JPH1041067A - 有機エレクトロルミネセンス素子 - Google Patents

有機エレクトロルミネセンス素子

Info

Publication number
JPH1041067A
JPH1041067A JP8194277A JP19427796A JPH1041067A JP H1041067 A JPH1041067 A JP H1041067A JP 8194277 A JP8194277 A JP 8194277A JP 19427796 A JP19427796 A JP 19427796A JP H1041067 A JPH1041067 A JP H1041067A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
film
protective film
injection electrode
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8194277A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Gyotoku
明 行徳
Hideaki Iwanaga
秀明 岩永
Shintaro Hara
慎太郎 原
Takahiro Komatsu
隆弘 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP8194277A priority Critical patent/JPH1041067A/ja
Priority to US08/773,732 priority patent/US6195142B1/en
Publication of JPH1041067A publication Critical patent/JPH1041067A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/80Constructional details
    • H10K59/87Passivation; Containers; Encapsulations
    • H10K59/873Encapsulations

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子注入電極や有機薄膜層への水分や酸素の
進入を完全に遮断して、発光層におけるダークスポット
の成長を防止し、発光輝度の経時的な低下を抑制するこ
とが可能な有機エレクトロルミネセンス素子を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 本発明は、基板1と、基板1上に積層さ
れた正孔注入電極2と有機薄膜層3と電子注入電極6
と、を備えた積層構造体であって、積層構造体の外表面
に形成された保護膜7を有し、(a)保護膜7の膜厚が
3μm〜30μmであるか、又は(b)保護膜7が少な
くとも最下層に絶縁性化合物層を有する2層以上の積層
膜である構成よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々の表示装置や
表示装置の光源又はバックライト、若しくは光通信機器
に使用される発光素子等に用いられる有機エレクトロル
ミネセンス素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エレクトロルミネセンス素子とは、固体
蛍光性物質の電界発光を利用した発光デバイスであり、
現在無機系材料を発光体として用いた無機エレクトロル
ミネセンス素子が実用化され、液晶ディスプレイのバッ
クライトやフラットディスプレイ等への応用展開が一部
で図られている。しかし、無機エレクトロルミネセンス
素子は発光させるために必要な電圧が100V以上と高
く、しかも青色発光が難しいためRGBの三原色による
フルカラー化が困難である。
【0003】一方、有機材料を用いたエレクトロルミネ
センス素子に関する研究も古くから注目され、様々な検
討が行われてきたが、発光効率が非常に悪いことから本
格的な実用化研究へは進展しなかった。
【0004】しかし、1987年にコダック社のC.
W.Tangらにより、有機材料を正孔輸送層と発光層
の2層に分けた機能分離型の積層構造を有する有機エレ
クトロルミネセンス素子が提案され、10V以下の低電
圧にもかかわらず1000cd/m2以上の高い発光輝
度が得られることが明らかとなった〔C.W.Tang
and S.A.Vanslyke:Appl.Phy
s.Lett,51(1987)913等参照〕。これ
以降、有機エレクトロルミネセンス素子が俄然注目され
始め、現在も同様な機能分離型の積層構造を有する有機
エレクトロルミネセンス素子についての研究が盛んに行
われている。
【0005】ここで、従来の有機エレクトロルミネセン
ス素子について図10を用いて説明する。
【0006】図9は従来の有機エレクトロルミネセンス
素子の要部断面図である。図9において、1は基板、2
は正孔注入電極、3は有機薄膜層、4は正孔輸送層、5
は発光層、6は電子注入電極、16は保護膜である。
【0007】図9に示したように従来の有機エレクトロ
ルミネセンス素子は、ガラス等の透明又は半透明な基板
1と、基板1上にスパッタリング法や抵抗加熱蒸着法等
により形成されたITO等の透明な導電性膜からなる正
孔注入電極2と、正孔注入電極2上に抵抗加熱蒸着法等
により形成されたN,N’−ジフェニル−N,N’−ビ
ス(3−メチルフェニル)−1,1’−ジフェニル−
4,4’−ジアミン(以下、TPDと略称する。)等か
らなる正孔輸送層4と、正孔輸送層4上に抵抗加熱蒸着
法等により形成された8−Hydroxyquinol
ine Aluminum(以下、Alq3と略称す
る。)等からなる発光層5と、発光層5上に抵抗加熱蒸
着法等により形成された金属膜からなる電子注入電極6
と、電子注入電極6上に形成されたGeO等からなる保
護膜16と、を備えている。
【0008】また、図9に示した有機エレクトロルミネ
センス素子においては、有機薄膜層3が正孔輸送層4と
発光層5から構成されている。
【0009】上記構成を有する有機エレクトロルミネセ
ンス素子の正孔注入電極2をプラス極として、また電子
注入電極6をマイナス極として直流電圧又は直流電流を
印加すると、正孔注入電極2から正孔輸送層4を介して
発光層5に正孔が注入され、電子注入電極6から発光層
5に電子が注入される。発光層5では正孔と電子の再結
合が生じ、これに伴って生成される励起子が励起状態か
ら基底状態へ移行する際に発光現象が起こる。また、有
機薄膜層3を構成する層構造や発光層5に用いる材料を
変えることによって、発光波長を変えることができる。
【0010】このような有機エレクトロルミネセンス素
子の発光特性を向上させるために、これまで1)発光層
や正孔輸送層等の有機薄膜層の構成やこれに用いる有機
材料の改良、又は2)正孔注入電極、電子注入電極に用
いる材料の改良が検討されてきた。
【0011】例えば、2)については、発光層へ電子の
注入が容易となるように電子注入電極と発光層との障壁
を低くすることを目的として、米国特許4885211
号公報に記載のMg−Ag合金や特開平5−12117
2号公報に記載のAl−Li合金等のような仕事関数が
小さく、かつ電気伝導性の高い材料が提案され、現在で
もこのような材料が広く用いられている。
【0012】しかしながら、これらの合金材料は活性が
高く、化学的に不安定であるために、空気中の水分や酸
素との反応によって腐食や酸化を生じる。このような電
子注入電極の腐食や酸化は、発光層内に存在するダーク
スポットと呼ばれる未発光部を著しく成長させたり、発
光層全体での発光輝度を低下させることから、有機エレ
クトロルミネセンス素子における経時的な特性劣化の原
因となっている。
【0013】また、電子注入電極に限らず、発光層や正
孔輸送層等の有機薄膜層に用いられる有機材料について
も、一般に水分や酸素との反応によって構造の変化を生
じるため、同様にダークスポットの成長や発光輝度の低
下を招く原因となる。
【0014】したがって、有機エレクトロルミネセンス
素子の耐久性や信頼性を高めるためには、電子注入電極
や有機薄膜層に用いる材料と水分や酸素との反応を防止
