JP2000139158A - 草刈機 - Google Patents

草刈機

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JP2000139158A
JP2000139158A JP10316011A JP31601198A JP2000139158A JP 2000139158 A JP2000139158 A JP 2000139158A JP 10316011 A JP10316011 A JP 10316011A JP 31601198 A JP31601198 A JP 31601198A JP 2000139158 A JP2000139158 A JP 2000139158A
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Japan
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handle
body frame
mowing
mower
rotation
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JP10316011A
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English (en)
Inventor
Tadashi Miyairi
忠 宮入
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IHI Shibaura Machinery Corp
Original Assignee
IHI Shibaura Machinery Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の草刈機は、ハンドルの伸縮ができない
ので、傾斜面の長い畦の草刈りを行う場合には、作業者
への負担が大きい上、刈残しが発生し、作業性が悪いも
のとなっていた。また、ハンドルの回動支点が機体の後
方側に位置しているため、機体が下方に向けて流れやす
いという問題があった。 【解決手段】 ハンドルホルダ81内にハンドルインナ
80を挿嵌し、伸縮固定レバー82で固定可能とした。
また、ハンドル把持部83にエンジンコントロールレバ
ー101と、上下左右回動コントロールレバーを配設
し、ハンドル8の支点は刈取部9より前方にした。ま
た、ハンドル8が前方及び側方に回転している時は、前
輪2が左右方向に揺動しないよう固定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、畦草刈機に関する
もので、特に、草刈機の操作性を向上させるためのハン
ドル及びその支持構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より畦や農道等の草刈りを行うため
に歩行型の草刈機が公知となっている。例えば特開平1
0−210838号公報においては、幅の狭い畦上での
作業性を向上させるために、幅広の走行輪の前部に刈刃
を配置し、走行輪の後部上にエンジンを配置し、上方に
ハンドルを配置していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術において
は、ハンドルを左右回転可能に構成して、側方からでも
草刈りを可能としていた。ところが、ハンドルが伸び縮
みしない構成となっているため、例え上下に回転可能と
していても、身長の高い人が作業する場合には、ハンド
ルを上昇回動すると、歩行時にエンジンの後部を蹴って
しまい歩きにくくなったり、また、畦草の刈取作業のと
き、畦の傾斜面が長い場合には、傾斜面の下側を刈り取
る時に、畦の上側から作業者が手を伸ばして作業を行う
ことになり、作業者は腰を屈めて、手を伸ばして作業を
行うために負担が大きい上、刈残しが発生し、作業性が
悪いものとなっていた。また、ハンドルの回動支点が機
体の後方側に位置しているため、傾斜地においては機体
が下方に向けて流れやすいという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上が本発明の解決する
課題であり、次に課題を解決するための手段を説明す
