JPH09112139A - 遮水性を持つ間仕切り - Google Patents

遮水性を持つ間仕切り

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Publication number
JPH09112139A
JPH09112139A JP27306995A JP27306995A JPH09112139A JP H09112139 A JPH09112139 A JP H09112139A JP 27306995 A JP27306995 A JP 27306995A JP 27306995 A JP27306995 A JP 27306995A JP H09112139 A JPH09112139 A JP H09112139A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
partition
bathroom
floor
roll screen
grating
Prior art date
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Pending
Application number
JP27306995A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Kasahara
仁史 笠原
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉操作が小さな力で無理なく行なうことが
でき、全面開放ができて空間の有効利用を図ることがで
き、現場にて間口寸法の調整が可能な間仕切りを床段差
なしに遮水性を満足しつつ提供する。 【解決手段】 遮水性を持つ間仕切りは、浴室と隣室と
に共通する2つの側壁の内、一方の側壁から他方の側壁
にかけて天井側に上レールを、床面に下レールをそれぞ
れ設け、一方の側壁にロールスクリーンのロールを収納
するケースを縦向きに取付け、このケースからロールス
クリーンの一側端部を引出し、ロールスクリーンの上下
辺を上下レールに摺動させつつ、ロールスクリーンの一
側端部を他方の側壁に向けて移動することにより浴室と
隣室との間を間仕切りするとともに、下レールの浴室側
に下レールと平行に排水溝を設け、この排水溝をグレー
チングで覆い、浴室の床面とグレーチングの上面と下レ
ールの上面と隣室の床面とを同一の高さにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室と隣室との間
を間仕切りする遮水性を持つ間仕切りに関する。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の浴室の平面図である。浴
室100は、奥壁101と両側壁102,102とによ
り3方が囲まれ、浴室100と隣室103との間を間仕
切りする間仕切り壁104により残る1方が囲まれたも
のである。奥壁101に沿って浴槽105を設置し、浴
槽105の手前に洗い場106を設置し、浴槽105に
臨む右側壁102に沿ってカウンタ107を設置し、カ
ウンタ107の上面に湯水混合栓108を設け、洗い場
に臨む右側壁102の前面にも図示せぬシャワーヘッド
を備えた湯水混合栓109を設ける。
【0003】浴室100に隣接する隣室103は、例え
ば洗面所、脱衣所又は洗濯室等に用いられ、浴室100
と隣室103との間には間仕切り壁104があって、間
仕切り壁104の一部を切り欠いて切欠部110とし、
この切欠部110にドア111を取付けて浴室100と
隣室103との間を利用者が出入りできる構成である。
浴室100内の洗い場106と隣室103の床面112
とには段差があって、洗い場106で身体を洗うために
使った湯水が隣室103の床面112に浸水しないよう
に、洗い場106の方が床面112よりも低くしてあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の浴室と隣室では、床面に段差があるため、足腰が弱
っている高齢者が生活している場合には、このような段
差は高齢者にとって膝を曲げ、腰をかがめなければなら
ず、又、つまずき易く、負担が重くなり好ましくない。
また、上記従来の浴室と隣室では、間に間仕切り壁とド
アがあり、間仕切りを取り払って浴室と隣室とを合わせ
た広い空間を作り、この空間を有効利用することは困難
である。上記従来の浴室と隣室との間を全面開放して空
間を有効利用するものとして、浴室と隣室との間にカー
テン等の簡易間仕切りを用いるものがあるが、この場合
には、洗い場で利用者が出す洗い水等が床を伝わって隣
室へ容易に流出してしまい、この浸水を遮る有効な手段
がない。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決するために
なされたもので、開閉操作を小さな力で無理なく行うこ
とができ、全面開放ができて空間の有効利用を図ること
ができ、現場にて間口寸法の調整が可能な簡易間仕切り
を床段差なしに遮水性を満足しつつ提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の遮水性を持つ間仕切りは、浴室と隣室と
に共通する対向する2つの側壁間の天井側に上レール
を、床面に下レールをそれぞれ設け、前記一方の側壁に
折り畳んで収納可能な間仕切りを取付け、この間仕切り
を引出し、前記上下レールに摺動させて、他方の側壁に
係止することで浴室と隣室との間を間仕切りするととも
に、前記下レールの浴室側に下レールと平行に排水溝を
設け、この排水溝をグレーチングで覆い、浴室の床面と
グレーチングの上面と下レールの上面と隣室の床面とを
略同一の高さにしたことを特徴とする。
【0007】上記間仕切りは、側壁に折り畳んで収納し
引出して間仕切りするから、浴室の間口をほとんど全面
開放することが可能となる。また、上下レールに摺動さ
せて間仕切りするので、間仕切りの下辺が下レールの上
面より下方に遊嵌して浴室使用中の遮水性がよい。
【0008】さらに、下レールの浴室側に排水溝を設
け、排水溝をグレーチングで覆い、浴室床面とグレーチ
ング上面と下レール上面と隣室床面とを略同一の高さに
したから、浴室の洗い場で利用者が出す洗い水等が床を
伝わって隣室へ浸水することはない。
【0009】請求項2の遮水性を持つ間仕切りは、請求
