JPH10100913A - 電動パワーステアリング装置の制御装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置の制御装置

Info

Publication number
JPH10100913A
JPH10100913A JP26054196A JP26054196A JPH10100913A JP H10100913 A JPH10100913 A JP H10100913A JP 26054196 A JP26054196 A JP 26054196A JP 26054196 A JP26054196 A JP 26054196A JP H10100913 A JPH10100913 A JP H10100913A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
value
temperature
steering
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP26054196A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3767035B2 (ja
Inventor
Shuji Endo
修司 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP26054196A priority Critical patent/JP3767035B2/ja
Publication of JPH10100913A publication Critical patent/JPH10100913A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3767035B2 publication Critical patent/JP3767035B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動パワーステアリング装置の制御装置にお
いて、新たに温度センサを取付けることなくモータの巻
線温度を推定してモータの温度保護を行なうと共に、モ
ータの通電能力を十分に生かして使用する。 【解決手段】 ハンドルの操舵トルクを検出するトルク
センサと、前記ハンドルと一体的に設けられたステアリ
ングシャフトを補助負荷付勢するモータと、前記操舵ト
ルクの大きさに応じて前記モータを駆動するコントロー
ルユニットとを具備した電動パワーステアリング装置の
制御装置であり、前記コントロールユニットが、前記モ
ータの巻線温度を推定し、前記温度推定値に基いて前記
モータの温度保護制御を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や車両の操
舵系にモータによる操舵補助力を付与するようにした電
動パワーステアリング装置の制御装置に関し、特に温度
センサを設けることなくモータの温度保護制御を行なう
電動パワーステアリング装置の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車や車両のステアリング装置をモー
タの回転力で補助負荷付勢する電動パワーステアリング
装置は、モータの駆動力を減速機を介してギア又はベル
ト等の伝達機構により、ステアリングシャフト或いはラ
ック軸に補助負荷付勢するようになっている。かかる電
動パワーステアリング装置は、据え切り状態でハンドル
の端当てロック状態が長時間保持されたり、長時間の車
庫入れ動作が繰り返されたりすると、モータに大電流が
連続して流れることになり、モータが発熱して発煙した
り匂いを出したり、更には焼損するなどして事故を誘発
しかねないといった問題がある。
【0003】このようなモータの過度の使用等による発
熱を防止したり、モータを保護する目的から従来はモー
タに温度センサを取付けるか、又はモータの駆動素子の
放熱器に温度センサを取付け、温度センサの検出温度に
基いてモータの巻線温度を推定し、巻線温度に応じてモ
ータの過熱を防止するようにしている。また、温度セン
サを用いないモータの保護装置として、特開平1−18
6468号公報に示されているように、モータ電流の所
定時間毎の平均電流の大きさに応じてモータ電流の最大
値を制限する方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のモータ又は駆動
素子の放熱器に温度センサを取付けてモータを保護する
方法では、新たに温度センサを取付ける必要があるため
コストアップとなり好ましくない。又、平均電流の大き
さに応じてモータ電流の最大値を制限する方法では、モ