る。即ち、機体フレームにエンジンと刈取部と安定輪と
駆動輪を配置し、該機体フレームより水平方向および上
下方向に回動なハンドルを具備する草刈機において、該
ハンドルを筒状部と該筒状部に挿嵌される挿嵌部とで構
成し、該筒状部と挿嵌部の間に固定部を配置し、任意の
長さで固定可能に構成した。
【0005】また、前記ハンドルの手元側に、草刈機の
エンジンの回転数を調整する操作レバーと、ハンドルの
水平方向、及び、上下方向への回動を可能とする操作レ
バーを配設した。
【0006】また、機体フレーム後部にエンジンと駆動
輪を配置し、機体フレーム前部に安定輪を配置し、該駆
動輪と安定輪の間に刈取部を配置し、機体フレームに水
平方向回転可能なハンドルを配置する草刈機であって、
該ハンドルの水平方向に対する回転支点を、刈取部の中
心位置より前方に配置した。
【0007】また、機体フレーム後部にエンジンと駆動
輪を配置し、機体フレーム前部に左右回転可能に安定輪
を配置し、該駆動輪と安定輪の間に刈取部を配置し、機
体フレームに水平方向回転可能なハンドルを配置する草
刈機であって、前記安定輪の左右回動支持部に回動固定
部材を設け、ハンドル回動基部にハンドルの前後方向よ
りの回転を検知する部材を設け、該回動固定部材と回転
検知部材を連結し、該ハンドルを機体左右方向に回転し
た際に、該安定輪を本機進行方向と略同方向に固定され
るよう構成した。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を添付の
図面を用いて説明する。図1は畦草刈機の全体側面図、
図2は同じく平面図、図3はハンドルを機体側方に回転
させた状態を示す畦草刈機の平面図、図4はハンドル伸
縮固定レバーの解除状態を示す図、図5はハンドル伸縮
固定レバーの固定状態を示す図、図6はハンドル及びレ
バーボックス内部を示す図、図7、図8はエンジンコン
トロールレバー操作時のレバーボックス内部を示す図、
図9はハンドルの回転及び回動支点部を示す側面図、図
10はハンドルが機体側方に回転した状態の回転及び回
動支点部を示す側面図である。
【0009】まず、図1及び図2を用いて全体概略構成
について説明する。機体前後方向に機体フレーム1を配
し、該機体フレーム1後端において機体左右方向に駆動
伝動パイプ11が横架されて、該駆動伝動パイプ11の
左右両端において駆動車輪ケース30・30を後下方に
延設して、該駆動車輪ケース30・30の下端において
それぞれ駆動輪3・3を軸支している。また、エンジン
4の出力軸が上下方向に配置されて、該出力軸がその下
部に配置したエンジン動力駆動ケース41内に挿入され
て、該エンジン動力駆動ケース41は機体前方に延設し
て、その前部上に減速ボックス43を配置して前記機体
フレーム1と連結している。
【0010】前記エンジン動力駆動ケース41の前端は
刈取伝動ケース42に連結して、該刈取伝動ケース42
の下部に刈取部9が配設されている。刈取部9は刈部カ
バー92内の左右にブレード刃またはディスク刃からな
る刈刃91・91を収納し、該刈刃91・91先端の回
動軌跡は一部ラップするように上下ずらせて配置され、
該刈刃91・91を支持する草刈用保持具90・90と
前記刈取伝動ケース42内の伝動軸はチェーン等で連動
連結されて動力を伝達するようにしている。
【0011】そしてエンジン4からの動力が、エンジン
動力駆動ケース41、減速ボックス43、駆動伝動パイ
プ11、駆動車輪ケース30内の駆動伝達系を経由し、
左右の駆動輪3・3を回転駆動させると共に、エンジン
からの動力がエンジン動力駆動ケース41、減速ボック
ス43、刈取伝動ケース42内の駆動伝達系を経由し、
刈取部9の刈刃91・91を回転駆動させるのである。
【0012】また、前記機体フレーム1の前端に略円筒
形状の前輪支持ホルダ22を設けて、該前輪支持ホルダ
22内に上下方向に前輪支持パイプ20を挿嵌し、さら
に前輪支持パイプ20内に前輪回転シャフト23を挿嵌
している。そして、該前輪回転シャフト23下端に前輪
フレーム24を設け、該前輪フレーム24に安定輪とな
る前輪2を回転自在に軸支している。
【0013】前記前輪支持ホルダ22内に前輪支持パイ
プ20が上下摺動可能に嵌挿され、該前輪支持パイプ2
