JPH09287184A - 浴室の排水構造 - Google Patents

浴室の排水構造

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JPH09287184A
JPH09287184A JP10165796A JP10165796A JPH09287184A JP H09287184 A JPH09287184 A JP H09287184A JP 10165796 A JP10165796 A JP 10165796A JP 10165796 A JP10165796 A JP 10165796A JP H09287184 A JPH09287184 A JP H09287184A
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JP
Japan
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bathroom
room
door
grating
drainage
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JP10165796A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Kasahara
仁史 笠原
Kimikichi Yamamoto
公吉 山本
Toshihiro Ueda
敏弘 上田
Masaki Hirotsu
正樹 広津
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 浴槽と洗い場を備えた浴室であって、浴
室と隣室とを戸で区画し、戸を洗い場と隣室との間に配
設した取付枠を介して設置するようにした浴室におい
て、戸18の下方の床パン2と隣室15の床19との間
に、取付枠17よりも幅広の排水溝20を別置し、この
排水溝の上部外周の全周に亘って段差部34を設け、こ
の段差部に洗い場6の床面、及び隣室の床面と略面一の
グレーチング21を載置し、このグレーチングの溝35
の略中央部に戸の下端部37を摺動自在に嵌合したこと
を特徴とする。 【効果】 浴室と隣室との間の段差のない出入口に設け
た排水構造において、排水溝の内側に突出するグレーチ
ングの載置面がないので、排水溝を深く形成しなくても
排水容量を確保することができるから、施工時の自由度
が増す。又、排水溝を浴室の洗い場と隣室の床に亘って
設けたので、隣室の床を濡らす虞がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は浴室の出入口の排水
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】浴室と隣室との間に設ける排水構造とし
て、例えば特開平8−13927号公報「浴室の開口部
の排水構造」に記載された発明がある。この発明の要部
を次図で説明する。但し、符号は振り直した。図8は従
来の浴室の出入口に設けた排水構造の要部断面図であ
り、この排水構造は、浴室100の床パン101の洗面
所102側に排水溝103を形成し、排水溝103上に
載置する簀の子104,105,106(図9参照)の
内、洗面所102側の簀の子104を、浴室100と洗
面所102の間を仕切る3枚構成の引戸107…の下枠
108とし、この下枠108と並列に洗面所102の床
109にも引戸107…の下枠110を設けた構成であ
る。
【0003】図9は従来の浴室の出入口に設けた排水構
造の平面図であり、排水溝103は、上部周に段差面1
11と、段差面111と同じ高さで段差面111よりも
更に内側に突出形成された載置部112とを備える。こ
の段差面111及び載置部112の洗面所102側に、
細長い簀の子104を載置し、この簀の子104と並列
の段差面111及び載置部112に、簀の子105及び
106を直列に載置している。又、浴室100の洗い場
113と、簀の子104,105,106と、洗面所1
02の床109とを略同じ高さに設定して、高齢者やハ
ンディキャップ者が浴室1への出入り時につまずかない
ように配慮している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来技術
では、浴室100の床パン101の洗面所102側に排
水溝103を形成し、排水溝103上に簀の子104,
105,106を載置するための段差面111及び載置
部112を設けているので、載置部112が内側に突出
するから、排水溝103の幅寸法(図8参照)を余り大
きくできず、排水容量を確保するには排水溝103を深
