JP2001341998A - 高所作業車 - Google Patents

高所作業車

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JP2001341998A
JP2001341998A JP2000167082A JP2000167082A JP2001341998A JP 2001341998 A JP2001341998 A JP 2001341998A JP 2000167082 A JP2000167082 A JP 2000167082A JP 2000167082 A JP2000167082 A JP 2000167082A JP 2001341998 A JP2001341998 A JP 2001341998A
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JP
Japan
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boom
engine
deceleration
push
work vehicle
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JP2000167082A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Miyazaki
美弘 宮崎
Katsuhiro Kuroda
勝博 黒田
Masahiro Hanabusa
昌弘 花房
Toru Fukano
徹 深野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)
  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高所作業時に車体が急発進するのを防止するこ
と。 【解決手段】上部体に搭載したエンジンの回転数を大き
くした状態でブームを上昇操作した際に、エンジンの回
転数を強制的に低減させるべく作動する回転数低減操作
手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高所作業車に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、高所作業車の一形態として、走行
機能を有する下部体と、同下部体上に設けた上部体とを
具備し、同上部体にブームの基端部を枢支して、同ブー
ムを上下回動(起倒)自在となし、同ブームの先端部に
は作業台を取り付けたものがある。
【0003】そして、下部体を走行駆動するエンジンは
上部体に設け、同エンジンのスロットルを操作するアク
セルレバーや、下部体の操向操作を行うための操向操作
レバーや、作業台を昇降操作する昇降用ペダル等は、作
業台に設けている。
【0004】このようにして、オペレータは、作業台上
に搭乗して、アクセルレバーを操作することによりエン
ジンの回転数を増減操作することも、また、操向操作レ
バーを操作することにより下部体を操向操作すること
も、また、昇降用ペダルを操作することにより作業台を
昇降操作することもできるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した高
所作業車では、ブームを上昇させて高所作業を行ってい
る際に、オペレータが作業位置を僅かに変更するため
に、車体を操向操作することがあり、この際、アクセル
レバーの操作状態がエンジンの回転数を大きくした状態
にあると、車体が急発進して、オペレータに恐怖感を与
えたり、オペレータに怪我をさせたりする虞がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、走
行機能を有する下部体と、同下部体上に設けた上部体と
を具備し、同上部体にブームの基端部を枢支して、同ブ
ームを上下回動自在となし、同ブームの先端部には作業
台を取り付けた高所作業車において、上部体に搭載した
エンジンの回転数を所定の回転域より高回転に設定した
状態でブームを上昇操作した際に、エンジンの回転数を
所定の回転域に強制的に低減させるべく作動する回転数
低減操作手段を設けたことを特徴とする高所作業車を提
供するものである。
【0007】また、本発明は、以下の構成にも特徴を有
する。
【0008】上部体に搭載したエンジンのスロットル
と作業台に設けたアクセルレバーとを連動機構を介して
連動連結し、同連動機構の中途部とブームの上端部との
間に回転数低減操作手段を介設すると共に、同回転数低
減操作手段は、ブームの上昇回動動作に連動してスロッ
