JP3252396B2 - コンバインの車体水平制御装置 - Google Patents

コンバインの車体水平制御装置

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JP3252396B2
JP3252396B2 JP03737291A JP3737291A JP3252396B2 JP 3252396 B2 JP3252396 B2 JP 3252396B2 JP 03737291 A JP03737291 A JP 03737291A JP 3737291 A JP3737291 A JP 3737291A JP 3252396 B2 JP3252396 B2 JP 3252396B2
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均 渡辺
靖 藤田
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Iseki and Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンバインの車体水
平制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】車体
の姿勢を水平状態にすることによって、脱穀選別作用等
を良好に維持できるが、特に湿田等においては車体の傾
斜が著しいために、車体にローリング制御やピッチング
制御装置等を設けて、走行装置が傾斜しても脱穀装置等
を支持する車台は水平な姿勢にあるように水平制御し、
又、脱穀装置が脱穀を行わない場合は、ローリング制御
やピッチング制御等は不要として制御停止する形態があ
る。この水平制御を停止したときに、自動的に車体の車
台とクローラフレームとが左右平行状となるように平行
制御を行わせる構成では、脱穀クラッチの切りによっ
て、水平姿勢にある車台が急に平行制御によって左右、
乃至前後等に傾斜して、操縦者に不快感を与え、危険な
こともある。又、一旦脱穀クラッチを切りにしても、穀
粒タンクに一杯に収容された籾を排出して後再び刈取作
業を続ける場合のように、車体姿勢を水平状態に維持し
たいことがある。
【0003】この発明は、このような場合は、脱穀クラ
ッチを切っただけでは水平制御から直ちに平行制御に戻
らないようにするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、刈取装置3
2で刈取られる穀稈の供給を受けて脱穀する脱穀装置3
3を搭載する車台5に対して、左右一対のクローラフレ
ーム9を平行状態にする平行制御姿勢と、このクローラ
フレーム9の傾斜に拘らず該車台5を水平状態にする水
平制御姿勢とを行うコンバインにおいて、該脱穀装置3
3に対する伝動の脱穀クラッチ35が切りであって、所
定以上の車速のとき、該水平制御姿勢の車台5を平行制
御姿勢に切換えることを特徴とする車体水平制御装置の
構成とする。
【0005】
【作用、及び発明の効果】機体の推進によって刈取装置
32で刈取られる穀稈が脱穀装置33へ供給されて脱穀
選別される。乾田のように刈取走行土壌面が平坦な条件
のもとでは、車台5に対して左右一対のクローラフレー
ム9が左右平行状態、又は前後平行状態であっても、水
平姿勢を維持できて、脱穀選別作用も円滑に行われる
が、湿田条件のもとでは、車台5の前後揺動や左右揺動
等が激しくなるから、水平制御を行わせる。この水平制
御では、車台5が前後、又は左右に傾斜されようとする
と、これによってクローラフレーム9との上下位置が変
更されて、ピッチング作動又はローリング作動によっ
て、車台5が前後方向及び左右方向に水平状に維持制御
される。
【0006】このような車体の平行制御と水平制御とを
行う姿勢制御において、水平制御による作業中に脱穀ク
ラッチ35が切りになっても、この車速が所定以上に達
しない遅速乃至停止状態にあるときは、該水平制御によ
る水平姿勢はそのまま保持されるため、穀粒タンクから
の籾排出等の作業はこの車台5の水平姿勢において行わ
れ、しかも、籾排出後は直ちに作業再開に移ることがで
きる。又、刈取を行わないで単に圃場を移動する場合の
ように、比較的高速で走行するときは、その車速が所定
