JP2934157B2 - 軌道式茶葉摘採機 - Google Patents

軌道式茶葉摘採機

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JP2934157B2 JP25829794A JP25829794A JP2934157B2 JP 2934157 B2 JP2934157 B2 JP 2934157B2 JP 25829794 A JP25829794 A JP 25829794A JP 25829794 A JP25829794 A JP 25829794A JP 2934157 B2 JP2934157 B2 JP 2934157B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、茶樹園における各畝間
に敷設された左右のレール上を走行しつつ各茶樹畝の茶
葉摘採作業を連続的に行う軌道式茶葉摘採機に関する。
【0002】
【従来の技術】このような軌道式茶葉摘採機として、茶
樹畝を跨ぐ門型フレームを有することで各茶樹畝の両側
の畝間に敷設された左右のレール上を走行できる軌道台
車と、上記門型フレームの左右の縦フレームに沿って昇
降駆動自在に装備された茶葉摘採装置とを備えたもの
が、従来一般に知られており(特開平1−174301
号公報、特開平4−91716号公報参照)、また本件
出願人もこの種の軌道式茶葉摘採機に関する提案をして
いる(特開平4−320613号公報参照)。
【0003】ここで、茶樹園における各茶樹畝の間の畝
間の相互間隔は、定植時に決定され、一般に狭い茶樹園
では狭く、広い茶樹園では広くなる傾向がある。このた
め、各畝間の中央に敷設される各レールの相互間隔も一
定ではなく、茶樹園によっては150cmから200c
mの範囲でバラついている。
【0004】そこで、従来の軌道式茶葉摘採機にあって
は、軌道台車の左右の車輪中心間隔を、平均的なレール
間隔である180cmに設定しており、また左右片側の
車輪を幅広にすることで180±5cmのレール間隔に
対応できるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、茶樹園
に敷設されるレールの間隔は、150cmから200c
mの範囲でバラついているにも拘らず、従来の軌道式茶
葉摘採機は、180±5cmのレール間隔にしか対応で
きないので、使用できる茶樹園が制限されるという問題
があった。
【0006】もっとも、軌道台車の左右の車輪間隔を設
計変更して、例えば170±5cm,160±5cm,
190±5cmのレール間隔に対応できる3機種を追加
すれば、155cmから195cmの範囲のレール間隔
のバラつきに対応できるが、この場合には、機種が無闇
に増大して製造コストが嵩むという問題が生じる。
【0007】また、従来の軌道式茶葉摘採機にあって
は、茶樹園が傾斜地にあって茶樹畝の両側の畝間に敷設
された左右のレールに高低差があると、軌道台車と共に
門型フレームが谷側に傾斜して全体の重心が谷側に移動
し、軌道式茶葉摘採機の姿勢が不安定となるなど作業の
安全性にも問題があった。
【0008】そこで本発明は、茶樹畝の両側の畝間に敷
設された左右のレールの間隔に大きなバラつきがあって
もそのレール上を走行して作業できる軌道式茶葉摘採機
を提供することを目的とし、加えて、傾斜地でも安定し
た姿勢で安全に作業できる軌道式茶葉摘採機を提供する
ことも目的とする。
【0009】この目的のため本発明は、茶樹畝を跨ぐ門
形フレームを有して茶樹畝の両側の畝間に敷設された左
右のレール上を走行する軌道台車と、上記門形フレーム
の左右の縦フレームに沿って昇降駆動自在に装備された
茶葉摘採装置とを備えた軌道式茶葉摘採機において、上
記門形フレームは、左右の縦フレームの上部に横架され
る横フレームをモータ駆動により自動伸縮自在に構成す
ると共に、上記茶葉摘採装置は、上記左右の縦フレーム