項1記載の間仕切りがロールスクリーンであって、この
ロールスクリーンのロールを収納するケースを一方の側
壁に取付け、このケースからロールスクリーンの一側端
部を引出し、他方の側壁に向けて移動するようにしたこ
とを特徴とする。
【0010】上記間仕切りはロールスクリーンを用いて
いるので、軽い力で開閉動作を行うことができる。ま
た、開閉動作はロールスクリーンの一側端部をロールか
ら引出して行うから、自然な姿勢で開閉動作を行なうこ
とができる。また、一方の側壁に取付けたケースからロ
ールスクリーンを引出し、他方の側壁に向けて移動する
ことにより浴室と隣室との間を間仕切りするから、浴室
の間口をほとんど全面開放することが可能となる。
【0011】請求項3の遮水性を持つ間仕切りは、請求
項1又は請求項2の下レールの隣室側にも下レールと平
行に排水溝を設け、この排水溝をグレーチングで覆い、
隣室の床面とグレーチングの上面と下レールの上面とを
略同一の高さにしたことを特徴とする。上記間仕切り
は、隣室側にも排水溝を設けているので、遮水性を更に
強化することができる。
【0012】請求項4の遮水性を持つ間仕切りは、浴室
と隣室とに共通する対向する天井と床との間の両側壁に
縦ガイドレールを設け、前記天井に折り畳んで収納可能
な間仕切りを取付け、この間仕切りを引出し、前記縦ガ
イドレールに摺動させて、床部に係止することで浴室と
隣室との間を間仕切りするとともに、前記床部の浴室側
に排水溝を設け、この排水溝をグレーチングで覆い、浴
室の床面とグレーチングの上面と床部の上面と隣室の床
面とを略同一の高さにしたことを特徴とする。
【0013】上記間仕切りは、天井に折り畳んで収納し
引出して間仕切りするから、浴室の間口をほとんど全面
開放することが可能となる。また、両側壁に設けた縦ガ
イドレールに間仕切りの側辺を摺動させつつ、浴室と隣
室との間を間仕切りするから、縦ガイドレールの溝の深
さを調整することで現場での間口寸法の変化に対応が容
易に可能である。また、間仕切りの下端部は縦ガイドレ
ールによりガイドされるので、床部に係止しやすくな
る。また、縦ガイドレールに摺動させて間仕切りするの
で、間仕切りの側辺が縦ガイドレールの溝の内に遊嵌し
て浴室使用中の遮水性がよい。
【0014】さらに、床部の浴室側に排水溝を設け、排
水溝をグレーチングで覆い、浴室床面とグレーチング上
面と床部上面と隣室床面とを略同一の高さにしたから、
浴室の洗い場で利用者が出す洗い水等が床を伝わって隣
室へ浸水することはない。
【0015】請求項5の遮水性を持つ間仕切りは、請求
項4記載の間仕切りがロールスクリーンであって、この
ロールスクリーンのロールを収納するケースを天井に取
付け、このケースからロールスクリーンの下端部を引出
し、床部に向けて移動するようにしたことを特徴とす
る。
【0016】上記間仕切りは、ロールスクリーンを用い
ているので、無理のない動作で楽に開閉を行うことがで
きる。また、ロールスクリーン下端部は縦ガイドレール
によりガイドされるので、床部に係止しやすくなる。そ
して、ロールスクリーンの両側辺と側壁との隙間がなく
なるため、水を遮りやすくなる。
【0017】また、ロールスクリーンの下端部と床部の
係合を解除し、ロールスクリーンを巻き取って天井に取
付けたケースに収納するから、浴室の間口をほとんど全
面開放することが可能となる。また、両側壁に縦ガイド
レールを設け、ロールから引出されたロールスクリーン
の両側辺を縦ガイドレールに摺動させつつ、ロールスク
リーンの下端部を床部に係合させることにより浴室と隣
室との間を間仕切りするから、縦ガイドレールの溝の深
さを調整することで現場での間口寸法の変化に対応が容
易に可能である。
【0018】請求項6の遮水性を持つ間仕切りは、請求
項4記載の間仕切りがロールスクリーンであって、この
ロールスクリーンのロールを2個並べて収納するケース
を天井に取付け、このケースから2個のロールスクリー
ンの下端部を引出し、2個のロールスクリーンの側端部
同士が重なるように、床部に向けて移動するようにした
ことを特徴とする。
【0019】上記間仕切りは、ロールスクリーンを用い
ているので、無理のない動作で楽に開閉を行うことがで
きる。また、2個のロールスクリーンの側端部同士が重
なるように間仕切りするから、浴室で使った湯水等が2
個のロールスクリーンの継ぎ目を通して隣室に漏れるこ
とはない。また、2個のロールスクリーンの下端部と床
部の係合を解除し、2個のロールスクリーンを巻き取っ
て天井に取付けたケースに収納するから、浴室の間口を
ほとんど全面開放することが可能となる。
【0020】請求項7の遮水性を持つ間仕切りは、請求
項4、請求項5又は請求項6記載の床部の隣室側にも排
水溝を設け、この排水溝をグレーチングで覆い、隣室の
床面とグレーチングの上面と床部の上面とを略同一の高
さにしたことを特徴とする。上記間仕切りは、隣室側に
も排水溝を設けているので、遮水性を更に強化すること
ができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。先ず、本発明の遮水性を持つ第1
実施例の横引きタイプの間仕切りの実施の形態について
説明する。図1は、本発明の第1実施例の横引きタイプ
の間仕切りを適用した浴室の斜視図である。浴室1は、
図示せぬ建物躯体内に床パン2を設置し、床パン2の周
縁部に側壁3、…を建て並べ、側壁3、…上に図示せぬ
天井を張設して構成する。
【0022】浴室1は図の手前に浴槽4、その奥に洗い
場5を設ける。洗い場5の表面は、例えば岩肌のような
模様、又は滑り難いように緩やかな凹凸形状に形成す
る。浴槽4と洗い場5に臨む一方の側壁3(図の左側)
に沿ってカウンタ6を設置する。そして浴槽4に臨むカ
ウンタ6の上面に湯水混合栓7を設け、洗い場5に臨む
カウンタ6の前面にシャワーヘッド8を備えた湯水混合
栓9を設ける。10は湯水混合栓9の上方に側壁3に取
付けられた鏡である。
【0023】浴室1の隣室11は例えば洗面所であり、
浴室1と共通する側壁3に沿って洗面台12を置き、洗
面台12の上方に側壁3には鏡13を取付ける。隣室1
1の右手は図示せぬ他の部屋であり、他の部屋への出入
口としてドア14を設ける。
【0024】浴室1と隣室11との間には、アルミサッ
シ等で形成した横引きタイプの間仕切り枠15を固定し
て、防水加工を施した布等からなる摺動自在な間仕切り
