JP2000262134A - コンバインの姿勢変更装置 - Google Patents
コンバインの姿勢変更装置Info
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- JP2000262134A JP2000262134A JP11075700A JP7570099A JP2000262134A JP 2000262134 A JP2000262134 A JP 2000262134A JP 11075700 A JP11075700 A JP 11075700A JP 7570099 A JP7570099 A JP 7570099A JP 2000262134 A JP2000262134 A JP 2000262134A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 後進状態で畦際を昇る場合に刈取部が圃面に
接触しないように、かつ、刈取作業時は刈取部が前上が
りにならないように、ローリング作動及びピッチング作
動可能に構成し、かつ、その為の構成を簡単に構築でき
るコンバインの姿勢制御装置を提供する点にある。 【解決手段】 クローラベルト11を案内する遊転輪1
2を軸支した左右の可動フレーム10,10夫々の前後
二箇所に、主フレーム7,7とに亘る駆動アーム17,
17を架設するとともに、個々の駆動アーム17,17
を駆動する駆動シリンダ19,19を設けて、走行機体
2をクローラ式走行装置1,1に対してローリング作動
及びピッチング作動可能に構成してある。
接触しないように、かつ、刈取作業時は刈取部が前上が
りにならないように、ローリング作動及びピッチング作
動可能に構成し、かつ、その為の構成を簡単に構築でき
るコンバインの姿勢制御装置を提供する点にある。 【解決手段】 クローラベルト11を案内する遊転輪1
2を軸支した左右の可動フレーム10,10夫々の前後
二箇所に、主フレーム7,7とに亘る駆動アーム17,
17を架設するとともに、個々の駆動アーム17,17
を駆動する駆動シリンダ19,19を設けて、走行機体
2をクローラ式走行装置1,1に対してローリング作動
及びピッチング作動可能に構成してある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体をローリ
ング作動及びピッチング作動可能に構成してあるコンバ
インの姿勢変更装置に関する。
ング作動及びピッチング作動可能に構成してあるコンバ
インの姿勢変更装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のコンバインの姿勢変更装置とし
て、例えば、特開平3‐297317号公報で示すよう
に、左右にローリング用シリンダを各一個づつ配置し、
後部にピンチング用シリンダを一個配置した構成のもの
があった。
て、例えば、特開平3‐297317号公報で示すよう
に、左右にローリング用シリンダを各一個づつ配置し、
後部にピンチング用シリンダを一個配置した構成のもの
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来構成によれば、 ピッチング用シリンダが一つであるので、走行機体
の前端に設けた横向き軸芯を中心として走行機体の後端
部を上下に揺動させるピッチング制御形態を採る為に、
シリンダのストロークに限界があり余り大きなピッチン
グストロークを確保することはできなかった。 左右に夫々一つのローリング用シリンダを配置して
あるだけであるので、進行方向に沿って長くなるクロー
ラ式走行装置を走行機体に対して昇降させるには、昇降
リンク機構のリンクを二股状に前後二箇所に向けて延設
し、夫々延設したリンク端を、遊転輪を支承したトラッ
クフレームに連結する必要があるところから、走行機体
の前後方向に沿った長尺部分でリンク機構を配置構成し
なければならなかった。そうすると、走行機体とクロー
ラ走行装置との、走行用の伝動機器や各種制御機器が立
て込む狭い足回り空間に、さらに、昇降リンク機構を前
後方向に長く設けなければならず、配置スペースを確保
するのに難渋していた。本発明の目的は、上記問題点に
鑑みてなされたものであり、機器の配置構成を比較的容
易に行うことができ、かつ、ローリング及びピッチング
作動を行うことのできるコンバインの姿勢変更装置を提
供する点にある。
の前端に設けた横向き軸芯を中心として走行機体の後端
部を上下に揺動させるピッチング制御形態を採る為に、
シリンダのストロークに限界があり余り大きなピッチン
グストロークを確保することはできなかった。 左右に夫々一つのローリング用シリンダを配置して
