JP2583969Y2 - 茶園管理台車 - Google Patents

茶園管理台車

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JP2583969Y2
JP2583969Y2 JP1992085178U JP8517892U JP2583969Y2 JP 2583969 Y2 JP2583969 Y2 JP 2583969Y2 JP 1992085178 U JP1992085178 U JP 1992085178U JP 8517892 U JP8517892 U JP 8517892U JP 2583969 Y2 JP2583969 Y2 JP 2583969Y2
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  • Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の目的】
【産業上の利用分野】本考案は自走式の台車ユニットに
対し、茶葉の摘採や茶樹の剪枝といった茶園管理を実質
的に行う管理機ユニットを搭載して成る作業用台車に関
するものであって、特に前記管理機ユニットの台車ユニ
ットに対する取付姿勢の調整範囲を拡大した機構の改良
に係るものである。
【0002】
【考案の背景】茶葉の摘採や茶葉の剪枝といった茶園管
理の分野にも近時、機械化、省力化の試みが数多くなさ
れており、例えば自走式の走行架台に摘採機等の茶園管
理装置を搭載したものが大小種々にわたって生産されて
きている。そしてこれらの多くは茶畝をまたぐようにし
た台車に摘採機等の茶園管理装置を搭載したものであ
り、比較的小型のものでも、その総重量は100kgを
優に超えており、これを茶畝端で方向転換する作業は極
めて困難なものとなっていた。そこで本出願人はこのよ
うな従来の装置の問題点を解決すべく装置の小型化、軽
量化を図り、方向転換に伴う旋回スペースも小さくとれ
る茶園管理台車として、すでに特願平4−148422
号「茶園管理台車」として出願に及んでいる。
【0003】一方、前記出願では図8に示すように適用
される茶畝の傾斜に応じて茶園管理装置である管理機ユ
ニット3′を傾倒し得るよう、台車ユニット2′に対し
傾斜シフトシリンダC′を設け、その摺動子53′を
前記管理機ユニット3’に接続している。しかしこの種
の装置に搭載される傾斜シフトシリンダC′として
は、前記軽量化等の要請から比較的小型のシリンダが適
用される。従ってそのストロークは、せいぜい200m
m程度であり、茶畝の傾斜状況や茶畝の高さに対応して
上下動する管理機ユニット3′の位置の違い等によって
は、管理機ユニット3′の傾斜角が茶畝の傾斜に充分対
応し切らないという場合もあり、更なる改良が望まれて
いた。
【0004】
【開発を試みた技術的事項】本考案はこのような背景か
らなされたものであって、比較的小型のシフタを使用す
る場合であっても実質的なストロークを大きく設定でき
る新たな機構を付加することにより装置の軽量化、小型
化の要請を満足しつつ、ストロークの拡大を可能にする
新規な茶園管理台車の開発を試みたものである。
【0005】
【考案の構成】
【目的達成の手段】すなわち本出願に係る茶園管理台車
の第一の考案は、茶畝間を走行する台車ユニットと、こ
の台車ユニットに対し基端部において回動自在に片持ち
状態に張り出して設けられる管理機ユニットとを具えて
成る作業用台車において、前記台車ユニットと管理機ユ
ニットとは互いに管理機ユニットの設定位置調整機構を
介して管理機ユニットの設定位置が調整できるように組
み合わされ、この設定位置調整機構は、一端を管理機ユ
ニットの基端部のほぼ上方の位置における台車ユニット
に回動自在に接続されるとともに、他端を管理機ユニッ
トの基端部より自由端側の部位に回動自在に接続されて
成る伸長拡大部を具え、この伸長拡大部は台車ユニット
に接続される拡張アームと、管理機ユニットに接続され
る連結杆とを中折れ可能に回動自在に構成して成り、更
に管理機ユニットと連結杆とを接続する接続部と、拡張
アームの中間付近とが伸縮自在のシフタで接続され、こ
のシフタの作用長を伸縮させて前記管理機ユニットの設
定角度を変更することを特徴として成るものである。
【0006】また本出願に係る茶園管理台車の第二の考
案は、前記要件に加え、前記拡張アームには、台車ユニ
ットにおける吊持ステーとの干渉を避ける逃げ部が設け