用のロールスクリーン16を取付ける。間仕切り枠15
の上枠17は、図示せぬ小壁を介して、又は直接に図示
せぬ天井に接続する。上枠17の左端からはロールスク
リーン16のロールを収納するアルミ製等のケース18
が垂下しており、このケース18は縦向きに一方の側壁
3(図の左側)に取付ける。上枠17の右端からは縦枠
19が垂下しており、この縦枠19は縦向きに図示せぬ
他方の側壁(図の右側)に取付ける。
【0025】ケース18と縦枠19との間には、上枠1
7の下面にアルミ製等の上レール20を、床面側にアル
ミ製等の下レール21をそれぞれ架設し、前記ロールス
クリーン16の上下辺をこの上下レール20,21に摺
動させる。
【0026】下レール21の浴室1側に平行に排水溝2
2を設け、この排水溝22をグレーチング23で覆う。
同様に下レール21の隣室11側に平行に排水溝24を
設け、この排水溝24をグレーチング25で覆う。そし
て浴室1の洗い場5の上面、グレーチング23の上面、
下レール21の上面、グレーチング25の上面及び隣室
11の床面26を略同一の高さ即ち面一にし、段差をな
くす。こうすることにより、足腰が弱っている高齢者等
は、浴室1と隣室11の間を出入りする際、膝を曲げた
り腰をかがめたりせずに楽に出入りでき、つまずく心配
もない。グレーチング23,25は、樹脂製、例えば塩
化ビニール製で表面にはノンスリップ加工を施してい
る。隣室11側の排水溝24とグレーチング25は、浴
室1側の遮水性が十分である場合には省略し、隣室11
の床面26を下レール21に直接当接させることもでき
る。
【0027】ロールスクリーン16の側端部には縦枠2
7を取付ける。この縦枠27は上から下まで断面形状が
H字形をしており、任意の高さで縦枠27のエッジに手
をかけて矢印A方向に横移動させることでロールスクリ
ーン16を前記ケース18の図示せぬ開口部から引出
し、又は前記ケース18に収納して、間仕切り枠15が
作る開口部を開閉する。
【0028】この間仕切りは、ロールスクリーン16を
用いているので、軽い力で動かすことができ、ロールス
クリーン16の縦枠27のエッジを任意の位置で掴んで
開閉すればよいので、自然な姿勢で操作することができ
る。また、ロールスクリーン16のロールにロールスク
リーン16を巻き取る向きに付勢する図示せぬスプリン
グ等を設けておけば、上記縦枠27と縦枠19との係合
を解除することで、自動的にロールスクリーン16を開
けることもできる。
【0029】この間仕切りは、一方の側壁3に取付けた
ケース18と他方の側壁に取付けた縦枠19との間が開
放されるので、浴室の間口をほとんど全面開放すること
ができる。高さ方向については、間仕切り枠15の上枠
17を図示せぬ天井に直接取付ければ、目一杯に高くす
ることができるし、必要に応じて上枠17を図示せぬ小
壁を介して天井に取付ければ、用途に応じて適切な高さ
にすることもできる。このように、浴室の間口を全面開
放することにより、浴室と隣室とを合わせた広い空間
を、例えば雨天のときの屋内洗濯物乾燥場として、有効
利用することができる。
【0030】浴室1の間口が建物の間取り等の都合によ
り延び縮みする場合には、ロールスクリーン16を長め
に作っておけば対応が可能であり、上下レール20,2
1は現場合わせでカットすることで間口寸法の変化に合
わせることができる。
【0031】排水溝22(24)とグレーチング23
(25)については、凡用性を持たせるべく寸法、材
質、製法等を規格化した定寸のものを使用し、浴室1の
間口に収まるように適宜の数を組合せて施工してもよ
い。もちろん現場合わせで排水溝22(24)とグレー
チング23(25)を浴室1の間口一杯に施工すること
もできる。
【0032】図2は、本発明の第1実施例の横引きタイ
プの間仕切りの縦断面図である。浴室1と隣室11との
間の上記間仕切り枠15は、上枠17を中空に形成し、
上枠17は図示せぬ小壁を介して天井29に取付ける。
上枠17の左端から垂下したケース18と上枠17の右
端から垂下した図示せぬ縦枠とは上枠17と同一幅であ
る。このケース18と図示せぬ縦枠との間には紙面に垂
直方向に側面視C字状の上下レール20,21を架設
し、上レール20を上枠17の下面に固定し、下レール
21を排水溝22,24間をつなぐ土台部分30の上面
に固定する。ここで、上レール20はロールスクリーン
16の上辺を摺動させるのに必要な幅で上枠17の幅よ
り狭くてもよい。しかし、下レール21はロールスクリ
ーン16の下辺を摺動させるのに必要な幅の他に、ケー
ス18(縦枠)の幅と同じになるべく両側に中空部3
1,31を設ける。
【0033】図では水の使用量が隣室11より浴室1の
方が多いこと等から、排水溝22の方を排水溝24より
深く形成する。排水溝22と排水溝24との間に図示せ
ぬ連絡通路を設けて、排水溝24の排水をこの連絡通路
を介して排水溝22に受け、排水溝22からまとめて排
水してもよい。
【0034】さて、排水溝22,24の上に載置される
グレーチング23,25には、幅方向に所定ピッチで下
レール21の長手方向に平行な凹部23a、…,25
a、…を複数箇所設けてスリップ防止と水はけを兼ねさ
せる。前記凹部23a、…,25a、…は下レール21
の長手方向に対して垂直方向に設けてもよい。
【0035】側面視C字状の上下レール20,21が形
成する凹部20a,21aには、ロールスクリーン16
の上下辺が遊嵌する。この凹部20a,21aの浴室1
側の起立壁20b,21bにはラック20c,21cを
長手方向に設ける。ロールスクリーン16の縦枠27の
上下部に、上下歯車27a,27aを軸心を一致させて
軸部27b,27bを介して軸支する。上方の軸部27
bにストッパ27c,27cを設けて、縦枠27を上レ
ール20に適切な高さで支持して、落下を防止し、縦枠
27の下部に軸支した下歯車27aがラック21c以外
のものに接触するのを防止する。縦枠27のエッジに手
をかけてロールスクリーン16を移動すれば、上記上下
歯車27a,27aがラック20c,21cに噛み合い
つつ転動し、縦枠27を垂直姿勢のままスムーズに安定
して動かすことができる。
【0036】図3は、本発明の第1実施例の横引きタイ
プの間仕切りの横断面図である。この間仕切りは、浴室
1と隣室11とに共通する2つの側壁3,3の内、一方
の側壁3(図の左側)にケース18を取付け、他方の側