あるだけであるので、進行方向に沿って長くなるクロー
ラ式走行装置を走行機体に対して昇降させるには、昇降
リンク機構のリンクを二股状に前後二箇所に向けて延設
し、夫々延設したリンク端を、遊転輪を支承したトラッ
クフレームに連結する必要があるところから、走行機体
の前後方向に沿った長尺部分でリンク機構を配置構成し
なければならなかった。そうすると、走行機体とクロー
ラ走行装置との、走行用の伝動機器や各種制御機器が立
て込む狭い足回り空間に、さらに、昇降リンク機構を前
後方向に長く設けなければならず、配置スペースを確保
するのに難渋していた。本発明の目的は、上記問題点に
鑑みてなされたものであり、機器の配置構成を比較的容
易に行うことができ、かつ、ローリング及びピッチング
作動を行うことのできるコンバインの姿勢変更装置を提
供する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】〔構成1〕請求項1にか
かる本発明による特徴構成は、独立して作動する4つの
昇降リンク機構を介してクローラ式走行装置を走行機体
に取り付けるとともに、各昇降リンク機構に対してそれ
らを専用に駆動する4つのアクチュエータを設け、前記
走行機体をローリング作動及びピッチング作動可能に構
成してある点にあり、その作用効果はつぎの通りであ
る。 〔作用効果〕つまり、機体前後方向に所定の間隔を持っ
て二つの昇降リンク機構とアクチュエータとを配置し、
機体横方向にも所定の間隔を持って二つの昇降リンク機
構とアクチュエータとを配置することによって、機体前
後方向に位置するアクチュエータの作動長を異なる長さ
に設定することによって走行機体にピンチング作動を行
わせることができ、機体左右方向に位置するアクチュエ
ータの作動長を異なる長さに設定することによって走行
機体にローリング作動を行わせることができる。したが
って、各4つのアクチュエータの作動長を異なるものに
設定することによって、ピッチング作動、ローリング作
動、ピッチング及びローリングの同時作動を行わせるこ
とができる。しかも、4つのアクチュエータと昇降リン
ク機構とを対で設けることができるので、アクチュエー
タと一対をなす対応する昇降リンク機構を他のアクチュ
エータが設けられていた部位までは長く伸ばす必要がな
く、それだけ、足回りでの機器配置を簡素化できる。こ
のようにピンチング作動等が可能であるので、後進状態
で畦際等を昇る場合に刈取部を最大上昇位置に設定して
も圃面と接触する状態を避けられないような状態の場合
に、ピッチング作動させて刈取部を走行機体毎持ち上げ
十分圃面より離間させるできるので有効である。
かる本発明による特徴構成は、独立して作動する4つの
昇降リンク機構を介してクローラ式走行装置を走行機体
に取り付けるとともに、各昇降リンク機構に対してそれ
らを専用に駆動する4つのアクチュエータを設け、前記
走行機体をローリング作動及びピッチング作動可能に構
成してある点にあり、その作用効果はつぎの通りであ
る。 〔作用効果〕つまり、機体前後方向に所定の間隔を持っ
て二つの昇降リンク機構とアクチュエータとを配置し、
機体横方向にも所定の間隔を持って二つの昇降リンク機
構とアクチュエータとを配置することによって、機体前
後方向に位置するアクチュエータの作動長を異なる長さ
に設定することによって走行機体にピンチング作動を行
わせることができ、機体左右方向に位置するアクチュエ
ータの作動長を異なる長さに設定することによって走行
機体にローリング作動を行わせることができる。したが
って、各4つのアクチュエータの作動長を異なるものに
設定することによって、ピッチング作動、ローリング作
動、ピッチング及びローリングの同時作動を行わせるこ
とができる。しかも、4つのアクチュエータと昇降リン
ク機構とを対で設けることができるので、アクチュエー
タと一対をなす対応する昇降リンク機構を他のアクチュ
エータが設けられていた部位までは長く伸ばす必要がな
く、それだけ、足回りでの機器配置を簡素化できる。こ
のようにピンチング作動等が可能であるので、後進状態
で畦際等を昇る場合に刈取部を最大上昇位置に設定して
も圃面と接触する状態を避けられないような状態の場合
に、ピッチング作動させて刈取部を走行機体毎持ち上げ
十分圃面より離間させるできるので有効である。
【0005】〔構成2〕請求項2にかかる本発明による
特徴構成は、独立して作動する2つの昇降リンク機構を
前後に備えているクローラ走行装置を左右に一対配置す
るとともに、前後左右に配置された前記4つの昇降リン
ク機構を介して前記左右一対のクローラ式走行装置を走