トルをエンジン回転数低減方向に動作させ、かつ、アク
セルレバーを減速操作方向に戻り動作させること。
【0009】回転数低減操作手段は、ブームの上昇回
動動作に連動して回動作動すべくブームの上端部に取り
付けた回動作動カムと、同回動作動カムに一端が当接し
て、同回動作動カムの回動作動に連動して連動機構を減
速方向に作動させるべく作業台に設けた減速作動機構と
を具備すること。
【0010】連動機構は、作業台上においてアクセル
レバーと減速作動機構との間に介設した第1押し引きワ
イヤと、ブーム中に挿通して上記減速作動機構とエンジ
ンのスロットルとの間に介設した第2押し引きワイヤと
を具備すると共に、同第2押し引きワイヤの線径は、第
1押し引きワイヤの線径よりも大径に形成したこと。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0012】すなわち、本発明に係る高所作業車、基本
的構造として、走行機能を有する下部体と、同下部体上
に設けた上部体とを具備し、同上部体にブームの基端部
を枢支して、同ブームを上下回動自在となし、同ブーム
の先端部には作業台を取り付けている。
【0013】そして、特徴的構造として、上部体に搭載
したエンジンの回転数を所定の回転域より高回転に設定
した状態でブームを上昇操作した際に、エンジンの回転
数を所定の回転域に強制的に低減させるべく作動する回
転数低減操作手段を設けている。
【0014】ここで、上部体に搭載したエンジンのスロ
ットルと、作業台に設けたアクセルレバーとは、連動機
構を介して連動連結しており、同連動機構の中途部とブ
ームの上端部との間に回転数低減操作手段を介設して、
同回転数低減操作手段によりブームの上昇回動動作に連
動してスロットルをエンジン回転数低減方向に動作さ
せ、かつ、アクセルレバーを減速操作方向に戻り動作さ
せるようにしている。
【0015】すなわち、回転数低減操作手段は、ブーム
の上昇回動動作に連動して回動作動すべくブームの上端
部に取り付けた回動作動カムと、同回動作動カムに一端
が当接して、同回動作動カムの回動作動に連動して連動
機構を減速方向に作動させるべく作業台に設けた減速作
動機構とを具備している。
【0016】そして、連動機構は、作業台上においてア
クセルレバーと減速作動機構との間に介設した第1押し
引きワイヤと、ブーム中に挿通して上記減速作動機構と
エンジンのスロットルとの間に介設した第2押し引きワ
イヤとを具備すると共に、同第2押し引きワイヤの線径
は、第1押し引きワイヤの線径よりも大径に形成してい
る。
【0017】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、図面を参照しな
がら説明する。
【0018】図1〜図3に示すAは、本発明に係る高所
作業車であり、同高所作業車Aは、走行機能を有する下
部体1と、同下部体1上に設けた上部体2とを具備し、
同上部体2にブーム3の基端部を枢支して、同ブーム3
を上下回動自在となし、同ブーム3の先端部には作業台
4を上下首振り自在に取り付けている。
【0019】下部体1は、左右一対のクローラ式の走行
部10,10間に基台11を架設して構成しており、走行部10
は、前後方向に伸延する走行フレーム12の前端部に従動
輪13を取り付けると共に、同走行フレーム12の後端部に
駆動輪14を取り付けて、両動輪13,14間に履帯15を巻回
し、走行フレーム12の下側縁部には複数の転動輪16を前
後方向に間隔を開けて取り付けている。
【0020】そして、各駆動輪14,14には油圧アクチュ
エータとしての油圧モータ(図示せず)を取り付けて、
各油圧モータにより各駆動輪14,14を駆動させて各走行
部10,10をそれぞれ走行作動させることができるように
している。
【0021】上部体2は、下部体1の基台11上に旋回台
20を旋回自在に取り付けると共に、旋回用電動モータ21
により旋回作動可能とし、同旋回台20上において、左側
部に油圧制御ユニット22と燃料タンク23とを前後方向に
隣接させて配置して、これらを左側ボンネット24により
被覆する一方、右側部に作動油タンク25と油圧ポンプ26
とエンジン27とを前後方向に隣接させて配置して、油圧
ポンプ26とエンジン27とを右側ボンネット28により被覆
し、旋回台20の後側縁部には後壁29を立設している。
【0022】ブーム3は、上記後壁29の中央部より上方
へ向けて突設したブームステー30に基端部を左右方向に
軸線を向けたブーム支軸31を介して枢支しており、同ブ
ーム3は、前後方向に伸延する四角形筒状の外側ブーム