壁3(図の右側)に縦枠19を取付ける。ケース18と
縦枠19との間には下レール21と図示せぬ上レールと
を架設する。ロールスクリーン16の側端部には断面形
状がH字形の縦枠27を取付ける。
【0037】ケース18の開口部18aには例えば硬質
ゴム等からなる減摩材18b,18bを取付けてロール
スクリーン16が開閉するときに減摩材18b,18b
に接触して摩耗するのを防止し、またロールスクリーン
16の動きをスムーズにする。
【0038】下レール21の幅方向中央部には長手方向
に開口部21dがあって、この開口部21dには前記縦
枠27の下部に取付けた図示せぬ軸部が開口部21dに
接触しないで遊嵌し、図の左右方向に移動する。ロール
スクリーン16の下辺も開口部21dに接触しないで遊
嵌し、図の左右方向に移動する。
【0039】図示せぬ上レールの幅方向中央部にも長手
方向に開口部21dと同様の図示せぬ開口部があって、
この開口部には前記縦枠27の上部に取付けた図示せぬ
軸部が開口部に接触しないで遊嵌し、図の左右方向に移
動する。ロールスクリーン16の上辺も開口部に接触し
ないで遊嵌し、図の左右方向に移動する。
【0040】縦枠19のケース18に対向する面19a
には、縦枠27の幅に相当する間隔を開けて凸部19
b,19bを縦枠19の長手方向に設け、面19aと凸
部19b,19bとで形成する凹部19cに縦枠27を
嵌合させる。縦枠27の縦枠19に対向する面27dと
前記凹部19cの面19aとに例えば図示せぬマグネッ
ト等を取付ける。こうすることにより縦枠27と縦枠1
9とを、ロールスクリーン16を巻き取る向きに付勢す
る前記スプリング等の力を若干上回るマグネットの力
で、確実に密着させることもできる。
【0041】次に、本発明の遮水性を持つ第2実施例の
横引きタイプの間仕切りの実施の形態について説明す
る。図4は、本発明の第2実施例の横引きタイプの間仕
切りの縦断面図である。第1実施例の横引きタイプの間
仕切りがロールスクリーンを間仕切りとして用いるのに
対して、第2実施例の横引きタイプの間仕切りは、アコ
ーディオンカーテンを間仕切りとして用いる。図4で
は、第1実施例の横引きタイプの間仕切りと同一の機能
を持つ各部には、同一の符号を付して説明を省略する
(以下同様)。第2実施例は、第1実施例と作用、効果
はほとんど同じである。以下に、第1実施例とは異なる
部位に異なる符号をつけて若干の説明を加える。
【0042】図4は、図2に類似の図面である。浴室1
と隣室11との間には、間仕切り枠30を固定して、こ
の間仕切り枠30に折り畳んで収納可能な間仕切り用の
アコーディオンカーテン31を取付ける。このアコーデ
ィオンカーテン31は、前記ロールスクリーン16と同
様に防水加工を施した布等からなり、引き伸ばせば1枚
の平な布になり、縮めればプリーツの所でジグザグに折
れ曲がって薄い厚みに折り畳まれる。間仕切り枠30の
上枠17の左端からはアコーディオンカーテン31の一
側端部を固定するアルミ製等の縦枠32が垂下してお
り、この縦枠32は縦向きに一方の側壁3に取付ける。
上枠17の右端からは図2と同様に縦枠19が垂下し、
図示せぬ他方の側壁に取付けてある。
【0043】縦枠32と縦枠19との間には、上枠17
の下面に上レール33を、床面側に下レール34をそれ
ぞれ架設し、前記アコーディオンカーテン31の上下辺
をこの上下レール33,34に摺動させる。
【0044】下レール34の浴室1側と隣室11側に
は、それぞれグレーチング23,25を下レール34の
上面と略同一の高さ即ち面一に設ける。下レール34、
グレーチング23,25の下方には図示せぬ排水溝があ
る。
【0045】アコーディオンカーテン31の他の側端部
には縦枠35を取付ける。この縦枠35は図2の縦枠2
7と同様に断面形状がH字形をしており、任意の高さで
縦枠35のエッジに手をかけて横移動させることでアコ
ーディオンカーテン31を楽に開閉することができる。
【0046】この間仕切りは、軽い布等からなるアコー
ディオンカーテン31を用いているので、軽い力で動か
すことができ、前記縦枠35のエッジを任意の位置で掴
んで開閉すればよいので、自然な姿勢で操作することが
できる。
【0047】この間仕切りは、前記縦枠32と前記縦枠
19との間が開放されるので、ロールスクリーン16と
同様に浴室の間口をほとんど全面開放することができ
る。このように、浴室の間口を全面開放することによ
り、浴室と隣室とを合わせた広い空間を有効利用するこ
とができる。
【0048】浴室1の間口が建物の間取り等の都合によ
り延び縮みする場合には、アコーディオンカーテン31
を長めに作っておけば対応が可能であり、上下レール3
3,34は現場合わせでカットすることで間口寸法の変
化に合わせることができる。
【0049】上下レール33,34が形成する開口部3
3a,34aには、アコーディオンカーテン31の上下
辺が遊嵌する。この開口部33a,34aの奥に図示せ
ぬ凹部があって、凹部の中にラックを長手方向に設け
る。アコーディオンカーテン31の縦枠35の上下部に
上下歯車を軸支し、この上下歯車を前記ラックに噛み合
わせ転動させることで、アコーディオンカーテン31を
スムーズに開閉することができる。
【0050】下レール34の凹部にラックを入れるた
め、入浴時の髪の毛やほこり等がラックに詰るおそれが
あるため、下レール34の隣室側の起立壁34bの下部
に図示せぬ排水口を開けるとともに、隣室側に向けて下
がり勾配の底壁34cを設けてこれらを図示せぬ排水溝
へ直接流せるような工夫をしている。
【0051】図5は、本発明の第2実施例の横引きタイ
プの間仕切りの横断面図である。図5は、図3に類似の
図面である。この間仕切りは、浴室1と隣室11とに共
通する2つの側壁3,3の内、一方の側壁3に縦枠32
を取付け、他方の側壁3に縦枠19を取付ける。縦枠3
2と縦枠19との間には下レール34と図示せぬ上レー
ルとを架設する。アコーディオンカーテン31の左側端
部は縦枠32にビス等で固定され、右側端部には断面形
状がH字形の縦枠35を取付ける。
【0052】下レール34の幅方向中央部には長手方向
に開口部34aがあって、この開口部34aには前記縦
枠35の下部に取付けた図示せぬ軸部が遊嵌し、図の左
右方向に移動する。図では縦枠35が縦枠19に例えば
図示せぬマグネット等により密着し、アコーディオンカ
ーテン31のカーテン生地が伸び切り、浴室の間口を全