0は上下固定ハンドル21により固定可能であり、前輪
2の上下位置を調整して刈り高さや非作業等で高さを変
更可能としている。また、前記前輪回転シャフト23は
前記前輪支持パイプ20内において上下方向を軸心とし
て回転可能であり、該前輪回転シャフト23の上端後部
面に凹部23aが形成され、該凹部に後述するノブ61
を挿入可能としている。
【0014】また、機体フレーム1の前後方向で中央位
置よりも前方(前記刈取部9前上方)に、ハンドルスラ
イドボックス5が嵌挿され、該ハンドルスライドボック
ス5の側部にはスライド固定具51が設けられ、該スラ
イド固定具51を緩めて該ハンドルスライドボックス5
を前記機体フレーム1上で前後方向に摺動させることに
より、該ハンドル8の配設位置を前後方向に調節可能と
している。該ハンドルスライドボックス5上には左右回
転支点軸6が上方に突設され、該左右回転支点軸6上に
パイプ状のハンドル基部17が回転自在に嵌合され、ハ
ンドル8を水平方向に回転可能としている。また、前記
ハンドル基部17の前部には上下回転支点軸7が左右水
平方向に配設され、該上下回転支点軸7にハンドル8の
前端が枢支されて、該上下回転支点軸7を中心として、
該ハンドル8を上下方向に回動自在としている。
【0015】そして、図9で示すように、前記ハンドル
基部17の後面にはシリンダー19が上下方向に固定さ
れ、該シリンダー19内には回転ストッパーピン65が
上下摺動自在に挿入され、該回転ストッパーピン65の
上部には図示しないバネが挿入されて下方に突出するよ
うに付勢し、上端は後述するワイヤー66と連結されて
いる。該回転ストッパーピン65の下端は、前記スライ
ドボックス5の上部に固定した規制ディスク5aに穿設
した固定穴5b内に挿入できるようにしており、該固定
穴5bは前記左右回転支点軸6を中心として同一半径上
に回転ストッパーピン65の位置に合わせて規制ディス
ク5a上に所定間隔を開けて複数穿設している。
【0016】さらに、前記シリンダー19の後面にはハ
ンドル上下固定具70が固定されており、該ハンドル上
下固定具70の後面は前記上下回転支点軸7を中心とし
た円弧状の面に構成され、この面に上下方向に一定間隔
を開けて固定穴70b・70b・・・が穿設されてい
る。一方、ハンドル8の前下部にシリンダー73が固定
され、該シリンダー73内に上下ストッパーピン71を
収納し、該ストッパーピン71は下方へ突出するように
バネで付勢されて、該ストッパーピン71の後端はワイ
ヤー72と連結され、前端は前記固定穴70bに挿入さ
れて、ハンドル8の回動高さを調節できるようにしてい
る。
【0017】次に、本発明のハンドル8の構成、操作方
法について図3乃至図10を用いて詳述する。前述した
ように、ハンドル8は前記ハンドルスライドボックス5
上で水平方向回転可能、且つ、上下方向回動可能で、さ
らに該ハンドルスライドボックス5と一体となって機体
フレーム1上を前後方向に移動可能としている。そし
て、本発明のハンドル8は図4及び図5に示すように、
さらにハンドル8の長手方向に伸縮可能としている。つ
まり、ハンドル8の長手部分は、挿嵌部であるハンドル
インナ80と筒状部であるハンドルホルダ81により構
成され、筒状のハンドルホルダ81内にハンドルインナ
80を挿嵌させているのである。
【0018】そして図4に示すように、ハンドルインナ
80とハンドルホルダ81の間に固定部が配置され、本
実施例ではハンドルホルダ81の後端側に、伸縮固定レ
バー82が回動支点軸82cを中心として上下方向回動
可能に支持され、該ハンドルボルダ81の下端にはカム
部82aが形成され、前記回動支点軸82cにはスプリ
ング82bが巻回され、その一端がハンドルホルダ81
側に係止され、他端が伸縮固定レバー82に係止され
て、該スプリング82bのバネ力で伸縮固定レバー82
をハンドルホルダ81側に押し付けるよう付勢してい
る。
【0019】一方、ハンドルホルダ81には、伸縮固定
用の固定孔81aが穿設されており、前記伸縮固定レバ
ー82のハンドルホルダ81側への回動時にはカム部8
2aが、固定孔81aからハンドルホルダ81内に突出
し、ハンドルホルダ81内に挿嵌されているハンドルイ
ンナ80に押し付けられ、該ハンドルインナ80のハン
