JP2003059646A - 有機薄膜表示装置 - Google Patents

有機薄膜表示装置

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JP2003059646A JP2001243372A JP2001243372A JP2003059646A JP 2003059646 A JP2003059646 A JP 2003059646A JP 2001243372 A JP2001243372 A JP 2001243372A JP 2001243372 A JP2001243372 A JP 2001243372A JP 2003059646 A JP2003059646 A JP 2003059646A
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傑煕 李
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Masahiro Ito
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Takashi Komatsu
孝 小松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】長寿命であり、柔軟性を有する有機薄膜表示装
置を提供する。 【解決手段】基板11上に形成されたアノード電極膜1
2と、その表面の発光性有機薄膜15aと、その表面の
カソード電極膜16aとを、樹脂封止膜21と金属封止
膜22とで封止する。樹脂封止膜21の膜厚は、陰極隔
壁14上の無効電極膜16bが埋没する程度の厚みにす
る。発光性有機薄膜15aは、基板11と絶縁体19と
金属封止膜22とで外気から遮断されているため長寿命
である。また、硬い金属製の封止缶を用いなくても済む
ため、柔軟性を有する有機薄膜表示装置2が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機EL素子を封
止する技術分野にかかり、特に、封止缶を用いずに封止
する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】有機EL素子を封止し、有機薄膜表示装
置を構成させるために、従来より、金属製の封止缶、ま
たはガラス製の蓋が用いられている。
【0003】図13の符号102は、従来技術の有機薄
膜表示装置であり、有機EL素子105が、封止缶10
6によって封止されている。
【0004】この有機EL素子105は、ガラス基板1
11と、ガラス基板111上に形成されたアノード電極
膜112と、アノード電極膜112上に配置された発光
性有機薄膜115aと、該発光性有機薄膜115a上に
配置されたカソード電極膜116aとを有している。
【0005】アノード電極膜112は、ITO(インジ
ウム・錫酸化物)の薄膜によて構成されており、そのI
TO膜薄をパターニングすることによって互いに絶縁さ
れた複数本数の直線状の配線に成形されている。各アノ
ード電極膜112は、互いに平行に所定間隔で配置され
る。
【0006】また、発光性有機薄膜115aとカソード
電極膜116aとは、それぞれ有機EL薄膜と金属薄膜
とで構成されており、絶縁物113上に形成されたリブ
114よって、それぞれ複数本数の直線状の配線に分離
されている。アノード電極膜112と、発光性有機薄膜
115a及びカソード電極膜116aとは、互いに垂直
な方向に延設されている。
【0007】符号115b、116bは、それぞれリブ
114上に成膜された部分の有機EL薄膜と金属薄膜で
あり、リブ114の段差により、発光性有機薄膜115
a同士の間、及びカソード電極膜116a同士の間を分
離させている部分であるが、有機EL素子105の動作
には寄与しない。
【0008】上記のような有機EL素子105は、一般
には矩形形状であり、その四辺の縁近くの部分には、光
硬化性接着剤125が配置されている。この光硬化性接
着剤125はリング状になており、容器状の封止缶10
6の縁部分が光硬化性接着剤125に押しつけられ、そ
の状態で光硬化性接着剤125n紫外線が照射され、封
止缶106が有機EL素子105に固定されることで、
有機薄膜表示装置102が構成されている。
【0009】光硬化性接着剤125には多数種類の樹脂
が存在するが、エポキシ系樹脂を用いた場合には、硬化
に用いる紫外線の波長は350nmであり、照射時間は
40秒から70秒程度である。
