JPH10114252A - 作業機の転倒保護部材取付装置 - Google Patents

作業機の転倒保護部材取付装置

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JPH10114252A
JPH10114252A JP8268815A JP26881596A JPH10114252A JP H10114252 A JPH10114252 A JP H10114252A JP 8268815 A JP8268815 A JP 8268815A JP 26881596 A JP26881596 A JP 26881596A JP H10114252 A JPH10114252 A JP H10114252A
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posture
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Hiroyuki Miki
三木  博幸
Hajime Kishiya
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転倒保護部材の姿勢切換え操作を簡単化す
る。 【解決手段】 ロプス9を、起立した作用姿勢と後方に
倒した収納姿勢とに姿勢切換自在に構成し、ロプス9の
姿勢を作用姿勢に維持可能なロック機構Aを設ける。ロ
ック機構Aは、ロプス9側の係合部材12に係合可能で
ある揺動自在な切換部材15を、ロプス9が作用姿勢に
維持されるべくデッドポイント機構Bによって係合部材
12に係合付勢するロック状態と、ロプス9を収納姿勢
に移動可能となるべくデッドポイント機構Bによってロ
ック状態が解除される側に付勢するロック解除状態とに
姿勢切換自在に備えて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタや運搬車
といった作業機の転倒保護部材取付装置に係り、詳しく
は、転倒保護部材の姿勢変更操作の操作性改善に関す
る。
【0002】
【従来の技術】転倒保護部材を起立した作用姿勢と、後
方に倒した収納姿勢とに姿勢切換できるものとしては、
特開平8‐142786号公報や特開平7‐18685
2号公報に示されたトラクタのものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】転倒保護部材の姿勢を
切換えるのに、前記前者の公報のものでは、ベータピン
を抜いてから維持ピンを引き抜き、その後に転倒保護部
材を回動移動してから、抜いたピンを差し込むとともに
ベータピンを装着する、という操作を左右それぞれにお
いて行うことになる。前記後者の公報のものでは、左右
の連結ボルトを緩めてから転倒保護部材を回動して姿勢
変更し、それから左右の連結ボルトを締めるという操作
を行うことになり、いずれの場合であっても、転倒保護
部材の姿勢変更の前及び後の双方において姿勢維持又は
解除操作が必要であって、操作が煩わしいものであっ
た。本発明の目的は、転倒保護部材の取付装置の工夫に
より、姿勢切換え操作を簡単化させる点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕第1発明は、運転部に対する転倒保護部材を、
起立した作用姿勢と後方に倒した収納姿勢とに姿勢切換
自在に構成するとともに、前記転倒保護部材の姿勢を作
用姿勢に維持可能なロック機構を設け、ロック機構を、
転倒保護部材側の係合部材に係合可能である揺動自在な
切換部材を、転倒保護部材が作用姿勢に維持されるべく
デッドポイント機構によって係合部材に係合付勢するロ
ック状態と、転倒保護部材を収納姿勢に移動可能となる
べくデッドポイント機構によってロック状態が解除され
る側に付勢するロック解除状態とに姿勢切換自在に備え
て構成してあることを特徴とする。
【0005】第2発明は、第1発明において、上下方向
に移動可能な切換レバーにより、切換部材をロック状態
側とロック解除側に切換操作するように構成してあるこ
とを特徴とする。