閉にした状態を点線で示し、縦枠35が縦枠32に最も
接近し、アコーディオンカーテン31のカーテン生地が
プリーツの折目で折り畳まれ、浴室の間口を全開にした
状態を実線で示す。間口を全閉にしたときは、いうまで
もなく、上下レール33,34が形成する開口部33
a,34aには、アコーディオンカーテン31の上下辺
が遊嵌し、遮水性を満足する。間口を全閉から開けて行
くとアコーディオンカーテン31の上下辺が上下レール
33,34の開口部33a,34aから外れるが、この
状態では浴室は湯水不使用であり、遮水性は問題になら
ない。
【0053】次に、本発明の遮水性を持つ第3実施例の
横引きタイプの間仕切りの実施の形態について説明す
る。図6は、本発明の第3実施例の横引きタイプの間仕
切りの部分縦断面図である。第3実施例は第2実施例と
下レールの構造が異なるだけで、その外はほとんど同じ
であるので、その外について説明を省略する。
【0054】図6は、図4と下レール周辺の形状が異な
る。下レール36は、断面形状がL字形の左右対称な2
つの部分、即ち左側部36aと右側部36bに分割して
構成する。下レール36の浴室1側と隣室11側には、
それぞれグレーチング23,25を下レール36の上面
と略同一の高さ即ち面一に設ける。グレーチング23,
25の下方には排水溝22,24がある。排水溝22,
24間に下レール36を支持する土台部分37があり、
土台部分37の上部に長手方向に所定間隔を開けて2つ
の凹部37a、37aを平行に設ける。この凹部37
a、37aに前記下レール36の2つの部分を嵌合させ
て、下レール36を正しく位置決めする。
【0055】下レール36の左側部36aと右側部36
bとを所定間隔開けて開口部36cを形成し、この開口
部36cにアコーディオンカーテン31の下辺と縦枠3
5を遊嵌させる。この開口部36cの下方は広がって凹
部37bを形成し、凹部37bの中にラックを長手方向
に設け、前記縦枠35の下歯車を噛み合わせ転動させる
ことで、アコーディオンカーテン31をスムーズに開閉
する。
【0056】前記凹部37bは排水溝22,24のいず
れかに連絡しており、前記開口部36cを介して凹部3
7bに落下した入浴時の髪の毛やほこり等は、排水溝2
2,24のいずれかに直接流せるような工夫をしてい
る。
【0057】次に、本発明の遮水性を持つ第4実施例の
縦引きタイプの間仕切りの実施の形態について説明す
る。図7は、本発明の第4実施例の縦引きタイプの間仕
切りを適用した浴室の斜視図である。
【0058】浴室1と隣室11との間に縦引きタイプの
間仕切り42を設置する。この縦引きタイプの間仕切り
42は、図示せぬ天井に防水加工を施した布等からなる
ロールスクリーン16のロールを収納するアルミ製等の
ケース18を水平方向に取付け、床面にアルミ製等の係
止部材43を設ける。そして、浴室1と隣室11とに共
通する両側壁3,3に前記ケース18と係止部材43と
の間にアルミ製等の縦ガイドレール44,44を取付
け、ロールスクリーン16の下端部に塩ビ製の板状部材
45を取付ける。
【0059】この板状部材45を矢印B方向に縦移動す
ることで、前記ケース18の図示せぬ開口部を介してロ
ールスクリーン16を引出し、ロールスクリーン16の
両側辺を前記縦ガイドレール44,44がつくる溝に摺
動させつつ、前記板状部材45を前記係止部材43に係
合させてロールスクリーン16を閉じる。また、板状部
材45と係止部材43との係合を解除し、ロールスクリ
ーン16の両側辺を縦ガイドレール44,44がつくる
溝に摺動させつつ、ケース18にロールスクリーン16
を収納してロールスクリーン16を開く。
【0060】前記ケース18の洗面台12から遠い図示
せぬ側壁に近い所に無端のチェーン46を垂下し、この
チェーン46を操作することでロールスクリーン16を
引出したり、収納したりする。
【0061】係止部材43の浴室1側に平行に排水溝2
2を設け、この排水溝22をグレーチング23で覆う。
同様に係止部材43の隣室11側に平行に排水溝24を
設け、この排水溝24をグレーチング25で覆う。そし
て、浴室1の洗い場5の上面、グレーチング23の上
面、係止部材43の上面、グレーチング25の上面及び
隣室11の床面26を略同一の高さ即ち面一にし、段差
をなくす。こうすることにより、高齢者等は、浴室1と
隣室11の間を出入りする際、つまずかず楽に出入りで
きる。
【0062】この間仕切りはロールスクリーン16を用
いているので、軽い力で動かすことができる。また、ケ
ース18に垂下している無端のチェーン46を操作する
ことで、無理のない自然な動作でロールスクリーン16
を楽に開閉することができる。また、ロールスクリーン
16のロールにロールスクリーン16を巻き取る向きに
付勢する図示せぬスプリング等を設けておけば、上記板
状部材45と係止部材43との係合を解除することで自
動的にロールスクリーン16を開けることもできる。
【0063】この間仕切りは両側壁3,3に取付けた縦
ガイドレール44,44の間が開放されるので、浴室の
間口に対してほとんど全面開放することができる。高さ
方向についてはロールスクリーン16を収納するケース
18を図示せぬ天井に直接取付けるから、目一杯に高く
することができる。このように、浴室の間口を全面開放
することにより、浴室と隣室とを合わせた広い空間を、
例えば雨天のときの屋内洗濯物乾燥場として、有効利用
することができる。
【0064】図8は、本発明の第4実施例の縦引きタイ
プの間仕切りの縦断面図である。浴室1と隣室11の境
界部分に配設される上記縦引きタイプの間仕切り42
は、浴室1の間口(紙面に垂直方向)とほぼ同一幅のロ
ースクリーン16のロールを収納するケース18を天井
29に取付ける。このケース18の真下に浴室1側のグ
レーチング23と隣室11側のグレーチング25と略同
一高さに係止部材43を設ける。この係止部材43の長
手方向に、板状部材45の先端部45aを挿入し係合す
るための開口部43aを設ける。間仕切り42は、ロー
ルスクリーン16をケース18から引き下ろして、上記
板状部材45の先端部45aを開口部43aに挿入し係
合することで、間仕切りする。
【0065】排水溝22,24間をつなぐ土台部分40
の上面に側面視C字状の係止部材43を固定し、排水溝
22,24の上にグレーチング23,25を載置する。
浴室1の洗い場5の上面、グレーチング23の上面、係
止部材43の上面、グレーチング25の上面、隣室11
の床面26を略同一の高さにし、段差をなくし高齢者等
のつまずきを防止する。グレーチング23,25には、
幅方向に所定ピッチで係止部材43の長手方向に平行な
凹部23a、…,25a、…を複数箇所設けてスリップ
防止と水はけを兼ねさせる。前記凹部23a、…,25
a、…は係止部材43の長手方向に対して垂直方向に設
けてもよい。
【0066】なお、本実施例ではロールスクリーンを間
仕切りとして用いたが、ロールスクリーンの代りに第2
実施例のアコーディオンカーテン31を縦引きタイプの
間仕切りとして用いることもできる。
【0067】次に、本発明の遮水性を持つ第5実施例の
縦引きタイプの間仕切りの実施の形態について説明す
る。図9は、本発明の第5実施例の縦引きタイプの間仕
切りの間口調整方法を示す浴室の平面図である。この間
仕切りは、浴室1と隣室11とに共通する2つの側壁
3,3の内、一方の側壁3(図の上側)に溝の深い縦ガ
イドレール47を取付け、他方の側壁3(図の下側)に
溝の浅い縦ガイドレール44を取付ける。これら縦ガイ
ドレール47,44間には図示せぬ天井に防水加工を施
した布等からなるロールスクリーン16を収納する図示
せぬケースを取付け、床面に図示せぬ係止部材を設け
る。ロールスクリーン16の図示せぬ下端部に塩ビ製の
図示せぬ板状部材を取付ける。係止部材の長手方向に、
板状部材の図示せぬ先端部を挿入し係合するための図示
せぬ開口部を設ける。間仕切りは、ロールスクリーン1
6をケースから引き下ろして、上記板状部材の先端部を
開口部に挿入し係合することで、間仕切りする。
【0068】溝の深い縦ガイドレール47は、2つのア
ルミ製等の断面視L字状アングルの短辺を一方の側壁3
に沿わせ、長辺を間仕切り方向に沿わせ、2つのL字の
向きを互いに逆向きに長辺と長辺との間隔をロールスク
リーン16の一側辺を遊嵌することができるに足るだけ
開けて、前記2つの短辺を一方の側壁3に固定してな
る。
【0069】溝の浅い縦ガイドレール44は、2つのア
ルミ製等の断面視L字状アングルの一辺を他方の側壁3
に沿わせ、他辺を間仕切り方向に沿わせ、2つのL字の
向きを互いに逆向きに他辺と他辺との間隔をロールスク
リーン16の他の側辺を遊嵌することができるに足るだ
け開けて、前記2つの一辺を他方の側壁3に固定してな
る。
【0070】ロールスクリーン16を開閉するとき、ロ
ールスクリーン16の両側辺は前記縦ガイドレール4
7,44がつくる溝に遊嵌しつつ摺動する。ここで、ロ
ールスクリーン16の側辺と前記他方の側壁3(図の下
側)との水密性(遮水性)が前記縦ガイドレール44が
なくても十分に保てるならば、縦ガイドレール44を省
略してもよい。
【0071】図では浴室1の間口よりロールスクリーン
16の幅が狭いので、ロールスクリーン16の側辺と一
方の側壁3(図の上側)との間に隙間dを生じる。しか
し、縦ガイドレール47の溝の深さを隙間dより水密性
を保つに足るだけ若干大きくするだけで、浴室と隣室と
の間を間仕切りすることができる。このように、現場で
間口寸法が変化しても、縦ガイドレール47の溝の深さ
を調整することで容易に対応することができる。
【0072】図では図示をしていないが、前記係止部材
の浴室1側に平行に図示せぬ排水溝を設け、この排水溝
を図示せぬグレーチングで覆う。同様に係止部材の隣室
11側に平行に図示せぬ排水溝を設け、この排水溝を図
示せぬグレーチングで覆う。そして、浴室1の洗い場5
の上面、グレーチングの上面、係止部材の上面、グレー
チングの上面及び隣室11の床面26を略同一の高さ即
ち面一にし、段差をなくす。こうすることにより、高齢
者等は、浴室1と隣室11の間を出入りする際、つまず
かず楽に出入りできる。
【0073】この間仕切りはロールスクリーン16を用
いているので、軽い力で動かすことができる。また、図
示せぬケースに垂下している図示せぬ無端のチェーンを
操作することで、無理のない自然な動作でロールスクリ
ーン16を楽に開閉することができる。また、ロールス
クリーン16のロールにロールスクリーン16を巻き取
る向きに付勢する図示せぬスプリング等を設けておけ
ば、上記板状部材と係止部材との係合を解除することで
自動的にロールスクリーン16を開けることもできる。
【0074】この間仕切りは両側壁3,3に取付けた縦
ガイドレール47,44の間が開放されるので、浴室の
間口に対してほとんど全面開放することができる。高さ
方向についてはロールスクリーン16を収納するケース
を図示せぬ天井に直接取付けるから、目一杯に高くする
ことができる。このように、浴室の間口を全面開放する
ことにより、浴室と隣室とを合わせた広い空間を、例え
ば雨天のときの屋内洗濯物乾燥場として、有効利用する
ことができる。
【0075】次に、本発明の遮水性を持つ第6実施例の
縦引きタイプの間仕切りの実施の形態について説明す
る。図10は、本発明の第6実施例の縦引きタイプの間
仕切りを2個並べて配設した浴室の平面図である。この
縦引きタイプの間仕切りは、浴室1と隣室11との境界
の図示せぬ天井に、図示せぬ2個のケースを長手方向に
並べて水平方向に取付け、このケースに2個の防水加工
を施した布等からなるロールスクリーン16,16のロ
ールを収納する。一方、境界の床面に図示せぬアルミ製
等の係止部材を設ける。
【0076】2個のロールスクリーン16,16の下端
部に取付けた図示せぬ2個の板状部材を引き下ろすこと
で、前記2個のケースの図示せぬ開口部を介して2個の
ロールスクリーン16,16をロールから引出す。この
とき、2個のロールスクリーン16,16の互いに浴室
の間口中央寄りの側辺同士は重なる。そして、前記係止
部材の図示せぬ開口部に2個の板状部材の図示せぬ2個
の先端部を挿入し係合させることにより浴室1と隣室1
1との間を間仕切りする。
【0077】この間仕切りは、浴室と隣室との境界に2
個のロールスクリーンを並べて配設して浴室と隣室との
間を間仕切りするから、2個のロールスクリーンの開閉
頻度を変えることができて便利である。例えば、浴室に
出入りするときは洗面台に遠い方のロールスクリーンの
みを開閉する。浴室と隣室とを合わせた広い空間を、雨
天のときの屋内洗濯物乾燥場等として、有効利用したい
ときは2個のロールスクリーンをともに開いて浴室の間
口を全面開放する。