【0010】封止缶106によって構成される容器の内
側表面には予め乾燥剤128が貼付されている。封止缶
106を有機EL素子105に貼付した状態では、封止
缶106と有機EL素子105との間には空間127が
形成されており、乾燥剤128は、この空間127内に
位置し、有機EL素子105から空間127内放出され
る水分を吸収するようになっている。乾燥剤126とし
ては主として酸化バリウムが用いられている。
【0011】従来技術による有機薄膜表示装置102は
上記のように構成されているが、以下に示すような問題
点を有している。
【0012】第一に、封止は樹脂から成る光硬化性接着
剤125によって行われるため、大気中に存在する水蒸
気が光硬化性接着剤125を透過し(透湿)、封止缶10
6内に侵入しやすい。封止缶106内に一旦水蒸気が侵
入すると、発光性有機薄膜115aが酸化されたり分解
されたりしてしまい、有機薄膜表示装置102の寿命が
短くなる。
【0013】光硬化性接着剤125を厚く塗り固め、透
湿を防止しようとしても、水蒸気に対する樹脂のバリア
性は極めて低いため、透湿の問題は解決できない。
【0014】また、上記封止缶106内には予め乾燥剤
126が配置されており、水蒸気を吸収するようになっ
ているが、乾燥剤126の効果は短期間で消失してしま
う。
【0015】第二の問題としては、現在の封止が水蒸気
からの封止だけにカ点が置かれている点にある。有機物
の酸化や分解を助長するものは水蒸気だけではなく、酸
素O 2も水蒸気と同様に、発光性有機薄膜115aの酸
化や分解を助長してしまう。
【0016】しかしながら、酸素は光硬化性樹脂を透過
してしまうため、現状の封止方法では、封止缶106内
への酸素の侵入を防止できない。従って、現状では酸素
については十分な対策がとられていない。
【0017】第三の問題は、封止缶106が金属製また
はガラス製であり、これらは柔軟性がなく、硬いという
点である。有機EL薄膜を用いた表示装置の利点の一つ
には、有機EL素子105が柔軟性を有しているという
ことがあるが、封止缶106が柔軟性を有さないと、有
機薄膜表示装置102の柔軟性も失われてしまう。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の不都合を解決するために創作されたものであり、その
目的は、長寿命で柔軟性を有する有機薄膜表示装置を提
供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、基板と、前記基板の一面側
に配置され、互いに平行に延設された複数本数のアノー
ド電極膜と、前記基板の一面側に配置され、前記アノー
ド電極膜とは直交する方向に延設された複数本数のカソ
ード電極膜と、前記アノード電極膜と前記カソード電極
膜との間に配置された発光性有機薄膜とを有し、前記カ
ソード電極膜と前記アノード電極膜との間に電圧を印加
すると前記発光性有機薄膜が発光するように構成された
有機EL素子を有する有機薄膜表示装置であって、前記
基板の一面側には樹脂封止膜が配置され、前記有機EL
装置は、前記アノード電極膜と前記カソード電極膜とが
外部回路に接続可能な状態で、樹脂封止膜によって封止
されたことを特徴とする有機薄膜表示装置である。請求
項2記載の発明は、前記樹脂封止膜上には金属薄膜から
成る金属封止膜が配置された請求項1記載の有機薄膜表
示装置である。請求項3記載の発明は、前記金属封止膜
は、前記アノード電極膜と前記カソード電極膜から電気
的に絶縁された請求項2記載の有機薄膜表示装置であ
る。請求項4記載の発明は、前記樹脂封止膜の表面は、
前記金属封止膜によって覆われた請求項2又は請求項3
のいずれか1項記載の表示装置である。請求項5記載の
発明は、前記金属薄膜上には、絶縁性薄膜が配置された
請求項2乃至請求項4のいずれか1項記載の有機薄膜表
示装置である。請求項6記載の発明は、前記樹脂封止膜
内には、乾燥剤が分散された請求項1乃至請求項5のい
ずれか1項記載の有機薄膜表示装置である。
【0020】本発明の有機薄膜表示装置は上記のように
構成されており、アノード電極膜とカソード電極膜のう
ちから、1本ずつ、又は1本と複数本数のアノード電極
膜とカソード電極膜を選択し、その間に電圧を印加する
と、選択されたアノード電極膜とカソード電極膜の間に
位置する発光性有機薄膜が発光するようになっている。
【0021】この場合に、基板とアノード電極とが透明
性を有し、基板上に、アノード電極膜と発光性有機薄膜
とカソード電極とをこの順番で配置されていれば、発光
