JP3671451B2 - 刈取収穫機の車体水平制御装置 - Google Patents
刈取収穫機の車体水平制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3671451B2 JP3671451B2 JP05749495A JP5749495A JP3671451B2 JP 3671451 B2 JP3671451 B2 JP 3671451B2 JP 05749495 A JP05749495 A JP 05749495A JP 5749495 A JP5749495 A JP 5749495A JP 3671451 B2 JP3671451 B2 JP 3671451B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle body
- control
- harvesting
- horizontal control
- pitching
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Combines (AREA)
- Harvester Elements (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、コンバインのような刈取収穫機の車体水平制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、湿田での後進時には走行反力で機体が前傾斜になるが、コ−ナ旋回時に刈取部が圃場につかえて後進を困難にする場合がある。又、刈跡を後進(1方向刈)する場合、カッタ−による切ワラが走行ミションの下方に溜り後進を困難にする問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる従来技術の問題点を解消することを目的とし、つぎのような技術的手段を講じた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、左右一対の走行クロ−ラを備え、機体前部に刈取部を備えた刈取収穫機であって、車体走行の前後進を司る前後進変速手段と、車体を左右方向に方向転換する操向制御手段と、車体の前後方向傾斜を水平姿勢にピッチング制御するピッチング制御手段を具備し、前記前後進変速手段を後進に切換えると操向制御よりも優先して車体を後傾姿勢に制御する制御手段を設ける構成とし、さらに、車体水平制御中において、刈取脱穀クラッチが入り状態で刈取穀稈センサが切り状態になり、前記操向制御手段で機体を旋回させると、車体水平制御が自動的に切り状態となって、機体の姿勢を旋回前の状態に保持するように構成したことを特徴とする刈取収穫機の車体水平制御装置としたものである。
【0005】
【発明の作用】
旋回時に前後進変速手段を後進に切換えると、車体が操向制御に優先して後傾斜に制御される。さらに、車体水平制御中において、刈取脱穀クラッチが入り状態で刈取穀稈センサが切り状態になり、操向制御手段で機体を旋回させると、車体水平制御が自動的に切り状態となって、機体の姿勢を旋回前の状態に保持する。
【0006】
【発明の効果】
従って、従来は、操向制御優先のため、後傾姿勢変更動作が遅れ、刈取部が土中に突込んで泥を引っ掻き、後進を困難にするものであったが、この発明によると、後進時には車体が直に後傾斜に制御されるので、前後バランスが後方に移行し、走行反力で後方浮き上がり(前傾姿勢)にならずに走行できることになり、
上記問題点が解消され、湿田適応性が向上するものとなった。さらに、操向制御 手段による旋回時においては、車体水平制御を行わないので油圧回路が作動しなくなり、エンジンに多大の負荷がかかるのを防止できるようになる。また、特に、
刈取終了後、脱穀処理を行いながらの旋回にはエンジン馬力がとられ、エンジン回転の低下に伴い脱穀部の回転も低下し選別精度が悪くなることがあったが、このような不具合も防止できるようになる。
【0007】
【実施例】
以下本発明の1実施例を図面に基づいて説明する。図1はこの発明の実施例である刈取収穫機の車体水平制御装置を備えたコンバインの構成を示す概略側面図である。
コンバインの車体1は走行クロ−ラ2の回転により農地内を走行する。車体1の前部には刈取部3を備え、刈り取った穀稈を後方の脱穀部4に搬送供給し、この脱穀部で穀稈を脱穀する。5は前後進切換可能な油圧式無段変速装置(HST)の変速レバ−、6は左右方向の操作によって機体の進行方向を操向制御(左右走行クロ−ラのサイドクラッチを入り切りする。)する操向レバ−(パワステ)である。尚、この操向レバ−6は前後方向の操作によって刈取部を昇降制御するようにも構成している。
【0008】
