JP4295426B2 - 電動パワーステアリング装置及びトルク推定方法 - Google Patents

電動パワーステアリング装置及びトルク推定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動機の駆動力をステアリング系に直接作用させてドライバの操舵力をアシストする電動パワーステアリング装置及びトルク推定方法に関し、殊にドライバの真の操舵意志(ハンドルトルク)に基づいたアシストトルク(補助トルク)を追従性よく与えることができ、かつ外乱除去性にも優れた電動パワーステアリング装置及びドライバのハンドルトルクと路面反力トルクを含むステアリングトルクからハンドルトルクを推定するトルク推定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の車両におけるエンジンの排気量拡大(車両の大型化)、ABS(Anti Lock Break System)やエアバッグシステムなどの安全装備の搭載などによる車両重量の増加、そしてタイヤ性能の向上と幅広化などによって、ハンドル(ステアリングホイール)を操作する際に必要とされるドライバの操舵力が大きくなっている。このため、イージードライブ化を達成するための手段として、現在ではパワーステアリング装置がほぼ全ての車種に装備されるようになった。
パワーステアリング装置は、ドライバの操舵力をアシストする補助トルクを油圧により発生する油圧式パワーステアリング装置が主流である。しかし、この油圧式パワーステアリング装置は、複雑な油圧配管が必要なため、車両への搭載の自由度が低いという問題がある。また、油圧ポンプがエンジンにより駆動されるため、エンジン負荷の増加により燃費が悪くなるという問題がある。特に最近これらの点が、油圧式パワーステアリング装置における大きな問題点としてクローズアップされるようになった。
【0003】
そこで、このような油圧式パワーステアリング装置における問題を解決するものとして、電動機が発生する補助トルクによりドライバの操舵をアシストする電動式パワーステアリング装置(電動パワーステアリング装置)が注目されている。電動パワーステアリング装置は、前記した油圧式パワーステアリング装置における欠点がないことに加え、油圧式のものに比べて高い制御自由度をもつ。したがって、電動機を高精度に制御することによって、油圧式パワーステアリング装置では実現し得ないような良好な操舵フィーリングを得ることも可能である。
【0004】
次に、従来の電動パワーステアリング装置の構成及び制御を、図4及び図5を参照して説明する。
図4は、従来例の電動パワーステアリング装置の全体構成図である。図5は、従来例の電動パワーステアリング装置における制御をモデル化したブロック図である。
【0005】
図4に示すように電動パワーステアリング装置51は、ラック軸59と同軸上に配された電動機58によって補助トルクを発生する。また、電動パワーステアリング装置51は、ステアリング軸54とピニオンギア57aの角度差を「捩じれトルク(反力トルク;Reaction torque)T」として検出する操舵トルクセンサTSを有する。
ここで、電動機58とラック軸59の機械的連結は、ボールねじ機構61で実現され、これによって電動機58が発生するトルク(補助トルク;Assist torque)をラック軸59の軸力に変換するメカニズムになっている。そして、このラック軸59における軸力は、ラック軸59の端部のタイロッド60,60を介して前輪W,W(タイヤ)の回転トルク(転舵トルク)へと変換され、前輪W,Wが転舵される。ここで、前輪W,Wが転舵されるときは、路面の反力によって、前輪W,Wが操舵されるのを妨げる方向にトルクが発生する(路面反力トルク;Rack reaction torque)。
一方、ステアリング軸54にはステアリングホイールたるハンドル53が結合されており、ドライバは、意図するハンドル角になるように適切なハンドルトルク(Driver torque)をハンドル53に加える。
【0006】
ここで、操舵トルクセンサTSのみを弾性体と考えると、電動パワーステアリング装置51は、ハンドル53と電動機58の2つの慣性をもつ2慣性系に近似でき、その両端にそれぞれドライバのハンドルトルク(Driver toque)と路面からの反力である路面反力トルク(Rack reaction torque)が加わるようなシステムと考えることができる。そして、電動パワーステアリング装置51は、これら入力に対して前記した捩じれトルク(反力トルク)Tの信号を小さく押さえることが制御系の目的になる。
