JP3637764B2 - 電動パワーステアリング装置の制御装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車や車両の操舵系にモータによる操舵補助力を付与するようにした電動パワーステアリング装置の制御装置に関し、特にトルクステアをなくして、全体的な制御精度や追従性といった操舵性を向上できるようにした電動パワーステアリング装置の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車や車両のステアリング装置をモータの回転力で補助負荷付勢する電動パワーステアリング装置は、モータの駆動力を減速機を介してギア又はベルト等の伝達機構により、ステアリングシャフト或いはラック軸に補助負荷付勢するようになっている。かかる従来の電動パワーステアリング装置は、アシストトルク(操舵補助トルク)を正確に発生させるため、モータ電流のフィードバック制御を行なっている。フィードバック制御は、電流制御値とモータ電流検出値との差が小さくなるようにモータ印加電圧を調整するものであり、モータ印加電圧の調整は、一般的にPWM(パルス幅変調)制御のデュ−ティ比の調整で行なっている。
【0003】
ここで、電動パワーステアリング装置の一般的な構成を図3に示して説明すると、操向ハンドル1の軸2は減速ギア3、ユニバーサルジョイント4a及び4b,ピニオンラック機構5を経て操向車輪のタイロッド6に結合されている。軸2には、操向ハンドル1の操舵トルクを検出するトルクセンサ10が設けられており、操向ハンドル1の操舵力を補助するモータ20がクラッチ21、減速ギア3を介して軸2に結合されている。パワーステアリング装置を制御するコントロールユニット30には、バッテリ14からイグニションキー11を経て電力が供給され、コントロールユニット30は、トルクセンサ10で検出された操舵トルクTと車速センサ12で検出された車速Vとに基いてアシスト指令の操舵補助指令値Iの演算を行ない、演算された操舵補助指令値Iに基いてモータ20に供給する電流を制御する。クラッチ21はコントロールユニット30でON/OFF制御され、通常の動作状態ではON(結合)されている。そして、コントロールユニット30によりパワーステアリング装置が故障と判断された時、及びイグニションキー11によりバッテリ14の電源(電圧Vb)がOFFとなっている時に、クラッチ21はOFF(切離)される。
【0004】
コントロールユニット30は主としてCPUで構成されるが、そのCPU内部においてプログラムで実行される一般的な機能を示すと図4のようになる。例えば位相補償器31は独立したハードウェアとしての位相補償器を示すものではなく、CPUで実行される位相補償機能を示している。コントロールユニット30の機能及び動作を説明すると、トルクセンサ10で検出されて入力される操舵トルクTは、操舵系の安定性を高めるために位相補償器31で位相補償され、位相補償された操舵トルクTAが操舵補助指令値演算器32に入力される。又、車速センサ12で検出された車速Vも操舵補助指令値演算器32に入力される。操舵補助指令値演算器32は、入力された操舵トルクTA及び車速Vに基いてモータ20に供給する電流の制御目標値である操舵補助指令値Iを決定し、操舵補助指令値演算器32にはメモリ33が付設されている。メモリ33は車速Vをパラメータとして操舵トルクに対応する操舵補助指令値Iを格納しており、操舵補助指令値演算器32による操舵補助指令値Iの演算に使用される。操舵補助指令値Iは減算器30Aに入力されると共に、応答速度を高めるためのフィードフォワード系の微分補償器34に入力され、減算器30Aの偏差(I−i)は比例演算器35に入力され、その比例出力は加算器30Bに入力されると共にフィードバック系の特性を改善するための積分演算器36に入力される。微分補償器34及び積分補償器36の出力も加算器30Bに加算入力され、加算器30Bでの加算結果である電流制御値Eが、モータ駆動信号としてモータ駆動回路37に入力される。モータ20のモータ電流値iはモータ電流検出回路38で検出され、モータ電流値iは減算器30Aに入力されてフィードバックされる。
【0005】
モータ駆動回路37の構成例を図5に示して説明すると、モータ駆動回路37は加算器30Bからの電流制御値Eに基いて電界効果トランジスタ(FET)FET1〜FET4の各ゲートを駆動するFETゲート駆動回路371、FET1〜FET4で成るHブリッジ回路、FET1及びFET2のハイサイド側を駆動する昇圧電源372等で構成されている。FET1及びFET2は、電流制御値Eに基いて決定されるデューティ比D1のPWM(パルス幅変調)信号によってON/OFFされ、実際にモータ20に流れる電流Irの大きさが制御される。FET3及びFET4は、デューティ比D1の小さい領域では所定1次関数式(a,bを定数としてD2=a・D1+b)で定義されるデューティ比D2のPWM信号で駆動され、デューティ比D2も100%に達した以降、PWM信号の符号により決定されるモータ20の回転方向に応じてON/OFFされる。
【0006】
このような電動パワーステアリング装置の制御装置では、モータの慣性の影響を補償したり、車両のヨーレートの収れん性制御のために、モータ角速度やモータ角加速度の推定値若しくは検出値に基づいた制御を行なっている。特開平3−74262号公報に示されるように、コスト低減という大きな目的から、角速度はモータに発生する逆起電力から推定する方法が一般的に知られている。即ち、モータ角速度の推定は、モータの端子間電圧及びモータ電流を検出し、モータのインピーダンスモデルを基にしてモータ逆起電力を算出し、そのモータ逆起電力がモータ角速度に比例して発生するということにより行なっている。
【0007】
