JPH0988434A - 浴室用引戸の下枠カバー - Google Patents

浴室用引戸の下枠カバー

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JPH0988434A
JPH0988434A JP24214795A JP24214795A JPH0988434A JP H0988434 A JPH0988434 A JP H0988434A JP 24214795 A JP24214795 A JP 24214795A JP 24214795 A JP24214795 A JP 24214795A JP H0988434 A JPH0988434 A JP H0988434A
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JP
Japan
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lower frame
sliding door
cover
frame cover
bathroom
Prior art date
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Application number
JP24214795A
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English (en)
Inventor
Satoshi Mitsuishi
聡 三石
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浴室と隣室の間の間仕切となる浴室用引戸に
当って下枠カバーに流れるシャワー等の散水を、隣室や
戸袋に流れ難くし、速やかに浴室へ排水されるよう排水
性を向上させ、又、下枠カバー上を水が流れても滑り難
いようにし、且つ、下枠カバーの着脱を容易にするこ
と。 【解決手段】 浴室の床パンの壁パネル載置部と隣室の
床部の側端部との間に引戸を摺動させる下枠を設け、こ
の下枠の上面を着脱自在の下枠カバーで覆った浴室用引
戸の下枠において、下枠カバーの上面を床パンに向って
下り勾配に形成し、この下枠カバーの一側部を、下枠上
の引戸の下框直下に臨ませた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室と隣室の間の
間仕切となる浴室用引戸の下枠カバーに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図19は浴室と脱衣室の間に設けられた
従来の引戸の下枠であり、下枠200に立設したレール
201に、引戸202の戸車203が摺動自在に載置さ
れている。下枠200には、レール201に隣接して
(図の左手側)図示せぬ浴室の洗い場に向って傾斜する
排水溝204が形成され、排水溝204は同様に傾斜し
下枠200と一体的に固定されたカバー205で覆われ
ている。
【0003】図20は別の従来の引戸の下枠であり、下
枠210の床パン211側に床パン221に向って下り
勾配の排水路212を形成し、この排水路212を着脱
自在の下枠カバー213で覆い、下枠210の隣室21
4側には引戸215の垂下片216を摺動自在に係合さ
せる係合溝217を形成した構成である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来技術
では、何れも引戸202(又は215)に当ったシャワ
ーの散水は、一部はカバー205(又は213)の上面
を流れて床パン211側に流れ、残りの大部分の散水
は、下枠200(又は210)のレール201(又は係
合溝217)にそのまま落下し、排水溝204(又は排
水路212)を経て、浴室(又は床パン211)へ流れ
る。
