JP2630711B2 - 茶園管理装置 - Google Patents

茶園管理装置

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JP2630711B2
JP2630711B2 JP4148422A JP14842292A JP2630711B2 JP 2630711 B2 JP2630711 B2 JP 2630711B2 JP 4148422 A JP4148422 A JP 4148422A JP 14842292 A JP14842292 A JP 14842292A JP 2630711 B2 JP2630711 B2 JP 2630711B2
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玄禎 大久保
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Kawasaki Kiko Co Ltd
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Kawasaki Giken KK
Kawasaki Kiko Co Ltd
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  • Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は茶葉の摘採や茶樹の剪枝
等の茶園の管理を行う作業用の装置に関するものであ
る。
【0002】
【発明の背景】例えば茶葉の摘採作業を省力化するた
め、自走式の摘採用の装置等が開発されている。このも
のは比較的大型のものから小型のものまで種々のタイプ
のものがあるが、いずれも茶畝をまたぐようにした台車
に摘採機を搭載したものであり、このうち比較的小型で
簡易な形態のものは一方の側の車輪を駆動させて走行さ
せ、且つ作業者がその走行状態のコントロールや摘採機
の操作を行うようにしている。
【0003】しかしながらこのような茶畝をまたぐよう
なタイプのものは小型のものとはいえ、総重量は百数1
0kgにも及び、また車体幅は畝間寸法に応じて調節で
きるものの、畝端で反転する際に必要とされる枕地スペ
ースは1.5m〜2m程度必要となり、この枕地スペー
スが比較的狭く取られがちな茶園ではこの種の省力機器
を使用できない場合も生じていた。またこの種の自走式
摘採機の操作面をみても、前述したように重量が比較的
重いこと、また片側の車輪のみ駆動するような場合に
は、これを茶畝に沿ってまっすぐに走行させることが比
較的難しく、その操向操作にもいわばコツを要していた
ことから、これらが相まってその取り回しにはいまだ難
点があった。
【0004】
【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような背景か
らなされたものであって、本発明者は、装置全体の軽量
化が達成でき且つ茶畝端における反転に要する枕地スペ
ースを極めて少なくでき、これらが相乗的に作用して、
良好な取り回しの可能な新規な茶園管理装置の開発を試
みたものである。
【0005】
【発明の構成】
【目的達成の手段】即ち本出願に係る茶園管理装置の第
一の発明は、台車ユニットとこれに搭載される茶の管理
機ユニットとが組み合わされて成り、前記台車ユニット
のフレームには単軌条の一基または複数基の走行体と、
台車ユニットを保持させるためのハンドルとを具え、且
つ台車ユニットには茶畝上に張り出した状態に管理機ユ
ニットを搭載した茶園の管理を行う装置において、前記
台車ユニットのフレームに対しては、重量バランスを取
るように走行体を間にして前記管理機ユニットと発電機
とを左右に対向的に位置させるよう設け、更に前記管理
機ユニットを管理機支持ブラケットに対し回動自在に支
持して電動によりこの傾斜角度を調節自在とするととも
に、前記管理機支持ブラケットを台車ユニットのフレー
ムに対し上下方向に摺動自在に取り付け電動により管理
機ユニットの高さ位置を調節自在とし、且つこれら傾斜
角度及び高さ位置の調節を行う電動操作スイッチをハン