に沿って昇降駆動される左右の昇降フレームに対し、モ
ータ駆動により上記横フレームと平行に伸縮する左右の
伸縮支持部材を介して連結支持し、上記横フレーム及び
左右の伸縮支持部材を伸縮駆動する各モータは、上記茶
葉摘採装置が常に左右の縦フレーム間の中央部に位置す
るようにモータ協調制御手段により協調制御することを
第1の手段としている。
【0010】また本発明は、上記門型フレームの左右の
縦フレームを個別に伸縮調整自在に構成したことを第2
の手段としている。
【0011】第1の手段を採用した本発明による軌道式
茶葉摘採機では、門型フレームの横フレームを自動伸縮
するモータと、門型フレームの左右の縦フレームに沿っ
て昇降駆動される左右の昇降フレームに対して茶葉摘採
装置を連結支持している左右の伸縮支持部材を伸縮駆動
するモータとがモータ協調制御手段により協調制御され
ることで、門型フレームは茶葉摘採装置が常に左右の縦
フレーム間の中央部に位置する状態で左右の縦フレーム
の相互間隔が連続的に調整され、これに伴い軌道台車の
車輪の左右間隔が連続的に調整される。
【0012】また、第2の手段を採用した本発明による
軌道式茶葉摘採機では、茶樹園が傾斜地にあって茶樹畝
の両側の畝間に敷設された左右のレールに高低差がある
場合、門型フレームの左右の縦フレームを谷側を長く、
山側を短く伸縮調整すると共に、その相互間隔を左右の
レールの平面投影間隔に応じて調整することで、門型フ
レームは略垂直姿勢に保持される。
【0013】以下、本発明の一実施例を添付図面を参照
して具体的に説明する。図1,図2に全体構造を示す一
実施例の軌道式茶葉摘採機は、茶樹園の各茶樹畝の両側
の畝間にレール支柱1を介して所定の地上高に敷設され
た円形パイプ製の左右のレール2,2上を走行する軌道
台車3の門型フレーム4に沿って茶葉摘採装置5を昇降
自在に装備したものであり、軌道台車3は、左右の台車
サイドフレーム6,6の前端に前輪7を前輪支持ベース
8を介して回転自在に支持し、その後端に後輪9を後輪
支持ベース10を介して回転自在に支持している。
【0014】なお、前記前輪支持ベース8は、台車サイ
ドフレーム6の前端面に対し上下2本のボルトで固定さ
れており、上方の固定ボルトを挿通するボルト挿通孔が
下方のボルトを中心とした円弧長孔とされることで、下
方のボルト廻りに任意の角度だけ左右に傾動して固定で
きるようになっている。前記後輪支持ベース10も同じ
固定構造により任意の角度だけ左右に傾動して固定でき
るようになっている。
【0015】ここで、前記左右のレール2,2上を転動
する左右の前輪7及び後輪9は、転動面であるU字溝の
両側が脱輪防止用のツバを兼用するものであるが、左右
のレール2,2の間隔に多少の広狭があっても対応でき
るようにするため、本実施例では片側(例えば左側)の
前輪7はU字溝の幅が広く設定され、レール2に対して
左右方向にそれぞれ5cm程度づつ相対移動可能となっ
ている。これに対応して片側(左側)の後輪9は、図3
に拡大して示すように、後輪支持ベース10の両壁10
a,10a間に回転自在に横架された駆動軸11に対し
その長手方向に摺動自在に嵌合し、この後輪9は、その
両側に配置して駆動軸11に巻装された左右のコイルス
プリング12,12により駆動軸11の長手方向中央部
にフローティング支持されており、コイルスプリング1
2,12に抗して左右方向にそれぞれ5cm程度づつ移
動可能となっている。
【0016】前記左右の後輪9は、後輪支持ベース10
上に設置された後輪駆動モータ13により減速ギヤボッ
クス14,チェーン伝動機構15の駆動スプロケット1
5a,チェーン15b,従動スプロケット15cを介し
て回転駆動される前記駆動軸11と共に回転するもので
あり、上記後輪駆動モータ13の回転制御によって軌道
式茶葉摘採機は所定の低速で前進走行して摘採作業等を
行い、その作業終了後は高速で後退走行するようになっ
ている。
【0017】なお、前記前輪支持ベース8の前端には、