【0005】しかしながら引戸202(又は215)に
当るシャワーの散水量が多い場合には、カバー205
(又は213)の上面をへて浴室(又は床パン211)
へ流れる量よりも、下枠200(又は210)からレー
ル201(又は係合溝217)に落ち、排水溝204
(排水路212)を経て、浴室(床パン211)へ流れ
る量の方が多くなるが、排水溝204(又は排水路21
2)の排水が追い付かず、湯水は隣室214に溢れてし
まう不都合が生じる。又、カバー205(又は213)
上を流れる散水量が多いと、利用者が足を滑らし易い不
都合が生じる。
【0006】更に片引きの引戸の場合には、下枠200
(又は210)から戸袋側へ廻った水は、浴室(又は床
パン211)に戻り難く、戸袋から隣室に溢れ易い。更
に又片引きの引戸の場合、両側に把手が付いているた
め、引戸を戸袋に引いても把手が付いている分だけ引き
残しができるから、カバー205(又は213)を外し
難くなる。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、浴室と隣室の間の間仕切となる浴室用
引戸に当って下枠カバーに流れるシャワー等の散水を、
隣室や戸袋に流れ難くし、速やかに床パンへ排水される
よう排水性を向上させ、又、下枠カバー上を水が流れて
も滑り難いようにし、且つ、下枠カバーの着脱を容易に
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項1は、浴室の床パンの壁パネル載置部
と隣室の床部の側端部との間に引戸を摺動させる下枠を
設け、この下枠の上面を着脱自在の下枠カバーで覆った
浴室用引戸の下枠において、下枠カバーの上面を床パン
に向って下り勾配に形成し、この下枠カバーの一側部
を、下枠上の引戸の下框直下に臨ませたので、引戸に当
ったシャワー等の散水の大部分は、そのまま下枠カバー
の上に落下し床パンに向って速やかに排水される。
【0009】請求項2は、下枠カバーに、引戸を摺動さ
せる凹部、又は凸部を設けたので、引戸は、凹部、又は
凸部に沿ってスムーズに摺動される。
【0010】請求項3は、引戸の引き残し部に対応する
下枠カバーに切欠部を設けたので、片引きの引戸の場
合、把手が付いている部分が戸袋に引き込まれずに、引
き残されても、下枠カバーを引戸に当てずに外すことが
できる。
【0011】請求項4は、下枠カバーを複数個に分割し
たので、片引きの引戸の場合、両側に把手が付いている
部分が戸袋に引き込まれずに、引き残されても、分割さ
れた引戸から遠い側の下枠カバーを最初に外し、次いで
残りの下枠カバーを下枠に沿って摺動させて引戸に当て
ずに外すことができる。
【0012】請求項5は、下枠カバーの端部を上方へ折
曲したので、引戸の縦枠に沿って落下したシャワー等の
散水はそのまま下枠カバーの端部上に落下し、床パンに
向って下り勾配の下枠カバー上を流れて床パンへ排水さ
れる。
【0013】請求項6は、下枠カバーの端部に上面に浴
室に向けて斜めに勾配を設けた樹脂ブロックを設置した
ので、引戸の縦枠に沿って落下したシャワー等の散水は
そのまま下枠カバーの端部の樹脂ブロック上に落下し、
床パンに向って下り勾配の下枠カバー上を流れて床パン
へ排水される。
【0014】請求項7は、下枠カバーの上面に凹凸形状
を形成したので、引戸に当ったシャワー等の散水の大部
分が、そのまま下枠カバーの上に落下し床パンに向って
排水されても、利用者の足裏は、下枠カバーの上面の凹
凸形状に接触するため、滑ることがない。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例を添付した図
面に基づいて説明する。図1は本発明の浴室用引戸の第
1実施例の下枠カバーを適用した浴室の斜視図であり、
浴室1は、図示せぬ建物躯体内に床パン2を設置し、床
パン2の周縁部に形成された段差状の壁パネル載置部3