以上に達することによって、水平制御姿勢から平行制御
姿勢に自動的に切換えられるため、手動で操作する必要
がない。
【0007】
【実施例】車体フレーム1は、角パイプ材を平面視方形
状の囲桁形態として、この車体フレーム1の左右外側に
おいて、前端部と後端部とにリンクピン10,11を突
出して、前後一対の平行リンク3,4を枢支し、この平
行リンク3,4の下端外側部にクローラフレーム9の前
後部をリンクピン12,13で枢支して、クローラフレ
ーム9を車体フレーム1に対して平行状態で上下動自在
の構成としている。左右の各クローラフレーム9には、
外側に沿って適数個の転輪14を転輪軸15で回転自在
にして配設し、これら各転輪14と後記スプロケット1
6との間に亘ってゴム材を主体とするクローラ2を掛け
渡して、駆動走行する構成としている。
【0008】車台5は、前後方向に沿う縦桁と横方向の
横桁等からなり、前記左右両側部の車体フレーム1の上
側部から後側部に亘って対向する支持ブラケット6が、
下側に突出して設けられ、この支持ブラケット6の前端
部は厚く後端部は薄くなるように下面を前方下部に傾斜
させて、この支持ブラケット6の前端部を、前記車体フ
レーム1の前端部において、平行リンク3のリンクピン
10よりも前位に設けられる横方向のピッチング軸17
回りに回動自在に支持する。又、この支持ブラケット6
の前端部は走行伝動ケース18から左右両側方へ突出す
るクローラ2駆動軸19のアクスルハウジング20に連
結し、このアクスルハウジング20の左右両側端部の駆
動軸19に、前記スプロケット16を設けている。
【0009】後部のピッチングブラケット7は、車台5
の後部下方に突出させて、車体フレーム1の後方に対向
し、ベルクランク21をリンクピン22で枢支し、この
ベルクランク21の前端部を、車体フレーム1後端に上
下回動自在に枢着23したリンク24にリンクピン25
で枢着して、ピッチングリンク8を構成し、このベルク
ランク21上端と車台5後端部との間に亘って連結する
ピッチングシリンダ26の油圧による伸縮によって、こ
のピッチングリンク8を上下に起伏揺動させて、車台5
をピッチング軸17回りに上下動する構成としている。
【0010】上記のような車台5は、支持ブラケット6
と、ピッチングブラケット7とが、車体フレーム1の前
方、後方部で下方に大きく突出する形態であるから、こ
の下側の車体フレーム1との間隔は大きく保つことがで
き、車台5の車体フレーム1に対するピッチング量も大
きくできる。平行リンク3,4を回動させる左右一対の
ローリングシリンダ27は、後部平行リンク4及びリン
クピン11と一体のローリングアーム28と、車体フレ
ーム1との間に連結され、又、前部平行リンク3及びリ
ンクピン10と一体のローリングアーム29と、該ロー
リングアーム28との間をロッド30で連結し、各ロー
リングシリンダ27の伸縮によって、クローラフレーム
9を車体フレーム1に対して上下動させて、車高を変
更、調節したり、左右にローリングさせることができ
る。
【0011】車台5上には、操縦席31、エンジン、刈
取装置32、脱穀装置33、及び穀粒タンク34等を搭
載して、コンバインを構成する。又、このエンジンによ
って駆動される油圧ポンプPによって前記ビッチングシ
リンダ26、及びローリングシリンダ27等を伸縮でき
る油圧回路36を有し、この油圧回路36には、ピッチ
ング制御弁37及び左右のローリング制御弁38等を設
け、手動操作や、車台5の傾斜角等を検出する傾斜セン
サ39,40によって連動制御する構成としている。
【0012】該油圧回路36には、刈取装置32を車台
5に対して上下動する刈取上下シリンダ41を設け、刈
取上、下弁42,43によって、この刈取上下シリンダ
41を伸縮して連動する構成である。44はアンロード
バルブ、45はリリーフバルブ、Tはタンクポートであ
る。マイクロコンピユータを有するコントローラCPU
の入力として、前記前後傾斜センサ39、左右傾斜セン
サ40の他に、車体の走行速を検出する車速センサ4
6、自動スイッチ47、手動レバーによってON、OF
Fされる左、右、前、後、上、下の各スイッチ48〜5
3、前記各ローリングシリンダ27やピッチングシリン
ダ26等の伸縮量を検出する各ストロークセンサ54,
55,56、エンジンの回転数を検出するエンジン回転
