JP2537664B2 - 刈刃装置付き自走車 - Google Patents

刈刃装置付き自走車

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JP2537664B2
JP2537664B2 JP63204692A JP20469288A JP2537664B2 JP 2537664 B2 JP2537664 B2 JP 2537664B2 JP 63204692 A JP63204692 A JP 63204692A JP 20469288 A JP20469288 A JP 20469288A JP 2537664 B2 JP2537664 B2 JP 2537664B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、例えば食用アスパラガスの栽培過程にお
いてアスパラガスの茎を切断する刈刃装置搭載の自走車
に係り、安全性等を改善された刈刃装置付き自走車に関
するものである。
〔従来の技術〕
アスパラガスは、その丈を高さ約1.8mに伸ばし、上部
は細かく枝分かれし、先端は松葉状の葉状枝で、葉は、
鱗片状の分枝で、からみ合って繁茂する。そして、この
ような時期に茎を根元から刈り取って、食用の新芽を出
させている。
アスパラガスの従来の刈取り方法は、鎌による手刈
り、芝刈りや生け垣刈り用のヘッジトリマの改造機械に
よる刈取り等である。
また、実開昭60−33829号公報は、狭い畝間通路も支
障なく走行してアスパラガスの刈取りに転用可能な草刈
機を開示している。この草刈機では、草刈機本体部が、
1個の駆動輪の鉛直方向上方に位置するとともに、この
駆動輪により重量を支持され、刈刃装置が草刈機本体部
から斜め前方へ張出している。
〔発明が解決しようとする課題〕
作業者が、腰を曲げて、手刈りでアスパラガスを刈取
る作業は非常に重労働である。また、ヘッジトリマを使
用する場合も、ヘッジトリマを所定の高さに手で支えつ
つ歩行する必要があるので、これもまた、重労働であ
る。
実開昭60−33829号公報の草刈機では、前方へ突き出
した刈刃装置のために、全体としてのバランスが悪化
し、刈刃装置を一定の高さに保持しつつ、草刈機を進行
させるのに労力を要する。さらに、アスパラガスを刈取
る高さが作付や畝の高さにより変化するが、この草刈機
では、刈刃装置の高さの調整は、駆動輪を支点として草
刈機を傾け、運転中、その傾斜角度を保持する必要があ
り、重労働となる。また、刈刃装置として通常、バリカ
ン型のものが使用されるが、不使用時に、このバリカン
型刈刃装置を使用時と同じく水平方向側方へ張出してい
ることは格納スペースの増大原因となる。しかし、この
実開昭60−33829号の草刈機は、草刈機全体がコンパク
トになるように、刈刃装置を格納することが困難であ
る。
請求項1の発明の目的は、左右幅の狭い通路を支障な
く走行してアスパラガスを刈取ることができる刈刃装置
付き自走車において、前後寸法を小さく維持しつつ、前
後の安定性を増大し、操作力を低減するとともに、さら
に、刈刃装置の高さ調整を容易化することである。
請求項2の発明の目的は、不使用時は刈刃装置を格納
して刈刃装置付き自走車をコンパクトにして保管可能に
することである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明を、実施例に対応する図面の符号を使用して
説明する。
請求項1の刈刃装置(10)付き自走車(34)は次の構
成要素(a)〜(j)を有している。
(a)エンジン(36) (b)鉛直方向へ延びて上側のエンジン(36)からの回
転動力を下方へ伝達する伝動軸部(40)を含み前記エン
ジン(36)の下側に配設されるエンジン動力伝達部(3
