JPH10125463A - 有機エレクトロルミネセンス素子、液晶照明装置、表示デバイス装置、および、有機エレクトロルミネセンス素子の製造方法 - Google Patents

有機エレクトロルミネセンス素子、液晶照明装置、表示デバイス装置、および、有機エレクトロルミネセンス素子の製造方法

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JPH10125463A
JPH10125463A JP8344831A JP34483196A JPH10125463A JP H10125463 A JPH10125463 A JP H10125463A JP 8344831 A JP8344831 A JP 8344831A JP 34483196 A JP34483196 A JP 34483196A JP H10125463 A JPH10125463 A JP H10125463A
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organic electroluminescent
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organic
cathode
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Hideaki Iwanaga
秀明 岩永
Akira Gyotoku
明 行徳
Shintaro Hara
慎太郎 原
Takahiro Komatsu
隆宏 小松
Megumi Sakagami
恵 坂上
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/80Constructional details
    • H10K50/84Passivation; Containers; Encapsulations
    • H10K50/842Containers
    • H10K50/8426Peripheral sealing arrangements, e.g. adhesives, sealants

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性及び信頼性に優れた有機エレクトロル
ミネセンス素子及び量産性に優れた製造方法並びにこれ
を用いた装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 低融点ガラス、低融点はんだ等を用いて
シールド部材を基板に接着して、陰極や有機薄膜層への
水分や酸素の進入を遮断することにより、高い信頼性を
得る。シールド部材8を溶融するためにレーザ、また
は、超音波を用いて、局所的に加熱することにより、有
機薄膜層3を熱破壊せず確実に接着できる。また、カー
ボンを介して陽極2と有機薄膜層3を強固に付着して、
発光特性の信頼性を向上し、リード線及び陰極を導電性
の優れる材料で被覆することにより発光効率を高める。
陰極6の材料としてMg含有、MgとLi含有、Mn含
有、MnとLi含有のAl系合金のいずれかにして陰極
6の耐食性を向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示用ディスプ
レイ用の発光光源、ディスプレイのバックライト用の発
光光源、あるいは、表示・光通信の発光光源などに用い
られる電気的発光素子である有機エレクトロルミネセン
ス素子、および、有機エレクトロルミネセンス素子を用
いた装置、ならびに、有機エレクトロルミネセンス素子
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エレクトロルミネセンス素子とは、固体
蛍光性物質の電界発光または、エレクトロルミネセンス
といわれる現象を利用した発光デバイスであり、現在無
機系材料を発光体として用いた無機エレクトロルミネセ
ンス素子が実用化され、液晶ディスプレイのバックライ
トやフラットディスプレイ等への応用展開が図られてい
る。しかしながら、無機エレクトロルミネセンス素子は
素子を発光させるために交流でしかも100V以上の高
電圧が必要であること及び青色発光が難しく、R.G.
B.すなわち、Red、Green、Blueの三原色
によるフルカラー化が困難であることなどの欠点があ
る。
【0003】一方、有機材料を用いたエレクトロルミネ
センス素子に関する研究も古くから行われていたが、非
常に効率が悪いため、低い輝度しか得られず本格的な実
用化研究には至っていなかった。しかし、1987年に
コダック社のC.W.Tangらにより提案された構造
つまり、有機物質をホール輸送層および発光層5の2層
に分けた機能分離型の積層構造を有する有機エレクトロ
ルミネセンス素子は、10V以下の低電圧にもかかわら
ず1000cd/m-2以上の高輝度発光を実現した。
(C.W.Tang and S.A.Vanslyk
e:Appl.Phys.Lett、51(1987)
913)ただし、cdはキャンデラの略称である。この
ことにより、有機エレクトロルミネセンスがにわかに注
目され、近年同様の構成を有する積層型の有機エレクト
ロルミネセンス素子についての研究が盛んに行われてき
ている。
【0004】ここで従来の有機薄膜エレクトロルミネセ
ンス素子構成について図15で簡単に説明する。図15
は、従来の有機エレクトロルミネセンス素子の要部断面
図である。
【0005】図15において、1は基板1、2は陽極
2、3は有機薄膜層3、4は正孔輸送層4、5は発光層
5、6は陰極6である。
【0006】図15に示したように従来の有機エレクト
ロルミネセンス素子は、ガラス等の透明又は半透明な基
板1と、基板1上にスパッタリング法や蒸着法等により
形成されたITO等の透明な導電性膜からなる陽極2
と、陽極2上に蒸着法等により形成されたTPD、すな
わち、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メ
チルフェニル)−1,1’−ジフェニル−4,4’−ジ
アミン、(以下、TPDと略称する)等からなる正孔輸
送層4と、正孔輸送層4上に蒸着法等により形成された
8−ハイドロキシキノリンアルミニウム(8−Hydr
oxyquinoline Aluminum、以下、
Alq3と略称する。)等からなる発光層5と、発光層
5上に蒸着法等により形成された金属膜等からなる陰極
6と、を備えている。陰極6は、主に、AlLi、Mg
Agなどの仕事関数の低い金属膜からなる。
【0007】また、図15に示した有機エレクトロルミ
ネセンス素子における有機薄膜層3は正孔輸送層4と発
光層5から構成されている。
【0008】上記構成を有する有機エレクトロルミネセ
ンス素子の陽極2をプラス極として、また陰極6をマイ
ナス極として直流電圧又は直流電流を印加すると、陽極
2から正孔輸送層4を介して発光層5に正孔が注入さ
れ、陰極6から発光層5に電子が注入される。発光層5
では正孔と電子の再結合が生じ、これに伴って生成され
る励起子が励起状態から基底状態へ移行する際に発光現
象が起こる。また、有機薄膜層3を構成する層構造や発
光層5に用いる材料を変えることによって、発光波長を
変えることができる。また、このような有機エレクトロ
ルミネセンス素子の発光特性を向上させるために、これ
まで、1)発光層5や正孔輸送層4等の有機薄膜層3の
構成やこれに用いる有機材料の改良、又は2)陽極2、
陰極6に用いる材料の改良が検討されてきた。
【0009】例えば、2)については、発光層5へ電子
の注入が容易となるように陰極6と発光層5との障壁を
低くすることを目的として、米国特許4885211号
公報に記載のMg−Ag合金や特開平5−121172
号公報に記載のAl−Li合金等のような仕事関数が小
さく、かつ電気伝導性の高い材料が提案され、現在でも
このような材料が広く用いられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の合金材料は活性が高く、化学的に不安定であるため
に、空気中の水分や酸素との反応によって腐食や酸化を
生じる。このような陰極6の腐食や酸化は、発光層5内
に存在するダークスポットと呼ばれる未発光部を著しく
成長させ、有機エレクトロルミネセンス素子における経
時的な特性劣化の原因となっている。
【0011】また、陰極6に限らず、発光層5や正孔輸
送層4等の有機薄膜層3に用いられる有機材料について
も、一般に水分や酸素との反応によって構造の変化を生
じるため、同様にダークスポットの成長を招く原因とな
る。
【0012】したがって、有機エレクトロルミネセンス
素子の耐久性や信頼性を高めるためには、陰極6や有機
薄膜層3に用いる材料と水分や酸素との反応を防止する
ために、有機エレクトロルミネセンス素子全体が封止さ
れている必要がある。
【0013】有機エレクトロルミネセンス素子の封止に
ついては、これまで主に二つの方法による検討が行われ
てきた。その一つは、蒸着法等の真空成膜技術を用いて
有機エレクトロルミネセンス素子の外表面に保護膜を形
成するものであり、他方は、ガラス製キャップ等からな
るシールド部材を有機エレクトロルミネセンス素子に接
着するものである。
【0014】保護膜を形成して有機エレクトロルミネセ
ンス素子を封止する方法については、例えば特開平6−
96858号公報にGeO、SiO、AlF3等をイオ
ンプレーティング法を用いて有機エレクトロルミネセン
ス素子の外表面に形成する方法が開示されている。ま
た、特開平7−211455号公報では、吸水率1%以
上の吸水物質と吸収率0.1%以下の防湿性物質からな
る保護膜を形成する方法が開示されている。
【0015】また、シールド部材を接着して有機エレク
トロルミネセンス素子を封止する方法としては、無機エ
レクトロルミネセンス素子で既に用いられているよう
に、背面電極の外側にガラス板を設け、背面電極とガラ
ス板の間にシリコーンオイルを封入する方法等がある。
この他にも、特開平5−089959号公報には、絶縁
性無機化合物からなる保護膜を形成した後、電気絶縁ガ
ラスまたは、電気絶縁性気密流体によりシールドする方
法が開示されている。電気絶縁性気密流体によりシール
ドする方法の場合、ガラス容器等のなかに、不活性ガス
やシリコンオイル等を封入して、開口部をエポキシ樹脂
等で接着する方法が示されている。
【0016】本発明者らは、ダークスポットの成長に関
して様々な観点から検討した結果、例えば10-4Tor
r程度の真空中に存在するような極微量の水分であって
も、ダークスポットの成長を促進させてしまうことを発
見した。
【0017】また、ダークスポットの発生原因は、主と
してITO膜等の陽極上の汚れや基板1に付着するダス
トに起因している。ITO膜の場合、その表面上の汚れ
は洗浄方法を工夫することによりほぼ解決できるが、基
板1に付着するダストを完全にゼロにすることは困難で
ある。例えば、有機エレクトロルミネセンス素子の製造
をクリーンルーム内で行っても、クラス100のクリー
ンルームでさえ3μm程度の粒子径のダストが1個/1
0リットル存在する。さらに、製造過程で用いられる蒸
着装置内にも多数のダストが存在しており、成膜時にダ
ストが基板1に付着する場合も多々ある。したがって、
クリーン度の高いクリーンルームで作業したとしても、
基板1上にはかなり高い割合でダストが存在することに
なり、ダークスポットの発生自体を完全に防止すること
は極めて困難である。
【0018】また、ダークスポットは基板1上に存在す
る数μm程度のダストが原因であるため、従来の有機エ
レクトロルミネセンス素子のように、0.1μm程度の
有機薄膜層3と、0.2μm程度の陰極6と、これらの
上に形成される0.5μm程度の保護膜では、全てを合
計した膜厚は1μm程度であるためダストを完全に覆い
隠すことができない。したがって、保護膜自体としては
酸素や水分を全く透過しない性質を有していたとして