られていることを特徴として成るものである。
【0007】更にまた本出願に係る茶園管理台車の第三
の考案は、前記要件に加え、前記接続ブラケットには、
前記シフタ及び連結杆との接続位置を可変できるよう、
接続位置調整機構が設けられていることを特徴として成
るものである。これら考案により前記目的を達成しよう
とするものである。
【0008】
【考案の作用】すなわちまず本出願に係る第一の考案に
あっては、伸長拡大部を拡張アームと連結杆とを中折れ
可能に回動自在に組み合わせ、更にこれらをシフタで接
続して構成している。これによりシフタの摺動子を収縮
状態としたときには、拡張アームはその自由端を管理機
ユニットから遠ざける方向に回動し、これに伴いシフタ
も管理機ユニットから幾分遠ざかる。一方、シフタの摺
動子を伸長状態とした場合には拡張アームはその自由端
を管理機ユニット側に回動し、これに伴いシフタも管理
機ユニット側に移動する。
【0009】また本出願に係る第二の考案にあっては拡
張アームに逃げ部を設けている。これにより台車ユニッ
トにおける吊持ステーとの干渉が避けられ、拡張アーム
の回動範囲を広く設定できる。
【0010】更に本出願に係る第三の考案にあっては、
接続ブラケットに接続位置調整機構を設けている。これ
によりシフタ及び連結杆との接続位置の可変範囲分、更
に実質的ストロークを延長できる。
【0011】
【実施例】以下本考案を図示の実施例に基づいて具体的
に説明する。符号1は本考案たる茶園管理台車であっ
て、このものは大別すると、台車ユニット2と管理機ユ
ニット3とを具える。そして茶園管理台車1は茶畝5の
一方の畝間6を走行し、且つ茶畝5の端部に形成されて
いる枕地7において反転し、茶園管理作業を行う。
【0012】まず台車ユニット2について説明する。図
1〜5に示す実施例において、符号10は台車ユニット
2のフレームであって、一例として鋼製あるいは軽合金
製等の角パイプ等を組み合わせて構成する。この図1〜
5に示す実施例におけるフレーム10はほぼ垂直に設け
られるメインポスト11に対しその下端に水平方向に延
びる走行体支持アーム12を設け、前記メインポスト1
1の途中にはその中間付近にハンドルブラケット13を
設ける。更にこのメインポスト11に対しては管理機支
持ブラケット14をその下方近くに設けるものであっ
て、メインポスト11に外嵌めされるような形態で上下
方向にその取付位置を調節自在とした状態に取り付けら
れる。
【0013】具体的には管理機支持ブラケット14は前
記ハンドルブラケット13と反対方向に延びるようにほ
ぼ水平に支持ステー14aを具えるとともに、上方に前
記メインポスト11にほぼ沿って立ち上がり、上部にお
いて水平に張り出したほぼL字形をした吊持ステー14
bとを具え、更にクランプボルト14cを設け、このク
ランプボルト14cの作用端を張り出すことによって、
前記メインポスト11との固定状態を維持できるように
して成る。
【0014】一方、前記メインポスト11に対してその
内部に摺動自在に挿入される状態に発電機支持ブラケッ
ト15を設ける。このものはメインポスト11内に嵌ま
り込む角パイプ状のスライド部15aに対しその上端か
ら水平に張り出すようにマウント部15bを設けて成る
ものであり、この発電機支持ブラケット15はメインポ
スト11に対して取り付けられたクランプボルト15c
がねじ込まれることによりメインポスト11との固定状
態が維持される。
【0015】そしてこれら管理機支持ブラケット14と
発電機支持ブラケット15との間には一例としてモータ
シリンダを適用した昇降シフトシリンダCを介在させ
る。すなわち昇降シフトシリンダCの本体側を発電機
支持ブラケット15のマウント部15bの下面に接続す
るとともに、昇降シフトシリンダCの摺動子側端部を
前記管理機支持ブラケット14に接続して成る。このよ
うにすることによって例えば管理機支持ブラケット14
または発電機支持ブラケット15のいずれか一方をそれ
らのクランプボルト14c、15cを締め込むことによ
ってメインポスト11に固定した際に昇降シフトシリン
ダCを収縮させることにより他の固定されていない側
の部の昇降を図るようにする。この昇降操作によって
実質的には管理機ユニット3の設定高さの調節が行われ
る。
【0016】このような各種のブラケット等を含んで成
るフレーム10に対して更に次のような部材が組み付け
られる。まず符号20は走行駆動輪であって、一例とし