次に車体水平制御装置の構成について具体的に説明する。車体フレ−ム7の後側寄りに支持軸8を設け、この支持軸8に左右のピッチングア−ム9を一体的に回動自在に設けると共に、車体フレ−ム7側に設けたピッチングシリンダ10によって揺動させるべく連動構成している。ピッチングア−ム9の先端にはリンク11を回動自在に設けている。左右のピッチングフレ−ム12は前端側のピッチング支点軸13周りに上下動する構成であり、後端を前記リンク11に連結している。ピッチングフレ−ム12の横外側下方に走行フレ−ム14を前後方向に設けている。走行フレ−ム14に複数の転輪15を回転自在に軸受して設けると共に、後端にはこの走行フレ−ム14に対して出入自在にして取付けるテンション輪体16を設けている。前記転輪15、テンション輪体16及び駆動スプロケット17間にはクロ−ラベルト2aを巻回している。
【0009】
ピッチングフレ−ム12の前後に支軸18,18を設けると共に、これら支軸18,18にはロ−リングア−ム19,19を各々設けている。これらロ−リングア−ム19の一端は走行フレ−ム14のピン20に回動自在に連結され、他端側は前後のロ−リングア−ム19,19が連結ロッド21で連結され、且つ、後側ロ−リングア−ム19の他端にはロ−リングシリンダ22が連結されている。
このロ−リングシリンダ22の伸縮によって前後のロ−リングア−ム19,19が前後の支軸18を回動中心として揺動され、ピッチングフレ−ム12に対して走行フレ−ム14が上下動するように構成している。
【0010】
ピッチングシリンダ10の伸長によってピッチングア−ム9が支持軸8周りに回動すると、リンク11を介してピチングフレ−ム12と左右の走行フレ−ム14とが一体的に前側のピッチング支点軸13を回動中心として下方へ回動されるよう連動構成している。
ロ−リングシリンダ22を伸長すると、前後のロ−リングア−ム19,19が一体的に前後の支軸18を回動中心として揺動され、走行フレ−ム14はピッチングフレ−ム12に対して平行状態を維持しながら下動されるよう連動構成している。
【0011】
自動制御形態を採る場合には、走行中において、車体1が左右に傾斜すると、
左右水平センサ23の傾斜検出値に基づき、左右一対の走行クロ−ラ2を車体1に対して昇降させて制御装置25による車体1のロ−リング制御が行われ、また、
車体1が前後に傾斜すると、前後水平センサ24の傾斜検出値に基づき、左右一対の走行クロ−ラ2を車体1に対して昇降させて制御装置25による車体1のピッチング制御が行われように構成する。
【0012】
また、このようなピッチング制御中において、車体旋回時に変速レバ−5の操作で車体を後進に切り換えると、車体が水平又は前傾姿勢(前下がり後上がり)にあるときには操向レバ−6による操向制御に優先して後傾姿勢(前上がり後下がり)信号が出力され、ピッチングシリンダ10の伸長によってピチングフレ−ム12が前側のピッチング支点軸13を回動中心として下方へ回動されて車体が後傾姿勢に制御されるよう構成している。
【0013】
なお、車体を後進に切り換えた時、車体の前後傾斜状態が後傾姿勢にあるときにはパワステ信号が優先出力されるようになっている。勿論、車体水平制御中でない場合や、車体前進中の場合にもパワステ信号が優先出力される構成である。
図3及び図4において、車体水平制御中、刈脱(刈取脱穀)クラッチ26「入り」の状態で、刈取穀稈センサ27がOFF(刈取穀稈が無くなったことを検出)した後、操向(パワステ)レバ−6の操作で機体を旋回すると、車体水平制御が自動的にOFFし、旋回前の状態を保持するように構成している。そして、操向レバ−を中立(直進制御)に戻すと水平制御は継続されるようになっている。
【0014】
車体水平制御を行うと油圧回路が作動するため、エンジンに多大の負荷がかかる。特に、刈取終了後、脱穀処理を行いながらの旋回にはエンジン馬力がとられ、エンジン回転の低下に伴い脱穀部の回転も低下し選別精度が悪くなる問題があったが、上記のように操向レバ−による旋回時には水平制御をOFFにすることで、かかる問題点を解消することができたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンバイン要部の概略側面図
【図2】 フロ−チャ−ト
【図3】 制御ブロック図
【図4】 フロ−チャ−ト
【符号の説明】
1 車体 2 走行クロ−ラ
3 刈取部 4 脱穀部
5 変速レバ− 6 操向レバ−(パワステレバ−)
7 車体フレ−ム 8 支持軸
9 ピッチングア−ム 10 ピッチングア−ム
11 リンク 12 ピッチングフレ−ム
13 ピッチング支点軸 14 走行フレ−ム
15 転輪 16 輪体
17 駆動スプロケット 18 支軸
19 ロ−リングア−ム 20 ピン
21 連結ロッド 22 ロ−リングシリンダ
23 左右水平センサ 24 前後水平センサ
25 制御装置
Claims (1)
- 左右一対の走行クロ−ラを備え、機体前部に刈取部を備えた刈取収穫機であって、車体走行の前後進を司る前後進変速手段と、車体を左右方向に方向転換する操向制御手段と、車体の前後方向傾斜を水平姿勢にピッチング制御するピッチング制御手段を具備し、前記前後進変速手段を後進に切換えると操向制御よりも優先して車体を後傾姿勢に制御する制御手段を設ける構成とし、