センサ57、及び脱穀クラッチの入切を検出する脱穀ク
ラッチセンサ58等を設けている。
【0013】このうち、該自動スイッチ47のONのと
きは、ローリング制御、及びピッチング制御が傾斜セン
サ40、39等の検出とストロークセンサ54,55,
56等のフィードバックとによって行われ、走行土壌面
の傾斜に拘らず、車台5をほぼ水平姿勢(図7のA)に
維持するように制御するものである。又、この自動スイ
ッチ47のOFFのときは、これらローリング制御やピ
ッチング制御等は行わず、車体フレーム1に対して左右
のクローラフレーム9を同高にするように平行姿勢(図
7のB)に作動する平行制御を行う。又、手動レバーに
よる各スイッチは、各ローリングシリンダ27、又はピ
ッチングシリンダ26の作動を手動操作で行うもので、
左スイッチ48のONでは車台5を左側へ傾斜し、右ス
イッチ49のONでは車台5を右側へ傾斜するようにロ
ーリングする。前スイッチ50、後スイッチ51のON
においても同様にしてピッチングする。又、上、下スイ
ッチ52,53は、車体フレーム1に対して左右のクロ
ーラフレーム9が同量平行的に上下動するものである。
【0014】脱穀クラッチセンサ58は、脱穀装置への
伝動を入り切りする脱穀クラッチ35の状態を検出する
ものであり、脱穀クラッチ35入りでONし、切りでは
OFFとなる。コントローラCPUの出力側には、ピッ
チング制御37、ローリング制御弁38、及びアンロー
ド44等のソレノイド59〜65を設け、前記いずれか
のセンサ乃至スイッチの操作によって出力し、ピッチン
グシリンダ26、又はローリングシリンダ27を伸縮さ
せて、車台5の姿勢制御を行わせるものである。
【0015】自動スイッチ47のONによって、水平制
御Aが行われている状態で、前記脱穀クラッチセンサ5
8が、脱穀クラッチ35の切りを検出しても、車速セン
サ46が一定以上の車速(例0.2m/sec)以上を
検出していなければ、平行制御Bが行われない(図2)
制御構成となっている。このため、コンバイン作業時
に、籾排出等のため一時的に脱穀クラッチ35を切るこ
とがあるが、車速が一定車速以下に遅く、又は停止して
いるときは、水平制御Aの姿勢を維持して、平行制御B
に戻らない。自動スイッチ47をOFFにするか、手動
レバーにより左、右、前、後スイッチ48〜51のいず
れかを操作することによって、平行制御B、又は平行に
するように作動させることができる。
【0016】又、該脱穀クラッチ35を切りにしても、
車速が所定以上のときは、水平制御Aから平行制御Bの
姿勢に自動的に切換えられるために、圃場で刈取を行わ
ないで比較的高速で走行するときは、手動で水平制御A
から平行制御Bへの切換操作を行うことを要しない。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の一実施例を示す。
【図1】制御ブロック図。
【図2】その一部制御のフローチャート。
【図3】油圧回路図。
【図4】クローラ走行装置の一部の側面図。
【図5】その平面図。
【図6】その正断面図。
【図7】その作動状態を示す正面図。
【図8】コンバインの側面図。
【符号の説明】
5 車台 9 クローラフレーム 32 刈取装置 33 脱穀装置 35 脱穀クラッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈取装置32で刈取られる穀稈の供給を
    受けて脱穀する脱穀装置33を搭載する車台5に対し
    て、左右一対のクローラフレーム9を平行状態にする平
    行制御姿勢と、このクローラフレーム9の傾斜に拘らず
    該車台5を水平状態にする水平制御姿勢とを行うコンバ
    インにおいて、該脱穀装置33に対する伝動の脱穀クラ
    ッチ35が切りであって、所定以上の車速のとき、該水
    平制御姿勢の車台5を平行制御姿勢に切換えることを特
    徴とする車体水平制御装置。
JP03737291A 1991-03-04 1991-03-04 コンバインの車体水平制御装置 Expired - Lifetime JP3252396B2 (ja)

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