軌道式茶葉摘採機の前進端で作動して前記後輪駆動モー
タ13の回転を停止するリミットスイッチ16が設置さ
れ、また台車サイドフレーム6の後部付近には、軌道式
茶葉摘採機の後退端で作動して後輪駆動モータ13の回
転を一旦低下させた後に停止させる2段階作動式のリミ
ットスイッチ17が設置されている。
【0018】前記門型フレーム4は、角パイプの溶接構
造物であり、左右の上部サイドフレーム4a,4a及び
下部サイドフレーム4b,4bにより前後に連結された
前部門型フレーム4cと後部門型フレーム4dとを有し
ている。ここで図4に拡大して示すように、前部門型フ
レーム4cの左右の縦フレーム4e,4eの下端部は、
前記左右の台車サイドフレーム6,6の前端部に立設さ
れた前部連結支柱6a,6aにそれぞれ外嵌しており、
前部連結支柱6aに複数形成された上下のピン孔18の
一つに連結ピン19が挿通されることで、上下方向に伸
縮調整自在に連結されている。同様に後部門型フレーム
4dの左右の縦フレーム4f,4fの下端部も、左右の
台車サイドフレーム6,6の後端部に立設された後部連
結支柱6b,6bにそれぞれ外嵌し、各ピン孔18の一
つに連結ピン19が挿通されることで上下方向に伸縮調
整自在に連結されている。
【0019】ここで前記前部門型フレーム4cの左右の
縦フレーム4e,4eの上端部間に横架された横フレー
ムは、その長さ方向(左右幅方向)に伸縮自在に嵌合し
た部分横フレーム4g,4hで構成され、同様に前記後
部門型フレーム4dの左右の縦フレーム4f,4fの上
端部間に横架された横フレームは、その長さ方向(左右
幅方向)に伸縮自在に嵌合した部分横フレーム4i,4
jで構成されている。
【0020】前記前部門型フレーム4cの横フレームに
おいて、一方の部分横フレーム4gの上面には横フレー
ム伸縮モータ20が一体接続された減速ギヤボックス2
1とベアリングケース22とが固定され、他方の部分横
フレーム4hの上面にはナット23が固定されており、
このナット23にはネジシャフト24が螺合し、その基
端部24aは上記ベアリングケース22に回転自在に支
持されている(図5参照)。そしてネジシャフト24の
基端部24aがジョイント25を介して上記減速ギヤボ
ックス21の出力軸21aに連結されることで、ネジシ
ャフト24は横フレーム伸縮モータ20により減速ギヤ
ボックス21を介して回転駆動され、このネジシャフト
24の回転に伴う上記ナット23の移動により、部分横
フレーム4g,4hが相互に自動伸縮するようになって
いる。
【0021】同様に、前記後部門型フレーム4dの横フ
レームにおいても、一方の部分横フレーム4iの上面に
は減速ギヤボックス21とベアリングケース22とが固
定され、他方の部分横フレーム4jの上面にはナット2
3が固定されており、このナット23にはネジシャフト
24が螺合し、その基端部24aはベアリングケース2
2に回転自在に支持されている。そしてこのネジシャフ
ト24の基端部24aはジョイント25を介して減速ギ
ヤボックス21の出力軸21aに連結されている。
【0022】ここで、前記部分横フレーム4i上の上記
減速ギヤボックス21と部分横フレーム4g上の前記減
速ギヤボックス21とは、両端部にユニバーサルジョイ
ント26a,26aを有する連動シャフト26を介して
相互に連結されており、横フレーム伸縮モータ20の回
転により両減速ギヤボックス21,21の出力軸21
a,21aが同一速度で回転駆動されるようになってい
る。そして部分横フレーム4i上の減速ギヤボックス2
1の出力軸21aが回転駆動されることで、ネジシャフ
ト24が回転して部分横フレーム4j上のナット23が
移動し、部分横フレーム4i,4jが相互に自動伸縮す
るのであり、この自動伸縮は前記部分横フレーム4g,
4hの自動伸縮と同期して行われる。
【0023】一方、図6にも示すように、前記門型フレ
ーム4の左右両側には、前後方向に延びる左右一対の昇
降フレーム27,27(片方のみ図示)が配置されてい