て空気タイヤを用いた車輪を前記フレーム下方の走行体
支持アーム12の先端部に設ける。この走行駆動輪20
の近くには図4に示すように駆動モータMを搭載し、そ
の出力スプロケットSと前記走行駆動輪20の従動ス
プロケットSとの間にチェーン21を懸張させてその
回転を伝達する。そしてこの駆動モータMと走行駆動輪
20との間にはその接続を断接するためのクラッチ機構
22を具える。このものは走行駆動輪20の車軸に対し
て前記従動スプロケットSが常時自由回転し得る状態
となっており、一方、走行駆動輪20の車軸と共に回転
するクラッチディスク22aをその軸に対し軸方向に摺
動自在に構成しておくとともに、クラッチディスク22
aと前記従動スプロケットSとの間に係合構造を具え
ておき、クラッチディスク22aをクラッチスプリング
22bに抗して従動スプロケットSから切り離したと
きにクラッチが切れた状態とする。
【0017】その作動はクラッチシフタ23によって行
われるものであって、クラッチシフタ23におけるシフ
トフォーク23aが前記クラッチディスク22aのシフ
ト動作を行うとともに、クラッチシフタ23の他端には
レリーズレバー23bが設けられ、このものが例えばハ
ンドルに設けられたレバー操作等を受けて移動させられ
るクラッチワイヤ23cによって引かれることによって
前記クラッチディスク22aを従動スプロケットS
ら切り離すようにする。
【0018】なお前述した走行駆動輪20は走行体の一
例であり、走行体としてはこのようなタイヤ形式のもの
に限らず、例えばクローラタイプのもの等適宜のものが
適用できる。また本明細書において走行体が単軌条に設
けられている旨記載するのは実質的に一本の茶畝間を走
行するような走行体が設けられている意味であって、走
行駆動輪20が例えばダブルタイヤ状に接した状態、あ
るいはある程度の幅をもった状態に設定されていたとし
ても単軌条として設けられていることに変わりはない。
また後述するように当然ながら茶園における管理作業を
行うにあたり機体の左右バランスがとれている方が操作
面で行いやすいことはいうまでもなく、この実施例では
図2に示すように後述する補助輪25に対し走行駆動輪
20は幾分か作業を行う茶畝5側に偏在したような状態
となっている。いわば車輪のトレッド位置がずれた状態
に設定されているのである。勿論、このトレッド位置は
合致させた状態であっても勿論差し支えない。
【0019】一方、走行駆動輪20に対して対向する走
行体支持アーム12の端部には補助輪25が設けられ
る。このものはフレーム10に対し上下方向並びに走行
方向に一定範囲可動状態に取り付けられて成るものであ
って、具体的には一例としてベルクランク状のリンクブ
ラケット26が走行体支持アーム12に対しそ一端部
側のピボット軸27において回動自在に取り付けられ、
そのリンクブラケット26の下端が引き寄せられ状態に
懸架スプリング28によって走行駆動輪20側に引かれ
ており、これによってリンクブラケット上端を支点とし
たフォーク29に支持された車輪が上下方向に移動し得
るように構成されている。またこの補助輪25について
は、フォーク29のキャスタ軸29Aが幾分か回動し得
る範囲に設定されており、これによって自然な直進走行
が可能となる。
【0020】更に前記メインポスト11の中間付近に設
けられたハンドルブラケット13からは一例として二股
状のハンドル30がその取付角度をセレーション31に
よって調節自在に取り付けられている。なおこのハンド
ル30の取付位置そのものはハンドルブラケット13全
体がメインポスト11に沿って上下に移動し得るように
構成することによって適宜の固定位置に設定し得るよう
にしてもよい。
【0021】次に前記発電機支持ブラケット15には前
記走行駆動輪20の駆動モータMに給電する発電機33
を搭載する。そしてこの発電機支持ブラケット15につ
いてもすでに述べているとおり、昇降シフトシリンダC
を作動させることによってその設定位置を調節し得
る。すなわち発電機33の搭載位置(高さ)を調節する
には管理機支持ブラケット14をクランプボルト14c
を締め込むことによって固定状態とした後、昇降シフト
シリンダCを収縮させるのである。このようにすると
きには昇降シフトシリンダCの収縮に応じて前記発電
機ブラケット15が昇降し、適宜の位置に設定される。
なお発電機33を含め各台車ユニット2に搭載される管
理機ユニット3とを茶園管理台車1を構成する部材につ