形成体32中に、前後方向に伸延する四角形筒状の内側ブ
ーム形成体33を前後摺動自在に挿入し、同外側ブーム形
成体32と内側ブーム形成体33との間に、油圧アクチュエ
ータとしての伸縮用シリンダ34を介設して、同伸縮用シ
リンダ34の伸縮作動に連動して内側ブーム形成体33が進
退摺動して、ブーム3全体を伸縮作動させることができ
るようにしている。
【0023】そして、ブームステー30の下部と外側ブー
ム形成体32の中途部との間に、油圧アクチュエータとし
ての昇降用シリンダ35を介設して、同昇降用シリンダ35
の伸縮作動に連動して、ブーム3がブーム支軸31を中心
に上下回動(起倒)して、後述する作業台4を昇降させ
ることができるようにしている。
【0024】作業台4は、後壁の下部を上記内側ブーム
形成体33の先端部に連結しており、内側ブーム形成体33
の先端部にブーム側連結体36を前方へ向けて突設する一
方、後壁の下部より作業台側連結体37を後方へ向けて突
設して、両連結体36,37同士を左右方向へ軸線を向けた
作業台支軸38を介して連結している。
【0025】そして、作業台4の後壁とブーム側連結体
36との間に第1姿勢保持用シリンダ39を介設する一方、
外側ブーム形成体32とブームステー30との間に第2姿勢
保持用シリンダ40を介設して、両シリンダ39,40のロッ
ド同士及びボトム同士を2本の油圧ホース(図示せず)
を介して連通連結して、ブーム3の昇降回動動作にかか
わりなく、作業台4を略水平姿勢に保持することができ
るようにしている。
【0026】また、作業台4は、図4及び図5にも示す
ように、上面開口の箱型に形成して、作業台側各種操作
手段を設けており、同作業台側各種操作手段として、左
側上部に横架した左側支持体44に左・右側走行操作レバ
ー45,46を設ける一方、右側上部に横架した右側支持体4
7にアクセルレバー48とブーム伸縮操作レバー49とを設
け、また、床部50の中央部には昇降・旋回操作用ペダル
51を設けている。52は、収穫物収容容器等を支持するた
めに作業台4に着脱自在に取り付けた容器支持枠であ
る。
【0027】左・右側走行操作レバー45,46は、それぞ
れ左側支持体44に取り付けたレバー支軸59に基端部を同
軸的に枢支して、各レバー45,46を前後方向に回動操作
可能とし、各レバー45,46と、後述する油圧制御ユニッ
ト22の一部である左・右側走行用油圧バルブ53,54との
間に、それぞれ連動連結機構としてのツインワイヤ55,5
6とスプール作動用リンク機構57,58とを介設しており、
ツインワイヤ55,56はそれぞれ2本のボーデンワイヤ55
a,55b,56a,56bを一組として形成している。
【0028】このようにして、左・右側走行操作レバー
45,46をそれぞれ前後方向に回動操作することにより、
左・右側走行用バルブ53,54を介して左・右側走行部10,
10の油圧モータを制御して操向操作が行えるようにして
いる。
【0029】アクセルレバー48は、右側支持体47に突設
したレバー支軸59に基端部を枢支して、同アクセルレバ
ー48を前後方向に回動操作可能とし、同アクセルレバー
48と、上部体2に搭載したエンジン27のスロットル(図
示せず)とを連動機構60を介して連動連結している。
【0030】そして、連動機構60は、床部50の下面に後
述する減速作動機構の一部を形成する中継レバー61の中
途部を上下方向に軸線を向けた枢軸61aにより枢支し、
同中継レバー61の一端とアクセルレバー48との間に第1
押し引きワイヤ62を介設すると共に、同中継レバー61の
他端とエンジン27のスロットルとの間に第2押し引きワ
イヤ63を介設して形成しており、第2押し引きワイヤ63
の線径は、第1押し引きワイヤ62の線径よりも大径に形
成している。
【0031】このようにして、アクセルレバー48を後方
へ回動させて、第1押し引きワイヤ62を引っ張り操作す
ることにより、中継レバー61を介して第2押し引きワイ
ヤ63を引っ張り操作して、同第2押し引きワイヤ63の先
端に接続しているエンジン27のスロットルをエンジン回
転数が増大する方向に操作することができるようにして
いる。
【0032】また、アクセルレバー48を前方へ回動させ
ることにより、上記とは反対にエンジン27のスロットル
をエンジン回転数が減少する方向に操作することができ
るようにしている。
【0033】ここで、上記した中継レバー61とブーム3
の上端部との間には、回転数低減操作手段65を介設して
おり、同回転数低減操作手段65は、ブーム3の上昇回動
動作に連動してスロットルをエンジン回転数低減方向に
動作させ、かつ、アクセルレバー48を減速操作方向に戻
