示す
本実施例では偏平直方体状のスライダ本体23に垂直フ
レーム11aを受け入れる受入口24を形成することで
成っている。
【0020】またスライダ本体23にはメネジブロック
25が設けられていて、このメネジブロック25に矩形
フレーム11上部の水平フレーム11bに設けられる高
さ調整ハンドル17から下方に延びるスクリューシャフ
ト18が螺合する構成となっている。またスライダ本体
23の側面には固定ノブ26が設けられていて、この固
定ノブ26を締め付けることで前記高さ調整ハンドル1
7により適宜の高さに調整された高さ調整スライダ20
の固定が図られる。
【0021】また幅調整スライダ21は、後述する保持
機枠6における案内軌枠35に嵌合または係合して、こ
の案内軌枠35の作用長の範囲内で茶畝Lの幅方向に摺
動し得る構成となっている。そして図1〜7に示す本実
施例では案内軌枠35を挟むように二枚の矩形状の支持
プレート27を対設し、更にこれら支持プレート27間
に四つの案内コロ28を設け、この案内コロ28によ
り、前記案内軌枠35を上下から挟むという構成をとっ
ている。また本実施例ではこのような構成の幅調整スラ
イダ21が一つの脚部機枠4に対し二個ずつ設けられて
おり、これらの幅調整スライダ21を連結杆29により
連結し、一体として摺動し得る構成としている。
【0022】また連結杆29には先の高さ調整スライダ
20と同様にメネジブロック30が設けられており、こ
のメネジブロック30に、保持機枠6に設けられる幅調
整ハンドル37から延びるスクリューシャフト38が螺
合する構成となっている。そしてこのようにして成る高
さ調整スライダ20と幅調整スライダ21とを前述した
ように支持フレーム22により連結することで昇降機枠
5は成っているのである。
【0023】次に保持機枠6について説明する。保持機
枠6は、前記案内軌枠35を一部に有する水平矩形フレ
ーム32を中央に配し、作業進行方向後方に茶袋載置台
33を、そして作業進行方向前方に茶園管理装置3を直
接保持する保持フレーム34をそれぞれ設けて成ってい
る。このうち水平矩形フレーム32は前記案内軌枠35
を茶畝Lの幅方向に並設するよう二本配し、これら案内
軌枠35の端部を接続フレーム36により接続して全体
として矩形状に形成して成るものであり、例えば角パイ
プを適宜組み合わせて形成される。なお案内軌枠35に
はスケールSが設けられており、接続フレーム36に設
けられる幅調整ハンドル37による脚部機枠4の幅調整
の目安となっている。またスケールSは前記脚部機枠4
における垂直フレーム11aにも同様に設けることが可
能であり、このようにすれば昇降機枠5の高さ調整も一
層容易となる。
【0024】このような水平矩形フレーム32における
案内軌枠35の中央下面には補助フレーム39が下方に
向けて設けられいて、この補助フレーム39により覆板
40が保持されている。なおこの覆板40の左右両端部
には図3、8に示すように拡長フレームFが覆板40の
構成部材である支持枠40aに対し嵌合状態に設けられ
ており、脚部機枠4の幅変更に合わせて出没自在に摺動
し、覆板40の作用面積を実質的に拡大し得る構成とな
っている。更にこの覆板40に対しては作業進行方向後
方に茶袋載置台33が着脱自在に設けられている。なお
覆板40及び茶袋載置台33は茶畝Lの形状に合わせて
湾曲して弧面状に形成されているものであって、刈り取
られた茶葉Aはこの弧面の傾斜によって左右に振り分け
られる構成となっている。また作業進行方向後方側の補
助フレーム39には吊持ポール41が付設されていて、
その先端から繰り出される二本のワイヤWによって前記
茶袋載置台33の中央寄りのコーナー部が支承され、茶
袋載置台33の剛性を高めている。
【0025】また水平矩形フレーム32における接続フ
レーム36の作業進行方向前方側の端部には取付軸36
aが突出状態で設けられており、この取付軸36aに保
持フレーム34の嵌合部34aが着脱自在に取り付けら
れる構成となっている。そしてこの保持フレーム34の
左右の端部にはヒンジ42が設けられていて、このヒン
ジ42に接続される接続ブラケット43に固定される茶
園管理装置3の回動支点となっている。また保持フレー
ム34の中央にはシフタ取付台44が上方に向かって設
けられていて、このシフタ取付台44の先端側に設けら
れる支持ブラケット45によって茶園管理装置3を回動
駆動するシフタ46の後端を回動自在に支持している。
【0026】次にこのようにして成る保持機枠6によっ
て保持される茶園管理装置3について説明する。図1〜
7に示す本実施例では、茶園管理装置3の一例として摘