【0006】第3発明は、第2発明において、切換レバ
ーの上げ操作で転倒保護部材を起立操作可能であり、切
換レバーの下げ操作で転倒保護部材を倒し操作可能とな
るように連係してあることを特徴とする。
【0007】第4発明は、第1〜第3発明において、転
倒保護部材を作用姿勢と収納姿勢とに切換えるための回
動支点と、切換部材の揺動軸心とを同方向に設定してあ
ることを特徴とする。
【0008】第5発明は、第1〜第4発明において、デ
ッドポイント機構を、弾性部材で突出付勢されるボール
が、切換部材をその揺動軸心に向けて押圧付勢する構造
に構成するとともに、ボールで押される部分の切換部材
を、揺動軸心から径方向で遠ざかる側に突出する突部に
形成し、突部両側の傾斜面と前記ボールとの押圧接当に
よる分力により、切換部材の付勢方向が切換わる状態に
構成されていることを特徴とする。
【0009】第6発明は、第2〜第5発明において、切
換部材を延長して切換レバーを構成してあることを特徴
とする。
【0010】第7発明は、第1〜第6発明において、転
倒保護部材を収納姿勢にロック可能に構成してあること
を特徴とする。
【0011】第8発明は、第1〜第7発明において、転
倒保護部材を回動自在に支承する固定側の支持部と、係
合部材との夫々に、作用姿勢において互いに接当して転
倒保護部材の一方の揺動のみを阻止するストッパー部を
形成するとともに、これらストッパー部どうしの接当に
よって規制される転倒保護部材の回動方向を、切換部材
と係合部材とが食い込み移動するセルフロック作用が生
じない側に設定してあることを特徴とする。
【0012】第9発明は、第8発明において、転倒保護
部材の形状を門型に形成してロック機構を左右一対備え
るとともに、左右の係合部材が互いに同一部材となるよ
うに、ストッパー部を回動支点に対する対称の位置に形
成してあることを特徴とする。
【0013】第10発明は、第1〜第9発明において、
ロック機構の機体横外側を覆うカバーと、このカバーに
取付けられる方向指示灯とを備えるとともに、これら方
向指示灯とカバーとを共締め状態で装着してあることを
特徴とする。
【0014】〔作用〕請求項1の構成では、転倒保護部
材を起立した作用姿勢にロックできるとともに、倒した
収納姿勢に移動可能とする切換部材を、デッドポイント
位置を越すことで付勢方向が切り換わるデッドポイント
機構によって切換えるものであるから、例えば、切換部
材を転倒保護部材が収納姿勢となる位置に操作してか
ら、転倒保護部材を作用姿勢から収納姿勢に操作するだ
けで、作用姿勢から収納姿勢への切換操作が完了すると
いった具合に、従来のように、転倒保護部材の操作後に
再びロック機構を操作することを省略できるようにな
る。従って、転倒保護部材の姿勢切換操作を行うための
左右2箇所のロック機構は、いずれもワンアクションで
良く、操作が簡単になる。
【0015】請求項2の構成では、切換レバーの上下操
作によって切換部材の切換えが行えるものであり、上記
作用を生むロック機構を上下方向のレバー移動によって
操作し易いとともに、切換レバーと切換部材との連係構
造も廉価に構成することができる。
【0016】請求項3の構成では、転倒保護部材を作用
姿勢にするとき、すなわち起立させるべく上昇操作する
ときには切換レバーも上昇操作し、転倒保護部材を収納
姿勢にするとき、すなわち横倒しするべく下降操作する
ときには切換レバーも下降操作することになる。つま
り、転倒保護部材の操作方向と切換レバーの操作方向と
が合致するようになるのである。
【0017】請求項4の構成では、転倒保護部材の回動
支点と切換部材の揺動支点とが同じ向きであるから、例
えば、係合部材の直下に向きを揃えた状態で切換部材を
配置できる等、回動支点と揺動支点との向きが異なる場
合に比べて、ロック機構を構成する係合部材と切換部材
の係合及び非係合の切換え構造をコンパクトに構成する
ことが可能である。
【0018】請求項5の構成では、突出付勢されるボー
ルと切換部材の傾斜面との接当による分力により、切換
部材を揺動付勢させるものであり、その傾斜面をデッド
ポイントが形成される突部の両側に設けてあるので、切
換部材とボールとを上下や前後等に並べて配置できるの
で、例えば、引っ張りバネによって付勢方向を切換える
構造のものに比べて、デッドポイント機構をコンパクト
に構成できるようになる。
【0019】請求項6の構成では、切換部材を延長する
ことによって切換レバーとしてあるので、切換部材と切
換レバーとを独立して設けて連係させる構造に比べて、
部品点数の削減や配置スペースの削減が行えるようにな
る。
【0020】請求項7の構成では、転倒保護部材を作用
姿勢だけでなく収納姿勢でも姿勢維持できるので、ハウ
ス内等において転倒保護部材を収納姿勢として走行する
ときのガタ付きが防止できるようになる。
【0021】請求項8の構成では、転倒保護部材の姿勢
を維持するには、2つの回動方向に対するストッパー作
用が必要であり、作用姿勢と収納姿勢との2位置切換え
の場合では、一方の回動規制を固定のストッパーで行う
ことができ、他方を係合部材と切換部材との係合によっ
て回動規制させるものとなる。転倒保護部材の回動支点
と切換部材の揺動支点とは別であるから、切換部材と係
合部材との係合で回動規制を行う場合には、その規制状
態からさらに回動させようとすると両者が食い込み移動
しようとして確実に規制作用できる側、所謂食い込み
(セルフロック))側と、反対に両者が離れ移動する成
分が生じて回動規制が不安定になる側とが生じる。故
に、セルフロック作用が生じない側、すなわち比較上で
回動規制が不安定になる側を前述した固定のストッパー
で回動規制させるものであり、いずれの方向においても
転倒保護部材の回動規制が確実に行えるようになる。
【0022】請求項9の構成では、転倒保護部材の門型
形状によってロック機構は左右一対必要になるので、ス
トッパー部を左右対称となる位置に配置することによ
り、左右の係合部材を同じ部品で構成できるようにな
る。
【0023】請求項10の構成では、ロック機構を覆う
カバーとこのカバーに取付けられる方向指示灯とが共締
め状態で装着されるから、別々に装着する場合に比べて
部品点数が減るとともに、組付時間の短縮化も可能にな
る。
【0024】〔効果〕請求項1〜10のいずれに記載さ
れた転倒保護部材取付装置でも、付勢方向が切換わると
ともにその付勢状態が自己維持できるデッドポイント機
構の採用により、ロック機構を単一操作するだけの簡単
な操作で転倒保護部材の姿勢変更、及び作用姿勢での姿
勢維持が可能になり、その操作性を向上することができ
た。
【0025】請求項2に記載された転倒保護部材取付装
置では、切換レバーの簡単な上下操作によって転倒保護
部材の姿勢切換が行える利点がある。
【0026】請求項3に記載された転倒保護部材取付装
置では、転倒保護部材の操作方向と切換レバーの操作方
向とが合致するようになるので、感覚的に切換操作が行
い易いとともに、その方向を覚え易いものでもある。
【0027】請求項4に記載された転倒保護部材取付装
置では、小さく構成できるロック機構により、転倒保護
部材の根元部分を嵩張らずコンパクト化でき、外観にも
好影響を与えることが可能になる利点がある。
【0028】請求項5に記載された転倒保護部材取付装
置では、コンパクトなデッドポイント機構と切換部材と
を一体として小さくまとめることができ、ロック機構全
体のコンパクト化に寄与する利点がある。
【0029】請求項6に記載された転倒保護部材取付装
置では、切換部材と切換レバーとの機能の兼用化によっ
て部品としの一体化が図れたので、装置としてのコンパ
クト化及び合理化が図れるようになった。
【0030】請求項7に記載された転倒保護部材取付装
置では、作用姿勢だけでなく収納姿勢でも転倒保護部材
の姿勢をロックでき、使い勝手に優れるものになった。
【0031】請求項8に記載された転倒保護部材取付装
置では、転倒保護部材の2姿勢切換構造とセルフロック
作用との結合により、作用姿勢においてより確実で強度
十分に姿勢維持できるようになった。
【0032】請求項9に記載された転倒保護部材取付装
置では、左右2個必要となる係合部材を単一の部品で構
成でき、コストダウンできた。
【0033】請求項10に記載された転倒保護部材取付
装置では、カバーと方向指示灯との共締めによってコス
