JP3016121B2 - 車幅内旋回可能な建設機械のブーム構造 - Google Patents

車幅内旋回可能な建設機械のブーム構造

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JP3016121B2
JP3016121B2 JP7261996A JP26199695A JP3016121B2 JP 3016121 B2 JP3016121 B2 JP 3016121B2 JP 7261996 A JP7261996 A JP 7261996A JP 26199695 A JP26199695 A JP 26199695A JP 3016121 B2 JP3016121 B2 JP 3016121B2
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兼一 山本
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新キャタピラー三菱株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、上部旋回体が下
部走行体の車幅内で旋回できる建設機械のブーム構造の
改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル等の旋回式建設機械では、
上部旋回体のフロントを構成するブーム、アーム、バケ
ットは同一軸上に配置されているのが一般的であるが、
このような構造の場合、ブームを起立させアームを目一
杯抱え込むと、バケット等の作業具端部がキャブ、キャ
ノピ等に干渉してしまうということがあり、上部旋回体
を下部走行体の車幅内で旋回させることができなかっ
た。
【0003】そこで近時、図2に示すように、ブーム1
のキャブ対向側側板10をキャブ2反対側に屈曲させるこ
とにより、ブーム1のうち、アーム取付部11を本体枢支
部12からキャブ2反対側に偏心させ、すなわち前者の中
心線Pを、後者の中心線Oからキャブ2反対側に偏心さ
せ、偏心したアーム取付部11にアーム5及びバケット6
等の作業具を連結する構造の建設機械が提案されてい
る。これによれば、ブーム1を起立させアーム5を目一
杯抱え込んでも、バケット6等の作業具端部がキャブ2
に干渉しない構造にすることもでき、上部旋回体4を下
部走行体9の車幅内で旋回させることができるものとな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ブーム1の
アーム取付部11をその本体枢支部12から偏心させるため
ブーム1のキャブ対向側側板10をキャブ2反対側に屈曲
させるということは、少なくとも偏心移行部である屈曲
部Aの屈曲開始点は、図2に示すように、本体枢支部12
のキャブ対向側側板10面からアーム取付部11のキャブ反
対側側板14面までの幅、ないしはそれに近い幅を要する
ことになり、その部分の重量が増加する。
【0005】そして、図2に示す構造では、ブーム1の
キャブ対向側側板10の屈曲開始点がブーム1のアーム枢
支部11側に位置し、偏心移行部となる屈曲部Aが、より
ブーム1前方側に形成されるものとなっている(図中、
線Hがブーム1中間部となるブームシリンダ枢支部13の
位置を示し、屈曲部AはこのH線よりかなり前方となっ
ているのがわかる)。
【0006】しかし、ブーム1はその根元側で支持され
る構造(少なくとも本体枢支部12とブームシリンダ枢支
部13)であり、少なくとも重量負担部となってしまう屈
曲部Aがブーム1前方側であると、フロント作業部の前
方側に重心が移り、ブーム1にかかる荷重が増加してブ
ーム1の強度上問題となるとともに、上部旋回体4の重
量バランスがくずれるといった問題がある。
【0007】この発明は従来技術の以上のような問題に
鑑み創案されたもので、車幅内旋回可能な建設機械のブ
ームを改良して、上部旋回体の重量バランスに影響がな
く、構造的にもその強度に影響のないブーム構造を提供
しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、少
なくともブームのキャブ対向側側板をキャブ反対側に屈
曲させることにより、ブームのうち、アーム取付部を、
本体枢支部からキャブ反対側に偏心させる車幅内旋回可
能な建設機械のブーム構造において、前記ブームのキャ
ブ対向側側板を、その本体枢支部からブームシリンダ枢
部までの間の任意箇所から屈曲開始させることを特徴
とする。
【0009】ここで、本体枢支部とは上部旋回体本体に
枢支されるブーム根元部を、ブームシリンダ枢支部とは
ブームシリンダのロッド端部が枢支されるブーム中間部
をそれぞれいう。また前記屈曲とは、ブームがキャブ反
対側に偏心移行する態様のすべてを含み、屈曲線は曲線
であると直線であるとを問わない。
【0010】また、ブームのキャブ対向側側板の屈曲開
始点を、その本体枢支部からブームシリンダ枢支部ま
の間の範囲としたのは次の理由による。ブームはその本
体枢支部を基軸として機械本体の垂直方向に回動するも
のであり、少なくとも重量負担部となってしまう屈曲部
が、ブームの先端部であるアーム取付部に近ければ近い
ほど強度的に問題で、逆にブーム根元部である本体枢支
部に近ければ近いほど強度的に好ましい態様となる。一
方、ブームの回動動作はブームシリンダの伸縮動作によ
り行われ、そのシリンダの一端は上部旋回体に枢支され
る一方他端はブーム中間部の所定箇所で枢支される(多
くの場合、図2(b)に示す13の位置、すなわちブーム1
の湾曲部近傍にブラケット8を介して枢支される)。し
たがって、ブームが上部旋回体本体に支持されるのは、
ブーム根元部である本体枢支部と、ブーム中間部である