なお、電動機58は、電動機駆動手段63が生成する電動機駆動信号VMによりPWM(Pulse Width Modulation)駆動される。この電動機駆動信号VMは、操舵トルクセンサTSの検出値である反力トルク(ステアリングトルク)Tを入力した制御手段62が、反力トルクTに所定のゲインを乗じるなどして生成した電動機制御信号VOに基づいて生成されるものである。
【0007】
次に、図5を参照して説明を続ける。
図5に示すように、電動パワーステアリング装置51の制御系には、前記したハンドルトルクと路面反力トルクが入力される。この図5において、ステアリングダイナミクスH(s)は、ハンドル53に加えられるハンドルトルクからこのハンドル53の回転角(ハンドル53から操舵トルクセンサTS)までの伝達特性(粘性項、慣性項、ばね項)である。また、ギアボックスダイナミクスG(s)は、電動機58に加えられる路面反力トルクからピニオンギア57aの回転角(電動機58から操舵トルクセンサTS)までの伝達特性(粘性項、慣性項、ばね項)である。ここで、図5におけるKは、ハンドル53の回転角とピニオンギア57aの回転角の差を反力トルクに変換する変換係数である(図4における操舵トルクセンサTSに相当する)。また、図5におけるRは、反力トルクを補助トルクに変換する変換係数である(図4における電動機58などに相当する)。
【0008】
つまり、図4及び図5に示すような従来の電動パワーステアリング装置51における制御では、操舵トルクセンサTSが検出する反力トルクTのフィードバックのみで補助トルクを決定している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、操舵トルクセンサTSが検出する反力トルクTの信号成分は、(1)ドライバのハンドルトルクに係るものと(2)路面反力トルクに係るものとに分けられる。そして、定常時は両方のトルクが釣り合うことによって保舵状態(ドライバがハンドル53をある角度に維持する状態)が実現される。ところが、保舵中に路面反力トルクが印加された場合などは、前記した操舵トルクセンサTSの検出値では、ドライバが操舵をしているのか、あるいは路面反力トルクが印加されているのかの判断が困難である。
このため、本来であれば、ドライバの操舵(ハンドルトルク)に対応する補助トルクと路面反力トルクを抑制する補助トルクは独立に設定されるべきであるが、前記したとおり両トルクを区別することなく反力トルクTに基づいて補助トルクを設定している。
【0010】
また、かかる従来の電動パワーステアリング装置51では、ドライバが操舵を開始するとき(操舵開始時点)にハンドル53が重くなり、ドライバの操舵に対する補助トルクの追従性がよくないという問題がある。
【0011】
前記した問題を、図5を参照して補足する(適宜図4参照)。
図5の制御の場合、補助トルクの発生比率Rを反力トルクTに対するフィードバックゲインとすると、この図5の構成はレギュレータ系とみなせる。しかし、レギュレータ問題の場合、平衡点をゼロとして、いかにこの平衡点に収束させていくかという制御目標を設定するが、電動パワーステアリング装置51の場合、完全なレギュレーションを行うと前記した保舵状態では、ドライバがハンドル53に操舵力(ハンドルトルク)を加える必要がなくなってしまう(つまり補助トルクのみで操舵される)。自動操舵装置の場合は、このような制御を行うことになるが、パワーステアリング装置の場合は、あくまでもドライバのハンドルトルクを電動機58が発生する補助トルクでアシストするシステムなので、完全なレギュレーションを行うことができないという特殊性がある。
一方、制御目標に相当する信号(反力トルク信号)が不明確であるので、電動パワーステアリング装置51の制御系はトラッキング系にもなっていない。このように、電動パワーステアリング装置51の制御構成は、通常のレギュレーション及びトラッキング構成として分類できない特殊な構成となっている。
【0012】
なお、本願出願人による特開平8−244635号公報には、ハンドルの慣性トルクやハンドル軸の粘性トルクを補償してドライバの意図した操舵トルク(ハンドルトルク)に対応した操舵補助力(補助トルク)を発生させ、操舵フィーリングの改善を図る電動パワーステアリング装置が開示されている。この電動パワーステアリング装置は、ハンドルトルクを推定すると共に、フィードバック制御により補助トルクを発生するものである。この電動パワーステアリング装置によれば、ドライバの操舵意志に基づく補助トルクを発生させることができ、操舵フィーリングが向上する。しかし、この電動パワーステアリング装置は、ドライバの操舵に対する補助トルクの追従性において改良すべき課題を有する。また、ハンドルに加えられるドライバのハンドルトルクの推定という点からもまだ改良すべき課題を有する。