ドル周辺に設け、更に前記一基の走行体を支持する支持
体または前記複数基の走行体のうち少なくとも一つの走
行体を支持する支持体が前記台車ユニットのフレーム
に対し上下方向に揺動自在に取り付けられていることを
特徴として成るものである。
【0006】また本出願に係る茶園管理装置の第二の発
明は、前記要件に加え、前記走行体は少なくともそのう
ちの一基が駆動されることを特徴として成るものであ
る。
【0007】更にまた本出願に係る茶園管理装置の第三
の発明は、前記要件に加え、前記管理機ユニットの電動
による上下方向の作用位置の可変操作はモータシリンダ
によって行われることを特徴として成るものである。
【0008】更にまた本出願に係る茶園管理装置の第四
の発明は、前記要件に加え、前記管理機ユニットは摘採
機であることを特徴として成るものである。これら発明
により前記目的を達成しようとするものである。
【0009】
【発明の作用】本発明の茶園管理装置は茶畝上に張出状
態に設けられる例えば摘採機等を適用した管理ユニット
を起動させるとともに、台車ユニットの走行体を駆動
し、単軌条の走行体を一本の畝間に走行させる。このと
き作業者は台車ユニットにおけるハンドルを保持し、走
行速度の調整等を行う。このようにしたときには茶畝上
に張り出している管理機ユニットたる摘採機等が茶葉を
順次摘み取ってゆく。また台車ユニットのフレームに対
しては、重量バランスを取るように走行体を間にして
理機ユニットと発電機とは左右対向的位置に設けられて
いるため、茶園管理装置のトレッド方向のバランスが良
い。このため作業者は軽い力で運転がし得るものであ
る。また発電機により管理機ユニットとのバランスをと
るのに変え、本来的には茶園管理装置に必要ではないバ
ランス用の重り等を設けてバランスをとるのに比べる
と、装置の総重量が軽く、より一人作業用に適した構造
である。また管理機ユニットが管理機支持ブラケットに
回動自在に接続され、この管理機支持ブラケットを台車
ユニットのフレームに対し上下方向に摺動自在に取り付
けてハンドル周辺の電動操作スイッチにより電動駆動し
得る。このため手で重い管理機ユニットを持ち上げなが
ら上下位置や傾斜角度を例えば茶畝ごとに変更する必要
がなくより一人作業用に適した構造である。また複数基
の走行体のうち少なくとも一つの走行体を支持する支持
体が台車ユニットのフレームに対し上下方向に揺動自在
に取り付けられている。このため前記電動による管理機
ユニットの上下位置の大まかな設定をした後に茶の摘採
等を行いながら操作ハンドルを手動にて引き上げたり、
押し下げたりすること、あるいは自然に地面の凹凸を支
持体が揺動して走行体がトレースすることにより、走行
体のいわばクッション作用様の上下動がなされ、即座に
管理機ユニットの高さが微調整される。従って高さ調整
のため逐次立ち止まるようなことが少なく作業も速い。
更に以上述べた複数の作用が結合することにより生じる
全体的な作用として、もちろん二人等の複数人により作
業を行い得るが、一人でも簡単にそしてスピーディに作
業が行えるようになった。
【0010】特に走行体が駆動されている場合には、作
業者は台車ユニットの姿勢を維持するだけの作業で摘採
等の茶園管理作業が行うことができる。
【0011】更にまたこの管理機ユニットの電動による
上下方向の作用位置の可変操作がモータシリンダで行わ
れるときには、正確にそして即座に行うことができると
ともにその剛性が高く、走行時の振動が少ない。
【0012】更にまた管理機ユニットが摘採機であると
きには、摘採機の搬送作業と適切な摘採位置に摘採刃を
合わせる作業とが可搬タイプの摘採機に比べて極めて容
易に且つ省力化した状態で行われる。
【0013】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて具体的
に説明する。符号1は本発明たる茶園管理装置であっ
て、このものは大別すると、台車ユニット2と管理機ユ
ニット3とを具える。そして茶園管理装置1は茶畝5の
一方の畝間6を走行し、且つ茶畝5の端部に形成されて
いる枕地7において反転し、茶園管理作業を行う。