ドルホルダ81に対する位置を固定するようにしてい
る。
【0020】以上の如く構成されたハンドル8におい
て、ハンドル8を伸縮させる場合は、図4の如く、前記
伸縮固定レバー82を上方に回動させ、カム部82aを
ハンドルホルダ81の固定孔81aから外して、ハンド
ルインナ80に対する押圧力を開放する。そして、ハン
ドルインナ80をハンドルホルダ81内で摺動させて、
適当な位置を決めて、再び図5の如く、伸縮固定レバー
82を回動させ、カム部82aをハンドルインナ80に
押し付ければ、ハンドルインナ80とハンドルホルダ8
1が固定され、伸縮固定レバー82はスプリング82b
の張力により固定位置で維持される。
【0021】このように本発明のハンドル8は伸縮可能
としているので、作業場所に応じて適当なハンドル長さ
を選択でき、例えば、傾斜面の長い畦において草刈作業
を行う場合であっても、ハンドル8を充分伸長した長さ
に調整することにより、作業者は畦の上部に位置したま
ま、無理のない体勢で刈取作業が可能となり、作業効率
が格段に向上するのである。
【0022】また、前述したようにハンドル8はハンド
ルスライドボックス5において配置を前後方向い移動可
能としているが、その配置を前記刈取部9の中心位置よ
りも前方にくるよう構成しているので、傾斜地等で刈取
作業を行う場合に、機体が傾斜下方に流れることがなく
安定した作業が行えるのである。
【0023】次にハンドル8の把持部83に配設された
各種レバーの構成について図6乃至図10を用いて説明
する。前述の如くハンドル8のハンドルインナ80の後
端には、ハンドル把持部83が配設され、該ハンドル把
持部83に設けられたレバーボックス100内にはエン
ジンのコントロール及びハンドル8の回転及び回動操作
を行うためのレバー等が配設されている。図6の如く、
レバーボックス100内の略中央にガイドレバー支点1
06aが設けられて、該ガイドレバー支点106aに左
右のガイドレバー106L・106Rの一端が回動自在
に枢支され、該ガイドレバー106L・106Rの他端
上にはガイドローラ107・107を回転自在に枢支
し、端部からはそれぞれエンジンコントロールレバー1
01、ハンドルコントロールレバー102を延出してい
る。
【0024】該エンジンコントロールレバー101、ハ
ンドルコントロールレバー102の基部にはそれぞれス
プリング101a・102aの一端が係止され、該スプ
リング101a・102aの他端はそれぞれレバーボッ
クス100側に係止されて、両コントロールレバー10
1・102を前方(図6における左方向)へ付勢してお
り、両コントロールレバー101・102の前方への回
動をレバーストッパ101b・102bが規制してい
る。さらに、ガイドレバー支点106aに左右の固定レ
バーストッパ103・104の一端が回動自在に枢支さ
れ、該固定レバーストッパ103・104の他端とレバ
ーボックス100側とに渡ってそれぞれ懸架されたスプ
リング103a・104aにより、両固定レバーストッ
パ103・104は前方(図6における左側)へ付勢さ
れるとともに、ストッパ103c・104cにより前方
への回動を規制されている。
【0025】また前記ガイドレバー支点106aの後方
側には、リコイルボックス105が配設され、該リコイ
ルボックス105内にワイヤ108・109が引込み収
容されている。そして、前記ワイヤ108・109の途
中部がそれぞれ、レバーボックス100及び前記ガイド
レバー106L・106Rの一端に設けられたガイドロ
ーラ107・107にガイドされて、ハンドルインナ8
0内を前方に延伸している。
【0026】一方、ハンドルホルダ81の前端側にもガ
イドレバー110・111の中央部がそれぞれ支点11
0a・111aを中心に回動自在に支持されて左右側方
へ突出されており、該ガイドレバー110・111の一
端には、ハンドルホルダ81内において、前記ワイヤ1
08・109の一端が係止されている。そして、ガイド
レバー110・111の他端においてそれぞれワイヤ1
12・113が係止され、該ワイヤ112の他端がエン
ジン4のスロットルに連結され、該ワイヤ113の他側
は図9に示すようにワイヤ66・72に分岐され、それ
ぞれ前記回転ストッパーピン65・上下ストッパーピン
71に連結している。