いては走行駆動輪20のトレッド方向をほぼ重心を中心
位置として概ねバランスがとれているようなレイアウト
をとることが好ましい。また走行時の安定性を考慮する
と、前記発電機33はこのような高い位置に設けるほ
か、例えば走行駆動輪20のカバー24を利用してその
上方に取り付けるなど搭載位置を低く設定することも好
ましい。
【0022】次に管理機ユニット3の取付構造と併せ、
本考案の特徴的構成である管理機ユニットの設定位置調
整機構50について説明する。まず管理機ユニット3の
一例である摘採機は支持ステー14aを回動支点とする
基端部とし、この基端部から片持ち状態に張り出すよう
に設けられ、摘採機フレーム40のエンジン側端部付近
が支持される。そして摘採機フレーム40の上部中央付
近には接続ブラケット51が設けられ、この接続ブラケ
ット51を含んで、接続ブラケット51とメインポスト
11の上方より張り出す吊持ステー14bとの間に設定
位置調整機構50が設けられる。
【0023】設定位置調整機構50は、管理機ユニット
3の回動駆動源であるシフタ52と、このシフタ52の
摺動子53を伸縮させることにより、管理機ユニット3
の回動可動領域を従来よりも拡大する伸長拡大部54
と、前記摘採機フレーム40に設けられる接続プラケッ
ト51とを具えて成っており、このうちシフタ52とし
ては、一例としてモータシリンダから成る傾斜シフトシ
リンダCが適用される。また伸長拡大部54は前記支
持ステー14a、吊持ステー14b、シフタ52及び摘
採機フレーム40との間で一種のスライダ揺動クランク
機構を形成するもので、吊持ステー14bに一端を回動
自在に支承させて成る拡張アーム54aと、前記接続ブ
ラケット51を介して管理機ユニット3に接続される
結杆55とを中折れ可能に回動自在に構成して成るもの
である。
【0024】拡張アーム54aは一例として平面円弧状
の二枚の金属製平板を並設して成るものであり、このう
ち一方は更に直線状に延長形成されている。なお拡張ア
ーム54aのこのような円弧状部分の内側に形成される
空間を逃げ部56と定義するものであり、この逃げ部5
6を設けることで吊持ステー14bと拡張アーム54a
との干渉を避け、拡張アーム54aの回動範囲を増大さ
せているのである。
【0025】一方、連結杆55は、傾斜シフトシリンダ
の摺動子53の動きを前記拡張アーム54aに伝え
る働きをするものであり、その一端は傾斜シフトシリン
ダCの摺動子53と共に接続ブラケット51における
所定の接続位置に回動自在に支承され、他端は拡張アー
ム54aにおいて直線状に延長形成された部位の先端付
近に同じく回動自在に支承されている。
【0026】そして拡張アーム54aに対しては更に傾
斜シフトシリンダCの基端部が回動軸57によって回
動自在に支持されるものであって、これにより傾斜シフ
トシリンダCは拡張アーム54aの回動に伴って揺動
しながら往復運動する構成となっている。
【0027】そしてこのような傾斜シフトシリンダC
の摺動子53及び連結杆55が接続される接続ブラケッ
ト51は摘採機フレーム40への取付部である平板状部
分と、この取付部の上面中央より上方に立ち上がる前記
摺動子53及び連結杆55との接続部とから成ってい
て、このうち接続部には接続位置調整機構58が設けら
れる。なお図1〜5に示す本実施例においては、摺動子
53及び連結杆55を回動自在に軸支する部分を複数個
所設け、摺動子53及び連結杆55を取り付ける際にこ
れらを選択することで管理機ユニット3の傾斜角の調整
範囲の更なる拡大を行っている。
【0028】そしてここに適用される管理機ユニット3
の一例である摘採機は適宜可搬式のものと基本構成を同
じくするものであり、二人用可搬式摘採機の操作ハンド
ルを取り外したような形態をとる。このことから、その
基本構成は、常法に従い摘採刃42は畝幅方向に設け、
これを内燃機関あるいは電動モータを適用した前記原動
機41によって駆動する。また摘採刃42の前方には摘
採した茶葉を収容袋43に送り込むための風胴44を設
け、また後方にはガイド板42Aを設ける。
【0029】なお収容袋43は茶葉が収容された場合に
茶畝5上をずれるように移動してゆくものであり、この
移動抵抗が管理機ユニット3の一例である摘採機を後方
に引いて管理機ユニット3がフレーム10に対しモーメ
ントを生ずることとなるから、これを回避するために前
記収容袋43には牽引用のワイヤ45を取り付け、この
