JPH09158237A - 油圧ショベルの作業機 - Google Patents

油圧ショベルの作業機

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JPH09158237A
JPH09158237A JP34433295A JP34433295A JPH09158237A JP H09158237 A JPH09158237 A JP H09158237A JP 34433295 A JP34433295 A JP 34433295A JP 34433295 A JP34433295 A JP 34433295A JP H09158237 A JPH09158237 A JP H09158237A
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bucket
pin
front link
link
blade edge
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JP34433295A
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Shuichi Kaneda
修一 金田
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バケット掘削性能の向上およびバケットリン
ク機構の簡素化を図る。 【解決手段】 フロントリンク45後端部とバケットシ
リンダ39a,39bのロッド端とを取着する第1ピン
45aと、フロントリンク45の略中央部とリストリン
ク44a,44bとを取着する第2ピン45bと、フロ
ントリンク45先端部とバケット38とを取着する第3
ピン45cとを備え、第1ピン45aと第2ピン45b
とを結ぶ中心線LX と前記第2ピン45bと第3ピン4
5cとを結ぶ中心線LY とのなす角αを可変に設定した
構成としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
建設機械に用いられるバケットの刃先力と刃先速度を可
変とするリンク機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧ショベルについて図5,図6
により説明する。先ず油圧ショベル20の下部走行体2
1は図示しない走行モータにより走行自在となってい
る。この下部走行体21の上部にはスイングサークル2
2を介して、上部旋回体23が装着され、図示しない旋
回モータにより旋回可能となっている。この上部旋回体
23には作業機30、マシンキャグ26、オペレータキ
ャブ27およびカウンタウエイト28を配設している。
作業機30はブーム31、アーム36およびバケット3
8、各シリンダ32,37,39からなっている。バケ
ットシリンダ39はリストリンク34と連結し、かつ、
フロントリンク35を介してバケット38と連結してい
る。
【0003】このバケットリンク機構について、図6に
より詳細に説明する。アーム36の先端はバケット38
とピン38bにより連結している。リストリンク34の
一端はアーム36にピン34bにより連結し、かつ、他
端はバケットシリンダ39のロッド端とフロントリンク
35の一端とをピン34aにより連結している。このフ
ロントリンク35の他端はバケット38とピン38aに
より連結している。
【0004】図6に示す従来のバケットリンク機構によ
るバケット刃先力は次のようになる。バケットシリンダ
39の推力がフロントリンク35のピン34aから矢印
方向に作用する軸力F1 、バケット38のピン38bか
ら、フロントリンク35のピン34aとバケット38の
ピン38aを結ぶ軸線におろした垂線の長さをLA 、ピ
ン38bからバケット38刃先までの長さをR、バケッ
ト38の刃先力をFEとすると、FE =F1 ×LA /R
となる。即ち、ピン34aとピン38a間の距離、ピン
34bとピン38b間の距離およびピン38aとピン3
8b間の距離が一定の場合、前記ピン38bからフロン
トリンク35の作用線におろした垂線の長さL0 によっ
て、バケット38の刃先力FE が一義的に決まる。この