ータの通電能力に対して十分に余裕をみた状態でモータ
を駆動するようになっているため、据え切りなどの時に
最大電流制限が早く効き過ぎて、操舵補助力が不足して
しまうといった不都合がある。
【0005】本発明は上述のような事情よりなされたも
のであり、本発明の目的は、電動パワーステアリング装
置に新たに温度センサを設けることなく、モータの巻線
温度を推定(検出)してモータの温度保護を行ない、更
にモータの通電能力を十分に生かして使用できる電動パ
ワーステアリング装置の制御装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ハンドルの操
舵トルクを検出するトルクセンサと、前記ハンドルと一
体的に設けられたステアリングシャフトを補助負荷付勢
するモータと、前記操舵トルクの大きさに応じて前記モ
ータを駆動するコントロールユニットとを具備した電動
パワーステアリング装置の制御装置に関するもので、本
発明の上記目的は、前記コントロールユニットが、前記
モータの巻線温度を推定し、前記温度推定値に基づいて
前記モータの温度保護制御を行なうことによって達成さ
れる。又、前記巻線温度を、前記モータの電流値及び端
子間抵抗値の各検出値より推定して求めるようにしても
良い。更には、前記温度推定値に基いて前記モータの電
気モデルの数値を補正する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明では、電動パワーステアリ
ング装置のモータの回転状態をモータ逆起電力に基いて
検出し、非回転状態、つまりモータの停止状態が検出さ
れた場合に、モータの端子間電圧及びモータ電流検出値
によりモータの巻線温度を推定し、巻線温度に基いてモ
ータの温度保護を行なう。従って、モータ温度検出のた
めの新たな温度センサを必要とせず、しかも電流を制限
することもないので、モータの通電能力を十分に生かし
て使用することが可能である。本発明による温度保護制
御は、コントロールユニット内のCPUのプログラムを
変更するだけで容易に対応可能である。
【0008】以下、本発明の実施例を図面を参照して説
明する。
【0009】先ず、本発明を実施するに適した電動パワ
ーステアリング装置の構成を図1に示して説明する。操
向ハンドル1の軸2は減速ギア3、ユニバーサルジョイ
ント4a及び4b,ピニオンラック機構5を経て操向車
輪のタイロッド6に結合されている。軸2には、操向ハ
ンドル1の操舵トルクを検出するトルクセンサ10が設
けられており、操向ハンドル1の操舵力を補助するモー
タ20がクラッチ21、減速ギア3を介して軸2に結合
されている。パワーステアリング装置を制御するコント
ロールユニット30には、バッテリ14からイグニショ
ンキー11を経て電力が供給され、コントロールユニッ
ト30は、トルクセンサ10で検出された操舵トルクT
と車速センサ12で検出された車速Vとに基いてアシス
ト指令の操舵補助指令値Iの演算を行ない、演算された
操舵補助指令値Iに基いてモータ20に供給する電流を
制御する。クラッチ21はコントロールユニット30で
ON/OFF制御され、通常の動作状態ではON(結
合)されている。そして、コントロールユニット30に
よりパワーステアリング装置が故障と判断された時、及
びイグニションキー11によりバッテリ14の電源がO
FFとなっている時に、クラッチ21はOFF(切離)
される。
【0010】コントロールユニット30は主としてCP
Uで構成されるが、そのCPU内部においてプログラム
で実行される一般的な機能を示すと図2のようになる。
例えば位相補償器31は独立したハードウェアとしての
位相補償器を示すものではなく、CPUで実行される位
相補償機能を示している。尚、コントロールユニット3
0をCPUで構成せず、各機能要素を独立のハードウェ
アで構成することも可能である。
【0011】ここで、コントロールユニット30の一般
的な機能及び動作を説明する。トルクセンサ10で検出
されて入力される操舵トルクTは、操舵系の安定性を高
めるために位相補償器31で位相補償され、位相補償さ
れた操舵トルクTAが操舵補助指令値演算器32に入力
される。又、車速センサ12で検出された車速Vも操舵
補助指令値演算器32に入力される。操舵補助指令値演
算器32は、入力された操舵トルクTA及び車速Vに基
いてモータ20に供給する電流の制御目標値である操舵
補助指令値Iを決定し、操舵補助指令値演算器32には
メモリ33が付設されている。メモリ33は車速Vをパ
ラメータとして操舵トルクに対応する操舵補助指令値I
を格納しており、操舵補助指令値演算器32による操舵
補助指令値Iの演算に使用される。操舵補助指令値Iは
減算器30Aに入力されると共に、応答速度を高めるた