【0013】
そこで、本発明は、ドライバの真の操舵意志に基づいた補助トルクを、ドライバの操舵に対して追従性よく与えることができ、かつ外乱除去性に優れた電動パワーステアリング装置、及び電動パワーステアリング装置における制御の目標値を適切に推定することのできる電動パワーステアリング装置におけるトルク推定方法を提供することを主たる課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記課題に鑑み、ドライバの操舵(ハンドル操作)に基づくハンドルトルクに対する補助トルクの追従性と路面反力トルクの影響を抑制する外乱除去性、及び制御における目標信号について鋭意研究を行い、追従性はフィードフォワード制御で対応し、外乱の抑制はフィードバック制御で対応する2自由度構成とすることとし、また、制御の目標値はドライバのハンドルを操舵する際のハンドルトルクとすることで本発明を完成するに至った。
即ち、前記課題を解決した本発明のうち請求項1に記載の発明は、車両を操舵するハンドルに加えられるドライバのハンドルトルクをステアリング系を介して操舵輪に伝達すると共に、制御手段により制御される電動機の発生する補助トルクを前記ステアリング系に付加してなる電動パワーステアリング装置において、前記ステアリング系の途中に操舵トルクセンサを設けてステアリングトルクを検出すると共に、前記制御手段は前記ハンドルトルクに基づくフィードフォワード項と前記ハンドルトルクと前記ステアリングトルクの偏差に基づくフィードバック項の加算値にて前記補助トルクを決定する構成とした。
【0015】
この構成によれば、電動機が発生する補助トルクは、ハンドルトルクを目標値とするものになる。なお、ハンドルトルクは、ハンドルに作用するドライバの操舵トルクであり、従来例における反力トルク(本願におけるステアリングトルク)とは異なる。このハンドルトルクにより、ドライバが操舵をしているのか、あるいは路面反力が印加されているのかを判断することができる。また、フィードフォワード制御により、電動パワーステアリング装置は、ドライバのハンドル操作に対する追従性の優れたものになる。加えて、フィードバック制御により、電動パワーステアリング装置は外乱除去性に優れたものになる。なお、ハンドルトルクとステアリングトルクの偏差は、路面状況の変化に対応した外乱トルク(路面反力トルク)に相当するものである。よって、この偏差に基づいてフィードバック制御(ポジティブ的なフィードバック制御)することにより、例えば、保舵時における安定性が向上する。
【0016】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1の発明において、前記ハンドルトルクを前記ステアリングトルクから推定する構成とした。
【0017】
この構成によれば、一般的に使用されている操舵トルクセンサを1つ備えるだけでよい。
【0018】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記フィードバック項に前記電動機の回転速度と前記ハンドルの回転速度の偏差に基づく項を加算する構成とした。
【0019】
電動機の回転速度とハンドルの回転速度における偏差(ハンドルの回転角と電動機の回転角の差)の変化は、ハンドルトルクと路面反力トルクの変化のズレに対応して生じる。この構成によれば、路面反力トルクの変化に対して電動機の回転を抑制することが可能である。
【0020】
また、請求項4に記載の発明は、車両を操舵するハンドルに加えられるドライバのハンドルトルクをステアリング系を介して操舵輪に伝達すると共に、制御手段により制御される電動機の発生する補助トルクを前記ステアリング系に付加してなる電動パワーステアリング装置におけるトルク推定方法であり、(1)前記ハンドルトルク及び路面からの路面反力トルクの双方を含むステアリングトルクTを検出するステップ、(2)前記ステアリングトルクTを微分してステアリングトルク微分値を求めるステップ、(3)前記電動機の回転速度を検出するステップ、(4)下記の式から前記ハンドルトルクを推定するステップ、を含んでなる。
式 … KTH∝T(ドット)+KNθM(ドット)
ここで、Kは前記ステアリング系におけるトーションバーばね定数、THはハンドルトルク、T(ドット)はステアリングトルク微分値、Nは前記ハンドルの回転角度と前記電動機の回転角度の比、θM(ドット)は前記電動機の回転速度である。
【0021】