ものを例えば走行駆動輪20のカバー24等に接続さ
せ、収容袋43が摘採機に対して弛んだ状態に保持され
るようにすることが望ましい。
【0030】本考案たる茶園管理台車1は以上述べたよ
うな具体的な構造を有するものであり、以下このものの
特徴的構成である管理機ユニットの設定位置調整機構5
0の作動状態を説明する。すなわち管理機ユニット3の
傾斜角を最も小さく設定するにはシフタ52である傾斜
シフトシリンダCの摺動子53を最大に伸長させる。
これにより連結杆55は摺動子53の摺動方向すなわち
管理機ユニット3側に移動するようになり、これに伴い
拡張アーム54aも管理機ユニット3側に回動する。従
って傾斜シフトシリンダCの摺動子53の作用長に拡
張アーム54aの回転半径分の長さが加わった分だけ、
実質的ストロークが拡張される。
【0031】一方、管理機ユニット3の傾斜角を最も大
きく設定するには、傾斜シフトシリンダCの摺動子5
3を最も収縮させた状態とする。これにより連結杆55
は管理機ユニット3から遠ざかる方向に移動するように
なり、これに伴い拡張アーム54aも管理機ユニット3
から遠ざかる方向に回動する。従って拡張アーム54a
の回転半径分の長さだけ実質的ストロークが拡張され
る。
【0032】また管理機ユニット3の傾斜角を更に広範
囲に調整したい場合には、接続ブラケット51における
接続位置調整機構58によって、傾斜シフトシリンダC
の摺動子53及び連結杆55の接続位置を可変すれば
よい。
【0033】以上が本考案の特徴的構成である設定位置
調整機構50の基本的実施例であるが本考案には更に部
分的構成を異ならせた次のような実施例も適用される。
すなわちまず拡張アーム54aの形状を異ならせた実施
例として図6に示すものがある。この実施例では拡張ア
ーム54aの回動支点を吊持ステー14bの先端の端面
に設けている。従って拡張アーム54を回動するに際
し、吊持ステー14bとの干渉を考慮する必要はない。
従って図6に示すような逃げ部56を特に設ける必要も
なく、図6に示すように直線状の拡張アーム54aとし
たものである。
【0034】また接続ブラケット51における接続位置
調整機構58の構成を異ならせたものとして図7に示す
ものがある。すなわち前記図1〜5に示す実施例では、
傾斜シフトシリンダCの摺動子53及び連結杆55を
軸支する部分を摘採機フレーム40の長手方向に沿って
直線的に複数個設けたが、これを図7(a)に示すよう
に円弧状に設けたり、あるいは図7(b)に示すよう
に、この接続部に長穴状の係合溝59を設け、更に細か
な調整をできるようにしたり、図7(c)に示すように
モータ駆動で傾斜シフトシリンダCの摺動子53及び
連結杆55との軸支部分を移動させるようにする等、種
々の構成を採用し得る。
【0035】なお以上述べたすべての実施例においてこ
こに適用される管理機ユニット3としては摘採機のほか
剪枝機、刈り均し機等が適用できる。なおこの茶園管理
台車1は当然、作業者が一人で操作できるものである
が、更に図1、2に示すように摘採機フレーム40に対
し更に補助ハンドル46を取り付け、茶畝5の他方の側
にも作業者を配置していわば二人作業とすることももと
より可能である。
【0036】
【考案の効果】本考案は以上述べたような構成を有する
ものであり、これにより以下のような効果を発揮する。
まず本出願に係る第一の考案では伸長拡大部54を拡張
アーム54aと連結杆55とを中折れ可能に回動自在に
組み合わせ、更にこれらをシフタ52で接続して構成し
ている。従ってこれによりシフタ52の作用長(現行2
00mm)が更に拡張され、これによってもたらされる
実質的ストロークは従来の倍以上のものとなった(試作
品においては455mmのストロークが得られた)。ま
たリンク機構により実質的ストロークを拡張するという
構成をとったから茶園管理台車1の総重量の軽量化にも
寄与できる。
【0037】更に本出願に係る第二の考案では拡張アー
ム54aに逃げ部を設けている。従ってこれにより拡張
アーム54aの回動範囲を大きく設定でき、管理機ユニ
ット3の傾斜角をより広範囲に調整できることとなる。
【0038】更にまた本出願に係る第三の考案では接続
ブラケット51を設けている。従ってこれによっても管
理機ユニット3の傾斜角は更に拡大される。そしてシフ
タ52として例えばモータシリンダを用いれば手元操作
で茶畝5の傾斜に合わせて自由に最適な管理機ユニット
3の傾斜角とすることができるため、操作が簡単で作業