性有機薄膜から放射された光はアノード電極膜と基板と
を透過し、有機薄膜表示装置の外部に放射される。
【0022】本発明の基板は、ガラス基板や透明な樹脂
基板が用いられる。また、金属封止膜や絶縁性薄膜は膜
厚が薄いので柔軟性を有しているため、基板の厚みが薄
く、柔軟性を有していれば、有機薄膜表示装置全体も柔
軟性を有している。
【0023】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の有機薄膜
表示装置、及びその有機薄膜表示装置の製造工程を説明
する。
【0024】図8を参照し、符号11は、長方形形状の
透明なガラス基板から成る基板を示している。この基板
11は、厚み0.1mm〜1.0mm程度であり、柔軟
性を有している。
【0025】この基板11の表面には、直線状のアノー
ド電極膜12が複数本互いに平行に配置されている。こ
のアノード電極膜12は、膜厚150nmのITO薄膜
で構成されている。
【0026】次に、図9に示すように、このアノード電
極膜12及び基板11上に、互いに平行な直線状の絶縁
膜13を複数本数形成する。この絶縁膜13は、膜厚1
μmのポリイミド薄膜で構成されており、アノード電極
膜12と垂直な方向に延設されている。
【0027】この状態では、絶縁膜13の間には、アノ
ード電極膜12の表面と基板11の表面とが交互に露出
されている。
【0028】次に、図10に示すように、各絶縁膜13
上に、膜厚3μmの陰極隔壁14を各絶縁膜13の延設
方向に沿った方向に1本ずつ形成する。
【0029】次いで、この状態の基板11を有機蒸着装
置内に搬入し、基板11の陰極隔壁14が形成された側
の表面に、膜厚100nm〜150nm程度の有機EL
薄膜を蒸着すると、図11に示すように、陰極隔壁14
の表面と、陰極隔壁14の間に露出している基板11及
びアノード電極膜12の表面に、有機EL薄膜が形成さ
れる。
【0030】符号15aは、基板11の表面とアノード
電極膜12の表面の有機EL薄膜によって構成される発
光性有機薄膜であり、符号15bは、陰極隔壁14表面
に形成された有機EL薄膜によって構成された無効有機
薄膜15bである。
【0031】陰極隔壁14の膜厚は有機EL薄膜の膜厚
よりも厚いため、陰極隔壁14によって大きな段差が形
成されており、発光性有機薄膜15aは、その段差によ
って無効有機薄膜15bから分離される。
【0032】陰極隔壁14の隙間は、アノード電極12
とは垂直方向に延びているから、発光性有機薄膜15a
は、アノード電極膜12とは垂直方向に延設されてお
り、アノード電極膜12の表面と接触している。
【0033】次に、この状態の基板11を蒸着装置内に
搬入し、発光性有機薄膜15a及び無効有機薄膜15b
表面に、膜厚150nm程度の金属薄膜を形成する。図
11の符号16aは、金属薄膜の、発光性有機薄膜15
a表面に形成された部分によって構成されるカソード電
極膜を示しており、符号16bは、無効有機薄膜15b
表面に形成された部分によって構成される無効電極膜を
示している。
【0034】同図符号5は、カソード電極膜16aが形
成された状態の有機EL素子を示している。
【0035】カソード電極膜16aと無効電極膜16b
とは、発光性有機薄膜15aと無効有機薄膜15bとが
陰極隔壁14の段差によって分離されているのと同様
に、陰極隔壁14が形成する段差によって分離されてい
る。
【0036】図1は、有機EL素子5のうち、アノード
電極膜12が位置する部分のアノード電極膜12の長手
方向に沿った断面図であり、基板11の四辺部分から所
定距離だけ内側には、絶縁体19が配置されている。こ
の絶縁体19はAl23で構成されており、平面形状が
リング状になっている。但し、絶縁体19の平面形状
は、後述する金属封止膜22とアノード電極膜12及び
カソード電極膜16aとの接触を防止できる構造であれ
ばよく、必ずしもリング状でなくてもよい。
【0037】図5は、アノード電極膜12とカソード電
極膜16aと絶縁体19の位置関係を説明するための平
面図であり、陰極隔壁14や無効電極膜16bは省略し
てある。
【0038】アノード電極膜12の両端部と、カソード
電極膜16aの両端部とは絶縁体19の外側にはみ出し
ており、絶縁体19の外側で外部回路と接続できるよう
になっている。
【0039】次に、エポキシ樹脂等の紫外線硬化樹脂
に、酸化カルシウム等の非導電性物質から成る乾燥剤を
分散させ、絶縁体19の内側にスプレーコーティング法
やスピンコート法によって塗布し、紫外線を照射して硬