これによれば、ステアリングトルク(反力トルク)と電動機の回転速度を検出するだけで、ドライバのハンドルトルクを推定することができる。なお、ステアリングトルク(反力トルク)は、電動パワーステアリング装置における一般的な操舵トルクセンサ(例えばステアリングギアボックス内に設けられたもの)により検出することができる。また、電動機の回転速度は、電動機における電動機電圧と電動機電流により求めることができる。なお、トーションバーばね定数K及びハンドルの回転角度と電動機の回転角度の比Nは、一定値である。
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の電動パワーステアリング装置を、図面を参照して詳細に説明する。
【0022】
先ず、電動パワーステアリング装置の構成を、図1及び図2を参照して説明する。
図1は、本実施形態の電動パワーステアリング装置の全体構成図である。図2は、図1の電動機駆動手段の回路図である。
【0023】
図1に示すように、電動パワーステアリング装置1は、ドライバによるハンドル3の操舵時に、手動操舵力発生手段(ステアリング系)2によってマニュアルステアリングで前輪W,Wを転動させて車両の向きを変える。さらに、電動パワーステアリング装置1は、制御手段12からの電動機制御信号VOに基づいて電動機駆動手段13で電動機駆動信号VMを生成し、この電動機駆動信号VMで電動機8を駆動して補助操舵トルク(補助操舵力)を発生させ、手動操舵力発生手段2によるドライバの操舵力(ハンドルトルク)を軽減する。
【0024】
手動操舵力発生手段2は、ハンドル3に一体に設けられたステアリング軸4に連結軸5を介してステアリング・ギアボックス6内に設けたラック&ピニオン機構7のピニオンギア7aが連結される。なお、連結軸5は、その両端に自在継手5a,5bを備える。ラック&ピニオン機構7は、ピニオンギア7aに噛み合うラック歯7bがラック軸9に形成され、ピニオンギア7aとラック歯7bの噛み合いにより、ピニオンギア7aの回転をラック軸9の横方向の往復運動とする。さらに、ラック軸9には、その両端にタイロッド10,10を介して、転動輪としての左右の前輪W,Wが連結される。
【0025】
電動パワーステアリング装置1は、補助トルクを発生させるために、電動機8が、ラック軸9と同軸上に配設される。そして、電動機8の回転がラック軸9と同軸に設けられたボールねじ機構11を介して推力に変換され、この推力をラック軸9(ボールねじ軸11a)に作用させる。これにより、前輪W,Wが転舵される。なお、転舵の際には、路面反力トルクが前輪W,W及びタイロッド10,10を介してラック軸9に印加される。
【0026】
制御手段12には、操舵トルクセンサTS及び電動機回転速度センサNSの検出信号T,θM(ドット)が入力される。そして、制御手段12は、検出信号T,θM(ドット)に基づいてそれぞれ電動機制御信号VO(方向信号+PWM信号)を生成し、電動機駆動手段13に出力する。
この制御手段12の詳細については後記する。
【0027】
電動機駆動手段13は、制御手段12が出力した電動機制御信号VOに基づいた電動機駆動信号VMを電動機8に供給し、電動機8を駆動する。電動機駆動手段13は、例えば、図2に示すような4個のFET(電界効果型トランジスタ)13a1,13a2,13a3,13a4のスイッチング素子からなるブリッジ回路13a及びゲート駆動回路13bで構成される。パワーFET13a1,13a2,13a3,13a4の各ゲートG1,G2,G3,G4に電動機制御信号VO(方向信号〔VON,VOFF〕+PWM信号〔VPWM〕)が入力されると、この電動機制御信号VOに基づいて電動機8に電動機駆動信号VMが供給される。これにより、電動機8には電動機電流が流れ、電動機8は電動機電流に比例した補助トルクを発生し、ドライバの操舵をアシストする。
【0028】
操舵トルクセンサ(reaction torque sensor)TSは、ステアリング・ギアボックス6内に配設され、ハンドル3に加えられるドライバのハンドルトルク(driver torque)に基づいてステアリング系2に発生するステアリングトルク(反力トルク;reaction torque)Tの大きさと方向を検出する(ステアリング軸4とピニオンギア7aの角度差を「捩じれトルク(反力トルク)」として検出する)。そして、操舵トルクセンサTSは、捩じれトルクとして検出したステアリングトルクTをデジタル信号として制御手段12に送信する。
【0029】
電動機回転速度センサNSは、電動機8に流れる電動機電流及び電動機8に印加される電動機電圧を検出する図示しない電動機電流検出手段及び電動機電圧検出手段、並びに電動機電流及び電動機電圧から電動機8の回転速度を演算する図示しない回転速度演算手段を含んで構成される。これらの手段は、公知のものを使用することができる。なお、回転速度演算手段は、後記する(1)式に基づいて電動機回転速度を求めるものである。