も、ダストを保護膜によって完全に覆い隠すことはでき
なければ、結果的にダストの周辺部から酸素や水分が有
機薄膜層3や陰極6に進入して、ダークスポットを成長
させることになる。
【0019】したがって、ダークスポットの成長を完全
に無くすには、陰極6や有機薄膜層3に用いる材料への
水分や酸素の進入をほぼ完全に遮断する必要がある。
【0020】ところで、有機エレクトロルミネセンス素
子に用いられる有機材料については、その特性上、製造
工程で許容される加熱温度は100℃程度が上限であ
る。したがって、蒸着法等により保護膜を形成する場合
にもこの温度を超えることはできないが、保護膜として
用いられるGeO、SiO、SiO2等の酸化物につい
ては、一般に100℃程度の低温では十分に緻密な膜を
形成することが困難であり、このような成膜条件では膜
に欠陥やピンホールが多数存在して水分や酸素を完全に
は遮断できない。また、膜厚を厚くすることでこれら問
題を改善しようとしても、膜厚の増加に伴って保護膜の
内部応力が増加し、陰極6や有機薄膜層3にダメージを
与えて発光輝度の低下や有機エレクトロルミネセンス素
子の短絡を生じさせる可能性がある。
【0021】また、従来より試みられているシールド部
材による封止もこれまでのところ完全にダークスポット
の成長を抑えるには至っていない。前述した特開平5−
089959号公報に記載されている電気絶縁ガラスと
基板1との接着に用いらるエポキシ樹脂は一般に3〜5
(g/m2・24h/mm)、またポリイミド樹脂でも
2(g/m2・24h/mm)程度の水蒸気透過性があ
り、接着部分からの水分の進入を完全に抑えることはで
きない。
【0022】このように従来の有機エレクトロルミネセ
ンス素子に用いられてきた保護膜やガラスキャップによ
る接着ではダークスポットの成長を完全に抑えることは
不可能であった。
【0023】本発明は上記課題を解決するものであり、
長期の特性を保証する耐久性及び信頼性に優れた有機エ
レクトロルミネセンス素子、液晶照明装置、表示デバイ
ス装置、および、有機エレクトロルミネセンス素子の製
造方法の提供を目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の有機エレクトロルミネセンス素子、およ
び、液晶照明装置、表示デバイス装置は、基板と基板上
に積層された陽極と有機薄膜層と陰極とを有する積層構
造体と、積層構造体の外表面側を覆って、基板上に設置
されたシールド部材と、基板とシールド部材との間に設
置された接着部材とを備え、接着部材は、前記基板と前
記シールド部材とを接着していることを特徴とする。こ
の構成により、長期の特性を保証する耐久性及び信頼性
に優れた有機エレクトロルミネセンス素子と有機エレク
トロルミネセンスを用いた表示装置を提供することがで
きる。
【0025】また、本発明の有機エレクトロルミネセン
ス素子の製造方法は、前記接着部材を溶融する工程と、
前記溶融された接着部材を用いて、前記基板と前記シー
ルド部材とを接着する工程と、を備えた構成よりなる。
この構成により、有機エレクトロルミネセンス素子を局
所的に加熱することにより熱破壊することなく接着で
き、高信頼性の有機エレクトロルミネセンス素子を提供
でき、量産性に優れた有機エレクトロルミネセンス素子
の製造方法を提供することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、基板と、前記基板上に積層された陽極と有機薄膜層
と陰極とを有する積層構造体と、前記積層構造体の外表
面側を覆って前記基板上に設置されたシールド部材と、
前記基板と前記シールド部材との間に設置された接着部
材と、を備えた有機エレクトロルミネセンス素子であ
り、外部からの水分や酸素の侵入量を軽減して、陽極と
有機薄膜層と陰極の酸化、膨潤等に伴う特性の劣化を抑
制するという作用を有する。
【0027】本発明の請求項2に記載の発明は、前記基
板上に前記陽極、前記有機薄膜層、前記陰極の順で積層
することを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロ
ルミネセンス素子であり、外部からの水分や酸素の侵入
量を軽減して、陽極と有機薄膜層と陰極の酸化、膨潤等
に伴う特性の劣化を抑制するという作用を有する。
【0028】本発明の請求項3に記載の発明は、前記陽
極の一部あるいは全部がカーボン薄膜よりなることを特
徴とする請求項1または2に記載の有機エレクトロルミ
ネセンス素子であり、陽極としてのカーボン薄膜と有機
薄膜層の密着性を強めるという作用を有する。
【0029】本発明の請求項4に記載の発明は、前記積
層構造体が、陽極とカーボン薄膜と有機薄膜層と陰極を
基板上に積層して形成したものであることを特徴とする
請求項1に記載の有機エレクトロルミネセンス素子であ
り、カーボン薄膜を介して、陽極と有機薄膜層の密着性
を強めるという作用を有する。
【0030】本発明の請求項5に記載の発明は、前記基
板上に前記陽極、カーボン薄膜、前記有機薄膜層、前記
陰極の順で積層することを特徴とする請求項1に記載の
有機エレクトロルミネセンス素子であり、カーボン薄膜
を介して、陽極と有機薄膜層の密着性を強めるという作
用を有する。
【0031】本発明の請求項6に記載の発明は、前記接
着部材の少なくとも一部が、前記基板と前記シールド部
材を接着することを特徴とする請求項1〜5のいずれか
に記載の有機エレクトロルミネセンス素子であり、外部
からの水分や酸素の侵入量を軽減して、陽極と有機薄膜
層と陰極の酸化、膨潤等に伴う特性の劣化を抑制すると
いう作用を有する。
【0032】本発明の請求項7に記載の発明は、前記有
機薄膜層が、前記陽極と前記陰極に電圧を印加したとき
発光することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記
載の有機エレクトロルミネセンス素子であり、発光素子
として機能するという作用を有する。
【0033】本発明の請求項8に記載の発明は、前記基
板が、透明、半透明の基板の内のいずれか1つからなる
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の有機
エレクトロルミネセンス素子であり、発光を外部に導
き、液晶照明装置、表示デバイス装置用の素子として機
能するという作用を有する。
【0034】本発明の請求項9に記載の発明は、前記接
着部材が、低融点ガラス、低融点はんだ、液晶ポリマー
の内のいずれか1つからなることを特徴とする請求項1
〜8のいずれかに記載の有機エレクトロルミネセンス素
子であり、有機薄膜層を破壊することなく低温で基板と
シールド部材を接着できるという作用を有する。
【0035】本発明の請求項10に記載の発明は、前記
接着部材が、500℃以下の融点を有することを特徴と
する請求項1〜9のいずれかに記載の有機エレクトロル
ミネセンス素子であり、有機薄膜層を破壊することなく
低温で基板とシールド部材を接着できるという作用を有
する。
【0036】本発明の請求項11に記載の発明は、前記
低融点ガラスが、Pb−B−Sn−Si−Al−O化合
物、Sn−Pb−O−F化合物、Pb−Sn−P−O−
Cl化合物、PbO−SnO−P25化合物の低融点ガ
ラスの内のいずれか1つからなることを特徴とする請求
項9記載の有機エレクトロルミネセンス素子であり、有
機薄膜層を破壊することなく低温で基板とシールド部材
を接着できるという作用を有する。
【0037】本発明の請求項12に記載の発明は、前記
シールド部材が、電気絶縁性ガラス、ステンレスの内の
いずれかからなることを特徴とする請求項1〜11のい
ずれかに記載の有機エレクトロルミネセンス素子であ
り、外部からの水分や酸素の侵入量を軽減して、陽極と
有機薄膜層と陰極の酸化、膨潤等に伴う特性の劣化を抑
制できるとともに、その機械的強度と耐食性により、有
機エレクトロルミネセンス素子の外力による破損および
腐食を防ぐという作用を有する。
【0038】本発明の請求項13に記載の発明は、前記
シールド部材が、キャップ形状であることを特徴とする
請求項12に記載の有機エレクトロルミネセンス素子で
あり、有機薄膜層を収納する空間を設けることにより、
有機薄膜層を破壊することなく外力から保護するという
作用を有する。
【0039】本発明の請求項14に記載の発明は、前記
積層構造体と前記シールド部材の間に、前記積層構造体
を覆って設置された保護膜を備えたことを特徴とする請
求項1〜13のいずれかに記載の有機エレクトロルミネ
センス素子であり、外部からの水分や酸素が侵入した場
合でも陽極と有機薄膜層と陰極の酸化、膨潤等を防ぎ、
これに伴う特性の劣化を抑制できるという作用を有す
る。
【0040】本発明の請求項15に記載の発明は、前記
接着部材が低融点はんだからなり、前記保護膜が電気絶
縁性化合物層であって、前記陽極と前記陰極とを電気的
に絶縁することを特徴とする請求項14に記載の有機エ
レクトロルミネセンス素子であり、外部からの水分や酸
素の侵入量を軽減しまた、たとえ外部からの水分や酸素
が侵入した場合でもて、陽極と有機薄膜層と陰極の酸
化、膨潤等に伴う特性の劣化を抑制できるとともに、導
電性のはんだを介して陽極と陰極が短絡することを防ぐ
という作用を有する。
【0041】本発明の請求項16に記載の発明は、前記
保護膜の膜厚が3μm〜30μmであることを特徴とす
る請求項14に記載の有機エレクトロルミネセンス素子
であり、外部からの水分や酸素が侵入した場合でも陽極
と有機薄膜層と陰極の酸化、膨潤等を防ぎ、これに伴う
特性の劣化を抑制できるという作用を有する。
【0042】本発明の請求項17に記載の発明は、前記
保護膜が少なくとも最下層に絶縁性化合物層と最上層に
金属層を有する2層以上の積層膜であることを特徴とす
る請求項14に記載の有機エレクトロルミネセンス素子
であり、外部からの水分や酸素が侵入した場合でも陽極
と有機薄膜層と陰極の酸化、膨潤等を防ぎ、これに伴う
特性の劣化を抑制できるとともに、最上面の金属層によ
って発熱を伝導、拡散でき、有機薄膜層の熱による特性
の劣化を軽減できるという作用を有する。
【0043】本発明の請求項18に記載の発明は、前記
基板または前記シールド部材の少なくとも一方の接着面
に電気絶縁性バッファ層が設置されることを特徴とする
請求項1〜17のいずれかに記載の有機エレクトロルミ
ネセンス素子であり、電気絶縁性バッファ層によって、
前記基板と前記シールド部材との接着強度を高め、外部
からの水分や酸素の侵入量を軽減して、陽極と有機薄膜
層と陰極の酸化、膨潤等に伴う特性の劣化を抑制すると
いう作用を有する。
【0044】本発明の請求項19に記載の発明は、前記
電気絶縁性バッファ層がSiO2、SiOのいずれかで
あることを特徴とする請求項18記載の有機エレクトロ
ルミネセンス素子であり、電気絶縁性バッファ層によっ
て、前記基板と前記シールド部材との接着強度を高め、
外部からの水分や酸素の侵入量を軽減して、陽極と有機
薄膜層と陰極の酸化、膨潤等に伴う特性の劣化を抑制す
るという作用を有する。
【0045】本発明の請求項20に記載の発明は、前記
陰極がMgを含有するAl系合金、MgとLiを含有す
るAl系合金、Mnを含有するAl系合金、MnとLi
を含有するAl系合金の内いずれか1つからなることを
特徴とする請求項1〜19のいずれかに記載の有機エレ
クトロルミネセンス素子であって、陰極の耐食性を向上
し、信頼性を高めるという作用を有する。
【0046】本発明の請求項21に記載の発明は、請求
項1〜20のいずれか1に記載の有機エレクトロルミネ
センス素子と、前記陽極と前記陰極を駆動するために前
記基板上に設けた電極駆動用ICと、前記電極駆動用I
Cを接続するために前記基板上に配設されたリード線
と、を備えたことを特徴とする有機エレクトロルミネセ
ンス素子部品であり、液晶照明装置、表示デバイス装置
用の部品として機能するという作用を有する。
【0047】本発明の請求項22に記載の発明は、前記
リード線が積層構造を有し、上層の導電率が下層の導電
率より高いことを特徴とする請求項21に記載の記載の
有機エレクトロルミネセンス素子部品であり、リード線
に印加した電圧を効率よく陽極と陰極に伝えて、発光層
を駆動できるという作用を有する。
【0048】本発明の請求項23に記載の発明は、前記
陰極が積層構造を有し、上層の導電率が下層の導電率よ
り高いことを特徴とする請求項21または22に記載の
有機エレクトロルミネセンス素子部品であり、陰極に印
加した電圧を効率よく発光層に伝えるという作用を有す
る。
【0049】本発明の請求項24に記載の発明は、請求
項1〜20のいずれかに記載の有機エレクトロルミネセ
ンス素子と、前記陽極と前記陰極を駆動する手段と、前
記有機エレクトロルミネセンス素子の前面側に設置され
た液晶パネルと、を備え、前記有機エレクトロルミネセ
ンス素子に電圧を印加することにより照明することを特
徴とする液晶照明装置であり、特性の経時変化が少な
く、信頼性が優れるという作用を有する。
【0050】本発明の請求項25に記載の発明は、請求
項1〜20のいずれかに記載の有機エレクトロルミネセ
ンス素子と、前記陽極と前記陰極を駆動する手段と、前
記有機エレクトロルミネセンス素子の前面側に設置され
た液晶パネルと、を備え、前記有機エレクトロルミネセ
ンス素子にマトリックス方式の電圧を印加することによ
り表示機能を有することを特徴とする表示デバイス装置
であり、特性の経時変化が少なく、信頼性が優れるとい
う作用を有する。
【0051】本発明の請求項26に記載の発明は、基板
上に陽極と有機薄膜層と陰極とを積層して積層構造体を
作る工程と、前記基板上に接着部材を介して前記積層構
造体の外表面側を被覆するシールド部材を設置する工程
と、前記接着部材を溶融する工程と、前記溶融された接
着部材を用いて前記基板と前記シールド部材とを接着す
る工程と、を備えた有機エレクトロルミネセンス素子の
製造方法であり、特性の経時変化が少なく、信頼性が優
れる有機エレクトロルミネセンス素子を提供できるとい
う作用を有する。
【0052】本発明の請求項27に記載の発明は、前記
積層構造体を作る工程が、基板上に陽極とカーボン薄膜
と有機薄膜層と陰極とを積層する工程であることを特徴
とする請求項26に記載の有機エレクトロルミネセンス
素子の製造方法であり、外部からの水分や酸素の侵入量
を軽減して、陽極と有機薄膜層と陰極の酸化、膨潤等に
伴う特性の劣化を抑制するという作用を有する。
【0053】本発明の請求項28に記載の発明は、前記
基板が、透明または半透明の基板であることを特徴とす
る請求項26または27に記載の有機エレクトロルミネ
センス素子の製造方法であり、発光を外部に導き、液晶
照明装置、表示デバイス装置用の素子を提供するという
作用を有する。
【0054】本発明の請求項29に記載の発明は、前記
接着部材が、低融点ガラス、低融点はんだ、液晶ポリマ
ーの内のいずれか1つからなることを特徴とする請求項
26〜28のいずれかに記載の有機エレクトロルミネセ
ンス素子の製造方法であり、有機薄膜層を破壊すること
なく低温で基板とシールド部材を接着できるという作用
を有する。
【0055】本発明の請求項30に記載の発明は、前記
接着部材を溶融する工程が、レーザ加工を用いて溶融す
る工程、または、超音波を用いて溶融する工程の内のい
ずれかからなることを特徴とする請求項26〜29のい
ずれかに記載の有機エレクトロルミネセンス素子の製造
方法であり、基板とシールド部材の接合部を局所的に加
熱するため、積層構造体の温度上昇を抑え、優れた発光
特性と外部からの水分や酸素を遮断して信頼性が優れる
有機エレクトロルミネセンス素子を提供できるという作
用を有する。
【0056】(実施の形態1)以下に本発明の実施の形
態について、図を用いて説明する。
【0057】図1は本発明の一実施の形態における有機
エレクトロルミネセンス素子の要部断面図である。
【0058】基板1としては、透明又は半透明なガラ
ス、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリカー
ボネート、非晶質ポリオレフィン等が用いられる。ま
た、基板1はこれらの材料を薄膜とした可撓性を有する
ものやフレキシブル基板1でもよい。
【0059】また、陽極2としては、ITO、ATO
(SbをドープしたSnO2)、AZO(Alをドープ
したZnO)等が用いられる。
【0060】また、有機薄膜層3は、発光層5のみの単
層構造の他に、正孔輸送層4と発光層5又は発光層5と
電子輸送層(図示せず。)の2層構造や、正孔輸送層4
と発光層5と電子輸送層の3層構造のいずれの構造でも
よい。但し、このような2層構造又は3層構造の場合に
は、正孔輸送層4と陽極2が、又は電子輸送層と陰極6
が接するように積層して形成される。
【0061】また、発光層5としては、可視領域で蛍光
特性を有し、かつ成膜性の良い蛍光体からなるものが好
ましく、Alq3やBe−ベンゾキノリノール(BeB
2)の他に、2,5−ビス(5,7−ジ−t−ペンチ
ル−2−ベンゾオキサゾリル)−1,3,4−チアジア
ゾール、4,4’−ビス(5,7−ベンチル−2−ベン
ゾオキサゾリル)スチルベン、4,4’−ビス〔5,7
−ジ−(2−メチル−2−ブチル)−2−ベンゾオキサ
ゾリル〕スチルベン、2,5−ビス(5,7−ジ−t−
ベンチル−2−ベンゾオキサゾリル)チオフィン、2,
5−ビス(〔5−α,α−ジメチルベンジル〕−2−ベ
ンゾオキサゾリル)チオフェン、2,5−ビス〔5,7
−ジ−(2−メチル−2−ブチル)−2−ベンゾオキサ
ゾリル〕−3,4−ジフェニルチオフェン、2,5−ビ
ス(5−メチル−2−ベンゾオキサゾリル)チオフェ
ン、4,4’−ビス(2−ベンゾオキサイゾリル)ビフ
ェニル、5−メチル−2−〔2−〔4−(5−メチル−
2−ベンゾオキサイゾリル)フェニル〕ビニル〕ベンゾ
オキサイゾリル、2−〔2−(4−クロロフェニル)ビ
ニル〕ナフト〔1,2−d〕オキサゾール等のベンゾオ
キサゾール系、2,2’−(p−フェニレンジビニレ
ン)−ビスベンゾチアゾール等のベンゾチアゾール系、
2−〔2−〔4−(2−ベンゾイミダゾリル)フェニ
ル〕ビニル〕ベンゾイミダゾール、2−〔2−(4−カ
ルボキシフェニル)ビニル〕ベンゾイミダゾール等のベ
ンゾイミダゾール系等の蛍光増白剤や、トリス(8−キ
ノリノール)アルミニウム、ビス(8−キノリノール)
マグネシウム、ビス(ベンゾ〔f〕−8−キノリノー
ル)亜鉛、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)ア
ルミニウムオキシド、トリス(8−キノリノール)イン
ジウム、トリス(5−メチル−8−キノリノール)アル
ミニウム、8−キノリノールリチウム、トリス(5−ク
ロロ−8−キノリノール)ガリウム、ビス(5−クロロ
−8−キノリノール)カルシウム、ポリ〔亜鉛、ビス
(8−ヒドロキシ−5−キノリノニル)メタン〕等の8
−ヒドロキシキノリン系金属錯体やジリチウムエピンド
リジオン等の金属キレート化オキシノイド化合物や、
1,4−ビス(2−メチルスチリル)ベンゼン、1,4
−(3−メチルスチリル)ベンゼン、1,4−ビス(4
−メチルスチリル)ベンゼン、ジスチリルベンゼン、
1,4−ビス(2−エチルスチリル)ベンゼン、1,4
−ビス(3−エチルスチリル)ベンゼン、1,4−ビス
(2−メチルスチリル)2−メチルベンゼン等のスチリ
ルベンゼン系化合物や、2,5−ビス(4−メチルスチ
リル)ピラジン、2,5−ビス(4−エチルスチリル)
ピラジン、2,5−ビス〔2−(1−ナフチル)ビニ
ル〕ピラジン、2,5−ビス(4−メトキシスチリル)
ピラジン、2,5−ビス〔2−(4−ビフェニル)ビニ
ル〕ピラジン、2,5−ビス〔2−(1−ピレニル)ビ
ニル〕ピラジン等のジスチルピラジン誘導体や、ナフタ
ルイミド誘導体や、ペリレン誘導体や、オキサジアゾー
ル誘導体や、アルダジン誘導体や、シクロペンタジエン
誘導体や、スチリルアミン誘導体や、クマリン系誘導体
や、芳香族ジメチリディン誘導体等が用いられる。さら
に、アントラセン、サリチル酸塩、ピレン、コロネン等
も用いられる。
【0062】また、正孔輸送層4としては、正孔移動度
が高く、透明で成膜性の良いものが好ましくTPD等の
トリフェニルアミン誘導体の他に、ポルフィン、テトラ
フェニルポルフィン銅、フタロシアニン、銅フタロシア
ニン、チタニウムフタロシアニンオキサイド等のポリフ
ィリン化合物や、1,1−ビス{4−(ジ−P−トリル
アミノ)フェニル}シクロヘキサン、4,4’,4’’
−トリメチルトリフェニルアミン、N,N,N’,N’
−テトラキス(P−トリル)−P−フェニレンジアミ
ン、1−(N,N−ジ−P−トリルアミノ)ナフタレ
ン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)−2−2’−ジ
メチルトリフェニルメタン、N,N,N’,N’−テト
ラフェニル−4,4’−ジアミノビフェニル、N,N’
−ジフェニル−N,N’−ジ−m−トリル−4,N,N
−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)
−1,1’−4,4’−ジアミン、4’−ジアミノビフ
ェニル、N−フェニルカルバゾール等の芳香族第三級ア
ミンや、4−ジ−P−トリルアミノスチルベン、4−
(ジ−P−トリルアミノ)−4’−〔4−(ジ−P−ト
リルアミノ)スチリル〕スチルベン等のスチルベン化合
物や、トリアゾール誘導体や、オキサジザゾール誘導体
や、イミダゾール誘導体や、ポリアリールアルカン誘導
体や、ピラゾリン誘導体や、ピラゾロン誘導体や、フェ
ニレンジアミン誘導体や、アニールアミン誘導体や、ア
ミノ置換カルコン誘導体や、オキサゾール誘導体や、ス
チリルアントラセン誘導体や、フルオレノン誘導体や、
ヒドラゾン誘導体や、シラザン誘導体や、ポリシラン系
アニリン系共重合体や、高分子オリゴマーや、スチリル
アミン化合物や、芳香族ジメチリディン系化合物や、ポ
リ3−メチルチオフェン等の有機材料が用いられる。ま
た、ポリカーボネート等の高分子中に低分子の正孔輸送
層4用の有機材料を分散させた、高分子分散系の正孔輸
送層4も用いられる。
【0063】また、電子輸送層としては、1,3−ビス
(4−tert−ブチルフェニル−1,3,4−オキサ
ジアゾリル)フェニレン(OXD−7)等のジョキサジ
アゾール誘導体、アントラキノジメタン誘導体、ジフェ
ニルキノン誘導体等が用いられる。
【0064】また、陰極6としては、Al、In、M
g、Ti等の金属や、Mg−Ag合金、Mg−In合金
等のMg合金や、Al−Li合金、Al−Sr合金、A
l−Ba合金等のAl合金等が用いられる。特に、本発
明の1つであるAl−Mg合金あるいはAl−Li−M
g合金は、低仕事関数でしかも耐食性の優れた金属であ
り、特に有効である。
【0065】又、上記陰極6上に導電率の高い導電層を
積層した構造でも良い。このとき導電層は銅、銀、金、
アルミニウム、鉄、ニッケル、モリブデン、白金の内の
いずれか1種類又はこれらの合金、あるいは、これらの
金属を含む合金からなることとしたものであり、陰極の
電気抵抗を低減して、陰極毎の電流値の違いによる発光
輝度のばらつきを防止できるという作用を有する。
【0066】また、保護膜7としての絶縁性化合物層
は、GeO、SiO、SiO2、MoO3等の酸化物や、
AlN、Si34等の窒化物や、PET等の熱可塑性有
機高分子等が用いられるが、特にGeOが好ましい。
【0067】本発明の特徴の一つは、ステンレスやガラ
ス等のシールド部材8を用い、これを基板1に低融点ガ
ラス、低融点はんだ、あるいは、液晶ポリマー等の接着
層9で接着し、有機薄膜EL素子を封止していることで
ある。低融点ガラスとしては、Pb−B−Sn−Si−
Al−O系のT187及びSn−P−Pb−O−F系の
低融点ガラス、あるいは、Pb−Sn−P−O−Cl系
低融点ガラス(L.Hu&Z.Jiamg Phys.
Chem.Glasses35(1993)38)やP
bO−SnO−P2O5系の低融点ガラスを用いること
ができる。又、低融点はんだとしては、融点が500℃
以下のはんだで、錫−鉛系合金、錫−アンチモン系合
金、ビスマス系合金等が用いられる。特に、錫−鉛系合
金の中では旭硝子社製のセラソルザ(No.123,N
o.143,No.186,No.224,No.24
6)が好適に用いられる。さらに、シールド部材8と有
機エレクトロルミネセンス素子が形成された基板1とが
直接低融点ガラスによって接着されもよいし、低融点ガ
ラスとの濡れ性をより良くするために例えば、Si
2、SiO等のバッファ層を基板1またはシールド部
材8の一方に形成した構造であっても良い。
【0068】シールド部材8と基板1との接着は低融点
ガラス、低融点はんだ以外にも、エポキシ樹脂、ポリイ
ミド樹脂等の高分子の接着剤と比べて数段優れた耐湿性
を有する液晶ポリマー用いてもほぼ同等の効果があるこ
とを確認している。本発明で用いられる液晶ポリマーと
は棒状の剛直な高分子であり芳香族ポリエステルの骨格
を持つものが多いがアミド結合やエーテル結合を含むも
のもある。詳しくは高分子学会編「高分子」1994年
10月号の特集に記載がある。液晶高分子は固化時に構
造変化がほとんどなく固化速度が速い、収縮率が小さ
い、ガスバリアー性が高いなどの長所があり、カーボラ
ンダム社、コダック社、ヘキストセラニーズ社などによ
って始められ、商品名ベクトラン、ロッドラン、ザイダ
ー等、多くのメーカーから発売されている。しかしなが
ら、これらのものは射出成形、繊維、フィルム等へ応用
が始まったばかりであり、特に本発明の有機エレクトロ
ルミネセンスの封止用の樹脂接着剤としては具体的に検
討されておらず、最適な使用法及び効果も予測すること
はできなかった。本発明者らは種々の検討の結果、有機
エレクトロルミネセンスの封止用樹脂として用いると従
来の樹脂の性能を越えた予想外の効果を得ることができ
た。
【0069】さらに、本発明により製造される有機エレ
クトロルミネセンス素子の構成は特に限定されるもので
はなく、例えば、上記に示した陽極2/正孔輸送層4/
発光層5/陰極6以外の構造、陽極2/発光層5/陰極
6の単層型素子や陽極2/発光層5/電子輸送層/陰極
6の2層型構造及び陽極2/正孔輸送層4/発光層5/
電子輸送層/陰極6の3層構造であっても良い。
【0070】また、保護膜としての絶縁性化合物層7の
膜厚を管理することにより、また、上に、特に、絶縁性
化合物層7上に金属導電膜を積層することにより、さら
に、信頼性が向上する。
【0071】次に、本発明の有機エレクトロルミネセン
ス素子の製造方法を以下に説明する。
【0072】まず、公知の方法によりガラス等の基板1
上に、ITO等からなる陽極2、TPD等からなる正孔
輸送層4、Alq3等からなる発光層5、Al−Li合
金等からなる陰極6を、抵抗加熱蒸着法やイオンビーム
スパッタ法等により順次成膜し、積層する。また、陰極
6上にGeO等からなる絶縁性化合物層7を形成しても
よい。
【0073】次に、接着工程として、基板1に低融点ガ
ラス、あるいは、低融点はんだによりシールド部材8を
接着する。
【0074】低融点ガラス、あるいは、低融点はんだに
よりシールド部材8を接着する方法としては、レーザ光
や超音波を用いる方法がある。
【0075】レーザ光を用いる方法では、低融点ガラ
ス、低融点はんだ、あるいは、液晶ポリマーが付着され
たシールド部材8を基板1上の所定の位置に固定した
後、再度低融点ガラス、あるいは、低融点はんだ部分、
又はシールド部材8又は基板1の接着部にレーザ光を照
射して、低融点ガラス、あるいは、低融点はんだを溶融
して、基板1とシールド部材8を接着する。
【0076】超音波はんだ付け装置を用いる方法では、
まずシールド部材8の基板1との接着部に超音波はんだ
付け装置により低融点はんだを溶融して付着させ、シー
ルド部材8を基板1上の所定の位置に固定した後、再度
低融点はんだ部分を超音波はんだ付け装置により溶融し
て、基板1とシールド部材8を接着する。
【0077】超音波、又は、レーザ光を用いて、極めて
短時間で基板1とシールド部材8を接着できるととも
に、加熱温度を低く、かつ、局部的に限定できるので、
有機エレクトロルミネセンス素子の破壊を防ぐことがで
きる。
【0078】次に、実施の形態1のさらに具体的な構成
を示す。まず、全面にITO膜が形成されたガラスの基
板1に所定のパターン形状を形成するように、ITO膜
2(膜厚160nm)を塩酸を用いてエッチングする。
この基板1を洗剤(セミコクリーン、フルウチ化学社
製)で5分間超音波洗浄した後、純水で10分間超音波
洗浄し、さらにアンモニア過酸化水素溶液(1:1;
5)で5分間超音波洗浄した後、最後に70℃の純水で
5分間超音波洗浄を行い、窒素ブロア−にて水分を飛ば
し、最後に250℃の温度で加熱し乾燥させる。この様
に洗浄した基板1を抵抗加熱蒸着装置内にセットし、チ
ャンバー内を2×10-6Torr以下の真空度まで減圧
した後、TPDを蒸着源とし約500Åの正孔輸送層4
を形成する。続いて、Alq3を蒸着源として約750
Åの発光層5を形成する。蒸着速度は特に限定するわけ
ではないが、今回は共に2A/sで行った。次に、同一
真空層内にて15at%のLiを含むAlLi合金を蒸
着源とし、2000Åの膜厚の陰極6を形成する。さら
にGeOを蒸発源として、3000オングストロームの
膜厚で保護層7を形成する。次に、この素子が形成され
た基板1を真空チャンバーから取り出し、以下に示す要
領で素子の外側にシールド部材8を形成した。まず、シ
ールド部材8にはSUS303(Fe−Cr−Ni合
金)を使用し、基板1と接する部分に低融点ガラスを塗
布した。低融点ガラスには商品名T187、岩城硝子
(株)製を用い、300メシュ(43μm以下)の粒度
とした後、酢酸イソアミルに1%のニトロセルローズを
混合させた有機バインダーと重量濃度で12(低融点ガ
ラス)対1(有機バインダー)の割合で混合させ、ハケ
で接着部分に塗布した。上記塗布終了後、有機バインダ
ーの溶媒を気化させる目的で110℃の温度で10分程
度乾燥させた。次いで、このシール材を電気炉で450
℃、15分間加熱して低融点ガラスを溶解させた後取り
出して素子が形成されたガラスの基板1に重ね合わせ封
止を完成させた。なお、ガラスの基板1とシールド部材
8との接着の際には、素子の温度が上昇しないように熱
伝導性の良い大きな銅板上で行い、素子の温度がなるべ
く上昇しないように努めた。この様にして、シールド部
材8が低融点ガラスによって接着された有機エレクトロ
ルミネセンス素子を得ることができる。
【0079】(実施の形態2)まず、実施の形態1と同
様の方法で、シールド部材8を接合する前までの有機エ
レクトロルミネセンス素子を作製する。その後、10μ
m以下の粉末にしたSn−P−Pb−O−F系の低融点
ガラス(昭栄化学工業社製)をメチルアルコールと重量
濃度で1:1の割合に混合し、ペースト状にしたものを
シールド部材8となるHOYA製の1mm厚の白板ガラ
スに塗布する。本白板ガラスは、サンドブラスト法によ
り有機エレクトロルミネセンス素子の構成部分と対向す
る部分を0.3mmくり貫いた。これにより、シールド
ガラスが有機エレクトロルミネセンス素子に接触して破
壊することを防ぐことができる。なお、サンドブラスト
法に変わりホーニング法を用いても良い。次に、有機溶
剤を気化させるため、一度100℃で10分間の乾燥工
程を行った後、電気炉で300℃、10分間加熱し、取
り出して素子が形成されているガラスの基板1に重ね合
わせ接着する。以上の方法でガラスをシールド部材8に
用いた有機エレクトロルミネセンス素子を完成させるこ
とができる。尚、今回使用した低融点ガラスの融点は2
70℃であるが、組成を調整することで任意の融点のガ
ラスを得ることが可能である。
【0080】(実施の形態3)図6は、レーザを用いて
接着層を接着させる製造方法を示す構成図である。本実
施の形態では、YAGレーザを用いた溶接の一例を示
す。実施の形態1と全く同様な方法で素子を形成した
後、Sn−P−Pb−O−F系等の低融点ガラス9をシ
ールド部材8となる白板ガラスに実施の形態1で示した
のと同じ方法で塗布する。YAGレーザ13(ミヤチテ
クノス社製、型名ML−2330A)から出た光を反射
ミラー14で屈折させレンズ15に入射させる。レンズ
15によって集光させられた光をX−Yテーブルによっ
て素子を動かしながらシールド部材8の外側から当て低
融点ガラスを溶解、接着させる。レーザを用いて接着層
を有着させる場合、基板とシールド部材の接着面は、接
着部材の融点と同等の温度にまで加熱される必要があ
る。一方、有機薄膜層は、熱により損傷を受けやすい。
本発明によれば、この接着面を局所的に加熱できるの
で、有機薄膜層を破壊することなく、確実に基板とシー
ルド部材を接着できる。本発明者らは、接着部材の融
点、および、局所的温度としての作業温度が500℃以
下であれば、本実施例中において使用される有機薄膜層
に損傷を与えることなく基板とシールド部材を接着でき
ることを見いだした。
【0081】本実施の形態ではYAGレーザを用いてた
例を挙げて示したが、他のCO2レーザ、エキシマレー
ザであっても良い。重要なのは、各々のレーザの持つ波
長がシールド基板1や低融点ガラスと吸収を起こし、低
融点ガラスを溶解させれば良いのであって、それによっ
て基板1材料、シールド部材8、低融点ガラス、レーザ
を選択すればよい。例えば、レーザの波長に対して低融
点ガラスが吸収すれば低融点ガラス自身が溶解、レーザ
の波長をシールド部材8が吸収すればシールド部材8が
暖まりその熱が低融点ガラスに伝わって溶解、レーザの
波長を素子が形成されている基板1が吸収すればそれが
暖まり、低融点ガラスに伝わって溶解する。したがっ
て、レーザ、低融点ガラス、基板1、シールド部材8の
全てにおいて特に限定するものではない。
【0082】(実施の形態4)スパッタリング法によ
り、ガラスの基板1上に膜厚160nmのITO膜を形
成した後、ITO膜上にレジスト材(東京応化社製、O
FPR−800)をスピンコート法により塗布して厚さ
10μmのレジスト膜を形成し、マスク、露光、現像し
てレジスト膜を所定の形状にパターニングした。次に、
このガラスの基板1を60℃で50%の塩酸中に浸漬し
て、レジスト膜が形成されていない部分のITO膜をエ
ッチングした後、レジスト膜も除去し、所定のパターン
のITO膜からなる陽極2が形成されたガラスの基板1
を得た。
【0083】次に、このガラスの基板1を、洗剤(フル
ウチ化学社製、セミコクリーン)による5分間の超音波
洗浄、純水による10分間の超音波洗浄、アンモニア水
1(体積比)に対して過酸化水素水1と水5を混合した
溶液による5分間の超音波洗浄、70℃の純水による5
分間の超音波洗浄の順に洗浄処理した後、窒素ブロアー
でガラスの基板1に付着した水分を除去し、さらに25
0℃に加熱して乾燥した。
【0084】乾燥したガラスの基板1の陽極2側の表面
に、2×10-6Torr以下の真空度まで減圧した抵抗
加熱蒸着装置内にて、正孔輸送層4としてTPDを約5
0nmの膜厚で形成した。
【0085】次に、同様に抵抗加熱蒸着装置内にて、正
孔輸送層4上に発光層5としてAlq3を約75nmの
膜厚で形成した。尚、TPDとAlq3の蒸着速度は、
共に0.2nm/sであった。
【0086】次に、同様に抵抗加熱蒸着装置内にて、発
光層5上に15at%のLiを含むAl−Li合金を蒸
着源として、陰極6を200nmの膜厚で成膜した。
【0087】次に、同様に抵抗加熱蒸着装置内にて、陰
極6上にGeOを蒸着源として、絶縁性化合物層7を約
3μmの膜厚で形成した。
【0088】次に、絶縁性化合物層7を形成したガラス
の基板1を蒸着装置内から取り出し、白板ガラス(HO
YA社製、板厚1mm)からなるシールド部材8のガラ
スの基板1との接着部に、超音波はんだ付け装置(旭硝
子社製、サンボンダーUSM−IV)を用いて、周波数
50kHz、加熱温度150℃の条件で低融点はんだ
(旭硝子社製、セラソルザNo.123)を付着させた
後、シールド部材8をガラスの基板1上に固定し、再度
白板ガラスに付着した低融点はんだを超音波はんだ付け