採機を搭載した実施例を示している。ここに適用される
摘採機は二人用可搬式摘採機を二基、茶畝Lの幅方向に
直列接続して配したような形態をとる。そしてその基本
構成は茶畝Lに沿って湾曲して設けられる摘採刃50及
びガイド板51を前後に配し、その上方に摘採した茶葉
Aを茶袋Pに送り込むための風導52を有し、更にこの
風導52の一方の端部には風導52に吹出風を供給する
送風ブロア及び前記摘採刃50を往復駆動する駆動源で
ある原動機53並びにこの原動機53の動力を摘採刃5
0に伝える中継伝達部材54を設けて成る。
【0027】またこのようにして成る摘採機は摘採機フ
レーム55によって支承されるものであって、前述した
保持機枠6における接続ブラケット43は、この摘採機
フレーム55に対して取り付けられる。またガイド板5
1の中央上方にはガイド板51の中央付近に堆積した茶
葉Aを左右に振り分ける働きをする揺動板56が設けら
れる。揺動板56は図6に示すように摘採機フレーム5
5の中央下面側に回動軸57を有し、摘採機フレーム5
5の上面で、この回動軸57の幾分側方に設けられる揺
動モータM2 により駆動される。すなわち揺動モータM
2 の出力軸に偏心ブロック58を取り付け、この偏心ブ
ロック58にコネクティングロッド59の一端を回転自
在に接続し、その他端を前記揺動板56の側面に回動自
在に接続して成る。
【0028】このほか本発明の適用されるレール走行式
茶園管理台車1には、上記各駆動部の起動、停止、正逆
切替、速度調整等を指令する操作ボックス61、この操
作ボックス61の指令を受けてその情報を集中制御する
制御ボックス62及び上記各駆動部に電流を供給する発
電機63等の部材が設けられている。
【0029】以下本発明の適用されるレール走行式茶園
管理台車1の作動状態について説明する。まず摘採を行
おうとする茶畝Lに対し走行架台2をセットする。この
際、茶畝Lの畝幅に応じて適宜幅調整ハンドル37を操
作して、この茶畝Lの左右の畝間に敷設されているレー
ルR上に左右の走行輪103が位置するように調整す
る。なおレール間距離の多少の変動は、上述したように
一方の側に設けられる幅広の走行輪103によって吸収
されてしまうので前記幅調整はさほど厳密に行わなくて
もよい。なお左右のレールRの高さが異なる場合、前記
高さ調整ハンドル17による高さ調節を左右で異ならせ
ることにより、実質的に走行輪103の固定位置を異な
らせるようにする。このようにすることにより例えば図
7に示すような傾斜地であっても走行輪103とその支
持部材が直立状態を維持しつつ、平行に設定されるよう
になるのである。
【0030】次に茶園管理装置3を保持フレーム34に
組み付けた状態で、前記走行架台2に取り付ける。そし
て発電機63を走行架台2に搭載し、関連機器との接続
を行うとともに、高さ調整ハンドル17を操作して、こ
の茶畝Lに適した位置に茶園管理装置3を高さ調整す
る。そして固定ノブ26により高さ調整スライダ20を
脚部機枠4に固定する。
【0031】次に発電機63及び摘採機の原動機53を
始動させる。そしてシフタ46の摺動ロッドを伸張さ
せ、摘採位置に摘採機を傾倒させるとともに、揺動モー
タM2を起動して揺動板56に揺動運動を生起させる。
また勿論、覆板40に対しては茶袋載置台33が接続さ
れるものであって、前記摘採機の摘採機フレーム55及
びガイド板51を利用して茶袋Pを取り付け、これを前
記左右の茶袋載置台33上に振り分けて載置した状態と
しておく。
【0032】次に操作ボックス61の始動スイッチを押
して原動機53の回転数を上げ、摘採機並びに送風ブロ
アを起動させる。また同時に走行架台2における駆動輪
13も回転をし始め、本発明の適用されるレール走行式
茶園管理台車1は進行方向末端の畝端に向かって摘採作
業を行いつつ移動するようになる。そしてレール走行式
茶園管理台車1がレールRの末端に達すると、前リミッ
トスイッチLS1 がレールR端部に設けられるストッパ
65に当接し、走行架台2の走行は停止され、また原動
機53の回転はアイドリング状態となり、摘採機並びに
送風ブロアの駆動も同時に停止される。
【0033】そして次に図5中、実線に示すようにシフ
タ46の摺動ロッドが収縮し、刈り取った畝面を傷つけ
ないよう摘採機の摘採刃50を畝面から上昇させる。そ
してこのような状態に移行したところで駆動輪13は逆
回転するようになり、レール走行式茶園管理台車1は後
退状態となる。そしてレール走行式茶園管理台車1が作
業開始端に戻ると、後リミットスイッチLS2 がレール
Rの始発端側に設けられるストッパ65に当接し、駆動
モータM1 の駆動は停止され、一つの茶畝Lの摘採作業