【0014】まず台車ユニット2について説明する。図
1〜図4に示す実施例において、符号10は台車ユニッ
ト2のフレームであって、一例として鋼製あるいは軽合
金製等の角パイプ等を組み合わせて構成する。この図1
〜図4に示す実施例におけるフレーム10はほぼ垂直に
設けられるメインポスト11に対しその下端に水平方向
に延びる走行体支持アーム12を設け、前記メインポス
ト11の途中にはその中間付近にハンドルブラケット1
3を設ける。更にこのメインポスト11に対しては管理
機支持ブラケット14をその下方近くに設けるものであ
って、メインポスト11に外嵌めされるような形態で上
下方向にその取付位置を調節自在とした状態に取り付け
られる。
【0015】具体的には管理機支持ブラケット14は前
記ハンドルブラケット13と反対方向に延びるようにほ
ぼ水平に支持ステー14aを具えるとともに、上方に前
記メインポスト11にほぼ沿って立ち上がり、上部にお
いて水平に張り出したほぼL字形をした吊持ステー14
bとを具え、更にクランプボルト14cを設け、このク
ランプボルト14cの作用端を張り出すことによって、
前記メインポスト11との固定状態を維持できるように
して成る。
【0016】一方、前記メインポスト11に対してその
内部に摺動自在に挿入される状態に発電機支持ブラケッ
ト15を設ける。このものはメインポスト11内に嵌ま
り込む角パイプ状のスライド部15aに対しその上端か
ら水平に張り出すようにマウント部15bを設けて成る
ものであり、この発電機支持ブラケット15はメインポ
スト11に対して取り付けられたクランプボルト15c
がねじ込まれることによりメインポスト11との固定状
態が維持される。
【0017】そしてこれら管理機支持ブラケット14と
発電機支持ブラケット15との間には一例としてモータ
シリンダを適用した昇降シフトシリンダCを介在させ
る。即ち昇降シフトシリンダCの本体側を発電機支持
ブラケット15のマウント部15bの下面に接続すると
ともに、昇降シフトシリンダCの摺動子側端部を前記
管理機支持ブラケット14に接続して成る。このように
することによって例えば管理機支持ブラケット14また
は発電機支持ブラケット15のいずれか一方をそれらの
クランプボルト14c、15cを締め込むことによって
メインポスト11に固定した際に昇降シフトシリンダC
を収縮させることにより他の固定されていない側の部
材の昇降を図るようにする。この昇降操作によって実質
的には管理機ユニット3の設定高さの調節が行われる。
【0018】このような各種のブラケット等を含んで成
るフレーム10に対して更に次のような部材が組み付け
られる。まず符号20は走行駆動輪であって、一例とし
て空気タイヤを用いた車輪を前記フレーム下方の走行体
支持アーム12の先端部に設ける。この走行駆動輪20
の近くには図4に示すように駆動モータMを搭載し、そ
の出力スプロケットSと前記走行駆動輪20の従動ス
プロケットSとの間にチェーン21を懸張させてその
回転を伝達する。そしてこの駆動モータMと走行駆動輪
20との間にはその接続を断接するためのクラッチ機構
22を具える。このものは走行駆動輪20の車軸に対し
て前記従動スプロケットSが常時自由回転し得る状態
となっており、一方、走行駆動輪20の車軸と共に回転
するクラッチディスク22aをその軸に対し軸方向に摺
動自在に構成しておくとともに、クラッチディスク22
aと前記従動スプロケットSとの間に係合構造を具え
ておき、クラッチディスク22aをクラッチスプリング
22bに抗して従動スプロケットSから切り離したと
きにクラッチが切れた状態とする。
【0019】その作動はクラッチシフタ23によって行
われるものであって、クラッチシフタ23におけるシフ
トフォーク23aが前記クラッチディスク22aのシフ
ト動作を行うとともに、クラッチシフタ23の他端には
レリーズレバー23bが設けられ、このものが例えばハ
ンドルに設けられたレバー操作等を受けて移動させられ
るクラッチワイヤ23cによって引かれることによって
前記クラッチディスク22aを従動スプロケットS
ら切り離すようにする。
