JP2537015Y2 - キャブチルト車両のセフティフック装置 - Google Patents

キャブチルト車両のセフティフック装置

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JP2537015Y2
JP2537015Y2 JP1489491U JP1489491U JP2537015Y2 JP 2537015 Y2 JP2537015 Y2 JP 2537015Y2 JP 1489491 U JP1489491 U JP 1489491U JP 1489491 U JP1489491 U JP 1489491U JP 2537015 Y2 JP2537015 Y2 JP 2537015Y2
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cab
frame
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stopper
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美智宏 尾崎
由美 山取
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Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、キャブ全体が車体の
前方に回転できるトラック等のキャブチルト車両のセフ
ティフック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大型トラック等のキャブオーバ形の車両
は、エンジンの上に運転室(キャブ)が設けられてい
る。したがって、エンジンの保守点検、修理の際にはキ
ャブ全体が車体の前方に回転できるように構成されてい
る。
【0003】すなわち、図4に示すように、車体を構成
する車体フレーム1の前端部にはキャブフレーム2の前
端部を枢支するヒンジ機構3が設けられている。また、
キャブフレーム2の後端部には車体フレーム1に立設さ
れたキャブブリッジ4に対してキャブフレーム2をロッ
クするロック装置5が設けられている。
【0004】前記ロック装置5はキャブフレーム2の後
部に左右離間して2個設けられている。これらロック装
置5は同一構造であるため一方について説明すると、図
3に示すように、キャブフレーム2には下方に突出する
フレーム6が設けられ、これと対向する車体側であるキ
ャブブリッジ4にはマウントブラケット7が設けられて
いる。
【0005】マウントブラケット7の上面にはゴム等の
緩衝材8が装着され、フレーム6が緩衝材8を介してマ
ウントブラケット7に支持されるようになっている。さ
らに、このマウントブラケット7の上部にはアンカフッ
ク9が固定されている。
【0006】前記フレーム6には枢支軸10が突設さ
れ、この枢支軸10には回動アーム11が回動自在に枢
支されている。この回動アーム11は金属板をコ字状に
折曲することにより形成され、この自由端部には枢支ピ
ン12が架設されている。
【0007】枢支ピン12には略くの字状に形成された
ロックプレート13の上端部が枢支され、この下端部に
は前記アンカフック9に対してロック、アンロックされ
るロックピン14が設けられている。さらに、ロックプ
レート13は捩りばね(図示しない)によって矢印a方
向、つまりロックピン14がアンカフック9に掛合する
方向に付勢されている。
【0008】また、前記回動アーム11には連結ピン1
5が突設され、この連結ピン15には操作ロッド16と
左右連結ロッド17のそれぞれ一端部が結合されてい
る。操作ロッド16の他端部はキャブフレーム2の側部
に回動自在に枢支された回動レバー18を介して操作レ
バー19に連結されている。
【0009】図3の実線はロック状態を示し、2点鎖線
はアンロック状態を示す。このロック状態からキャブ2
0をチルトアップさせる場合には、操作レバー19を下
方へ回動すると、回動レバー18を介して操作ロッド1
6および左右連結ロッド17が矢印b方向に移動する。
【0010】したがって、操作ロッド16と連結ピン1
5を介して連結されている回動アーム11は枢支軸10
を支点として矢印c方向に回動変位し、回動アーム11
に連結されているロックプレート13は回動しながら下
方へ移動してロックピン14がアンカフック9から外れ
る。
【0011】2点鎖線で示すようにロックピン14がア
ンカフック9から外れると、ロック状態が解除され、キ
ャブ20をヒンジ機構3を支点としてチルトアップさせ
ることができる。
【0012】また、キャブ20をチルトダウンさせてロ
ックする場合には、前記操作レバー19を上方へ回動す
ると、回動レバー18を介して操作ロッド16および左
右連結ロッド17が矢印d方向に移動する。
【0013】したがって、操作ロッド16と連結ピン1
5を介して連結されている回動アーム11は枢支軸10
を支点として矢印e方向に回動変位し、回動アーム11
に連結されているロックプレート13は回動しながら上
方へ移動してロックピン14がアンカフック9に進入し
て実線で示すように掛合する。
【0014】さらに、車体の左右方向の一側に位置する
キャブブリッジ4には斜め上方に突出するU字状の係合
部21が固定されている。また、係合部21の近傍に位
置する前記フレーム6には枢支ピン22によってセフテ
ィフック23が回動自在に枢支されている。
【0015】そして、ロック装置5がロック状態である
とき、セフティフック23が係合部21に係合してお
り、ロック装置5が何等かの原因でアンロック状態にな
ってもキャブ20がチルトアップしないように安全対策
を図っている。
【0016】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前述のよう
に構成されたキャブチルト車両のセフティフック装置に
おいては、エンジン整備等が終ってキャブ20をチルト
ダウンさせたのち、ロック装置5をロック状態とする
が、ロックを忘れて走行した場合、車両の旋回時にキャ
ブ20が大きく横ずれを起し、セフティフック23が係
合部21から外れる恐れがある。
【0017】この考案は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、キャブをチルトダウ
ンさせたのち、ロック装置をロック状態とするが、ロッ
クを忘れて走行した場合、車両の旋回時にキャブが大き
く横ずれするのを防止し、セフティフックが係合部から
外れる恐れがなく、安全性を一層向上できるキャブチル
ト車両のセフティフック装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】この考案は、前述した目
的を達成するために、キャブブリッジの左右方向の一側
に係合部を設け、キャブに設けたフレームに前記係合部
に係合してキャブのチルトアップを防止するセフティフ
ックを設けるとともに、このセフティフックと反対側の
キャブブリッジに前記フレームの内側面と対面するスト
ッパを設け、このフレームとストッパとの間隔を、前記
係合部とセフティフックとのかかり代より小さくしたこ
とにある。
【0019】
【作用】キャブをチルトダウンしてアンロック状態で走
行し、車両の旋回時にキャブが横ずれを起しても、フレ
ームがストッパが当接してキャブの横ずれを抑え、セフ
ティフックが係合部から外れるのを防止する。
【0020】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面に基づいて
説明するが、従来と同一構成部分は同一番号を付して説
明を省略する。
【0021】図1および図2に示すように、セフティフ
ック23の左右方向の反対側に位置するキャブブリッジ
4の垂直部には外側へ突出するストッパ24が固定され
ている。ストッパ24は板金によって形成したベース2
5をキャブブリッジ4に対して溶接することにより形成
され、このベース25の外側面にはゴム等の緩衝材26
が固着されている。
【0022】そして、このストッパ24はキャブ2に設
けられたフレーム6の内側面に対面しており、この内側
面とストッパ24との間には隙間xが設けられ、キャブ
20が横ずれしたとき、フレーム6がストッパ24に当
接して大きく横ずれしないように構成している。
【0023】前記隙間xはセフティフック23の係合部
21に対するかかり代yとの関係はx<yにあり、フレ
ーム6がストッパ24に当接してもセフティフック23
が係合部21から外れないように構成されている。しか
も、ストッパ24は表面が緩衝材26によって覆われて
いるため、フレーム6と当接しても金属同志の接触は避
けられ、破損および異常音を防止できる。
【0024】このロック状態からキャブ20をチルトア
ップさせる場合には、図3に示すように、操作レバー1
9を下方へ回動すると、回動レバー18を介して操作ロ
ッド16および左右連結ロッド17が矢印b方向に移動
する。
【0025】したがって、操作ロッド16と連結ピン1
5を介して連結されている回動アーム11は枢支軸10
を支点として矢印c方向に回動変位し、回動アーム11
に連結されているロックプレート13は回動しながら下
方へ移動してロックピン14がアンカフック9から外れ
る。
【0026】2点鎖線で示すようにロックピン14がア
ンカフック9から外れると、ロック状態が解除され、さ
らにセフティフック23を外側へ回動して係合部23か
ら外すことにより、キャブ20をヒンジ機構3を支点と
してチルトアップさせることができる。
【0027】また、キャブ20をチルトダウンさせてロ
ックする場合には、前記操作レバー19を上方へ回動す
ると、回動レバー18を介して操作ロッド16および左
右連結ロッド17が矢印d方向に移動する。
【0028】したがって、操作ロッド16と連結ピン1
5を介して連結されている回動アーム11は枢支軸10
を支点として矢印e方向に回動変位し、回動アーム11
に連結されているロックプレート13は回動しながら上
方へ移動してロックピン14がアンカフック9に進入し
て実線で示すように掛合する。
【0029】また、操作レバー19を操作するのを忘
れ、つまりロックピン14とアンカフック9とが外れた
状態のアンロック状態でも、キャブ20をチルトダウン
させた場合、セフティフック23は自重によって回動し
て係合部21に係合する。
【0030】したがって、車両を走行させた場合、例え
ば右旋回時に遠心力によってキャブ20が左方向に横ず
れするが、ある一定以上の横ずれが生じると、キャブ2
0に設けられたフレーム6がストッパ24に当接し、そ
れ以上の横ずれは生じない。このため、セフティフック
23が係合部21から外れることはない。
【0031】また、左旋回時には遠心力によってキャブ
20が右方向に横ずれするが、セフティフック23はキ
ャブ20に設けられたフレーム6に設けられているた
め、セフティフック23が係合部21に深く係合し、セ
フティフック23が係合部21から外れることはない。
【0032】このようにアンロック状態であっても、セ
フティフック23と係合部21との係合によってキャブ
20が不用意にチルトアップすることはなく、安全性が
高い。
【0033】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、ロック装置をロックするのを忘れて車両を走行さ
せ、旋回すると遠心力によってキャブが横ずれするが、
ある一定以上の横ずれが生じると、キャブに設けられた
フレームがストッパに当接し、それ以上の横ずれは生じ
ない。このため、セフティフックが係合部から外れるこ
とはなく、キャブが不用意にチルトアップすることはな
く、安全性が高いという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示すチルトキャブ車両の
セフティフック装置の正面図。
【図2】同実施例のストッパの正面図。
【図3】従来のロック装置の正面図。
【図4】一般的なチルトキャブ車両の側面図。
【符号の説明】
4…キャブブリッジ、6…フレーム、7…マウントブラ
ケット、9…アンカフック、14…ロックピン、21…
係合部、23…セフティフック、24…ストッパ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側に設けたキャブブリッジにアンカ
    フックを備えたマウントブラケットを設け、キャブ側に
    前記アンカフックに対してロックおよびアンロックする
    ロックピンおよび前記マウントブラケットに掛合するフ
    レームを有したキャブチルト車両のロック装置におい
    て、前記キャブブリッジの左右方向の一側に係合部を設
    け、前記フレームに前記係合部に係合してキャブのチル
    トアップを防止するセフティフックを設けるとともに、
    前記セフティフックの反対側のキャブブリッジに前記フ
    レームの内側面と対面するストッパを設け、このフレー
    ムとストッパとの間隔を、前記係合部とセフティフック
    とのかかり代より小さくしたことを特徴とするキャブチ
    ルト車両のセフティフック装置。
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