JP2006087315A - 茶園管理機 - Google Patents

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大典 相田
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Abstract

【課題】機体構造を大幅に変更することなく、左右フレームの伸縮量、並びに、 茶園管理装置の中心位置と機体本体の中心位置とを容易に一致させることが可能な茶園管理機を提供する。
【解決手段】 機体11前後方向に向かって往復移動可能となるように連結フレーム13C、14C、15Cに設けられた支点部120,130と、この支点部に揺動可能に連なると共に左右フレーム13A、B、14A、B、15A、Bに揺動可能に連結した左右一対の連結部材121,122、131,132とを備えた軌間伸縮装置12Bを軌間伸縮型の茶園管理機に配設する。左右一対の連結部材が、支点部の往復動作に応じて左右フレームを同期して広狭動作させる。さらに、この連結フレームに茶園管理装置を取り付けるようにする。
【選択図】図1

Description

この発明は、茶園管理機に関するものであり、さらに詳しくは、軌間伸縮型の茶園管理機に関するものである。
一般に、茶畝を跨ぎながら走行する間に、茶葉の摘採、耕耘、施肥、防除等の茶園管理作業を行う茶園管理機にあっては、例えば、1600〜1800mmの畝幅に可変対応できるように構成された軌間伸縮型の茶園管理機がある。
このような軌間伸縮型の茶園管理機(以下、単に茶園管理機という)にあっては、例えば、特許文献1によると、左右一対の走行装置がそれぞれ取り付けられた機体左右側の左右フレームと、これら左右フレームを摺動可能に連結する機体中央の連結フレームとの間に各々油圧シリンダを配設し、これらの油圧シリンダの伸縮動作によって左右フレームを機体幅方向、つまり畝幅方向に向かって相対移動させることによって軌間伸縮を行う構成が開示されている。
また、比較的左右フレームの伸縮量の一致が容易な軌間伸縮型の茶園管理機として、例えば、特許文献2には、左右一対の走行装置がそれぞれ取り付けられたメインフレームとサブフレームとを摺動可能に嵌合させると共に、これらフレーム間に油圧シリンダを配設し、この油圧シリンダの伸縮動作によってサブフレームを機体幅方向に往復移動させることよって軌間伸縮を行う構成が開示されている。
しかしながら、上記した従来の茶園管理機にあっては、次のような問題がある。まず、前者の茶園管理機にあっては、機体幅方向に移動する左右の走行装置がそれぞれ異なった地表面抵抗を受けるような場合、機体に各個別に設けた油圧シリンダの同期が難しく、左右フレームの伸縮量を一致させるのは難しいという問題があった。そして、左右フレームの伸縮量が一致しないと、走行装置が歪んでしまうだけでなく、機体各部に負荷がかかってしまうという問題が発生する。
さらに、茶園管理作業を行うための摘採装置(アタッチメント)は、機体幅方向に往復移動する左右フレームの脚部にガイドコロを介して昇降可能に取り付けられている。このため、大型のアタッチメントを用いて茶園管理作業を行う茶園管理機の場合、左右フレームの剛性を確保するために機体構造を大幅に変更する必要があるだけでなく、機体構造が複雑化してしまうという問題もある。
一方、後者の茶園管理機にあっては、茶園管理装置はメインフレームに支持されている。そのため、メインフレームとサブフレームとを摺動可能に構成する関係上、メインフレームに支持された茶園管理装置は軌間伸縮によりその中心位置が機体本体の中心位置と一致しなくなるという問題があった。そして、この問題は、特に茶園管理機では作業精度に大きく影響する。
そこで、このような問題を解決するために、例えば、特許文献3に開示されているように、軌間伸縮の機構以外に茶園管理機の中心位置と機体本体の中心位置とを一致させる機構を設けることも考えられるが、このような方法によると機体構造の複雑化、コストアップを招き、特に大型の茶園管理機では管理機自体の重量が大きいために適用するのは困難であった。