刃先力と刃先速度との関係を図3に示している。一点鎖
線に示すように、バケット角度θ(バケット38の刃先
とアーム36とのなす角を言う。)の回動する角度が大
きくなるにしたがって従来の刃先力FA が低下し、刃先
速度VA が早くなるようになっている。
【0005】ところで、油圧ショベルは各種の土質、地
形により作業を行うために、部分的に、ハケット刃先力
を増やしたり、刃先速度を早めたりすることが必要であ
り、これらに対応できるバケットリンクの要望がある。
【0006】このようなバケット刃先力を増やすための
作業機特許を出願人は実公平5−33570号公報にて
出願している。同公報によれば、(1)作業機本体を構
成するアームを管状部材により形成し、この管状部材内
にバケットシリンダを設け、また上記管状部材の先端
に、脚部が管状部材の中心より内側に偏心した二又ブラ
ケットを設け、この二又ブラケットの先端にバケットを
枢着すると共に、一端が上記バケットに枢着されたチル
トロッド(本発明のフロントリンクに相当する。)の他
端を、上記管状部材内に収容されたバケットシリンダの
先端に枢着してなる掘削機械の作業機。(2)チルトロ
ッドをほぼへ字形に形成し、かつこのチルトロッドの屈
曲部にチルトレバー(本発明のリストリンクに相当す
る。)の一端を枢着すると共に、チルトレバーの他端側
を二又ブラケットの脚部に枢着してなる掘削機械の作業
機の構成としたから、バケット回動時終端速度を遅くし
てバケット刃先力を増加する技術が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示すバケットのリンク機構であるとバケット刃先力と刃
先速度が一義的に決まるので、各種の土質、地形での作
業性が悪くなるとの問題がある。また、図5、図6に示
すフロントリンクとリストリンクおよびバケットシリン
ダのロッド端の3つを同軸で取着する構成では、ピン径
が3つの部材に共通にする必要があり製作が複雑とな
る。
【0008】更に、前記の実公平5−33570号公報
においては、バケットシリンダを管状部材の中に納め、
しかもバケットシリンダの上下移動量を減らすことに主
眼を置き、リストリンク、バケットシリンダを各1個設
けているため刃先力の増大量が小さく、実用的な効果が
不十分であるという問題がある。また、刃先力の増大量
を大きくするためには、フロントリンクに取着するリス
トリンクとバケットシリンダのピン位置を接近させる必
要がある。更に、リストリンクが1個では通常の箱型構
成のアームには装着が困難であるという問題がある。
【0009】本発明は上記従来の問題点に着目し、3支
点のフロントリンク後端部とバケットシリンダのロッド
端取付ピン中心とフロントリンク略中央部とリストリン
ク取付ピン中心との中心線LX と、フロントリンク先端
部とバケット取付ピン中心とリストリンク取付ピン中心
との中心線LY を有して、この中心線LX と中心線LY
とのなす角αを可変とする機構、およびフロントリンク
後端部とバケットシリンダのロッド端取付ピン中心とフ
ロントリンク略中央部とリストリンク取付ピン中心との
間の距離Lを可変とする機構を備えてバケット刃先力を
可変とすると共に、リストリンク、バケットシリンダを
各2個設けることにより、十分な強度を有し、かつ、箱
型アームに容易に装着できるバケットリンク機構を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る油圧ショベルの第1の作業機は、車体
より順次連結されるブーム、アームおよびバケットから
なる作業機と、この作業機を駆動する各油圧シリンダ
と、一端はバケットシリンダと連結し、他端はバケット
と連結するフロントリンクと、一端はフロントリンクと
連結し、他端はアームと連結するリストリンクとからな
る油圧ショベルの作業機であって、前記フロントリンク
45後端部とバケットシリンダ39a,39bのロッド
端とを取着する第1ピン45aと、前記フロントリンク
55の略中央部とリストリンク44a,44bとを取着
する第2ピン45bと、前記フロントリンク55先端部
とバケット38とを取着する第3ピン45cとを備え、
前記第1ピン45aと第2ピン45bとを結ぶ中心線L