る。この昇降フレーム27は、前部門型フレーム4cの
縦フレーム4eの外側面に付設されて上下方向に延びる
角形断面のガイドパイプ28及び後部門型フレーム4d
の縦フレーム4fに案内されて昇降駆動されるもので、
その前端部には、前後上下に配置されて上記ガイドパイ
プ28を前後方向から挟持する4つの転動輪29が左右
の支持板30,30を介して回転自在に支持され、また
その後端部には、前後上下に配置されて後部門型フレー
ム4dの縦フレーム4fを前後方向から挟持する4つの
転動輪31が支持板32を介して回転自在に支持されて
いる。なお、図示省略した反対側の昇降フレーム27も
同様に構成されている。
【0024】ここで、前部門型フレーム4cの左右の縦
フレーム4e,4e内には、昇降用のネジシャフト33
(片方図示省略)が回転自在に支持して挿通されてお
り、このネジシャフト33に螺合したナット34には、
上記縦フレーム4eの外側面に開口されたスリット孔3
5を貫通する連結ネジ36を介して前記内側の支持板3
0が連結されている。また上記ネジシャフト33は縦フ
レーム4eの上部に付設された減速機構付の昇降モータ
37により回転駆動されるようになっている。図示省略
した反対側のネジシャフトも同様に構成されており、左
右の昇降モータ37,37が同期して各ネジシャフト3
3を減速回転駆動することで、各ナット34が上方また
は下方に移動し、これに伴い左右の昇降フレーム27が
ガイドパイプ28及び縦フレーム4fに案内されて昇降
駆動されるようになっている。
【0025】前記茶葉摘採装置5は、茶樹畝の上方にて
左右方向に延びるバリカン式の茶葉摘採部38が門型フ
レーム4の直前方に配置され、その後方の門型フレーム
4の内側に茶葉摘採部38で摘採された茶葉を収容する
茶葉袋を載置するための袋載置台39が配置されたもの
で、茶葉摘採部38の両端部は袋載置台39の左右両側
に立設されたサイドフレーム40,40の上部に左右一
対の支持ステー41,41を介して連結支持されてい
る。
【0026】なお、前記茶葉摘採部38は、両端部にそ
れぞれエンジン42とこれに駆動される送風機43とを
有するもので、一方のエンジン42に駆動されるバリカ
ン刃44は、茶樹畝の上面に沿うよう上方に湾曲して左
右方向に延びている。そしてこのバリカン刃44の上方
に配置されて上記両送風機43,43にそれぞれ接続さ
れた送風ダクト45,45は、バリカン刃44に沿って
その左右方向中央部に向かって延びており、各送風ダク
ト45,45にはバリカン刃44で刈り取られた茶葉を
後方に吹き飛ばすための送風ノズル46が長手方向に沿
って複数個接続されている。
【0027】また、前記バリカン刃44の左右方向中央
部の直上方には、ブラシ駆動モータ47により回転駆動
される回転ブラシ48が設置され、この回転ブラシ48
の後方には中仕切板49が設置されており、バリカン刃
44の中央部で摘採された茶葉を回転ブラシ48及び中
仕切板49により左右に振り分けるようになっている。
【0028】ここで、茶葉摘採装置5の袋載置台39
は、その左右両側部分が前記左右一対の昇降フレーム2
7,27に対し、それぞれ前後一対の伸縮支持部材を介
して連結支持されるもので、その連結支持構造の片側部
分を示す図6において、符号50,50は前記部分横フ
レーム4g,4h及び部分横フレーム4i,4jと平行
に配置された前後一対の伸縮支持部材を示している。
【0029】前記伸縮支持部材50,50は、その一方
を代表して説明すると、昇降フレーム27の外側面に固
定されて左右方向外方に突出するガイドパイプ50a
と、昇降フレーム27を貫通して上記ガイドパイプ50
a内に伸縮摺動自在に嵌合し、基端部が袋載置台39に
固定された支持パイプ50bと、上記ガイドパイプ50
a及び支持パイプ50b内に挿通されるネジシャフト5
0cとを主体に構成されている。そしてこのネジシャフ
ト50cは、ガイドパイプ50aの突出先端部にベアリ