くする必要がある。
【0005】ところが排水溝103を深くすると、床パ
ン101の下に通す排水管の勾配が取り難くなったり、
排水溝103自体が建築側基礎、或いは土台等に当る虞
があり、施工の自由度が制限される等の不都合が生じ
る。更に上記従来技術では、浴室100の洗い場113
と、簀の子104,105,106と、洗面所102の
床109とを略同じ高さに設定し、しかも洗面所102
側には排水溝103がないので、浴室100(洗い場)
で使用する大容量、或いは強勢の水が引戸107…から
洗面所102側に廻り込んで引戸107…に沿って落下
し、洗面所102側の下枠110にかかった時、洗面所
102の床面109を濡らす虞がある。
【0006】そこで本発明の目的は、浴室と隣室との間
の段差のない出入口に設ける排水構造において、排水溝
を深く形成することなく施工時の自由度を増し、且つ隣
室の床を濡らすことのない浴室の排水構造を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1は、浴槽と洗い場を備えた浴室で
あって、浴室と隣室とを戸で区画し、戸を洗い場と隣室
との間に配設した取付枠を介して設置するようにした浴
室において、戸の下方の床パンと隣室の床との間に、取
付枠よりも幅広の排水溝を別置し、この排水溝の上部内
周の全周に亘って段差部を設け、この段差部に洗い場の
床面、及び隣室の床面と略面一のグレーチングを載置
し、このグレーチングの溝の略中央部に戸の下端部を摺
動自在に嵌合したことを特徴とする。
【0008】排水溝の上部内周の全周に亘って設けた段
差部の他に排水溝の内側への突出部がなく、排水溝の幅
寸法を十分に取れるから、排水溝の深さ寸法を大きくし
なくても排水容量を確保することができるので、施工時
の自由度が増す。
【0009】又、排水溝を浴室の洗い場と隣室の床に亘
って設けたので、万一洗い場で出た大容量の水、又は水
勢の強い水が戸に当って隣室側に廻り込んでも、グレー
チングに落下し、排水溝に流れ込むから、隣室の床を濡
らす虞がない。
【0010】更にグレーチングの溝の略中央部に戸の下
端部を摺動自在に嵌合したので、戸の開閉時、戸の下端
部がグレーチングの溝にガイドされるから、戸がフラつ
かず、安定してスムーズに開閉することができる。
【0011】請求項2は、戸を上吊りの引戸とした。下
枠上に載置した引戸よりも小さな力でスムーズに開閉す
ることができ、高齢者や障害者にとって使い勝手が良
い。
【0012】請求項3は、グレーチングを排水溝に直列
に複数個配設した。グレーチングの片側に引戸を寄せれ
ば、開いた側のグレーチングを外すことができるから、
グレーチングを取り扱い易く、且つ、グレーチング及び
排水溝の掃除をし易い。又、グレーチングを排水溝に直
列に複数個配設したので、グレーチングを載せる段差部
を排水溝の上部内周の全周に亘って設けるだけで良く、
段差部の他に排水溝の内側に突出するものがないから、
排水容量を十分に確保することができ、排水溝を深くす
る必要がなくなって、施工時の自由度を確保することが
できる。
【0013】請求項4は、グレーチングを樹脂製とし
た。グレーチング上に裸足で乗っても冷たさを感じるこ
とがなく、使い勝手が良い。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明の排水構造を適用した浴室の
斜視図であり、浴室1は、図示せぬ建築躯体内に床パン
2を設置し、床パン2の周縁部に形成された段差状の壁
パネル載置部3上に、複数の壁パネル4…を立設し、壁
パネル4…上に図示せぬ天井パネルを張設して構成し
た、いわゆるプレハブ式のものである。
【0015】床パン2は、中央部に設けた凸条部5の右
側の高い部分に洗い場6、左側の低い部分に浴槽設置部
7を備える。洗い場6の表面を、例えば岩肌のような模
様、又は滑り難いように緩やかな凹凸形状に形成するこ
とが好ましい。浴槽設置部7に、浴槽8を設置する。浴
槽8の内壁部に、高齢者等が入浴する際に身体を支える
ための把手を設ける。
【0016】洗い場6に臨む壁パネル4に、浴槽8のリ
ム部と略同じ高さのカウンタ10を取付ける。カウンタ
10の中央部10aは、洗面器等を載置できるように、
洗い場6側に突出して形成する。カウンタ10に臨む壁
パネル4に、湯水混合栓11を設け、湯水混合栓11の
左上の壁パネル4に、角度を変えられるシャワーヘッド
12を設ける。湯水混合栓11の上方の壁パネル4に、
鏡13を設け、鏡13とシャワーヘッド12の間の壁パ
ネル4に、上下方向に手摺14を固定する。又、凸条部
5に臨むカウンタ11近傍の洗い場6に、図示せぬ排水
口を設け、洗い場6は、この排水口に向って緩やかな下
り勾配に形成する。
【0017】浴室1に隣接して脱衣室15を設ける。脱
衣室15は浴室1同様に複数の壁パネル16…を立設
し、壁パネル16…上に図示せぬ天井パネルを張設して
構成した、いわゆるプレハブ式のものである。
【0018】浴室1の壁パネル4と脱衣室15の壁パネ
ル16との間に、間口と略同幅にアルミサッシ等で形成
した取付枠17を固定する。この取付枠17に、浴室1
と脱衣室15との間を仕切る3枚構成の引戸18A,1
8B,18Cを建付ける。
【0019】引戸18A,18B,18Cの下方の床パ
ン2と脱衣室15の床19との間に、床パン2とは別体
の排水溝20を設ける。排水溝20は、上方が開放し浴
室1の出入口の間口寸法の長さを備える長尺の部材であ
る。排水溝20の上部をグレーチング21で覆う。尚、
脱衣室15の出入口のドアは手前の壁パネルを外した側
に設ける。
【0020】図2は排水溝を備えた出入口の側断面図で
あり、取付枠17は、上枠22と左右の縦枠23,23
とで構成する。上枠22は中空に形成し、上枠22から
延設されたフランジ24をビス25で天井26に固定す
る。取付枠17は、取付枠17の左右の縦枠23,23
の外側から上枠22のビスポケット27…にビス止めす
ることにより、上枠22と左右の縦枠23,23とが一
体となる。
【0021】上枠22の下面に、下方が開放された箱状
部28を設ける。箱状部28の両内側面に突設した水平
片29,29、及び上枠22下面から垂下したL型片3
0に、合計3本のレール31…を設ける。このレール3
1…に、引戸18A,18B,18Cの上框32…に設
けられた吊車33…が転動自在に嵌合する。
【0022】引戸18A,18B,18Cの下方に設け
る排水溝20は、上部内周の全周に亘って段差部34を
備える。この段差部34に洗い場6の床面、及び脱衣室
15の床19と略面一の前記グレーチング21を載置す
る。このグレーチング21の溝35…の略中央部に、引
戸18A,18B,18Cの下框36…に設けた摺動片
37…を摺動自在に嵌合して、排水溝20、及びグレー
チング21の一部が洗い場6側に臨み、一部が脱衣室1
5の床19側に臨むように配設する。排水溝20の段差
部34に載置するグレーチング21は、洗い場6の床
面、及び脱衣室15の床19と略面一に配設する。
【0023】図3は引戸の平断面図であり、取付枠17
の縦枠23…を中空の板状に形成し、縦枠23…から延
設したフランジ38,38をビス39…で壁パネル4及
び16に止めて固定する。排水溝20、及びグレーチン
グ21は、引戸18A,18B,18Cの取付枠17
(左右の縦枠23,23)よりも幅広(図の左右方向)
に形成し、引戸18A,18B,18Cを両側から取囲
むように配設する。
【0024】引戸18A,18B,18Cは、前記のよ
うに3枚構成とし、引戸18A,18B,18Cの上框
32…、下框36…及び左右の縦框40…の間に、曇り
ガラス41…を備える。図の手前の引戸18Aは、縦框
40に把手42を備える。3枚の引戸18A,18B,
18Cの隣合う縦框40…に、夫々引戸18A,18
B,18Cを閉めた時互いに係合する鉤状の係合部材4
1を設ける。
【0025】又、洗い場6で出る水が引戸18A,18
B,及び18Cにかかっても脱衣室15に廻らないよう
にするため、取付枠17の左右の縦枠23,23に、夫
々1対の水返し44…を突設する。尚、引戸18Cをス
テー45で水返し44に固定し、手前の引戸18A、及
び18Bだけ可動としても良い。
【0026】図4はグレーチングを載置した排水溝の斜
視図であり、排水溝20の上部に載置するグレーチング
21は、排水溝20に直列に配設した3つのグレーチン
グ21A,21B,21Cからなる。左右のグレーチン
グ21A,及び21Cを長く形成し、真ん中のグレーチ
ング21Bを短く形成する。
【0027】図5は排水溝の斜視図であり、排水溝20
の一端に排水口46を設け、排水口46を外部に通じる
図示せぬ排水管に接続する。この排水口46に向かって
排水溝20に緩い傾斜(例えば勾配1/50程度)を形
成する。又、排水溝21の長手方向の両側の上部に、外
側に向けて水平にフランジ47を設ける。このフランジ
47に床パン2の縁部、及び脱衣室15の床19の端部
を載置する。
【0028】図6はグレーチングの側断面図であり、グ
レーチング21A,21B,21Cは、複数本の桟(本
実施例では10本)48…を等間隔で設け、桟48…を
複数本の受部材49…で固定した構造である。受部材4
9…は、引戸18A,18B,及び18Cの摺動片37
が干渉しないように、桟48…の上面48aよりも下げ
て設ける。桟48…の上面48aは、入浴者が浴室1に