【0078】この間仕切りはロールスクリーン16を用
いているので、軽い力で動かすことができる。また、図
示せぬケースに垂下している図示せぬ無端のチェーンを
操作することで、無理のない自然な動作でロールスクリ
ーン16を楽に開閉することができる。また、ロールス
クリーン16のロールにロールスクリーン16を巻き取
る向きに付勢する図示せぬスプリング等を設けておけ
ば、上記板状部材と係止部材との係合を解除することで
自動的にロールスクリーン16を開けることもできる。
【0079】前記係止部材の浴室1側に平行に図示せぬ
排水溝を設け、この排水溝をグレーチング23で覆う。
同様に係止部材の隣室11側に平行に図示せぬ排水溝を
設け、この排水溝をグレーチング25で覆う。そして、
浴室1の洗い場5の上面、グレーチング23の上面、係
止部材の上面、グレーチング25の上面及び隣室11の
床面26を略同一の高さ即ち面一にし、段差をなくす。
こうすることにより、高齢者等は、浴室1と隣室11の
間を出入りする際、つまずかず楽に出入りできる。
【0080】
【発明の効果】本発明は上記構成により、次の効果を発
揮する。請求項1の間仕切りは、側壁に折り畳んで収納
し引出して間仕切りするから、浴室の間口をほとんど全
面開放することができ、浴室と隣室とを合わせた広い空
間を有効利用することができる。また、間仕切りを長め
に作ることにより、現場での間口寸法の変化に柔軟に且
つ容易に対応することができる。
【0081】また、上下レールに摺動させて間仕切りす
るので、浴室使用中の遮水性がよい。さらに、床面に設
けた下レールの浴室側に排水溝を設け、この排水溝をグ
レーチングで覆い、浴室の床面とグレーチングの上面と
下レールの上面と隣室の床面とを略同一の高さにしたか
ら、浴室の洗い場で利用者が出す洗い水等が床を伝わっ
て隣室へ浸水することはなく、段差もないので高齢者が
つまずくことがなく快適に日常生活を営むことができ
る。
【0082】請求項2の間仕切りはロールスクリーンを
用いているので、軽い力で開閉動作を行うことができ
る。また、開閉動作はロールスクリーンの一側端部をロ
ールから横に引出して行うから、自然な姿勢で開閉動作
を行なうことができる。
【0083】また、一方の側壁に取付けたケースからロ
ールスクリーンを引出し、上下辺を天井側と床面に設け
た上下レールに摺動させつつ、他方の側壁に向けて移動
することにより浴室と隣室との間を間仕切りするから、
浴室の間口をほとんど全面開放することができ、浴室と
隣室とを合わせた広い空間を有効利用することができ
る。また、ロールスクリーンを長めに作ることにより、
現場での間口寸法の変化に柔軟に且つ容易に対応するこ
とができる。
【0084】請求項3の間仕切りは、隣室側にも排水溝
を設けているので、遮水性を更に強化することができ
る。
【0085】請求項4の間仕切りは、天井に折り畳んで
収納し引出して間仕切りするから、浴室の間口をほとん
ど全面開放することができ、浴室と隣室とを合わせた広
い空間を有効利用することができる。また、両側壁に設
けた縦ガイドレールに間仕切りの側辺を摺動させつつ、
浴室と隣室との間を間仕切りするから、縦ガイドレール
の溝の深さを調整することで現場での間口寸法の変化に
対応が容易に可能である。また、間仕切りの下端部は縦
ガイドレールによりガイドされるので、床部に係止しや
すくなる。
【0086】また、縦ガイドレールに摺動させて間仕切
りするので、間仕切りの側辺が縦ガイドレールの溝の内
に遊嵌して浴室使用中の遮水性がよい。さらに、床部の
浴室側に排水溝を設け、排水溝をグレーチングで覆い、
浴室床面とグレーチング上面と床部上面と隣室床面とを
略同一の高さにしたから、浴室の洗い場で利用者が出す
洗い水等が床を伝わって隣室へ浸水することはなく、段
差もないので高齢者がつまずくことがなく快適に日常生
活を営むことができる。
【0087】請求項5の間仕切りは、ロールスクリーン
を用いているので、端にチェーンをつけ、これを操作す
ることで無理のない動作で楽に開閉を行うことができ
る。また、ロールスクリーン下端部は縦ガイドレールに
よりガイドされるので、床部に係止しやすくなる。そし
て、ロールスクリーンの両側辺と側壁との隙間がなくな
るため、浴室使用中に水を遮りやすくなる。
【0088】また、ロールスクリーンの下端部と床部の
係合を解除し、ロールスクリーンを巻き取って天井に取
付けたケースに収納するから、浴室の間口をほとんど全
面開放することができ、浴室と隣室とを合わせた広い空
間を有効利用することができる。
【0089】また、両側壁に縦ガイドレールを設け、ロ
ールから引出されたロールスクリーンの両側辺を縦ガイ
ドレールに摺動させつつ、ロールスクリーンの下端部を
床部に係合させることにより浴室と隣室との間を間仕切
りするから、縦ガイドレールの溝の深さを調整すること
で現場での間口寸法の変化に対応が容易に可能である。
【0090】請求項6の間仕切りは、ロールスクリーン
を用いているので、端にチェーンをつけ、これを操作す
ることで無理のない動作で楽に開閉を行うことができ
る。
【0091】また、2個のロールスクリーンの下端部と
床部の係合を解除し、2個のロールスクリーンを巻き取
って天井に取付けたケースに収納するから、浴室の間口
をほとんど全面開放することができ、浴室と隣室とを合
わせた広い空間を有効利用することができる。
【0092】例えば、隣室が洗面所であって洗面台が置
かれているとき、上記間仕切りは、浴室と隣室との境界
に2個のロールスクリーンを並べて配設して浴室と隣室
との間を間仕切りするから、洗面台に遠い方のロールス
クリーンの方が近い方のそれより頻繁に開閉操作が行わ
れるため、2個のロールスクリーンを並設することで便
利に対応することができる。
【0093】また、2個のロールスクリーンの側端部同
士が重なるように間仕切りするから、浴室で使った湯水
等が2個のロールスクリーンの継ぎ目を通して隣室に漏
れることはない。
【0094】請求項7の間仕切りは、隣室側にも排水溝
を設けているので、遮水性を更に強化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の横引きタイプの間仕切り
を適用した浴室の斜視図
【図2】本発明の第1実施例の横引きタイプの間仕切り
の縦断面図
【図3】本発明の第1実施例の横引きタイプの間仕切り
の横断面図