ング50dを介して回転自在かつ軸方向移動不能に支持
されると共に、支持パイプ50bの先端部内周に形成さ
れたメネジ部50eに螺合しており、ネジシャフト50
cが回転すると支持パイプ50bがガイドパイプ50a
に沿って伸縮駆動され、この支持パイプ50bと共に袋
載置台39が昇降フレーム27に対して左右方向に相対
移動するようになっている。
【0030】ここで前記各伸縮支持部材50,50のネ
ジシャフト50cを回転駆動すべく、昇降フレーム27
の外側面には支持部材伸縮モータ51が一体接続された
減速ギヤボックス52が固定され、この減速ギヤボック
ス52から突出する出力軸には同一歯数の2連の駆動ス
プロケット53,54が固定されている。これに対応し
てガイドパイプ50a,50aから突出した各ネジシャ
フト50c,50cの先端部には、上記2連の駆動スプ
ロケット53,54と同一歯数の従動スプロケット5
5,56がそれぞれ固定されている。そして上記駆動ス
プロケット53と従動スプロケット55とがチェーン5
7を介して伝動構成され、駆動スプロケット54と従動
スプロケット56とがチェーン58を介して伝動構成さ
れることで、前後一対の伸縮支持部材50,50が同期
して同一速度で伸縮作動するようになっている。なお、
反対側の昇降フレーム27と袋載置台39との間の連結
支持構造は、図6に示すものと左右対称に構成されてい
る。
【0031】次に、一実施例の軌道式茶葉摘採機の電気
系統について説明すると、前記左右一対の後輪駆動モー
タ13、横フレーム伸縮モータ20、ブラシ駆動モータ
47、左右一対の支持部材伸縮モータ51の回転制御を
行うと共に、エンジン42,42のオフ制御及びスロッ
トル制御を行うコントロールボックス59が片側の上部
サイドフレーム4a上に設置され、またこれらの電源と
なるバッテリ60が片側の上部サイドフレーム4aに吊
持され、このバッテリ60に給電する発電機61が反対
側の上部サイドフレーム4a上に設置されている。
【0032】コントロールボックス59は、マイクロコ
ンピュータを内蔵したもので、予め設定された高さ範囲
で左右の昇降フレーム27と共に茶葉摘採装置5を昇降
させるように左右の昇降モータ37の回転を制御する昇
降スイッチ59a、茶葉摘採装置5の下降位置でその高
さを微調整するよう左右の昇降モータ37の回転を制御
する刈高さ調整スイッチ59b、軌道台車3を低速前進
させるように左右の後輪駆動モータ13の回転を制御す
る前進走行ボタン59c、軌道台車3を高速後退させる
ように左右の後輪駆動モータ13の回転を制御する後退
走行ボタン59d、軌道台車3の走行を非常停止させる
よう左右の後輪駆動モータ13の回転を停止させる非常
停止ボタン59eなどをマニュアル操作用として少なく
とも備えており、また前記リミットスイッチ16の作動
により左右の後輪駆動モータ13の回転を停止し、前記
リミットスイッチ17の2段階作動により左右の後輪駆
動モータ13を低速回転させた後これを停止するように
なっている。
【0033】ここで前記コントロールボックス59に
は、茶葉摘採装置5が常に門型フレーム4の左右の縦フ
レーム4e,4e(4f,4f)間の中央部に位置する
状態で左右の縦フレーム4e,4e(4f,4f)の相
互間隔を連続的に変化させることにより前輪7及び後輪
9の左右相互間隔を連続的に変化させるための車輪間隔
増大ボタン59fと、車輪間隔減少ボタン59gとが設
けられる。
【0034】なお、前記左右の昇降モータ37、左右の
後輪駆動モータ13、横フレーム伸縮モータ20、左右
の支持部材伸縮モータ51の回転をコントロールボック
ス59によりフィードバック制御すべく、左右の昇降モ
ータ37の伝動系である左右の駆動スプロケット15a
の付近、左右の支持部材伸縮モータ51の伝動系である
左右の従動スプロケット56の付近、及び横フレーム伸
縮モータ20の伝動系である減速ギヤボックス21内に
はそれぞれ磁気センサ62が設置されている。