出入りする時踏んでも痛くならないように、角に丸みを
もたせる。又、グレーチング21A,21B,21C
は、入浴者が裸足で乗っても冷たさを感じないように、
少なくとも桟48…を樹脂で形成する。
【0029】以上に述べた浴室の排水構造の作用を次に
説明する。図2において、排水溝20の上部内周の全周
に亘って設けた段差部34の他に排水溝20の内側への
突出部がなく、排水溝20の幅寸法を十分に取れるか
ら、排水溝20を深くしなくても排水容量を確保するこ
とができるので、施工時の自由度が増す。施工時の自由
度は、例えば床パン2下に配設する排水管の排水勾配を
取り易い、排水溝20を余り幅広にしなくて良いから、
グレーチング21A,21B,21Cも余り幅広にしな
くても良く、洗い場6が使い易い、見栄えが良い等であ
る。
【0030】排水溝20を浴室1の洗い場6と脱衣室1
5の床19に亘って設けたので、万一洗い場6で出た大
容量の水、又は水勢の強い水が引戸18A,18B,1
8Cに当って脱衣室15側に廻り込んでも、グレーチン
グ21A,21B,21Cに落下し、排水溝20に流れ
込むから、脱衣室15の床19を濡らす虞がない。
【0031】グレーチング21の溝35…の略中央部
に、引戸18A,18B,18Cの下框36に設けた摺
動片37を摺動自在に嵌合したので、引戸18A,18
B,18Cの開閉時、引戸18A,18B,18Cの摺
動片37がグレーチング21の溝35…にガイドされる
から、引戸18A,18B,18Cがフラつかず、安定
してスムーズに開閉することができる。又、引戸18
A,18B,18Cは上吊りなので、下枠に設けたレー
ル等に載置した引戸よりも小さな力でスムーズに開閉す
ることができ、高齢者や障害者にとって使い勝手が良
い。
【0032】グレーチング21A,21B,21Cは、
排水溝20に沿って直列に3つ配設したので、グレーチ
ング21A,21B,21Cの片側に引戸18A,18
B,18Cを寄せれば、引戸18A,18B,18Cが
開いた側のグレーチング21A,21B,21Cを外す
ことができるから、グレーチング21A,21B,21
Cを取り扱い易く、且つ、排水溝20、及びグレーチン
グ21A,21B,21Cの掃除をし易い。
【0033】又、グレーチング21A,21B,21C
を排水溝20に沿って直列に3つ配設したので、グレー
チング21A,21B,21Cを載せる段差部34を排
水溝20の上部内周の全周に亘って設けるだけで、直列
に設けたグレーチング21A,21B,21Cを載せる
ことができ、段差部34の他に排水溝20の内側に突出
するものがないから、排水容量を十分に確保することが
でき、排水溝20を深くする必要がなくなって、上記の
ように施工時の自由度を確保することができる。
【0034】図7は本発明の別実施例の排水構造の模式
図であり、上記実施例との共通部分には同一符号を付し
て説明を省略する。この別実施例では、グレーチング2
1を経て排水溝20に落下してきた湯水は、排水管50
から外部に排水する。この排水溝20に下り傾斜のバイ
パス管51を配設し、分岐して一方を枝管52で排水管
50に接続する。そしてバイパス管51から分岐した他
方の通気管53を、浴室1の天井54に設けた排気口5
5に接続されるダクト56に接続する。ダクト56は外
部に通じると共に、中間部に換気扇57を備える。
【0035】別実施例を上記の構成とすることで、浴室
1で発生した湯気等の湿気が万一グレーチング21から
排水溝20に入っても、脱衣室15に廻り込むことな
く、換気扇57に引張られてダクト56から外部に排出
することができるから、脱衣室15が湿ってしまうこと
がない。又、排水溝20内で湯気が冷えて結露し水に返
ったものは、バイパス管51から枝管52を経て排水管
50に排水される。
【0036】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。本発明の請求項1は、浴槽と洗い場を備えた浴室
であって、浴室と隣室とを戸で区画し、戸を洗い場と隣
室との間に配設した取付枠を介して設置するようにした
浴室において、戸の下方の床パンと隣室の床との間に、
取付枠よりも幅広の排水溝を別置し、この排水溝の上部
内周の全周に亘って段差部を設け、この段差部に洗い場
の床面、及び隣室の床面と略面一のグレーチングを載置
し、このグレーチングの溝の略中央部に戸の下端部を摺
動自在に嵌合したことを特徴とする。
【0037】請求項1は、排水溝の上部内周の全周に亘
って設けた段差部の他に排水溝の内側への突出部がな
く、排水溝を深くしなくても排水溝の幅寸法を十分にと
れるから、排水容量を確保することができるので、施工