特開2002−17138号公報 特開平8−242743号公報 特開2002−272241号公報
そこで、この発明は、上記した従来技術が有している問題点を解決するためになされたものであって、機体構造を大幅に変更することなく、左右フレームの伸縮量、並びに、茶園管理装置の中心位置と機体本体の中心位置とを容易に一致させることが可能な茶園管理機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、茶畝を跨ぎながら走行するための走行装置が取り付けられた機体左右両側の左右フレームと、これら左右フレームを摺動可能に連結する機体中央に配設された連結フレームと、前記連結フレームに対し前記左右フレームを軌間伸縮させる軌間伸縮装置とを備えた茶園管理機において、
前記軌間伸縮装置は、機体前後方向に向かって往復移動可能となるように前記連結フレームに設けられた支点部と、前記支点部に揺動可能に連なると共に前記左右フレームに揺動可能に連結した左右一対の連結部材とを備えて構成され、前記支点部の往復動作に応じた前記連結部材が前記左右フレームを同期して広狭動作させることを特徴とする。
上記目的を達成するため請求項2に記載の発明は、茶畝を跨ぎながら走行するための走行装置が取り付けられた機体左右両側の左右フレームと、これら左右フレームを摺動可能に連結する機体中央に配設された連結フレームと、前記連結フレームに対し前記左右フレームを軌間伸縮させる軌間伸縮装置とを備えた茶園管理機において、
前記軌間伸縮装置は、機体上下方向に向かって往復移動可能となるように前記連結フレームに設けられた支点部と、前記支点部に揺動可能に連なると共に前記左右フレームに揺動可能に連結した左右一対の連結部材とを備えて構成され、前記支点部の往復動作に応じた前記連結部材が前記左右フレームを同期して広狭動作させることを特徴とする。
上記目的を達成するため請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記支点部は、油圧式シリンダによって往復移動することを特徴とする。
上記目的を達成するため請求項4に記載の発明は、茶畝を跨ぎながら走行するための走行装置が取り付けられた機体左右両側の複数の左右フレームと、これら複数の左右フレームを摺動可能に連結する機体中央に配設された複数の連結フレームと、前記複数の連結フレームに対し前記複数の左右フレームを軌間伸縮させる軌間伸縮装置とを備えた茶園管理機において、
前記軌間伸縮装置は、機体前後方向に向かって往復移動可能となるように前記複数の連結フレームのうち少なくとも何れか1つの連結フレームに設けられた第1の支点部と、前記第1の支点部に揺動可能に連なると共に前記複数の左右フレームのうち何れか1つの左右フレームに揺動可能に連結した左右一対の第1の連結部材とを備えた第1軌間伸縮部と、
機体上下方向に向かって往復移動可能となるように前記複数の連結フレームのうち少なくとも何れか1つの連結フレームに設けられた第2の支点部と、前記第2の支点部に揺動可能に連なると共に前記複数の左右フレームのうち何れか1つの左右フレームに揺動可能に連なった左右一対の第2の連結部材とを備えた第2軌間伸縮部とを備えて構成され、前記第1及び第2の支点部の往復動作に応じた前記第1及び第2の連結部材が協働して前記複数の左右フレームを同期して広狭動作させることを特徴とする。
上記目的を達成するため請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明の構成に加えて、前記第1及び第2の支点部のうち少なくとも何れか1つは油圧式シリンダによって往復移動することを特徴とする。
上記目的を達成するため請求項6に記載の発明は、請求項1,2,4の何れか1項に記載の発明の構成に加えて、前記連結フレームに、茶園管理作業を行うための茶園管理装置が配設されていることを特徴とする。