上に、複数の壁パネル4…を建て並べ、壁パネル4…上
に図示せぬ廻し縁を介して天井パネルを張設した、いわ
ゆるプレハブ式のものである。
【0016】床パン2は、中央部に境界部5が突設さ
れ、図の境界部5の右側に洗い場6、左側に浴槽設置部
7が設けられている。洗い場6の表面は、例えば岩肌の
ような模様、又は滑り難いように緩やかな凹凸形状に形
成する。浴槽設置部7には、浴槽8が設置されている。
【0017】洗い場6と浴槽8に臨む一方の壁パネル4
に沿ってカウンタ9を設置する。そして洗い場に臨むカ
ウンタ9の前面にシャワーヘッド10を備えた湯水混合
栓11を設け、浴槽8に臨むカウンタ9の上面にも湯水
混合栓12を設ける。又、例えば境界部5に臨むカウン
タ9近傍には、図示せぬ排水口を設け、洗い場6は、こ
の排水口に向って緩やかな下り勾配に形成する。
【0018】浴室1と隣接する脱衣室13との間には、
アルミサッシ等で形成した引戸枠14を固定して、摺動
自在の間仕切り用の引戸15を取付ける。そしてこの引
戸枠14の下枠16を、床パン2の壁パネル載置部3と
脱衣室13の床部17の側端部との間に設ける。尚、引
戸8は何枚で構成しても良い。
【0019】図2は引戸枠の分解斜視図であり、床パン
2の壁パネル載置部3の脱衣室側(図の右手)に、間口
の略半分の寸法を有する壁パネル4(A)が載置され、
床パン2の立上り部18で保持される。壁パネル4
(A)(壁パネル4も同様)の上端部は、図示せぬ天井
にビスで固定されている。
【0020】尚、壁パネル4(A)の枠19は、鋼材で
形成されており、枠19には上下に間隔をおいて2本の
横桟20を取付けて補強している。又、枠19の表面に
は基板21が取付けられ、基板の表面には図示せぬパネ
ル板が貼着されている。
【0021】壁パネル4(A)が取付けられていない床
パン2の壁パネル載置部3は、立上り部18を切欠いて
切欠部22を形成し、平坦な壁パネル載置部3を残す。
そして切欠部22の上方には、小壁をなす上下寸法の短
い壁パネル23(壁パネル23は壁パネル4と同様の構
成である)が図示せぬ天井にビスで固定されている。
【0022】切欠部22を備えた床パン2の壁パネル載
置部3と左右の壁パネル4(A)、4及び上方の壁パネ
ル23によって形成される開口部24には、接続枠25
が取付けられている。接続枠25は、上枠26と、上枠
26に固定された左右の縦枠27、及び両縦枠27の下
端部に着脱自在に取付けられる下枠カバー28とから成
る。下枠カバー28は、接続枠25の下枠を成すと共
に、開口部24に臨む前記下枠16のカバーを兼ねる。
又、前記壁パネル4(A)の脱衣室13側(図の右手)
には、目隠しのボード29を取付けて、戸袋部を形成す
る。
【0023】前記開口部24からボード29に亘って前
記引戸枠14を取付ける。引戸枠14は、浴室1の間口
の幅寸法を有し、上枠30と、上枠30に固定された左
右の縦枠31、及び両縦枠31の下端部に固定された前
記下枠16とから成る。そしてこの引戸枠14に前記引
戸15が建付けられ、浴室1と脱衣室13との間を間仕
切りしている。
【0024】図3は引戸枠の縦断面図であり、引戸枠1
4の上枠は、洗い場6側に設けられた接続枠25と脱衣
室13の天井32との間に設けられる。引戸枠14の上
枠30は中空の鋼材で形成され、脱衣室13側の下面部
に、下方が開放された箱状部33が設けられる。
【0025】箱状部33の両内側面には、1対のレール
34が設けられ、このレール34に引戸15の上框35
に設けられた吊車36(2ヵ所、図2参照)が嵌合し、
転動自在に構成されている。引戸15の上框35と下框
37との間には、曇りガラス38が嵌め込まれている。
又、引戸15の左右の縦框39の一方には、把手40が
設けられている(図2参照)。
【0026】図4は第1実施例の下枠カバーの縦断面図
であり、引戸枠14の下枠16は、浴室1の床パン2の
壁パネル載置部3と、脱衣室13の床部17の側端部と
の間に設けられる。引戸枠14の下枠16の本体41
は、床パン2に向って緩やかな下り勾配に形成する。本
体41の右側部には、起立壁42を形成し、この起立壁
42を水平に折曲して、脱衣室13の床部17と同じ高
さの上面部43を形成する。又、起立壁42と平行に本
体41上に係合壁44を突設する。
【0027】下枠16の本体41の左側部に臨んで係合
溝45を形成する。又、本体41の左側部から側壁46
を垂下し、側壁46を更に内側に水平に折曲して床パン
2の壁パネル載置部3に載置する支持部47を形成す
る。以上のように形成された引戸枠14の下枠16を、
前記下枠カバー28が着脱自在に覆っている。
【0028】図5は下枠カバーの斜視図であり、下枠カ
バー28は、本体を成すカバー部48と、カバー部48
の両側部に夫々形成された脚部49、50とから成る。
右側の脚部49は、左側の脚部50よりも多少長く形成
し、間隔をおいて図示せぬ切欠部を形成する。又、左側
の脚部50は、側面視(図4参照)段差部51を形成し
て先端部52が内側に引っ込むように形成する。そして
脚部50にも間隔をおいて切欠部53を形成する。
【0029】下枠カバー28は図4に示すように、脚部
49を下枠本体41の起立壁42に係合させ、脚部50
の先端部52を下枠本体41の係合溝45に係合させて
取付ける。取付けられた下枠カバー28の右側の脚部4
9と、下枠本体41の起立壁42との間には係合溝54
が形成され、この係合溝54に引戸15の下框37に形
成された垂下片55が摺動自在に係合している。
【0030】取付けられた下枠カバー28の脚部49が
ある右側部は、図4に示すように引戸15の下框37の
直下に臨んでいる。又、下枠本体41が左下がりの勾配
を付けて形成され、更に右側の脚部49が左側の脚部5
0よりも多少長く形成されているので、下枠カバー28
のカバー部48が床パン2(図の左側)に向って緩やか
な下り勾配と成り、引戸15に当ったシャワー等の散水
の大部分は、引戸15の下框37を経てそのまま下枠カ
バー28のカバー部48に落下し、床パン2(図の左
側)に向って速やかに排水される。
【0031】引戸15に当ったシャワー等の散水の一部
は、引戸15の下框37から垂下片5に廻って下枠の係
合溝54に入るが、係合溝54から下枠カバー28の脚
部49に設けられた図示せぬ切欠部を通り、引戸枠14
の下枠の本体41上を経て、下枠カバー28の脚部50
に設けられた切欠部53を通り床パン2(図の左側)に
向って排水される。
【0032】図6は第2実施例の下枠カバーの縦断面図
であり、第2実施例の下枠カバー58は、本体を成すカ
バー部59の右側の端部を折曲形成して脚部を兼ねる凹
部60を設け、凹部60に続いて下枠本体の上面部43
と面一の上面部61が形成されている。この凹部60
に、引戸15の下框37に設けられた垂下片55が嵌合
している。又、カバー部59の左側の端部には脚部62
が形成され、この脚部62は凹部60よりも短く形成し
て、カバー部59が床パン2(図の左側)に向って緩や
かな下り勾配と成るようにする。
【0033】図7は第2実施例の下枠カバーの斜視図で
あり、下枠カバー58の本体59の左側の脚部62は、
側面視(図4参照)段差部63を形成して先端部64が
内側に引っ込むように形成する。
【0034】図8は第3実施例の下枠カバーの縦断面図
であり、第2実施例の下枠カバー68は、本体を成すカ
バー部69の右側の端部にレールとなる凸部70を突設
する。この凸部70に、引戸15の下框37に設けられ
た戸車84が転動自在に載置係合されている。
【0035】又、凸部70に続いて下枠本体の上面部4
3と面一の上面部71が形成されている。上面部71の
側面には下枠本体41の起立壁42と当接する脚部72
が垂下形成されている。又、カバー部69の左側の端部