するために、有機エレクトロルミネセンス素子全体が封
止されている必要がある。
【0015】有機エレクトロルミネセンス素子の封止に
ついては、これまで主に二つの方法による検討が行われ
てきた。その一つは、蒸着法等の真空成膜技術を用いて
有機エレクトロルミネセンス素子の外表面に保護膜を形
成するものであり、他方は、ガラス製キャップ等を有機
エレクトロルミネセンス素子に封着するものである。
【0016】保護膜を形成して有機エレクトロルミネセ
ンス素子を封止する方法については、例えば特開平6−
96858号公報にGeO、SiO、AlF3等をイオ
ンプレーティング法を用いて有機エレクトロルミネセン
ス素子の外表面に形成する方法が開示されている。ま
た、特開平7−211455号公報では、吸水率1%以
上の吸水物質と吸収率0.1%以下の防湿性物質からな
る保護膜を形成する方法が開示されている。
【0017】また、ガラス製キャップ等を封着して有機
エレクトロルミネセンス素子を封止する方法としては、
無機エレクトロルミネセンス素子で既に用いられている
ように、背面電極の外側にガラス板を設け、背面電極と
ガラス板の間にシリコーンオイルを封入する方法等があ
る。この他にも、特開平5−089959号公報には、
絶縁性無機化合物からなる保護膜を形成した後、電気絶
縁ガラス又は電気絶縁性気密流体によりシールドする方
法が開示されている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本願発明者らは、ダー
クスポットの成長に関して様々な観点から検討した結
果、例えば10-4Torr程度の真空中に存在するよう
な極微量の水分であっても、ダークスポットの成長を促
進させてしまうことを発見した。したがって、ダークス
ポットの成長を完全に無くすには、電子注入電極や有機
薄膜層に用いる材料への水分や酸素の進入をほぼ完全に
遮断する必要がある。
【0019】ところで、有機エレクトロルミネセンス素
子に用いられる有機材料については、その特性上、製造
工程で許容される加熱温度は100℃程度が上限であ
る。したがって、蒸着法等により保護膜を形成する場合
にもこの温度を超えることはできないが、保護膜として
用いられるGeO、SiO、SiO2等の酸化物につい
ては、一般に100℃程度の低温では十分に緻密な膜を
形成することが困難であり、このような成膜条件では膜
に欠陥やピンホールが多数存在して水分や酸素を完全に
は遮断できない。また、膜厚を厚くすることでこれら問
題を改善しようとしても、膜厚の増加に伴って保護膜の
内部応力が増加し、電子注入電極や有機薄膜層にダメー
ジを与えて発光輝度の低下や有機エレクトロルミネセン
ス素子の短絡を生じさせる可能性がある。
【0020】一方、ダークスポットの発生原因は、主と
してITO膜等の正孔注入電極上の汚れや基板に付着す
るダストに起因している。ITO膜の場合、その表面上
の汚れは洗浄方法を工夫することによりほぼ解決できる
が、基板に付着するダストを完全にゼロにすることは困
難である。例えば、有機エレクトロルミネセンス素子の
製造をクリーンルーム内で行っても、クラス100のク
リーンルームでさえ3μm程度の粒子径のダストが1個
/10リットル存在する。さらに、製造過程で用いられ
る蒸着装置内にも多数のダストが存在しており、成膜時
にダストが基板に付着する場合も多々ある。したがっ
て、クリーン度の高いクリーンルームで作業したとして
も、基板上にはかなり高い割合でダストが存在すること
になり、ダークスポットの発生自体を完全に防止するこ
とは極めて困難である。
【0021】また、ダークスポットは基板上に存在する
数μm程度のダストが原因であるため、従来の有機エレ
クトロルミネセンス素子のように、0.1μm程度の有
機薄膜層と、0.2μm程度の電子注入電極と、これら
の上に形成される0.5μm程度の保護膜では、全てを
合計した膜厚は1μm程度であるためダストを完全に覆
い隠すことができない。したがって、保護膜自体として
は酸素や水分を全く透過しない性質を有していたとして
も、ダストを保護膜によって完全に覆い隠すことはでき
なければ、結果的にダストの周辺部から酸素や水分が有
機薄膜層や電子注入電極に進入して、ダークスポットを
成長させることになる。
【0022】さらに、従来より試みられているガラスキ
ャップによる封止もこれまでのところ完全にダークスポ
ットの成長を抑えるには至っていない。前述した特開平
5−089959号公報に記載されている電気絶縁ガラ
スと基板との封着に用いらるエポキシ樹脂は一般に3〜
5(g/m2・24h/mm)、またポリイミド樹脂で
も2(g/m2・24h/mm)程度の水蒸気透過性が
あり、封着部分からの水分の進入を完全に抑えることは
できない。
【0023】このように従来の有機エレクトロルミネセ
ンス素子に用いられてきた保護膜やガラスキャップによ
る封着ではダークスポットの成長を完全に抑えることは
不可能である。
【0024】本発明は上記問題点を解決するものであ
り、電子注入電極や有機薄膜層への水分や酸素の進入を
完全に遮断して、発光層におけるダークスポットの成長
を防止し、発光輝度の経時的な低下を抑制することが可
能な有機エレクトロルミネセンス素子を提供することを
目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、基板と、基板上に積層された正孔注入電極
と有機薄膜層と電子注入電極と、を備えた積層構造体で
あって、積層構造体の外表面に形成された保護膜を有
し、(a)保護膜の膜厚が3μm〜30μmであるか、
又は(b)保護膜が少なくとも最下層に絶縁性化合物層
を有する2層以上の積層膜である構成よりなる。
【0026】この構成により、少なくとも有機薄膜層と
電子注入電極の外表面を、(a)膜厚が3μm〜30μ
mの保護膜、又は(b)少なくとも最下層に絶縁性化合
物層を有する2層以上の積層膜からなる保護膜、で封止
することによって、電子注入電極や有機薄膜層への水分
や酸素の進入を完全に遮断し、発光層におけるダークス
ポットの成長を防止し、発光輝度の経時的な低下を抑制
することが可能な有機エレクトロルミネセンス素子を提
供することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、基板と、基板上に積層された正孔注入電極と有機薄
膜層と電子注入電極と、を備えた積層構造体であって、
積層構造体の外表面に形成された保護膜を有し、保護膜
の膜厚が3μm〜30μmであることとしたものであ
り、少なくとも有機薄膜層と電子注入電極の外表面を膜
厚が3μm〜30μmの保護膜で封止することによっ
て、電子注入電極や有機薄膜層への水分や酸素の進入を
完全に遮断し、発光層におけるダークスポットの成長を
防止し、発光輝度の経時的な低下を抑制することができ
るという作用を有する。
【0028】ここで、保護膜の膜厚が、3μmよりも小
さくなると基板上に存在するダストを完全に覆いつくす
ことができなくなってダークスポットが成長する傾向を
生じ、30μmよりも大きくなると保護膜の内部応力が
大きくなって、保護膜に亀裂を生じたり、剥離したりし
て、ダークスポットの成長やショートが発生する傾向を
生じるので、いずれも好ましくない。
【0029】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の発明において、保護膜が少なくとも最下層に
絶縁性化合物層を有する2層以上の積層膜であることと
したものであり、最下層を絶縁性化合物層とすること
で、電子注入電極を所定の形状にパターニングした場合
に電子注入電極間でのショートを防止するとともに、2
層以上の積層膜とすることで、絶縁性化合物層単独で保
護膜を形成するよりも、膜厚を厚くした場合に、保護膜
での内部応力を低減することができるという作用を有す
る。
【0030】本発明の請求項3に記載の発明は、基板
と、基板上に積層された正孔注入電極と有機薄膜層と電
子注入電極と、を備えた積層構造体であって、積層構造
体の外表面に形成された保護膜を有し、保護膜が少なく
とも最下層に絶縁性化合物層を有する2層以上の積層膜
であることとしたものであり、少なくとも有機薄膜層と
電子注入電極の外表面を、少なくとも最下層に絶縁性化
合物層を有する2層以上の積層膜からなる保護膜で封止