8,40,42) (c)エンジン動力伝達部(38,40,42)の下端部に取付
けられ前記エンジン動力伝達部(38,40,42)からの動力
により駆動される刈刃装置(10) (d)前後方向へ延び一端部において前記エンジン動力
伝達部(38,40,42)の下端部に回動自在に結合するケー
ス体(50) (e)ケース体(50)の他端部に取付けられケース体
(50)内の動力伝達体(58)を介してエンジン動力伝達
部(38,40,42)から伝達された動力により駆動される1
個の駆動輪(54) (f)エンジン動力伝達部(38,40,42)に対してケース
体(50)とは反対側に配設され前後方向へ延び一端部に
おいてエンジン動力伝達部(38,40,42)の下端部に回動
自在に結合する車輪用アーム(60) (g)車輪用アーム(60)の他端部に回動自在に支持さ
れる1個の回転輪(62) (h)下端部においてそれぞれケース体(50)及び車輪
用アーム(60)に回動自在に結合し上端部において共通
の連結部材(78)に回動自在に結合している第1のリン
ク(82)及び第2のリンク(84) (i)エンジン動力伝達部(38,40,42)に対する相対高
さを保持しつつ回転し連結部材(78)に螺合するねじ軸
(76) (j)ねじ軸(76)を回転操作するための回転ハンドル
(80) 請求項2の刈刃装置(10)付き自走車(34)では、請
求項1の刈刃装置(10)付き自走車(34)において、さ
らに、刈刃装置(10)は、基端側の駆動ケース(12)
と、この駆動ケース(12)から延びる長帯状刈刃(16,1
8)とを備えている。ヒンジ結合部(94)は、刈刃装置
(10)をエンジン動力伝達部(38,40,42)の側方へ水平
に張出す水平方向張出し位置とエンジン動力伝達部(3
8,40,42)の側方に沿って鉛直となる鉛直位置との間で
揺動自在に刈刃装置(10)の駆動ケース(12)をエンジ
ン動力伝達部(38,40,42)の下端部へ結合している。刈
刃装置固定手段(96)は、刈刃装置(10)の長手方向へ
ヒンジ結合部(94)から離れた駆動ケース(12)の部位
とエンジン動力伝達部(38,40,42)とを第1及び第2の
距離に解除自在に固定して第1の距離では刈刃装置(1
0)を水平方向張出し位置に固定し第2の距離では刈刃
装置(10)を鉛直位置に固定している。結合及び分離自
在な刈刃装置用動力伝達部(102)は、刈刃装置(10)
の水平方向張出し位置及び鉛直位置においてそれぞれ結
合状態及び分離状態となって、それぞれ動力伝達の接状
態及び断状態となり、接状態ではエンジン動力伝達部
(38,40,42)から駆動ケース(12)内へ動力を伝達する
ようになっている。
〔作用〕
請求項1の刈刃装置(10)付き自走車(34)では、エ
ンジン(36)、エンジン動力伝達部(38,40,42)及び刈
刃装置(10)は、刈刃装置付き自走車(34)の前後方向
へほぼ中心に位置付けられ、エンジン動力伝達部(38,4
0,42)の下端部から前後方向の一方及び他方へケース体
(50)及び車輪用アーム(60)が張出し、ケース体(5
0)及び車輪用アーム(60)の先端部の駆動輪(54)及
び回転輪(62)が,刈刃装置付き自走車(34)の重量を
支持するようになっている。駆動輪(54)は、エンジン
(36)の回転動力をエンジン動力伝達部(38,40,42)か
らケース体(50)内の動力伝達体(58)を介して伝達さ
れ、刈刃装置付き自走車(34)を前方へ駆動するように
なっている。
さらに、請求項1の刈刃装置(10)付き自走車(34)
では、回転ハンドル(80)を介してねじ軸(76)を回転
させる。ねじ軸(76)は、エンジン動力伝達部(38,40,
42)に対する相対高さを保持しつつ、連結部材(78)に
対して相対回転し、連結部材(78)はエンジン動力伝達
部(38,40,42)及び刈刃装置(10)に対して上下動す
る。ケース体(50)及び車輪用アーム(60)は、エンジ
ン動力伝達部(38,40,42)の下端部に回動自在に結合し
ているとともに、第1のリンク(82)及び第2のリンク
(84)を介して連結部材(78)から吊り下げられた状態
にあるので、連結部材(78)の上下動に伴って、水平線
に対する傾斜角を変更する。これにより、駆動輪(54)
及び回転輪(62)とエンジン動力伝達部(38,40,42)及
び刈刃装置(10)との鉛直方向相対距離が変化し、地面
からの刈刃装置(10)の高さが変化する。同時に、駆動
輪(54)と回転輪(62)との距離が変化する。
請求項2の刈刃装置(10)付き自走車(34)では、刈
刃装置(10)を格納するために、刈刃装置用動力伝達部
(102)を分離し、刈刃装置固定手段(96)による駆動
ケース(12)とエンジン動力伝達部(38,40,42)との距
離の固定を解除する。刈刃装置(10)は、ヒンジ結合部
(94)の回りに回動し、刈刃装置付き自走車の側方に沿
う鉛直方向の位置にされる。刈刃装置固定手段(96)
は、刈取装置(10)が鉛直位置となると、駆動ケース
(12)とエンジン動力伝達部(38,40,42)との距離を固
定し、結果、刈刃装置(10)は鉛直位置に固定される。
刈刃作業を行なうときは、刈刃装置(10)を鉛直位置か
ら水平方向側方へ張出した位置へ揺動させてから、刈刃
装置固定手段(96)は駆動ケース(12)とエンジン動力
伝達部(38,40,42)との距離を固定し、結果、刈刃装置
(10)は水平方向側方張出し位置に固定される。さら
に、刈刃装置用動力伝達部(102)を結合状態にする。
これにより、エンジン動力伝達部(38,40,42)からエン
ジン動力が刈刃装置用動力伝達部(102)を介して刈刃
装置(10)へ伝達され、また、刈刃装置(10)は、水平
位置に保持されて、長帯状刈刃(16,18)により被切断
体を切断する。
〔実施例〕
以下、この発明を図面の実施例について説明する。
第3図及び第4図はバリカン型刈刃装置10を上方及び
前方から見た図である。駆動ケース12は、上下から互い
に接合される2個の部分から成り、案内枠14は、駆動ケ
ース12に一体的に形成され、コ字形の横断面を区画し、
駆動ケース12から側方へ所定量、突出して延びている。
上刃16及び下刃18は、長手方向へ摺接自在にそれぞれ上
下から合わせられ、基端部においてコ字形横断面の案内
枠14内を延び、基端は駆動ケース12内に達している。刃
部20は、上刃16及び下刃18の一方の側縁に沿って形成さ
れ、長手方向に関する上刃16及び下刃18の相対変位に伴
って、かみ込んだ被切断物を切断する。案内溝22は、上
刃16及び下刃18の長手方向に関して適宜間隔で上刃16及
び下刃18の他方の側縁部及び案内枠14に形成され、案内
ピン24は、抜けを阻止されつつ各案内溝22に挿通され、
これにより上刃16及び下刃18は、幅方向へずれることな
く、長手方向へ正確に相対移動可能となる。カムガイド
26は、駆動ケース12内における上刃16及び下刃18の基端
部の部分に形成され、長方形の孔を内側に区画してい
る。入力軸28は、それぞれ上刃16及び下刃18のカムガイ
ド26の長方形の孔に内接する円形カム30,32を上側及び
下側に有し、円形カム30,32は、入力軸28の中心線に対
して180°ずれている。
入力軸28の回転により、円形カム30,32の中心は、入
力軸28の中心線を中心とする円の軌跡を回り、これによ
り、上刃16及び下刃18は、それらの長手方向へ180°の
位相差で往復動し、相対摺動し、刃部20により被切断物
を切断する。
第1図はバリカン型刈刃装置10を装備する自走車34の
構造を側面から見た一部断面図、第2図は第1図の自走
車34の側面図である。第1図において、自走車34は、前
後方向中央に、鉛直方向上方から順番にエンジン36、こ
のエンジン36からのエンジン動力を継断する遠心クラッ
チ38、この遠心クラッチ38を介してエンジン36からエン
ジン動力を伝達され鉛直方向へ延びる伝動軸部40、及び
この伝動軸部40の下端部に結合するウォーム減速機42か
ら成る鉛直配列を有している。
リコイルスタータ44は、エンジン36を手動操作で始動
させる際に使用され、水平フレーム46は、エンジン36及
び遠心クラッチ38が取付けられ、前後方向へ水平に延び
ている。フロントカバー48は、水平フレーム46の前端に
結合し、エンジン36、遠心クラッチ38及び伝動軸部40の
前方を覆っている。チェーンケース50は、前端部におい
て支持軸51によりウォーム減速機42の減速機ケース52に
揺動自在に結合し、後方へ張出し、後端部において後輪
54を回動自在に軸支している。スプロケット56、及びこ
のスプロケット56に掛けられるチェーン58は、チェーン
ケース50内に配設され、スプロケット56は後輪54と一体
的に回転し、チェーン58はエンジン動力をスプロケット
56へ伝達する。車輪用アーム60は、後端部において支持
軸51によりウォーム減速機42の減速機ケース52に揺動自
在に結合し、前方へ張出し、前端部において前輪62を回
動自在に軸支している。
ハンドルフレーム64は、前端部において減速機ケース
52に固定され、後方へ斜めに上方へ延び、先端部(後端
部)において二またに形成されている。スロットルレバ
ー66は、ハンドルフレーム64先端部に取付けられ、ワイ
ヤ68を介してエンジン36のスロットル弁を操作する。燃
料タンク70は、ハンドルフレーム64の二またの分岐部付
近に取付けられ、エンジン36の運転のための燃料を貯留
し、燃料タンク内の燃料は燃料パイプ72を介してエンジ
ン36の気化器へ送られる。スタンド71は、上端部をチェ
ーンケース50の後端部下面に回動自在に結合し、引張コ
イルばね73は、両端をそれぞれチェーンケース50及びス
タンド71に係止され、スタンド71を回動点の周りの回動
方向へ付勢している。
ねじジャッキ74は、鉛直方向へ延び水平フレーム46の
後端部に回動自在にかつ水平フレーム46に対する相対高
さを不変に保持されているねじ軸76と、このねじ軸76の
下端部に螺合している連結部材78とを有している。回転
ハンドル80は、ねじ軸76の上端に一体的に結合し、ねじ
軸76を回転させる際に作業者により把持される。第1の
リンク82は、上下の端部においてそれぞれ連結部材78の
後端部及びチェーンケース50の中間部に回動自在に結合
し、第2のリンク84は、上下の端部においてそれぞれ連
結部材78の前端部及び車輪用アーム60の中間部に回動自
在に結合している。
第5図はウォーム減速機42とチェーンケース50との結
合部の内部構造を示す断面図である。支持軸51は、チェ
ーンケース50及び減速機ケース52を貫通して、チェーン
ケース50及び減速機ケース52に回転自在に軸支され、両
端部に止め輪85を嵌着されて、チェーンケース50及び減
速機ケース52からの抜けを阻止されている。ウォーム86
は、伝動軸部40からの伝動軸87の下端部に固定されてい
る。ギヤ88及びスプロケット90は、それぞれ減速機ケー
ス52内及びチェーンケース50内に配設され、支持軸51に
一体回転的に嵌合している。ギヤ88はウオーム86にかみ
合い、スプロケット90は第1図のチェーン58を掛けられ
ている。
第6図及び第7図はバリカン型刈刃装置10がそれぞれ
使用位置及び格納位置にある状態において自走車34を前
方から見た図である。ブラケット92は、上端部において
減速機ケース52に固定され、下方へ斜め側方へ延びてい