【0020】尚、前述した走行駆動輪20は特許請求の
範囲に定義する走行体の一例であり、走行体としてはこ
のようなタイヤ形式のものに限らず、例えばクローラタ
イプのもの等適宜のものが適用できる。また特許請求の
範囲において走行体が単軌条に設けられている旨定義す
るのは実質的に一本の茶畝間を走行するような走行体が
設けられている意味であって、走行駆動輪が例えばダブ
ルタイヤ状に接した状態、あるいはある程度の幅をもっ
た状態に設定されていたとしても単軌条として定義され
得る。また後述するように当然ながら茶園における管理
作業を行うにあたり機体の左右バランスがとれている方
が操作面で行いやすいことはいうまでもなく、この実施
例では図2に示すように後述する補助輪25に対し走行
駆動輪20は幾分か作業を行う茶畝5側に偏在したよう
な状態となっている。いわば車輪のトレッド位置がずれ
た状態に設定されているのである。勿論、このトレッド
位置は合致させた状態であっても勿論差し支えない。
【0021】一方、走行駆動輪20に対して対向する走
行体支持アーム12の端部には走行体の一例たる補助輪
25が設けられる。このものはフレーム10に対し上下
方向並びに走行方向に一定範囲可動状態に取り付けられ
て成るものであって、具体的には一例として走行体を支
持する支持体たるベルクランク状のリンクブラケット2
6が走行体支持アーム12に対しその一端部側のピボッ
ト軸27において上下方向に揺動自在に取り付けられ、
そのリンクブラケット26の下端が引き寄せられ状態に
懸架スプリング28によって走行駆動輪20側に引かれ
ており、これによってリンクブラケット上端を支点とし
たフォーク29に支持された補助輪25が上下方向に移
動し得るように構成されている。またこの補助輪25に
ついては、フォーク29のキャスタ軸29Aが幾分か回
動し得る範囲に設定されており、これによって自然な直
進走行が可能となる。
【0022】更に前記メインポスト11の中間付近に設
けられたハンドルブラケット13からは一例として二股
状のハンドル30がその取付角度をセレーション31に
よって調節自在に取り付けられている。尚このハンドル
30の取付位置そのものはハンドルブラケット13全体
がメインポスト11に沿って上下に移動し得るように構
成することによって適宜の固定位置に設定し得るように
してもよい。
【0023】次に前記発電機支持ブラケット15には前
記走行駆動輪20の駆動モータMに給電する発電機33
を搭載する。そしてこの発電機支持ブラケット15につ
いてもすでに述べているとおり、昇降シフトシリンダC
を作動させることによってその設定位置を調節し得
る。即ち発電機33の搭載位置(高さ)を調節するには
管理機支持ブラケット14をクランプボルト14cを締
め込むことによって固定状態とした後、昇降シフトシリ
ンダCを収縮させるのである。このようにするときに
は昇降シフトシリンダCの収縮に応じて前記発電機支
持ブラケット15が昇降し、適宜の位置に設定される。
そして図2からも明らかなように本発明の特徴として、
茶園管理装置1全体のバランスを取るように走行体を間
にして前記管理機ユニットと発電機とを左右に対向的に
位置させるよう設けられている。即ち本実施例では特に
発電機33を含め各台車ユニット2に搭載される管理機
ユニット3等、茶園管理装置1を構成する諸部材につい
ては走行駆動輪20のトレッド方向におけるほぼ重心を
中心位置として概ねバランスがとれているようなレイア
ウトをとることが好ましい。また走行時の安定性を考慮
すると、前記発電機33はこのような高い位置に設ける
ほか、例えば走行駆動輪20のカバー24を利用して取
り付けるなど搭載位置を低く設定することも好ましい。
【0024】次に管理機ユニット3の取付構造について
述べる。まず管理機ユニット3の一例である摘採機は支
持ステー14aによって摘採機フレーム40のエンジン
側端部付近が回動自在に支持されるとともに、フレーム
上方中央付近と吊持ステー14bとの間に傾斜シフトシ
リンダCの一端が設けられ、傾斜シフトシリンダC
によって吊持状態に且つその設定角度を調節自在に支持
されるのである。即ち傾斜シフトシリンダCは昇降シ