さらに、車体水平制御中において、刈取脱穀クラッチが入り状態で刈取穀稈センサが切り状態になり、前記操向制御手段で機体を旋回させると、車体水平制御が自動的に切り状態となって、機体の姿勢を旋回前の状態に保持するように構成したことを特徴とする刈取収穫機の車体水平制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05749495A JP3671451B2 (ja) | 1995-03-16 | 1995-03-16 | 刈取収穫機の車体水平制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05749495A JP3671451B2 (ja) | 1995-03-16 | 1995-03-16 | 刈取収穫機の車体水平制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08252021A JPH08252021A (ja) | 1996-10-01 |
JP3671451B2 true JP3671451B2 (ja) | 2005-07-13 |
Family
ID=13057288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05749495A Expired - Lifetime JP3671451B2 (ja) | 1995-03-16 | 1995-03-16 | 刈取収穫機の車体水平制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3671451B2 (ja) |
-
1995
- 1995-03-16 JP JP05749495A patent/JP3671451B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08252021A (ja) | 1996-10-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3013036B2 (ja) | コンバイン | |
JP2008062866A (ja) | 作業車両 | |
JP2000324934A (ja) | 収穫機の運転部構造 | |
JP3671451B2 (ja) | 刈取収穫機の車体水平制御装置 | |
JP2008141999A (ja) | 作業車両 | |
JP4886608B2 (ja) | 走行車両 | |
JP2890540B2 (ja) | コンバイン等の走行装置 | |
JP4250606B2 (ja) | 刈取収穫機の姿勢制御装置 | |
JP3182781B2 (ja) | コンバイン等の傾斜調節装置 | |
JP2009240205A (ja) | コンバインのピッチング制御装置 | |
JP2861141B2 (ja) | コンバインの走行制御装置 | |
JP2897292B2 (ja) | コンバインの走行制御装置 | |
JP2861145B2 (ja) | コンバイン等の姿勢制御装置 | |
JP5821169B2 (ja) | 刈取装置 | |
JPH0728066Y2 (ja) | コンバインの左右姿勢制御装置 | |
JP2000300046A (ja) | コンバイン等の走行速度制御装置 | |
JP2522031Y2 (ja) | コンバインのバランス調節装置 | |
JP2897290B2 (ja) | コンバイン等の走行制御装置 | |
JP3252396B2 (ja) | コンバインの車体水平制御装置 | |
JP3250101B2 (ja) | コンバインにおけるスピンターン制御装置 | |
JPH1175423A (ja) | 作業機の走行装置 | |
JP3719942B2 (ja) | 刈取収穫機の姿勢制御装置 | |
JPH114616A (ja) | コンバインの油圧装置 | |
JP3250106B2 (ja) | コンバインの姿勢制御装置 | |
JP3177980B2 (ja) | コンバイン等の作業機の走行装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040401 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041005 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041206 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050329 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050411 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080428 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110428 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428 Year of fee payment: 9 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |