JPS6219736Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は合成樹脂等によつて形成された防水床
の改良に係るものである。

近来合成樹脂等によつて形成された防水床パン
又は洗い場付浴槽、側壁、天井等を組立て内部に
給水、給湯機器等を備えた設備ユニツトがホテ
ル、マンシヨン、一般住宅等に多く賞用されてい
る。このホテル、マンシヨン等の設備ユニツト設
置場所の出入口ドアの位置は必らずしも一定方向
に決つておらず防水床の製造上及び現地組立ての
容易性により建築物のプランに合せてドアの位置
が変更できるよう、第１図又は第２図に示すごと
く防水床パン１又は洗い場付浴槽１の縁辺を立上
らせて立上り壁２を設けその先端を折曲して水平
面３を設けさらに水平面３を立上らせて水返し面
４を該水平面と平行に設けて、いずれの辺の位置
にもドア枠が取付可能にしたものである。そし
て、その取付けは防水床パン１又は洗い場付浴槽
１の洗い場５側水返し面４の少なくとも角隅部に
第３図に示すごとく防水床パン１側に向つて開口
部１７を設けたドア枠固定用フレーム６を立設し
該フレーム６の下端部を角隅部の水返し面４，４
にビス等により固定させていた。そして第４図に
示すごとくドア枠７を所望の側の水平面３に立設
し該枠７の折曲部８を該開口部１７に挿入せし
め、ドア枠７と直交する水平面には壁パネル９を
立設し該パネル９の折曲部１０を該開口部１７に
挿入させ、該開口部１７の前面より目地材１１を
打込みドア枠７及びドア枠と直交する壁パネル９
の各々の一側面を固定させるとともにドア枠７の
他方側面を例えば洗い場付浴槽にあつては第１図
に示すごとく水平面に連なる浴槽側腰壁の垂直片
１２にビス等で固定させていた。ところで、第４
図に示すごとくドア下枠１３の防水床と反対側に
は、該下枠１３の上面を水平延長して立上らせ下
枠水返し面を設け更に上端を水平折曲して接続片
１４を設けて、隣室例えば脱衣室、洗面室等の床
面を立上らせた額縁１５に接続片１４を接続する
構造となつている。また、ドア枠固定用フレーム
６を水返し面にビス固定するに当つて、固定強度
の必要性から水返し面４は一定以上の高さを必要
とし洗い場の水平面と平行に設けられていた。

したがつて、ドア下枠１３は、ドア枠固定用フ
レーム６を固定するに必要な同一高さに形成させ
た水返し面４の上端より高いものを用いなければ
ならないので、防水床のドア出入口の踏摺高くな
り安全性あるいは使用勝手の面より改良が望まれ
ていた。

本考案は叙上の欠点に鑑みてなされたものであ
り踏摺の高さを低く形成することを目的としたも
のである。

以下本考案の実施例を第５図乃至第７図に基き
説明する。

１は洗い場付浴槽であり、一方には三方側を腰
壁に囲まれた浴槽１６が一体に形成されており浴
槽１６エプロン前面には洗場５が形成されてい
る。そして洗場５の浴槽１６エプロン部を除く３
縁辺には立上る立上り壁２，２，２を設け立上り
壁２端部を外に折曲させて水平面３，３，３を設
け、さらに水平面３の端部を立上らせ、角隅部に
おいては、ドア枠固定用フレーム６を固定に必要
な高さと幅とを直交する２辺に設けて水返し面
４，４を形成し、その他残りの辺においては該水
返し面４以下の高さで且つ最小限の高さに形成さ
せた接続片１４を有するドア下枠１３の該片１４
と略同等か又は以下に水返し面４′を形成させ
る。

ドア１８を取着させたドア枠７及び壁パネル９
を立設するには、先ず洗い場５の付ける辺の角隅
部の水平面３に開口部１７を設けたドア枠固定用
フレーム６を該開口部１７が洗い場５の対角線方
向に位置させ該フレーム６の下端部を直交する水
返し面４，４に複数のビス等により固定する。そ
してドア枠７設置所望の水平面３にドア枠７を立
設し、該枠７の折曲部８を該開口部１７に挿入さ
せるとともにドア枠７と直交する水平面３に壁パ
ネル９を立設し該パネル９の折曲部１０を該開口
部１７に挿入し、該開口部１７の前面より目地材
１１を打込みドア枠７及び壁パネル９の各々の一
端を固定する。

この場合において角隅部の水返し面４を除くド
ア下枠１３と対向する水返し面４′は、水返し面
４より低く且つ該下枠１３の接続片１４と略同等
か又は低く形成させてあるので該枠１３の接続片
１４は障害なく水返し面４′を越えて隣室の額縁
１５上に持ち出せる。

そして、ドア下枠１３の接続片１４を複数のビ
ス等で額縁に固定し、浴槽エプロンと直交する縁
辺の水平面３にドア枠７を固定する場合にあつて
はドア枠７の他端を浴槽腰壁の垂直片１２に固定
するか、又は浴槽エプロンと対向する縁辺の水平
面３にドア枠７を固定する場合にあつては他の角
隅部にもドア固定用フレーム６を立設させてドア
枠７の他端を固定させる。

尚、洗い場側の各縁辺がドア枠幅より広い場合
には各縁辺の中間位置にドア枠固定用フレーム固
定用の水返し面４，４を設けても良い。また、上
記実施例では浴槽を洗い場と一体に形成させたが
これに限定されることなく一体的に形成させても
よい。さらにドア下枠の接続片より低く形成させ
た水返し面４′は防水床と一体に形成させてもよ
く、また後より切り欠いてもよい。

従つて、本考案は上記構成よりなるので、防水
床のドア出入口の踏摺高さが低くなり人の出入が
容易になるとともに使用勝手が良くなつた。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は従来の実施例を示す斜視
図、第５図乃至第７図は本考案の実施例を示す斜
視図である。 符号の説明、１……防水床パン、洗い場付浴
槽、２……立上り壁、３……水平面、４，４′…
…水返し面、５……洗い場、６……ドア枠固定用
フレーム、７……ドア枠、８……折曲部、９……
壁パネル、１０……折曲部、１１……目地材、１
２……垂直片、１３……ドア下枠、１４……接続
片、１５……額縁、１６……浴槽、１７……開口
部、１８……ドア。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 床面の縁辺から立上る立上り壁、立上り壁に
   連らなる水平面、水平面より立上る水返し面に
   よつて形成されるドア枠載置部を複数箇所設け
   た防水床において、ドア下枠の対向する水返し
   面の高さをドア枠固定用フレーム位置の水返し
   面の高さより低くし且つドア下枠の接続片の高
   さより低く形成させたことを特徴とする防水
   床。 (2) 防水床が、防水床パン又は洗い場付浴槽であ
   ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
   １項記載の防水床。