【0030】
演算により求められた電動機回転速度θM(ドット)は、デジタル信号として制御手段12に送信される。なお、電動機回転速度センサNSは、ラック軸9の移動速度を直接検出するセンサなどであってもよい。
【0031】
次に、図3を参照して制御手段12の構成を説明する。
図3は、電動パワーステアリング装置における制御手段を含む電気系統のブロック構成図である。
【0032】
図3に示すように、制御手段12は、信号変換手段21、ハンドルトルク推定手段22、フィードフォワード制御手段23、偏差演算手段24、フィードバック制御手段25、加算手段26、駆動制御手段27を含んで構成される。なお、ハンドルトルク推定手段22は、カルマンフィルタ22aを主たる構成要素とする。また、フィードフォワード制御手段23は、乗算手段23aを主たる構成要素とする。さらに、フィードバック制御手段25は、乗算手段25a,25b及び加算手段25cを主たる構成要素とする。
【0033】
ここで、本発明における制御の原理、つまり電動機8が発生する補助トルクを求める手法を、式(1)〜式(12)並びに図1及び図3を参照して説明する。
【0034】
〔ハンドルトルク推定〕
ハンドル3に加えられるドライバのハンドルトルクを推定する手法について説明する。
ハンドルトルクを推定するに際して、得られる信号は、操舵トルクセンサTSが検出したステアリングトルクT、並びに電動機8の電動機電圧及び電動機電流である。電動機電圧と電動機電流からは、次の(1)式により電動機回転速度θM(ドット)を求めることができる。
【0035】
【数1】
Figure 0004295426
【0036】
この(1)式において、θMは電動機回転角度、VMは電動機電圧、IMは電動機電流、RMは電動機抵抗(電機子の抵抗)、Keは逆起電圧係数(誘起電圧定数)である。ここで、(1)式におけるθMドットは電動機回転速度である。
なお、以下の説明において、変数の上にドット(・)が付いているものは、当該変数を微分したものであることを示す。つまり、θMドットは、電動機回転角度であるθMを微分(時間微分)したものである。同様に、以下の各説明において、変数の上にハット(^)が付いているものは、当該変数は推定されたもの(推定値)であることを示す。また、変数の添字Hはハンドルを意味し、添字Mは電動機を意味する。
【0037】
説明をドライバのハンドルトルクの推定に戻す。
次に、操舵トルクセンサTSが検出したステアリングトルクTと前記のように求めた電動機回転速度θM(ドット)に基づき、ドライバのハンドルトルクTHを、カルマンフィルタ22aを適用して推定する。つまり、ハンドルトルクTHを推定値TH(ハット)として求める。
推定に際して、先ず推定問題の定式化を行う。操舵トルクセンサTSの検出信号であるステアリングトルクTは、次の(2)式で与えられる。
【0038】
【数2】
Figure 0004295426
【0039】
ここで、Kはトーションバーばね定数(トーションバーは操舵トルクセンサTSに相当する)、θHはハンドル角度(ハンドル3の切れ角)、Nはハンドル回転角度と電動機回転角度との比(図1におけるラック&ピニオン機構7及びボールねじ機構11の減速比を合成したもの)である。
(2)式を微分すると、次の(3)式が得られる。
【0040】
【数3】
Figure 0004295426
【0041】
続いて、(3)式を変形すると、次の(4)式が得られる。
【0042】
【数4】
Figure 0004295426
【0043】
この(4)式がカルマンフィルタ22aへの入力信号になる。
一方、ステアリング系2の運動方程式を考えると、次の(5)式が得られる。
【0044】
【数5】
Figure 0004295426
【0045】
ここで、ωHはハンドル回転速度、JHはハンドル3の慣性係数、BHはハンドル回転軸回りの粘性摩擦係数、THはハンドルトルク(真値)である。
この(5)式を変形すると、次の(6)式になる。
【0046】
【数6】
Figure 0004295426
【0047】
この(6)式において、ハンドルトルクTHをステップ的な信号と仮定すると、これを微分したTH(ドット)は(7)式のとおり0である。
【0048】
【数7】
Figure 0004295426
【0049】
ここで、ハンドルトルクTHを状態変数と考えて、(6)式及び(7)式を状態空間表現で表すると、次の(8)式のようになる。
【0050】
【数8】