フトシリンダCと同様に例えばモータシリンダを適用
しその収縮を図るものであって、傾斜シフトシリンダC
が収縮した状態では管理機ユニット3の一例である摘
採機は茶畝5中央寄りの端部が上方に引き上げられるよ
うな角度となり、一方、傾斜シフトシリンダCが伸張
したときには同じく先端側が降下したような状態となる
のである。勿論この傾斜シフトシリンダCは、要は管
理機ユニット3を吊持し、またその取付角度を設定する
ためのものであるから、このような目的が達成される範
囲でシリンダ以外に種々の機構がとり得る。
【0025】ここに適用される管理機ユニット3の一例
である摘採機は適宜可搬式のものと基本構成を同じくす
るものであり、二人用可搬式摘採機の操作ハンドルを取
り外したような形態をとる。このことから、その基本構
成は、常法に従い摘採刃42は畝幅方向に設け、これを
内燃機関あるいは電動モータを適用した前記原動機41
によって駆動する。また摘採刃42の前方には摘採した
茶葉を収容袋43に送り込むための風胴44を設け、ま
た後方にはガイド板42Aを設ける。
【0026】尚、収容袋43は茶葉が収容された場合に
茶畝5上をずれるように移動してゆくものであり、この
移動抵抗が管理機ユニット3の一例である摘採機を後方
に引いて管理機ユニット3がフレーム10に対しモーメ
ントを生ずることとなるから、これを回避するために前
記収容袋43には牽引用のワイヤ45を取り付け、この
ものを例えば走行駆動輪20のカバー24等に接続さ
せ、収容袋43が摘採機に対して弛んだ状態に保持され
るようにすることが望ましい。
【0027】本発明たる茶園管理装置1の基本的な実施
例は以上述べたような具体的な構造を有するものであ
り、これによって茶園管理の一例である茶葉の摘採を行
うには次のようにする。まず種々の部材の駆動源となる
発電機33を起動し、更に管理機ユニットの一例である
摘採機の原動機41を起動する。尚、通常摘採機の場
合、原動機41の回転状態はほぼフル回転に近い定常回
転に設定しておく。また走行体たる走行駆動輪20の駆
動用原動機の発電機33は直接その電源を駆動モータM
に交流または直流として給電してもよいし、その間にバ
ッテリを介在させ、駆動モータMを直流モータとして駆
動するようにしてももとより差し支えない。
【0028】尚、以上述べた実施例では発電機33を別
途設けて走行駆動輪20の走行を図ったり、あるいは昇
降シフトシリンダCや傾斜シフトシリンダCの駆動
を行っているが、このような操作はハンドル30を握る
手元近くに適宜の操作レバー等の操作スイッチを配置し
て行うようにする。因みに本実施例では走行駆動輪20
等の操作を電動モータによって行うものであるから、種
々の変速機等の伝動部分等が不要であり、その操作が容
易に行い得る。また緊急時等の駆動のカット等も直ちに
行い得、それらが相乗的に作用して作業時の茶園管理装
置1の取り回しが極めて簡単に行い得る。
【0029】このような状態で茶畝5の畝間6に茶園管
理装置1を進入させ、管理機ユニット3側の茶畝5の茶
葉を摘採してゆく。勿論、茶畝5の形状に応じ、管理機
ユニット3の取付姿勢を設定するものであって、この実
施例ではまずその上下方向の高さを管理機支持ブラケッ
ト14の設定高さを変えることにより適宜設定するとと
もに、その作用角度を傾斜シフトシリンダCを収縮さ
せることにより設定する。因みにこの設定にあたって作
業に先立ち、茶畝5の状況をみて管理機支持ブラケット
14の位置を昇降シフトシリンダCによって大まかに
調整した上、作業中は前記ハンドル30を上下させて機
体全体を上下させて微調整するのである。尚この操作に
ついては摘採機に補助ハンドル46を設けて補助者と共
に作業すれば、より容易且つ正確に茶葉の摘採ができ
る。
【0030】そして走行駆動輪20が駆動されている場
合には作業者は茶園管理装置1を適宜バランスを取りな
がら畝間6を進行させ摘採刃42の作用状態を観察しな
がら摘採してゆくものであって、この実施例では一例と
して作業者は後退するような形で茶園管理装置1を走行
させてゆく。因みにこのような操作の場合であっても茶