【図4】本発明の第2実施例の横引きタイプの間仕切り
の縦断面図
【図5】本発明の第2実施例の横引きタイプの間仕切り
の横断面図
【図6】本発明の第3実施例の横引きタイプの間仕切り
の部分縦断面図
【図7】本発明の第4実施例の縦引きタイプの間仕切り
を適用した浴室の斜視図
【図8】本発明の第4実施例の縦引きタイプの間仕切り
の縦断面図
【図9】本発明の第5実施例の縦引きタイプの間仕切り
の間口調整方法を示す浴室の平面図
【図10】本発明の第6実施例の縦引きタイプの間仕切
りを2個並べて配設した浴室の平面図
【図11】従来の浴室の平面図
【符号の説明】
1…浴室、3…側壁、5…洗い場、11…隣室、16…
ロールスクリーン、18…ケース、18a…開口部、2
0、33…上レール、21、34…下レール、22,2
4…排水溝、23,25…グレーチング、26…床面、
27、35…縦枠(側端部)、29…天井、31…アコ
ーディオンカーテン(折り畳んで収納可能な間仕切
り)、43…係止部材、44、47…縦ガイドレール、
45…板状部材(下端部)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04H 1/12 301 E04H 1/12 301 E06B 9/06 E06B 9/06 C

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴室と隣室とに共通する対向する2つの
    側壁間の天井側に上レールを、床面に下レールをそれぞ
    れ設け、前記一方の側壁に折り畳んで収納可能な間仕切
    りを取付け、この間仕切りを引出し、前記上下レールに
    摺動させて、他方の側壁に係止することで浴室と隣室と
    の間を間仕切りするとともに、前記下レールの浴室側に
    下レールと平行に排水溝を設け、この排水溝をグレーチ
    ングで覆い、浴室の床面とグレーチングの上面と下レー
    ルの上面と隣室の床面とを略同一の高さにしたことを特
    徴とする遮水性を持つ間仕切り。
  2. 【請求項2】 前記間仕切りはロールスクリーンであっ
    て、このロールスクリーンのロールを収納するケースを
    一方の側壁に取付け、このケースからロールスクリーン
    の一側端部を引出し、他方の側壁に向けて移動するよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載の遮水性を持つ間
    仕切り。
  3. 【請求項3】 前記下レールの隣室側にも下レールと平
    行に排水溝を設け、この排水溝をグレーチングで覆い、
    隣室の床面とグレーチングの上面と下レールの上面とを
    略同一の高さにしたことを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の遮水性を持つ間仕切り。
  4. 【請求項4】 浴室と隣室とに共通する対向する天井と
    床との間の両側壁に縦ガイドレールを設け、前記天井に
    折り畳んで収納可能な間仕切りを取付け、この間仕切り
    を引出し、前記縦ガイドレールに摺動させて、床部に係
    止することで浴室と隣室との間を間仕切りするととも
    に、前記床部の浴室側に排水溝を設け、この排水溝をグ
    レーチングで覆い、浴室の床面とグレーチングの上面と
    床部の上面と隣室の床面とを略同一の高さにしたことを
    特徴とする遮水性を持つ間仕切り。
  5. 【請求項5】 前記間仕切りはロールスクリーンであっ
    て、このロールスクリーンのロールを収納するケースを
    天井に取付け、このケースからロールスクリーンの下端
    部を引出し、床部に向けて移動するようにしたことを特
    徴とする請求項4記載の遮水性を持つ間仕切り。
  6. 【請求項6】 前記間仕切りはロールスクリーンであっ
    て、このロールスクリーンのロールを2個並べて収納す
    るケースを天井に取付け、このケースから2個のロール
    スクリーンの下端部を引出し、2個のロールスクリーン
    の側端部同士が重なるように、床部に向けて移動するよ
    うにしたことを特徴とする請求項4記載の遮水性を持つ
    間仕切り。
  7. 【請求項7】 前記床部の隣室側にも排水溝を設け、こ
    の排水溝をグレーチングで覆い、隣室の床面とグレーチ
    ングの上面と床部の上面とを略同一の高さにしたことを
    特徴とする請求項4、請求項5又は請求項6記載の遮水
    性を持つ間仕切り。
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JP27306995A Pending JPH09112139A (ja) 1995-10-20 1995-10-20 遮水性を持つ間仕切り

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JP (1) JPH09112139A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006177152A (ja) * 2006-03-22 2006-07-06 Wayne-Dalton Corp 建物の開口部を被覆するウィンドロック機構
JP2007038853A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Shin Meiwa Ind Co Ltd ボーディングブリッジ
JP2007277870A (ja) * 2006-04-04 2007-10-25 Inax Corp シャワーブース
JP2008013939A (ja) * 2006-07-03 2008-01-24 Okamura Corp ロールスクリーン付き間仕切装置
JP2008013938A (ja) * 2006-07-03 2008-01-24 Okamura Corp 間仕切パネル装置
JP2008013940A (ja) * 2006-07-03 2008-01-24 Okamura Corp 枠部材へのロールスクリーン装置の取付構造
CN115444296A (zh) * 2022-09-02 2022-12-09 付婷 一种智能伸缩淋浴门

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