X と前記第2ピン45bと第3ピン45cとを結ぶ中心
線LY とのなす角αを可変に設定した構成としたもので
ある。この場合、前記中心線LX と中心線LY とのなす
角αを変更するために、フロントリンク45の上下方向
に複数のピン孔を明けておいて、リストリンク44a,
44bの長さの異なるものを各種類用意しておけば良
い。
【0011】本発明に係る油圧ショベルの第2の作業機
は、車体より順次連結されるブーム、アームおよびバケ
ットからなる作業機と、この作業機を駆動する各油圧シ
リンダと、一端はバケットシリンダと連結し、他端はバ
ケットと連結するフロントリンクと、一端はフロントリ
ンクと連結し、他端はアームと連結するリストリンクと
からなる油圧ショベルの作業機であって、前記フロント
リンク55後端部とバケットシリンダ39a,39bの
ロッド端とを取着する第1ピン45aと、前記フロント
リンク55の略中央部とリストリンク44a,44bと
を取着する第2ピン45bと、前記フロントリンク55
先端部とバケット38とを取着する第3ピン45cとを
備え、前記第1ピン45a中心と第2ピン45b中心と
の距離を可変に設定した構成としたものである。
【0012】本発明に係る油圧ショベルの第3の作業機
は、車体より順次連結されるブーム、アームおよびバケ
ットからなる作業機と、この作業機を駆動する各油圧シ
リンダと、一端はバケットシリンダと連結し、他端はバ
ケットと連結するフロントリンクと、一端はフロントリ
ンクと連結し、他端はアームと連結するリストリンクと
からなる油圧ショベルの作業機であって、前記フロント
リンク45,55は、一端を2つのバケットシリンダ3
9a,39bと第1ピン45aで連結し、他端をバケッ
ト38と第3ピン45cで連結し、かつ、アーム36の
先端部とバケット38とを第4ピン45dで連結すると
共に、前記第1ピン45aの近傍に第2ピン45bで一
端を連結し、他端をアーム36に第5ピン45eで連結
する左右2枚のリストリンク44a,44bとを備えた
構成としたものである。
【0013】
【作用】本発明の油圧ショベルの第1の作業機によれ
ば、バケットシリンダ39a,39bを伸長すると、バ
ケット38は第4ピン45dを支点として回動する。こ
のバケットシリンダ39a,39bを伸長駆動を開始す
るときのバケット角度θが(約180°)大きいとき
は、図3に示すように実線のa点の刃先力FB は始めは
小さく、バケット角度θが徐々に小さくなるにしたがっ
て刃先力FB が増加する。これに伴って実線のb点の刃
先速度VB は始めは早く、バケット角度θが徐々に小さ
くなって刃先力FB が増加するにしたがって刃先速度V
B は低下する。そしてバケット角度θが小さくなるにし
たがって(バケット掘削時にバケットの刃先部38aが
アーム36に接近するとバケット角度θが小さくな
る。)刃先力FB が最大のc点から低下する度合いが従
来の刃先力FA より緩やかにして、これに伴って刃先速
度VB は従来の刃先速度VA より緩やかに上昇するよう
にしたので掘削作業性が向上する。このように、掘削作
業時の刃先力や刃先速度の変更が可能となる。この場
合、前記中心線LX と中心線LY とのなす角αを変更す
るために、フロントリンク45の上下方向に複数のピン
孔を明けておいて、リストリンク44a,44bの長さ
の異なるものを各種類用意しておけば良い。前記中心線
LX と中心線LY とのなす角αが45°,90°,13
5°,180°と大きくなるにしたがって、従来の刃先
力FA に近づくことになる。
【0014】本発明の油圧ショベルの第2の作業機によ
れば、フロントリンク55後端部とバケットシリンダ3
9a,39bのロッド端とを取着する第1ピン45a中
心と、フロントリンク55の略中央部とリストリンク4
4a,44bとを取着する第2ピン45b中心との距離
がL3,L2,L1 と小さくなるにしたがって、図3に示す
従来の一点鎖線の刃先力FA と、刃先速度VA に近づく
ようになっており、最大刃先力のc点は従来と差はない
が、最大刃先力のc点からバケット角度θが小さくなる
にしたがって(バケット掘削時にバケットの刃先部38
aがアーム36に接近するとバケット角度θが小さくな