園管理装置1の左右の揺れ(ローリング方向の揺れ)は
完全には回避し切れないが、例えば管理機ユニット3に
摘採機を適用した場合、摘採刃後方のガイド板42Aを
可搬タイプのものに比べ充分に長く設定すると、そのも
のがすでに摘み取った茶畝5上に緩やかに接し、相互の
接触が姿勢設定の助けとなる。
【0031】このような操作によって茶畝5の端部まで
作業が進むと、その端部に設けられているいわゆる枕地
7のスペースを利用して反転するものであるが、この場
合にはハンドル側を幾分か持ち上げ、走行駆動輪20の
みで接地させるようにすることによって、その回転半径
を少なくすることができる。例えば従来装置で1.5m
〜2m程度の幅の枕地7を必要としていたものが、その
半分以下の枕地スペースで旋回が可能となるのである。
尚このような枕地7における旋回にあたっては必ずしも
走行駆動輪20が駆動方向にのみ回転するとは限らない
から、この場合に図示を省略した適宜のレバー操作によ
ってクラッチシフタ23を操作し、クラッチ機構22を
解除して走行駆動輪20と駆動モータMとの接続を切っ
た状態として走行駆動輪20が自由状態で回転し得るよ
うにすることが望ましい。勿論この状態は例えばエンジ
ンを起動していない状態等、単に茶園管理装置1を自走
状態に押し引きする場合に用いてもよいのである。
【0032】尚、以上述べた実施例においてここに適用
される管理機ユニット3としては摘採機のほか剪枝機、
刈り均し機等が適用できる。尚この茶園管理装置1は当
然、作業者が一人で操作できるものであるが、更に図
1、2に示すように摘採機フレーム40に対し更に補助
ハンドル46を取り付け、茶畝5の他方の側にも作業者
を配置していわば二人作業とすることももとより可能で
ある。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上述べたような構成を有する
ものであり、まず単軌条の走行タイプとしたから装置全
体が軽量化でき、また反転する際も回転半径を小さく設
定できるから狭隘な枕地7や畝間6の茶園でも摘採作業
が行いやすい。また走行体を間にして管理機ユニット3
と発電機33とは左右対向的位置に設けられているた
め、茶園管理装置1のトレッド方向のバランスが良い。
このため作業者は軽い力で運転がし得るものである。ま
た発電機33により管理機ユニット3とのバランスをと
るのに変え、本来的には茶園管理装置1に必要ではない
バランス用の重り等を設けてバランスをとるのに比べる
と、装置の総重量が軽く、より一人作業用に適した構造
である。また管理機ユニット3が管理機支持ブラケット
14に回動自在に接続され、この管理機支持ブラケット
14を台車ユニット2のフレーム10に対し上下方向に
摺動自在に取り付けてハンドル30周辺の電動操作スイ
ッチにより電動駆動し得る。このため手で重い管理機ユ
ニット3を持ち上げながら上下位置や傾斜角度を例えば
茶畝5ごとに変更する必要がなく、より一人作業用に適
した構造である。また複数基の走行体のうち少なくとも
一つの走行体(実施例においては補助輪25)を支持す
る支持体(実施例においてはリンクブラケット26及び
フォーク29)がフレーム10に対し上下方向に揺動自
在に取り付けられている。このため前記電動による管理
機ユニット3の上下位置の大まかな設定をした後に茶の
摘採等を行いながらハンドル30を手動にて引き上げた
り、押し下げたりすること、あるいは自然に地面の凹凸
を支持体が揺動して走行体がトレースすることにより、
走行体のいわばクッション作用様の上下動がなされ、即
座に管理機ユニット3の高さが微調整される。従って高
さ調整のため逐次立ち止まるようなことが少なく作業も
速い。更に以上述べた複数の作用が結合することにより
生じる全体的な効果として、もちろん二人等の複数人に
より作業を行い得るが、一人でも簡単にそしてスピーデ
ィに作業が行えるようになった。
【0034】また走行体として走行駆動輪20を適用す
るときには、台車ユニット2が自走する状態となり、更
にその作業が省力化される。
【0035】更にまたその可変操作にあたって、その駆
動がモータシリンダで行われるときには、正確にそして