能率の向上も大いに期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の茶園管理台車の使用状態を示す斜視図
である。
【図2】同上正面図である。
【図3】同上昇降、傾斜の各シフトシリンダの伸縮に伴
う作動状態を示す斜視図である。
【図4】同上台車ユニットにおける走行駆動輪の駆動機
構を示す透視斜視図である。
【図5】シフタの摺動子の収縮、伸長の各状態における
設定位置調整機構の作動状態を実線と仮想線で示す正面
図である。
【図6】拡張アームの形状を異ならせた他の実施例を示
す正面図である。
【図7】接続ブラケットの種々の実施例を示す側面図で
ある。
【図8】従来の管理機ユニットの設定位置調整機構を示
す骨格的正面図である。
【符号の説明】
1 茶園管理台車 2 台車ユニット 3 管理機ユニット 5 茶畝 6 畝間 7 枕地 10 フレーム 11 メインポスト 12 走行体支持アーム 13 ハンドルブラケット 14 管理機支持ブラケット 14a 支持ステー 14b 吊持ステー 14c クランプボルト 15 発電機支持ブラケット 15a スライド部 15b マウント部 15c クランプボルト 20 走行駆動輪(走行体) 21 チェーン 22 クラッチ機構 22a クラッチディスク 22b クラッチスプリング 23 クラッチシフタ 23a シフトフォーク 23b レリーズレバー 23c クラッチワイヤ 24 カバー 25 補助輪 26 リンクブラケット 27 ピボット軸 28 懸架スプリング 29 フォーク 29A キャスタ軸 30 ハンドル 31 セレーション 33 発電機(カウンタバランサ) 40 摘採機フレーム 41 原動機 42 摘採刃 42A ガイド板 43 収容袋 44 風胴 45 ワイヤ 46 補助ハンドル 50 設定位置調整機構 51 接続ブラケット 52 シフタ 53 摺動子 54 伸長拡大部 54a 拡張アーム 55 連結杆 56 逃げ部 57 回動軸 58 接続位置調整機構 59 係合溝 C 昇降シフトシリンダ C 傾斜シフトシリンダ M 駆動モータ S 出力スプロケット S 従動スプロケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−250017(JP,A) 実開 昭51−71363(JP,U) 実公 昭46−28942 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01D 46/04 F16H 21/10

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 茶畝間を走行する台車ユニットと、この
    台車ユニットに対し基端部において回動自在に片持ち状
    態に張り出して設けられる管理機ユニットとを具えて成
    る作業用台車において、前記台車ユニットと管理機ユニ
    ットとは互いに管理機ユニットの設定位置調整機構を介
    して管理機ユニットの設定位置が調整できるように組み
    合わされ、この設定位置調整機構は、一端を管理機ユニ
    ットの基端部のほぼ上方の位置における台車ユニットに
    回動自在に接続されるとともに、他端を管理機ユニット
    の基端部より自由端側の部位に回動自在に接続されて成
    る伸長拡大部を具え、この伸長拡大部は台車ユニットに
    接続される拡張アームと、管理機ユニットに接続される
    連結杆とを中折れ可能に回動自在に構成して成り、更に
    管理機ユニットと連結杆とを接続する接続部と、拡張ア
    ームの中間付近とが伸縮自在のシフタで接続され、この
    シフタの作用長を伸縮させて前記管理機ユニットの設定
    角度を変更することを特徴とする茶園管理台車。
  2. 【請求項2】 前記拡張アームには、台車ユニットにお
    ける吊持ステーとの干渉を避ける逃げ部が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の茶園管理台車。
  3. 【請求項3】 前記接続ブラケットには、前記シフタ及
    び連結杆との接続位置を可変できるよう、接続位置調整
    機構が設けられていることを特徴とする請求項1または
    2記載の茶園管理台車。
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