が終了する。
【0034】そして作業者は刈り取った茶葉Aが収納さ
れた茶袋Pを摘採機から取り外し、新しい茶袋Pを摘採
機に取り付けて次の茶畝Lの摘採作業の準備に取りかか
る。すなわち先の要領で別の茶畝Lに走行架台2をセッ
トし、摘採機の高さ調整や脚部機枠4の幅調整等を行
う。後は同様の操作を繰り返し、すべての茶畝Lの摘採
作業を行えばよい。
【0035】また茶園管理装置3として防除装置を適用
する場合には、摘採機に替えて防除装置を走行架台2に
取り付け、不用の茶袋載置台33を取り外せばよく、後
は前記と同様の手順で害虫の防除作業を行うことができ
る。
【0036】本発明の適用されるレール走行式茶園管理
台車1は以上のような構成を基本として成るものである
が、このレール走行式茶園管理台車1には更に部分的構
成を異ならせた次のような実施例も含まれる。すなわち
まず茶園管理装置3として適用した摘採機の構造を前記
実施例では二基の片面摘採用の二人用可搬式の摘採機を
直列接続したような構成としたが、これに代えて前面摘
採用の大型の一基の摘採機によりこれを構成するように
することも勿論可能である。
【0037】また茶園管理装置3の高さ調整及び脚部機
枠4の幅調整は前記図1〜7に示す実施例では手動によ
る高さ調整ハンドル17及び幅調整ハンドル37により
行っていたが、これに代えて電動モータや油圧あるいは
エアシリンダ等を用いて自動的に行うようにすることも
勿論可能である。
【0038】更に前記図1〜7に示す実施例では走行輪
103の車輪幅を左右で異ならせ、そのうち一方の走行
輪103の車輪幅をレール間距離の位置修正用として幅
広に設定しているが、これを次のように改変することも
可能である。すなわち図9に示すように左右の走行輪1
03の車輪幅を同幅とし、このうちレール間距離の位置
修正用として用いる走行輪103には一例としてその左
右近傍に幅調整センサ70を設ける構成とし、敷設した
レールRのレール間距離の変動を幅調整センサ70によ
り検知し、その変動量に応じて脚部機枠4の幅調整を自
動的に行うようにすることもできる。
【0039】
【発明の効果】本発明の適用されるレール走行式茶園管
理台車1は以上述べたような構成により成るものであ
り、このような構成を有することにより以下述べるよう
な種々の効果を発揮する。まず請求項1記載の発明によ
れば、茶園管理装置3を常に理想的な姿勢で茶畝に対し
て位置設定することができる。
【0040】また請求項2記載の発明によれば、茶園管
理装置3は昇降機枠5の移動に伴って、同時に昇降動し
得るほか、茶園管理装置3をそのままの位置に保持した
状態で左右の昇降機枠5を茶畝幅方向に移動することが
可能となり、これによりこの昇降機枠5に接続される脚
部機枠4の幅調整を行うことができる。
【0041】更にまた請求項3記載の発明によれば、昇
降機枠5はこれに接続される脚部機枠4を伴って摺動自
在に移動するようになり、その移動距離も前記図11に
示す開脚式の幅調整機構に比べ大きく設定することが可
能となる。
【0042】更にまた請求項4記載の発明によれば、作
業終了後、レール走行式茶園管理台車1を始発位置に戻
す非実作業の際には茶園管理装置3を茶畝に作用しない
上方の位置に退避させ、また茶刈り等の実作業時には適
切な作用位置に茶園管理装置3を臨ませることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走行架台が適用されるレール走行式茶
園管理台車の使用状態を示す斜視図である。
【図2】同上分解斜視図である。
【図3】同上骨格的正面図である。
【図4】脚部機枠を示す側面図である。
【図5】茶園管理装置の回動保持機構を示す側面図であ
る。
【図6】揺動板の揺動機構を示す正面図である。
【図7】本発明の走行架台が適用されるレール走行式茶
園管理台車による茶畝の仕立て形状の一例を示す骨格的
正面図である。
【図8】覆板並びにその左右両端部に設けられる拡長フ
レームの構造を示す斜視図である。
【図9】レール間距離の他の位置修正機構を示す骨格的
正面図である。
【図10】従来のレール走行式茶園管理台車を示す正面
図並びにこの台車を傾斜地において使用する場合の問題
点を示す説明図である。
【図11】同上他のレール走行式茶園管理台車を示す骨
格的正面図である。
【図12】前記図10、11に示す台車による傾斜地に
