JPH1175423A - 作業機の走行装置 - Google Patents

作業機の走行装置

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JPH1175423A
JPH1175423A JP23436797A JP23436797A JPH1175423A JP H1175423 A JPH1175423 A JP H1175423A JP 23436797 A JP23436797 A JP 23436797A JP 23436797 A JP23436797 A JP 23436797A JP H1175423 A JPH1175423 A JP H1175423A
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隆夫 秋山
Mikiya Shirakata
幹也 白方
Yasushi Fujita
靖 藤田
Koji Ito
孝司 伊藤
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 旋回時においても安全性が高く、かつ操舵装
置の操作性が優れた回転ハンドル式の走行機械を提供す
ること。 【解決手段】 左右一対のクローラをもち、回転ハンド
ルで操舵するコンバインにおいて、旋回時に走行速度V
の減速を開始する設定速度v以上で走行する状態で回転
ハンドルを操作してコンバインの旋回操作を行うとき、
回転ハンドルの遊び角±α以上の操作角(θ−α)に正
比例して車速減少量ΔVを演算して車速Vを減速するよ
うに制御する。直進走行は任意の高速で行うことがで
き、高速運転中に走行方向の変更を行おうとすると回転
ハンドルの操舵角(θ−α)に比例して定まる車速減少
量ΔVだけ自動的に車速Vの減速が行われるので、旋回
時に発生する遠心力による転倒モーメントが減衰されて
旋回操作が容易かつ安全になると共に、車速減少量ΔV
は回転ハンドルの操舵角(θ−α)に比例して定めてい
るので、緩やかな旋回をするとき車速減少量ΔVも小さ
く、作業能率の低下も小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバイン、ハー
ベスタなどの走行装置に関し、特に操舵装置に特徴を備
えたクローラ式走行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】クローラを有する走行装置の一つである
コンバインによる刈取り作業は、穀稈がほぼ直線状に多
数列に植設されている圃場において、分草具を穀稈列の
間に挿入して前進し、刈刃で穀稈の根元を切断し、刈り
取られた穀稈は脱穀装置に輸送されて脱穀される。刈取
作業に際して、圃場や穀物植生の状況によりコンバイン
の走行速度、走行方向、刈取装置の上下昇降などを操縦
しなければならず、オペレータは操作席において複数の
操作桿を同時あるいは次々と連続して操作する必要があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】クローラを有する走行
装置であるコンバインの走行方向の操舵手段として、近
時、乗用車、トラックなど自動車と同様に回転ハンドル
で操舵するコンバインが開発されているが、乗用車、ト
ラックなど自動車の回転ハンドルによる操舵では、回転
ハンドルを回転することにより自動車タイヤの舵取り角
度を変化させて走行方向の変更を行うのに対して、コン
バインでは、回転ハンドルによる操舵で左右一対のクロ
ーラに速度差を与えて方向変更を行うので、クローラの
速度差の与え方により旋回の程度にかなりの差異が生じ
ることになり、同一の回転ハンドル操作角度θでも自動
車に比べてコンバインの方が急旋回になりやすく、急旋
回時に回転方向外側へ大きな遠心力、したがってコンバ
インに転倒モーメントが作用し、コンバインが転倒する
おそれがある。そこで、本発明の課題は、旋回時におい
ても安全性が高く、かつ操舵装置の操作性が優れた回転
ハンドル式の走行装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は次の
構成により解決される。すなわち、回転式の操向操作具
を回転操作して走行方向の旋回操舵を行う作業機の走行
装置において、あらかじめ該走行装置の旋回時に車速の
減速を開始する車速を設定する車速設定手段と、前記車
速設定手段により設定された車速以上の車速で走行装置
が走行する状態で回転式の操向操作具の回転操作を行う
とき、回転式の操向操作具の遊び角以上の操作角度に応
じて車速が遅くなるように車速制御をする車速制御手段
とを備えた操舵装置を有する作業機の走行装置である。
【0005】本発明の作用効果についてクローラで走行
するコンバインについて説明する。
【0006】左右一対のクローラをもつコンバインなど
の走行装置の操舵を回転ハンドルを回転操作して行うも
のにおいて、車速設定器、車速センサ、車速モータなど
を具備し、コンバインの旋回時に走行速度Vの減速を開
始する速度vをあらかじめ車速設定器に設定しておき、
設定速度v以上で走行する状態で回転ハンドルを回転操
作してコンバインの旋回操作を行うとき、回転ハンドル
の遊び角±α以上の操作角度(θ−α)に正比例(正比
例とするのは一例に過ぎない)して車速減少量ΔVを演
算して車速Vを減速するように制御することを特徴とす
るクローラ式走行装置の操舵手段であるので、従来のコ
ンバインなどと同様に直進走行は任意の高速で行うこと
ができると共に、高速運転中であっても回転ハンドルを
回転操作して走行方向の変更を行おうとすると、回転ハ
ンドルの操舵角(θ−α)に比例して定まる車速減少量
ΔVだけ自動的に車速Vの減速が行われるので、コンバ
インなどの旋回時に発生する遠心力による転倒モーメン
トが減衰されて旋回操作が容易かつ安全になると共に、
車速減少量ΔVは回転ハンドルの操舵角(θ−α)に比
例して定めているので、操舵角θを小さく緩やかな旋回
をするとき車速減少量ΔVも小さく、コンバインの作業
能率の低下も小さい。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を用い
て説明する。本発明を一実施の形態を図1ないし図8に
より説明する。図1は本発明のコンバインの左側面図で
あり、図2はコンバインの正面図であり、図3は回転ハ
ンドルの説明斜視図であり、図4は走行動力の伝達経路
を示すブロック図であり、図5はコンバインの操舵関係
の制御回路を示す図であり、図6、図7はコンバインの
操舵関係の制御のフローを示す図であり、図8はコンバ
インの回転ハンドルの回転ハンドル操作角度θとクラッ
チ圧、ブレーキ圧、スピンクラッチ圧、車速減少量ΔV
の関係を示す図である。
【0008】図1および図2を参照して、コンバイン1
の車体フレーム2の下部側に土壌面を走行する左右一対
の走行クローラ3R、3Lを有する走行装置4を配設
し、該車体フレーム2の前端側に刈取装置6、植立穀稈
を分草する分草具8、植立穀稈を引き起こす引起しケー
ス、植立穀稈を刈り取る刈刃、刈り取られた穀稈を挟持
して後方に搬送する株元搬送装置12、供給搬送装置な
どが設けられ、車体フレーム2の上方には、供給搬送装
置から搬送されてくる穀稈を引き継いで搬送するフィー
ドチェーン9を有する脱穀装置10と、該脱穀装置10
で脱穀選別された穀粒を一時貯溜するグレンタンク11
が載置され、グレンタンク11の後部に図示しないオー
ガを連接して、グレンタンク11内の穀粒をコンバイン
1の外部に排出する構成としている。コンバイン1のオ
ペレータは操作席50に搭乗し、圃場などコンバイン1
の前方の状況を注視しながら、操作席50の前方に設け
た操作パネル17の各種計器を監視し、各種操作桿およ
び回転ハンドル60を操作して、コンバイン1の走行、
刈り取りなどの運転操作を行う。
【0009】図3は回転ハンドル60の部分のみを取り
だして示した斜視図である。回転ハンドル60は円環状
のハンドルホイール61を複数本のハンドルスポーク6
2でハンドルボス63に接続し、ハンドルボス63をハ
ンドルコラム64の頂部に固着する。ハンドルコラム6
4は図示しない軸支手段により回動自在に支承され、該
ハンドルコラム64の下方でハンドルコラム64の軸線
に垂直方向にハンドルアーム65を突出固着し、該ハン
ドルアーム65のハンドルコラム64から離隔した位置
にハンドルコラム軸と平行にピン66を植立し、該ピン
66にセンサヨーク68の一端を遊嵌し、該センサヨー
ク68の他端はハンドルポジションセンサ67の回動軸
に固着している。
【0010】こうしてハンドルポジションセンサ67の
回動軸をハンドルホイール61の回転角度に比例して回
動し、ハンドルポジションセンサ67はハンドルアーム
65、センサヨーク68を介して、ハンドルホイール6
1の回転角度に比例した信号を発信する。
【0011】図4を参照して、コンバイン1の走行駆動
力の伝達経路を説明すると、エンジン18(図2)の動
力はトランスミッシッヨン19(図2)の主変速機のハ
イドロスタティックトランスミッションHST20、お
よび副変速機21にて変速し、左右のクローラ3R、3
Lに伝動して任意の速度で走行する。右クローラ3R
は、副変速機21から右クラッチ24、右ブレーキ2
6、右スピンクラッチ28、右走行軸30R、右クロー
ラスプロケット32Rを経て駆動される。左クローラ3
Lは、副変速機21から左クラッチ25、左ブレーキ2
7、左スピンクラッチ29、左走行軸30L、左クロー
ラスプロケット32Lを経て駆動される。また、副変速
機21から逆転ギヤ22を経て右スピンクラッチ28、
右走行軸30R、右クローラスプロケット32Rを経て
右クローラ3Rを逆走駆動し、副変速機21から逆転ギ
ヤ22を経て左スピンクラッチ29、左走行軸30L、
左クローラスプロケット32Lを経て左クローラ3Lを
逆走駆動することもできる構成である。さらに副変速機
21の出力軸には回転速度検出器を取り付け、これをコ
ンバイン1の車速センサ21sとし、車速モータ20m
により主変速機HST20を調節して車速を変更できる
構成としている。
【0012】すなわち、コンバイン1を直進走行させる
場合は、トランスミッシッヨン19内において主変速機
のハイドロスタティックトランスミッションHST2
0、および副変速機21にて変速し、副変速機21から
右クラッチ24を接続(ON)、右ブレーキ26を不作
動(OFF)、右スピンクラッチ28を不作動(OF
F)にして、右走行軸30R、右クローラスプロケット
32Rを経て右クローラ3Rを前進駆動し、また副変速
機21から左クラッチ25を接続(ON)、左ブレーキ
27を不作動(OFF)、左スピンクラッチ29を不作
動(OFF)にして、左走行軸30L、左クローラスプ
ロケット32Lを経て左クローラ3Lを前進駆動し、右
クローラ3Rと左クローラ3Lとは等速前進するのでコ
ンバイン1は直進前進する。
【0013】コンバイン1を右に旋回走行させる場合は
以下に述べるように作動させる。右クラッチ24を開放
(OFF)にして副変速機21からの動力伝達を絶ち、
右ブレーキ26を作動(ON)させ、右スピンクラッチ
28は不作動(OFF)のままとして、右走行軸30
R、右クローラスプロケット32Rを経て右クローラ3
Rをブレーキ制動し、また副変速機21から左クラッチ
25を接続(ON)、左ブレーキ27を不作動(OF
F)、左スピンクラッチ29を不作動(OFF)にし
て、左走行軸30L、左クローラスプロケット32Lを
経て左クローラ3Lは前進駆動のままとするので、右ク
ローラ3Rの走行速度はブレーキ力により変化するがほ
とんどゼロであり、一方、左クローラ3Lは前進走行す
るのでコンバイン1は右に旋回する。この場合ブレーキ
26のブレーキ力がゼロであればクローラ3Rはフリー
状態でコンバイン1は緩旋回し、ブレーキ力増大に伴い
次第に急旋回する。コンバイン1を左に緩旋回または急
旋回走行させる場合は上記と左右反対の作動を行う。
【0014】コンバイン1を右に超急旋回させる場合は
以下に述べるように作動させる。右クラッチ24を開放
(OFF)にして副変速機21からの動力伝達を絶ち、
右ブレーキ26を不作動(OFF)とし、右スピンクラ
ッチ28は接続(ON)にすると、副変速機21から逆
転ギヤ22、右スピンクラッチ28、右走行軸30R、
右クローラスプロケット32Rを経て右クローラ3Rを
逆方向に走行させるように駆動し、副変速機21から左
クラッチ25を接続(ON)、左ブレーキ27を不作動
(OFF)、左スピンクラッチ29を不作動(OFF)
にして、左走行軸30L、左クローラスプロケット32
Lを経て左クローラ3Lは前進駆動のままとするので、
右クローラ3Rは逆進走行し、左クローラ3Lは前進走
行してコンバイン1はその場で右まわりに超急旋回す
る。コンバイン1を左に超急旋回させる場合は上記と左
右反対の作動を行う。
【0015】上記の作動は、図5に例示する制御回路9
0により制御される。すなわち、制御回路90の中央演
算制御装置CPU91の入力側には、ハンドルポジショ
ンセンサ67(図3)の出力信号、左ブレーキ圧力セン
サ27sの出力信号、右ブレーキ圧力センサ26sの出
力信号、左スピンクラッチ圧力センサ29sの出力信
号、右スピンクラッチ圧力センサ28sの出力信号、車
速センサ21s(図4)の出力信号をそれぞれ入力し、
さらに半固定抵抗器により構成される車速設定器92を
接続して設定車速vをあらかじめ入力できるようにす
る。CPU91は必要な演算処理と出力信号を発生し
て、CPU91の出力側に接続する左クラッチソレノイ
ド25a、右クラッチソレノイド24a、左ブレーキソ
レノイド27a、右ブレーキソレノイド26a、左スピ
ンクラッチソレノイド29a、右スピンクラッチソレノ
イド28a、および主変速機HST20を調節してコン
バイン1の車速Vを制御する車速モータ20m(図4)
をぞれぞれ制御する。
【0016】図6、図7に制御回路90による制御のフ
ローを示す。図6、図7の走行がスタートした後、ステ
ップS2で車速設定器92の設定車速vを読みとり、ス
テップS10でストップ信号の有無を調べてYESであ
ればステップS11でストップするが、NOであればス
テップS20へ進みハンドルポジションセンサ67のハ
ンドル操作角度θを読みとり、ステップS21でハンド
ル操作角度θが+αより大であるかを比較してNOであ
ればステップS31へ進み、ステップS31で−αより
小であるかを比較してNOであればステップS41へ進
み、右クラッチ24をONのままとし、さらにステップ
S42で左クラッチ25をONのままとする。すなわ
ち、ハンドル操作角度θが+αと−αとの間にあれば右
クラッチ24および左クラッチ25はともに接続状態に
ある。したがって右クローラ3Rおよび左クローラ3L
は等速で前進するので、コンバイン1は直進前進する。
制御のフローはステップS43のタイマーに進み、ここ
で所定時間経過後にステップS10へ戻り、以下同様に
制御のフローが繰り返される。
【0017】ステップS21でハンドル操作角度θが+
αより大で、YESであればステップS22に進み右ク
ラッチ24をOFFとし、ステップS23でハンドル操
作角度θが+βより大であるか比較してNOであればス
テップS24へ進み、ハンドル操作角度θにしたがって
ブレーキ圧を演算して、ステップS25で右ブレーキ2
6のブレーキ圧を制御したのちステップS50へ進む。
ステップS25で右ブレーキ26が作動してコンバイン
1は右旋回し、ブレーキ圧が大であるほど急旋回とな
る。
【0018】ステップS23でハンドル操作角度θが+
βよりも大であればステップS26に進み右スピンクラ
ッチ28をONに制御したのちステップS50に進む。
ステップS26で右スピンクラッチ28が作動して逆回
転ギヤ22(図4)の回転が伝達され、右クローラ3R
が逆進するのでコンバイン1は右に超急旋回する。
【0019】ステップS31でハンドル操作角度θが−
αよりも小、またステップS33で−βよりも小であれ
ば左急旋回し、ステップS31でハンドル操作角度θが
−αよりも小、またステップS33で−βよりも小であ
れば左超急旋回する制御が行われることは図6、図7に
示す通りである。
【0020】上記構成からなる装置の特徴はステップS
50以下にあり、ステップS50で車速センサ21s
(図4)の車速Vを読み込み、車速VがステップS51
においてステップS2であらかじめ読み込んだ車速設定
値vより大であるか比較して、NOであればステップS
43に進み、ステップS10に戻るが、ステップS51
においてYESであればステップS52へ進み、ハンド
ル操作角度θにしたがって車速減少量ΔVを演算し、ス
テップS53において車速Vを減少する制御信号を車速
モータ20m(図4)に与えたのちステップS43に進
み、ステップS10に戻る。すなわち、ハンドル操作角
度θが+αより大または−αより小でコンバイン1が旋
回を開始しようとするとき、コンバイン1の車速Vが設
定車速v未満の低速であれば車速Vは変更されないが、
設定車速vを超えていればハンドル操作角度θにより定
まる車速減少量ΔVだけ車速Vに応じたコンバイン1の
車速Vが低減される制御が行われる。
【0021】また、上記動作を図面で説明すると図8の
ようになる。図8(a)ないし(e)はいずれも横軸を
ハンドル操作角度θとして、縦軸はそれぞれ図8(a)
はハンドルポジションセンサ67のハンドルポジション
値、図8(b)は右クラッチ24、左クラッチ25のク
ラッチ圧、図8(c)は右ブレーキ26、左ブレーキ2
7のブレーキ圧、図8(d)は右スピンクラッチ28、
左スピンクラッチ29のスピンクラッチ圧、図8(e)
は車速減少量ΔV(車速V)を示す。図8(a)に示す
ように回転ハンドル60(図3)を回転操作するとハン
ドル操作角度θに正比例してハンドルポジション値が変
化する。図8(b)に示すようにハンドル操作角度θが
±α未満であればクラッチ圧はゼロであり、右クラッチ
24、左クラッチ25ともにONのままの、いわゆる回
転ハンドル60の遊び角度範囲であるが、操作角度θが
+αに達すると右クラッチ圧が上昇して右クラッチ24
がOFFになる。
【0022】図8(c)に示すようにブレーキ圧は操作
角度θが+αを超えると上昇しはじて操作角度θが+β
に達するまで操作角度θの増大に正比例して増大し、し
たがって右ブレーキ26のブレーキ力も増大する。操作
角度θが+αのときは右クラッチ24がOFF(図8
(b))で右ブレーキのブレーキ力がゼロ(図8
(c))であるから、右クローラ3Rはフリー状態にな
り、コンバイン1は右に緩やかに旋回する。操作角度θ
が+βのときは右ブレーキ26のブレーキ力は最大で、
右クローラ3Rは停止するのでコンバイン1は右に急旋
回する。操作角度θが+βを超えると右ブレーキ26の
ブレーキ圧はゼロになり(図8(c))、右スピンクラ
ッチ28のスピンクラッチ圧が上昇(図8(d))して
右スピンクラッチ28がONになるので右クローラ3R
は逆進して、コンバイン1は右に超急旋回する。
【0023】図8(e)に示すように車速減少量ΔV
はハンドル操作角度θが±α未満ではゼロであるが、ハ
ンドル操作角度θが+αを超えると車速減少量ΔVは操
作角度θに比例して増大し、ハンドル操作角度θが+β
で最大になり、+β以上では最大値のまま一定値を保持
する。すなわち、回転ハンドル60を遊び範囲を超え
て、操作角度θを+α以上に操作すると右ブレーキ26
が作動して右クローラ3Rを制動して右急旋回をさせる
が、同時に車速Vが設定車速vを超えていれば、ハンド
ル操作角度θに比例した車速減少量ΔVだけ車速Vを減
少するように作動することになる。図8(e)から明ら
かなように、ハンドル操作角度θが+αのときは右に緩
旋回するが、このとき車速減少量ΔVはゼロであり、ま
たハンドル操作角度θが+β以上の右超急旋回では車速
減少量ΔVは最大値のままである。
【0024】左旋回の場合は上述と左右反対に作動す
る。すなわち、回転ハンドル60を遊び範囲を超えて、
操作角度θを−α以下に操作すると左ブレーキ27が作
動して左クローラ3Lを制動して左急旋回をさせるが、
同時に車速Vが設定車速vを超えていれば、ハンドル操
作角度θに比例した車速減少量ΔVだけ車速Vを減少す
るように作動することになる。図8(e)から明らかな
ように、ハンドル操作角度θが−αのときは左に緩旋回
するが、このとき車速減少量ΔVはゼロであり、またハ
ンドル操作角度θが−β以下の左超急旋回では車速減少
量ΔVは最大値のままである。
【0025】このように左右一対のクローラ3R、3L
をもつコンバイン1などの走行装置の操舵を回転ハンド
ル60を回転操作して行うものにおいて、車速設定器9
2(図5)、車速センサ21s、車速モータ20mなど
を具備し、コンバイン1の旋回時に走行速度Vの減速を
開始する速度vをあらかじめ車速設定器92に設定して
おき、設定速度v以上で走行する状態で回転ハンドル6
0を回転操作してコンバイン1の旋回操作を行うとき、
回転ハンドル60の遊び角±α以上の操作角度(θ−
α)に正比例(正比例とするのは一例に過ぎない)して
車速減少量ΔVを演算して車速Vを減速するように制御
することを特徴とするクローラ式走行装置の操舵手段で
あるので、従来のコンバイン1などと同様に直進走行は
任意の高速で行うことができると共に、高速運転中であ
っても回転ハンドル60を回転操作して走行方向の変更
を行おうとすると回転ハンドル60の操舵角(θ−α)
に比例して定まる車速減少量ΔVだけ自動的に車速Vの
減速が行われるので、コンバイン1などの旋回時に発生
する遠心力による転倒モーメントが減衰されて旋回操作
が容易かつ安全になると共に、車速減少量ΔVは回転ハ
ンドル60の操舵角(θ−α)に比例して定めているの
で、操舵角θを小さく緩やかな旋回をするとき車速減少
量ΔVも小さく、コンバイン1の作業能率の低下も小さ
い。
【0026】上記図1ないし図8に示す実施の形態のコ
ンバイン1などの走行装置の変形例を図9ないし図11
に示す。本例は図9の操作席50付近の一部破断斜視図
に示すように、コンバイン1の車体フレーム2の下方に
クローラ3による走行装置4を配置し、車体フレーム2
の右前方上部に操作席50を配置し、該操作席50の前
部に操作パネル17を設けて、該操作パネル17には回
転ハンドル60を回転自在に植立し、かつ詳細を後述す
る感度調節ダイヤル94を配設して走行装置の操作性を
向上させる。
【0027】この場合の作動は、図10に例示する制御
回路90により制御される。すなわち、制御回路90の
中央演算制御装置CPU91の入力側には、ハンドルポ
ジションセンサ67(図3)の出力信号、左ブレーキ圧
力センサ27sの出力信号、右ブレーキ圧力センサ26
sの出力信号、左スピンクラッチ圧力センサ29sの出
力信号、右スピンクラッチ圧力センサ28sの出力信
号、および可変抵抗器により構成され操作パネル17に
設置した感度調節ダイヤル94の出力信号をそれぞれ入
力し、CPU91は必要な演算処理と出力信号を発生し
て、CPU91の出力側に接続する左クラッチソレノイ
ド25a、右クラッチソレノイド24a、左ブレーキソ
レノイド27a、右ブレーキソレノイド26a、左スピ
ンクラッチソレノイド29a、および右スピンクラッチ
ソレノイド28をぞれぞれ制御する。
【0028】図11に作用図を示すが、図11(a)な
いし(c)はいずれも横軸をハンドル操作角度θとし
て、縦軸はそれぞれ図11(a)はハンドルポジション
センサ67のハンドルポジション値、図11(b)は右
クラッチ24、左クラッチ25のクラッチ圧、図11
(c)は右ブレーキ26、左ブレーキ27のブレーキ圧
を示す。図11(a)に示すように回転ハンドル60
(図3、図9)を回転操作するとハンドル操作角度θに
正比例してハンドルポジション値が変化する。図11
(b)に示すようにハンドル操作角度θが±α未満であ
ればクラッチ圧はゼロであり、いわゆる回転ハンドル6
0の遊び角度範囲であるが、操作角度θが+αに達する
と右クラッチ圧が上昇して右クラッチ24がOFFにな
る。図11(c)に示すようにブレーキ圧は操作角度θ
が+αを超えると上昇しはじめて操作角度θが+βに達
するまで操作角度θの増大に正比例して増大するため、
右ブレーキ26のブレーキ力も増大する。操作角度θが
+αのときは右クラッチ24がOFF(図11(b))
で右ブレーキ26のブレーキ力がゼロ(図11(c))
であるから、右クローラ3Rはフリー状態になり、コン
バイン1は右に緩やかに旋回する。操作角度θが+βの
ときは右ブレーキ26のブレーキ力は最大で、右クロー
ラ3Rは停止するのでコンバイン1は右に急旋回する。
【0029】このように感度調節ダイヤル94を設けて
コンバイン1のオペレータが回転ハンドル60の同一ハ
ンドル操作角度θにおけるブレーキ圧を調整可能とした
構成を採用し、感度調節ダイヤル94を鈍感側に設定す
ると上述のようにブレーキ圧が作用し、感度調節ダイヤ
ル94を敏感側に設定すると、ブレーキ圧を調整する比
例減圧弁のソレノイド駆動電流を鈍感側に設定したとき
よりも大に制御して、制御油圧流量を大にし、ブレーキ
圧を大にして、その結果として同一ハンドル操作角度θ
におけるブレーキ圧が大になるよう作用する。換言すれ
ば、感動設定ダイヤル94を鈍感側に設定した場合にハ
ンドル操作角度θ=αにおいてブレーキ圧が立ち上がり
はじめ、ハンドル操作角度θ=βにおいてブレーキ圧が
最大値に達するのに対して、感動設定ダイヤル94を敏
感側に設定した場合にハンドル操作角度θ=αにおいて
ブレーキ圧が立ち上がりはじめ右緩旋回することは同様
であるが、ハンドル操作角度θ=β’においてブレーキ
圧が最大値に達して、コンバイン1は右急旋回する。ハ
ンドル操作角度β’はβよりも小さいから、いわゆるハ
ンドルの効きが良い状態となる。
【0030】左旋回の場合は上述と左右反対に作用す
る。また、ブレーキ圧が最大値に達した後にさらにハン
ドル操作角度θを大にした場合の作動はスピンクラッチ
を作動させて超急旋回とすることもできるし、図6、図
7のようにハンドル操作角度θ増大に比例して車速減少
量を増大することもできる。
【0031】このようにコンバイン1のオペレータは感
動調節ダイヤル94でハンドル操作角度θに対して任意
のブレーキ圧の設定ができるので、オペレータ自身のも
っとも適合した設定のもとでコンバイン1の旋回操作を
行うことができる。
【0032】上記図1ないし図8に示す実施の形態のコ
ンバイン1などの走行装置の操作性向上と旋回時の安全
性を向上させた変形例を図12ないし図16に示す。図
12の操作席50付近の一部破断斜視図に示すように、
コンバイン1の車体フレーム2の下方にクローラ3より
なる走行装置4を配置し(図9参照)、車体フレーム2
の右前方上部に操作席50を配置し、該操作席50の前
部に操作パネル17を設けて、該操作パネル17には回
転ハンドル60を回転自在に植立し、かつ詳細を後述す
るスピンターン車速設定ダイヤル93を配設する。
【0033】本例においては、図13に例示する制御回
路90により制御されるが、その回路90における前記
図5の制御回路との違いは車速設定器92の代わりに車
速変更ダイヤル93を接続したことであり、制御回路9
0による制御のフローは図14、図15に示すように、
ステップS1でスタートし、ステップS3でスピンター
ン車速設定ダイヤル93の設定車速vを読みとり、ステ
ップS10でストップ信号の有無を調べてYESであれ
ばステップS11でストップするが、NOであればステ
ップS20へ進みハンドルポジションセンサ67のハン
ドル操作角度θを読みとり、ステップS21でハンドル
操作角度θが+αより大であるかを比較する判断をし、
以下図6、図7に示した動作と同一動作をする。
【0034】この場合の作用図は図16に示すようにな
る。図16(a)に示すように回転ハンドル60(図
3)を回転操作するとハンドル操作角度θに正比例して
ハンドルポジション値が変化する。図16(b)に示す
ようにハンドル操作角度θが+αに達すると右クラッチ
圧が上昇して右クラッチ24がOFFになる。図16
(c)に示すようにブレーキ圧は操作角度θが+αを超
えると上昇しはじめて操作角度θが+βに達するまで操
作角度θの増大に正比例して増大し、したがって右ブレ
ーキ26のブレーキ力も増大する。操作角度θが+αの
ときは右クラッチ24がOFF(図16(b))で右ブ
レーキのブレーキ力がゼロ(図16(c))であるか
ら、右クローラ3Rはフリー状態になり、コンバイン1
は右に緩やかに旋回する。
【0035】操作角度θが+βのときは右ブレーキ26
のブレーキ力は最大で、右クローラ3Rは停止するので
コンバイン1は右に急旋回する。操作角度θが+βを超
えると右ブレーキ26のブレーキ圧はゼロになり(図1
6(c))、右スピンクラッチ28のスピンクラッチ圧
が上昇して右スピンクラッチ28がONになる(図16
(d))ので右クローラ3Rは逆進して、コンバイン1
は右に超急旋回する。
【0036】図16(e)に示すように車速減少量ΔV
はハンドル操作角度θが±α未満ではゼロであるが、ハ
ンドル操作角度θが+αを超えると車速減少量ΔVは操
作角度θに比例して増大し、車速減少量ΔVの増大の程
度は設定車速vが小の時ほど大であり、ハンドル操作角
度θが+βでそれぞれ設定車速vにより定まる最大値に
なり、+β以上では最大値のまま一定値を保持する。す
なわち、回転ハンドル60を遊び範囲を超えて操作角度
θを+α以上に操作すると、右ブレーキ26が作動して
右クローラ3Rを制動して右急旋回をさせるが、同時に
車速Vが設定車速vを超えていれば、ハンドル操作角度
θに比例しかつ設定車速vに反比例した車速減少量ΔV
だけ車速Vを減少するように作動することになる。図1
6(e)から明らかなように、ハンドル操作角度θが+
αのときは右に緩旋回するがこのとき車速減少量ΔVは
ゼロであり、またハンドル操作角度θが+β以上の右超
急旋回ではΔVは最大値で一定のままであり、かつ設定
車速vが小のほど車速減少量ΔVは大となる。
【0037】左旋回の場合は上述と左右反対に作動す
る。すなわち、回転ハンドル60を遊び範囲を超えて操
作角度θを−α以下に操作すると、左ブレーキ27が作
動して左クローラ3Lを制動して左急旋回をさせるが、
同時に車速Vが設定車速vを超えていれば、ハンドル操
作角度θに比例しかつ設定車速vに反比例した車速減少
量ΔVだけ車速Vを減少するように作動することにな
る。図16(e)から明らかなように、ハンドル操作角
度θが−αのときは左に緩旋回するがこのとき車速減少
量ΔVはゼロであり、またハンドル操作角度θが−β以
下の左超急旋回ではΔVは最大値で一定のままであり、
かつ設定車速vが小のほど車速減少量ΔVは大となる。
【0038】こうして同一のコンバイン1を熟練したオ
ペレータと未熟練のオペレータとが交互に使用する場合
でも、熟練したオペレータはスピンターン車速設定ダイ
ヤル93で設定車速vを高く設定して、車速Vを高速の
まま直進走行作業を行い、かつ回転ハンドル60を操作
して旋回操舵を行う場合に車速減少量ΔVを小にするこ
とができ、したがって大きく減速しないで旋回できるの
で安全性を配慮しながら作業能率を低下しないで済む。
また、未熟練のオペレータはスピンターン車速設定ダイ
ヤル93で設定車速vを低く設定しておけば、直進走行
作業を高速で行っても回転ハンドル60を操作して旋回
操舵を行う場合には車速減少量ΔVが大であり、かつ直
進時の車速Vが小であっても設定車速vが小であるから
旋回時には必ず減速してから旋回できるので安全性を高
くする。
【0039】なお、設定車速vを変更した場合の同一の
ハンドル操作角度θに対する車速減少量ΔVを変更でき
るように構成することも可能であり、また設定車速vを
スピンターン車速設定ダイヤル93で変更しても同一の
ハンドル操作角度θに対する車速減少量ΔVを一定値と
することも可能である。
【0040】上記図1ないし図8に示す実施の形態のコ
ンバイン1などの走行装置の安全性および操作性の向を
図った走行装置の回転ハンドル部分の変形例を図17に
示す。
【0041】自動車の操舵では、回転ハンドルを回転す
ることにより自動車タイヤの舵取り角度を変化させて走
行方向の変更を行うので、自動車タイヤの方向から容易
に操舵状態を視認できるが、クローラ3よりなる走行装
置4を有するコンバイン1などの走行装置では、自動車
と類似な回転ハンドル60による操舵であっても、左右
のクローラ3R、3Lに速度差を与えることによって方
向変更を行うので、クローラ3R、3Lの状態から外見
的に操舵状態を視認することはできないので、コンバイ
ン1を停止する前に旋回操作が行われていると、次回に
始動したときに予期しない急旋回をするというおそれが
ある。
【0042】図17に示す例では走行装置の回転ハンド
ル60の部分のみを取りだして示した斜視図であり、回
転ハンドル60は円環状のハンドルホイール61を複数
本のハンドルスポーク62でハンドルボス63に接続
し、該ハンドルボス63をハンドルコラム64の頂部に
固着し、ハンドルコラム64は図示しない軸支手段によ
り回動自在に支承され、該ハンドルコラム64の下方で
ハンドルコラム64の軸線に垂直方向にハンドルアーム
65を突出固着し、該ハンドルアーム65のハンドルコ
ラム64から離隔した位置にハンドルコラム軸と平行に
ピン66を植立し、該ピン66にセンサヨーク68の一
端を遊嵌し、該センサヨーク68の他端はハンドルポジ
ションセンサ67の回動軸に固着している。
【0043】そして、ハンドルポジションセンサ67に
ハンドルホイール61の回転角度に比例した信号を発信
させるために、回転ハンドル60において、ハンドルア
ーム65のピン66の付近の左右に張力バネ69R、6
9Lの端部を接続し、該張力バネ69R、69Lのそれ
ぞれの他端部は該張力バネ69R、69Lに適切な張力
を付与する状態で固定点70R、70Lに接続する構成
とする。
【0044】上記構成により、たとえば回転ハンドル6
0のハンドルホイール61を右に旋回すると、ハンドル
アーム65に接続した張力バネ69Lが展伸されてバネ
力が増大し、該バネ力はハンドルホイール61の右旋回
に逆らう方向に作用するので、結局ハンドルホイール6
1を中立位置に復帰させるように作用する。ハンドルホ
イール61を左に回転すると上述と左右反対に作用す
る。
【0045】すなわち上述の張力バネ69Rおよび69
Lは回転ハンドル60の中立位置復帰バネとして作用す
るので、オペレータは回転ハンドル60を操舵したとき
ハンドルホイール61の回転状態を該ハンドルホイール
61の反力から感知できると共に、ハンドルホイールを
回転したままコンバイン1の運転を停止しても、オペレ
ータがハンドルホイール61から手を離せばハンドルホ
イール61は自動的に中立位置に復帰するので、次回に
コンバインを始動するときに急旋回することがなく、安
全性および操作性を高くすることができる。
【0046】なお、上記図17の装置の変形例として図
18のコンバイン1の始動時の制御のフローに示すよう
に、回転ハンドル60が中立位置にあることをエンジン
18(図4)の始動条件とすれば、回転ハンドル60が
中立位置以外の回転したままの位置にある状態ではエン
ジン18の始動ができないので、コンバイン1が始動直
後に急旋回することを完全に回避することができて安全
性をさらに向上することができる。
【0047】上記図1ないし図8に示す実施の形態のコ
ンバイン1などの走行装置の変形例を図19ないし図2
4に示す。この場合は、コンバイン1などのクローラ3
を走行装置4とし車高上下および車体のローリングが可
能な走行装置のローリング制御に関する操作性向上およ
び安全性向上の課題が解決できる。
【0048】図19は本発明の実施の形態をコンバイン
1に適用した場合のコンバイン1の左側面図であり、図
20は車体フレーム2および走行装置4の一部切り欠き
断面を含む側面図であり、図21は車体フレーム2およ
び走行装置4の一部切り欠き断面を含む平面図であり、
図22は操作席50付近の斜視図であり、図23は回転
ハンドル60の断面図であり、図24は図23のA−A
線矢視側面図である。
【0049】図19において、コンバイン1、車体フレ
ーム2、左右一対の走行クローラ3R、3L、走行装置
4、刈取装置6、分草具8、フィードチェーン9、脱穀
装置10、グレンタンク11、操作パネル17、操作席
50及び回転ハンドル60などが設けられている。
【0050】左右一対のクローラ3R、3Lを走行装置
4とする走行装置、特にコンバイン1では湿地帯、湿田
を走行する際に車高を高くし、また左右方向の傾斜地な
どを走行する際に車体をローリングすなわち車体フレー
ム2を傾斜地と反対の左右方向に傾斜させて車体上部に
搭載する装置類を水平に保持し、さらに前後方向の傾斜
地に対してピッチングすなわち車体フレーム2を傾斜地
と反対の前後方向に傾斜させることが必要であり、その
ために車体フレーム2を昇降する昇降手段103および
車台2を前後方向に傾斜する前後傾斜手段104が設け
られている。
【0051】車高を上下し、かつローリングできるコン
バイン1を示す図19ないし図21において、該コンバ
イン1の走行装置4は、無端帯状のクローラ3と、該ク
ローラ3を駆動する駆動スプロケット32と、所定間隔
をおいて設けられていてクローラ3を地面に接地させる
複数の接地転輪116と、地面の凹凸に対応する可動転
輪117と、前記接地転輪116と可動転輪117を支
持するトラックローラフレーム118と、クローラ3に
張力を与える移動スプロケット119と、該移動スプロ
ケット119を移動調節する調節装置120と、クロー
ラ3の垂れ下がりを防止する支持転輪121等から構成
されていて、これと同じ構成のものが左右一対に設けら
れている。
【0052】前記昇降手段103は前述の走行装置4の
左右に、左右の昇降が個別にできるように各々設けられ
ているが、左右の昇降手段103を同時に作動させれば
車体フレーム2の全体を昇降させることができ、左右の
昇降手段103を個別に作動させれば車体フレーム2を
左右方向傾斜すなわちローリングさせることができる。
【0053】昇降手段103は次のように構成される。
トラックローラフレーム118には、その前部に前部ア
ーム122がピン123に遊嵌連結し、後部には後部ア
ーム124がピン125に遊嵌連結している。前部アー
ム122の他端は、車体フレーム2に固定されている支
持台126の前部ローリング軸127に遊嵌連結してい
て、さらに、前部ローリング軸127にはアーム130
が遊嵌連結している。前部アーム122とアーム130
は連結固定されている。前記後部アーム124の他端
は、車体フレーム2に固定している連結アーム129の
後部ローリング軸128に遊嵌連結していて、さらに、
後部ローリング軸128にはアーム131が遊嵌連結し
ている。後部アーム124とアーム131は連結固定さ
れている。また、アーム130とアーム131は、連結
ロッド132で遊嵌連結していて、さらに、前記アーム
131の端部には、油圧シリンダ133のピストンロッ
ド134の端部が遊嵌連結している。油圧シリンダ13
3は車体フレーム2に対して遊嵌しているプレート13
3aに遊嵌していて、その遊嵌軸心からプレート133
bが設けられ、その端部はピッチングアーム139に連
結している。
【0054】前記プレート133bは油圧シリンダ13
3のピストンロッド134を移動可能にするためのもの
である。また、前記プレート133aにて油圧シリンダ
133をつり下げ状態としているのは、ピッチング油圧
シリンダ143を作動させたときにおいて、油圧シリン
ダ133のピストンロッド134が移動しないためのも
のである。
【0055】なお、ピッチング油圧シリンダ143など
の機能については後述する。油圧シリンダ133のピス
トンロッド134を伸ばすと、図20に示す左側面図に
おいて、アーム131は時計方向に回転して連結ロッド
132を引っ張り、該連結ロッド132はアーム130
を時計方向に回転させる。すると、後部アーム124と
前部アーム122は共に時計方向に回転して、これによ
り、トラックローラフレーム118は車体フレーム2に
対して下方へと下がる。左右の油圧シリンダ133のピ
ストンロッド134を同時に伸ばすと、地面に対して
は、車体フレーム2を上昇させることになる。
【0056】また、油圧シリンダ133のピストンロッ
ド134を縮めると、前述の作動と反対に作動するの
で、トラックローラフレーム118は車体フレーム2に
対して上方へと上がる。左右の油圧シリンダ133のピ
ストンロッド134を同時に短縮すると、地面に対して
車体フレーム2は下降することになる。
【0057】前記油圧シリンダ133はコンバイン1が
左右方向傾斜(ローリング)したときにおいて、その修
正に使用する。たとえば、圃場の影響でコンバイン1の
走行装置4が左側に傾斜すると、車台フレーム2も左側
に傾斜してしまい、該車台フレーム2に載置されている
操作席50も左側に傾斜するので、操作席50に搭乗す
るオペレータの乗り心地が悪くなると共に、搭載されて
いる脱穀装置10も左側に傾斜して脱穀した穀粒の選別
も悪くなる。そこでこのようなときは、左側の油圧シリ
ンダ133のピストンロッド134を伸ばして、車台フ
レーム2の左側を上昇させて車台フレーム2をほぼ水平
にするよう制御(ローリング制御)する。コンバイン1
が右側に傾斜したときは右側の油圧シリンダ133のピ
ストンロッド134を伸張して車台フレーム2の右側を
上昇させるのである。
【0058】図22の上記コンバイン1の操作席50付
近の一部破断斜視図に示すように、コンバイン1の車体
フレーム2の下方にクローラ3よりなる走行装置4を配
置し(図9参照)、車体フレーム2の右前方上部に操作
席50を配置し、該操作席50の前部に操作パネル17
を設けて、該操作パネル17には回転ハンドル60を回
転自在に植立し、かつ操作パネル17に回転ハンドル6
0のコラム64が左右動できる長穴17aおよび該回転
ハンドル60のコラム64の左右動を停止するロック装
置79が設けられている。
【0059】図23は上記図22の回転ハンドル60の
一部縦断面図であり、ハンドルホイール61により回動
されるハンドルコラム64は二つのシールつきベアリン
グ64aおよび64bで回転自在に支承され、ベアリン
グ64aおよび64bはハンドルハウジング縦72aに
嵌着され、該ハンドルハウジング縦72aと一体のハン
ドルハウジング横72bの両側面にジャーナル73およ
び74を突出して該ジャーナル73および74をベアリ
ング73aおよび74aで回動自在に支承し、ハンドル
ハウジング横72bの内部にはハンドルアーム65、ピ
ン66、センサヨーク68およびハンドルポジションセ
ンサ67を内蔵して、以下に述べるハンドルコラム64
を左右に移動する操作を行っても、操舵のためのハンド
ルホイール61の回転角は正確にハンドルポジションセ
ンサ67に伝達できる構造としている。
【0060】ハンドルコラム64は回転ハンドル60の
ハンドルホイール61をオペレータが左右方向に移動す
ることによりハンドルハウジング72aおよび72bが
ジャーナル73および74を回動中心として回動して、
図24に示すように回転ハンドル60のハンドルホイー
ル61を右方向に押したときにはハンドルハウジング7
2aに固着したプッシュレバー75aがローリングスイ
ッチ75を押してスイッチ回路をONにして図示しない
制御回路に信号を送り、コンバイン1を右下がりにさせ
る制御信号出力により車体フレーム昇降手段103を作
動させて右にローリングさせ、また、回転ハンドル60
のハンドルホイール61を左方向に押したときにはハン
ドルハウジング72aに固着したプッシュレバー76a
がローリングスイッチ76を押してスイッチ回路をON
にして図示しない制御回路に信号を送り、コンバイン1
を左下がりにさせる制御信号出力により車体フレーム昇
降手段103を作動させて左にローリングさせるように
作用する。
【0061】なお、ハンドルハウジング72aは左右方
向から張力バネ77および78により引っ張って常時は
ハンドルコラム64を中立位置に静止するようにし、か
つハンドルコラム64を左右方向に移動操作する場合に
オペレータに対して適当な反力荷重を感知させる構成と
し、また、路上走行時などローリング操作を行う必要が
ない場合に誤操作してローリングさせることを避けるた
めに、操作パネル17に設けたハンドルロック装置79
により回転ハンドル60の左右動をロックできる構成と
している。
【0062】上記構成において、オペレータは回転ハン
ドル60から手を離すことなく回転ハンドル60で操舵
操作を行いながら、該回転ハンドル60を左右移動させ
て走行装置のローリング操作を制御できるので、コンバ
イン1などのローリング操作が極めて容易になり、かつ
ロック装置79(図22)により回転ハンドル60の左
右移動をロックできるので不用意な誤操作によるローリ
ングを防止できて安全性を向上できる。
【0063】車高上下および車体のピッチングが可能な
走行装置のピッチング制御に関する操作性向上および安
全性向上のためのコンバイン1などの走行装置の変形例
を図19ないし図21ならびに図25ないし図28に示
す。
【0064】図20は本発明をコンバイン1に適用した
場合のコンバイン1の車体フレーム2および走行装置4
の一部切り欠き断面を含む側面図であり、図21は車体
フレーム2および走行装置4の一部切り欠き断面を含む
平面図であり、図25はピッチング動作中の車体フレー
ム2と車体フレーム傾斜手段104の側面図であり、図
26は操作席50付近の斜視図であり、図27は回転ハ
ンドル60の断面図であり、図28は図27のB−B線
矢視側面図である。
【0065】図19、図18、図19は既に他のコンバ
インの実施の形態で説明したとおりである。図20およ
び図21ならびに図25において、車台フレーム2の前
後方向の傾斜手段104は、連結アーム129の一端は
ピッチングアーム139とピン138で連結されてい
て、該ピッチングアーム139は、車台フレーム2に対
して軸140にて遊嵌連結されている。具体的には該軸
140は走行フレーム141に軸受け142にて回動可
能に支持されている。コンバイン1の前進方向に対して
右側のピッチングアーム139のみ、上方に突出してい
て(突出部139a)、その端部には車台フレーム2に
対して遊嵌しているピッチング油圧シリンダ143のピ
ストンロッド144の端部が遊嵌している。
【0066】ピストンロッド144を伸張すると、ピッ
チングアーム139は軸140を支点にして時計回りに
回動する。ピン138もピッチングアーム139と共に
時計回りに回動するので、連結アーム129、後部ロー
リング軸128、後部アーム124、ピン125は上昇
する。該ピン125はトラックローラーフレーム118
の後部を上昇させるので、車台フレーム2の後部とクロ
ーラ3、走行装置4との間の間隔は短くなり、後ろ下が
り傾斜、すなわち車台フレーム2は前上がり傾斜とな
る。
【0067】ピストンロッド144を短縮すると前述と
反対の動きとなり、車台フレーム2の後部とクローラ
3、走行装置4との間隔は長くなり、後ろ上がり傾斜す
なわち車台フレーム2は前下がり傾斜となる。
【0068】このようにピッチングの動きは、基本的に
はコンバイン1の前後方向の傾斜をほぼ水平にするため
のものである。圃場面が湿田のときには、コンバイン1
は前後方向にも大きく傾斜するので、たとえば走行装置
4と共に車台フレーム2が前側に傾斜するとピッチング
油圧シリンダ143のピストンロッド144を伸張し
て、前上がり傾斜として車台フレーム2およびコンバイ
ン1の上部を水平とすることができる。
【0069】また走行装置4と共に車台フレーム2が後
方に傾斜すると、ピッチング油圧シリンダ143のピス
トンロッド144を短縮して車台フレーム2の後部を走
行装置4に対して上方へと移動させて、車台フレーム2
およびコンバイン1の上部を水平とすることができる。
【0070】図26は操作席50付近の一部破断斜視図
に示すように、コンバイン1の車体フレーム2の下方に
クローラ3よりなる走行装置4を配置し(図9参照)、
車体フレーム2の右前方上部に操作席50を配置し、該
操作席50の前部に操作パネル17を設けて、該操作パ
ネル17には回転ハンドル60を回転自在に植立し、か
つ操作パネル17に回転ハンドル60のコラム64が前
後動できる長穴17bおよび該回転ハンドル60のハン
ドルコラム64の前後動を停止するロック装置89が設
けられている。図27は回転ハンドル60の縦断面図で
あり、ハンドルホイール61により回動されるハンドル
コラム64は二つのシールつきベアリング64aおよび
64bで回転自在に支承され、ベアリング64aおよび
64bはハンドルハウジング縦82aに嵌着され、該ハ
ンドルハウジング縦82aと一体のハンドルハウジング
横82bの両側面にジャーナル83および84を突出し
て該ジャーナル83および84をベアリング83aおよ
び84aで回動自在に支承し、ハンドルハウジング横8
2bの内部にはハンドルアーム65、ピン66、センサ
ヨーク68およびハンドルポジションセンサ67を内蔵
して、以下に述べるハンドルコラム64を前後に移動す
る操作を行っても、操舵のためのハンドルホイール61
の回転角は正確にハンドルポジションセンサ67に伝達
できる構造としている。
【0071】ハンドルコラム64は回転ハンドル60の
ハンドルホイール61をオペレータが前後方向に移動す
ることによりハンドルハウジング82aおよび82bが
ジャーナル83および84を回動中心として回動して、
図28に示すように回転ハンドル60のハンドルホイー
ル61を前方向に押したときにはハンドルハウジング8
2aに固着したプッシュレバー85aがピッチングスイ
ッチ85を押してスイッチ回路をONにして図示しない
制御回路に信号を送り、コンバイン1を前下がりにさせ
る制御信号出力により車体フレームピッチング手段10
4を作動させて前にピッチングさせ、また、回転ハンド
ル60のハンドルホイール61を後方向に引いたときに
はハンドルハウジング82aに固着したプッシュレバー
86aがピッチングスイッチ86を押してスイッチ回路
をONにして図示しない制御回路に信号を送り、コンバ
イン1を後左下がりにさせる制御信号出力により車体フ
レームピッチング手段104を作動させて後ろにピッチ
ングさせるように作用する。なお、ハンドルハウジング
82aは前後方向から張力バネ87および88により引
っ張って常時はハンドルコラム64を中立位置に静止す
るようにし、かつハンドルコラム64を前後方向に移動
操作する場合にオペレータに対して適当な反力荷重を感
知させる構成とし、また、路上走行時などピッチング操
作を行う必要がない場合に誤操作してピッチングさせる
ことを避けるために、操作パネル17に設けたハンドル
ロック装置89(図26)により回転ハンドル60の前
後動をロックできる構成としている。
【0072】上記構成においては、オペレータは回転ハ