トダウンすることができた。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
作業機の一例であるトラクタの場合について図面に基づ
いて説明する。図1にトラクタが示され、1は前輪、2
は後輪、3はエンジン、4は主クラッチハウジング、5
は運転部、6はミッション、8は運転席、9は転倒保護
部材であるロプス、10は後輪用のフェンダーである。
正面視で門型のロプス9の上部には日除けや雨避け用の
ルーフ11が取付られるとともに、ロプス9は起立した
作用姿勢と、後方に倒した収納姿勢(仮想線の状態)と
に姿勢切換え自在であり、そのロプス9の取付装置につ
いて次に説明する。
【0035】図3、図4にロプスの取付装置が示されて
いる。ロプス9の根元には鋳物材で成る係合部材12が
固着され、この係合部材12は、機体のロプス取付フレ
ーム13に固着された鋳物材で成る支持ブラケット14
に左右向きの回動支点Pでもって相対回動自在に枢着さ
れている。又、支持ブラケット14には左右向きの揺動
軸心Q回りで揺動可能な切換部材15が、丁度係合部材
12の直下位置において枢支されている。
【0036】支持ブラケット14には、上1個下2個の
計3個の突起14a,14b,14bが同一半径上にあ
り、かつ、機体内側に向く状態で一体形成してあり、回
動軸心Pに対して丁度前後対称となる位置に配置されて
いる。そして、係合部材12には、上突起14aと後突
起14bとの間に位置してこれら突起14a,14bに
接当可能な係合突起12aが1箇所形成されている。
又、係合部材12の下方でやや後寄りの箇所には、所定
角度に亘って外径の若干小さい切欠き部12Aが形成さ
れている。これらの構造により、ロプス9を作用姿勢と
収納姿勢のいずれにおいても姿勢維持できるロック機構
Aが構成されている。
【0037】切換部材15には、係合部材12の切欠き
部12Aにおける前段差12fに接当可能な前隆起部1
5fと、切欠き部12Aにおける後段差12rに接当可
能な後隆起部15r、及び、下方に突出する突部16が
夫々形成されている。支持ブラケット14の底面部に形
成された垂下方向の穴14hには、巻きバネ(弾性部材
の一例)17とボール18とが挿入されており、ボール
18が切換部材15を上方に押圧付勢している。つま
り、回動支点Pと揺動軸心Qとを結ぶ線分上にボール1
8も配置されており、突部16が線分上に位置するデッ
ドポイントを通り越すことによって切換部材15の付勢
方向が切換わるデッドポイント機構Bが構成されてい
る。又、切換部材15を後方に延長してあり、その延長
部を人為操作用の切換レバー19に構成してある。
【0038】ロック機構A、及びデッドポイント機構B
の作用を説明する。図3(イ)に示すように、切換レバ
ー19(切換部材15)が上昇した第1操作位置S1 に
存在して、ロプス9が起立した作用姿勢にある状態で
は、係合部材12の係合突起12aと支持ブラケット1
4の上突起14aとが接当し、かつ、切換部材15の後
隆起部15rと係合部材12の後段差12rとが接当し
ており、前後いずれの方向にもロプス9が回動移動しな
いようにロック機構Aが機能する。このとき、上昇付勢
されるボール18は突部16の前傾斜面16fに接当し
ているので、その接当分力によって係合部材15は図3
(イ)において反時計回り方向に揺動付勢されることに
なり、切換部材15と係合部材12との係合状態が自己
維持されるようになる。
【0039】そして、切換レバー19を押し下げて、突
部16の頂部にボール18が位置するデッドポイント位
置D.P.を越して第2操作位置S2 に向けて切換部材
15を操作すると、ボール18が後傾斜面16rを押圧
付勢することによる分力で、切換部材15は図3(イ)
において時計回り方向に揺動付勢されることになり、前
隆起部15fが係合部材12の外周面12gに付勢接当
して、切換レバー19が第2操作位置S2 の少し手前
(上方)位置で止まる状態〔図3(イ)の仮想線で示す
状態〕が現出される。この状態では、後隆起部15rが
切欠き部12Aから離れた位置にあり、ロプス9の後方
への倒し込み移動が可能な状態が現出されている。つま
り、切換レバー19の下方操作により、ロプス9の収納
姿勢への移動可能状態が現出されるのである。
【0040】そして、ロプス9を収納姿勢に倒し込む
と、係合突起12aが後突起14bに接当するととも
に、デッドポイント機構Bの付勢力によって、丁度前隆
起部15fが前段差12fに相対する状態で切換部材1
5が切欠き12Aに嵌まり込んで係合部材12と係合す
る状態がもたらされる。つまり、図3(ロ)に示すよう
に、第2操作位置S2 の手前位置にある切換レバー19
は、そこから自動的に第2操作位置S2 に移動されるの
であり、その状態でも係合部材12と切換部材15との
接当、及び係合突起12aと後突起14bとの接当によ
ってロプス9の収納姿勢が維持されるようにロック機構
Aが機能している。又、この収納姿勢及び前述した作用
姿勢のいずれの状態でも、係合部材12と切換部材15
とは、これらが互いに食い込み移動するセルフロック作
動側にロプス9が回動移動しようとするのを阻止するよ
うに設定されており、確実にロックできるようにしてあ
る。
【0041】つまり、ロプス9を揺動自在に支承する固
定側の支持ブラケット(支持部の一例)14と、係合部
材12との夫々に、作用姿勢及び収納姿勢の夫々におい
て互いに接当してロプス9の一方の揺動のみを阻止する
突起(ストッパー部の一例)14a,14b,12aを
形成するとともに、これら突起14a,14b,12a
どうしの接当によって規制されるロプス9の揺動方向
を、切換部材15と係合部材12とが食い込み移動する
セルフロック作用が生じない側に設定してあるのであ
る。
【0042】次に、図3(ロ)に示すように、ロプス9
が収納姿勢にあって第2操作位置S2 にある切換レバー
19を、突部16の頂部にボール18が位置するデッド
ポイントD.P.位置を越して第1操作位置S1 に向け
て上昇操作すると、ボール18が前傾斜面16fを押圧
付勢することによる分力で、切換部材15は図3(ロ)
において反時計回り方向に揺動付勢されることになり、
後隆起部15rが係合部材12の外周面12gに付勢接
当して、切換レバー19が第1操作位置S1 の少し手前
(下方)位置で止まる状態〔図3(ロ)の仮想線の状
態〕が現出される(図参照)。この状態では、前隆起
部15fが切欠き部12Aから離れた位置にあり、ロプ
ス9の上方への持ち上げ移動が可能な状態が現出されて
いる。つまり、切換レバー19の上方操作により、ロプ
ス9の作用姿勢への移動可能状態が現出されるのであ
る。
【0043】それから、ロプス9を作用姿勢に上昇操作
すると、係合突起12aが上突起14aに接当するとと
もに、デッドポイント機構Bの付勢力によって、丁度後
隆起部15rが後段差12rに相対する状態で切換部材
15が切欠き12Aに嵌まり込んで係合部材12と係合
する状態がもたらされる。つまり、切換レバー19が自
動的に第1操作位置S1 に移動されて図3(イ)に示さ
れた元の状態に戻り、係合部材12と切換部材15との
接当、及び係合突起12aと上突起14bとの接当によ
ってロプス9の作用姿勢が維持されるようにロック機構
Aが機能している。
【0044】しかして、この作用姿勢及び収納姿勢のい
ずれの場合でも、左右2箇所の切換レバー19の昇降操
作とロプス9の回動操作のみにより、ロック機構Aの解
除と再ロックとが行えるのであり、ロック機構Aの操作
としては切換レバー19の昇降操作のみのワンアクショ
ンで済むものである。又、ロプス9を作用姿勢に持ち上
げるときには切換レバー19も持ち上げ、ロプス9を収
納姿勢に下ろすときには切換レバー19も下ろすように
設定してあり、ロプスの回動移動方向と切換レバー(切
換部材15)の揺動移動方向とを合致させて、操作間違
いが極力生じ難いようにしてある。
【0045】つまり、運転部5に対するロプス9を、起
立した作用姿勢と後方に倒した収納姿勢とに姿勢切換自
在に構成するとともに、ロプス9の姿勢を両姿勢におい
て維持可能なロック機構Aを設け、このロック機構A
は、第1操作位置S1 と第2操作位置S2 とに亘って揺
動自在な切換部材15と、デッドポイント位置D.P.
を越すことで付勢方向が切り換わるように作用するデッ
ドポイント機構Bと、ロプス9側の係合部材12とを備
えて構成されている。デッドポイント機構Bによる一方
への付勢作用で切換部材15を第1操作位置S1 に付勢
し、かつ、他方への付勢作用で切換部材15を2操作位
置S2 に付勢する状態に構成し、切換部材15の第1操
作位置S1 への操作でロプス9を収納姿勢に移動操作可
能であり、切換部材15の第2操作位置S2 への操作で
ロプス9を作用姿勢に移動操作可能で、かつ、切換部材
15と係合部材12とが係合してロプス9を作用姿勢に
ロックするように構成されている。
【0046】そして、デッドポイント機構Bは、弾性部
材である巻きバネ17で突出付勢されるボール18が、
切換部材12をその揺動軸心Qに向けて押圧付勢する構
造に構成するとともに、ボール18で押される部分の切
換部材15を、揺動軸心Qから径方向で遠ざかる側に突
出する突部16に形成し、該突部16両側の傾斜面16
f,16rとボール18との押圧接当による分力によ
り、切換部材15が第1操作位置S1 と第2操作位置S
2 とのいずれの位置にも付勢される状態に構成されてい
る。
【0047】図4、図5に示すように、ロプス9の根元
部分であるロック機構B部位を覆うカバー20と、この
カバー20に取付けられる方向指示灯21とを備えると
ともに、これら方向指示灯21とカバー20とを共締め
状態で装着してある。カバー20は、後方部分と上方部
分が開放された略コ字形状を呈し、ロプス装着用として
のフェンダ10の切欠きに蓋をするように配置されると
ともに、そのカバー20の外側側面に方向指示灯21が
横向き配置されている。そして、レンズ21aを取付け
るための2本のスクリュー22,22により、指示灯本
体21b及びカバー20と共に支持ブラケット14に螺
着されている。
【0048】図1、図2、図6に示すように、ルーフ1
1はロプス9にその上部の左右支点Zで回動可能に枢支
されるとともに、ルーフ11とロプス9とに亘って支え
リンク23を架設することで装着されている。支えリン
ク23とルーフ11とは自由揺動状態で枢支されるが、
支えリンク23とロプス9とは、支えリンク23に形成
された鉤状の溝23aを通したノブボルト24で係止さ
せる構造である。つまり、ロプス9が作用姿勢にあると
きには、ノブボルト24が溝23a下端の鉤部に落ちつ
かせた状態で締め上げることにより、ルーフ11が略水
平となる姿勢に維持できる。ロプス9が収納姿勢にある
ときには、ノブボルト24を緩めて溝23aの上端に位
置する状態とすることにより、ルーフ11を低い位置に
おいて略水平の姿勢(図1に仮想線で示す姿勢)とする
ことができるのであり、倉庫等への格納に適するように
してある。
【0049】〔別実施形態〕 図7に示すように、引っ張りバネ25によって切換
部材15を第1及び第2操作位置にいずれにも付勢可能
とする構造のデッドポイント機構Bでも良い。 図8に示すように、切換部材15と切換レバー19
とを別にして、ロッド26等で連動連結した構成や、支
持ブラケット14に前後対称の計2箇所の突起14a,
14bを形成し、かつ、それらの間に係合部材12の係
合突起12aが配置されるようにした構成でも良い。
【0050】 図9に示すように、切換部材15で係
合部材12の前後両方向の回動規制が可能として、固定
のストッパー14a,14b,12aを省略した構成で
も良い。切換部材の揺動支点Qを、切欠き12Aの段差
の中間値となる回動支点Pを中心とする基準径に設けて
あり、前後いずれの方向へも回動移動規制が確実に行わ
れるようにしてある。
【0051】又、切換部材15の揺動支点Qを前後向き
とし、かつ、正面視で略V字形状とすることにより、切
欠き12Aの前及び後段差12f,12rと係合部材1
5とでロック機構Bを構成する手段も可である。さら
に、最初の実施形態における切換部材15の前隆起15
fを省略して、ロプス9を収納姿勢ではロックしない構
造としても可である。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタの側面図
【図2】トラクタの背面図
【図3】ロック機構の操作手順を示す作用図
【図4】ロック機構の構造を示す断面図
【図5】方向指示灯を示す側面図
【図6】ルーフの姿勢切換構造を示す側面図
【図7】ロック機構の第1別構造を示す側面図
【図8】ロック機構の第2別構造を示す側面図