存する茶畝の仕立て形状を骨格的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 レール走行式茶園管理台車 2 走行架台 3 茶園管理装置 4 脚部機枠 5 昇降機枠 6 保持機枠 10 基端フレーム 11 矩形フレーム 11a 垂直フレーム 11b 水平フレーム 12 従動輪 13 駆動輪 14 伝達部材 15 ショックアブソーバー機構 16 ガイドローラ 17 高さ調整ハンドル 18 スクリューシャフト 20 高さ調整スライダ 21 幅調整スライダ 22 支持フレーム 23 スライダ本体 24 受入口 25 メネジブロック 26 固定ノブ 27 支持プレート 28 案内コロ 29 連結杆 30 メネジブロック 32 水平矩形フレーム 33 茶袋載置台 34 保持フレーム 34a 嵌合部 35 案内軌枠 36 接続フレーム 36a 取付軸 37 幅調整ハンドル 38 スクリューシャフト 39 補助フレーム 40 覆板 40a 支持枠 41 吊持ポール 42 ヒンジ 43 接続ブラケット 44 シフタ取付台 45 支持ブラケット 46 シフタ 50 摘採刃 51 ガイド板 52 風導 53 原動機 54 中継伝達部材 55 摘採機フレーム 56 揺動板 57 回動軸 58 偏心ブロック 59 コネクティングロッド 61 操作ボックス 62 制御ボックス 63 発電機 65 ストッパ 70 幅調整センサ 100 走行架台 101 昇降機枠 102 台車 103 走行輪 200 回動軸 201 脚部 202 門形フレーム 203 ヒンジ 204 連結杆 205 走行架台フレーム 206 走行輪 207 台車 A 茶葉 F 拡長フレーム L 茶畝 LS1 前リミットスイッチ LS2 後リミットスイッチ M1 駆動モータ M2 揺動モータ P 茶袋 R レール S スケール W ワイヤ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 茶畝間に敷設されるレールのうち茶畝を
    挟んだ二本のレール上を茶畝をまたいだ状態でこれに沿
    って移動し、茶園管理作業を行う自走式の作業台車に用
    いられる機枠部材において、前記機枠部材はレール上を
    転動する左右の走行輪を具え、この左右の走行輪は左右
    の走行輪の間隔が調節自在であり、且つ左右のレールの
    設置高さの差に対応して走行輪の左右高さが各別に調節
    自在であり、これらの調節自在の構成により作業中にお
    ける左右の走行輪及びこれを支持する部材が直立状態で
    平行した姿勢を維持していることを特徴とするレール走
    行式茶園管理台車用の走行架台。
  2. 【請求項2】 前記左右の走行輪及びこれを支持する部
    材が直立状態に平行する姿勢を維持するにあたっては、
    左右の各レール上を転動する走行輪を下端に支持する左
    右一対の脚部機枠と、この各脚部機枠に一端を接続し昇
    降自在に支承される左右一対の昇降機枠と、この各昇降
    機枠の互いに対向する他端に対し茶畝幅方向に摺動自在
    に接続されるとともに、茶園管理装置を直接保持する保
    持機枠とを具えた構成により行うことを特徴とする請求
    項1記載のレール走行式茶園管理台車用の走行架台。
  3. 【請求項3】 前記保持機枠には茶畝の幅方向に延びる
    案内軌枠が設けられ、前記昇降機枠及びこの昇降機枠に
    接続される脚部機枠は、昇降機枠が前記案内軌枠に幅調
    整スライダを介して係合し、案内されることにより茶畝
    幅方向に摺動自在に移動し得ることを特徴とする請求項
    2記載のレール走行式茶園管理台車用の走行架台。
  4. 【請求項4】 前記茶園管理装置を保持するにあたって
    は、前記保持機枠に対し茶園管理装置を回動自在に保持
    するとともに、その保持姿勢を実作業時と非実作業時と
    で上下方向に切替設定し得るように構成したことを特徴
    とする請求項1、2または3記載のレール走行式茶園管
    理台車用の走行架台。
JP34593197A 1997-12-01 1997-12-01 レール走行式茶園管理台車用の走行架台 Pending JPH10136750A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108207313A (zh) * 2018-01-24 2018-06-29 安徽绿源机械科技股份有限公司 采茶机

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CN108207313A (zh) * 2018-01-24 2018-06-29 安徽绿源机械科技股份有限公司 采茶机

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