【0027】以上の如く構成されたハンドル8におい
て、作業者がエンジンコントロールレバー101を図6
における右方向へ引けば、ガイドレバー106Rが回動
し、ワイヤ108はガイドレバー106Rの一端に設け
られたガイドローラ107上を滑る。そして図7のよう
に、ガイドレバー106Rが回動して、ガイドレバー1
06Rのやや後方に配設された固定レバーストッパ10
3の突起部103bに当接する。そして、前記スプリン
グ101a・103aの張力に逆らってさらに、エンジ
ンコントロールレバー101を後方に引けば、図8に示
すようにワイヤ108はガイドローラ107と固定レバ
ーストッパ103の突起部103bに挟持されながら、
後方に引かれる。
【0028】これにより、ワイヤ108がリコイルボッ
クス105から引き出されることなく、後方に引かれる
ので、前記ハンドルホルダ81の前端に設けられたガイ
ドレバー110がワイヤ108に引っ張られて図8の如
く回動し、ワイヤ112を前方側に引きエンジンの回転
数を上昇させることができるのである。
【0029】これと同様にして、ハンドルコントロール
レバー102が作業者により後方側へ引かれた場合にお
いても、ワイヤ109がガイドローラ107と固定レバ
ーストッパ104の突起部104bに挟持され、スプリ
ング102a・104aの張力に逆らってさらに後方に
引かれ、ワイヤ109がガイドレバー111を回動さ
せ、ワイヤ113を前方に引くのである。
【0030】そして、ワイヤ113は図9に示すように
ワイヤ66・72に分岐され、それぞれ回転ストッパー
ピン65及びストッパーピン71を引いて、固定穴5b
・70bから解除するのである。これにより、作業者が
ハンドルコントロールレバー102を引いた状態で自由
にハンドル8を水平方向回転、及び、上下方向に回動可
能となるのである。
【0031】本発明のハンドル8は以上の如く構成した
ので、エンジン回転数のコントロール及びハンドル8の
上下左右回動操作が、ハンドル8の把持部83付近で操
作可能となるため、本機が傾斜地等に位置している場合
においても、作業者は本機まで移動することなく、ハン
ドル8の手元部分において上記操作が行えるため、操作
性が向上し、作業効率が向上するのである。但し、エン
ジン回転数のコントロール及びハンドル8の上下左右回
動操作のためのレバーを別々に設けて、個々に操作する
ように構成することもできる。また、ハンドルを固定す
るための固定穴の代わりに歯車状のものとすることもで
き、また、ピンの代わりにレバー状のものとすることも
可能であり、また、クラッチ等を用いることも可能であ
り、固定構造は限定するものではない。
【0032】最後に、前記ハンドル8の左右回転の際に
前輪2の左右回転規制機構について図9及び図10より
説明する。前述したように、ハンドル8は左右回転支点
軸6を中心に水平回転可能となっている。そして、前記
ハンドル基部17にはハンドル8の左右回転を検知する
部材が配置されている。この検知部材は本実施例ではハ
ンドル基部17の前下部に規制切欠17aが設けられ、
前記規制ディスク5a上にはシリンダー63が固設さ
れ、該シリンダー63内にノブ62が収納され、該ノブ
62はスプリング62aに付勢された状態で前記規制切
欠17aに当接させている。該規制切欠17aは、ハン
ドル8が機体に対して後方側に回転させた状態におい
て、左右回転支点軸6の機体前方側に設けられ、該規制
切欠17aは平面視で半円状としている。よって、ハン
ドル8の回動によってノブ62が押されてハンドル基部
17より押し出されるようにしている。
【0033】また、前記前輪支持パイプ20には前輪2
の左右回動固定部材が配置されている。本実施例では、
前輪支持パイプ20の後面にシリンダー64が固設さ
れ、該シリンダー64内にノブ61を収納し、該ノブ6
1が前輪支持パイプ20を貫通してスプリング61aに
付勢された状態で前記規制穴23aに挿入可能とされて
いる。該ノブ61の後面と前記ノブ62の前面の間はワ
イヤ60で連結されている。なお、前記規制穴23aは
前輪2が前後方向を向いている時に、後面に穿設されて
いる。また、前記スプリング61aによる付勢力はスト
ッパー62aの付勢力よりも小さくしている。また、ワ
イヤー60はハーネスによって覆われ、スライドボック
