JPH07155Y2 - 浴室用備品収納籠の取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、浴室の洗い場用カウンター廻りに載置収納さ
れる浴用品の収納装置に関する。

（従来の技術） 浴槽及び該浴槽に隣接する洗い場とを備える、所謂和風
浴室においては、浴槽と洗い場とに同時に対面する側壁
より、洗い場方向に張り出して洗い場用カウンターが設
けられることが多い。

通常、該カウンター近傍には湯水混合水栓、シャワーあ
るいは鏡等が配設され、その前面にて体、頭髪を洗った
り、ひげをそったりする入浴作業が行い易くなってお
り、該作業に用いる石鹸、シャンプー、ひげそり、スポ
ンジ等浴室用備品はこの洗い場用カウンター廻りに整理
して載置される。

（考案が解決しようとする問題点） 以上の入浴作業に用いる備品は、洗い場用カウンター上
に載置したままで放置するとカウンター上が乱雑とな
り、外観が良くないため、例えば、コーナ型容器に収容
して洗い場角隅部に載置しているのが現状である。

しかしながら、この方式においては、容器を載置する分
洗い場の面積が小さくなり邪魔である他、洗い場が傾斜
しているため、転倒し易いという問題があった。

（問題点を解決するための手段） 本考案は以上の問題点を解決するために、洗い場用カウ
ンターの裏面側にレールを備えた係止具を設け、この係
止具に籠に設けられたフランジを着脱自在に係止した。

（作用） 以上の手段によれば、入浴用備品等をカウンター下方の
籠にコンパクトにかつ水切れよく収納できる。

（実施例） 以下に本考案に係る一実施例に付き添付図面を参照して
説明する。

添付第３図は、本考案に係る浴室の縦断面図であり、図
示の如く、浴室１は、地面Ｆ上に載置されるアジャスタ
ボルト101付基台102上にFRP等にて一体成形した洗い場
付浴槽３を搭載し、該洗い場付浴槽３を囲周する如く側
壁５を形成し、該側壁５上に天井パネル７を張設して成
る所謂ユニットバスである。

前記側壁５は、壁部ユニット9,11,12,13,15等を建並べ
て構成される。

即ち、側壁５の洗い場3aにのみ対面する箇所を成す壁部
ユニット９は、表面に不図示のタイルを貼設したタイル
パネルであり、洗い場3a外周縁から立ち上り、更に外方
に屈曲したフランジ部分17bを成す壁ユニット載置部17
のフランジ部分17bに載置して建付けられる。

また、側壁５の浴槽3bにのみ対面し、且つ躯体外壁21に
沿った箇所を構成する壁部ユニット11は、浴槽3bの側壁
上縁面23から立ち上る前記と同様の壁部ユニット載置部
18の躯体側箇所に載置されるタイルパネルであり、躯体
外壁21の窓用開口21aに相当する箇所に開口25を有して
いる。

躯体外壁21には、出窓27が取着され、該出窓27から躯体
外壁21の窓用開口21a内面、壁部ユニット11の開口25内
面及び壁部ユニット11表面にかけては、上面及び両側面
を化粧板29で、下面を出窓用カウンター31で化粧されて
いる。

尚、前記浴槽3bのユニット載置部18には手摺33が設けら
れる。

側壁５の浴槽3b及び洗い場3aに同時に対面する箇所（第
３図中正面）は、浴槽3b上縁面から立ち上る壁部ユニッ
ト載置部18に載置されるタイルパネル型の壁部ユニット
12と、洗い場3aから立ち上る壁部ユニット載置部17に載
置される壁部ユニット13,15を建並べて成り、壁部ユニ
ット13は凹所13aを備えるようFRPを一体成形したもので
あり、壁部ユニット15は、タイルパネル型である。

また、浴槽3bの上縁面23の壁部ユニット12前方洗い場3b
側箇所には湯水混合水栓41が設けられ、該湯水混合水栓
41にフレキシブルホース43aを介して接続されるシャワ
ー43は、壁部ユニット12上部に配設される支持具45に着
脱自在に支持される。