行機体に取り付け、各昇降リンク機構に対してそれらを
専用に駆動する4つのアクチュエータを設け、前記走行
機体をローリング作動及びピッチング作動可能に構成し
てある点にあり、その作用効果はつぎの通りである。 〔作用効果〕左右のクローラ走行装置の走行機体に対す
る上下間隔を異なるものに設定することによって、走行
機体をローリング作動させることができる。前後に位置
するアクチュエータの作動量を異なるものに設定するこ
とによってピッチング作動を行わせることができる。さ
らに、4つのアクチュエータの作動量を全て異なるもの
に設定することによってローリングとピッチングを同時
に行わせることができるのである。特に、左右のクロー
ラ式走行装置夫々前後にアクチュエータと昇降リンク機
構とを対で配置してあるので、クローラ式走行装置の走
行方向に沿った長い間隔に亘って昇降リンク機構を配置
する必要がなく、アクチュエータと昇降リンク機構とを
近接した状態で配置するだけでよく、それだけ、配置構
成が容易になる。
特徴構成は、独立して作動する2つの昇降リンク機構を
前後に備えているクローラ走行装置を左右に一対配置す
るとともに、前後左右に配置された前記4つの昇降リン
ク機構を介して前記左右一対のクローラ式走行装置を走
行機体に取り付け、各昇降リンク機構に対してそれらを
専用に駆動する4つのアクチュエータを設け、前記走行
機体をローリング作動及びピッチング作動可能に構成し
てある点にあり、その作用効果はつぎの通りである。 〔作用効果〕左右のクローラ走行装置の走行機体に対す
る上下間隔を異なるものに設定することによって、走行
機体をローリング作動させることができる。前後に位置
するアクチュエータの作動量を異なるものに設定するこ
とによってピッチング作動を行わせることができる。さ
らに、4つのアクチュエータの作動量を全て異なるもの
に設定することによってローリングとピッチングを同時
に行わせることができるのである。特に、左右のクロー
ラ式走行装置夫々前後にアクチュエータと昇降リンク機
構とを対で配置してあるので、クローラ式走行装置の走
行方向に沿った長い間隔に亘って昇降リンク機構を配置
する必要がなく、アクチュエータと昇降リンク機構とを
近接した状態で配置するだけでよく、それだけ、配置構
成が容易になる。
【0006】〔構成3〕請求項3にかかる本発明による
特徴構成は、請求項1又は2にかかる発明において、走
行機体の姿勢変化を検出する姿勢検出手段を設けるとと
もに、走行機体の目標姿勢を設定する姿勢設定手段を設
け、姿勢検出手段の検出結果に基づいて前記目標姿勢を
維持するように、前記アクチュエータを駆動制御する制
御手段を設けてある点にあり、その作用効果はつぎの通
りである。 〔作用効果〕ローリング及びピッチング作動可能な走行
機体に対して、姿勢検出手段と姿勢設定手段とを設ける
ことによって、自動的に走行機体の姿勢制御が可能にな
り、刈り高さ制御等の作業制御を容易に行い得る。
特徴構成は、請求項1又は2にかかる発明において、走
行機体の姿勢変化を検出する姿勢検出手段を設けるとと
もに、走行機体の目標姿勢を設定する姿勢設定手段を設
け、姿勢検出手段の検出結果に基づいて前記目標姿勢を
維持するように、前記アクチュエータを駆動制御する制
御手段を設けてある点にあり、その作用効果はつぎの通
りである。 〔作用効果〕ローリング及びピッチング作動可能な走行
機体に対して、姿勢検出手段と姿勢設定手段とを設ける
ことによって、自動的に走行機体の姿勢制御が可能にな
り、刈り高さ制御等の作業制御を容易に行い得る。
【0007】請求項4にかかる本発明による特徴構成
は、請求項1〜3のうちのいずれか一つに記載の発明に
おいて、前記アクチュエータが単動シリンダである点に
あり、その作用効果はつぎの通りである。 〔作用効果〕複動型を用いる場合に比べてシリンダ自体
の構造が簡素で低コスト化できるとともに、周辺の制御
バルブや配線等を簡素化できる為に、機器が輻輳してい
る足回りにシリンダを配置する場合にも、構成が容易に
なる。
は、請求項1〜3のうちのいずれか一つに記載の発明に
おいて、前記アクチュエータが単動シリンダである点に
あり、その作用効果はつぎの通りである。 〔作用効果〕複動型を用いる場合に比べてシリンダ自体
の構造が簡素で低コスト化できるとともに、周辺の制御
バルブや配線等を簡素化できる為に、機器が輻輳してい
る足回りにシリンダを配置する場合にも、構成が容易に
なる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1に示すように、コンバイン
は、左右のクローラ式走行装置1,1を備えた走行機体
2の前部に、昇降自在に刈取前処理部3を取り付けると