図6はその構成を示しており、コントロールユニット30A内のモータ角速度推定器301は、電流制御値E(モータ端子間電圧に対応)及びモータ電流値iよりモータ角速度ωを推定し、推定されたモータ角速度ωをロストルク補償器303及び収れん性制御器304に入力する。ロストルク補償器303及び収れん性制御器304の出力はそれぞれ加減算器30Aに入力され、ロストルク補償器303はモータ20のロストルクの発生する方向、つまりモータ20の回転方向に対してロストルク相当のアシストを行ない、収れん性制御器304は、車両のヨーの収れん性を改善するためにハンドルが振れ回る動作に対してブレーキをかけるようになっている。また、モータ角速度ωはモータ角加速度推定器(微分器)302に入力されてモータ角加速度が推定され、モータ角加速度は慣性補償器305に入力され、その補償信号が加減算器30Aに入力されている。慣性補償器305はモータ20の慣性により発生する力相当分をアシストするものであり、慣性感又は制御の応答性の悪化を防止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、FF車の場合、エンジンや変速機の配置上、ドライブシャフトの左右の軸の長さの差が大きく、左右のジョイント屈曲角に差が出ることがある。この場合、左右の車輪回りに発生するモーメントに差が発生し、急加速時等における大トルク発生時にステアリングが取られる現象が発生する。これをトルクステアと呼び、このトルクステアの発生を避けるために、従来は高出力エンジン車のフロントドライブシャフトは、長い方の軸上にセンタサポートベアリングを設け、軸の長さを等しくすることによってジョイント角度を等しくしている。しかしながら、かかる手法では構造的な改良が必要であり、コストの面でも問題があり、簡単な手法でのトルクステア防止のための解決が強く望まれていた。
【0009】
本発明は上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、車両の加速度に基づいて車両の収れん性制御を十分に機能発揮させて、ハンドルの操舵性を向上した電動パワーステアリング装置の制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ステアリングシャフトに発生する操舵トルクに基いて演算された操舵補助指令値と、モータの電流値とから演算した電流制御値に基いてステアリング機構に操舵補助力を与える前記モータを制御するようになっている電動パワーステアリング装置の制御装置に関するもので、本発明の上記目的は、前記モータの角速度推定値により車両の収れん性制御を行なうと共に、前記車両の加速度が所定値以下のときに前記収れん性制御のゲインを小さくし、前記加速度が所定値を超えたときに前記ゲインを大きくするように変化させることによって達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明では、高速時のトルクステアの発生を防ぐため、車両の加速度の大きさによって収れん性制御のゲインを変えるようにしている。つまり、加速度が小さい場合は、比較的小さなゲインで収れん性制御を行ない、加速度の大きい場合は、大きい収れん性ゲインで収れん動作を強めに行なうようにし、ハンドルの操舵性を向上している。
【0012】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0013】
本発明では、図6に対応させて示す図1のように、車速センサ12からの車速Vを微分して車両の加速度VAを求める微分器310と、加速度VAを所定値αと比較して収れん性制御器304のゲイン信号Kdを得る比較器311とを具備している。
【0014】
図2は本発明の動作例を示すフローチャートであり、車速Vを微分して得られる微分器310からの加速度VAは比較器311に入力され、所定値αに対する大小が比較器311で判定される(ステップS1)。加速度VAが所定値α以下の場合には、ゲイン信号Kdのゲインを、小さな値の車速Vに応じた関数Kd1(V)とし(ステップS3)、この関数Kd1(V)で収れん性制御器304によって、車両のヨーの収れん性を改善する。また、加速度VAが所定値αよりも大きな場合には、ゲイン信号Kdのゲインを大きな値のKd2とし(ステップS2)、大きなゲインで収れん性制御を行なうことによりトルクステアが生じないようにする。
【0015】
尚、上述では車速Vを微分器310で微分して加速度VAを得ているが、加速度センサを別途設けるようにしても良い。また、比較器311での所定値αは、適宜変更することも可能である。
【0016】
【発明の効果】
車両の加速度に応じて収れん性制御のゲインを変えるようにしており、加速度の大きい場合には収れん制御のゲインを大きくして強めに制御するようにしている。このため、FF車の場合にも、トルクステアを生じることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の動作例を示すフローチャートである。
【図3】電動パワーステアリング装置の一例を示すブロック構成図である
【図4】コントロールユニットの一般的な内部構成を示すブロック図である。
【図5】モータ駆動回路の一例を示す結線図である。
【図6】従来のコントロールユニットの一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 操向ハンドル
5 ピニオンラック機構
10 トルクセンサ
12 車速センサ
20 モータ
30,30A コントロールユニット
310 微分器
311 比較器

Claims (1)

  1. ステアリングシャフトに発生する操舵トルクに基いて演算された操舵補助指令値と、モータの電流値とから演算した電流制御値に基いてステアリング機構に操舵補助力を与える前記モータを制御するようになっている電動パワーステアリング装置の制御装置において、
    前記モータの角速度推定値により車両の収れん性制御を行なうと共に、前記車両の加速度が所定値以下のときに前記収れん性制御のゲインを小さくし、前記加速度が所定値を超えたときに前記ゲインを大きくするように変化させることを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置。
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