また、壁部ユニット12,13,15前方には、浴槽3bの側壁47
から壁部ユニット９にかけて洗い場3a上に所定の幅で張
り出す洗い場用カウンター51が配設される。

前記洗い場用カウンター51の前縁からは前パネル52が垂
下され、該前パネル52は浴槽3bの側壁47側が切り欠かれ
ている。この切り欠き部には、洗い場用カウンター51下
面から垂設される浴室用備品収納籠53が配設されてお
り、この部分に付き、更に添付第１図乃至第２図
（Ａ），（Ｂ）を参照して更に詳しく説明する。

添付第１図は、浴室用備品収納籠廻りの斜視図、第２図
（Ａ）は収納籠係止具の斜視図、第２図（Ｂ）は係止具
をカウンター下面に取付けた場合の拡大正面断面図であ
る。

第１図に示す如く、洗い場用カウンター51の前パネル52
が切欠かれた部分、即ち洗い場用カウンター51の浴槽3b
の側壁47側且つ洗い場3bに設けられたトラップ61直上の
箇所に配設された浴室用備品収納籠53は、上方が開放さ
れた直方体型底部53aと、底部53aの両側面途中から後面
に亘る部分より上方に延出される側面部53bと該側面部5
3b上端より外方向に屈曲したフランジ部53cとから成
る。該収納籠53はフランジ部53cをカウンター51下面に
取着された係止具65に係止した状態で配設される。

前記係止具65は、第２図（Ａ）に特に良く示すように、
平面形状略コ字状でねじ穴70,70を有する基板65aと基板
65a両外側縁部より第２図（Ａ）中上方に延出されると
ともに内方に屈曲する係止片部65b,65bと、基板65a後縁
部より上方に延出される後片部65cとから成り、基板65a
と左右の係止片部65b、65bとによりチャンネル状の平行
なレールが形成される。

以上の係止具65は、基板65aを上に後片部65cを後側に向
け、ねじ穴70,70…にて洗い場用カウンター51下面にね
じ71,71止めされている。浴室用備品収納籠53は前記フ
ランジ部53cを基板65aと係止片部65b,65bとにより形成
されるチャンネル状のレールに挿入することにより、カ
ウンター51下面に係止・垂下される。

以上説明した浴室用備品収納籠53によれば、洗い場用カ
ウンター51下面に垂下した状態において、該カウンター
51前方向より浴室用備品の出入れが可能であり、洗い場
3a上に載置される容器と比較して場所を取らずコンパク
トに収納でき、また転倒する恐れもない。

また、係止具65への挿脱が自在であるため、例えば、浴
槽3bの側壁47に設けられた点検口用蓋体75を脱着したり
排水トラップ61の点検を行う場合においても邪魔になら
ない。

（考案の効果） 以上説明したように、本考案によれば、洗い場用カウン
ター下面に浴室用備品収納籠を垂下したため、コンパク
トにかつ水切れよく浴室用備品を収納できる他、該籠は
洗い場上に載置する容器の如く、洗い場を狭くしたり、
転倒したりすることが無く、浴槽から湯水が溢れ出して
も浴室用備品が浮いてしまう虞が無い。

【図面の簡単な説明】

添付第１図は浴室用備品収納籠廻りの斜視図、第２図
（Ａ）は係止具の斜視図、第２図（Ｂ）は係止具を取付
けた場合の拡大正面断面図、第３図は浴室の縦断面図で
ある。 尚図面中、１は浴室、3aは洗い場、3bは浴槽、５は側
壁、51は洗い場用カウンター、53は浴室用備品収納籠で
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】浴室の側壁より洗い場方向に張り出して洗
   い場用カウンターを設けた浴室において、前記洗い場用
   カウンターの裏面側にレールを備えた係止具を設け、こ
   の係止具に籠に設けられたフランジを着脱自在に係止し
   たことを特徴とする浴室用備品収納籠の取付構造。