JP2507115Y2 - 洗い場付き浴槽の溢水集中構造 - Google Patents

洗い場付き浴槽の溢水集中構造

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JP2507115Y2
JP2507115Y2 JP1990071360U JP7136090U JP2507115Y2 JP 2507115 Y2 JP2507115 Y2 JP 2507115Y2 JP 1990071360 U JP1990071360 U JP 1990071360U JP 7136090 U JP7136090 U JP 7136090U JP 2507115 Y2 JP2507115 Y2 JP 2507115Y2
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康彦 木下
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株式会社イナックス
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Description

【考案の詳細な説明】 「考案の目的」 (産業上の利用分野) 本考案は、浴槽の上縁面から溢れ出る湯を一箇所に集
中させることにより、その効果が浴室全体としての構造
にも波及するようにした、洗い場付き浴槽の溢水集中構
造に関するものである。
(従来技術とその解決課題) 浴槽には、その上端部を緩やかに折曲して外方へ突出
させる上縁面が設けられており、該上縁面は浴槽の上端
部全周を枠状に囲繞する如く形成されていた。該上縁面
のそれぞれは、一般に、浴槽が設置された状態で水平方
向に面一となる如く揃えられていた。なぜなら、浴槽の
高さ寸法には、該浴槽内を所定の満水状態(水深)とし
たうえで、その全体高さを可及的に小さく抑えたいとの
要請があったからである。
しかしこのように各上縁面が互いに水平に関係付けら
れていたため、入浴などにより、その全部の上縁面から
それぞれ略々同じ量の湯が溢れることとなり、殊に洗い
場に面した部分(通常は一辺部乃至二辺部)では、その
辺部全長にわたって溢れる湯が連続するようになり、カ
ーテン状となって流下していた。そのため、洗い場側で
は、浴槽から溢れ出た湯(以下、溢水と言う)がその床
面全面に広がり易くなるが、これは髪の毛や垢などのゴ
ミ類をも床面全面に拡散させることとなるので避けなけ
ればならなかった。そこで従来は、洗い場の床面に対し
て、その適所に配置された排水口部へ向かって比較的急
傾斜の排水勾配を設けざるを得なかった。
ところが、傾斜の急な排水勾配を洗い場の床面へ設け
るには、その最も高位となる部分(水上部)と最も低位
となる部分(水下部)との間の落差を大きくする必要が
あったので、該洗い場の外周部で立ち上がって水平レベ
ルの枠組みを形成させる水返し壁(浴室の構築時に壁面
パネルの受載部などとして使用される)も、それ相当の
高さが必要となっていた。それ故、浴室外の床面と浴室
内の床面との間には大きな段差が生じる結果となり、浴
室への出入りが不便となっていた。
本考案は、上記の如き事情に鑑みてなされたものであ
って、浴槽からの溢水を一箇所に集中させることで、洗
い場の床面へ設ける勾配を小さくできるものとし、また
これによって該床面に設ける水返し壁も低くできるもの
として、結果的に浴室への出入りが容易となるようにし
た、洗い場付き浴槽の新規な溢水集中構造(以下、本案
構造と言う)を提供することを目的とする。
「考案の構成」 (課題を解決するための手段) 本案構造の特徴とするところは、洗い場付き浴槽にお
いて、浴槽における上縁面の全体が面一に形成されると
共に、当該上縁面は洗い場の排水口部と近接関係を有す
る一隅部が最低位となるような下降傾斜が設けられてい
る点にある。
(作用) 浴槽の上縁面には、洗い場の床面に設けられた排水口
部と近接関係を有する、ただ一つの隅部を最も低位とす
る全面的な傾斜が設けられている。従って、該浴槽に対
して入浴などした場合には、この最低位の端部を中心と
した滝の如き溢水が生じるようになる。そのため、この
溢水は、洗い場の排水口部へ向かってスムーズに導か
れ、床面全面へは広がり難くなる。
(実施例) 以下、本考案を、その実施例を示す図面に基づいて説
明すると次の通りである。
第1図は、本案構造を示す平面図であり、第2図は、
第1図のA−A線断面図である。
第2図に示す如く、本案構造は、浴槽1の上端部全周
を枠状に囲繞する上縁面2,2,…のうち、唯一の隅部3を
中心にして全面的な下降傾斜(θ参照)が設けられてい
る。すなわち、該隅部3が、上縁面2,2,…のうちで最も
低位の位置付けを有するものとなる。尤も、該隅部3の
高さは、浴槽1の内部に必要充分な満水状態(水深)が
得られる寸法を確保したものであることは言うまでもな
い。そして、これら各上縁面2,2,…の下降傾斜は、それ
ぞれの辺部相互において同一傾斜度合を有しており、総
合的な枠形状としては、必ず面一な状態を保持するよう
になっている。この理由は、浴槽1に対して平板状の風
呂蓋(図示省略)を隙間なく被せられるようにしておか
なければならないからである。例えば、隅部3を挟む隣
接二辺部の上縁面2,2のみに下降傾斜を設け、他の隣接
二辺部は水平なまま放置するようなことをすれば、風呂
蓋は、水平な上縁面に対しては浮き上がるようになり、
浴槽1内から熱気や湿気が放出されるという不具合が生
じるのである。
第1図によって明らかなように、浴槽1の上縁面2,2,
…のうちで最も低位となる隅部3は、洗い場4に面する
ように位置付けられている。そのため、浴槽1へ入浴し