にも脚部73が形成され、この脚部73は右側の脚部7
2よりも短く形成して、カバー部69が床パン2(図の
左側)に向って緩やかな下り勾配と成るようにする。
【0036】図9は第3実施例の下枠カバーの斜視図で
あり、下枠カバー68の本体69の左側の脚部73は、
側面視(図4参照)段差部74を形成して先端部75が
内側に引っ込むように形成する。
【0037】図10は第4実施例の下枠カバーの平面図
であり、片引きの引戸15を、引戸枠14の戸袋76に
引き込んだ場合、把手40が付いている部分15(A)
が戸袋76に引き込まれずに、接続枠25の左右の縦枠
27間に引き残される。このような片引きの引戸15に
通常の下枠カバーを適用した場合、引戸15の引き残し
部分15(A)が下枠カバー上に被さったままになるか
ら、掃除等で下枠カバーを外すことができない。
【0038】図11は第4実施例の下枠カバーの斜視図
であり、第4実施例の下枠カバー77は、本体を成すカ
バー部78と、カバー部78の両側部に夫々形成された
脚部79、80とから成る。右側の脚部79は、左側の
脚部80よりも多少長く形成する。又、左側の脚部80
は、側面視(図4参照)段差部81を形成して先端部8
2が内側に引っ込むように形成する。そして右側の脚部
79の右端部から上面のカバー部78にかけて切欠部8
3を形成する。
【0039】第4実施例によれば、図10に示すように
下枠カバー77の切欠部83に引戸15の引き残し部分
15(A)が干渉しないから、下枠カバー77を引戸1
5に当てずに外すことができ、水が溜まり易い引戸枠1
4の下枠16を掃除し易くなる。
【0040】図12は第5実施例の下枠カバーの斜視図
であり、第5実施例の下枠カバー85は、左下枠カバー
85(A)、及び右下枠カバー85(B)の2つに分割
される(3つ以上でも良い)。左下枠カバー85(A)
(右下枠カバー85(B)も同様)は、本体を成すカバ
ー部86(A)と、カバー部86(A)の両側部に夫々
形成された脚部87(A)、88(A)とから成る。右
側の脚部87(A)は、左側の脚部88(A)よりも多
少長く形成する。又、左側の脚部87(A)は、側面視
(図4参照)段差部89(A)を形成して先端部90
(A)が内側に引っ込むように形成する。
【0041】第5実施例の下枠カバー85を上記図10
の実施例の接続枠25の左右の縦枠27間に設置した場
合、右下枠カバー85(B)に引戸15の引き残し部分
15(A)が被さって干渉するが、左下枠カバー85
(A)を最初に外し、次いで引戸15の引き残し部分1
5(A)が被さっている右下枠カバー85(B)を下枠
16に沿って引戸15と逆方向に摺動させれば、右下枠
カバー85(B)を引戸15に当てずに外すことができ
る。従って水が溜まり易い引戸枠14の下枠16を掃除
し易くなる。
【0042】図13は散水が引戸に当った場合の説明図
であり、洗い場6で使う図示せぬシャワーからの散水の
内、引戸15の正面に当った散水Aは、引戸15の曇り
ガラス38に沿ってそのまま下枠カバー28上に落下
し、洗い場6に戻る。これに対してシャワーからの散水
の内、引戸15の戸袋76に近いコーナーに当った散水
Bは、下枠カバー28の端部に沿って落下して係合溝5
4に入り、戸袋76へ廻る。そして戸袋76へ廻った水
は、洗い場6に戻り難く、戸袋76から脱衣室13に溢
れ易い。
【0043】図14は第6実施例の下枠カバーの斜視図
であり、第6実施例の下枠カバー91は、本体を成すカ
バー部92と、カバー部92の両側部に夫々形成された
脚部93、94とから成る。右側の脚部93は、左側の
脚部94よりも多少長く形成する。又、左側の脚部94
は、側面視段差部95を形成して先端部96が内側に引
っ込むように形成する。そしてカバー部92の脚部93
側の一方の端部(戸袋側となる方)に鉤状部97を突設
し、この鉤状部97を上方に折曲させてカバー部2に向
けて下向きの勾配を設けた。
【0044】この第6実施例の下枠カバー91を、図1
3の下枠16のカバーとして適用した場合、シャワーか
らの散水の内、引戸15の戸袋76に近いコーナーに当
った散水Bは、引戸15の端部に沿って落下し、下枠カ
バー91の端部に設けられカバー部92に向けて下向き
に勾配のついた鉤状部97に落ちて、下枠カバー91の
カバー部92に戻り、更に洗い場6に戻るから、戸袋7
6に廻る虞は少ない。
【0045】図15は第7実施例の下枠カバーの斜視図
であり、第7実施例の下枠カバー100は、本体を成す
カバー部101と、カバー部101の両側部に夫々形成
された脚部102、103とから成る。右側の脚部10
2は、左側の脚部103よりも多少長く形成する。又、
左側の脚部103は、側面視段差部104を形成して先
端部105が内側に引っ込むように形成する。そしてカ
バー部101の脚部102側の一方の端部(戸袋側とな
る方)に樹脂ブロック106を着脱自在に設置した。
【0046】図16(a)は図15の矢視P方向からの
側面図、図16(b)は矢視Q方向からの側面図であ
り、樹脂ブロック106は上面107に図示せぬ浴室に
向けて斜めに勾配を設けた。この樹脂ブロック106の
上面107の勾配は、図15の矢視P方向、及び矢視Q
方向の2方向から視て、浴室側(図15の手前)に向っ
て斜めの勾配となるように形成する。そして樹脂ブロッ
ク106の上面107の中央部に係合溝108を形成す
る。
【0047】この樹脂ブロック106は、図15に示す
ように係合溝108を形成する壁が下枠カバー100の
脚102の壁と一直線となるように配置し、図示せぬス
テー等を介してビスで下枠カバー100に固定する。係
合溝108を形成する壁が下枠カバー100の脚102
の壁と一直線となるように配置することで、係合溝10
8が前記図13に示す係合溝54と一直線となり、戸袋
76に続く。これにより引戸15が摺動自在になる。
【0048】この第7実施例の下枠カバー100を、図
13の下枠16のカバーとして適用した場合、シャワー
からの散水の内、引戸15の戸袋76に近いコーナーに
当った散水Bは、引戸15の端部に沿って落下し、下枠
カバー100の端部に設けられ浴室側に向って斜めに勾
配のついた樹脂ブロック106に落ちて、下枠カバー1
00のカバー部101に戻り、更に洗い場6に戻るか
ら、戸袋76に廻る虞は少ない。
【0049】図17は第8実施例の下枠カバーの斜視図
であり、第8実施例の下枠カバー110は、本体を成す
カバー部111と、カバー部111の両側部に夫々形成
された脚部112、113とから成る。右側の脚部11
2は、左側の脚部113よりも多少長く形成する。又、
左側の脚部113は、側面視段差部114を形成して先
端部115が内側に引っ込むように形成する。そしてカ
バー部111に多数の円盤状の突起116を形成し、利
用者が脱衣室から浴室へ出入りする際に足を滑らすこと
のないようにしている。
【0050】図18は第9実施例の下枠カバーの斜視図
であり、第9実施例の下枠カバー117は、本体を成す
カバー部118と、カバー部118の両側部に夫々形成
された脚部119、120とから成る。右側の脚部11
9は、左側の脚部120よりも多少長く形成する。又、
左側の脚部120は、側面視段差部121を形成して先
端部122が内側に引っ込むように形成する。そしてカ
バー部118に複数の突条123を形成し、利用者が脱
衣室から浴室へ出入りする際に足を滑らすことのないよ
うにしている。
【0051】
【発明の効果】本発明は上記の通り構成したので、次の
様な効果を奏する。請求項1は、浴室の床パンの壁パネ
ル載置部と隣室の床部の側端部との間に引戸を摺動させ
る下枠を設け、この下枠の上面を着脱自在の下枠カバー
で覆った浴室用引戸の下枠において、下枠カバーの上面
を床パンに向って下り勾配に形成し、この下枠カバーの