めのフィードフォワード系の微分補償器34に入力さ
れ、減算器30Aの偏差(I−i)は比例演算器35に
入力され、その比例出力は加算器30Bに入力されると
共にフィードバック系の特性を改善するための積分演算
器36に入力される。微分補償器34及び積分補償器3
6の出力も加算器30Bに加算入力され、加算器30B
での加算結果である電流制御値Eが、モータ駆動信号と
してモータ駆動回路37に入力される。モータ20のモ
ータ電流値iはモータ電流検出回路38で検出され、モ
ータ電流値iは減算器30Aに入力されてフィードバッ
クされる。
【0012】モータ駆動回路37の構成例を図3に示し
て説明すると、モータ駆動回路37は加算器30Bから
の電流制御値Eに基いて電界効果トランジスタ(FE
T)FET1〜FET4の各ゲートを駆動するFETゲ
ート駆動回路371、FET1〜FET4で成るHブリ
ッジ回路、FET1及びFET2のハイサイド側を駆動
する昇圧電源372等で構成されている。FET1及び
FET2は、電流制御値Eに基いて決定されるデューテ
ィ比D1のPWM(パルス幅変調)信号によってON/
OFFされ、実際にモータに流れる電流Irの大きさが
制御される。FET3及びFET4は、デューティ比D
1の小さい領域では所定1次関数式(a,bを定数とし
てD2=a・D1+b)で定義されるデューティ比D2
のPWM信号で駆動され、デューティ比D1の大きい領
域ではPWM信号の符号により決定されるモータの回転
方向に応じてON/OFFされる。例えばFET3が導
通状態にあるときは、電流はFET1、モータ20、F
ET3、抵抗R1を経て流れ、モータ20に正方向の電
流が流れる。又、FET4が導通状態にあるときは、電
流はFET2、モータ20、FET4、抵抗R2を経て
流れ、モータ20に負方向の電流が流れる。従って、加
算器30Bからの電流制御値EもPWM出力となってい
る。又、モータ電流検出回路38は抵抗R1の両端にお
ける電圧降下に基いて正方向電流の大きさを検出すると
共に、抵抗R2の両端における電圧降下に基いて負方向
の電流の大きさを検出する。モータ電流検出回路38で
検出されたモータ電流値iは、減算器30Aに入力され
てフィードバックされる。
【0013】上述のような一般的なコントロールユニッ
ト30に対して、本発明ではモータ20の巻線温度を求
めるために図4に示すようなコントロールユニットの構
成とする。尚、図4は図2に対応して示している。トル
クセンサ10からの操舵トルクTは位相補償器31及び
ハンドル戻し制御器310に入力され、車速センサ12
からの車速Vはハンドル戻し制御器310及び収れん性
制御器311に入力されると共に、操舵補助指令値演算
器320に入力され、その出力である操舵補助指令値I
はアシスト指令として加減算器321に入力される。加
減算器321の出力である操舵補助指令値Irefは減
算器30Bに入力され、加算器30Aからの電流制御値
E及びバッテリ14の電圧Vbは端子間電圧推定器34
0に入力され、端子間電圧推定器340からの端子間電
圧推定値Vmは推定器330内の角速度推定器331に
入力される。又、モータ電流検出回路38からのモータ
電流検出値iは減算器30Aに入力されると共に推定器
330内の角速度推定器331に入力され、推定器33
0で推定された推定値PR1はハンドル戻し制御器31
0及び収れん性制御器311に入力され、推定値PR2
はロストルク補償器312に入力され、推定値PR3は
慣性補償器313に入力される。推定器330内の角速
度推定器331で推定された角速度ωは、直接推定値P
R1として出力されるので推定値PR1はモータ角速度
ωを示している。又、角速度ωは符号器332に入力さ
れてその符号が判定されるので、推定値PR2はモータ
回転方向を示し、モータ角速度ωを近似微分器333で
微分された推定値PR3はモータ角加速度を示してい
る。ハンドル戻し制御器310から出力されるハンドル
戻し信号HRは加減算器321に加算入力され、収れん
性制御器311から出力される収れん性信号ASは加減
算器321に減算入力され、ロストルク補償器312か
らのロストルク補償信号LT及び慣性補償器313から
の慣性補償信号INはそれぞれ加減算器321に加算入
力される。
【0014】操舵補助指令値演算器320は、予め多項
式で定義した図5に示すようなアシスト特性を基に、操
舵トルクT及び車速Vよりアシスト指令として操舵補助
指令値Iを算出して出力し、ハンドル戻し制御器310
は、中低速におけるハンドル戻り特性を改善するため
に、ハンドル戻り状態の時にハンドル戻し信号HRを出
力してハンドルが戻る方向にアシストを行なう。収れん