Figure 0004295426
【0051】
また、(8)式とカルマンフィルタ22aへの入力信号を表す(4)式とから、次の(9)式が導き出される。
【0052】
【数9】
Figure 0004295426
【0053】
したがって、θHドット(=ωH)は観測(検出)できないため、T(ドット)+KNθM(ドット)を観測量(検出値)とし、ハンドル回転速度ωH,ハンドルトルクTHを推定するカルマンフィルタ22aを設計することができる。また、このようにすることで、ドライバのハンドルトルクTH及びハンドル回転速度ωHの推定を精度よく行うことができるようになる。
【0054】
〔フィードフォワード制御〕
本実施形態においては、目標反力トルク信号として推定したドライバのハンドルトルクTH(ハット)を用いるので、フィードフォワード制御は、この推定したハンドルトルクTH(ハット)に所定のゲインKfを乗じて補助トルクを発生させるようにする(次の(10)式参照)。なお、Taffは、フィードフォワードによる補助トルクである。また、ゲインKfは、理論計算や実験などにより定められる。
【0055】
【数10】
Figure 0004295426
【0056】
〔フィードバック制御〕
フィードバック制御を行うに際して、ドライバのハンドルトルクTHの変化及び路面反力トルクの変化に対して、電動パワーステアリング装置1が内部安定となる必要がある(外乱除去性)。この場合、着目すべき信号は、電動機回転速度θM(ドット)になる。つまり、この電動機回転速度θM(ドット)に制約を課すようなフィードバックループも必要になる。よって、本実施形態では、フィードバック制御は次の(11)式に基づいて行う。ところで、制御の基本からいうと、(11)式の右辺第2項は、請求項3で特定したようにKs2(θH(ドット)−θM(ドット))とすべきであるが、本実施形態のようにθH(ドット)=0と近似することにより、θM(ドット)のみで制御してもよい。なお、Tafbは、フィードバック制御による補助トルクである。Ks1及びKs2は、理論計算や実験などにより定められる所定のゲインである(Ks1及びKs2は外乱トルクを抑制する方向に定められる)。
【0057】
【数11】
Figure 0004295426
【0058】
さらに、フィードフォワード制御とフィードバック制御を次の(12)式のように統合すると、電動機8が発生すべき補助トルクTaが求まる。
【0059】
【数12】
Figure 0004295426
【0060】
つまり、ドライバのハンドルトルクTHの変化(つまり操舵)に対しては、フィードフォワード制御で、路面反力トルクの変化(路面状況の変化など)に対しては、フィードバック制御で対応する。換言すると、ドライバの操舵(ハンドルトルクTH)に対しては補助トルクTaの追従性をよくし、路面反力の変化(外乱トルク)に対しては外乱除去性をよくする。
【0061】
次に、前記した制御の原理を踏まえて、図3の制御手段12を説明する。
なお、この制御手段12は、操舵トルクセンサTSが検出したステアリングトルクTからハンドルトルクTHを推定〔TH(ハット)〕し、これを電動機8が発生する補助トルクの目標信号とするものである。また、この制御手段12は、基本的な補助トルクの設定をフィードフォワード制御で行い、路面反力トルクの変化(外乱トルク)に対する影響の低減をフィードバック制御で行うものである。また、図3における補助トルクTa,Taff,Tafbはいずれも目標信号である。
【0062】
制御手段12は、操舵トルクセンサTSから送信されたデジタル信号であるステアリングトルクTと電動機回転速度センサNSから送信されたデジタル信号である電動機回転速度θM(ドット)の入力ポートを有する。また、電動機制御信号VOを電動機駆動手段13に出力する出力ポートを有する。
【0063】
信号変換手段21は、操舵トルクセンサTSが検出したステアリングトルクTを微分して微分値T(ドット)を、後段のハンドルトルク推定手段22に送信する。ハンドルトルク推定手段22は、微分値T(ドット)と電動機回転速度θM(ドット)を入力して、カルマンフィルタ22aで演算を行い、推定したハンドルトルクTH(ハット)を求める。
なお、ハンドルトルク推定手段22は、トーションバーばね定数Kやハンドル3の回転角度と電動機8の回転角度の比Nなどを、図示しないROMに記憶している。なお、トーションバーは、操舵トルクセンサTSに相当する。
【0064】
フィードフォワード制御手段23は、乗算手段23aで前記推定したハンドルトルクTH(ハット)に所定のゲインKfを乗じ、フィードフォワード制御による補助トルクTaff(目標信号)を求める。
【0065】