一側部を、下枠上の引戸の下框直下に臨ませたので、引
戸に当ったシャワー等の散水の大部分は、そのまま下枠
カバーの上に落下し、下枠カバーの引戸が摺動する部分
へは廻ることなく、床パンに向って速やかに排水するこ
とができる。
【0052】請求項2は、下枠カバーに、引戸を摺動さ
せる凹部、又は凸部を設けたので、この凹部、又は凸部
に係合された引戸を凹部、又は凸部に沿ってスムーズに
摺動させることができる。
【0053】請求項3は、引戸の引き残し部に対応する
下枠カバーに切欠部を設けたので、片引きの引戸の場
合、把手が付いている部分が戸袋に引き込まれずに、引
き残されても、下枠カバーを引戸に当てずに持上げて簡
単に外すことができ、下枠カバーの下の下枠を掃除し易
い。
【0054】請求項4は、下枠カバーを複数個に分割し
たので、片引きの引戸の場合、両側に把手が付いている
部分が戸袋に引き込まれずに引き残されても、分割され
た引戸から遠い側の下枠カバーを最初に持上げて外し、
次いで残りの下枠カバーを下枠に沿って摺動させ引戸に
当てずに持上げて簡単に外すことができ、下枠カバーの
下の下枠を掃除し易い。
【0055】請求項5は、下枠カバーの端部を上方へ折
曲したので、引戸の縦枠に沿って落下したシャワー等の
散水は、そのまま下枠カバーの端部上に落下し、床パン
に向って下り勾配の下枠カバー上を流れて、床パンへ速
やかに排水することができる。
【0056】請求項6は、下枠カバーの端部に上面に浴
室に向けて斜めに勾配を設けた樹脂ブロックを設置した
ので、引戸の縦枠に沿って落下したシャワー等の散水
は、そのまま下枠カバーの端部の樹脂ブロック上に落下
し、床パンに向って下り勾配の下枠カバー上を流れて床
パンへ速やかに排水することができる。
【0057】請求項7は、下枠カバーの上面に凹凸形状
を形成したので、引戸に当ったシャワー等の散水の大部
分が、そのまま下枠カバーの上に落下し床パンに向って
排水されても、利用者の足裏は、下枠カバーの上面の凹
凸形状に接触するため、滑ることがなく、安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浴室用引戸の第1実施例の下枠カバー
を適用した浴室の斜視図
【図2】同じく引戸枠の分解斜視図
【図3】同じく引戸枠の側断面図
【図4】同じく第1実施例の下枠カバーの縦断面図
【図5】第1実施例の下枠カバーの斜視図
【図6】第2実施例の下枠カバーの縦断面図
【図7】第2実施例の下枠カバーの斜視図
【図8】第3実施例の下枠カバーの縦断面図
【図9】第3実施例の下枠カバーの斜視図
【図10】第4実施例の下枠カバーの平面図
【図11】第4実施例の下枠カバーの斜視図
【図12】第5実施例の下枠カバーの斜視図
【図13】散水が引戸に当った場合の説明図
【図14】第6実施例の下枠カバーの斜視図
【図15】第7実施例の下枠カバーの斜視図
【図16】(a)は図15の矢視P方向からの側面図、
(b)は図15の矢視Q方向からの側面図
【図17】第8実施例の下枠カバーの斜視図
【図18】第9実施例の下枠カバーの斜視図
【図19】従来の下枠カバーの側断面図
【図20】別の従来の下枠カバーの側断面図
【符号の説明】
1…浴室,2…床パン,3…壁パネル載置部,4…壁パ
ネル,6…洗い場,7…浴槽設置部,8…浴槽,9…カ
ウンタ,10…シャワーヘッド,11,12…湯水混合
栓,13…脱衣室,14…引戸枠,15…引戸,16…
下枠,17…脱衣室の床部,18…床パンの立上り部,
19…壁パネルの枠,20…壁パネルの横桟,21…壁
パネルの基板,22…壁パネルの切欠部,23…壁パネ
ル,24…開口部,25…接続枠,26…接続枠の上
枠,27…接続枠の縦枠,28…下枠カバー,29…下
地ボード,30…引戸枠の上枠,31…引戸枠の縦枠,
32…脱衣室の天井,33…引戸枠の上枠の箱状部,3
4…箱状部内のレール,35…引戸の上框,36…引戸