【0035】ここで、前記コントロールボックス59内
には、車輪間隔増大ボタン59fが操作されている間、
門型フレーム4の部分横フレーム4g,4h及び部分横
フレーム4i,4jを所定速度で同期して伸張させると
同時に、その伸張速度の半分の速度で前後左右の伸縮支
持部材50を伸張せるように、磁気センサ62の検出信
号に基づいて横フレーム伸縮モータ20及び左右の支持
部材伸縮モータ51の回転を協調制御し、また車輪間隔
減少ボタン59gが操作されている間は、上記部分横フ
レーム4g,4h及び部分横フレーム4i,4jを所定
速度で同期して収縮させると同時に、その収縮速度の半
分の速度で前後左右の伸縮支持部材50を収縮せるよう
に、磁気センサ62の検出信号に基づいて横フレーム伸
縮モータ20及び左右の支持部材伸縮モータ51の回転
を協調制御するモータ協調制御手段が構成されている。
【0036】次に、以上のように構成された本実施例の
軌道式茶葉摘採機につき、その作用を説明する。本実施
例の軌道式茶葉摘採機は、茶樹園の各茶樹畝の両側の畝
間に付設された左右のレール2,2上を軌道台車3が走
行することで各茶樹畝の摘採作業等を行うものであり、
上記左右のレール2,2の相互間隔がおよそ150cm
から200cmの範囲に渡って大きくバラついている異
なる茶樹園においても、コントロールボックス59の車
輪間隔増大ボタン59fまたは車輪間隔減少ボタン59
gを操作して前輪7及び後輪9の左右相互間隔を連続的
に変化させることで、いかなる茶樹園においても兼用し
て使用することができる。
【0037】ここで、車輪間隔増大ボタン59fまたは
車輪間隔減少ボタン59gを操作すると、その操作の間
だけコントロールボックス59内に構成されたモータ協
調制御手段が各磁気センサ62の検出信号に基づいて横
フレーム伸縮モータ20及び左右の支持部材伸縮モータ
51の回転を協調制御する。即ち、横フレーム伸縮モー
タ20が回転すると、前述のように門型フレーム4の部
分横フレーム4g,4h及び部分横フレーム4i,4j
が同期して伸縮動作し、支持部材伸縮モータ51が回転
すると前後左右の伸縮支持部材50が伸縮するのである
が、モータ協調制御手段は、車輪間隔増大ボタン59f
が操作されると上記部分横フレーム4g,4h及び部分
横フレーム4i,4jが所定速度で伸張し、これと同時
に各伸縮支持部材50が部分横フレーム4g,4h及び
部分横フレーム4i,4jの半分の速度で伸張するよう
に、横フレーム伸縮モータ20及び左右の支持部材伸縮
モータ51の回転を協調制御するのである。
【0038】同様にしてモータ協調制御手段は、車輪間
隔減少ボタン59gが操作されている間だけ、部分横フ
レーム4g,4h及び部分横フレーム4i,4jが所定
速度で収縮し、これと同時に各伸縮支持部材50が部分
横フレーム4g,4h及び部分横フレーム4i,4jの
半分の速度で収縮するように、横フレーム伸縮モータ2
0及び左右の支持部材伸縮モータ51の回転を協調制御
する。
【0039】そこで、茶樹園に付設された左右のレール
2,2の相互間隔が広い場合には、予めコントロールボ
ックス59の車輪間隔増大ボタン59fを操作する。す
ると、門型フレーム4は、左右の縦フレーム4e,4e
(4f,4f)が左右の台車サイドフレーム6,6に装
備された前輪7及び後輪9と共に所定速度で左右に広が
り、こうして前輪7及び後輪9の左右相互間隔が調整さ
れる。その際、前後左右の伸縮支持部材50が、左右の
縦フレーム4e,4e(4f,4f)の広がる速度の半
分の速度で伸張することにより、各伸縮支持部材50を
介して左右の昇降フレーム27に連結支持された茶葉摘
採装置5の袋載置台39は、左右の縦フレーム4e,4
e(4f,4f)から遠ざかるように相対移動して常に
左右の縦フレーム4e,4e(4f,4f)の中央部に
位置する。
【0040】こうして茶樹園に付設された左右のレール
2,2の相互間隔に合わせて前輪7及び後輪9の左右相