ともに、走行機体2に脱穀装置4、走行操縦部5、穀粒
貯留部6を設けて、構成されている。
は、左右のクローラ式走行装置1,1を備えた走行機体
2の前部に、昇降自在に刈取前処理部3を取り付けると
ともに、走行機体2に脱穀装置4、走行操縦部5、穀粒
貯留部6を設けて、構成されている。
【0009】図2及び図3に示すように、上面視で枠体
を矩形状に配置した主フレーム7の前部フレーム7Aの
中間位置に走行用のミッションケース8を取り付けると
ともに、前部フレーム7Aを伝動ケースに兼用しその左
右両端にクローラ式走行装置1用の駆動スプロケット9
を取り付けてある。主フレーム7の側部フレーム7Bよ
りさらに左右外側には昇降自在な可動フレーム10,1
0を配置してあり、可動フレーム10,10にクローラ
ベルト11を案内する複数個の遊転輪12を設けてあ
る。遊転輪12の上方にクローラベルト11に緊張力を
与える上方緊張輪13が主フレーム7の側部フレーム7
Bに取り付けてある。左右可動フレーム10,10の夫
々の後端には、後方に向けて出退自在なスライドフレー
ム10A,10Aを設けてあり、スライドフレーム10
A,10Aにクローラベルト11に対して緊張力を与え
る後方緊張輪14,14を取り付け、ネジ軸15によっ
て後方緊張輪14,14をスライド調節して、クローラ
ベルト11に対する緊張力を変更調節可能に構成してあ
る。
を矩形状に配置した主フレーム7の前部フレーム7Aの
中間位置に走行用のミッションケース8を取り付けると
ともに、前部フレーム7Aを伝動ケースに兼用しその左
右両端にクローラ式走行装置1用の駆動スプロケット9
を取り付けてある。主フレーム7の側部フレーム7Bよ
りさらに左右外側には昇降自在な可動フレーム10,1
0を配置してあり、可動フレーム10,10にクローラ
ベルト11を案内する複数個の遊転輪12を設けてあ
る。遊転輪12の上方にクローラベルト11に緊張力を
与える上方緊張輪13が主フレーム7の側部フレーム7
Bに取り付けてある。左右可動フレーム10,10の夫
々の後端には、後方に向けて出退自在なスライドフレー
ム10A,10Aを設けてあり、スライドフレーム10
A,10Aにクローラベルト11に対して緊張力を与え
る後方緊張輪14,14を取り付け、ネジ軸15によっ
て後方緊張輪14,14をスライド調節して、クローラ
ベルト11に対する緊張力を変更調節可能に構成してあ
る。
【0010】可動フレーム10の昇降作動構造について
説明する。図2及び図3に示すように、側部フレーム7
Bの長手方向における前後二箇所に支持ボス16,16
を設けるとともに、支持ボス16,16に対して支持ボ
ス軸芯X回りで揺動自在に駆動アーム17,17を夫々
軸支してある。一方、可動フレーム10の長手方向前後
二箇所にブラケット18,18を固定してあり、ブラケ
ット18,18を駆動アーム17,17の先端部に夫々
ピン連結してある。駆動アーム17,17に対しては、
アクチュエータとしての駆動シリンダ19,19が側部
フレーム10B,10Bに取り付けられ、ピストン部を
駆動アーム17,17に連結され、駆動シリンダ19,
19個々によって駆動アーム17,17が独立して駆動
揺動できるようになっている。
説明する。図2及び図3に示すように、側部フレーム7
Bの長手方向における前後二箇所に支持ボス16,16
を設けるとともに、支持ボス16,16に対して支持ボ
ス軸芯X回りで揺動自在に駆動アーム17,17を夫々
軸支してある。一方、可動フレーム10の長手方向前後
二箇所にブラケット18,18を固定してあり、ブラケ
ット18,18を駆動アーム17,17の先端部に夫々
ピン連結してある。駆動アーム17,17に対しては、
アクチュエータとしての駆動シリンダ19,19が側部
フレーム10B,10Bに取り付けられ、ピストン部を
駆動アーム17,17に連結され、駆動シリンダ19,
19個々によって駆動アーム17,17が独立して駆動
揺動できるようになっている。
【0011】以上のような構成により、左右の可動フレ
ーム10,10に対して夫々前後一対の駆動シリンダ1
9,19が4個配置してあり、各駆動シリンダ19,1
9を独立して作動させ、作動量を制御することによっ
て、走行機体2をピッチング作動及びローリング作動を
行わせるようにしてある。尚、各駆動シリンダ19は単
動シリンダである。可動フレーム10,10の作動制御
形態としては、図4(イ)(ロ)に示すように、左右の
可動フレーム10の走行機体2に対する相対高さを異な
る状態に設定することによって、ローリング作動を行わ
せる単純ローリング制御形態がある。この場合には、前