り動作させるようにしている。
【0034】すなわち、回転数低減操作手段65は、ブー
ム側連結体36と作業台側連結体37とを連結する作業台支
軸38に回動作動カム66を取り付けると共に、同回動作動
カム66は、ブーム3の上昇回動動作に連動して回動作動
すべくブーム3との相対角度を一定となす一方、作業台
4の床部50の下面に減速作動機構67を設けている。
【0035】そして、減速作動機構67は、床部50の下面
に支持体68を介して作用ピン69を前後方向に摺動自在に
取付け、同作用ピン69の後端は上記回動作動カム66に当
接させる一方、同作用ピン69の前端は前記した中継レバ
ー61より垂設した作用ピン受け片70の直後方の近傍に配
置して、同作用ピン69は、コイルスプリング71により回
動作動カム66に圧接すべく後退方向に弾性付勢してい
る。
【0036】このようにして、アクセルレバー48により
エンジン回転数が高く設定されている状態で、ブーム3
が上昇回動されると、それに連動した回動作動カム66
が、図4に示す側面図にて、作業台支軸38を中心に時計
廻りに回動して、作用ピン69を前方へ押圧するようにし
ている。
【0037】そして、前方へ押圧された作用ピン69は前
方へ摺動されて、同作用ピン69が作用ピン受け片70を押
圧して、同作用ピン受け片70を介して中継レバー61を、
図5に示す平面図にて、枢軸61aを中心に時計廻りに回
動させて、同中継レバー61の一端に連結した第1押し引
きワイヤ62を介してアクセルレバー48を減速操作方向に
戻り動作させると共に、同中継レバー61の他端に連結し
た第2押し引きワイヤ63を介してエンジン27のスロット
ルをエンジン回転数低減方向に動作させるようにしてい
る。
【0038】この際、回動作動カム66は、ブーム3が所
定の高さまで上昇回動される間は、それに比例してエン
ジン回転数を減速させるべくスロットルを作動させる
が、それ以上にブーム3が上昇回動されても一定の低い
エンジン回転数を保持するようにしている。
【0039】従って、エンジン27の回転数を所定の回転
域より高回転に設定した状態でブーム3を上昇操作した
際には、回転数低減操作手段65がエンジン27の回転数を
所定の回転域に強制的に低減させるべく作動するため、
ブーム3が所定の高さ以上に上昇回動された状態では、
エンジン回転数は常に低減された状態となっている。
【0040】ブーム伸縮操作レバー49は、左側支持体44
に取り付けたレバー支軸73に基端部を同軸的に枢支し
て、同ブーム伸縮操作レバー49を前後方向に回動操作可
能とし、同ブーム伸縮操作レバー49と、後述する油圧制
御ユニット22の一部であるブーム伸縮用油圧バルブ74と
の間に、それぞれ連動連結機構としてのツインワイヤ75
とスプール作動用リンク機構76とを介設しており、ツイ
ンワイヤ75はそれぞれ2本のボーデンワイヤ75a,75bを
一組として形成している。
【0041】このようにして、ブーム伸縮操作レバー49
を前後方向に回動操作することにより、ブーム伸縮用バ
ルブ74を介して伸縮用シリンダ3 4を適宜伸縮作動させ
て、ブーム3を伸縮操作することができるようにしてい
る。
【0042】昇降・旋回操作用ペダル51は、床部50の下
面に設けた前後・左右揺動支持機構77により前後方向及
び左右方向に揺動操作可能に取り付けて、同昇降・旋回
操作用ペダル51と、後述する油圧制御ユニット22の一部
であるブーム昇降用油圧バルブ78との間に、それぞれ連
動連結機構としてのツインワイヤ79とスプール作動用リ
ンク機構80とを介設しており、ツインワイヤ79はそれぞ
れ2本のボーデンワイヤ79a,79bを一組として形成して
いる。
【0043】このようにして、昇降・旋回操作用ペダル
51を前後方向に揺動操作することにより、ブーム昇降用
油圧バルブ78を介して昇降用シリンダ35を適宜伸縮作動
させて、ブーム3を昇降操作することができるようにし
ている。
【0044】そして、前後・左右揺動支持機構77には左
右揺動体81を垂設し、同左右揺動体81の左右側方にそれ
ぞれ左・右側旋回スイッチ82,83を配置して、各旋回ス
イッチ82,83を旋回用電動モータ21に電気的に接続して
いる。
【0045】このようにして、昇降・旋回操作用ペダル
51を左右方向に揺動操作することにより、揺動させた側
とは反対側の旋回スイッチを左右揺動体81を介してスイ
ッチONさせて、旋回用電動モータ21を駆動させること
により、上部体2を揺動操作側に旋回作動操作すること
ができるようにしている。
【0046】ここで、各操作レバー45,46,49やアクセル
レバー48や昇降・旋回操作用ペダル51に連結している各