偏差演算手段24は、推定したハンドルトルクTH(ハット)からステアリングトルクTを減算して偏差TH(ハット)−Tを求め、フィードバック制御手段25に出力する。なお、推定したハンドルトルクTH(ハット)からステアリングトルクTを減算すると、路面反力トルクが求まることになる。
【0066】
次に、フィードバック制御手段25では、乗算手段25aで前記偏差TH(ハット)−Tに所定のゲインKs1を乗じる。また、フィードバック制御手段25は、乗算手段25bで電動機回転速度θM(ドット)に所定のゲインKs2を乗じる。加算手段25cでは、乗算手段25aでの乗算結果と乗算手段25bの乗算結果を加算し、フィードバックによる補助トルクTafbを求める。ここで、フィードバック制御に電動機回転速度θM(ドット)を加味するのは、外乱トルク(路面反力トルク)に対して電動機8の動きを抑制するためである。
なお、この補助トルクTafbは、Ks1〔TH(ハット)−T〕+Ks2θM(ドット)である。
【0067】
加算手段26は、フィードフォワード制御による補助トルクTaffとフィードバック制御による補助トルクTafbを加算して、補助トルクTa(目標信号)を求める。ここで、補助トルクTaffは、追従性をよくする成分である。一方、補助トルクTafbは、外乱除去性をよくする成分である。
【0068】
駆動制御手段27は、目標信号(電動機8が発生すべき補助トルクの目標値)である補助トルクTaを入力して、その極性と大きさを加味して電動機制御信号VOを生成する。この電動機制御信号VOは、方向信号とPWM信号から構成される。生成した、電動機制御信号VOは、制御手段12が備える出力ポートから、電動機駆動手段13に出力される。
【0069】
駆動制御手段27は、前記したように電動機制御信号VOに基づいて電動機駆動信号VMを生成し、電動機8をPWM駆動する。これにより、目標信号である補助トルクTaに応じた実際の補助トルクを電動機8が発生する。
【0070】
この構成の電動パワーステアリング装置1の動作を説明する。
ドライバがハンドル3を操作して操舵を開始した場合、急激な操舵であっても(操舵トルクセンサTSの検出値が急変しても)、フィードフォワード制御により、電動機8は、追従性よく補助トルクを発生することができる。このため、操舵開始時点にハンドル3が重いなどという従来における問題が解消される。
しかも、補助トルクの目標信号(Ta)は、操舵トルクセンサTSが検出したステアリングトルクTではなく、ドライバによるハンドルトルクTH(ハット)に基づくものである。
よって、電動機8は、ドライバの意志による操舵に迅速に追従した補助トルクを発生することができる。
【0071】
また、路面状況の変化などで(路面反力トルクの変化が生じて)外乱トルクが入力された場合でも、推定したハンドルトルクTH(ハット)と操舵トルクセンサTSが検出したステアリングトルクTの偏差(外乱トルクに相当する分)に所定のゲインKs1を乗じてフィードバック制御(ポジティブ的なフィードバック制御)を行っているので、外乱トルクが入力されても安定に制御される(外乱除去性)。かつ、電動機回転速度θM(ドット)に対しても、同様のフイードバック制御を行っているので、外乱トルクに対して電動機8の回転が抑制され安定に制御される。
【0072】
よって、保舵状態で路面反力トルクが変化しても、ドライバのハンドルトルクTHを変化させることなく、保舵状態を維持することができる。
【0073】
なお、本発明は、前記した実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。
例えば、前記した実施形態では、フィードバック制御を電動機回転速度も加味して行ったが、電動機回転速度を加味しないで行うようにしてもよい。また、電動機回転速度とハンドルの回転速度の偏差を加味してフィードバック制御を行うようにしてもよい。なお、前記した実施形態では、電動機の回転速度とハンドルの回転速度の偏差を取らないものであったが(つまりハンドルの回転速度を0又は一定値に固定したものであったが)、ハンドルの回転速度を検出するセンサを備えて、電動機の回転速度とハンドルの回転速度の偏差に基づいてフィードバック制御を行うようにしてもよい。さらに、外乱除去性を向上することができるからである。
また、電動パワーステアリング装置について、ステアリングトルクを検出する操舵トルクセンサに加えて、ハンドルトルクを検出するハンドルトルクセンサを設ける構成としてもよい。
また、トルクの推定について、電動機の回転速度を検出するのではなく、ラック軸の移動速度を検出してハンドルトルクを推定する構成としてもよい。
【0074】