装置により、周波数50kHz、加熱温度150℃、振
動付加時間20〜30秒の条件で溶融して、ガラスの基
板1とシールド部材8を接着した。
【0089】以上に方法により有機エレクトロルミネセ
ンス素子を作製し、これを実施の形態4とした。
【0090】(実施の形態5)実施の形態1と同様に、
ITO膜からなる陽極2と、TPDからなる正孔輸送層
4と、Alq3からなる発光層5と、Al−Li合金か
らなる陰極6と、GeOからなる絶縁性化合物層7が積
層されたガラスの基板1を作製した。
【0091】次に、絶縁性化合物層7を形成したガラス
の基板1を蒸着装置内から取り出し、サンドブラスト法
により中央部に深さ0.3mmの凹状部を形成した白板
ガラス(HOYA社製、板厚1mm)からなるシールド
部材8のガラスの基板1との接着部に、超音波はんだ付
け装置(旭硝子社製、サンボンダーUSM−IV)を用
いて、周波数50kHz、加熱温度250℃の条件で低
融点はんだ(旭硝子社製、セラソルザNo.246)を
付着させた後、シールド部材8をガラスの基板1上に固
定し、再度白板ガラスに付着した低融点はんだに、YA
Gレーザ照射装置(ミヤチテクノス社製、ML−233
0A)を用いてレーザ光を照射し、低融点はんだを溶融
して、ガラスの基板1とシールド部材8を接着した。
【0092】以上に方法により実施の形態1と同様な有
機エレクトロルミネセンス素子を作製し、これを実施の
形態5とした。
【0093】(比較例1)実施の形態1、2、3、4、
5で示した本発明の有機エレクトロルミネセンス素子の
効果を確認するため、シールド部材8とガラスの基板1
との接着にエポキシ樹脂を用いた従来の有機エレクトロ
ルミネセンス素子を作製し、ダークスポットの成長を比
較した。従来の有機エレクトロルミネセンス素子に使わ
れたエポキシ樹脂は、主剤にECR−7125、硬化剤
にECH−7125(共に住友ベークライト社製)をそ
れぞれ10:6の割合で混合させたものを用い、50℃
で12時間かけて硬化させた。また、シールド部材8に
は実施の形態1で示したものと同じHOYA製白板ガラ
スを用いた。比較のための有機エレクトロルミネセンス
素子は、接着に用いた樹脂以外は材料、構成、成膜条件
全て同じとした。これら3つの素子を60℃で95%の
環境漕の中で保存し、ダークスポットの成長を観察し
た。
【0094】実施の形態1、2と比較例1の3つの有機
エレクトロルミネセンス素子におけるダークスポットの
経時変化を検討するため、各々を60℃、湿度95%の
恒温恒湿槽内に保存し、所定の保存期間毎にダークスポ
ットの平均直径を顕微鏡観察により決定した。その結果
を図7を用いて説明する。図7は、本発明の実施の形態
における保存期間とダークスポットの成長との関係図で
ある。図より明らかなように、シールド部材8の接着に
低融点ガラスを用いた本発明は共にエポキシ樹脂を接着
に用いた従来の有機エレクトロルミネセンスと比べてダ
ークスポットの成長が著しく抑えられていることが判
る。低融点ガラスを接着剤として用いた本発明によれば
有機エレクトロルミネセンス素子の長寿命化を達成でき
る。
【0095】有機エレクトロルミネセンス素子は高い耐
熱性を有しておらず従って接着に用いる低融点ガラスは
低い温度で融着可能であることが求められる。そのた
め、有機エレクトロルミネセンス素子の特性上ガラスを
溶融させるための作業温度は500℃以下が好ましい
が、材質は特に限定するものではなく、有機樹脂より耐
湿性が良いものであればどのようなものであっても良
い。
【0096】実施の形態4、5と比較例1の3つの有機
エレクトロルミネセンス素子におけるダークスポットの
経時変化を検討するため、各々を60℃、湿度95%の
恒温恒湿槽内に保存し、所定の保存期間毎にダークスポ
ットの平均直径を顕微鏡観察により決定した。その結果
を図8に示す。
【0097】図8は保存期間とダークスポットの平均直
径との関係図である。この図に示したように、比較例1
の有機エレクトロルミネセンス素子が保存期間とともに
ダークスポットの平均直径が大きくなるのに対して、実
施の形態4、および、5の有機エレクトロルミネセンス
素子は、有機エレクトロルミネセンス素子にとって極め
て厳しい60℃、湿度95%という環境下においてもダ
ークスポットの平均直径に大きな変化が認められず、ダ
ークスポットの成長が防止されていることが判明した。
特に、第1実施例の有機エレクトロルミネセンス素子に
ついては、ダークスポットの成長はほぼ完全に防止され
ていることが明らかとなった。
【0098】(実施の形態6)図2は、本発明の一実施
の形態における有機エレクトロルミネセンス素子の要部
断面図である。
【0099】図2において、7は保護膜、7aは最下
層、7bは上部層、8はガラスキャップ、9は接着層で
あり、基板1、陽極2、有機薄膜層3、正孔輸送層4、
発光層5、陰極6は前述と同様である。
【0100】本実施の形態における有機エレクトロルミ
ネセンス素子が、第1実施の形態と異なっているのは、
基板1上に形成された保護膜8が絶縁性化合物からなる
最下層7aと、最下層7a上に形成された上部層7b
と、を備えた、少なくとも2層以上の積層膜で形成され
ているとともに、基板1上に接着材9によって接着され
たガラスキャップ8を備えており、保護膜7とガラスキ
ャップ8によって、少なくとも有機薄膜層3と陰極6と
の外表面を封止して、有機薄膜層3や陰極6への水分や
酸素の進入を完全に遮断していることである。
【0101】上記構成を有する本実施の形態における有
機エレクトロルミネセンス素子の動作は、従来例と同様
のものであるので説明は省略する。
【0102】以上のように本実施の形態によれば、少な
くとも最下層に絶縁性化合物層7を有する2層以上の積
層膜からなる保護膜とガラスキャップにより、陰極6や
有機薄膜層3への水分や酸素の進入を完全に遮断するこ
とによって、発光層5におけるダークスポットの成長を
抑制することが可能になる。
【0103】また、ガラスキャップによって外的要因に
よる保護膜、陰極6、有機薄膜層3、陽極2の損傷を防
止することができる。
【0104】尚、本実施の形態においては、保護膜を絶
縁性化合物層7aと、絶縁性化合物層7a上に形成した
金属膜の2層構造とすれば、保護膜の形成を容易にでき
るとともに、発光輝度の経時的な低下をより効果的に防
止することができる。
【0105】さらに、本実施の形態においては、有機薄
膜層3が正孔輸送層4と発光層5からなる2層構造の場
合について説明したが、その構造については前述のよう
に特にこれに限定されるものではない。
【0106】具体的に、実施の形態6における構成を説
明する。前述の実施の形態の例と同様に、ガラスの基板
1上にITO膜からなる陽極2と、TPDからなる正孔
輸送層4と、Alq3からなる発光層5と、Al−Li
合金からなる陰極6が積層された有機エレクトロルミネ
センス素子を2つ作製した。
【0107】この内の1つには、ガラスの基板1上に少
なくとも正孔輸送層4と発光層5からなる有機薄膜層3
と陰極6が封止されるように、イオンビームスパッタ法
によりGeO膜からなる保護膜を3μmの膜厚で形成
し、シールド部材8を接合する前までの有機エレクトロ
ルミネセンス素子を作製した。これを実施の形態6とす
る。
【0108】尚、抵抗加熱蒸着方によりGeO膜を形成
したが、これは同一蒸着装置内で連続してGeOとAg
を成膜できることにより、これらを成膜する間での保護
膜中へのダストの進入や付着を防止できるためである。
また、GeO膜の成膜方法については、一般的に抵抗加
熱抵抗加熱蒸着法よりもイオンビームスパッタ法の方が
膜内の内部応力を低減できる。
【0109】(実施の形態7)実施の形態6と同様にし
て、ガラスの基板1上に少なくとも正孔輸送層4と発光
層5からなる有機薄膜層3と陰極6が封止されるよう
に、抵抗加熱抵抗加熱蒸着法によりGeO膜を1μmの
膜厚で形成した後、このGeO膜上に抵抗加熱抵抗加熱
蒸着法によりAg膜を2μmの膜厚で形成し、シールド
部材8を接合する前までの有機エレクトロルミネセンス
素子を作製した。これを実施の形態7とする。
【0110】以上の2種類の有機エレクトロルミネセン
ス素子を実施の形態2と同様の方法でシールド部材を形
成し、2種類の有機エレクトロルミネセンス素子を作製
した。
【0111】以上の方法により得られた2種類の有機エ
レクトロルミネセンス素子について、陽極2と陰極6の
間に15mA/cm2の定電流を印加して、連続発光試
験を行い、発光時間に対する発光輝度の変化を検討し
た。その結果を図9を用いて説明する。
【0112】図9は連続発光試験における発光時間と相
対輝度との関係図である。尚、図9において相対輝度と
は、連続発光試験の開始時における発光輝度を1とし
て、各発光時間における発光輝度を相対値として示した
ものである。この図に示したように、保護膜をGeO膜
単体で形成した実施の形態6は、保護膜が3μmである
にもかかわらず、保護膜をGeO膜とAg膜の2層構造
とした実施の形態7のほうが、さらに、発光輝度の経時
的な低下が小さいことが明らかとなった。
【0113】このような特性の一因としてGeO膜とA
g膜の熱伝導性が関係しているものと推測される。すな
わち、酸化物や窒化物からなる膜は、一般的に金属膜と
比べて内部応力が大きく、熱伝導性に劣る。したがっ
て、実施の形態6に比べて実施の形態7の方が保護膜の
熱伝導性が良く、発光によって生じる熱が、保護膜を介
して外部に放熱されやすいと考えられる。有機エレクト
ロルミネセンス素子においては、発光によって生じる熱
の放熱性が悪いと有機薄膜層3の劣化を生じ易い。この
ような関係から、実施の形態7の方が発光輝度の経時的
な低下が小さいのではないかと考えられる。
【0114】以上のような結果から、保護膜7としては
酸化物や窒化物の単体よりも、酸化物や窒化物等の絶縁
性化合物層からなる最下層7aと金属膜からなる上部層
7bとの積層構造の方が、発光特性が優れている。さら
に、酸化物や窒化物等に比べて金属の方が成膜性が優れ
ていること等からも、保護膜7の合計膜厚を3μm〜3
0μmとし、その構成を最下層に形成された絶縁性化合
物層7aと絶縁性化合物層7上に形成された金属膜7b
とすることによって、低融点ガラス9による接着性が不
十分であっても、ダークスポットの成長を完全に抑制す
るとともに、発光輝度の低下が小さい有機エレクトロル
ミネセンス素子を実現することが可能になると言える。
【0115】(実施の形態8)前述の例と同様に、ガラ
スの基板1上にITO膜からなる陽極2と、TPDから
なる正孔輸送層4と、Alq3からなる発光層5と、A
l−Li合金からなる陰極6が積層された有機エレクト
ロルミネセンス素子を作製した。
【0116】このガラスの基板1上に少なくとも正孔輸
送層4と発光層5からなる有機薄膜層3と陰極6が封止
されるように、抵抗加熱蒸着装置内にて、陰極6上に保
護膜として、GeO膜を1μmの膜厚で形成した後、連
続してAg膜を14μmの膜厚で形成した。
【0117】こうして保護膜を形成したガラスの基板1
上に、サンドブラスト法により中央部に深さ0.3mm
の凹状部を形成した板厚1mmの白板ガラスからなるガ
ラスキャップを、UV樹脂(協立化学産業社製、ワード
ロックNO.856)を接着材として1ジュールの紫外
線を照射することにより硬化させて接着し、図2に示し
たような有機エレクトロルミネセンス素子を作製した。
【0118】この有機エレクトロルミネセンス素子を、
85℃、湿度85%の条件の恒温恒湿槽内に保存し、保
存期間に伴うダークスポットの形状の変化を検討した。
尚、ダークスポットの形状の経時変化は、所定の時間毎
に有機エレクトロルミネセンス素子を恒温恒湿槽から取
り出し、実施の形態6、7と同様な方法で発光させた状
態で、顕微鏡観察により各ダークスポットの直径を計測
し、平均値を求めた。
【0119】(比較例2)また、比較のため保護膜とし
てAg膜を形成したことを除いて、実施の形態8と同様
に作製した有機エレクトロルミネセンス素子を作製し、
これを比較例2とした。
【0120】実施の形態8および比較例2の有機エレク
トロルミネセンス素子をともに85℃、湿度90%の恒
温恒湿槽内に保存し、保存期間に伴うダークスポットの
形状の変化を検討した。尚、ダークスポットの形状の経