性制御器311は、車両のヨーの収れん性を改善するた
めにハンドルが振れ回る動作に対してブレーキをかける
ようになっている。従って、ハンドル戻し制御器310
及び収れん性制御器311には、車速センサ12からの
車速Vが入力されている。ロストルク補償器312は、
モータ20のロストルクの影響をキャンセルするため
に、ロストルク補償信号LTを出力してモータ20のロ
ストルクの発生する方向、つまりモータ20の回転方向
に対してロストルク相当のアシストを行なう。又、慣性
補償器313はモータ20の慣性により発生する力相当
分をアシストするものであり、慣性補償信号INを出力
して慣性感又は制御の応答性の悪化を防ぐようになって
いる。従って、ロストルク補償器312に入力される推
定値PR2はモータ回転方向を示すものであり、慣性補
償器313に入力される推定値PR3はモータ角加速度
を示すものとなっている。
【0015】ところで、例えば特開平8−67262号
公報に示されているように、モータ角速度ωはモータ逆
起電力の推定値から求めることができる。即ち、モータ
逆起電力の推定値K・ωはモータ端子間電圧Vm及び
モータ電流検出値iより、モータ端子間抵抗をRとして
下記の数1で求められる。ただし、モータの角速度ωの
周波数成分は、モータの電気的な応答特性に比べ十分に
低いものとする。
【0016】
【数1】K・ω=Vm−R・i K:逆起電力定数 上記数1よりモータ20の角速度ωを求めることができ
るが、モータ端子間抵抗Rや逆起電力定数Kは温度t
の影響を受けて変動する。そして、実際のモータの電気
的特性と数学モデルで定義している電気的特性とに違い
がある場合、モータ角速度の推定値ωはオフセットを有
する方向に対して推定誤差eを生じる。尚、実際のモー
タではモータインダクタンスLが影響するが、インダク
タンスLを無視した場合の特性を数学モデルとし、Vm
=R・iで表わされる。このオフセット誤差eを有する
と、推定値を用いて補正信号を発生する場合、例えば保
舵状態にも拘わらずモータ20が回転していると誤判定
するため、誤った補正信号を出力してしまう。実際には
モータ20の電気的特性は、製造時のバラツキや温度変
動の影響を受けるために、上記オフセット誤差eの発生
は免れられない。かかる問題を解決するために、図6に
示すようにモータ逆起電力の推定値K・ωに固定の不
感帯DZを設定することが考えられるが、逆にモータ角
速度ωの小さい領域でモータ逆起電力の推定を行ない得
ないという問題がある。
【0017】上述のようにモータ角速度ωの推定誤差e
の要因は、実際のモータの電気的特性K・ωと数学モ
デルで定義している電気的特性K・ω´との差であ
る。即ち、モータ端子間抵抗Rに対して下記数2が成立
つ。
【0018】
【数2】R=Rm+△Rt+△Rp Rm:モデルの抵抗値、△Rt:温度による抵抗値変
動、△Rp:製造バラツキによる抵抗値変動 よって、実際のモータ端子間電圧Vmは前記数1に数3
を代入して
【数3】 Vm=(Rm+△Rt+△Rp)・i+K・ω で求められ、これに対し製造時のバラツキや温度変化を
考慮していない数学モデルでは、次の数4となる。
【0019】
【数4】Vm=Rm・i+KT・ω´ 従って、逆起電力の推定誤差eは上記数3及び数4より
【数5】 e=KT・ω´−KT・ω =Vm−Rm・i−{Vm−(Rm+△Rt+△Rp)・i} =(△Rt+△Rp)・i となり、電流iに比例したオフセット誤差eを発生す
る。従って、例えば図7に示すような関係で電流iに比
例した不感帯処理を行なうことにより、電流iが小さい
ときはオフセット値も小さく、それに応じて不感帯幅D
Z=K・iも小さくなるため、モータ角速度ωが小さい
領域でもモータ逆起電力の推定が可能である。
【0020】ところで、PWM出力である電流制御値E
とモータ電流値iより角速度ωを推定する場合、不感帯
幅DZはモータ電流値iに比例するとする。即ち、Kを
定数としてDZ=K・iが成立つ。この場合、数5にお
けるモータ端子間電圧Vmの変動の最大値以上の値Kを
比例係数として設定する。従って、角速度推定値が常に
オフセット誤差eを有することはない。そして、実際の
モータ角速度の小さい領域においても、角速度推定器3
31でモータ角速度ωの推定を行なうことができる。更
にモータの角速度ωと電流iの方向が一致しない場合、
つまりハンドルが戻される状態の場合、下記数7のよう
にオフセット誤差は生じない。従って、ハンドル戻し状
態が検出された場合は、不感帯補正を行なわないことが
望ましい。
【0021】
【数6】 KT・ω´=KT・ω−(△Rt+△Rp)・|i| である。そして、|i|≒0であれば、
【数7】KT・ω´=KT・ω となる。
【0022】図8は、推定器330でモータ20の角速