即座に行うことができるとともにその剛性が高く、走行
時の振動が少ない。
【0036】更にまた管理機ユニット3として特に摘採
機を適用した場合には収容した茶葉の重量等が嵩んで、
従来重労働を余儀なくされていた摘採作業が極めて省力
化されるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の茶園管理装置の使用状態を示す斜視図
である。
【図2】同上正面図である。
【図3】同上昇降、傾斜の各リフトシリンダの伸縮に伴
う作動状態を示す斜視図である。
【図4】同上台車ユニットにおける走行駆動輪の駆動機
構を示す透視斜視図である。
【図5】同上茶園管理装置の方向転換の様子を示す骨格
的平面図である。
【符号の説明】
1 茶園管理装置 2 台車ユニット 3 管理機ユニット 5 茶畝 6 畝間 7 枕地 10 フレーム 11 メインポスト 12 走行体支持アーム 13 ハンドルブラケット 14 管理機支持ブラケット 14a 支持ステー 14b 吊持ステー 14c クランプボルト 15 発電機支持ブラケット 15a スライド部 15b マウント部 15c クランプボルト 20 走行駆動輪(走行体) 21 チェーン 22 クラッチ機構 22a クラッチディスク 22b クラッチスプリング 23 クラッチシフタ 23a シフトフォーク 23b レリーズレバー 23c クラッチワイヤ 24 カバー 25 補助輪(走行体) 26 リンクブラケット 27 ピボット軸 28 懸架スプリング 29 フォーク 29A キャスタ軸 30 ハンドル 31 セレーション 33 発電機(カウンタバランサ) 40 摘採機フレーム 41 原動機 42 摘採刃 42A ガイド板 43 収容袋 44 風胴 45 ワイヤ 46 補助ハンドル C 昇降シフトシリンダ C 傾斜シフトシリンダ M 駆動モータ S 出力スプロケット S 従動スプロケット

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台車ユニットとこれに搭載される茶の管
    理機ユニットとが組み合わされて成り、前記台車ユニッ
    トのフレームには単軌条の一基または複数基の走行体
    と、台車ユニットを保持させるためのハンドルとを具
    え、且つ台車ユニットには茶畝上に張り出した状態に管
    理機ユニットを搭載した茶園の管理を行う装置におい
    て、前記台車ユニットのフレームに対しては、重量バラ
    ンスを取るように走行体を間にして前記管理機ユニット
    と発電機とを左右に対向的に位置させるよう設け、更に
    前記管理機ユニットを管理機支持ブラケットに対し回動
    自在に支持して電動によりこの傾斜角度を調節自在とす
    るとともに、前記管理機支持ブラケットを台車ユニット
    のフレームに対し上下方向に摺動自在に取り付け電動に
    より管理機ユニットの高さ位置を調節自在とし、且つこ
    れら傾斜角度及び高さ位置の調節を行う電動操作スイッ
    チをハンドル周辺に設け、更に前記一基の走行体を支持
    する支持体または前記複数基の走行体のうち少なくとも
    一つの走行体を支持する支持体が前記台車ユニットの
    フレームに対し上下方向に揺動自在に取り付けられてい
    ることを特徴とする茶園管理装置。
  2. 【請求項2】 前記走行体は少なくともそのうちの一基
    が駆動されることを特徴とする請求項1記載の茶園管理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記管理機ユニットの電動による上下方
    向の作用位置の可変操作はモータシリンダによって行わ
    れることを特徴とする請求項1または2記載の茶園管理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記管理機ユニットは摘採機であること
    を特徴とする請求項1、2または3記載の茶園管理装
    置。
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