請求項1乃至6に記載の発明によれば、左右一対の連結部材が、機体前後方向に往復移動する支点部に応じて左右フレームを機体幅方向に往復移動させる作用力に変換することによって、左右フレームは同期して広狭動作する。また、左右一対の連結部材が、機体上下方向に往復移動する支点部に応じて左右フレームを機体幅方向に往復移動させる作用力に変換することによっても、左右フレームは同期して広狭動作する。さらに、支点部を往復移動させるのには油圧シリンダが用いられる。これにより、機体構造を大幅に変更することなく、左右フレームの伸縮量を容易に一致させることが可能な茶園管理機を提供することができる。その結果、走行装置の歪みを未然に防止することができ走行安定性の向上を図ることができると共に、機体各部にかかる負荷を大幅に低減することができる。
しかも、左右フレームを伸縮動作させて軌間伸縮を行っても、機体中央の連結フレームに茶園管理装置が配設されているため、 茶園管理装置の中心位置と機体本体の中心位置とを容易に一致させることができる。従って、茶園管理装置の中心は常に一定に保たれ、安定した茶園管理作業を行うことができる。
左右フレーム間に、左右フレームを同期して広狭動作させる連結部材、つまりリンク機構を介設することによって、左右フレームの伸縮量を一致させることが可能な軌間伸縮型の茶園管理機が実現した。
以下、本発明の一実施例について図面を用いて説明する。図1は、本発明が適用された茶園管理機の要部を説明するための模式図、図2は、本茶園管理機の正面図、図3は、同例における側面図、図4(a),(b)は、デジタルポテンションメータの動作例を説明するための模式図である。
本発明が適用された軌間伸縮型の茶園管理機について説明する。
図1〜3に示されるように、茶園管理機10は、茶畝を跨ぎながら走行する間に茶園管理作業を行うと共に機体両側において軌間伸縮可能に構成された機体11と、軌間伸縮を行うための軌間伸縮装置12A,12Bとを備えて構成されている。
まず、機体11について説明する。機体11には、図2,3に示されるように、茶畝を跨ぎながら走行するため正面視門型に形成された左右対称の前側フレーム13、中央フレーム14及び後側フレーム15がそれぞれ機体前後方向に離間した状態で配設されている。これら前側フレーム13、中央フレーム14及び後側フレーム15は、機体両側において軌間伸縮を可能とする3分割構造が用いられており、図1に示されるように、後述する走行装置20が取り付けられる機体左右側の鉤状の左右フレーム13A,13B,14A,14B,15A,15Bと、これら左右フレーム13Aと13B、14Aと14B、15Aと15Bとを互いに機体幅方向に向かって摺動可能に連結するように機体中央に設けられた中空状の連結フレーム13C,14C,15Cとを備えて構成されている。
左フレーム13A,14A,15Aの垂直な脚部13A1,14A1,15A1の下端部と、右フレーム13B,14B,15Bの垂直な脚部13B1,14B1,15B1の下端部とには、図3に示されるように、それぞれ機体前後方向に延びた左右一対の下部連結フレーム16(但し、図3中にあっては機体右側のみ図示。以下同様)が一体化するように結合固定されている。これらの下部連結フレーム16には、駆動輪17と従動輪18との間にクローラ19を巻装した油圧式の走行装置20が備えられている。なお、走行装置20は、クローラ19を用いたものに限定されるものではなく、例えば、車輪、レール式等を用いたものであってもよい。
また、左フレーム13A,14A,15Aの屈曲部13A2,14A2,15A2と、右フレーム13B,14B,15Bの屈曲部13B2,14B2,15B2とには、図1,3に示されるように、それぞれ機体前後方向に延びた左右一対の上部連結フレーム21が一体化するように結合固定されている。さらに、これらの上部連結フレーム21は、その上面側に機体幅方向に向かったスライドベアリング(図示略)を介して、機体前後方向に延びた左右一対のサイドフレーム22(図3に図示、図1にあっては図示せず)を支承している。