る。)刃先力FB は従来の刃先力FA に対して、緩やか
に低下し、刃先速度VB は従来の刃先速度VA に対し
て、緩やかに上昇するようになっている。
【0015】このように、本発明の油圧ショベルの第1
および第2の作業機によれば、バケット38が回動して
刃先部38aがアーム36に接近しバケット角度θが小
さくなると、刃先力を増加し、これに伴って刃先速度は
遅くするようにしたものである。即ち、図3に示す刃先
力、刃先速度を実線と一点鎖線との間で可変とすること
ができる。
【0016】本発明の油圧ショベルの第3の作業機によ
れば、フロントリンク45,55と連結するバケットシ
リンダ39a,39bのロッド端と、リストリンク44
a,44bおよびバケット38との3つの支点は別に設
けたので、バケットシリンダ39a,39bのロッド端
とフロントリンク45,55を連結するピンを小径にで
きると共に、各連結部の構造が簡素化される。また、リ
ストリンクを2枚として箱形のアーム36とフロントリ
ンク45,55の左右端部に取着できるので構造が簡単
となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る油圧ショベ
ルの作業機リンク機構の実施例を図面を参照して説明す
る。尚、図5,図6と同一符号を付したものは同一部品
である。先ず、第1実施例を図1乃至図3により説明す
る。図1に示すバケットシリンダ39a,39bのロッ
ド端とフロントリンク45の後端部とを第1ピン45a
により連結している。このフロントリンク45の後端部
の近傍にリストリンク44a,44bの一端を第2ピン
45bにより連結している。フロントリンク45の先端
部とバケットとを第3ピン45cにより連結している。
アーム36(箱形に構成されている。)の先端部とバケ
ット38とを第4ピン45dにより連結している。この
アーム36とリストリンク44a,44bの他端とを第
5ピン45eにより連結している。
【0018】図1に示すフロントリンク45後端部とバ
ケットシリンダ39a,39bのロッド端取付ピン45
a中心とフロントリンク45略中央部とリストリンク4
4a,44bとの取付ピン45b中心との中心線LX
と、フロントリンク45先端部とバケット38取付ピン
45c中心とリストリンク44a,44b取付ピン45
b中心との中心線LY と、この中心線LX と中心線LY
とのなす角αを有している。およびフロントリンク45
後端部とバケットシリンダ39a,39bのロッド端取
付ピン45a中心とフロントリンク45略中央部とリス
トリンク44a,44b取付ピン45b中心との間の距
離Lを有している。この第1実施例においては、ピン4
5a中心とピン45b中心との間の距離Lは一定とし、
前記中心線LX と中心線LY とのなす角αを可変とした
時のバケット刃先力、刃先速度について説明する。バケ
ット刃先部38aと、アーム36の先端部取付ピン45
dとリストリンク44a,44b取付ピン45eの中心
線LZ とのなす角θをバケット回動角(バケット角度)
と言う。前記中心線LX と中心線LY とのなす角αを変
更するために、フロントリンク45の上下方向に複数の
ピン孔を明けておいて、リストリンク44a,44bの
長さの異なるものを各種類用意しておけば良い。
【0019】図1のA視図を図2により説明する。フロ
ントリンク45の先端部をバケット38に固着したブラ
ケット38bとブラケット38cとの間に挿入してピン
45bにより取着している。フロントリンク45の後端
部とバケットシリンダ39a,39bのロッド端とをピ
ン45aにより取着している。このフロントリンク45
の左右端部とリストリンク44a,44bとをピン45
bにより取着している。前記リストリンク44a,44
bとフロントリンク45とを取着するピン45bの径に
対して、バケットシリンダ39a,39bのロッド端と
フロントリンク45とを取着するピン45aを小径とし
ている。
【0020】次に、図1,図2の第1実施例の作動を図
3を参照して説明する。フロントリンク45後端部とバ
ケットシリンダ39a,39bのロッド端取付ピン45
a中心とフロントリンク45略中央部とリストリンク4
4a,44bとの取付ピン45b中心との中心線LX