【発明の効果】
以上説明した本発明は、以下のような優れた効果を有する。
請求項1に記載の発明によれば、操舵時にドライバの真の操舵意志に基づいた補助トルクを、ドライバの操舵に対して追従性よく与えることができる。かつ、路面反力の変化などに対する外乱除去性が優れ、例えば保舵時に路面からの反力が変化してもドライバの保舵力(ハンドルトルク)に変化を生じさせることがない。よって、電動パワーステアリング装置の操舵フィーリングが向上する。
また、請求項2に記載の発明によれば、ハンドルトルクを推定するので、一般的に使用されている操舵トルクセンサを1つ備えるだけで、本発明の電動パワーステアリング装置を構成することができる。よって、電動パワーステアリング装置の製造が容易になると共に、製造コストを削減することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、路面反力トルクの変化に対して電動機の回転を抑制などすることが可能になるので、さらに外乱除去性を高めることができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、電動パワーステアリング装置における一般的な構成で、車両を操舵するハンドルに加えられるドライバのハンドルトルクを精度よく推定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施形態の電動パワーステアリング装置の全体構成図である。
【図2】 図1の電動機駆動手段の回路図である。
【図3】 図1の電動パワーステアリング装置における制御手段を含む電気系統のブロック構成図である。
【図4】 従来例の電動パワーステアリング装置の全体構成図である。
【図5】 従来例の電動パワーステアリング装置における制御をモデル化したブロック図である。
【符号の説明】
1 … 電動パワーステアリング装置
2 … ステアリング系(手動操舵力発生手段)
3 … ハンドル
8 … 電動機
12 … 制御手段
TS … 操舵トルクセンサ
T … ステアリングトルク(操舵トルクセンサの検出値、反力トルク)
T(ドット) … ステアリングトルクの微分値
Ta … 補助トルク
H … ハンドルトルク
H(ハット) … 推定したハンドルトルク
W … 前輪(操舵輪)

Claims (4)

  1. 車両を操舵するハンドルに加えられるドライバのハンドルトルクをステアリング系を介して操舵輪に伝達すると共に、制御手段により制御される電動機の発生する補助トルクを前記ステアリング系に付加してなる電動パワーステアリング装置において、
    前記ステアリング系の途中に操舵トルクセンサを設けてステアリングトルクを検出すると共に、前記制御手段は前記ハンドルトルクに基づくフィードフォワード項と前記ハンドルトルクと前記ステアリングトルクの偏差に基づくフィードバック項の加算値にて前記補助トルクを決定する構成を有することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記ハンドルトルクを前記ステアリングトルクから推定する構成を有することを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記フィードバック項に前記電動機の回転速度と前記ハンドルの回転速度の偏差に基づく項を加算する構成を有することを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 車両を操舵するハンドルに加えられるドライバのハンドルトルクをステアリング系を介して操舵輪に伝達すると共に、制御手段により制御される電動機の発生する補助トルクを前記ステアリング系に付加してなる電動パワーステアリング装置におけるトルク推定方法であって、
    前記ハンドルトルク及び路面からの路面反力トルクの双方を含むステアリングトルクを検出するステップ、
    前記ステアリングトルクを微分してステアリングトルク微分値を求めるステップ、
    前記電動機の回転速度を検出するステップ、
    下記の式から前記ハンドルトルクを推定するステップ、
    を含んでなる電動パワーステアリング装置におけるトルク推定方法。
    式 … KTH∝T(ドット)+KNθM(ドット)
    ここで、Kは前記ステアリング系におけるトーションバーばね定数、THはハンドルトルク、T(ドット)はステアリングトルク微分値、Nは前記ハンドルの回転角度と前記電動機の回転角度の比、θM(ドット)は前記電動機の回転速度である。
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