互間隔が調整された本実施例の軌道式茶葉摘採機は、図
7に示すような畝移動台車63に搭載して茶樹園の各茶
樹畝の端部側通路を搬送する。この場合、軌道式茶葉摘
採機の左右の前輪7及び後輪9は、畝移動台車63に前
後に配置して装備された一対の接続レール63a,63
a上に支持されており、摘採作業等を行う茶樹畝Tの両
側の畝間に付設された左右のレール2,2に上記接続レ
ール63a,63aが接続されることで、軌道式茶葉摘
採機は上記左右のレール2,2上を走行可能となる。
【0041】そしてコントロールボックス59の前進走
行ボタン59cの操作により低速前進して左右のレール
2,2上に乗り入れた本実施例の軌道式茶葉摘採機は、
昇降スイッチ59a及び刈高さ調整スイッチ59bの操
作により茶葉摘採装置5が所定の刈り高さに調整される
ことで、その低速前進に応じて茶樹畝の摘採作業を行
う。そして作業終端位置で一方のレール2に突設された
ストッパ2aによりリミットスイッチ16が作動するこ
とで、左右の後輪駆動モータ13の回転が停止して軌道
式茶葉摘採機は自動停止する。またこの作業終端位置で
昇降スイッチ59aにより茶葉摘採装置5が所定高さに
上昇保持された軌道式茶葉摘採機は、後退走行ボタン5
9dの操作により左右のレール2,2上を高速で後退走
行し、やがて畝移動台車63の接続レール63a,63
a上に乗り入れる。その際、畝移動台車63に突設され
た2つのストッパ63b,63cによりリミットスイッ
チ17が2段階作動することで、左右の後輪駆動モータ
13の回転が低速に減速された後停止するのであり、軌
道式茶葉摘採機は所定速度に減速して畝移動台車63の
接続レール63a,63a上に乗り入れ、畝移動台車6
3の所定位置で自動停止する。
【0042】ここで、茶樹園が傾斜地にあって各茶樹畝
Tの両側の畝間に敷設された左右のレール2,2に高低
差がある場合には、その高低差に応じて門型フレーム4
の前部門型フレーム4cの左右の縦フレーム4e,4e
及び後部門型フレーム4dの左右の縦フレーム4f,4
fを谷側が長く、山側が短くなるように伸縮調整する。
この伸縮調整は、図4に示すように、縦フレーム4e,
4eの下端部を台車サイドフレーム6の前部連結支柱6
aに連結している連結ピン19と、縦フレーム4f,4
fの下端部を台車サイドフレーム6の後部連結支柱6b
に連結している連結ピン19の上下のピン孔18に対す
る挿通位置を変更することで行う。
【0043】また前述の縦フレーム4e,4e及び縦フ
レーム4f,4fの伸縮調整と共に、左右のレール2,
2の平面投影間隔に合わせて前輪7及び後輪9の左右相
互間隔を前述したコントロールボックス59の車輪間隔
増大ボタン59fまたは車輪間隔減少ボタン59gの操
作により調整する。
【0044】こうすることで、各茶樹畝Tの両側の畝間
に敷設された左右のレール2,2に高低差がある場合に
も、軌道式茶葉摘採機はその門型フレーム4が略垂直な
姿勢を保持するのであり、軌道式茶葉摘採機の重心は左
右のレール2,2間の略中央に位置し、傾斜地でも安定
した姿勢で安全に作業することができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明した通り、第1の手段を採用し
た本発明によれば、門型フレームの横フレームを自動伸
縮するモータと、門型フレームの左右の縦フレームに沿
って昇降駆動される左右の昇降フレームに対して茶葉摘
採装置を連結支持している左右の伸縮支持部材を伸縮駆
動するモータとがモータ協調制御手段により協調制御さ
れることで、門型フレームは茶葉摘採装置が常に左右の
縦フレーム間の中央部に位置する状態で左右の縦フレー
ムの相互間隔が連続的に調整され、これに伴い軌道台車
の車輪の左右間隔が連続的に調整されるから、軌道式茶
葉摘採機は、茶樹畝の両側の畝間に敷設された左右のレ
ールの間隔に大きなバラつきがあってもそのレール上を
走行して作業をすることができ、レール間隔の大きく異
なる各茶樹園においても1機種で共用して使用すること