度ω、回転方向及び停止状態を検出する動作例を示して
おり、先ずモータ電流検出回路38でモータ電流値iを
検出し(ステップS1)、バッテリ14の電圧Vb及び
電流制御値Eに基いて端子間電圧推定器340で端子間
電圧VmをVm=Vb・Eに従って算出する(ステップ
S2)。そして、角速度推定器331で角速度ωを求め
ると共に、前記数1を実行し(ステップS3)、角速度
ω及びモータ電流値iに基いてハンドル戻し状態か否か
を判断し(ステップS4)、ハンドル戻し状態であれば
終了となり、ハンドル戻し状態でなければモータ逆起電
力K・ωの絶対値が不感帯幅DZ=K・i以上となっ
ているか否かを判断するため、
【数8】|K・ω|−|K・i|≧0 を演算する(ステップS10)。そして、モータ逆起電
力が不感帯幅以上となっている場合には、
【数9】ω=sign(K・ω)・(|K・ω|−
|K・i|) の演算を実行し(ステップS12)、そうでない場合に
は角速度の推定値ω=0とする(ステップS11)。
尚、上記数9において、逆起電力K・ωが正の場合に
はsign(K・ω)は+1であり、逆起電力K
ωが負の場合にはsign(K・ω)は−1である。
その後、モータ角速度ωが0であるか否かを判断し(ス
テップS13)、0であればモータ停止状態を検出する
(ステップS17)。ω=0でなければωが正か否かを
判断し(ステップS14)、例えば正であれば右方向回
転と判断し(ステップS16)、負であれば左方向回転
と判断する(ステップS15)。
【0023】本発明では、モータ20の回転状態の検出
は、上述した角速度推定器331でのモータの角速度推
定値ωを用いて行なう。モータの角速度の推定値は上述
のようにオフセットタイプの推定誤差eを生じ、保舵し
ているにも拘らずモータの回転を検出してしまう欠点が
あるが、電流iに比例した不感帯DZ=K・iを設け、
オフセット補正を行なった後はモータの停止状態及び回
転方向について正確に検出することができる。
【0024】ところで、前記数1より
【数10】R=(Vm−K・ω)/i が成り立ち、モータの逆起電力K・ωが0もしくは十
分に小さければ、モータ20の端子間抵抗(巻線抵抗)
Rを算出できる。
【0025】
【数11】R=Vm/i そこで、上述のモータ回転状態検出信号を用いてモータ
停止状態を検出した時、モータ20の巻線温度tを推定
する。更にモータ角速度ωの推定に際し、モータの端子
間抵抗Rが温度変動を受けると推定誤差を生じるため、
モータの端子間抵抗の温度推定値を用いてモータ角速度
推定に用いるモータの電気的なモデルの数値を補正する
と良い。即ち、モータの温度保護制御は端子間抵抗Rや
逆起電力係数Kの温度補正や、モータ定格温度t
max以下の監視等である。このようにしてモータの温
度推定値tを用いて温度保護制御を行なうが、モータの
温度推定は例えば下記数12による。数12は基準温度
を20℃にした例であるが、任意の温度を基準温度とし
て求めることができる。
【0026】
【数12】t=(R−R20)/α+20 (℃) R20:20℃におけるモータ端子間抵抗値、α:モー
タ巻線の温度係数、 図9は本発明によるモータ温度保護の動作例を示してお
り、先ず前述した検出動作に従ってモ−タ回転状態を判
断し(ステップS20)、モータ停止が判断されたとき
に端子間電圧推定器340で下記数13に従って端子間
電圧Vmを求める(ステップS21)。
【0027】
【数13】Vm=E・Vb そして、推定器330でモータ電流値iと、上記数13
で求められた端子間電圧Vmから前記数11に従ってモ
ータ端子間抵抗Rを求める(ステップS22)。このよ
うにして求められたモータ端子間抵抗Rを数学モデルの
修正値Rmとし(ステップS23)、巻線温度tを数1
2に従って算出し(ステップS24)、制限温度値t
max以下であるか否かを判断する(ステップS2
5)。巻線温度tが制限温度値tmaxよりも大きい場
合にはモータ保護制御を行なう(ステップS26)。モ
ータ保護制御は、モータ20の自己発熱によりモータが
破損するのを防止することであり、破損としてはブラシ
ホルダーやコミュテータの熱塑性変形、巻線の絶縁体破
壊によるモータショート等がある。
【0028】図10は角速度ωを求める場合の動作例を
示しており、端子間抵抗Rを数学モデルの修正値Rmと
し(ステップS30)、上述のようにして求められた温
度推定値tを下記数14に代入して逆起電力定数K
補正する(ステップS31)。
【0029】
【数14】KT1={1+0.002(t−20)/
β}・KT20 ただし、β:逆起電力定数の温度係数、KT20:20
℃における逆起電力定数 そして、温度補正された逆起電力定数KT1で数1に従