る。ヒンジ94は、ブラケット92の下端部とバリカン型刈
刃装置10の駆動ケース12とを結合し、バリカン型刈刃装
置10をブラケット92の下端結合部に対して揺動自在とし
ている。支持アーム96は、上端部に長手方向へ延びる長
孔98を形成され、下端部において駆動ケース12の端部に
回動自在に結合している。蝶ナット100は、減速機ケー
ス52の部分として長孔98に移動自在に挿通されるピンに
螺合して、減速機ケース52に支持アーム96を固定する。
自在継手102は、上端において伝動軸87(第5図)の下
端に結合し、下端において入力軸28(第3図及び第4
図)に分離自在に結合する。
実施例の作用について説明する。
アスパラガス等の刈取り作業に先立って、バリカン型
刈刃装置10は、第6図に示されるように、側方へ水平に
張出した位置にされる。蝶ナット100は、支持アーム96
の長孔98の下端部に位置して、支持アーム96を減速機ケ
ース52に締め付け、固定して、支持アーム96の長さ方向
における駆動ケース12と減速機ケース52との距離を最小
にしている。また、自在継手102はバリカン型刈刃装置1
0の入力軸28に結合しており、伝動軸87の回転動力が入
力軸28へ伝達される。これにより、上刃16及び下刃18
は、長手方向へ位相差180°で往復動し、アスパラガス
等の茎を切断する。
エンジン36、遠心クラッチ38、伝動軸部40及びウォー
ム減速機42から成るエンジン動力伝達部、並びにバリカ
ン型刈刃装置10は、自走車34の前後方向に関してほぼ中
心に位置付けられ、ウォーム減速機42からバリカン型刈
刃装置10の後方及び前方へそれそれチェーンケース50及
び車輪用アーム60が張出し、チェーンケース50の後端部
の後輪54及び車輪用アーム60の前端部の前輪62が、自走
車34の重量を支持するようになっている。エンジン36の
エンジン動力は、遠心クラッチ38、伝動軸部40内の伝動
軸87、ウォーム減速機42内の伝動軸部40及びギヤ88、さ
らに、チェーンケース50内のスプロケット90及びチェー
ン58を経てスプロケット56へ伝達され、これにより、後
輪54は、回転し、自走車34を前方へ駆動するようになっ
ている。
アスパラガス等の切断高さを変更するために、バリカ
ン型刈刃装置10の高さを調整する場合は、作業者は回転
ハンドル80を介してねじジャッキ74のねじ軸76を回転さ
せる。ねじ軸76は、高さを保持しつつ連結部材78に対し
て相対回転し、連結部材78は上下動する。チェーンケー
ス50及び車輪用アーム60は、減速機ケース52に回動自在
に結合しているとともに、第1のリンク82及び第2のリ
ンク84を介して連結部材78から吊り下げられた状態にあ
るので、連結部材78の上下動に伴って、水平線に対する
傾斜角を変更する。これにより、後輪54及び前輪62と自
走車34の水平フレーム46等との鉛直方向相対距離が変化
し、地面からのバリカン型刈刃装置10の高さが変化す
る。第2図の二点鎖線は回転ハンドル80の回転によりチ
ェーンケース50及び後輪54、並びに車輪用アーム60及び
前輪62とエンジン36等との鉛直距離が縮小した状態を示
している。前輪62と車輪54との間隔調整が可能であり、
例えば間隔を短くすることで、狭い圃場での旋回動作を
容易にすることができる。
バリカン型刈刃装置10を格納するために、第1段階と
して、バリカン型刈刃装置10の入力軸28と自在継手102
との結合が解除され、支持アーム96は、蝶ナット100の
緩みにより駆動ケース12と減速機ケース52との結合個所
間の距離を変化自在な状態にされる。バリカン型刈刃装
置10はヒンジ94の周りに回動し、その際、支持アーム96
と駆動ケース12及び減速機ケース52との結合個所間の距
離が変化し、バリカン型刈刃装置10は、第7図に示され