ス5を前後移動させてもピンの位置関係は崩れないよう
にしている。
【0034】以上の構成において、ハンドル8が機体後
方側に回転されている場合には、前記切欠17aにノブ
62の先端が当接して、ワイヤー60を介してノブ61
を引っ張り、ノブ61の前端は規制穴23aから外れて
解除される。これにより、ノブ61の前記前輪回転シャ
フト23に対する規制が無くなり、該前輪回転シャフト
23が前輪支持パイプ20内で回転可能となり、これに
よって前輪2は左右方向に回転自在となる。
【0035】また、ハンドル8が機体前方側、若しくは
左右側に回転している状態においては、図10に示すよ
うにハンドル基部17が回転して、規制切欠17aも回
転されて、前記ノブ62が規制切欠17aから外れて前
方へ移動し、これによりワイヤ60によってノブ61は
スプリング61aのばね力によって前方側へ押圧され、
前記規制穴23a内に挿嵌され、前輪支持パイプ20と
前輪回転シャフト23がノブ61によって固定される。
これにより、前輪回転シャフト23が回転不能となり、
前輪2が機体の前後方向と略同方向を維持した状態で固
定されるのである。
【0036】本発明の前輪左右回転規制は以上の如く構
成したので、作業者が機体後方に位置してハンドル8を
後方側に回転させた状態で作業を行う場合には、前輪2
が左右方向に回転自由となり、操向が容易にできて操作
性が向上する。そして、例えば、作業者が畦の上部に位
置して、本機を畦の斜面において作業する場合、図3の
如くハンドル8を本機の側方に回転させて作業を行うこ
とがあるが、この場合には、前輪2が本機の進行方向に
固定されるので、傾斜地で蛇行して斜面の下方に本機が
傾くことなく、安定した作業が行えるのである。但し、
ノブとワイヤーの代わりにリンク等を用いることも可能
であり、また、前輪支持パイプ20にノブ61を配置し
てワイヤーと連結し、ハンドル基部17を回動するとワ
イヤーを引っ張りノブを規制穴23a内に押し込むよう
に構成することも可能であり、固定構造は限定するもの
ではない。また、シリンダーとピンやノブの代わりに、
ソレノイド等を用いることもでき、電気的に検知して、
ピストンやソレノイドを駆動する構成とすることもでき
る。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、以下
のような効果を奏ずるものである。即ち、機体フレーム
にエンジンと刈取部と安定輪と駆動輪を配置し、該機体
フレームより水平方向および上下方向に回動なハンドル
を具備する草刈機において、該ハンドルを筒状部と該筒
状部に挿嵌される挿嵌部とで構成し、該筒状部と挿嵌部
の間に固定部を配置し、任意の長さで固定可能に構成し
たので、作業場所に応じて適当にハンドル長さを調整で
き、例えば、傾斜面の長い畦において草刈作業を行う場
合であっても、ハンドルを充分に伸ばして調整すること
により、作業者は畦の上部に位置したまま、無理のない
体勢で刈取作業が可能となり、作業効率が格段に向上す
るのである。
【0038】また、前記ハンドルの手元側に、草刈機の
エンジンの回転数を調整する操作レバーと、ハンドルの
水平方向、及び、上下方向への回動を可能とする操作レ
バーを配設したので、ハンドルを握って作業を行う体勢
のままで、エンジン回転数の調整及びハンドルノズル左
右及び上下方向の回動の操作が行えるし、特に、本機が
傾斜地等に位置している場合においても、作業者は本機
まで移動することなく、ハンドルの手元部分において操
作が行えるため、操作性が向上し、作業効率が向上する
のである。
【0039】また、機体フレーム後部にエンジンと駆動
輪を配置し、機体フレーム前部に安定輪を配置し、該駆
動輪と安定輪の間に刈取部を配置し、機体フレームに水
平方向回転可能なハンドルを配置する草刈機であって、
該ハンドルの水平方向に対する回転支点を、刈取部の中
心位置より前方に配置したので、傾斜地等で刈取作業を
行う場合に、機体が傾斜下方に流れることがなく安定し
た作業が行えるのである。
【0040】また、機体フレーム後部にエンジンと駆動
輪を配置し、機体フレーム前部に左右回転可能に安定輪
を配置し、該駆動輪と安定輪の間に刈取部を配置し、機
体フレームに水平方向回転可能なハンドルを配置する草