時変化は、前述と同様な方法により、所定の保存期間が
経過した後のダークスポットの平均直径として求めた。
その結果を図10を用いて説明する。
【0121】図10は、実施の形態8及び比較例2の有
機エレクトロルミネセンス素子の保存試験における保存
期間とダークスポットの平均直径との関係図である。こ
の図に示したように、85℃、湿度90%という実施の
形態6、7の評価条件より厳しい、有機エレクトロルミ
ネセンス素子にとって極めて厳しい環境下であっても、
ダークスポットの成長はほとんど認められないことが明
らかとなった。
【0122】また、この図に示したように、比較例2に
対して実施の形態8の有機エレクトロルミネセンス素子
では、保存試験の初期からダークスポットの成長が抑制
されていることが明らかとなった。
【0123】以上のように、従来の酸化物のみから形成
された保護膜を用いる場合に比べて、本実施例のよう
に、最下層に形成された酸化物等の絶縁性化合物層7
と、絶縁性化合物層7上に形成された金属膜からなる積
層構造の保護膜を用い、さらにシールド部材を低融点ガ
ラスで接着することにより、ダークスポットの成長を抑
制できることが実証された。
【0124】(実施の形態9)図3は、本発明の一実施
の形態における有機エレクトロルミネセンス素子の要部
断面図である。
【0125】図3において、10はカーボン薄膜であ
り、基板1、陽極2、有機薄膜層3、正孔輸送層4、発
光層5、陰極6、保護層7、シールド部材8、及び接着
層9は前述と同様のものであるので、同一の符号を付し
て説明を省略する。
【0126】本実施の形態における有機エレクトロルミ
ネセンス素子が、従来例と異なっているのは、陽極2の
上面にカーボン薄膜10が形成されていることであり、
陽極2と有機薄膜層3はカーボン薄膜10を介して接合
されている。
【0127】カーボン薄膜10は前述した陽極の仕事関
数より小さいため、有機薄膜3とのエネルギーギャップ
が小さくなり、ホールの注入性が向上し発光効率が上が
る。また、カーボン薄膜10は前述した陽極2と比較し
て、有機薄膜3との密着性が良好であるため、均一発光
性に優れ、且つ安定性に優れたものである。
【0128】ここで、カーボン薄膜はカーボンより構成
される薄膜であって、たとえば、カーボンを使用したス
パッタリングにより形成される。カーボンターゲットと
しては、特に限定するものではないが、等方性グラファ
イト、異方性グラファイト、ガラス状カーボン等があ
り、特に、純度の高い等方性グラファイトが適してい
る。
【0129】また、カーボン薄膜がスパッタリング法に
よって形成される際、電器抵抗を制御するために、窒素
あるいは水素と、アルゴンとの混合ガス雰囲気下で反応
性スパッタリングが行われる。
【0130】また、一般に、スパッタリング法などによ
る薄膜形成技術において、50オングストローム以下の
薄い膜厚では膜質が島状構造となり、均質な膜質が得ら
れない。そのため、50オングストローム以下の膜厚に
おいては、電気抵抗が高くなり、したがって、電流は流
れず、その結果、発光しない。
【0131】他方、1000オングストローム以上の膜
厚においては、カーボン薄膜10が黒っぽくなり、その
結果、EL光のガラス面からの透過率が低下する。
【0132】ここで、カーボン薄膜10の黒っぽさ、す
なわち、光の吸収はコントラストupに有効であり、上
記、電気抵抗、透過率、コントラストを考慮して、50
オングストロームから500オングストロームが最適で
ある。
【0133】さらに、図3には陽極上にカーボン薄膜が
形成されたときのみを示したが、カーボン薄膜単層で陽
極としてもかまわない。
【0134】次に、実施の形態9の具体的な構成を示
す。市販のITO付きガラスの基板(日本板硝子製、P
110E−H−PX)を王水によりエッチングしITO
を所望のパターンに形成した後、潜在(ユーアイ化成1
4、ホワイト7−L)で1時間超音波洗浄、続いてイオ
ン交換水で1時間超音波洗浄、続いてアセトンで30分
超音波洗浄、続いてエタノールでで1時間超音波洗浄、
続いて沸騰エタノール中に5分間浸漬し、自然乾燥す
る。洗浄後の基板をDCマグネトロンスパッタ装置(7
30Hアネルバ製)内の基板ホルダーにセットし、チャ
ンバー内を8×10^-7Torr以下の真空度まで減圧
した後、東洋ソーダ製カーボンターゲットを用い、窒素
/アルゴン混合ガス(窒素2.5%)圧3mTorr、
基板温度150℃でカーボンをスパッタし成膜した。こ
の時スパッタリング時間にてカーボン膜厚を50オング
ストローム、100オングストローム、500オングス
トロームの3種類を各2枚作製した。
【0135】これらの基板をチャンバー内より取り出
し、抵抗加熱蒸着装置内にセットし、チャンバー内を2
×10-6Torr以下の真空度まで減圧した後、TPD
を蒸着源とし約500Åの正孔輸送層4を形成する。続
いて、Alq3を蒸着源として約750Åの発光層5を
形成する。蒸着速度は特に限定するわけではないが、今
回は共に2A/sで行った。次に、同一真空層内にて1
5at%のLiを含むAlLi合金を蒸着源とし、20
00Åの膜厚の陰極6を形成する。次に、この素子が形
成された基板1を真空チャンバーから取り出し、3種類
の基板の各1枚を、以下に示す要領で素子の外側にシー
ルド部材8を形成した。
【0136】白板ガラス(HOYA社製、板厚1mm)
からなるシールド部材8のガラスの基板1との接着部
に、超音波はんだ付け装置(旭硝子社製、サンボンダー
USM−IV)を用いて、周波数50kHz、加熱温度
150℃の条件で低融点はんだ(旭硝子社製、セラソル
ザNo.123)を付着させた後、シールド部材8をガ
ラスの基板1上に固定し、再度白板ガラスに付着した低
融点はんだを超音波はんだ付け装置により、周波数50
kHz、加熱温度150℃、振動付加時間20〜30秒
の条件で溶融して、ガラスの基板1とシールド部材8を
接着した。
【0137】以上に方法により有機エレクトロルミネセ
ンス素子を作製し、これを実施の形態9とした。
【0138】次に、シールド部材8を形成した3種類の
有機エレクトロルミネセンス素子を60℃で90%RH
の環境下に保存し、未発光部の増加状態を観察した。
【0139】(比較例3)ここで比較のため、実施の形
態9と同等であるが、カーボン膜を形成しない有機エレ
クトロルミネセンス素子を作製し、比較例3とした。
【0140】実施の形態9と比較例3の有機エレクトロ
ルミネセンス素子を60℃90%RHの環境下に100
時間保存し、初期状態からの未発光部の増加状態を観察
した。結果を(表1)に示す。
【0141】
【表1】
【0142】(表1)に示したように、本発明の実施の
形態9の有機エレクトロルミネセンス素子では、初期状
態での輝度バラツキが、±3%以下、未発光部数が20
個以下であるが、比較例3では輝度バラツキが±5%、
未発光部数が30個〜50個であった。共に、60℃で
90%RHの環境下に100時間保存しても初期発光状
態とほとんど変化はなかった。
【0143】すなわち、カーボン膜の形成により、陽極
と有機薄膜層の密着性が向上し、初期の発光状態でカー
ボン膜の形成しない場合と比較して、輝度のバラツキや
未発光部に差が生じる。
【0144】(実施の形態10)陰極の組成が、83a
t%Al,15at%Li,2at%Mgになるように
した以外は実施の形態1と同様の方法で有機エレクトロ
ルミネセンス素子を作製し、実施の形態10とした。こ
の有機エレクトロルミネセンス素子の初期発光特性と4
0℃で90%RH環境下に保存したときのダークスポッ
トの平均直径について観察した。
【0145】(比較例4)比較のため、陰極の組成が8
5at%Al,15at%Liで他は実施の形態10と
同様の条件で有機エレクトロルミネセンス素子を作製し
のものを比較例4とした。
【0146】(比較例5)さらに、陰極の組成が83a
t%Al,15at%Li,2at%Znで他は実施の
形態10と同様の条件で有機エレクトロルミネセンス素
子を作製したものを比較例5とした。
【0147】実施の形態10と同様に初期発光特性と4
0℃で90%RH環境下に保存したときのダークスポッ
トの平均直径について観察した。結果を図13と図14
に示す。
【0148】図13は、本発明の実施の形態における輝
度と電圧との関係図、図14は、本発明の実施の形態に
おける保存期間とダークスポットの成長との関係図であ
る。
【0149】図13から明らかなように、AlLiMg
合金を陰極6に用いた実施の形態10は、AlLi合金
を陰極6に用いた比較例4の有機エレクトロルミネセン
ス素子及びAlLiZn合金を陰極6に用いた比較例5
の有機エレクトロルミネセンス素子と比べて輝度特性が
向上するのに対して、AlLi合金にZnを添加した陰
極6を用いた比較例5の有機薄膜EL素子は、輝度特性
が低下し、実施例に対して2〜3Vの印加電圧の上昇が
見られる。これは、AlLi系合金にMgを加えた陰極
6の場合には、仕事関数の増加がないため、輝度特性に
ほどんど影響しないが、Znを加えた場合、仕事関数が
増加するために電圧上昇が起きたと考えられる。実際
に、実施の形態10と比較例4、比較例5における組成
の陰極6の仕事関数をAC−1(理研計器製)を用いて
測定したが、各仕事関数は各々3.6eV、3.65e
V、3.8eVとなり、この差が図Xで示した電圧−輝
度特性の違いとして現れたと考えられる。
【0150】ただし、図14からわかるように40℃で
90%RH環境下に保存したときのダークスポットの平
均直径は実施の形態10と比較例4、比較例5の有機エ
レクトロルミネセンス素子のあいだではほとんど差がな
かった。すなわち本発明の実施の形態10の有機エレク
トロルミネセンス素子は発光特性が優れ、且つ保存安定
性の優れている。
【0151】(実施の形態11)図4は、本発明の一実
施の形態における有機エレクトロルミネセンス素子の要
部断面図、図5は本発明の一実施の形態における有機エ
レクトロルミネセンス素子の平面図である。である。
【0152】図4、5において、11電極駆動用IC、
12はリード線である。基板1、陽極2、有機薄膜層
3、正孔輸送層4、発光層5、陰極6、保護層7、シー
ルド部材8、及び接着層9は前述と同様のものであるの
で、同一の符号を付して説明を省略する。
【0153】図7において、陽極2が形成された基板1
上に有機薄膜層3が形成され、有機薄膜層3上に正孔輸
送層4、発光層5、陰極6が積層されている。また、基
板1上には下地層と下地層上に形成された導電層の2層
構造からなるリード線12が、各陽極2又は各陰極6と
電極駆動用IC11を接続するように配設されている。
リード線上の導電層材料としては銅、銀、金、アルミニ
ウム、鉄、ニッケル、モリブデン、白金の内のいずれか
1種類又はこれらの合金、あるいは、これらの金属を含
む合金からなることとしたものであり、リード線の電気
抵抗を非常に小さくすることができるという作用を有す
る。
【0154】以上のように本実施の形態によれば、リー
ド線を下地層及び下地層上に形成された下地層よりも導
電率の高い導電層からなる2層構造とすることによっ
て、リード線の抵抗を低減し、リード線でのオーム損の
違いによる有機薄膜エレクトロルミネセンス素子の発光
輝度のばらつきを防止することが可能となる。
【0155】尚、本実施の形態11においては、陽極2
と陰極6が直交する線状に形成されたものとしたが、特
にこの形状に限定されるものではない。
【0156】ガラスの基板上にスパッタリング法によっ
て厚さ0.16μmのITO薄膜を形成した後、ITO
膜上にレジスト材(東京応化社製、OFPR−800)
をスピンコート法により塗布して厚さ10μmのレジス
ト膜を形成し、マスク、露光、現像して、ITO膜上の
レジスト膜を所定の形状にパターニングした。このガラ
スの基板を60℃で50%塩酸中に浸漬して、レジスト
膜が形成されていない部分のITO膜をエッチングして
からレジスト膜を除去し、ITO膜からなる陽極及びリ
ード線の下地層が形成されたガラスの基板を得た。この
ガラスの基板上の有機薄膜層を形成する部分にのみレジ
スト材(東京応化社製、OFPR−800)をスピンコ
ート法により塗布して厚さ10μmのレジスト膜を形成
し、マスク、露光、現像して、ガラスの基板上に形成さ
れたレジスト膜を所定の形状にパターニングした。この