化させ、図2に示すように、樹脂封止膜21を形成す
る。樹脂封止膜21の端部は、図6に示すように絶縁体
19の上に位置させ、樹脂封止膜21によって絶縁体1
9の内側の領域が覆われるようにする。
【0040】なお、ここで用いた紫外線硬化樹脂中に
は、酸化カルシウムが10wt%以上30wt%以下の
範囲で含有されている。用いた紫外線の波長は350n
mであり、照射時間は60秒間であった。
【0041】紫外線硬化樹脂が硬化する際には水分が放
出されるが、その水分は紫外線硬化剤中に分散された乾
燥剤によって吸収されるため、発光性有機薄膜15aが
分解されたり酸化されたりすることはない。
【0042】また、樹脂封止膜21の膜厚は、陰極隔壁
14上の無効電極膜16bが樹脂封止膜21内に埋没す
るか、無効電極膜16bの表面高さが樹脂封止膜21の
表面高さと同じ程度になる厚みにしておき、発光性有機
薄膜15aやカソード電極膜16aが樹脂封止膜21の
表面から外部に露出しないようにしておく。ここでは5
μmの膜厚に形成した。
【0043】次に、前記樹脂封止膜21が形成された基
板11を金属薄膜形成装置内に搬入し、長方形の開口が
開けられたマスクにより、端部が絶縁体19上に位置す
る長方形形状のアルミニウム薄膜を形成する。
【0044】図3の符号21は、そのアルミニウム薄膜
によって構成された金属封止膜を示しており、樹脂封止
膜21の表面は金属封止膜22によって覆われている。
【0045】金属封止膜22の四辺縁部分は、図7に示
すように絶縁体19の表面に密着し、四辺縁部分よりも
内側の部分は樹脂封止膜21の表面に密着しているた
め、金属封止膜22は、アノード電極膜12及びカソー
ド電極膜16aとは接触しておらず、電気的に絶縁され
ている。
【0046】逆に、樹脂封止膜21の表面は金属封止膜
22によって覆われており、樹脂封止膜21は、金属封
止膜22の外部には露出しないようになっている。
【0047】なお、金属封止膜21を形成する方法は、
抵抗加熱蒸着、EB蒸着、又はスパッタ蒸着法等の成膜
方法を用いることができる。金属封止膜22を構成する
金属アルミニウム薄膜は、ここでは膜厚1μm程度であ
る。
【0048】一般に、アルミニウム薄膜は、水蒸気、酸
素の他、すべてのガスに対して極めて高いバリア性を有
している(<10-6cc/m2/day)。このような
アルミニウム薄膜を金属封止膜22に採用することによ
って、従来技術が有する酸素、水蒸気に対する封止が不
完全であるという問題が解決される。
【0049】次に、金属封止膜22が形成された基板1
1をプラズマ処理装置内に搬入し、酸素プラズマを金属
封止膜22の表面に照射し、金属封止膜22の表面を酸
化すると、図4に示すように、金属封止膜22の表面に
絶縁性薄膜23が形成され、本発明の有機薄膜表示装置
2が得られる。この絶縁性薄膜23により、有機薄膜表
示装置2の制御回路等の電子機器の端子と金属封止膜2
2との間の短絡事故が防止される。
【0050】金属封止膜22は、アノード電極膜12及
びカソード電極膜16aとは絶縁されている。この有機
薄膜表示装置2では、金属封止膜22は接地電位に接続
されており、複数のアノード電極膜12とカソード電極
膜16aのうちから、アノード電極膜12とカソード電
極膜16aとを1本ずつ、又は一方を1本、他方を複数
本数選択し、選択したアノード電極膜12とカソード電
極膜16aに、それぞれ正電圧と負電圧を印加すると、
選択したアノード電極膜12及びカソード電極膜16a
とが交差する部分に位置する発光性有機薄膜15aが発
光し、透明なアノード電極膜12と基板11とを通過し
た光が、有機薄膜表示装置2の外部に放出される。
【0051】このとき、選択したアノード電極膜12と
カソード電極膜16a以外のアノード電極膜12とカソ
ード電極膜16aには電圧が印加されないため、選択し
たアノード電極膜12とカソード電極膜16aとの間に
位置する発光性有機薄膜15a以外の部分に位置する発
光性有機薄膜15aは発光しない。
【0052】発光性有機薄膜15aは、基板11と絶縁
体19と金属封止膜22とで外気から遮断されているた
め長寿命である。実測によると、本発明の有機薄膜表示
装置2では、有機ELD素子5への酸素の透過度が10
-6cc/m2/day以下であり、水蒸気の透過度が1
-6g/m2/day以下であった。
【0053】また、金属封止膜22と絶縁性薄膜23は
柔軟性を有しており、有機EL素子5も柔軟性を有して
いるから、得られた有機薄膜表示装置2も柔軟性を有し
ている。