後の駆動アーム17,17の揺動量、揺動方向は同一で
ある。図5に示すように、可動フレーム10の長手方向
前後端の走行機体2に対する高さを異なるものに設定す
ると、ピッチング作動を行わせる単純ピッチング制御形
態をとることができる。この場合には、左右後方側の駆
動アーム17,17の揺動量は同一であり、左右前方側
の駆動アーム17,17の揺動量は同一である。図6に
示すように、各4つの駆動アーム17の揺動量を異なる
動作量に設定するとローリングとピッチングの複合制御
形態をとることができる。
ーム10,10に対して夫々前後一対の駆動シリンダ1
9,19が4個配置してあり、各駆動シリンダ19,1
9を独立して作動させ、作動量を制御することによっ
て、走行機体2をピッチング作動及びローリング作動を
行わせるようにしてある。尚、各駆動シリンダ19は単
動シリンダである。可動フレーム10,10の作動制御
形態としては、図4(イ)(ロ)に示すように、左右の
可動フレーム10の走行機体2に対する相対高さを異な
る状態に設定することによって、ローリング作動を行わ
せる単純ローリング制御形態がある。この場合には、前
後の駆動アーム17,17の揺動量、揺動方向は同一で
ある。図5に示すように、可動フレーム10の長手方向
前後端の走行機体2に対する高さを異なるものに設定す
ると、ピッチング作動を行わせる単純ピッチング制御形
態をとることができる。この場合には、左右後方側の駆
動アーム17,17の揺動量は同一であり、左右前方側
の駆動アーム17,17の揺動量は同一である。図6に
示すように、各4つの駆動アーム17の揺動量を異なる
動作量に設定するとローリングとピッチングの複合制御
形態をとることができる。
【0012】次に、ローリング制御等を行わせる制御構
造について説明する。図7に示すように、マイクロコン
ピュータ等を備えた制御装置20によって制御を行う。
走行機体2に対してローリング作動を検出するローリン
グセンサ21及びピッチング作動を検出するピッチング
センサ22、走行機体2の左右傾斜角を設定するローリ
ング設定器23,走行機体2の前後傾斜角を設定するピ
ッチング設定器24を設けるとともに、各駆動シリンダ
19に対しては駆動ストロークを検出し制御装置20に
フィードバック信号を送るストロークセンサ25を設け
てある。又、各駆動シリンダ19に対しては、油圧源か
ら送られる油を制御する電磁弁26を設けてある。
造について説明する。図7に示すように、マイクロコン
ピュータ等を備えた制御装置20によって制御を行う。
走行機体2に対してローリング作動を検出するローリン
グセンサ21及びピッチング作動を検出するピッチング
センサ22、走行機体2の左右傾斜角を設定するローリ
ング設定器23,走行機体2の前後傾斜角を設定するピ
ッチング設定器24を設けるとともに、各駆動シリンダ
19に対しては駆動ストロークを検出し制御装置20に
フィードバック信号を送るストロークセンサ25を設け
てある。又、各駆動シリンダ19に対しては、油圧源か
ら送られる油を制御する電磁弁26を設けてある。
【0013】以上のような構成によって、ローリング及
びピッチング設定器23,24の設定値に維持するよう
に、ローリングセンサ21及びピッチングセンサ22か
らの情報に基づいて、各駆動シリンダ19の作動量を制
御し、走行機体2の姿勢を任意に変更できることにな
る。ここに、ローリングセンサ21及びピッチングセン
サ22を姿勢検出手段と称し、ローリング設定器23及
びピッチング設定器24を姿勢設定手段と称する。駆動
アーム17とブラケット18とで昇降リンク機構を構成
する。
びピッチング設定器23,24の設定値に維持するよう
に、ローリングセンサ21及びピッチングセンサ22か
らの情報に基づいて、各駆動シリンダ19の作動量を制
御し、走行機体2の姿勢を任意に変更できることにな
る。ここに、ローリングセンサ21及びピッチングセン
サ22を姿勢検出手段と称し、ローリング設定器23及
びピッチング設定器24を姿勢設定手段と称する。駆動
アーム17とブラケット18とで昇降リンク機構を構成
する。
【0014】以上、アクチュエータとして駆動シリンダ
19を昇降リンク機構を介して可動フレーム10を駆動
する形態をとっているが、駆動シリンダ19を直接可動
フレーム10と主フレーム7に亘って取り付けてもよ
い。このような構成によって、昇降リンク機構等を必要
とせず、構造の簡素化を図ることができる。
19を昇降リンク機構を介して可動フレーム10を駆動
する形態をとっているが、駆動シリンダ19を直接可動
フレーム10と主フレーム7に亘って取り付けてもよ
い。このような構成によって、昇降リンク機構等を必要