することによって、電子注入電極や有機薄膜層への水分
や酸素の進入を遮断し、発光層におけるダークスポット
の成長を抑制することができるという作用を有する。
【0031】また、最下層を絶縁性化合物層とすること
で、電子注入電極を所定の形状にパターニングした場合
に電子注入電極間でのショートを防止するとともに、2
層以上の積層膜とすることで、絶縁性化合物層単独で保
護膜を形成するよりも、膜厚を厚くした場合に、保護膜
での内部応力を低減することができるという作用を有す
る。
【0032】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1乃至3の内のいずれか1に記載の発明において、保護
膜が絶縁性化合物層と、絶縁性化合物層上に形成された
金属層と、を備えていることとしたものであり、金属層
を用いることで保護膜の形成が簡便になり、成膜性が向
上するとともに、絶縁性化合物層単体の場合に比べて発
光輝度の経時的な低下をより効果的に抑制することがで
きるという作用を有する。
【0033】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1乃至4の内のいずれか1に記載の発明において、基板
上にガラスキャップが封着されていることとしたもので
あり、外的要因による保護膜、電子注入電極、有機薄膜
層、正孔注入電極の損傷を防止することができるととも
に、膜厚が3μmよりも小さい保護膜を用いる場合には
ダークスポットの成長をより効果的に抑制することがで
きるという作用を有する。
【0034】上記請求項に記載の基板としては、透明又
は半透明なガラス、PET(ポリエチレンテレフタレー
ト)、ポリカーボネート、非晶質ポリオレフィン等が用
いられる。また、基板はこれらの材料を薄膜とした可撓
性を有するものやフレキシブル基板でもよい。
【0035】また、正孔注入電極としては、ITO、A
TO(SbをドープしたSnO2)、AZO(Alをド
ープしたZnO)等が用いられる。
【0036】また、有機薄膜層は、発光層のみの単層構
造の他に、正孔輸送層と発光層又は発光層と電子輸送層
の2層構造や、正孔輸送層と発光層と電子輸送層の3層
構造のいずれの構造でもよい。但し、このような2層構
造又は3層構造の場合には、正孔輸送層と正孔注入電極
が、又は電子輸送層と電子注入電極が接するように積層
して形成される。
【0037】また、発光層としては、可視領域で蛍光特
性を有し、かつ成膜性の良い蛍光体からなるものが好ま
しく、Alq3やBe−ベンゾキノリノール(BeBq
2)の他に、2,5−ビス(5,7−ジ−t−ペンチル
−2−ベンゾオキサゾリル)−1,3,4−チアジアゾ
ール、4,4’−ビス(5,7−ベンチル−2−ベンゾ
オキサゾリル)スチルベン、4,4’−ビス〔5,7−
ジ−(2−メチル−2−ブチル)−2−ベンゾオキサゾ
リル〕スチルベン、2,5−ビス(5,7−ジ−t−ベ
ンチル−2−ベンゾオキサゾリル)チオフィン、2,5
−ビス(〔5−α,α−ジメチルベンジル〕−2−ベン
ゾオキサゾリル)チオフェン、2,5−ビス〔5,7−
ジ−(2−メチル−2−ブチル)−2−ベンゾオキサゾ
リル〕−3,4−ジフェニルチオフェン、2,5−ビス
(5−メチル−2−ベンゾオキサゾリル)チオフェン、
4,4’−ビス(2−ベンゾオキサイゾリル)ビフェニ
ル、5−メチル−2−〔2−〔4−(5−メチル−2−
ベンゾオキサイゾリル)フェニル〕ビニル〕ベンゾオキ
サイゾリル、2−〔2−(4−クロロフェニル)ビニ
ル〕ナフト〔1,2−d〕オキサゾール等のベンゾオキ
サゾール系、2,2’−(p−フェニレンジビニレン)
−ビスベンゾチアゾール等のベンゾチアゾール系、2−
〔2−〔4−(2−ベンゾイミダゾリル)フェニル〕ビ
ニル〕ベンゾイミダゾール、2−〔2−(4−カルボキ
シフェニル)ビニル〕ベンゾイミダゾール等のベンゾイ
ミダゾール系等の蛍光増白剤や、トリス(8−キノリノ
ール)アルミニウム、ビス(8−キノリノール)マグネ
シウム、ビス(ベンゾ〔f〕−8−キノリノール)亜
鉛、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)アルミニ
ウムオキシド、トリス(8−キノリノール)インジウ
ム、トリス(5−メチル−8−キノリノール)アルミニ
ウム、8−キノリノールリチウム、トリス(5−クロロ
−8−キノリノール)ガリウム、ビス(5−クロロ−8
−キノリノール)カルシウム、ポリ〔亜鉛(「)−ビス
(8−ヒドロキシ−5−キノリノニル)メタン〕等の8
−ヒドロキシキノリン系金属錯体やジリチウムエピンド
リジオン等の金属キレート化オキシノイド化合物や、
1,4−ビス(2−メチルスチリル)ベンゼン、1,4
−(3−メチルスチリル)ベンゼン、1,4−ビス(4
−メチルスチリル)ベンゼン、ジスチリルベンゼン、
1,4−ビス(2−エチルスチリル)ベンゼン、1,4
−ビス(3−エチルスチリル)ベンゼン、1,4−ビス
(2−メチルスチリル)2−メチルベンゼン等のスチリ
ルベンゼン系化合物や、2,5−ビス(4−メチルスチ
リル)ピラジン、2,5−ビス(4−エチルスチリル)
ピラジン、2,5−ビス〔2−(1−ナフチル)ビニ
ル〕ピラジン、2,5−ビス(4−メトキシスチリル)
ピラジン、2,5−ビス〔2−(4−ビフェニル)ビニ
ル〕ピラジン、2,5−ビス〔2−(1−ピレニル)ビ
ニル〕ピラジン等のジスチルピラジン誘導体や、ナフタ
ルイミド誘導体や、ペリレン誘導体や、オキサジアゾー
ル誘導体や、アルダジン誘導体や、シクロペンタジエン
誘導体や、スチリルアミン誘導体や、クマリン系誘導体
や、芳香族ジメチリディン誘導体等が用いられる。さら
に、アントラセン、サリチル酸塩、ピレン、コロネン等
も用いられる。
【0038】また、正孔輸送層としては、正孔移動度が
高く、透明で成膜性の良いものが好ましくTPDの他
に、ポルフィン、テトラフェニルポルフィン銅、フタロ
シアニン、銅フタロシアニン、チタニウムフタロシアニ
ンオキサイド等のポリフィリン化合物や、1,1−ビス
{4−(ジ−P−トリルアミノ)フェニル}シクロヘキ
サン、4,4’,4’’−トリメチルトリフェニルアミ
ン、N,N,N’,N’−テトラキス(P−トリル)−
P−フェニレンジアミン、1−(N,N−ジ−P−トリ
ルアミノ)ナフタレン、4,4’−ビス(ジメチルアミ
ノ)−2−2’−ジメチルトリフェニルメタン、N,
N,N’,N’−テトラフェニル−4,4’−ジアミノ
ビフェニル、N,N’−ジフェニル−N,N’−ジ−m
−トリル−4,N,N−ジフェニル−N,N’−ビス
(3−メチルフェニル)−1,1’−4,4’−ジアミ
ン、4’−ジアミノビフェニル、N−フェニルカルバゾ
ール等の芳香族第三級アミンや、4−ジ−P−トリルア
ミノスチルベン、4−(ジ−P−トリルアミノ)−4’
−〔4−(ジ−P−トリルアミノ)スチリル〕スチルベ
ン等のスチルベン化合物や、トリアゾール誘導体や、オ
キサジザゾール誘導体や、イミダゾール誘導体や、ポリ
アリールアルカン誘導体や、ピラゾリン誘導体や、ピラ
ゾロン誘導体や、フェニレンジアミン誘導体や、アニー
ルアミン誘導体や、アミノ置換カルコン誘導体や、オキ
サゾール誘導体や、スチリルアントラセン誘導体や、フ
ルオレノン誘導体や、ヒドラゾン誘導体や、シラザン誘
導体や、ポリシラン系アニリン系共重合体や、高分子オ
リゴマーや、スチリルアミン化合物や、芳香族ジメチリ
ディン系化合物や、ポリ3−メチルチオフェン等の有機
材料が用いられる。また、ポリカーボネート等の高分子
中に低分子の正孔輸送層用の有機材料を分散させた、高
分子分散系の正孔輸送層も用いられる。
【0039】また、電子輸送層としては、1,3−ビス
(4−tert−ブチルフェニル−1,3,4−オキサ
ジアゾリル)フェニレン(OXD−7)等のジョキサジ
アゾール誘導体、アントラキノジメタン誘導体、ジフェ
ニルキノン誘導体等が用いられる。
【0040】また、電子注入電極としては、Al、I
n、Mg、Ti等の金属や、Mg−Ag合金、Mg−I
n合金等のMg合金や、Al−Li合金、Al−Sr合
金、Al−Ba合金等のAl合金等が用いられる。
【0041】また、絶縁性化合物層としては、GeO、
SiO、SiO2、MoO3等の酸化物や、AlN、Si
34等の窒化物や、PET等の熱可塑性有機高分子等が
用いられるが、特にGeOが好ましい。