これらのサイドフレーム22は、サイドフレーム22間に横架された複数の連結部材23(図4参照。但し、一部のみ図示)を介して互いに連結固定されていると共に、各連結部材23は、連結フレーム13C,14C,15Cに結合固定されている(図4参照)。これにより、これらサイドフレーム22は、連結フレーム13C,14C,15Cに一体化されており、左右フレーム13〜15が機体幅方向に向かって軌間伸縮しても、その軌間伸縮動作に追従するようなことはない。
そして、これらサイドフレーム22間には、図示しない板状のフロア部材が載架されていると共に、このフロア部材上面には、図2,3に示されるように、オペレータが着席して機体操作及び茶園管理作業(ここでは茶葉摘採作業)を行うための操縦席24及びタッチパネル式の入力操作表示部(例えば、入力数値としては軌間伸縮量、刈取高さ等)を備えた操縦部25とエンジン部26とが配設されている。エンジン部26には、機体11の動力源としてのエンジン(図示せず)と、このエンジンによって駆動されて各油圧アクチュエータに油圧を供給する油圧ポンプ(図示せず)とが一体となって格納配置されている。このエンジン部26の前方には、エンジンに燃料を供給するための燃料タンク27が配置されていると共に、エンジン部26の斜め後方、つまり機体中央部には、エンジンによってベルト駆動されるターボファン式の送風機28が2基設けられている。
これらの送風機28には、送風機28が発生した風(気流)を機体下方側の摘採装置29の前面側に送り込むための機体上下方向に伸縮可能な送風ダクト30が連結されている。摘採装置29は、摘採を目的として作られた樹形に合わせて正面視略弧状に形成された摘採装置用支持フレーム40によって支持されている。摘採装置29の下方側には、茶畝から茶葉を摘採するための油圧式の刈刃(バリカン刃)31が機体幅方向に往復駆動可能に取り付けられている。また、摘採装置29の後方側には、摘採装置29が摘採した茶葉を機体後方に送り込むための左右一対の搬送ダクト32と、搬送ダクト32によって送り込まれた気流のなかから摘採茶葉を分離する茶葉分離枠33が取り付けられた生葉収容体としてのコンテナ34とが配設されている。このコンテナ34は、摘採装置29とコンテナ34とを共に昇降可能とするように各サイドフレーム22に配設された左右一対の油圧式のコンテナ・摘採装置用昇降装置35によって機体後方に張り出された状態で支持されている。そして、このコンテナ・摘採装置用昇降装置35と摘採装置用支持フレーム40とは、コンテナ・摘採装置用昇降装置35から垂下された左右一対の摘採装置用昇降フレーム41によって連結固定されている。
ところで、左フレーム13A,14A,15Aの機体中心に向かって水平に延びた横部13A3,14A3,15A3の先端部と、右フレーム13B,14B,15Bの機体中心に向かって水平に延びた横部13B3,14B3,15B3の先端部とは、図1に示されるように、それぞれ連結フレーム13C,14C,15Cの左右開口端部から各フレーム内部に摺動可能に挿入されている。
連結フレーム13Cの前面側には、図1に示されるように、平面視コ字状の張り出しフレーム13Dが機体前方側に張り出した状態で結合固定されている。また、連結フレーム14Cの上面側には、連結フレーム15Cの上方に向かって延びる左右一対の傾斜フレーム14D(但し、図1にあっては左側のみ図示。以下同様)が結合固定されていると共に、これら傾斜フレーム14Dの上端部は、連結フレーム15Cに立設された左右一対の縦フレーム15Dの上端部と結合固定している。さらに、縦フレーム15Dの上端部間には、機体幅方向に向かって延びた横フレーム15Eが結合固定されている。
なお、実際には、これら張り出しフレーム13D、傾斜フレーム14D及び縦フレーム15Dは、サイドフレーム22間に横架される複数の連結部材23にそれぞれ結合固定されるものであるが、ここではサイドフレーム22間に横架される複数の連結部材23を用いて説明すると図面が複雑化してしまうため、あえて複数の連結部材23の代わりに連結フレーム13C,14C,15Cを用いて説明した。