【0054】なお、基板11は、必ずしもガラス基板に
限定されるものではなく、樹脂フィルムによって構成さ
れる基板も含まれる。酸素透過度や水蒸気透過度を低下
させるため、表面処理や無機薄膜が形成された樹脂フィ
ルムも含まれる。
【0055】
【発明の効果】本発明によって、酸素、水蒸気に対して
高い封止能カ(10-6cc/m2/day、または10
-6g/m2/day以下)を発揮し、かつ有機EL素子
のフレキシビリティーを向上せしめる封止方法が提供さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の有機薄膜表示装置の製造工程を説明す
るための断面図(1)
【図2】本発明の有機薄膜表示装置の製造工程を説明す
るための断面図(2)
【図3】本発明の有機薄膜表示装置の製造工程を説明す
るための断面図(3)
【図4】本発明の有機薄膜表示装置の製造工程を説明す
るための断面図(4)
【図5】アノード電極膜とカソード電極膜と絶縁体の位
置関係を説明するための平面図
【図6】絶縁体と樹脂封止膜の位置関係を説明するため
の平面図
【図7】金属封止膜と絶縁体及び樹脂封止膜との関係を
説明するための平面図
【図8】アノード電極膜の形状を説明するための斜視図
【図9】アノード電極膜と絶縁膜の位置関係を説明する
ための斜視図
【図10】絶縁膜上に陰極隔壁を形成した状態を説明す
るための斜視図
【図11】有機EL薄膜を成膜した状態を説明するため
の斜視図
【図12】金属薄膜を成膜した状態を説明するための斜
視図
【符号の説明】
11……基板 12……アノード電極膜 15a……発光性有機薄膜 16a……カソード電極膜 21……樹脂封止膜 22……金属封止膜 23……絶縁性薄膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浮島 禎之 千葉県山武郡山武町横田523番地 株式会 社アルバック千葉超材料研究所内 (72)発明者 伊藤 正博 千葉県山武郡山武町横田523番地 株式会 社アルバック千葉超材料研究所内 (72)発明者 小松 孝 千葉県山武郡山武町横田523番地 株式会 社アルバック千葉超材料研究所内 Fターム(参考) 3K007 AB11 AB18 BA06 BA07 BB02 BB05 CA01 CA06 CB01 DA01 DB03 EB00 FA02 5C094 AA31 AA43 BA27 CA19 DA06 DA07 DA13 DB02 DB04 EA05 EB02 FA01 FA02 FB01 FB02 FB12 FB15 FB20 GB10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、前記基板の一面側に配置され、互
    いに平行に延設された複数本数のアノード電極膜と、 前記基板の一面側に配置され、前記アノード電極膜とは
    直交する方向に延設された複数本数のカソード電極膜
    と、 前記アノード電極膜と前記カソード電極膜との間に配置
    された発光性有機薄膜とを有し、前記カソード電極膜と
    前記アノード電極膜との間に電圧を印加すると前記発光
    性有機薄膜が発光するように構成された有機EL素子を
    有する有機薄膜表示装置であって、 前記基板の一面側には樹脂封止膜が配置され、前記有機
    EL装置は、前記アノード電極膜と前記カソード電極膜
    とが外部回路に接続可能な状態で、樹脂封止膜によって
    封止されたことを特徴とする有機薄膜表示装置。
  2. 【請求項2】前記樹脂封止膜上には金属薄膜から成る金
    属封止膜が配置された請求項1記載の有機薄膜表示装
    置。
  3. 【請求項3】前記金属封止膜は、前記アノード電極膜と
    前記カソード電極膜から電気的に絶縁された請求項2記
    載の有機薄膜表示装置。
  4. 【請求項4】前記樹脂封止膜の表面は、前記金属封止膜
    によって覆われた請求項2又は請求項3のいずれか1項
    記載の表示装置。
  5. 【請求項5】前記金属薄膜上には、絶縁性薄膜が配置さ
    れた請求項2乃至請求項4のいずれか1項記載の有機薄
    膜表示装置。
  6. 【請求項6】前記樹脂封止膜内には、乾燥剤が分散され
    た請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の有機薄膜
    表示装置。
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