と、フロントリンク45先端部とバケット38取付ピン
45c中心とリストリンク44a,44b取付ピン45
b中心との中心線LY との中心線LX と中心線LY との
なす角αを例えば45°,90°,135°,180°
に設定した場合について説明する。ここで、図1で説明
したバケット角度θはバケット刃先部38aと、アーム
36の先端部取付ピン45dとリストリンク44a,4
4b取付ピン45eの中心線LZ とのなす角を言う。
【0021】バケットシリンダ39a,39bを伸長す
ると、バケット38は第4ピン45dを支点として回動
する。このときは図1に示すようにバケット角度θは
(約180°)大きいので、図3に示すように実線のa
点の刃先力FB は始めは小さく、バケット角度θが徐々
に小さくなるにしたがって刃先力FB が増加する。これ
に伴って実線のb点の刃先速度VB は始めは早く、バケ
ット角度θが徐々に小さくなって刃先力FB が増加する
にしたがって刃先速度VB は低下する。そして、バケッ
ト角度θが小さくなるにしたがって刃先力FB が最大の
c点から低下する度合いが従来の刃先力FA より緩やか
にして、これに伴って刃先速度VB は従来の刃先速度V
A より緩やかに上昇するようにしたので掘削作業性が向
上する。このように、掘削作業時の刃先力や刃先速度の
変更が可能となる。図3に示す一点鎖線は従来の刃先力
FA 、刃先速度VA であり、実線は本発明の刃先力FB
、刃先速度VB を示している。
【0022】図3に示すように、最大刃先力のc点は従
来と差はないが、最大刃先力のc点からバケット角度θ
が小さくなる(バケットが回動して刃先部38aがアー
ム36に接近するとバケット角度θが小さくなる。)
と、刃先力FB は従来の刃先力FA に対して、緩やかに
低下し、刃先速度VB は従来の刃先速度VA に対して、
緩やかに上昇する。実線の刃先力FB と、刃先速度VB
は前記中心線LX と中心線LY とのなす角αが45°の
ときを示し、このαが90°,135°,180°と大
きくなるにしたがって、従来の一点鎖線の刃先力FA
と、刃先速度VA に近づくようになっている。このよう
に、バケットが回動して刃先部38aがアーム36に接
近しバケット角度θが小さくなるにしたがって、刃先速
度は遅くし刃先力を増加するようにしたものである。即
ち、図3に示す刃先力、刃先速度を実線と一点鎖線との
間で可変とすることができる。前記中心線LX と中心線
LY とのなす角αを変更するために、フロントリンク4
5の上下方向に複数のピン孔を明けておいて、リストリ
ンク44a,44bの長さの異なるものを各種類用意し
ておけば良い。
【0023】次に、本発明の第2実施例を図3,図4に
より説明する。尚、第1実施例の図1,図2と同一符号
を付したものは同一部品である。先ず、図4に示すバケ
ットシリンダ39a,39bのロッド端とフロントリン
ク55の後端部とを第1ピン45aにより連結してい
る。このフロントリンク45の後端部の近傍にリストリ
ンク44a,44bの一端を第2ピン45bにより連結
している。フロントリンク55の先端部とバケット38
とを第3ピン45cにより連結している。アーム36の
先端部とバケット38とを第4ピン45dにより連結し
ている。このアーム36とリストリンクの他端とを第5
ピン45eにより連結している。
【0024】図4に示すフロントリンク55後端部とバ
ケットシリンダ39a,39bのロッド端取付ピン45
a中心とフロントリンク55略中央部とリストリンク4
4a,44bとの取付ピン45b中心との間の距離L1,
L2,L3 を変更するために、フロントリンク45にピン
孔45f,45gを複数明けておいて、リストリンク4
4a,44bの長さの異なるものを各種類用意しておけ
ば良い。
【0025】次に、図4の第2実施例の作動を図3を参
照して説明する。バケットシリンダ39a,39bを伸
長すると、バケット38は第4ピン45dを支点として
回動する。このときは図4に示すようにバケット角度θ
は(約180°)大きいので、図3に示すように実線の
a点の刃先力FB は始めは小さく、バケット角度θが徐
々に小さくなるにしたがって刃先力FB が増加する。こ
れに伴って実線のb点の刃先速度VB は始めは早く、バ