次に、軌間伸縮装置12A(第1軌間伸縮部)について説明する。
この軌間伸縮装置12Aは、左右フレーム13A,13B,14A,14B,15A,15Bをそれぞれ等しく機体幅方向に向かって伸縮動作、つまり広狭動作させるように左右対称に構成されたものであって、連結フレーム13C〜15Cとほぼ平行に配置され、且つ機体前後方向に向かって往復動可能に設けられた支点部としてのスライド部材120と、スライド部材120の左端部と左フレーム13Aの横部13A3とを揺動可能に連結する第1の連結部材としての第1アーム部材121と、スライド部材120の右端部と右フレーム13Bの横部13B3とを揺動可能に連結する第2の連結部材として第2アーム部材122と、スライド部材120を機体前後方向に向かって往復移動させる往復移動手段としての油圧式の伸縮シリンダ123とを備えて構成されている。
スライド部材120は、連結フレーム13Cと連結フレーム14Cとの対向面間に装架された板状のパネル部材124によって支承されているものであって、このスライド部材120の左右両端部が、機体中心からほぼ等しい距離となるようにパネル部材124の左右両側に並列して設けられ、且つ機体前後方向に延びた左右一対のスライド孔125にそれぞれが摺動可能に嵌合することによって、機体前後方向に向かって安定した往復移動が可能とされている。
さらに、スライド部材120の左右両端部には、第1アーム部材121と第2アーム部材122との機体内側の端部がそれぞれ揺動可能に連結されている。第1アーム部材121の機体外側の端部は、左フレーム13Aの横部13A3に後ろ向きに取り付け固定された取付ブラケット126に揺動可能に連結されている。一方、第2アーム部材122の機体外側の端部は、右フレーム13Bの横部13B3に後ろ向きに取り付け固定された取付ブラケット127に揺動可能に連結されている。
さらにまた、スライド部材120の前面中央部には、機体中心上に位置し、且つ機体前後方向に延びた伸縮シリンダ123のロッド123aが連結固定されている。この伸縮シリンダ123は、張り出しフレーム13Dの機体中央上面側に後ろ向きに取り付け固定された取付ブラケット128を介して取り付け固定されている。なお、伸縮シリンダ123を左右フレーム13A,13B間に配設することもできる。また、スライド部材120を機体前後方向に向かって往復動させるのは、特に油圧式の伸縮シリンダ123に限定されるものではなく、例えば、空気圧やボールネジ機構、電動或いは油圧モータ等を用いることができる。
さらに、この軌間伸縮装置12Aには、図2,4(a)に示されるように、軌間伸縮量を検出する検出手段としてのデジタルポテンションメータ129が備えられている。このデジタルポテンションメータ129は、本体部129aと、この本体部129aに支持された揺動可能なアーム部129bとを備えて構成され、アーム部129bの揺動に応じて右フレーム13Bの伸縮量を電位差として検出するものである(図4(b)参照)。
本体部129aは、サイドフレーム22間に横架され、且つ連結フレーム13Cに連結された連結部材23の前面側に取り付けられている。また、アーム部129bは、その先端部に設けられた挿通孔129cを介して右フレーム13Bの横部13B3に設けられた突部36に連なっており、右フレーム13Bの往復動に応じて回動するようになっている。
そして、デジタルポテンションメータ129の検出値は、伸縮シリンダ123を伸縮制御し、且つ後述する昇降シリンダ133を昇降制御する図示しない制御部に入力される。制御部は、デジタルポテンションメータ129の検出値に基づいて所望する伸縮距離にほぼ一致したと判断した場合には、伸縮シリンダ123への油圧供給を直ちに停止するように構成されている。ところで、所望する伸縮距離は、操縦部25に設けられたタッチパネル式の入力操作表示部により行われる。