とせず、構造の簡素化を図ることができる。
【0015】〔別実施の形態例〕 (1) アクチュエータとしては、油圧シリンダ以外に
電動シリンダ等を使用してもよい。 (2) 上記した構成においては、可動フレーム10の
前後二箇所に昇降リンク機構とアクチュエータとを配置
した構成をとっているが、ローリング用として二つのシ
リンダを配置し、ピッチング用として二つのシリンダを
配置してもよい。
電動シリンダ等を使用してもよい。 (2) 上記した構成においては、可動フレーム10の
前後二箇所に昇降リンク機構とアクチュエータとを配置
した構成をとっているが、ローリング用として二つのシ
リンダを配置し、ピッチング用として二つのシリンダを
配置してもよい。
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】クローラ式走行装置とフレーム構造を示す側面
図
図
【図3】クローラ式走行装置とフレーム構造を示す平面
図
図
【図4】単純ローリング作動状態を示す作用図
【図5】単純ピッチング作動状態を示す作用図
【図6】ローリング、ピッチングの複合作動状態を示す
作用図
作用図
【図7】制御構成図
1 クローラ式走行装置 2 走行機体 19 アクチュエータ 20 制御手段
Claims (4)
- 【請求項1】 独立して作動する4つの昇降リンク機構
を介してクローラ式走行装置を走行機体に取り付けると
ともに、各昇降リンク機構に対してそれらを専用に駆動
する4つのアクチュエータを設け、前記走行機体をロー
リング作動及びピッチング作動可能に構成してあるコン
バインの姿勢変更装置。 - 【請求項2】 独立して作動する2つの昇降リンク機構
を前後に備えているクローラ走行装置を左右に一対配置
するとともに、前後左右に配置された前記4つの昇降リ
ンク機構を介して前記左右一対のクローラ式走行装置を
走行機体に取り付け、各昇降リンク機構に対してそれら
を専用に駆動する4つのアクチュエータを設け、前記走
行機体をローリング作動及びピッチング作動可能に構成
してあるコンバインの姿勢変更装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2にかかるコンバインの姿
勢変更装置において、走行機体の姿勢変化を検出する姿
勢検出手段を設けるとともに、走行機体の目標姿勢を設
定する姿勢設定手段を設け、姿勢検出手段の検出結果に
基づいて前記目標姿勢を維持するように、前記アクチュ
エータを駆動制御する制御手段を設けてあるコンバイン
の姿勢変更装置。 - 【請求項4】 前記アクチュエータが単動シリンダであ
る請求項1〜3のうちのいずれか一つに記載のコンバイ
ンの姿勢変更装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11075700A JP2000262134A (ja) | 1999-03-19 | 1999-03-19 | コンバインの姿勢変更装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11075700A JP2000262134A (ja) | 1999-03-19 | 1999-03-19 | コンバインの姿勢変更装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105292287A (zh) * | 2015-11-24 | 2016-02-03 | 冯林 | 一种基于履带的适用于复杂地形的运输车辆底盘 |
CN105329329A (zh) * | 2015-11-24 | 2016-02-17 | 冯林 | 一种适用于高起伏路面的履带传动机构 |
CN111547146A (zh) * | 2020-03-27 | 2020-08-18 | 金华职业技术学院 | 履带比压自适应机构 |
-
1999
- 1999-03-19 JP JP11075700A patent/JP2000262134A/ja active Pending
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---|---|---|---|---|
CN105292287A (zh) * | 2015-11-24 | 2016-02-03 | 冯林 | 一种基于履带的适用于复杂地形的运输车辆底盘 |
CN105329329A (zh) * | 2015-11-24 | 2016-02-17 | 冯林 | 一种适用于高起伏路面的履带传动机构 |
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