ワイヤ55,56,63,75,79は、ブーム3内を通して配置して
おり、第1姿勢保持用シリンダ39をブーム3の左右中心
位置よりも右側方寄りに配置して、ブーム3の左側方を
大きく開放することにより、上記した各ワイヤ55,56,6
3,75,79を容易に束ねてブーム3内に挿通することがで
きるようにしている。99はシリンダカバー体である。
【0047】次に、油圧制御ユニット22について説明す
ると、同油圧制御ユニット22は、図6及び図7にも示す
ように、左・右側走行用油圧バルブ53,54とブーム伸縮
用油圧バルブ74とブーム昇降用油圧バルブ78とを併設し
て、これら油圧バルブ53,54,74,78の上方位置に共有支
軸85を支持枠体86を介して横架し、同共有支軸85に各ス
プール作動用リンク機構57,58,76,80を同軸的に取り付
けて、各リンク機構57,58,76,80にスプール連結用アー
ム57a,58a,76a,80aを外側方へ突出状に設けると共に、
ツインワイヤ連結用アーム57b,57c,58b,58c,76b,76c,80
b,80cをそれぞれ上下方向に突出状に設けて、各スプー
ル連結用アーム57a,58a,76a,80aの先端部を各油圧バル
ブ53,54,74,78に設けたスプール53a,54a,74a,78aの上端
部にそれぞれリンク87,88,89,90を介して連結する一
方、各ツインワイヤ連結用アーム57b,57c,58b,58c,76b,
76c,80b,80cの先端部に連動連結機構としての各ツイン
ワイヤ55,56,75,79の先端部を連結している。
【0048】そして、各スプール作動用リンク機構57,5
8,76,80の各スプール連結用アーム57a,58a,76a,80aより
それぞれ上部体側各種操作手段として左・右側走行操作
用バルブレバー91,92と伸縮操作用バルブレバー93と昇
降用バルブレバー94を外側方へ向けて延設して、各油圧
バルブ53,54,74,78を直接作動操作することができるよ
うにしている。
【0049】また、上記した油圧バルブ53,54,74,78か
らなる油圧制御ユニット22を被覆している左側ボンネッ
ト24の左側前部の側壁に凹部95を形成し、同凹部95内に
上記した左・右側走行操作用バルブレバー91,92と伸縮
操作用バルブレバー93と昇降用バルブレバー94の先端操
作部91a,92a,93a,94aを配置している。
【0050】このようにして、各バルブレバー91,92,9
3,94の先端操作部91a,92a,93a,94aが左側ボンネット24
の側壁より外方へ突出することがないようにして、各先
端操作部91a,92a,93a,94aが他物と干渉して損傷等され
たり、誤動作したりするのを防止することができる。従
って、各バルブレバー91,92,93,94の保護と安全性とを
良好に確保することができる。
【0051】しかも、左側ボンネット24は枢軸24aを介
して開閉自在とすると共に、同左側ボンネット24の側壁
に形成した凹部95に干渉回避孔96を形成し、同干渉回避
孔96中を通して各バルブレバー91,92,93,94の先端操作
部91a,92a,93a,94aを突出させて、開閉動作する左側ボ
ンネット24に各バルブレバー91,92,93,94の先端操作部9
1a,92a,93a,94aが干渉しないようにしている。
【0052】このようにして、各バルブレバー91,92,9
3,94の先端操作部91a,92a,93a,94aをオペレータが操作
しやすい適所に配置することができると共に、かかる先
端操作部91a,92a,93a,94aに影響されることなく左側ボ
ンネット24の開閉動作を良好に確保することができる。
【0053】次に、油圧ポンプ26とエンジン27との間に
介設した伝動機構100と、同伝動機構100に設けたテンシ
ョンクラッチ機構101について、図8及び図9を参照し
ながら説明する。
【0054】すなわち、伝動機構100は、油圧ポンプ26
の入力軸102とエンジン27の出力軸103との間に伝動ベル
ト104を入・出力プーリ105,106を介して弛緩状態に巻回
している。
【0055】テンションクラッチ機構101は、旋回台20
上に設けたアームステー107にテンションアーム108の基
端部を枢軸109を介して枢支し、同テンションアーム108
の先端部にテンションローラ110を取り付けると共に、
テンションアーム108とアームステー107との間に引っ張
りスプリング111を介設して、同引っ張りスプリング111
によりテンションローラ110を伝動ベルト104に押圧させ
て、同伝動ベルト104を緊張状態(クラッチ接続状態)