って角速度ωを求める(ステップS32)。このように
温度補正された定数を用いて角速度ωを求めるようにし
ているので、より精度の高い角速度ωを求めることがで
きる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明の電動パワーステア
リング装置の制御装置によれば、温度センサを新たに設
けることなくモータ巻線温度を推定し、この推定温度値
に基いてモータの温度保護制御を行なうことができ、ロ
ーコストで実現できるメリットがある。又、モータ巻線
温度の推定や温度保護制御はコントロールユニットのソ
フト的な対応で実現できるため、容易かつ経済的に実現
できる。更にはモータ巻線温度を直接的に監視している
ので、モータを確実に保護できると共に、モータを熱的
な性能限界まで使用することができる。モータ角速度の
演算に用いる定数を推定温度値に従って補正することに
より、角速度をより正確に検出でき、モータ温度によら
ない安定した操舵性能を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動パワーステアリング装置の一例を示すブロ
ック構成図である。
【図2】コントロールユニットの一般的な内部構成を示
すブロック図である。
【図3】モータ駆動回路の一例を示す結線図である。
【図4】本発明によるコントロールユニットの構成例を
示すブロック図である。
【図5】車速をパラメータとして操舵トルク及び操舵補
助指令値の関係例を示す特性図である。
【図6】モータ逆起電力とモータ角速度の関係を示す図
である。
【図7】モータ電流値と不感帯幅の関係例を示す図であ
る。
【図8】モータの停止状態を検出する動作例を示すフロ
ーチャートである。
【図9】モータ保護の動作例を示すフローチャートであ
る。
【図10】逆起電力定数の温度補正の動作例を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 操向ハンドル 5 ピニオンラック機構 10 トルクセンサ 12 車速センサ 20 モータ 30 コントロールユニット 31 位相補償器 37 モータ駆動回路 38 モータ電流検出回路 330 推定器 340 端子間電圧推定器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルの操舵トルクを検出するトルク
    センサと、前記ハンドルと一体的に設けられたステアリ
    ングシャフトを補助負荷付勢するモータと、前記操舵ト
    ルクの大きさに応じて前記モータを駆動するコントロー
    ルユニットとを具備した電動パワーステアリング装置の
    制御装置において、前記コントロールユニットが、前記
    モータの巻線温度を推定し、前記温度推定値に基いて前
    記モータの温度保護制御を行なうようになっていること
    を特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記巻線温度を、前記モータの電流値及
    び端子間抵抗値の各検出値より推定して求める請求項1
    に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記温度推定値に基いて前記モータの数
    学モデルの数値を補正する請求項1に記載の電動パワー
    ステアリング装置の制御装置。
JP26054196A 1996-10-01 1996-10-01 電動パワーステアリング装置の制御装置 Expired - Lifetime JP3767035B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26054196A JP3767035B2 (ja) 1996-10-01 1996-10-01 電動パワーステアリング装置の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26054196A JP3767035B2 (ja) 1996-10-01 1996-10-01 電動パワーステアリング装置の制御装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005229942A Division JP4258502B2 (ja) 2005-08-08 2005-08-08 電動パワーステアリング装置の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10100913A true JPH10100913A (ja) 1998-04-21
JP3767035B2 JP3767035B2 (ja) 2006-04-19