【図9】ロック機構の第3別構造を示す側面図
【符号の説明】
5 運転部 9 転倒保護部材 12 係合部材 12a ストッパー部 14 支持部 14a,14b ストッパー部 15 切換部材 16 突部 16f 前傾斜面 16r 後傾斜面 17 弾性部材 18 ボール 19 切換レバー 20 カバー 21 方向指示灯 A ロック機構 B デッドポイント機構 P 回動軸心 Q 揺動軸心

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転部に対する転倒保護部材を、起立し
    た作用姿勢と後方に倒した収納姿勢とに姿勢切換自在に
    構成するとともに、前記転倒保護部材の姿勢を作用姿勢
    に維持可能なロック機構を設け、 前記ロック機構は、前記転倒保護部材側の係合部材に係
    合可能である揺動自在な切換部材を、前記転倒保護部材
    が作用姿勢に維持されるべくデッドポイント機構によっ
    て前記係合部材に係合付勢するロック状態と、前記転倒
    保護部材を収納姿勢に移動可能となるべく前記デッドポ
    イント機構によって前記ロック状態が解除される側に付
    勢するロック解除状態とに姿勢切換自在に備えて構成さ
    れている作業機の転倒保護部材取付装置。
  2. 【請求項2】 上下方向に移動可能な切換レバーによ
    り、前記切換部材をロック状態側とロック解除側に切換
    操作するように構成してある請求項1に記載の作業機の
    転倒保護部材取付装置。
  3. 【請求項3】 前記切換レバーの上げ操作で前記転倒保
    護部材を起立操作可能であり、前記切換レバーの下げ操
    作で前記転倒保護部材を倒し操作可能となるように連係
    してある請求項2に記載の作業機の転倒保護部材取付装
    置。
  4. 【請求項4】 前記転倒保護部材を作用姿勢と収納姿勢
    とに切換えるための回動支点と、前記切換部材の揺動軸
    心とを同方向に設定してある請求項1〜3のいずれか一
    つに記載の作業機の転倒保護部材取付装置。
  5. 【請求項5】 前記デッドポイント機構を、弾性部材で
    突出付勢されるボールが、前記切換部材をその揺動軸心
    に向けて押圧付勢する構造に構成するとともに、前記ボ
    ールで押される部分の前記切換部材を、前記揺動軸心か
    ら径方向で遠ざかる側に突出する突部に形成し、該突部
    両側の傾斜面と前記ボールとの押圧接当による分力によ
    り、前記切換部材の付勢方向が切換わる状態に構成され
    ている請求項1〜4のいずれか一つに記載の作業機の転
    倒保護部材取付装置。
  6. 【請求項6】 前記切換部材を延長して前記切換レバー
    が構成されている請求項2〜5のいずれか一つに記載の
    作業機の転倒保護部材取付装置。
  7. 【請求項7】 前記転倒保護部材を収納姿勢にロック可
    能に構成してある請求項1〜6のいずれか一つに記載の
    作業機の転倒保護部材取付装置。
  8. 【請求項8】 前記転倒保護部材を回動自在に支承する
    固定側の支持部と、前記係合部材との夫々に、作用姿勢
    において互いに接当して前記転倒保護部材の一方の揺動
    のみを阻止するストッパー部を形成するとともに、これ
    らストッパー部どうしの接当によって規制される前記転
    倒保護部材の回動方向を、前記切換部材と前記係合部材
    とが食い込み移動するセルフロック作用が生じない側に
    設定してある請求項1〜7のいずれか一つに記載の作業
    機の転倒保護部材取付装置。
  9. 【請求項9】 前記転倒保護部材の形状を門型に形成し
    て前記ロック機構を左右一対備えるとともに、左右の前
    記係合部材が互いに同一部材となるように、前記ストッ
    パー部が前記回動支点に対する対称の位置に形成されて
    いる請求項8に記載の作業機の転倒保護部材取付装置。
  10. 【請求項10】 前記ロック機構の機体横外側を覆うカ
    バーと、このカバーに取付けられる方向指示灯とを備え
    るとともに、これら方向指示灯とカバーとが共締め状態
    で装着されている請求項1〜9のいずれか一つに記載の
    作業機の転倒保護部材取付装置。
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