ケット角度θが徐々に小さくなって刃先力FB が増加す
るにしたがって刃先速度VB は低下する。そして、バケ
ット角度θが小さくなるにしたがって刃先力FB が最大
のc点から低下する度合いが従来の刃先力FA より緩や
かにして、これに伴って刃先速度VB は従来の刃先速度
VA より緩やかに上昇するようにしたので掘削作業性が
向上する。前記リストリンク44a,44bを短くし
て、この一端をバケットシリンダ39a,39bと同一
ピン45aで連結したときは、従来のバケットのリンク
機構と同一となり、リストリンク44a,44bをフロ
ントリンクのピン孔45fまたはピン孔45gに連結し
たときは順次刃先力が増加し、これに伴って刃先速度が
低下させることができる。これを図3によって説明する
と、一点鎖線は従来の刃先力FA 、刃先速度VAであ
り、実線は本発明の刃先力FB 、刃先速度VB を示して
いる。
【0026】図3に示すように、最大刃先力のc点は従
来と差はないが、最大刃先力のc点からバケット角度θ
が小さくなる(バケットが回動して刃先部38aがアー
ム36に接近するとバケット角度θが小さくなる。)
と、刃先力FB は従来の刃先力FA に対して、緩やかに
低下し、刃先速度VB は従来の刃先速度VA に対して、
緩やかに上昇する。これは、前記ピン45a中心とピン
45b中心との間の距離L3,L2,L1 と小さくなるにし
たがって従来の一点鎖線の刃先力FA と、刃先速度VA
に近づくようになっている。このように、バケット38
が回動して刃先部38aがアーム36に接近しバケット
角度θが小さくなると、刃先速度は遅くし刃先力を増加
するようにしたものである。即ち、図3に示す刃先力、
刃先速度を実線と一点鎖線との間で可変とすることがで
きる。
【0027】本発明は、バケット38が回動して刃先部
38aがアーム36に接近するときの刃先力を増加し、
これに伴って刃先速度を低下させるようにしたものであ
り、第1実施例は、前記中心線LX と中心線LY とのな
す角αを変更することにより刃先力の増加、これに伴っ
て刃先速度を低下させる可変制御が可能となる。第2実
施例は、前記ピン45a中心とピン45b中心との間の
距離L1,L2,L3 と段階的に変更することによって刃先
力の増加、これに伴って刃先速度を低下させる可変制御
が可能となる。更に、第1実施例の図1,図2に示すよ
うに、箱形のアーム36とフロントリンク45との連結
を2枚のリストリンク44a,44bを用いる。また、
バケットシリンダ39a,39bを2本としてフロント
リンク45と連結する構成としたので、連結構造が簡素
化される。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の油圧ショ
ベルの第1の作業機によれば、フロントリンク後端部と
バケットシリンダのロッド端取付ピン中心とフロントリ
ンクの略中央部とリストリンクとの取付ピン中心との中
心線LX と、フロントリンク先端部とバケット取付ピン
中心とリストリンク取付ピン45b中心との中心線LY
とのなす角αを可変とすることにより刃先力と刃先速度
を可変とすることが可能となり作業性が向上する。
【0029】本発明の油圧ショベルの第2の作業機によ
れば、フロントリンク後端部とバケットシリンダのロッ
ド端取付ピン中心と、フロントリンク略中央部とリスト
リンクとの取付ピン中心間の距離を可変にすることによ
り刃先力と刃先速度を可変とすることが可能となり作業
性が向上する。
【0030】本発明の油圧ショベルの第3の作業機によ
れば、フロントリンクと連結する2本のバケットシリン
ダのロッド端と、リストリンクおよびバケットとの3つ
の支点は別に設けたので、バケットシリンダのロッド端
とフロントリンクを連結するピンを小径にできると共
に、各連結部の構造が簡素化される。また、リストリン
クを2枚として箱形のアームとフロントリンクの左右端
部に取着できるので構造が簡単となり、コストが安価と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油圧ショベルの作業機の第1実施例を
示す図である。
【図2】同、図1のA視図である。
【図3】同、従来と本発明のバケット角度に対するバケ