Family

ID=17349402

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26054196A Expired - Lifetime JP3767035B2 (ja) 1996-10-01 1996-10-01 電動パワーステアリング装置の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3767035B2 (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1057715A2 (en) 1999-06-03 2000-12-06 Toyoda Koki Kabushiki Kaisha Electrical power steering apparatus with temperature dependent current limitation
JP2002337707A (ja) * 2001-05-18 2002-11-27 Nissan Motor Co Ltd 電動パワーステアリングのアシストモータ制御装置
WO2003047950A1 (fr) * 2001-12-07 2003-06-12 Nsk Ltd. Dispositif de commande pour dispositif de direction assistee electrique
US6705420B2 (en) 2001-10-12 2004-03-16 Nissan Motor Co., Ltd. Steering angle ratio control system and method
JP2006044437A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置
JP2006248419A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Honda Motor Co Ltd 車両用操舵装置
JP2006321411A (ja) * 2005-05-20 2006-11-30 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置の制御装置
US7164248B2 (en) 2003-05-12 2007-01-16 Denso Corporation Electric motor drive apparatus and motor-driven power steering system
WO2008153162A1 (ja) 2007-06-13 2008-12-18 Nsk Ltd. 電動パワーステアリング装置
JP2011218896A (ja) * 2010-04-06 2011-11-04 Jtekt Corp 伝達比可変装置及び車両用操舵装置
JP2012050261A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Jtekt Corp モータ制御装置およびこれを備える電動パワーステアリング装置
CN102566434A (zh) * 2012-02-13 2012-07-11 范示德汽车技术(上海)有限公司 电动助力转向系统用基于电机热力学模型的过温保护方法
JP2012148629A (ja) * 2011-01-18 2012-08-09 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置
JP2013043551A (ja) * 2011-08-24 2013-03-04 Nissan Motor Co Ltd 車両の操舵制御装置及び操舵制御方法
CN105584519A (zh) * 2014-11-12 2016-05-18 上海航天汽车机电股份有限公司 一种电动助力转向系统的热管理方法和系统
JP2020005387A (ja) * 2018-06-27 2020-01-09 株式会社ミツバ 車両用開閉体制御装置
KR20200101972A (ko) 2018-03-27 2020-08-28 히다치 오토모티브 시스템즈 가부시키가이샤 전동 모터의 제어 장치 및 브레이크 장치