るように、自走車34の側方に沿う鉛直方向の位置にな
る。バリカン型刈刃装置10を鉛直位置に変更してから、
蝶ナット100を再度、締付けて、支持アーム96の傾斜角
度及び支持アーム96と駆動ケース12及び減速機ケース52
との両結合点の距離を固定し、バリカン型刈刃装置10は
鉛直位置に保持される。バリカン型刈刃装置を水平状態
以外では動力伝達を断ち、安全裏に保管や作業を伴わな
い移動が可能となる。
〔発明の効果〕
請求項1の発明では、刈刃装置付き自走車は前後に車
輪が1個ずつの2輪型であり、自走車の着地部分は、前
後の車輪のみであるので、極めて狭い畝間通路も円滑に
走行できる。そして、このような2輪型自走車におい
て、エンジン及びエンジン動力伝達部が鉛直配列され、
ケース体及び車輪用アームがエンジン動力伝達部の下端
部から前後方向の一方及び他方へ突出し、駆動輪及び回
転輪が、ケース体及び車輪用アームの突出端部に取り付
けられて、自走車の重量を支持し、刈刃装置は、自走車
の前後方向に関してエンジン動力伝達部の位置になって
いる。したがって、自走車の前後の安定性が増し、作業
者が自走車の前後の安定化のためにハンドルにかける操
作力を軽減することができる。
請求項1の発明では、エンジン、エンジン動力伝達
部、及び刈刃装置の基端部はほぼ鉛直の一直線上に配列
されているので、安定性のために、ケース体及び車輪用
アームが前後方向一方及び他方へ突出するものの、所定
の安定性を確保するための、駆動輪及び回転輪の前後距
離は短くて済み、自走車の前後寸法を短縮できる。
請求項1の発明では、さらに、回転ハンドルによるね
じ軸の回転により連結部材が上下動し、連結部材は第1
のリンク及び第2のリンクを介してケース体及び車輪用
アームを連行させ、ケース体及び車輪用アームがエンジ
ン動力伝達部の下端部の揺動結合点の周りに揺動して、
駆動輪及び回転軸とエンジン動力伝達部との相対距離が
変化するようになっている。したがって、地面からの刈
刃装置の高さが変化し、刈刃装置による作物等の切断高
さを、状況に応じて簡単に調整することができる。前後
輪の間隔を小とし、狭い圃場内での旋回動作を容易とす
ることができる。
請求項2の発明では、刈刃装置は、刈刃装置付き自走
車の側方を揺動自在であり、不使用時では、ヒンジ結合
部の周りに揺動して、水平方向張出し位置から刈刃装置
付き自走車の側方に沿う鉛直位置にされる。したがっ
て、刈刃装置付き自走車全体がコンパクトになり、刈刃
装置付き自走車の格納スペースが大幅に縮小される。水
平方向張出し位置以外は動力を断つことができ、安全裏
に格納や移動ができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の実施例に関し、第1図はバリカン型刈
刃装置を装備する自走車の構造を側面から見た一部断面
図、第2図は第1図の自走車の側面図、第3図及び第4
図はバリカン型刈刃装置を上方及び前方から見た図、第
5図はウォーム減速機とチェーンケースとの結合部の内
部構造を示す断面図、第6図及び第7図はバリカン型刈
刃装置がそれぞれ使用位置及び格納位置にある状態にお
いて自走車を前方から見た図である。 10……バリカン型刈刃装置(刈刃装置)、12……駆動ケ
ース、16……上刃(長帯状刈刃)、18……下刃(長帯状
刈刃)、34……自走車(刈刃装置付き自走車)、36……
エンジン、38……遠心クラッチ(エンジン動力伝達
部)、40……伝動軸部(エンジン動力伝達部)、42……
ウォーム減速機(エンジン動力伝達部)、50……チェー
ンケース(ケース体)、54……後輪(駆動輪)、58……
チェーン(動力伝達体)、60……車輪用アーム、62……
前輪(回転軸)、76……ねじ軸、78……連結部材、80…
…回転ハンドル、82……第1のリンク、84……第2のリ