レジスト膜を形成したガラスの基板を洗剤(フルウチ化
学社製、セミコクリーン)で5分間超音波洗浄し、さら
に純水で10分間超音波洗浄してから銅めっき液(奥野
製薬工業社製、ニューレア)に浸漬して、下地層を電流
密度10A/cm2でめっきし、リード線の下地層上に
厚さ2μmの銅からなる導電層を形成した。この導電層
を形成したガラスの基板上のレジスト膜を除去した後、
洗剤(フルウチ化学社製、セミコクリーン)による5分
間の超音波洗浄、純水による10分間の超音波洗浄、ア
ンモニア水1に対して過酸化水素水1と水5を混合した
水溶液による5分間の超音波洗浄、70℃の純水による
5分間の超音波洗浄の順に洗浄処理した後、窒素ブロア
ーでガラスの基板に付着した水分を除去し、さらに25
0℃に加熱して乾燥した。このように洗浄したガラスの
基板の陽極が形成されている部分に蒸着法により、厚さ
0.05μmのTPD薄膜からなる正孔輸送層を形成
し、さらに正孔輸送層の上面に蒸着法により0.075
μmのAlq3薄膜からなる発光層を形成した後、発光
層の上面に所定のマスクを施し、2元蒸着法により厚さ
0.25μmのMg−Ag合金薄膜からなる陰極を形成
した。このようにして陰極が形成されたガラスの基板上
に、電極駆動用ICをCOG実装法により実装した。
【0157】その後、10μm以下の粉末にしたSn−
P−Pb−O−F系の低融点ガラス(昭栄化学工業社
製)をメチルアルコールと重量濃度で1:1の割合に混
合し、ペースト状にしたものをシールド部材となるHO
YA製の1mm厚の白板ガラスに塗布する。本白板ガラ
スは、サンドブラスト法により有機エレクトロルミネセ
ンス素子の構成部分と対向する部分を0.3mmくり貫
いた。これにより、シールドガラスが有機エレクトロル
ミネセンス素子に接触して破壊することを防ぐことがで
きる。なお、サンドブラスト法に変わりホーニング法を
用いても良い。次に、有機溶剤を気化させるため、一度
100℃で10分間の乾燥工程を行った後、電気炉で3
00℃、10分間加熱し、取り出して素子が形成されて
いるガラスの基板1に重ね合わせ接着する。以上の方法
でガラスをシールド部材8に用いた有機エレクトロルミ
ネセンス素子を完成させることができる。。
【0158】(比較例6)比較例6として、リード線の
下地層に銅をめっきしないことを除いて実施の形態16
と同様な方法により、導電層が形成されていない有機エ
レクトロルミネセンスを作製した。
【0159】以上のようにして作製した実施の形態11
及び比較例6による有機エレクトロルミネセンス素子を
10Vの直流電圧により駆動させたところ、実施の形態
11により作製した有機エレクトロルミネセンス素子の
発光部における発光輝度の差は±3%であったのに対し
て、比較例6により作製した有機薄膜EL素子の発光部
における発光輝度の差は±10%であった。
【0160】また、60℃で90%RHに500時間保
存後のダークスポットは実施の形態11により作製した
有機エレクトロルミネセンス素子と比較例6で示した有
機エレクトロルミネセンス素子では大きな違いはなかっ
た。
【0161】従って、実施の形態11に示した本発明で
は輝度バラツキが少なく保存安定性の優れた有機エレク
トロルミネセンス素子が得られる。
【0162】(実施の形態12)ガラスの基板上にスパ
ッタリング法よって厚さ0.16μmのITO薄膜を形
成した後、ITO膜上にレジスト材(東京応化社製、O
FPR−800)をスピンコート法により塗布して厚さ
10μmのレジスト膜を形成し、マスク、露光、現像し
て、ITO膜上のレジスト膜を所定の形状にパターニン
グした。このガラスの基板を60℃で50%塩酸中に浸
漬して、レジスト膜が形成されていない部分のITO膜
をエッチングしてからレジスト膜を除去し、ITO膜か
らなる陽極及びリード線が形成されたガラスの基板を得
た。このガラスの基板上のレジスト膜を除去した後、洗
剤(フルウチ化学社製、セミコクリーン)による5分間
の超音波洗浄、純水による10分間の超音波洗浄、アン
モニア水1に対して過酸化水素水1と水5を混合した溶
液による5分間の超音波洗浄、70℃の純水による5分
間の超音波洗浄の順に洗浄処理した後、窒素ブロアーで
ガラスの基板に付着した水分を除去し、さらに250℃
に加熱して乾燥した。このように洗浄したガラスの基板
の陽極が形成されている部分に蒸着法により、厚さ0.
05μmのTPD薄膜と0.075μmのAlq3薄膜
が積層された構成からなる有機薄膜層を形成した後、A
lq3薄膜の上面に所定のマスクを施した後、2元蒸着
法により厚さ0.25μmのAl−Li合金薄膜からな
る下地層を形成した。さらに、下地層上に蒸着法により
厚さ0.8μmのAg薄膜からなる導電層を形成し、有
機薄膜層上に2層構造の陰極を形成した。このようにし
て陰極が形成されたガラスの基板上に、電極駆動用IC
をCOG(Chip On Glass)実装法により実
装した。
【0163】その後のシールド部材形成は実施の形態1
1と同様の方法で形成した。(比較例7)比較例7とし
て、陰極に導電層を用いず1層とした以外では実施の形
態12と同様の方法で有機エレクトロルミネセンス素子
を作製した。
【0164】以上のようにして作製した実施の形態12
及び比較例7における有機エレクトロルミネセンス素子
を5V、8V、10Vの各直流電圧により陰極を共通電
極として駆動させたところ、実施の形態12における有
機薄膜EL素子の発光部における発光輝度の差はいずれ
の電圧の場合も±1%であったのに対して、比較例7に
おける有機エレクトロルミネセンス素子の発光輝度の差
は±5%であった。
【0165】60℃で90%RHに500時間保存後の
ダークスポットは実施の形態12により作製した有機エ
レクトロルミネセンス素子と比較例で示した有機エレク
トロルミネセンス素子では大きな違いはなかった。
【0166】従って、実施の形態12に示した本発明で
は輝度バラツキが少なく保存安定性の優れた有機エレク
トロルミネセンス素子が得られる。
【0167】(実施の形態13)ガラスの基板1上にI
TO膜からなる陽極2と、TPDからなる正孔輸送層4
と、Alq3からなる発光層5と、Al−Li合金から
なる陰極6が積層された有機エレクトロルミネセンス素
子を作製し、それを液晶表示のバックライトに使用し
た。図11にその構造を示す。
【0168】図11は、本発明の実施の形態における有
機エレクトロルミネセンス素子をバックライト用の表示
パネルに用いた装置の斜視図である。
【0169】有機エレクトロルミネセンスの素子は白色
発光を得るために以下に示すような多層構造とした。ま
ず、その作製方法としては52mm×15mm×1mm
サイズのITO付きガラスの基板1上に真空抵抗加熱蒸
着法を用いて正孔輸送材となるTPDを500、青色の
発光層5となる亜鉛のオキサゾール錯体を300、緑色
の発光層5となるAlq3を200、赤色の発光層5に
は1.5mol.%のフェノキサゾンをドープした20
0のAlq3を順次積層した。続いて陰極材となるLi
濃度10at%のAlLi合金を2000形成した後、
真空を破らずに同じチャンバー内で酸化ゲルマニュウム
(GeO)を5000形成し、チャンバーから取り出
す。次にこの素子に封止をするため、1mm厚の白板ガ
ラスの基板1をシールド部材8とし、実施の形態1で用
いた低融点ガラスを用いて封止を行う。こうして得られ
たシールド部材8によって封止を施された図中20の有
機エレクトロルミネセンス素子を液晶表示部の背面に配
し、液晶モジュールを完成させる。図中16は筐体、1
7は液晶表示パネル19を制御するためのドライバ、1
8は外周部の金属フレームである。
【0170】冷陰極管をバックライトに用いた従来の装
置では、発光面を均一にするため液晶表示部の背面に拡
散板を設けなければならない。これに対し、有機エレク
トロルミネセンス素子を用いた本発明の液晶モジュール
はと比べて拡散板を必要としないため、薄型化が可能で
ある。
【0171】本実施の形態では白色発光を得るために青
色発光層、緑色発光層、赤色発光層を積層した構造につ
いてのみ示したが、発光層5に青色、緑色、赤色の色素
を混合した単層型の構造であっても当然のごとくなんら
問題とはならない。さらに、各色に用いられる発光材料
は特に限定される物ではなく、青色発光材としてはオキ
サジアゾール誘導体、テトラフェニルシクロペンタジエ
ン等、赤色発光材料にはDCMをドープしたAlq3
であっても良い。また、特に携帯用のバックライト、例
えば、時計、電卓、電話の表示部に用いられる場合には
必ずしも白色光を必要とするわけではなく、青色、緑
色、赤色の単色光であっても良い。そのため、発光層5
はそれぞれの発光を示す材料のみから形成された構造と
成っても良い。
【0172】(実施の形態14)図12に、本発明の実
施の形態における有機エレクトロルミネセンス素子をド
ットマトリックス方式の表示パネルに用いた装置の斜視
図を示す。
【0173】まず、スパッタリング法によりガラスの基
板1上に膜厚160nmのITO膜を形成した後、IT
O膜上にレジスト材(東京応化社製、OFPR−80
0)をスピンコート法により塗布して厚さ10μmのレ
ジスト膜を形成し、マスク、露光、現像してレジスト膜
を幅300μm、ピッチ400μmの線状にパターニン
グした。
【0174】次に、このガラスの基板1を60℃で50
%の塩酸中に浸漬して、レジスト膜が形成されていない
部分のITO膜をエッチングした後、レジスト膜も除去
し、陽極2として、幅300μm、ピッチ400μmの
線状にパターニングされたITO電極が形成されたガラ
スの基板1を得た。
【0175】次に、このガラスの基板1を、洗剤(フル
ウチ化学社製、セミコクリーン)による5分間の超音波
洗浄、純水による10分間の超音波洗浄、アンモニア水
1(体積比)に対して過酸化水素水1と水5を混合した
溶液による5分間の超音波洗浄、70℃の純水による5
分間の超音波洗浄の順に洗浄処理した後、窒素ブロアー
でガラスの基板1に付着した水分を除去し、さらに25
0℃に加熱して乾燥した。
【0176】乾燥したガラスの基板1のITO電極側の
表面に、2×10-6Torr以下の真空度まで減圧した
抵抗加熱蒸着装置内にて、正孔輸送層4としてTPD膜
を約50nmの膜厚で形成した。
【0177】次に、同様に抵抗加熱蒸着装置内にて、T
PD膜上に発光層5としてAlq3膜を約75nmの膜
厚で形成した。尚、TPD膜とAlq3膜の蒸着速度
は、共に0.2nm/sであった。
【0178】次に、同様に抵抗加熱蒸着装置内にて、A
lq3膜上に10at%のLiを含むAl−Li合金を
蒸着源として、メタルマスクを基板1と蒸着源との間に
配し、ITOパターンと直交するように、陰極6である
Al−Li合金電極を幅300μm、ピッチ400μ
m、膜厚200nmの形状に形成した。さらに、Al−
Li合金電極上にイオンビームスパッタ法により膜厚1
μmのGeO膜と膜厚10μmのAg膜を順次積層し
て、保護膜7とした。
【0179】さらに、これらの保護膜を形成したガラス
の基板1上に、サンドブラスト法により中心部に深さ
0.3mmの凹状部を形成した板厚1mmの白板ガラス
からなるガラスキャップをシールド部材8として用い、
UV樹脂(協立化学産業社製、ワードロックNO.85
6)を接着材として1ジュールの紫外線を照射すること
により硬化させることで接着して表示パネルを作製し
た。
【0180】以上の方法により得られた表示パネルのI
TO電極をプラス側、Al−Li合金電極をマイナス側
としてドライバーを接続し、選択した陽極2、陰極6に
直流電圧又は直流電流を印加すれば、直交する部分が発
光し、ドットマトリックス型の表示デバイスとして使用
することができる。
【0181】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ガラスや
ステンレスのシールド部材を低融点ガラスや低融点はん
だにより基板に接着することにより、陰極や有機薄膜層
への水分や酸素の進入を完全に遮断し、発光層における
ダークスポットの成長を防止し、発光輝度の経時的な低
下を抑制することができることから、有機エレクトロル
ミネセンス素子の耐久性及び信頼性を著しく向上させる
ことができるという優れた効果を有する。また、外的要
因による保護膜、陰極、有機薄膜層、陽極の損傷を防止