【0042】また、金属層としては、Ag、In、C
u、Al、Cr、Fe等の金属や、Ni−Fe、Fe−
Cr等の合金等が用いられる。特に、ダークスポットの
成長と発光輝度の経時的な低下をより効果的に防止でき
る材料としては、Ag又はInが好ましい。
【0043】以下に、本発明の実施の形態の具体例につ
いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の一実施の形態におけ
る有機エレクトロルミネセンス素子の要部断面図であ
る。
【0044】図1において、7は保護膜であり、基板
1、正孔注入電極2、有機薄膜層3、正孔輸送層4、発
光層5、電子注入電極6は従来例と同様のものであるの
で、同一の符号を付して説明を省略する。
【0045】本実施の形態における有機エレクトロルミ
ネセンス素子が、従来例と異なっているのは、基板上に
形成された膜厚が3μm〜30μmの保護膜7を備え、
この保護膜7によって、少なくとも有機薄膜層3と電子
注入電極6との外表面を封止して、有機薄膜層3や電子
注入電極6への水分や酸素の進入を完全に遮断している
ことである。
【0046】上記構成を有する本実施の形態における有
機エレクトロルミネセンス素子の動作は、従来例と同様
のものであるので説明は省略する。
【0047】以上のように本実施の形態によれば、膜厚
が3μm〜30μmの保護膜により電子注入電極や有機
薄膜層への水分や酸素の進入を完全に遮断することによ
って、発光層におけるダークスポットの成長を防止する
ことが可能になる。
【0048】尚、本実施の形態における保護膜は単層膜
でも、2層以上の積層膜でもよい。積層膜の場合には、
少なくとも最下層に絶縁性化合物層を有する2層以上の
積層膜とすることが好ましく、特に絶縁性化合物層と、
絶縁性化合物層上に形成した金属膜の2層構造とすれ
ば、保護膜の形成を容易にできるとともに、発光輝度の
経時的な低下を抑制することができる。
【0049】また、本実施の形態においては、基板上に
UV樹脂やエポキシ樹脂等の封着材を用いてガラス基板
上の保護膜、電子注入電極、有機薄膜層、正孔注入電極
が密閉されるようにガラスキャップを封着する構成でも
よく、ガラスキャップによって外的要因による保護膜、
電子注入電極、有機薄膜層、正孔注入電極の損傷を防止
することができる。
【0050】また、本実施の形態においては、有機薄膜
層が正孔輸送層と発光層からなる2層構造の場合につい
て説明したが、その構造については前述のように特にこ
れに限定されるものではない。
【0051】(実施の形態2)図2は、本発明の一実施
の形態における有機エレクトロルミネセンス素子の要部
断面図である。
【0052】図2において、8は保護膜、8aは最下
層、8bは上部層、9はガラスキャップ、10は封着材
であり、基板1、正孔注入電極2、有機薄膜層3、正孔
輸送層4、発光層5、電子注入電極6は従来例と同様の
ものであるので、同一の符号を付して説明を省略する。
【0053】本実施の形態における有機エレクトロルミ
ネセンス素子が、第1実施の形態と異なっているのは、
基板上に形成された保護膜8が絶縁性化合物からなる最
下層8aと、最下層8b上に形成された上部層8bと、
を備えた、少なくとも2層以上の積層膜で形成されてい
るとともに、基板1上に封着材10によって封着された
ガラスキャップ9を備えており、保護膜8とガラスキャ
ップ9によって、少なくとも有機薄膜層3と電子注入電
極6との外表面を封止して、有機薄膜層3や電子注入電
極6への水分や酸素の進入を完全に遮断していることで
ある。
【0054】上記構成を有する本実施の形態における有
機エレクトロルミネセンス素子の動作は、従来例と同様
のものであるので説明は省略する。
【0055】以上のように本実施の形態によれば、少な
くとも最下層に絶縁性化合物層を有する2層以上の積層
膜からなる保護膜とガラスキャップにより、電子注入電
極や有機薄膜層への水分や酸素の進入を完全に遮断する
ことによって、発光層におけるダークスポットの成長を
抑制することが可能になる。
【0056】また、ガラスキャップによって外的要因に
よる保護膜、電子注入電極、有機薄膜層、正孔注入電極
の損傷を防止することができる。
【0057】尚、本実施の形態においては、保護膜を絶
縁性化合物層と、絶縁性化合物層上に形成した金属膜の
2層構造とすれば、保護膜の形成を容易にできるととも
に、発光輝度の経時的な低下をより効果的に防止するこ
とができる。
【0058】また、本実施の形態においては、基板上に
ガラスキャップを封着した構成について説明したが、ガ
ラスキャップのない構成でもよい。しかしながら、外的
要因による保護膜、電子注入電極、有機薄膜層、正孔注
入電極の損傷を防止するとともに、ダークスポットの成
長をより効果的に抑制できることから、基板上にガラス
キャップを封着する構成とすることが好ましい。
【0059】さらに、本実施の形態においては、有機薄
膜層が正孔輸送層と発光層からなる2層構造の場合につ
いて説明したが、その構造については前述のように特に
これに限定されるものではない。
【0060】
【実施例】
(実施例1)スパッタリング法により、ガラス基板上に
膜厚160nmのITO膜を形成した後、ITO膜上に
レジスト材(東京応化社製、OFPR−800)をスピ
ンコート法により塗布して厚さ10μmのレジスト膜を
形成し、マスク、露光、現像してレジスト膜を所定の形
状にパターニングした。次に、このガラス基板を60℃
で50%の塩酸中に浸漬して、レジスト膜が形成されて
いない部分のITO膜をエッチングした後、レジスト膜
も除去し、所定のパターンのITO膜からなる正孔注入
電極が形成されたガラス基板を得た。
【0061】次に、このガラス基板を、洗剤(フルウチ
化学社製、セミコクリーン)による5分間の超音波洗
浄、純水による10分間の超音波洗浄、アンモニア水1
(体積比)に対して過酸化水素水1と水5を混合した溶
液による5分間の超音波洗浄、70℃の純水による5分
間の超音波洗浄の順に洗浄処理した後、窒素ブロアーで
ガラス基板に付着した水分を除去し、さらに250℃に
加熱して乾燥した。
【0062】乾燥したガラス基板の正孔注入電極側の表
面に、2×10-6Torr以下の真空度まで減圧した抵
抗加熱蒸着装置内にて、正孔輸送層としてTPDを約5
0nmの膜厚で形成した。
【0063】次に、同様に抵抗加熱蒸着装置内にて、正
孔輸送層上に発光層としてAlq3を約75nmの膜厚
で形成した。尚、TPDとAlq3の蒸着速度は、共に
0.2nm/sであった。
【0064】次に、同様に抵抗加熱蒸着装置内にて、発
光層上に10at%のLiを含むAl−Li合金を蒸着
源として、電子注入電極を200nmの膜厚で成膜し
た。
【0065】以上の方法により、正孔注入電極、正孔輸
送層、発光層、電子注入電極が積層されたガラス基板を
複数作製し、これらのガラス基板上に少なくとも正孔輸
送層と発光層からなる有機薄膜層と電子注入電極が封止
されるように、イオンビームスパッタ法によりGeO膜
からなる保護膜を種々の膜厚で形成した第1実施の形態
と同様な有機エレクトロルミネセンス素子を得た。
【0066】これらの有機エレクトロルミネセンス素子
におけるダークスポットの経時変化を検討するため、各
々を40℃、湿度90%の恒温恒湿槽内で500時間放
置する放置試験を実施し、放置試験の前後において成長
した単位面積当たりのダークスポットの数を顕微鏡観察
により決定した。その結果を図3を用いて説明する。
【0067】図3は保護膜の膜厚と成長したダークスポ
ットの数との関係図である。この図に示したように、保
護膜の膜厚が厚くなるに伴って成長したダークスポット
の数は減少し、膜厚が3μm以上になると成長したダー
クスポットは全く認められなくなることが明らかとなっ
た。
【0068】既に説明したように、ダークスポットは基
板上に存在する数μm程度のダストが主要因であると考
えられる。したがって、本実施例はこのようなダストを
完全に覆い隠すことができる程度の十分な膜厚を有する
保護膜を形成すれば、ダークスポットの成長を完全に防
止することができることを実証するものであり、その膜
厚としては3μm以上が必要であると言える。
【0069】一方、保護膜の膜厚については厚くなりす
ぎると内部応力により亀裂が発生したり、剥離したりす