た場合などに、この隅部3から滝の如き溢水が生じると
となり、他の上縁面2,2,…からは殆ど溢水が生じないも
のとなる。
本実施例は、洗い場4の床面5へ設ける排水口部6
が、浴槽1の最低位隅部3との位置的相互関係において
最適な配置としたものである。すなわち、排水口部6
は、浴槽1の最低位隅部3に対して、その真横、即ち、
最も近接した関係を有する隅角部へ位置付けてある。そ
のため、浴槽1からの溢水は、そのままダイレクトに排
水口部6へ流れ込むこととなる。従って、洗い場4の床
面全面に溢水が広がることは可及的に防止され、同時に
髪の毛や垢などのゴミ類が床面全面に拡散されるような
ことも防止される。
このような本案構造を実施して浴室を構築する場合
は、洗い場4の床面5に設ける排水勾配を、それ程急な
ものとする必要はなくなる。すなわち、該床面5におい
て、排水口部6に相当する隅角部分Bを最も低位な水下
部とし、これと対角関係にある隅角部分Cを最も高位な
水上部とする排水勾配(白抜き矢符参照)を設ける場合
は、これら両部分B,Cの間に必要とされる落差を必要最
小限度のもの、即ち、洗い場4側で使用される湯の量だ
けを回収可能なものとすることで充分である。そのた
め、該洗い場4の外周部に起立形成される水返し壁7,7,
7においても、その高さを小さくすることができるので
ある。第2図中において、浴室の外から洗い場4の床面
5へ出入りする出入口部8を断面して示してあるよう
に、該出入口部8に相当する部分の水返し壁7は、極め
て低い段差に抑えることができるものであった。そのた
め、この出入りが容易となり、幼児や高齢者又は身体障
害者などに対しても安全となる。
(別態様の検討) 洗い場4の床面5に設けられる排水口部6は、その位
置付けが上記実施例のものに限定されるものではない。
例えば、第1図に示した排水口部6を、そのまま図中の
右方向へずらせてゆくことを仮定すると、その始端部か
ら終端部に至るうちの適宜位置で位置付けるようにする
ことができる。この場合、浴槽上縁面2の最低位隅部3
と対応する位置(図示した排水口部6の位置)から、ず
らせ後の位置までの間にわたって溢水誘導用の溝を設け
ておくのが好ましい。また、洗い場4に対する出入口部
8においても、第1図中の右下隅部へ位置変えすること
ができる。なお、浴槽上縁面2の最低位隅部3,洗い場4
の排水口部6及び出入口部8につき、上記実施例とは上
下反転したレイアウトとすることは勿論可能である。そ
して更に、浴槽1は、洗い場4の床面5と一体的に形成
されたものであると、別体として形成されたものである
とを問わず、洗い場4の床面5に対して設けられる排水
勾配についても、第1図に示した如き二次的なものに限
らず、縦及び横方向の各一次的な組み合わせによって設
けられるようにすることが可能である。このように、本
案構造の構成及び形状は、実施の態様に応じて適宜変更
可能である。
「考案の効果」 以上の説明で明らかなように、本考案に係る洗い場付
き浴槽の溢水集中構造によれば、浴室内に設けられる出
入口部の段差を低くすることができるようになり、浴室
への出入りが容易となった。従って、幼児や高齢者又は
身体障害者などにとっても、安全が図られるようにな
る。しかも、洗い場側において、その低位となる水下部
と高位となる水上部との間に設けられる落差を小さくで
き、且つ外周部の水返し壁も低くできるようになるか
ら、該洗い場を形成用のパンなどにつき、小型化が図れ
るようになる。そのため、製造コストの低廉化をはじめ
として、梱包,運搬及び設置作業などの簡便化が図られ
るようになる。更に、浴槽の上縁面に対して下降傾斜を
設けるようにしても、その全体では面一状態が保持され
ているから、該上縁面に対して風呂蓋を隙間なく被せる
ことができる。そのため、浴槽内から熱気や湿気が放出
されることはなく、湯温の低下や浴室内におけるカビの
発生を防止することができるものである等、幾多の優れ
た利点を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案構造を示す平面図、第2図は第1図のA−
A線断面図である。 1……浴槽、2……上縁面 3……最低位となる隅部(最低位隅部) 4……洗い場、5……床面 6……排水口部、7……水返し壁 8……出入口部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】浴槽における上縁面の全体が面一に形成さ
    れると共に、当該上縁面は洗い場の排水口部と近接関係
    を有する一隅部が最低位となるような下降傾斜が設けら
    れていることを特徴とする洗い場付き浴槽の溢水集中構
    造。
JP1990071360U 1990-07-03 1990-07-03 洗い場付き浴槽の溢水集中構造 Expired - Lifetime JP2507115Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0430162U JPH0430162U (ja) 1992-03-11
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS56111885U (ja) * 1980-01-28 1981-08-29
JPS5911672Y2 (ja) * 1980-06-14 1984-04-10 弘志 安居 省エネルギ−、省資源を目的とした浴槽
JPS58131792U (ja) * 1982-03-01 1983-09-06 大和重工株式会社 埋込み型浴槽

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