ができる。
【0046】また、第2の手段を採用した本発明によれ
ば、茶樹園が傾斜地にあって茶樹畝の両側の畝間に敷設
された左右のレールに高低差がある場合、門型フレーム
の左右の縦フレームを谷側を長く、山側を短く伸縮調整
すると共に、その相互間隔を左右のレールの平面投影間
隔に応じて調整して門型フレームを略垂直姿勢に保持す
ることで、軌道式茶葉摘採機の重心は左右のレール間の
略中央に位置するから、傾斜地でも安定した姿勢で安全
に作業することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による軌道式茶葉摘採機の一実施例の構
造を示す全体斜視図である。
【図2】一実施例の構造を示す全体側面図である。
【図3】一実施例における片側の後輪の支持構造を示す
半裁断面図である。
【図4】一実施例における縦フレームの伸縮調整構造を
示す部分拡大斜視図である
【図5】一実施例における横フレームの自動伸縮構造を
示す部分拡大正面図である。
【図6】一実施例の昇降フレーム及び伸縮支持部材の構
造を一部破断して示す部分拡大平面図である。
【図7】一実施例の搬送作業に使用する畝移動台車の斜
視図である。
【符号の説明】
2 レール 3 軌道台車 4 門型フレーム 4a 上部サイドフレーム 4b 下部サイドフレーム 4c 前部門型フレーム 4d 後部門型フレーム 4e,4f 縦フレーム 4g,4h 部分横フレーム 4i,4j 部分横フレーム 5 茶葉摘採装置 6 台車サイドフレーム 6a 前部連結支柱 6b 後部連結支柱 7 前輪 8 前輪支持ベース 9 後輪 10 後輪支持ベース 13 後輪駆動モータ 18 ピン孔 19 連結ピン 20 横フレーム伸縮モータ 21 減速ギヤボックス 22 ベアリングケース 23 ナット 24 ネジシャフト 25 ジョイント 26 連動シャフト 26a ユニバーサルジョイント 27 昇降フレーム 37 昇降モータ 38 茶葉摘採部 39 袋載置台 47 ブラシ駆動モータ 50 伸縮支持部材 50a ガイドパイプ 50b 支持パイプ 50c ネジシャフト 50d ベアリング 50e メネジ部 51 支持部材伸縮モータ 52 ギヤケース 53,54 駆動スプロケット 55,56 従動スプロケット 57,58 チェーン 59 コントロールボックス 59a 昇降スイッチ 59b 刈高さ調整スイッチ 59c 前進走行ボタン 59d 後退走行ボタン 59e 非常停止ボタン 59f 車輪間隔増大ボタン 59g 車輪間隔減少ボタン 60 バッテリ 61 発電機 62 磁気センサ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 茶樹畝を跨ぐ門形フレームを有して茶樹
    畝の両側の畝間に敷設された左右のレール上を走行する
    軌道台車と、上記門形フレームの左右の縦フレームに沿
    って昇降駆動自在に装備された茶葉摘採装置とを備えた
    軌道式茶葉摘採機において、 上記門形フレームは、左右の縦フレームの上部に横架さ
    れる横フレームをモータ駆動により自動伸縮自在に構成
    すると共に、 上記茶葉摘採装置は、上記左右の縦フレームに沿って昇
    降駆動される左右の昇降フレームに対し、モータ駆動に
    より上記横フレームと平行に伸縮する左右の伸縮支持部
    材を介して連結支持し、 上記横フレーム及び左右の伸縮支持部材を伸縮駆動する
    各モータは、上記茶葉摘採装置が常に左右の縦フレーム
    間の中央部に位置するようにモータ協調制御手段により
    協調制御することを特徴とする軌道式茶葉摘採機。
  2. 【請求項2】上記門型フレームは、左右の縦フレームを
    個別に伸縮調整自在に構成したことを特徴とする請求項
    1記載の軌道式茶葉摘採機。
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