時の自由度が増す。又、排水溝を浴室の洗い場と隣室の
床に亘って設けたので、万一洗い場で出た大容量の水、
又は水勢の強い水が戸に当って隣室側に廻り込んでも、
グレーチングに落下し、排水溝に流れ込むから、隣室の
床を濡らす虞がない。更にグレーチングの溝の略中央部
に戸の下端部を摺動自在に嵌合したので、戸の開閉時、
戸の下端部がグレーチングの溝にガイドされるから、戸
がフラつかず、安定してスムーズに開閉することができ
る。
【0038】請求項2は、戸を上吊りの引戸とした。下
枠上に載置した引戸よりも小さな力でスムーズに開閉す
ることができ、高齢者や障害者にとって使い勝手が良
い。
【0039】請求項3は、グレーチングを排水溝に直列
に複数個配設した。グレーチングの片側に引戸を寄せれ
ば、開いた側のグレーチングを外すことができるから、
グレーチングを取り扱い易く、且つ、グレーチング及び
排水溝の掃除をし易い。又、グレーチングを排水溝の長
手方向に沿って複数個に分割したので、グレーチングを
載せる段差部を排水溝の上部内周の全周に亘って設ける
だけで良く、段差部の他に排水溝の内側に突出するもの
がないから、排水容量を十分に確保することができ、排
水溝を深くする必要がなくなって、施工時の自由度を確
保することができる。
【0040】請求項4は、グレーチングを樹脂製とし
た。グレーチング上に裸足で乗っても冷たさを感じるこ
とがなく、使い勝手が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排水構造を適用した浴室の斜視図
【図2】同排水溝を備えた出入口の側断面図
【図3】同引戸の平断面図
【図4】グレーチングを載置した排水溝の斜視図
【図5】同排水溝の斜視図
【図6】グレーチングの側断面図
【図7】本発明の別実施例の排水構造の模式図
【図8】従来の浴室の出入口に設けた排水構造の要部断
面図
【図9】従来の浴室の出入口に設けた排水構造の要部平
面図
【符号の説明】
1…浴室,2…床パン,4,16…壁パネル,5…凸条
部,6…洗い場,7…浴槽設置部,8…浴槽,15…脱
衣室,17…取付枠,18…引戸,19…脱衣室の床,
21…グレーチング,22…上枠,23…縦枠,31…
レール,33…吊車,34…排水溝の段差部,35…グ
レーチングの溝,37…引戸の摺動片,46…排水口,
48…桟,49…受部材,50…排水管,51…バイパ
ス管,52…枝管,53…通気管,55…通気口,56
…ダクト,57…換気扇。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 敏弘 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 広津 正樹 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽と洗い場を備えた浴室であって、浴
    室と隣室とを戸で区画し、この戸を洗い場と隣室との間
    に配設した取付枠を介して設置するようにした浴室にお
    いて、 前記戸の下方の床パンと隣室の床との間に、前記取付枠
    よりも幅広の排水溝を別置し、 この排水溝の上部内周の全周に亘って段差部を設け、 この段差部に洗い場の床面、及び隣室の床面と略面一の
    グレーチングを載置し、 このグレーチングの溝の略中央部に前記戸の下端部を摺
    動自在に嵌合した、 ことを特徴とする浴室の排水構造。
  2. 【請求項2】 前記戸は、上吊りの引戸であることを特
    徴とする請求項1記載の浴室の排水構造。
  3. 【請求項3】 前記グレーチングを前記排水溝に直列に
    複数個配設したことを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載の浴室の排水構造。
  4. 【請求項4】 前記グレーチングは樹脂製であることを
    特徴とする請求項1、請求項2、請求項3の何れか1項
    記載の浴室の排水構造。
JP10165796A 1996-04-23 1996-04-23 浴室の排水構造 Pending JPH09287184A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103216119A (zh) * 2013-04-25 2013-07-24 苏州科逸住宅设备股份有限公司 一种整体浴室
CN112096125A (zh) * 2020-08-25 2020-12-18 安徽奥美展览工程有限公司 一种防水隔热休闲亭及其使用方法

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