となしている。
【0056】そして、テンションアーム108の基端部よ
りアーム連動片112を下方へ向けて延設する一方、同ア
ーム連動片112の前方位置に配設したレバーステー113に
クラッチ操作レバー114の基端部115を枢支し、同基端部
115にレバー連動片116を上方へ向けて突設して、同レバ
ー連動片116と上記アーム連動片112との間に連動リンク
117を介設している。
【0057】このようにして、クラッチ操作レバー114
を後方へ回動させて、引っ張りスプリング111の弾性付
勢力に抗してテンションアーム108を上方へ回動させる
ことにより、テンションローラ110を伝動ベルト104から
離隔させて、同伝動ベルト104を弛緩状態(クラッチ切
断状態)となすことができるようにしている。
【0058】この際、引っ張りスプリング111は、クラ
ッチ接続状態では中途部がテンションアーム108の枢軸1
09よりも下方に位置して、同テンションアーム108を下
方へ回動させるように引っ張り作用する一方、クラッチ
切断状態では中途部がテンションアーム108の枢軸109よ
りも上方に位置して、同テンションアーム108を上方へ
回動させるように引っ張り作用するようにして、テンシ
ョンアーム108をいずれかの状態で安定させることがで
きるようにしている。
【0059】図10及び図11は、基台11と旋回台20と
を連結して、同旋回台20を基台11に固定する旋回台固定
手段120を示しており、同旋回台固定手段120は、基台11
の左側前部にロッド貫入部121を設ける一方、旋回台20
の左側前部にロッド貫通孔122を上下方向に貫通させて
形成し、同ロッド貫通孔122とロッド貫入部121とを上下
方向に符合させて、連結ロッド123をロッド貫通孔122中
に貫通させると共に、ロッド貫入部121に連結ロッド123
の先端部を貫入させることにより、基台11と旋回台20と
を連結して、同旋回台20を基台11に固定することができ
るようにしている。
【0060】このようにして、本機を輸送等する際に
は、旋回台固定手段120により旋回台20を基台11に固定
しておくことにより、旋回台20が振動や衝撃により不測
に旋回動作するのを防止することができて、輸送時等の
安全性を良好に確保することができる。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0062】請求項1記載の本発明では、回転数を所
定の回転域より高回転に設定した状態でブームを上昇操
作した際に、エンジンの回転数を所定の回転域に強制的
に低減させるべく作動する回転数低減操作手段を設けて
いるため、ブームが上昇操作された状態では、回転数低
減操作手段によりエンジンの回転数は常に低減された状
態となっており、かかる状態にてオペレータが操向操作
を行っても車体が急発進することがない。その結果、オ
ペレータに恐怖感を与えたり、オペレータに怪我をさせ
たりする虞がない。
【0063】請求項2記載の本発明では、上部体に搭
載したエンジンのスロットルと作業台に設けたアクセル
レバーとを連動機構を介して連動連結し、同連動機構の
中途部とブームの上端部との間に回転数低減操作手段を
介設すると共に、同回転数低減操作手段は、ブームの上
昇回動動作に連動してスロットルをエンジン回転数低減
方向に動作させ、かつ、アクセルレバーを減速操作方向
に戻り動作させるようにしているため、エンジンの回転
数低減操作とアクセルレバーの減速操作方向への戻り操
作とを、自動的かつ確実に行うことができて、高所作業
上の操作性と安全性を良好に確保することができる。
【0064】請求項3記載の本発明では、回転数低減
操作手段は、ブームの上昇回動動作に連動して回動作動
すべくブームの上端部に取り付けた回動作動カムと、同
回動作動カムに一端が当接して、同回動作動カムの回動
作動に連動して連動機構を減速方向に作動させるべく作
業台に設けた減速作動機構とを具備しているため、構造
簡易にして操作性と安全性とを良好に確保することがで
きると共に、製造コストも安価なものとなすことができ
る。
【0065】請求項4記載の本発明では、連動機構
は、作業台上においてアクセルレバーと減速作動機構と
の間に介設した第1押し引きワイヤと、ブーム中に挿通
して上記減速作動機構とエンジンのスロットルとの間に
介設した第2押し引きワイヤとを具備すると共に、同第
2押し引きワイヤの線径は、第1押し引きワイヤの線径
よりも大径に形成しているため、第1押し引きワイヤに
比して第2押し引きワイヤが切断する回数を極力低減さ
せることができる一方、第1押し引きワイヤは、作業台
上においてアクセルレバーと減速作動機構との間に介設