刈機であって、前記安定輪の左右回動支持部に回動固定
部材を設け、ハンドル回動基部にハンドルの前後方向よ
りの回転を検知する部材を設け、該回動固定部材と回転
検知部材を連結し、該ハンドルを機体左右方向に回転し
た際に、該安定輪を本機進行方向と略同方向に固定され
るよう構成したので、作業者が機体後方に位置してハン
ドルを後方側に回転させた状態で作業を行う場合には、
安定輪が左右方向に回転自由となり、操作性が向上する
し、例えば、作業者が畦の上部に位置して、本機を畦の
斜面において作業する場合には、安定輪が本機の進行方
向に固定されるので、傾斜地で蛇行して斜面の下方に本
機が傾くことなく、安定した作業が行えるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】畦草刈機の全体側面図である。
【図2】畦草刈機の平面図である。
【図3】ハンドルを機体側方に回転させた状態を示す畦
草刈機の平面図である。
【図4】ハンドル伸縮固定レバーの解除状態を示す図で
ある。
【図5】ハンドル伸縮固定レバーの固定状態を示す図で
ある。
【図6】ハンドル及びレバーボックス内部を示す図であ
る。
【図7】エンジンコントロールレバー操作時のレバーボ
ックス内部を示す図である。
【図8】エンジンコントロールレバー操作時のレバーボ
ックス内部を示す図である。
【図9】ハンドルの回転及び回動支点部を示す側面図で
ある。
【図10】ハンドルが機体側方に回転した状態の回転及
び回動支点部を示す側面図である。
【符号の説明】
2 前輪(安定輪) 5 ハンドルスライドボックス 6 ハンドル回転支点軸 7 ハンドル回動支点軸 8 ハンドル 9 刈取部 20 前輪支持パイプ 23 前輪回転シャフト 80 ハンドルインナ 81 ハンドルホルダ 82 伸縮固定レバー 83 (ハンドル)把持部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体フレームにエンジンと刈取部と安定
    輪と駆動輪を配置し、該機体フレームより水平方向およ
    び上下方向に回動なハンドルを具備する草刈機におい
    て、該ハンドルを筒状部と該筒状部に挿嵌される挿嵌部
    とで構成し、該筒状部と挿嵌部の間に固定部を配置し、
    任意の長さで固定可能に構成したことを特徴とする草刈
    機。
  2. 【請求項2】 前記ハンドルの手元側に、草刈機のエン
    ジンの回転数を調整する操作レバーと、ハンドルの水平
    方向、及び、上下方向への回動を可能とする操作レバー
    を配設したことを特徴とする請求項1記載の草刈機。
  3. 【請求項3】 機体フレーム後部にエンジンと駆動輪を
    配置し、機体フレーム前部に安定輪を配置し、該駆動輪
    と安定輪の間に刈取部を配置し、機体フレームに水平方
    向回転可能なハンドルを配置する草刈機であって、該ハ
    ンドルの水平方向に対する回転支点を、刈取部の中心位
    置より前方に配置したことを特徴とする草刈機。
  4. 【請求項4】 機体フレーム後部にエンジンと駆動輪を
    配置し、機体フレーム前部に左右回転可能に安定輪を配
    置し、該駆動輪と安定輪の間に刈取部を配置し、機体フ
    レームに水平方向回転可能なハンドルを配置する草刈機
    であって、前記安定輪の左右回動支持部に回動固定部材
    を設け、ハンドル回動基部にハンドルの前後方向よりの
    回転を検知する部材を設け、該回動固定部材と回転検知
    部材を連結し、該ハンドルを機体左右方向に回転した際
    に、該安定輪を本機進行方向と略同方向に固定されるよ
    う構成したことを特徴とする草刈機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012075417A (ja) * 2010-10-05 2012-04-19 Orec Co Ltd 草刈作業機
WO2019187104A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 本田技研工業株式会社 エンジン及び作業機

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