次に、軌間伸縮装置12B(第2軌間伸縮部)について説明する。この軌間伸縮装置12Bは、軌間伸縮装置12Aと同様に、左右フレーム13A,13B,14A,14B,15A,15Bをそれぞれ等しく機体幅方向に向かって伸縮動作させるように左右対称に構成されたものであって、連結フレーム13C〜15Cとほぼ平行に配置され、且つ機体上下方向に向かって往復動可能に設けられた支点部としての昇降部材130と、昇降部材130の左端部と左フレーム15Aの横部15A3とを揺動可能に連結する第3の連結部材としての第3アーム部材131と、昇降部材130の右端部と右フレーム15Bの横部15B3とを揺動可能に連結する第4の連結部材として第4アーム部材132と、昇降部材130を機体上下方向に向かって昇降移動させる昇降移動手段としての油圧式の昇降シリンダ133とを備えて構成されている。
昇降部材130は、横フレーム15Eの中央下面側から図示しない取付ブラケットを介して垂下された昇降シリンダ133のロッド133aによって支持されているものであって、この昇降部材130の左右端部が、連結フレーム15Cと横フレーム15Eとの対向面間に装架された板状のパネル部材134の左右両側に並列して設けられた機体上下方向に延びる左右一対のスライド孔135にそれぞれが摺動可能に嵌合することによって、機体上下方向に向かって安定した昇降移動が可能とされている。
この昇降部材130の左右両端部には、第3アーム部材131と第4アーム部材132との機体内側の端部がそれぞれ揺動可能に連結されている。第3アーム部材131の機体外側の端部は、左フレーム15Aの横部15A3に上向き取り付け固定された取付ブラケット136に揺動可能に連結されている。一方、第4アーム部材132の機体外側の端部は、右フレーム15Bの横部15B3に上向き取り付け固定された取付ブラケット137に揺動可能に連結されている。
なお、昇降シリンダ133を左右フレーム15A,15B間に配設することもできる。また、昇降部材130を機体上下方向に向かって昇降移動させるのは、特に油圧式の昇降シリンダ133に限定されるものではなく、例えば、空気圧やボールネジ機構、電動或いは油圧モータ等を用いることができる。
さらに、この軌間伸縮装置12Bにも、軌間伸縮装置12Aと同様、デジタルポテンションメータ(図示せず)が備えられている。このデジタルポテンションメータは、本体部に支持されたアーム部の揺動に応じて右フレーム15Bの伸縮量を電位差として検出するものである。この本体部は、サイドフレーム22間に横架され、且つ連結フレーム15Cに連結された連結部材23の後面側に取り付けられている。また、アーム部は、その先端部に設けられた嵌合孔を介して右フレーム15Bの横部15B3に設けられた図示しない突部に連なっており、右フレーム15Bの往復動に応じて揺動するようになっている。
そして、デジタルポテンションメータの検出値は、図示しない制御部に入力され、デジタルポテンションメータの検出値に基づいて所望する伸縮距離にほぼ一致したと判断した場合には、昇降シリンダ133への油圧供給を直ちに停止するように構成されている。ところで、所望する伸縮距離は、操縦部25に設けられたタッチパネル式の入力操作表示部により行われる。
なお、制御部は、各ポテンショメータの検出値に基づいて伸縮シリンダ123と昇降シリンダ133とを各個別に油圧制御するように構成されているが、それに限定されるものではなく、右フレーム13B及び右フレーム15Bの伸縮速度がほぼ一致するように各シリンダ123,133を同期油圧制御することも可能である。つまり、片方のみ伸縮量が大きい状態にあっては、伸縮量の大きい方の油圧シリンダへの油圧をドレンして伸縮量の小さい方向の油圧シリンダの伸縮量に同期させる。
なお、軌間伸縮装置12Aと軌間伸縮装置12Bとを1つずつ機体11に配設するのではなく、機体11の大きさ、形状に応じて、軌間伸縮装置12Aを1つだけ機体11に配設したり、或いは複数配設することもできる。また、軌間伸縮装置12Bを1つだけ機体11に配設したり、或いは複数配設することもできる。