することができることから、取り扱いや保管、搬送にお
ける作業性に優れた有機エレクトロルミネセンス素子を
提供することができるという優れた効果が得られる。さ
らに、カーボンを介して陽極と有機薄膜層を強固に付着
して、発光特性の信頼性を向上し、また、リード線及び
陰極を導電性の優れる材料で被覆することにより、発光
効率を高める。陰極の材料として、Mgを含有するAl
系合金、MgとLiを含有するAl系合金、Mnを含有
するAl系合金、MnとLiを含有するAl系合金の内
いずれか1つにすることによって、陰極の耐食性を向上
し、信頼性を高めるという作用を有する。
【0182】また、本発明の有機エレクトロルミネセン
ス素子の製造方法によれば、陰極や有機薄膜層への水分
や酸素の進入を完全に遮断できるシールド部材を簡便に
かつ量産性よく形成できるとともに、超音波、又はレー
ザ光を用いて、極めて短時間で、また局所的に低い加熱
温度で基板とシールド部材を接着できることから、有機
エレクトロルミネセンス素子を熱破壊することなく、耐
久性及び信頼性に優れた有機エレクトロルミネセンス素
子を量産性よくかつ低原価で製造することができるとい
う優れた効果が得られる。
【0183】また、本発明の表示装置によれば、発光輝
度の経時的な低下が小さく、耐久性及び信頼性に優れる
表示装置を提供することができるという優れた効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における有機エレクトロ
ルミネセンス素子の要部断面図
【図2】本発明の一実施の形態における有機エレクトロ
ルミネセンス素子の要部断面図
【図3】本発明の一実施の形態における有機エレクトロ
ルミネセンス素子の要部断面図
【図4】本発明の一実施の形態における有機エレクトロ
ルミネセンス素子の要部断面図
【図5】本発明の一実施の形態における有機エレクトロ
ルミネセンス素子の平面図
【図6】本発明の一実施の形態におけるレーザを用いて
接着層を融着させる方法を示す構成図
【図7】本発明の実施の形態における保存期間とダーク
スポットの成長との関係図
【図8】本発明の実施の形態における保存期間とダーク
スポットの成長との関係図
【図9】本発明の実施の形態における発光時間と相対輝
度との関係図
【図10】本発明の実施の形態における保存期間とダー
クスポットの成長との関係図
【図11】本発明の実施の形態における有機エレクトロ
ルミネセンス素子をバックライト用の表示パネルに用い
た装置の斜視図
【図12】本発明の実施の形態における有機エレクトロ
ルミネセンス素子を用いた液晶照明装置の断面図
【図13】本発明の実施の形態における輝度と電圧との
関係図
【図14】本発明の実施の形態における保存期間とダー
クスポットの成長との関係図
【図15】従来の有機エレクトロルミネセンス素子の要
部断面図
【符号の説明】
1 基板 2 陽極 3 有機薄膜層 4 正孔輸送層 5 発光層 6 陰極 7 保護層 7a 最下層 7b 上部層 8 シールド部材 9 接着層 10 カーボン薄膜 11 電極駆動IC 12 リード線 13 YAGレーザ 14 反射ミラー 15 レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05B 33/26 H05B 33/26 (72)発明者 小松 隆宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 坂上 恵 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、前記基板上に積層された陽極と有
    機薄膜層と陰極とを有する積層構造体と、前記積層構造
    体の外表面側を覆って前記基板上に設置されたシールド
    部材と、前記基板と前記シールド部材との間に設置され
    た接着部材と、を備えた有機エレクトロルミネセンス素
    子。
  2. 【請求項2】前記基板上に前記陽極、前記有機薄膜層、
    前記陰極の順で積層することを特徴とする請求項1に記
    載の有機エレクトロルミネセンス素子。
  3. 【請求項3】前記陽極の一部あるいは全部がカーボン薄
    膜よりなることを特徴とする請求項1または2に記載の
    有機エレクトロルミネセンス素子。
  4. 【請求項4】前記積層構造体が、陽極とカーボン薄膜と
    有機薄膜層と陰極を基板上に積層して形成したものであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロル
    ミネセンス素子。
  5. 【請求項5】前記基板上に陽極、カーボン薄膜、有機薄
    膜層、陰極の順で積層することを特徴とする請求項1に
    記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
  6. 【請求項6】前記接着部材の少なくとも一部が、前記基
    板と前記シールド部材を接着することを特徴とする請求
    項1〜5のいずれかに記載の有機エレクトロルミネセン
    ス素子。
  7. 【請求項7】前記有機薄膜層が、前記陽極と前記陰極に
    電圧を印加したとき発光することを特徴とする請求項1
    〜6のいずれかに記載の有機エレクトロルミネセンス素
    子。
  8. 【請求項8】前記基板が、透明、半透明の基板の内のい
    ずれか1つからなることを特徴とする請求項1〜7のい
    ずれかに記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
  9. 【請求項9】前記接着部材が、低融点ガラス、低融点は
    んだ、液晶ポリマーの内のいずれか1つからなることを
    特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の有機エレク
    トロルミネセンス素子。
  10. 【請求項10】前記接着部材が、500℃以下の融点を
    有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載
    の有機エレクトロルミネセンス素子。
  11. 【請求項11】前記低融点ガラスが、Pb−B−Sn−
    Si−Al−O化合物、Sn−Pb−O−F化合物、P
    b−Sn−P−O−Cl化合物、PbO−SnO−P2
    5化合物の低融点ガラスの内のいずれか1つからなる
    ことを特徴とする請求項9記載の有機エレクトロルミネ
    センス素子。
  12. 【請求項12】前記シールド部材が、電気絶縁性ガラ
    ス、ステンレスの内のいずれかからなることを特徴とす
    る請求項1〜11のいずれかに記載の有機エレクトロル
    ミネセンス素子。
  13. 【請求項13】前記シールド部材が、キャップ形状であ
    ることを特徴とする請求項12に記載の有機エレクトロ
    ルミネセンス素子。
  14. 【請求項14】前記積層構造体と前記シールド部材の間
    に、前記積層構造体を覆って設置された保護膜を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の有
    機エレクトロルミネセンス素子。
  15. 【請求項15】前記接着部材が低融点はんだからなり、
    前記保護膜が電気絶縁性化合物層であって、前記陽極と
    前記陰極とを電気的に絶縁することを特徴とする請求項
    14に記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
  16. 【請求項16】前記保護膜の膜厚が3μm〜30μmで
    あることを特徴とする請求項14に記載の有機エレクト
    ロルミネセンス素子。
  17. 【請求項17】前記保護膜が少なくとも最下層に絶縁性
    化合物層と最上層に金属層を有する2層以上の積層膜で
    あることを特徴とする請求項14に記載の有機エレクト
    ロルミネセンス素子。
  18. 【請求項18】前記基板または前記シールド部材の少な
    くとも一方の接着面に電気絶縁性バッファ層が設置され
    ることを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載の
    有機エレクトロルミネセンス素子。
  19. 【請求項19】前記電気絶縁性バッファ層がSiO2
    SiOのいずれかであることを特徴とする請求項18記
    載の有機エレクトロルミネセンス素子。
  20. 【請求項20】前記陰極がMgを含有するAl系合金、
    MgとLiを含有するAl系合金、Mnを含有するAl
    系合金、MnとLiを含有するAl系合金の内いずれか
    1つからなることを特徴とする請求項1〜19のいずれ
    かに記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
  21. 【請求項21】請求項1〜20のいずれか1に記載の有
    機エレクトロルミネセンス素子と、前記陽極と前記陰極
    を駆動するために前記基板上に設けた電極駆動用IC
    と、前記電極駆動用ICを接続するために前記基板上に
    配設されたリード線と、を備えたことを特徴とする有機
    エレクトロルミネセンス素子部品。
  22. 【請求項22】前記リード線が積層構造を有し、上層の
    導電率が下層の導電率より高いことを特徴とする請求項
    21に記載の記載の有機エレクトロルミネセンス素子部
    品。
  23. 【請求項23】前記陰極が積層構造を有し、上層の導電
    率が下層の導電率より高いことを特徴とする請求項21
    または22に記載の有機エレクトロルミネセンス素子部
    品。
  24. 【請求項24】請求項1〜20のいずれかに記載の有機
    エレクトロルミネセンス素子と、前記陽極と前記陰極を
    駆動する手段と、前記有機エレクトロルミネセンス素子
    の前面側に設置された液晶パネルと、を備え、前記有機
    エレクトロルミネセンス素子に電圧を印加することによ
    り照明することを特徴とする液晶照明装置。
  25. 【請求項25】請求項1〜20のいずれかに記載の有機
    エレクトロルミネセンス素子と、前記陽極と前記陰極を
    駆動する手段と、前記有機エレクトロルミネセンス素子
    の前面側に設置された液晶パネルと、を備え、前記有機
    エレクトロルミネセンス素子にマトリックス方式の電圧
    を印加することにより表示機能を有することを特徴とす
    る表示デバイス装置。
  26. 【請求項26】基板上に陽極と有機薄膜層と陰極とを積
    層して積層構造体を作る工程と、前記基板上に接着部材
    を介して前記積層構造体の外表面側を被覆するシールド
    部材を設置する工程と、前記接着部材を溶融する工程
    と、前記溶融された接着部材を用いて前記基板と前記シ
    ールド部材とを接着する工程と、を備えた有機エレクト
    ロルミネセンス素子の製造方法。
  27. 【請求項27】前記積層構造体を作る工程が、基板上に
    陽極とカーボン薄膜と有機薄膜層と陰極とを積層する工
    程であることを特徴とする請求項26に記載の有機エレ
    クトロルミネセンス素子の製造方法。
  28. 【請求項28】前記基板が、透明または半透明の基板で
    あることを特徴とする請求項26または27に記載の有
    機エレクトロルミネセンス素子の製造方法。
  29. 【請求項29】前記接着部材が、低融点ガラス、低融点
    はんだ、液晶ポリマーの内のいずれか1つからなること
    を特徴とする請求項26〜28のいずれかに記載の有機
    エレクトロルミネセンス素子の製造方法。
  30. 【請求項30】前記接着部材を溶融する工程が、レーザ
    加工を用いて溶融する工程、または、超音波を用いて溶
    融する工程の内のいずれかからなることを特徴とする請
    求項26〜29のいずれかに記載の有機エレクトロルミ
    ネセンス素子の製造方法。
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