JPH0414503Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、現場での作業位置の変更を容易にし
た杭打機に関するものである。

［従来の技術］ 杭打機に於いて、１箇所の杭打が終り、杭打場
所の移動を行う場合、杭打作業状態即ちリーダを
立てたままでは不安定で移動することができな
い。従つて、リーダを折りたたんで移動している
が、ハンマーが高さ制限を超える為取外しを要す
る。

［考案が解決しようとする問題点］ この為、従来の方式では１箇所の杭打作業毎に
ハンマーの取付け、取外しを行つており、非常に
面倒であると共に能率が極めて悪いという問題が
ある。

［問題点を解決するための手段］ 本考案は斯かる問題点を解消すべくなしたもの
であつて、走行体に旋回可能に設けた旋回体にス
ライドフレームをシリンダにより前後方向にスラ
イド可能に設け、該スライドフレームの後部上方
に突設したブラケツトに対し、主リーダと該主リ
ーダ下端に上端を枢着した補助リーダとからなる
屈折可能なリーダの前記主リーダ下端部を前記ス
ライドフレームのスライド方向に傾動可能に支承
せしめると共に、前記補助リーダの長手方向略中
央部に連結ロツドの一端を連結可能とし且つ該連
結ロツドの補助リーダへの連結点より低い位置に
おける走行体後端に前記連結ロツドの他端を連結
可能としたものである。

［作用］ 補助リーダと走行体とを連結ロツドで連結し、
主リーダを傾倒させ、更に、シリンダによりスラ
イドフレームを前方にスライドさせる。

［実施例］ 以下図面に基づき本考案の実施例を説明する。

走行体１に旋回フレーム２を回転自在に設け、
該旋回フレーム２にスライドガイド３を介してス
ライドフレーム４をスライド自在に取付け、旋回
フレーム２とスライドフレーム４間にはシリンダ
５を取付ける。スライドフレーム４には運転室
６、駆動ユニツト７等を載設し、又スライドフレ
ーム４よりブラケツト８を突設し、該ブラケツト
８にリーダ９の後述する主リーダ１０下端部を傾
動自在に取付ける。リーダ９は主リーダ１０と補
助リーダ１１がピン１２を中心に屈折可能となつ
ており、主リーダ１０とスライドフレーム４間に
は図示しない起伏シリンダ、バツクステイ１３が
設けてある。又、補助リーダ１１の長手方向略中
央部と、該補助リーダ１１の長手方向略中央部よ
り低い位置における走行体１の後端とは連結ロツ
ド１４によつて連結可能となつている。

上記杭打機のリーダ９の傾動には起伏シリンダ
の伸縮、バツクステイ１３の伸縮の協働により行
われる。

次に１箇所の杭打作業が完了し、杭打場所を変
更する場合を述べると、作業状態（図中リーダ９
が垂直状態にある時）からハンマ１５を最下位置
迄降ろす。補助リーダ１１と走行体１とを連結ロ
ツド１４により連結し、起伏シリンダ（図示せ
ず）とバツクステイ１３との協働によつて主リー
ダ１０を倒す（図中実線で示す）。シリンダ５を
伸長させてスライドフレーム４を前方に移動す
る。スライドフレーム４の移動により、補助リー
ダ１１が前方に傾動すると共に下端が上方へ引上
げられる。而して、走行に必要な逃角αが確保さ
れると共に走行体１に対する重心の位置が前方に
移動し、走行が可能となる。アウトリガー１６を
解放して所要の位置迄移動する。

又、作業状態とするには上記作業の逆の手順を
行えばよい。

尚、連結ロツド１４の長さについては、逃角α
が所要の値となる様適宜選択すればよい。

［考案の効果］ 以上述べた如く本考案によれば、簡単な構成に
より容易に作業位置を変更し得る状態にし得、製
作費の増大をもたらすことなく、作業の能率を大
幅に向上させ得るものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の１実施例の説明図である。 １は走行体、２は旋回フレーム、４はスライド
フレーム、９はリーダ、１０は主リーダ、１１は
補助リーダ、１４は連結ロツドを示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 走行体に旋回可能に設けた旋回体にスライドフ
   レームをシリンダにより前後方向にスライド可能
   に設け、該スライドフレームの後部上方に突設し
   たブラケツトに対し、主リーダと該主リーダ下端
   に上端を枢着した補助リーダとからなる屈折可能
   なリーダの前記主リーダ下端部を前記スライドフ
   レームのスライド方向に傾動可能に支承せしめる
   と共に、前記補助リーダの長手方向略中央部に連
   結ロツドの一端を連結可能とし且つ該連結ロツド
   の補助リーダへの連結点より低い位置における走
   行体後端に前記連結ロツドの他端を連結可能とし
   たことを特徴とする杭打機。