の吊車,37…引戸の下框,38…引戸の曇りガラス,
39…引戸の縦框,40…引戸の把手,41…引戸枠の
下枠の本体,42…下枠本体の起立壁,43…下枠本体
の上面部,44…下枠本体の係合壁,45…下枠本体の
係合溝,46…下枠本体の側壁,47…下枠本体の支持
部,48…下枠カバーのカバー部,49,50…下枠カ
バーの脚部,51…脚部の段差部,52…脚部の先端
部,53…脚部の切欠部,54…下枠の係合溝,55…
引戸の垂下片,58…下枠カバー,59…下枠カバーの
カバー部,60…下枠カバーの凹部,61…下枠カバー
の上面部,62…下枠カバーの脚部,68…下枠カバ
ー,69…下枠カバーのカバー部,70…下枠カバーの
凸部,71…下枠カバーの上面部,76…引戸枠の戸
袋,77…下枠カバー,78…下枠カバーのカバー部,
83…下枠カバーの切欠部,85…下枠カバー,91…
下枠カバー,92…下枠カバーのカバー部,97…カバ
ー部の鉤状部,100…下枠カバー,106…樹脂ブロ
ック,107…樹脂ブロックの上面,108…樹脂ブロ
ックの係合溝,110…下枠カバー,111…下枠カバ
ーのカバー部,116…カバー部の突起,117…下枠
カバー,118…下枠カバーのカバー部,123…カバ
ー部の突条。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴室の床パンの壁パネル載置部と隣室の
    床部の側端部との間に引戸を摺動させる下枠を設け、こ
    の下枠の上面を着脱自在の下枠カバーで覆った浴室用引
    戸の下枠において、 前記下枠カバーの上面を床パンに向って下り勾配に形成
    し、 この下枠カバーの一側部を、前記下枠上の引戸の下框直
    下に臨ませたことを特徴とする浴室用引戸の下枠カバ
    ー。
  2. 【請求項2】 前記下枠カバーに、引戸を摺動させる凹
    部、又は凸部を設けたことを特徴とする請求項1に記載
    の浴室用引戸の下枠カバー。
  3. 【請求項3】 前記引戸の引き残し部に対応する下枠カ
    バーに切欠部を設けたことを特徴とする請求項1に記載
    の浴室用引戸の下枠カバー。
  4. 【請求項4】 前記下枠カバーを複数個に分割したこと
    を特徴とする請求項1に記載の浴室用引戸の下枠カバ
    ー。
  5. 【請求項5】 前記下枠カバーの端部を上方へ折曲した
    ことを特徴とする請求項1に記載の浴室用引戸の下枠カ
    バー。
  6. 【請求項6】 前記下枠カバーの端部に上面に前記浴室
    に向けて斜めに勾配を設けた樹脂ブロックを設置したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の浴室用引戸の下枠カバ
    ー。
  7. 【請求項7】 前記下枠カバーの上面に凹凸形状を形成
    したことを特徴とする請求項1に記載の浴室用引戸の下
    枠カバー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010163865A (ja) * 2003-12-19 2010-07-29 Ykk Ap株式会社 浴室出入口用建具
JP2012092626A (ja) * 2010-10-29 2012-05-17 Lixil Corp 浴室出入口用建具のスロープ部材の固定構造、及び、浴室出入口用建具のスロープ部材

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JP2012092626A (ja) * 2010-10-29 2012-05-17 Lixil Corp 浴室出入口用建具のスロープ部材の固定構造、及び、浴室出入口用建具のスロープ部材

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