ット刃先力およびバケット刃先速度との関係を示す図で
ある。
【図4】同、油圧ショベルの作業機の第2実施例を示す
図である。
【図5】油圧ショベルの側面図である。
【図6】従来のバケットリンク機構を説明する図であ
る。
【符号の説明】
20 油圧ショベル 30 作業機 36 アーム 38 バケット 39a,39b バケットシリンダ 44a,44b リストリンク 45,55 フロントリンク 45a,45b,45c,45d,45e ピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体より順次連結されるブーム、アーム
    およびバケットからなる作業機と、この作業機を駆動す
    る各油圧シリンダと、一端はバケットシリンダと連結
    し、他端はバケットと連結するフロントリンクと、一端
    はフロントリンクと連結し、他端はアームと連結するリ
    ストリンクとからなる油圧ショベルの作業機において、
    前記フロントリンク(45)後端部とバケットシリンダ(39
    a,39b) のロッド端とを取着する第1ピン(45a) と、前
    記フロントリンク(45)の略中央部とリストリンク(44a,4
    4b) とを取着する第2ピン(45b) と、前記フロントリン
    ク(45)先端部とバケット(38)とを取着する第3ピン(45
    c) とを備え、前記第1ピン(45a) と第2ピン(45b) と
    を結ぶ中心線(LX)と前記第2ピン(45b) と第3ピン(45
    c) とを結ぶ中心線(LY)とのなす角 (α) を可変に設定
    したことを特徴とする油圧ショベルの作業機。
  2. 【請求項2】 車体より順次連結されるブーム、アーム
    およびバケットからなる作業機と、この作業機を駆動す
    る各油圧シリンダと、一端はバケットシリンダと連結
    し、他端はバケットと連結するフロントリンクと、一端
    はフロントリンクと連結し、他端はアームと連結するリ
    ストリンクとからなる油圧ショベルの作業機において、
    前記フロントリンク(55)後端部とバケットシリンダ(39
    a,39b) のロッド端とを取着する第1ピン(45a) と、前
    記フロントリンク(55)の略中央部とリストリンク(44a,4
    4b) とを取着する第2ピン(45b) と、前記フロントリン
    ク(55)先端部とバケット(38)とを取着する第3ピン(45
    c) とを備え、前記第1ピン(45a) 中心と第2ピン(45b)
    中心との距離を可変に設定したこを特徴とする油圧シ
    ョベルの作業機。
  3. 【請求項3】 車体より順次連結されるブーム、アーム
    およびバケットからなる作業機と、この作業機を駆動す
    る各油圧シリンダと、一端はバケットシリンダと連結
    し、他端はバケットと連結するフロントリンクと、一端
    はフロントリンクと連結し、他端はアームと連結するリ
    ストリンクとからなる油圧ショベルの作業機において、
    前記フロントリンク(45,55) は、一端を2つのバケット
    シリンダ(39a,39b) と第1ピン(45a) で連結し、他端を
    バケット(38)と第3ピン(45c) で連結し、かつ、アーム
    (36)の先端部とバケット(38)とを第4ピン(45d) で連結
    すると共に、前記第1ピン(45a) の近傍に第2ピン(45
    b) で一端を連結し、他端をアーム(36)に第5ピン(45e)
    で連結する左右2枚のリストリンク(44a,44b) とを備
    えたことを特徴とする油圧ショベルの作業機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1566488A2 (en) * 2004-02-19 2005-08-24 Fiat Kobelco Construction Machinery S.p.A. Excavator arm linkage
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