ンドル60から手を離すことなく回転ハンドル60で操
舵操作を行いながら、該回転ハンドル60を前後移動さ
せて走行装置のピッチング操作を制御できるので、コン
バイン1などのピッチング操作が極めて容易になり、か
つロック装置89により回転ハンドル60の前後移動を
ロックできるので不用意な誤操作によるピッチングを防
止できて安全性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のコンバインの左側面図を示す。
【図2】 本発明のコンバインの正面図を示す。
【図3】 本発明の回転ハンドルの説明斜視図である。
【図4】 本発明の一実施の形態のコンバインの走行動
力の伝達経路を示すブロック図である。
【図5】 本発明の一実施の形態のコンバインの操舵関
係の制御回路を示す図である。
【図6】 本発明の一実施の形態のコンバインの操舵関
係の制御のフローを示す図である。
【図7】 本発明の一実施の形態のコンバインの操舵関
係の制御のフローを示す図である。
【図8】 本発明の一実施の形態の回転ハンドル操作角
度とクラッチ圧、ブレーキ圧、スピンクラッチ圧、およ
び車速減少量との関係を示す図である。
【図9】 本発明の一実施の形態のコンバインの操作席
付近の一部破断斜視図である。
【図10】 本発明の一実施の形態のコンバインの操舵
関係の制御回路を示す図である。
【図11】 本発明の一実施の形態の回転ハンドル操作
角度とクラッチ圧およびブレーキ圧の関係を示す図であ
る。
【図12】 本発明の一実施の形態のコンバインの操作
席付近の一部破断斜視図である。
【図13】 本発明の一実施の形態のコンバインの操舵
関係の制御回路を示す図である。
【図14】 本発明の一実施の形態のコンバインの操舵
関係の制御のフローを示す図である。
【図15】 本発明の一実施の形態のコンバインの操舵
関係の制御のフローを示す図である。
【図16】 本発明の一実施の形態の回転ハンドル操作
角度とクラッチ圧、ブレーキ圧、スピンクラッチ圧、お
よび車速減少量との関係を示す図である。
【図17】 本発明の一実施の形態の回転ハンドルの部
分のみを取りだして示した斜視図である。
【図18】 本発明の一実施の形態の変形例のコンバイ
ンの始動時の制御のフローを示す図である。
【図19】 本発明の一実施の形態のコンバインの左側
面図である。
【図20】 本発明の一実施の形態の車体フレームおよ
び走行装置の一部切り欠き断面を含む側面図である。
【図21】 本発明の一実施の形態のコンバインの車体
フレームおよび走行装置の一部切り欠き断面を含む平面
図である。
【図22】 本発明の一実施の形態のコンバインの操作
席付近の一部破断斜視図である。
【図23】 本発明の一実施の形態のコンバインの回転
ハンドルの断面図である。
【図24】 図23のA−A線矢視側面図である。
【図25】 本発明の一実施の形態のコンバインのピッ
チング動作中の車体フレームと車体フレーム傾斜手段の
側面図である。
【図26】 本発明の一実施の形態のコンバインの操作
席付近の一部破断斜視図である。
【図27】 本発明の一実施の形態のコンバインの回転
ハンドルの断面図である。
【図28】 図27のB−B線矢視側面図である。
【符号の説明】
1 コンバイン 2 車体フレーム 3 走行クローラ 4 走行装置 6 刈取装置 8 分草具 9 フィードチェーン 10 脱穀装置 11 グレンタンク 17 操作パネル 18 エンジン 19 トランスミッ
ション 20 ハイドロスタティックトランスミッション(HS
T) 21 副変速機 22 逆転ギヤ 24 右クラッチ 25 左クラッチ 26 右ブレーキ 27 左ブレーキ 28 右スピンクラッチ 29 左スピンクラ
ッチ 30R 右走行軸 30L 左走行軸 32 クローラスプロケット 50 操作席 60 回転ハンドル 61 ハンドルホイ
ール 62 ハンドルスポーク 63 ハンドルボス 64 ハンドルコラム 65 ハンドルアー
ム 66 ハンドルアームの植立ピン 67 ハンドルポジ
ションセンサ 68 センサヨーク 69 張力バネ 70 張力バネ固定点 72 ハンドルハウ
ジング 73、74 ジャーナル 75 ローリングス
イッチ 76 ローリングスイッチ 77、78 張力バ
ネ 79 回転ハンドル左右動停止ロック装置 82a、82b ハンドルハウジング 83、84 ジャーナル 85 ピッチングス
イッチ 86 ピッチングスイッチ 88 張力バネ 89 回転ハンドル前後動停止ロック装置 90 制御回路 91 CPU 92 車速設定器 93 スピーン車速
設定ダイヤル 94 感度調節ダイヤル 103 車体フレーム昇降ローリング手段 104 車体フレーム前後傾斜ピッチング手段 116 接地転輪 117 可動転輪 118 トラックローラフレーム 119 移動スプロ
ケット 120 移動スプロケット移動調節装置 121 支持転輪 122 前部アーム 123 ピン 124 後部アーム 125 ピン 126 支持台 127 前部ローリング軸 128 後部ローリ
ング軸 129 連結アーム 130 アーム 131 アーム 132 連結ロッド 133 油圧シリンダ 133a プレート 133b プレート 134 ピストンロ
ッド 138 ピン 139 ピッチング
アーム 140 軸 141 走行フレー
ム 142 軸受け 143 ピッチング
油圧シリンダ 144 ピストンロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 孝司 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転式の操向操作具を回転操作して走行
    方向の旋回操舵を行う作業機の走行装置において、 あらかじめ該走行装置の旋回時に車速の減速を開始する
    車速を設定する車速設定手段と、前記車速設定手段によ
    り設定された車速以上の車速で走行装置が走行する状態
    で回転式の操向操作具の回転操作を行うとき、回転式の
    操向操作具の遊び角以上の操作角度に応じて車速が遅く
    なるように車速制御をする車速制御手段とを備えた操舵
    装置を有することを特徴とする作業機の走行装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002340182A (ja) * 2001-05-14 2002-11-27 Ishikawajima Shibaura Mach Co Ltd 作業車両の車速制御機構
CN100406331C (zh) * 2003-02-28 2008-07-30 洋马株式会社 联合收割机
JP2016029912A (ja) * 2014-07-29 2016-03-07 井関農機株式会社 作業車両

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CN100406331C (zh) * 2003-02-28 2008-07-30 洋马株式会社 联合收割机
JP2016029912A (ja) * 2014-07-29 2016-03-07 井関農機株式会社 作業車両

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