る傾向を生じることから、保護膜の膜厚は3μm〜30
μmとする必要がある。
【0070】また、有機エレクトロルミネセンス素子は
極薄型化が容易であるため、例えばPETフイルムを基
板として用いればフレキシビリティを持った発光ディバ
イスを作製することができるが、従来のようにガラスキ
ャップを基板上に封着する場合には、このようなフレキ
シビリティは損なわれることになる。
【0071】本実施例の結果はこのようなガラスキャッ
プ等の封着がなくても、保護膜だけでダークスポットの
成長を完全に抑えられることを示すものであることか
ら、フレキシビリティのある有機エレクトロルミネセン
ス素子の作製を可能にするという面からも優れた効果を
発揮するものである。
【0072】尚、保護膜となるGeO膜等の酸化物の形
成は、本実施例のようにイオンビームスパッタ法を用い
ることが好ましいが、成膜方法については特にこれに限
定するものではなく、抵抗加熱蒸着法等の他の成膜方法
で形成してもよい。
【0073】また、電子注入電極の成膜方法についても
特に限定するものではなく、本実施例で示した抵抗加熱
蒸着法以外にも、イオンビームスパッタ法、マグネトロ
ンスパッタ法、電子ビーム蒸着法等でもよいが、成膜中
に有機材料の耐熱性を超えるまで温度が上昇しないよう
に成膜する必要がある。
【0074】(実施例2、実施例3)第1実施例と同様
に、ITO膜からなる正孔注入電極と、TPDからなる
正孔輸送層と、Alq3からなる発光層と、Al−Li
合金からなる電子注入電極が積層されたガラス基板を2
つ作製した。
【0075】この内の1つには、ガラス基板上に少なく
とも正孔輸送層と発光層からなる有機薄膜層と電子注入
電極が封止されるように、イオンビームスパッタ法によ
りGeO膜からなる保護膜を3μmの膜厚で形成し、こ
れを実施例2とした。
【0076】また、他の1つには、ガラス基板上に少な
くとも正孔輸送層と発光層からなる有機薄膜層と電子注
入電極が封止されるように、抵抗加熱蒸着法によりGe
O膜を1μmの膜厚で形成した後、このGeO膜上に抵
抗加熱蒸着法によりAg膜を2μmの膜厚で形成し、こ
れを実施例3とした。
【0077】尚、実施例3では抵抗加熱蒸着方によりG
eO膜を形成したが、これは同一蒸着装置内で連続して
GeOとAgを成膜できることにより、これらを成膜す
る間での保護膜中へのダストの進入や付着を防止できる
ためである。また、GeO膜の成膜方法については、一
般的に抵抗加熱蒸着法よりもイオンビームスパッタ法の
方が膜内の内部応力を低減できる。
【0078】以上の方法により得られた2種類の有機エ
レクトロルミネセンス素子について、正孔注入電極と電
子注入電極の間に15mA/cm2の定電流を印加し
て、連続発光試験を行い、発光時間に対する発光輝度の
変化を検討した。その結果を図4を用いて説明する。
【0079】図4は連続発光試験における発光時間と相
対輝度との関係図である。尚、図4において相対輝度と
は、連続発光試験の開始時における発光輝度を1とし
て、各発光時間における発光輝度を相対値として示した
ものである。この図に示したように、保護膜が3μm以
上である場合にも、保護膜をGeO膜単体で形成した第
2実施例に比べて、保護膜をGeO膜とAg膜の2層構
造とした第3実施例の方が、発光輝度の経時的な低下が
小さいことが明らかとなった。
【0080】このような特性の違いを生じる理由は明確
ではないが、その一因としてGeO膜とAg膜の熱伝導
性が関係しているものと推測される。すなわち、酸化物
や窒化物からなる膜は、一般的に金属膜と比べて内部応
力が大きく、熱伝導性に劣る。したがって、第2実施例
に比べて第3実施例の方が保護膜の熱伝導性が良く、発
光によって生じる熱が、保護膜を介して外部に放熱され
やすいと考えられる。有機エレクトロルミネセンス素子
においては、発光によって生じる熱の放熱性が悪いと有
機薄膜層の劣化を生じ易い。このような関係から、第3
実施例の方が発光輝度の経時的な低下が小さいのではな
いかと考えられる。
【0081】以上のような結果から、保護膜としては酸
化物や窒化物の単体よりも、酸化物や窒化物等からなる
絶縁性化合物層と金属膜との積層構造の方が、発光特性
が優れており、かつ酸化物や窒化物等に比べて金属の方
が成膜性が良いこと等からも、保護膜の膜厚を3μm〜
30μmとし、かつ保護膜を最下層に形成された絶縁性
化合物層と絶縁性化合物層上に形成された金属膜とする
ことによって、ダークスポットの成長を完全に抑制する
とともに、発光輝度の低下が小さい有機エレクトロルミ
ネセンス素子を実現することが可能になると言える。
【0082】(実施例4)第1実施例と同様に、ITO
膜からなる正孔注入電極と、TPDからなる正孔輸送層
と、Alq3からなる発光層と、Al−Li合金からな
る電子注入電極が積層されたガラス基板を作製した。
【0083】このガラス基板上に少なくとも正孔輸送層
と発光層からなる有機薄膜層と電子注入電極が封止され
るように、抵抗加熱蒸着装置内にて、電子注入電極上に
保護膜として、GeO膜を1μmの膜厚で形成した後、
連続してAg膜を14μmの膜厚で形成した。
【0084】こうして保護膜を形成したガラス基板上
に、サンドブラスト法により中央部に深さ0.3mmの
凹状部を形成した板厚1mmの白板ガラスからなるガラ
スキャップを、UV樹脂(協立化学産業社製、ワードロ
ックNO.856)を封着材として1ジュールの紫外線
を照射することにより硬化させて封着し、図2に示した
ような有機エレクトロルミネセンス素子を作製した。
【0085】この有機エレクトロルミネセンス素子を、
第1実施例における放置試験の放置条件に比べて極めて
厳しい85℃、湿度85%の条件の恒温恒湿槽内に放置
し、放置時間に伴うダークスポットの形状の変化を検討
した。尚、ダークスポットの形状の経時変化は、所定の
時間毎に有機エレクトロルミネセンス素子を恒温恒湿槽
から取り出し、第2実施例及び第3実施例と同様な方法
で発光させた状態で、顕微鏡観察により各ダークスポッ
トの直径を計測し、平均値を求めた。その結果につい
て、図5を用いて説明する。
【0086】図5は、第4実施例の有機エレクトロルミ
ネセンス素子の放置試験における放置時間とダークスポ
ットの平均直径との関係図である。この図に示したよう
に、85℃、湿度85%という有機エレクトロルミネセ
ンス素子にとって極めて厳しい環境下であっても、ダー
クスポットの成長はほとんど認められないことが明らか
となった。
【0087】以上のように、本実施例における有機エレ
クトロルミネセンス素子によれば、実用的にも極めて長
期間にわたってダークスポットの成長を完全に防止でき
ることが実証された。
【0088】(実施例5、比較例1)第1実施例と同様
に、ITO膜からなる正孔注入電極と、TPDからなる
正孔輸送層と、Alq3からなる発光層と、Al−Li
合金からなる電子注入電極が積層されたガラス基板を作
製した。
【0089】さらに、第1実施例と同様に抵抗加熱蒸着
装置内にて、少なくとも正孔輸送層と発光層からなる有
機薄膜層と電子注入電極が封止されるように、膜厚0.
5μmのGeO膜と膜厚0.5μmのAg膜を共に0.
2nm/sの蒸着速度で順次形成した。以上のようにし
て作製した有機エレクトロルミネセンス素子を第5実施
例とした。
【0090】また、比較のため保護膜を膜厚1μmのG
eO膜単体で形成したことを除いて、第5実施例と同様
に作製した有機エレクトロルミネセンス素子を作製し、
これを第1比較例とした。
【0091】第5実施例及び第1比較例の有機エレクト
ロルミネセンス素子をともに40℃、湿度90%の恒温
恒湿槽内に放置し、放置時間に伴うダークスポットの形
状の変化を検討した。尚、ダークスポットの形状の経時
変化は、第4実施例と同様な方法により、所定の放置時
間が経過した後のダークスポットの平均直径として求め
た。その結果を図6を用いて説明する。
【0092】図6は、第5実施例と第1比較例の有機エ
レクトロルミネセンス素子の放置試験における放置時間
とダークスポットの平均直径との関係図である。この図
に示したように、第1比較例に対して第5実施例の有機
エレクトロルミネセンス素子では、放置試験の初期から
ダークスポットの成長が抑制されていることが明らかと
なった。特に、100時間までの結果を比較すると、第