このように構成された茶園管理機10を用いて摘採作業を行う場合、まず、オペレータは、茶園(幼木園、成木園又は、茶園の形状)に応じて機体11の軌間伸縮を行うため、操縦部25に設けられたタッチパネル式の入力操作表示部に所望する畝幅を入力する。すると、入力値に従って制御部が伸縮シリンダ123のロッド123aを伸張、或いは収縮制御し、スライド部材120を機体前後方向に向かってスライド移動させると共に、このスライド移動に伴って第1アーム部材121及び第2アーム部材122が左フレーム13A,14A,15A及び右フレーム13B,14B,15Bを同期して広狭動作させる。さらに、制御部は昇降シリンダ133のロッド133aを上昇、或いは下降制御し、昇降部材130を機体上下方向に向かって昇降移動させると共に、この昇降移動に伴って第3アーム部材131及び第4アーム部材132が左フレーム13A,14A,15A及び右フレーム13B,14B,15Bを同期して広狭動作させる。そして、デジタルポテンションメータ129等の検出値によって所望する畝幅に左フレーム13A,14A,15A及び右フレーム13B,14B,15Bが達したと判断すると、伸縮シリンダ123及び昇降シリンダ133の油圧供給を直ちに停止して軌間伸縮を終了する。
それから、オペレータは、茶畝を跨ぐように機体操作し、タッチパネル式の入力操作部に所望する刈取高さを入力すると、コンテナ・摘採装置用昇降装置35の適切な昇降移動量が決定され、所望する刈取高さに摘採装置が位置決めされる。それから、オペレータは、操作部25を操作して茶畝に沿って走行しなから摘採装置29による摘採作業を行う。やがて、コンテナ34が摘採茶葉で満杯になったことを図示しない検出センサが検出するとオペレータは摘採作業を一時中断すると共に、摘採装置29が茶畝に接触しないように上昇させてから枕地に移動し、コンテナ34内の摘採茶葉をトラックの荷台に積み替える。摘採茶葉の積み替えが終了したならば、オペレータは、先程の摘採作業を中断した位置に機体11を戻して摘採作業を再開する。
以上述べたように本発明によれば、第1アーム部材121及び第2アーム部材122が、支点部としてのスライド部材120が伸縮シリンダ123の伸縮動作により機体前後方向に往復移動するのに応じて左右フレーム13A,13B,14A,14B,15A,15Bを機体幅方向に往復移動させる作用力に変換することによって、左右フレーム13A,13B,14A,14B,15A,15Bは同期して広狭動作する。また、第3アーム部材131及び第4アーム部材132が、支点部としての昇降部材130が昇降シリンダ133の昇降動作により機体上下方向に昇降移動するのに応じて左右フレーム13A,13B,14A,14B,15A,15Bを機体幅方向に往復移動させる作用力に変換することによっても、左右フレーム13A,13B,14A,14B,15A,15Bは同期して広狭動作する。これにより、機体構造を大幅に変更することなく、左右フレーム13A,13B,14A,14B,15A,15Bの伸縮量を容易に一致させることが可能な茶園管理機を提供することができる。その結果、走行装置20の歪みを未然に防止することができ走行安定性の向上を図ることができると共に、機体各部にかかる負荷を大幅に低減することができる。しかも、左右フレーム13A,13B,14A,14B,15A,15Bを伸縮動作させて軌間伸縮を行っても、機体中央の連結フレーム13C,14C,15Cに一体化された連結部材23上に茶園管理装置が配設されているため、茶園管理装置の中心位置と機体本体の中心位置とを容易に一致させることができる。従って、茶園管理装置の中心は常に一定に保たれ、安定した茶園管理作業を行うことができる。
なお、本発明は、茶葉摘採機にのみ適用されるのではなく、例えば、農業機械、建設機械等にも適用することができる。