ンク、94……ヒンジ(ヒンジ結合部)、96……支持アー
ム(刈刃装置固定手段)、102……自在継手刈刃装置用
動力伝達部。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)エンジン(36)、 (b)鉛直方向へ延びて上側の前記エンジン(36)から
    の回転動力を下方へ伝達する伝動軸部(40)を含み前記
    エンジン(36)の下側に配設されるエンジン動力伝達部
    (38,40,42)、 (c)前記エンジン動力伝達部(38,40,42)の下端部に
    取付けられ前記エンジン動力伝達部(38,40,42)からの
    動力により駆動される刈刃装置(10)、 (d)前後方向へ延び一端部において前記エンジン動力
    伝達部(38,40,42)の下端部に回動自在に結合するケー
    ス体(50)、 (e)前記ケース体(50)の他端部に取付けられ前記ケ
    ース体(50)内の動力伝達体(58)を介して前記エンジ
    ン動力伝達部(38,40,42)から伝達された動力により駆
    動される1個の駆動輪(54)、 (f)前記エンジン動力伝達部(38,40,42)に対して前
    記ケース体(50)とは反対側に配設され前後方向へ延び
    一端部において前記エンジン動力伝達部(38,40,42)の
    下端部に回動自在に結合する車輪用アーム(60)、 (g)前記車輪用アーム(60)の他端部に回動自在に支
    持される1個の回転輪(62)、 (h)下端部においてそれぞれ前記ケース体(50)及び
    前記車輪用アーム(60)に回動自在に結合し上端部にお
    いて共通の連結部材(78)に回動自在に結合している第
    1のリンク(82)及び第2のリンク(84)、 (i)前記エンジン動力伝達部(38,40,42)に対する相
    対高さを保持しつつ回転し前記連結部材(78)に螺合す
    るねじ軸(76)、及び (j)前記ねじ軸(76)を回転操作するための回転ハン
    ドル(80)、 を有してなることを特徴とする刈刃装置付き自走車。
  2. 【請求項2】前記刈刃装置(10)が、基端側の駆動ケー
    ス(12)と、この駆動ケース(12)から延びる長帯状刈
    刃(16,18)とを備え、ヒンジ結合部(94)が、前記刈
    刃装置(10)を前記エンジン動力伝達部(38,40,42)の
    側方へ水平に張出す水平方向張出し位置と前記エンジン
    動力伝達部(38,40,42)の側方に沿って鉛直となる鉛直
    位置との間で揺動自在に前記刈刃装置(10)の駆動ケー
    ス(12)を前記エンジン動力伝達部(38,40,42)の下端
    部へ結合し、刈刃装置固定手段(96)が、前記刈刃装置
    (10)の長手方向へ前記ヒンジ結合部(94)から離れた
    前記駆動ケース(12)の部位と前記エンジン動力伝達部
    (38,40,42)とを第1及び第2の距離に解除自在に固定
    して第1の距離では前記刈刃装置(10)を水平方向張出
    し位置に固定し第2の距離では前記刈刃装置(10)を鉛
    直位置に固定し、結合及び分離自在な刈刃装置用動力伝
    達部(102)が、前記刈刃装置(10)の水平方向張出し
    位置及び鉛直位置においてそれぞれ結合状態及び分離状
    態となって、それぞれ動力伝達の接状態及び断状態とな
    り、接状態では前記エンジン動力伝達部(38,40,42)か
    ら前記駆動ケース(12)内へ動力を伝達するようになっ
    ていることを特徴とする請求項1記載の刈刃装置付き自
    走車。
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