5実施例におけるダークスポットの成長は、第1比較例
に比べて極めて効果的に抑制されていることが判明し
た。
【0093】以上のように、従来の酸化物のみから形成
された保護膜を用いる場合に比べて、本実施例のよう
に、最下層に形成された酸化物等の絶縁性化合物層と、
絶縁性化合物層上に形成された金属膜からなる積層構造
の保護膜を用いることによって、ダークスポットの成長
を抑制できることが実証された。
【0094】(実施例6、比較例2)第5実施例及び第
1比較例と同様な有機エレクトロルミネセンス素子を作
製し、これらの各々のガラス基板上に、サンドブラスト
法により中心部に深さ0.3mmの凹状部を形成した板
厚1mmの白板ガラスからなるガラスキャップを、エポ
キシ樹脂(住友ベークライト社製、ECR−7125、
ECH−7125、混合比10:6)を封着材として5
0℃で12時間放置することにより硬化させることで封
着し、ガラスキャップを備えた2種類の図2に示したよ
うな有機エレクトロルミネセンス素子を作製した。
【0095】この内、第5実施例の有機エレクトロルミ
ネセンス素子にガラスキャップを封着したものを第6実
施例とし、第1比較例の有機エレクトロルミネセンス素
子にガラスキャップを封着したものを第2比較例とし
た。
【0096】第6実施例及び第2比較例の有機エレクト
ロルミネセンス素子をともに40℃、湿度90%の恒温
恒湿槽内に放置し、放置時間に伴うダークスポットの形
状の変化を検討した。尚、ダークスポットの形状の経時
変化は、第4実施例と同様な方法により、所定の放置時
間が経過した後のダークスポットの平均直径として求め
た。その結果を図7を用いて説明する。
【0097】図7は、第6実施例と第2比較例の有機エ
レクトロルミネセンス素子の放置試験における放置時間
とダークスポットの平均直径との関係図である。この図
に示したように、第2比較例に対して第6実施例の有機
エレクトロルミネセンス素子では、経時的なダークスポ
ットの成長が長時間の放置試験において抑制されている
ことが明らかとなった。特に、第6実施例については、
1000時間までのダークスポットの成長が、第1比較
例に比べて極めて効果的に抑制されていることが判明し
た。
【0098】(実施例7)本発明の有機エレクトロルミ
ネセンス素子を用いる表示装置の一例として、本発明の
有機エレクトロルミネセンス素子をバックライトとして
使用した液晶表示装置を作製した。以下にその製造方法
について説明する。
【0099】まず、52mm×15mm×1mmのガラ
ス基板上に、抵抗加熱蒸着法により、正孔注入電極とし
てITO膜を形成した後、このITO膜上に正孔輸送層
としてTPDを膜厚50nmで成膜した。
【0100】次に、TPD膜上に青色発光層となる亜鉛
のオキサゾール錯体を膜厚30nm、緑色発光層となる
Alq3を膜厚20nm、赤色発光層となる1.5mo
l%のフェノキサゾンをドープしたAlq3を膜厚20
nmで順次積層した。
【0101】次に、赤色発光層上にLi濃度10at%
のAl−Li合金を蒸着源として、膜厚200nmの電
子注入電極を成膜した後、同じ蒸着装置内で連続して膜
厚0.5μmのGeO膜と、膜厚4.5μmのAg膜か
らなる保護膜を形成した。
【0102】次に、保護膜を形成したガラス基板上に、
サンドブラスト法により中心部に深さ0.3mmの凹状
部を形成した板厚1mmの白板ガラスからなるガラスキ
ャップを、UV樹脂(協立化学産業社製、ワードロック
NO.856)を封着材として1ジュールの紫外線を照
射することにより硬化させることで封着し、図2に示し
たような有機エレクトロルミネセンス素子を作製した。
【0103】次に、この有機エレクトロルミネセンス素
子を用いて作製した液晶表示装置の構成について図8を
用いて説明する。
【0104】図8は第7実施例における液晶表示装置の
要部断面図である。図8において、11は有機エレクト
ロルミネセンス素子、12は液晶表示パネル、13はシ
ャーシ、14は外周部フレーム、15はドライバであ
る。
【0105】図8に示したように、本実施例における液
晶表示装置では、シャーシ13に配設された液晶表示パ
ネル12の背面部にバックライトとして有機エレクトロ
ルミネセンス素子11を配置し、ドライバ15により液
晶表示パネル12と有機エレクトロルミネセンス素子1
1を駆動する構成を有している。
【0106】本実施例のように、本発明の有機エレクト
ロルミネセンス素子を液晶表示装置のバックライトとし
て用いれば、有機エレクトロルミネセンス素子における
ダークスポットの成長がなく、発光輝度の低下が抑制さ
れることにより、長期間の作動において優れた発光特性
を示すバックライトを提供することができる。
【0107】尚、本実施例では、液晶表示装置のバック
ライトとして有機エレクトロルミネセンス素子を白色発
光させるために、発光層を青色発光層、緑色発光層、赤
色発光層からなる積層構造としたが、青色、緑色、赤色
の色素を混合した単層型の発光層としてもよい。
【0108】また、各色を発光させるための有機材料に
ついても特に本実施例に記載のものに限定されるもので
はなく、例えば青色発光用の材料としてオキサジアゾー
ル誘導体やテトラフェニルシクロペンタジエン等を、ま
た赤色発光用の材料としてDCMをドープしたAlq3
等を用いてもよい。
【0109】また、本発明の有機エレクトロルミネセン
ス素子を表示装置のバックライトとして使用する場合に
おいて、例えば時計、電卓、電話等のように携帯用機器
の表示部におけるバックライトに用いる場合には、必ず
しも白色光を必要とするわけではないことから、発光層
が青色、緑色、赤色等の単色発光する材料から形成され
ていてもよい。
【0110】(実施例8)本発明の有機エレクトロルミ
ネセンス素子を用いる表示装置の一例として、本発明の
有機エレクトロルミネセンス素子からなる表示パネルを
作製した。
【0111】以下に、本実施例における表示パネルの製
造方法について説明する。まず、スパッタリング法によ
りガラス基板上に膜厚160nmのITO膜を形成した
後、ITO膜上にレジスト材(東京応化社製、OFPR
−800)をスピンコート法により塗布して厚さ10μ
mのレジスト膜を形成し、マスク、露光、現像してレジ
スト膜を幅300μm、ピッチ400μmの線状にパタ
ーニングした。
【0112】次に、このガラス基板を60℃で50%の
塩酸中に浸漬して、レジスト膜が形成されていない部分
のITO膜をエッチングした後、レジスト膜も除去し、
正孔注入電極として、幅300μm、ピッチ400μm
の線状にパターニングされたITO電極が形成されたガ
ラス基板を得た。
【0113】次に、このガラス基板を、洗剤(フルウチ
化学社製、セミコクリーン)による5分間の超音波洗
浄、純水による10分間の超音波洗浄、アンモニア水1
(体積比)に対して過酸化水素水1と水5を混合した溶
液による5分間の超音波洗浄、70℃の純水による5分
間の超音波洗浄の順に洗浄処理した後、窒素ブロアーで
ガラス基板に付着した水分を除去し、さらに250℃に
加熱して乾燥した。
【0114】乾燥したガラス基板のITO電極側の表面
に、2×10-6Torr以下の真空度まで減圧した抵抗
加熱蒸着装置内にて、正孔輸送層としてTPD膜を約5
0nmの膜厚で形成した。
【0115】次に、同様に抵抗加熱蒸着装置内にて、T
PD膜上に発光層としてAlq3膜を約75nmの膜厚
で形成した。尚、TPD膜とAlq3膜の蒸着速度は、
共に0.2nm/sであった。
【0116】次に、同様に抵抗加熱蒸着装置内にて、A
lq3膜上に10at%のLiを含むAl−Li合金を
蒸着源として、ITO電極と直交するように、電子注入
電極であるAl−Li合金電極を幅300μm、ピッチ
400μm、膜厚200nmで形成した。
【0117】次に、同様に抵抗加熱蒸着装置内にて、A
l−Li合金電極上にイオンビームスパッタ法により膜
厚1μmのGeO膜と膜厚10μmのAg膜を順次積層
して、保護膜とした。
【0118】さらに、これらの保護膜を形成したガラス
基板上に、サンドブラスト法により中心部に深さ0.3
mmの凹状部を形成した板厚1mmの白板ガラスからな
るガラスキャップを、UV樹脂(協立化学産業社製、ワ
ードロックNO.856)を封着材として1ジュールの
紫外線を照射することにより硬化させることで封着して