本発明が適用された茶園管理機の要部を説明するための模式図である。 本茶園管理機の正面図である。 同例における側面図である。 (a),(b)は、デジタルポテンションメータの動作例を説明するための模式図である。
符号の説明
10 茶園管理機
11 機体
12A 軌間伸縮装置(第1軌間伸縮部)
120 スライド部材(支点部)
121 第1アーム部材(第1の連結部材)
122 第2アーム部材(第2の連結部材)
123 伸縮シリンダ
12B 軌間伸縮装置(第2軌間伸縮部)
130 昇降部材(支点部)
131 第3アーム部材(第3の連結部材)
132 第4アーム部材(第4の連結部材)
133 昇降シリンダ
13A,14A,15A 左フレーム
13B,14B,15B 右フレーム
13C,14C,15C 連結フレーム

Claims (6)

  1. 茶畝を跨ぎながら走行するための走行装置が取り付けられた機体左右両側の左右フレームと、これら左右フレームを摺動可能に連結する機体中央に配設された連結フレームと、前記連結フレームに対し前記左右フレームを軌間伸縮させる軌間伸縮装置とを備えた茶園管理機において、
    前記軌間伸縮装置は、機体前後方向に向かって往復移動可能となるように前記連結フレームに設けられた支点部と、前記支点部に揺動可能に連なると共に前記左右フレームに揺動可能に連結した左右一対の連結部材とを備えて構成され、前記支点部の往復動作に応じた前記連結部材が前記左右フレームを同期して広狭動作させることを特徴とする茶園管理機。
  2. 茶畝を跨ぎながら走行するための走行装置が取り付けられた機体左右両側の左右フレームと、これら左右フレームを摺動可能に連結する機体中央に配設された連結フレームと、前記連結フレームに対し前記左右フレームを軌間伸縮させる軌間伸縮装置とを備えた茶園管理機において、
    前記軌間伸縮装置は、機体上下方向に向かって往復移動可能となるように前記連結フレームに設けられた支点部と、前記支点部に揺動可能に連なると共に前記左右フレームに揺動可能に連結した左右一対の連結部材とを備えて構成され、前記支点部の往復動作に応じた前記連結部材が前記左右フレームを同期して広狭動作させることを特徴とする茶園管理機。
  3. 前記支点部は、油圧式シリンダによって往復移動することを特徴とする請求項1又は2に記載の茶園管理機。
  4. 茶畝を跨ぎながら走行するための走行装置が取り付けられた機体左右両側の複数の左右フレームと、これら複数の左右フレームを摺動可能に連結する機体中央に配設された複数の連結フレームと、前記複数の連結フレームに対し前記複数の左右フレームを軌間伸縮させる軌間伸縮装置とを備えた茶園管理機において、
    前記軌間伸縮装置は、機体前後方向に向かって往復移動可能となるように前記複数の連結フレームのうち少なくとも何れか1つの連結フレームに設けられた第1の支点部と、前記第1の支点部に揺動可能に連なると共に前記複数の左右フレームのうち何れか1つの左右フレームに揺動可能に連結した左右一対の第1の連結部材とを備えた第1軌間伸縮部と、
    機体上下方向に向かって往復移動可能となるように前記複数の連結フレームのうち少なくとも何れか1つの連結フレームに設けられた第2の支点部と、前記第2の支点部に揺動可能に連なると共に前記複数の左右フレームのうち何れか1つの左右フレームに揺動可能に連なった左右一対の第2の連結部材とを備えた第2軌間伸縮部とを備えて構成され、前記第1及び第2の支点部の往復動作に応じた前記第1及び第2の連結部材が協働して前記複数の左右フレームを同期して広狭動作させることを特徴とする茶園管理機。
  5. 前記第1及び第2の支点部のうち少なくとも何れか1つは油圧式シリンダによって往復移動することを特徴とする請求項4に記載の茶園管理機。
  6. 前記連結フレームに、茶園管理作業を行うための茶園管理装置が配設されていることを特徴とする請求項1,2,4の何れか1項に記載の茶園管理機。
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