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6334503B1 (en) 1999-06-03 2002-01-01 Toyoda Koki Kabushiki Kaisha Electrically operated power steering apparatus selectively restricting electric power supply to motor by using initial value and subsequent increase of temperature of heated portion therein
EP1057715A3 (en) * 1999-06-03 2005-01-05 Toyoda Koki Kabushiki Kaisha Electrical power steering apparatus with temperature dependent current limitation
EP1057715A2 (en) 1999-06-03 2000-12-06 Toyoda Koki Kabushiki Kaisha Electrical power steering apparatus with temperature dependent current limitation
JP2002337707A (ja) * 2001-05-18 2002-11-27 Nissan Motor Co Ltd 電動パワーステアリングのアシストモータ制御装置
JP4639522B2 (ja) * 2001-05-18 2011-02-23 日産自動車株式会社 電動パワーステアリングのアシストモータ制御装置
US6705420B2 (en) 2001-10-12 2004-03-16 Nissan Motor Co., Ltd. Steering angle ratio control system and method
WO2003047950A1 (fr) * 2001-12-07 2003-06-12 Nsk Ltd. Dispositif de commande pour dispositif de direction assistee electrique
US7164248B2 (en) 2003-05-12 2007-01-16 Denso Corporation Electric motor drive apparatus and motor-driven power steering system
JP2006044437A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置
JP4628825B2 (ja) * 2005-03-11 2011-02-09 本田技研工業株式会社 車両用操舵装置
JP2006248419A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Honda Motor Co Ltd 車両用操舵装置
JP2006321411A (ja) * 2005-05-20 2006-11-30 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP4715302B2 (ja) * 2005-05-20 2011-07-06 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置の制御装置
WO2008153162A1 (ja) 2007-06-13 2008-12-18 Nsk Ltd. 電動パワーステアリング装置
EP2657107A1 (en) 2007-06-13 2013-10-30 NSK Ltd. Estimation of temperature for the motor of an electric power steering
JP2011218896A (ja) * 2010-04-06 2011-11-04 Jtekt Corp 伝達比可変装置及び車両用操舵装置
JP2012050261A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Jtekt Corp モータ制御装置およびこれを備える電動パワーステアリング装置
JP2012148629A (ja) * 2011-01-18 2012-08-09 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置
JP2013043551A (ja) * 2011-08-24 2013-03-04 Nissan Motor Co Ltd 車両の操舵制御装置及び操舵制御方法
CN102566434A (zh) * 2012-02-13 2012-07-11 范示德汽车技术(上海)有限公司 电动助力转向系统用基于电机热力学模型的过温保护方法
CN105584519A (zh) * 2014-11-12 2016-05-18 上海航天汽车机电股份有限公司 一种电动助力转向系统的热管理方法和系统
CN105584519B (zh) * 2014-11-12 2019-01-01 上海航天汽车机电股份有限公司 一种电动助力转向系统的热管理方法和系统
KR20200101972A (ko) 2018-03-27 2020-08-28 히다치 오토모티브 시스템즈 가부시키가이샤 전동 모터의 제어 장치 및 브레이크 장치
US11821483B2 (en) 2018-03-27 2023-11-21 Hitachi Astemo, Ltd. Electric motor control device and brake device
JP2020005387A (ja) * 2018-06-27 2020-01-09 株式会社ミツバ 車両用開閉体制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3767035B2 (ja) 2006-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3991416B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP3767035B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
KR100338965B1 (ko) 전기 파워 스티어링 시스템의 제어 장치
JP3951337B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP5211618B2 (ja) モータ温度推定装置及びそれを搭載した電動パワーステアリング装置
JPH07264888A (ja) 直流電動モータ式操舵装置
JP4258502B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP3601967B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
CN105163999A (zh) 电动助力转向装置
JP3938472B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP3692660B2 (ja) 電動パワ−ステアリング装置の制御装置
JP3550978B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP4221906B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP4715302B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP3948300B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP2000053013A (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP2014168340A (ja) モータ制御装置
JP3525681B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP3550827B2 (ja) 電動パワ−ステアリング装置の制御装置
EP3465117A1 (en) Coil temperature estimation
JP3637714B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP3637764B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JPH10147249A (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP3562040B2 (ja) 電動パワ−ステアリング装置の制御装置
JP2020078184A (ja) 電動パワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050315

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050513

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050607

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050808

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060123

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100210

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100210

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110210

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120210

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130210

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130210

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term