ブームシリンダ枢支部との二箇所であり、少なくとも本
体枢支部からブームシリンダ枢支部近傍までの間の箇所
でその重量が増加しても、その範囲は本体枢支部とブー
ムシリンダ枢支部とで重量増加による荷重を十分受ける
ことができ、ブームの強度低下の影響は少なく、またブ
ームシリンダ枢支部近傍であればその重量が増加しても
ブーム先端側と比較して上部旋回体の重量バランスは十
分確保できる。よって、ブームのキャブ対向側側板の屈
曲開始点を、その本体枢支部からブームシリンダ枢支
での間の範囲としたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の具体的な実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0012】図1は、油圧ショベルに適用された場合の
油圧ショベル全体を示した平面図である。図中、1はブ
ーム、2はキャブ、3はブームシリンダ、4は上部旋回
体本体、5はアームを各示す。なお、図示上明瞭となっ
ていないが、ブーム1は、側面から見て略中間部に湾曲
部を有するブーメラン状をしてなる。
【0013】ーム1は、根元部である本体枢支部12を
上部旋回体本体4に枢軸ピン7により枢支される一方、
先端側であるアーム取付部11においてアーム5を枢軸ピ
ン7により枢支している。ブーム1の略中間部の湾曲部
下方にはブームシリンダ枢支部13となるブラケット8が
固着され、該ブラケット8にブームシリンダ3の一端が
枢支される一方、その他端は上部旋回体4前方側に枢支
される。このブームシリンダ3を伸長させれば、ブーム
1は起立状態となり、ブームシリンダ3を縮小させれば
ブーム1は傾倒状態となる。そしてブーム1は、本体枢
支部12から先端に向かうに従って、そのキャブ対向側側
板10がキャブ反対側に屈曲されることにより、アーム取
付部11が本体枢支部12からキャブ2反対側に偏心し、す
なわちアーム取付部11の中心線Pが本体枢支部12の中心
線Oからキャブ2反対側に偏心している。そして、アー
ム5は、根元部である本体枢支部をブーム1のアーム取
付部11において枢支される一方、先端側であるバケット
取付部においてバケット6を枢支している。
【0014】したがって、ブーム1のアーム枢支部11と
ともにアーム5及びバケット6がキャブ2反対側に偏心
することになって、ブームシリンダ3を伸長させてブー
ム1を起立させアーム5を目一杯抱え込んでもバケット
6がキャブ2に干渉しないものとなり、車幅内での旋回
も可能となる。なお、特に説明しなかったが、ブーム1
のアーム取付部11に対してアーム5は偏心自在となって
おり、バケット6の偏心量の増減の幅が大きくなって、
これにより異なる幅のバケット6に交換しても交換前と
変わらずに車幅内の旋回を可能ならしめている。
【0015】
【0016】本形態例では、ブーム1のキャブ対向側側
板10を、そのブームシリンダ枢支部13のかなり手前から
屈曲開始させている。また、本形態例では、ブーム1の
本体枢支部12が、アーム取付部11のキャブ反対側側板14
面から本体枢支部12のキャブ対向側側板10面までの幅を
有しており、このためブーム1の本体枢支部12近傍は幅
広で重量が増加するが、本体枢支部12からブームシリン
ダ枢支部13近傍までの間は上部旋回体本体4に枢支され
る区間であることから、ブーム1自体の強度及び上部旋
回体の重量バランスには何ら問題はない。むしろ本実施
形態では、ブーム1のキャブ対向側側板10を、ブームシ
リンダ枢支部13のかなり手前から屈曲開始させているの
で、屈曲部Aが、より手前に位置することになり、ブー
ム強度及び重量バランスではより好ましい態様となる。
【0017】以上のように、本形態例では、偏心移行部
分である屈曲部Aの重量負担を本体枢支部12とブームシ
リンダ枢支部13とで十分受けることができるので、ブー
ムの強度が低下することもなく、また上部旋回体の重量
バランスがくずれるといったおそれもない。
【0018】なお、以上の形態は油圧ショベルを前提と
する構成であるが、本発明が適用される対象は油圧ショ
ベルに限定されるものでなく、フロント作業部を備えた
上部旋回体が下部走行体に対して旋回するような建設機
械であれば、当然に適用可能である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
車幅内の旋回を可能にするため、ブームを偏心させる構
造としても、その強度に何の問題もなく、また上部旋回
体の重量バランスにも何の影響のないものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が油圧ショベルに適用された実施形態の
一例であり、その油圧ショベル全体の平面図である。
【図2】従来の車幅内旋回可能な建設機械を示し、(a)
は平面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 ブーム 2 キャブ 10 キャブ対向側側板 11 アーム取付部 12 本体枢支部 13 ブームシリンダ枢支部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともブームのキャブ対向側側板を
    キャブ反対側に屈曲させることにより、ブームのうち、
    アーム取付部を、本体枢支部からキャブ反対側に偏心さ
    せる車幅内旋回可能な建設機械のブーム構造において、
    前記ブームのキャブ対向側側板を、その本体枢支部から
    ブームシリンダ枢支部までの間の任意箇所から屈曲開始
    させることを特徴とする車幅内旋回可能な建設機械のブ
    ーム構造。
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