していることから、切断した場合でも交換が容易である
と共に、ワイヤ長が短いことから交換コストを安価なも
のとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる高所作業車の左側面図。
【図2】同高所作業車の右側面図。
【図3】同高所作業車の平面図。
【図4】作業台の一部切欠左側面図。
【図5】同作業台の一部切欠平面図。
【図6】油圧制御ユニットの背面図。
【図7】同油圧制御ユニットの側面図。
【図8】伝動機構とテンションクラッチ機構の側面図。
【図9】同伝動機構とテンションクラッチ機構の平面
図。
【図10】旋回台固定手段の平面図。
【図11】同旋回台固定手段の一部切欠正面図。
【符号の説明】
A 高所作業車 1 下部体 2 上部体 3 ブーム 4 作業台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深野 徹 岡山県岡山市江並428番地 セイレイ工業 株式会社内 Fターム(参考) 2B075 AA10 JA03 JA04 3F333 AA08 AB04 BD02 BE02 FA16 FA31

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機能を有する下部体(1)と、同下部
    体(1)上に設けた上部体(2)とを具備し、同上部体(2)に
    ブーム(3)の基端部を枢支して、同ブーム(3)を上下回動
    自在となし、同ブーム(3)の先端部には作業台(4)を取り
    付けた高所作業車において、 上部体(2)に搭載したエンジン(27)の回転数を所定の回
    転域より高回転に設定した状態でブームを上昇操作した
    際に、エンジン(27)の回転数を所定の回転域に強制的に
    低減させるべく作動する回転数低減操作手段(65)を設け
    たことを特徴とする高所作業車。
  2. 【請求項2】 上部体(2)に搭載したエンジン(27)のス
    ロットルと作業台(4)に設けたアクセルレバー(48)とを
    連動機構(60)を介して連動連結し、同連動機構(60)の中
    途部とブーム(3)の上端部との間に回転数低減操作手段
    (65)を介設すると共に、同回転数低減操作手段(65)は、
    ブーム(3)の上昇回動動作に連動してスロットルをエン
    ジン回転数低減方向に動作させ、かつ、アクセルレバー
    (48)を減速操作方向に戻り動作させることを特徴とする
    請求項1記載の高所作業車。
  3. 【請求項3】 回転数低減操作手段(65)は、ブーム(3)
    の上昇回動動作に連動して回動作動すべくブーム(3)の
    上端部に取り付けた回動作動カム(66)と、同回動作動カ
    ム(66)に一端が当接して、同回動作動カム(66)の回動作
    動に連動して連動機構(60)を減速方向に作動させるべく
    作業台(4)に設けた減速作動機構(67)とを具備すること
    を特徴とする請求項2記載の高所作業車。
  4. 【請求項4】連動機構(60)は、作業台(4)上においてア
    クセルレバー(48)と減速作動機構(67)との間に介設した
    第1押し引きワイヤ(62)と、ブーム(3)中に挿通して上
    記減速作動機構(67)とエンジン(27)のスロットルとの間
    に介設した第2押し引きワイヤ(63)とを具備すると共
    に、同第2押し引きワイヤ(63)の線径は、第1押し引き
    ワイヤ(62)の線径よりも大径に形成したことを特徴とす
    る請求項2又は3記載の高所作業車。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104054456A (zh) * 2014-06-20 2014-09-24 张新瑜 一种树类果实的采摘装置
CN106347105A (zh) * 2016-09-14 2017-01-25 浙江鼎力机械股份有限公司 可反向排污的动力系统及车体、高空作业平台
KR20190031213A (ko) * 2019-03-05 2019-03-25 장진만 틸팅 가능한 작업대를 갖는 고소작업차

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KR102038526B1 (ko) 2019-03-05 2019-10-31 장진만 틸팅 및 롤링 가능한 작업대를 갖는 고소작업차

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