表示パネルを作製した。
【0119】以上の方法により得られた表示パネルのI
TO電極をプラス側、Al−Li合金電極をマイナス側
として直流電圧又は直流電流を印加すれば、ドットマト
リックス型の表示デバイスとして使用することができ
る。
【0120】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電子注入
電極や有機薄膜層への水分や酸素の進入を完全に遮断
し、発光層におけるダークスポットの成長を防止し、発
光輝度の経時的な低下を抑制することができることか
ら、有機エレクトロルミネセンス素子の耐久性及び信頼
性を著しく向上させることができるという優れた効果が
得られる。
【0121】また、保護膜に絶縁性化合物層と金属層を
用いることで保護膜の形成が簡便になり、成膜性が向上
するとともに、絶縁性化合物層単体の場合に比べて発光
輝度の経時的な低下をより効果的に抑制することができ
ることから、耐久性及び信頼性に優れ、かつ量産性の高
い有機エレクトロルミネセンス素子を提供することが可
能になるという優れた効果が得られる。
【0122】また、ガラスキャップにより外的要因によ
る保護膜、電子注入電極、有機薄膜層、正孔注入電極の
損傷を防止することができることから、取り扱いや保
管、搬送における作業性に優れた有機エレクトロルミネ
センス素子を提供することができるという優れた効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における有機エレクトロ
ルミネセンス素子の要部断面図
【図2】本発明の一実施の形態における有機エレクトロ
ルミネセンス素子の要部断面図
【図3】保護膜の膜厚と成長したダークスポットの数と
の関係図
【図4】連続発光試験における発光時間と相対輝度との
関係図
【図5】第4実施例の有機エレクトロルミネセンス素子
の放置試験における放置時間とダークスポットの平均直
径との関係図
【図6】第5実施例と第1比較例の有機エレクトロルミ
ネセンス素子の放置試験における放置時間とダークスポ
ットの平均直径との関係図
【図7】第6実施例と第2比較例の有機エレクトロルミ
ネセンス素子の放置試験における放置時間とダークスポ
ットの平均直径との関係図
【図8】第7実施例における液晶表示装置の要部断面図
【図9】従来の有機エレクトロルミネセンス素子の要部
断面図
【符号の説明】
1 基板 2 正孔注入電極 3 有機薄膜層 4 正孔輸送層 5 発光層 6 電子注入電極 7、8、16 保護膜 8a 最下層 8b 上部層 9 ガラスキャップ 10 封着材 11 有機エレクトロルミネセンス素子 12 液晶表示パネル 13 シャーシ 14 外周部フレーム 15 ドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 隆弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、前記基板上に積層された正孔注入
    電極と有機薄膜層と電子注入電極と、を備えた積層構造
    体であって、前記積層構造体の外表面に形成された保護
    膜を有し、前記保護膜の膜厚が3μm〜30μmである
    ことを特徴とする有機エレクトロルミネセンス素子。
  2. 【請求項2】前記保護膜が少なくとも最下層に絶縁性化
    合物層を有する2層以上の積層膜であることを特徴とす
    る請求項1に記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
  3. 【請求項3】基板と、前記基板上に積層された正孔注入
    電極と有機薄膜層と電子注入電極と、を備えた積層構造
    体であって、前記積層構造体の外表面に形成された保護
    膜を有し、前記保護膜が少なくとも最下層に絶縁性化合
    物層を有する2層以上の積層膜であることを特徴とする
    有機エレクトロルミネセンス素子。
  4. 【請求項4】前記保護膜が前記絶縁性化合物層と、前記
    絶縁性化合物層上に形成された金属層と、を備えている
    ことを特徴とする請求項1乃至3の内のいずれか1に記
    載の有機エレクトロルミネセンス素子。
  5. 【請求項5】前記基板上にガラスキャップが封着されて
    いることを特徴とする請求項1乃至4の内のいずれか1
    に記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
JP8194277A 1995-12-28 1996-07-24 有機エレクトロルミネセンス素子 Pending JPH1041067A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8194277A JPH1041067A (ja) 1996-07-24 1996-07-24 有機エレクトロルミネセンス素子
US08/773,732 US6195142B1 (en) 1995-12-28 1996-12-24 Organic electroluminescence element, its manufacturing method, and display device using organic electroluminescence element

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8194277A JPH1041067A (ja) 1996-07-24 1996-07-24 有機エレクトロルミネセンス素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1041067A true JPH1041067A (ja) 1998-02-13

Family

ID=16321944

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8194277A Pending JPH1041067A (ja) 1995-12-28 1996-07-24 有機エレクトロルミネセンス素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1041067A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000133439A (ja) * 1998-10-22 2000-05-12 Minolta Co Ltd 有機電界発光素子の製造方法及び有機電界発光素子
JP2001076873A (ja) * 1999-06-28 2001-03-23 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 電気光学装置の作製方法
US6259204B1 (en) 1997-10-16 2001-07-10 Tdk Corporation Organic electroluminescent device
JP2003017244A (ja) * 2001-07-05 2003-01-17 Sony Corp 有機電界発光素子およびその製造方法
JP2003059646A (ja) * 2001-08-10 2003-02-28 Ulvac Japan Ltd 有機薄膜表示装置
US6882104B2 (en) 2001-11-28 2005-04-19 Hitachi, Ltd. Electroluminescent device with resin protective film
JP2007066580A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Toyota Industries Corp 有機エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法
JP2007294417A (ja) * 2006-03-27 2007-11-08 Canon Inc 有機発光装置
JP2009076480A (ja) * 2001-02-01 2009-04-09 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 表示装置の作製方法
JP2012209209A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Toppan Printing Co Ltd 有機エレクトロルミネッセンスパネルの製造方法
JP2015108836A (ja) * 2008-01-30 2015-06-11 オスラム オーエルイーディー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングOSRAM OLED GmbH カプセル封入ユニットを有する装置
US9123854B2 (en) 1999-06-04 2015-09-01 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Electro-optical device and electronic device
JP2017028309A (ja) * 1998-09-14 2017-02-02 ザ、トラスティーズ オブ プリンストン ユニバーシティ 高効率の電界発光デバイスのための構造
CN110854300A (zh) * 2019-11-27 2020-02-28 京东方科技集团股份有限公司 显示装置、显示面板及其制造方法

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6259204B1 (en) 1997-10-16 2001-07-10 Tdk Corporation Organic electroluminescent device
JP2017028309A (ja) * 1998-09-14 2017-02-02 ザ、トラスティーズ オブ プリンストン ユニバーシティ 高効率の電界発光デバイスのための構造
JP2000133439A (ja) * 1998-10-22 2000-05-12 Minolta Co Ltd 有機電界発光素子の製造方法及び有機電界発光素子
US9368680B2 (en) 1999-06-04 2016-06-14 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Electro-optical device and electronic device
EP1562231B1 (en) * 1999-06-04 2016-05-11 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Electro-optical device and electronic device
US9123854B2 (en) 1999-06-04 2015-09-01 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Electro-optical device and electronic device
JP2001076873A (ja) * 1999-06-28 2001-03-23 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 電気光学装置の作製方法
JP2009076480A (ja) * 2001-02-01 2009-04-09 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 表示装置の作製方法
JP2003017244A (ja) * 2001-07-05 2003-01-17 Sony Corp 有機電界発光素子およびその製造方法
JP2003059646A (ja) * 2001-08-10 2003-02-28 Ulvac Japan Ltd 有機薄膜表示装置
US6882104B2 (en) 2001-11-28 2005-04-19 Hitachi, Ltd. Electroluminescent device with resin protective film
JP4706394B2 (ja) * 2005-08-29 2011-06-22 株式会社豊田自動織機 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法
JP2007066580A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Toyota Industries Corp 有機エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法
JP2007294417A (ja) * 2006-03-27 2007-11-08 Canon Inc 有機発光装置
JP2015108836A (ja) * 2008-01-30 2015-06-11 オスラム オーエルイーディー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングOSRAM OLED GmbH カプセル封入ユニットを有する装置
JP2012209209A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Toppan Printing Co Ltd 有機エレクトロルミネッセンスパネルの製造方法
CN110854300A (zh) * 2019-11-27 2020-02-28 京东方科技集团股份有限公司 显示装置、显示面板及其制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4040240B2 (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法
US6660409B1 (en) Electronic device and process for producing the same
JP3170542B2 (ja) 有機el素子
US7455564B2 (en) Display device and method for manufacturing the same
JP4544937B2 (ja) 有機機能素子、有機el素子、有機半導体素子、有機tft素子およびそれらの製造方法
JP3963712B2 (ja) 有機el素子構造体
JPH10125463A (ja) 有機エレクトロルミネセンス素子、液晶照明装置、表示デバイス装置、および、有機エレクトロルミネセンス素子の製造方法
JP4116764B2 (ja) 有機電界発光素子の作製方法
JP2004079291A (ja) 有機電界発光素子
JPH1041067A (ja) 有機エレクトロルミネセンス素子
JP2003203771A (ja) 有機発光素子、表示装置及び照明装置
US7939999B2 (en) Electroluminescence device and functional device
US6791260B2 (en) Organic electroluminescent element, panel and apparatus using the same
JPH05101884A (ja) 有機エレクトロルミネツセンス素子の封止方法及びパターン化方法
JP2004047381A (ja) フレキシブル有機エレクトロ・ルミネッセンス素子、その製造方法及び情報表示装置及び照明装置
JP2008041692A (ja) 有機エレクトロルミネッセント素子およびその製造方法
JP3847496B2 (ja) 電子デバイス及びその製造方法
JP2000058256A (ja) 有機発光素子
JPH1055888A (ja) 多色発光装置およびその製造方法
JPH10335061A (ja) 有機el素子の製造方法及びその製造装置
JP3497283B2 (ja) 有機薄膜el素子
JP2001313164A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子、それを用いた表示装置及び携帯端末
JPH11224771A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子
JPH11251068A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子
JP2000100561A (ja) 有機エレクトロルミネセンス素子