JPH044632Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は浴槽が壁面に取り付けられている壁付
き浴槽に関するものである。

［従来の技術］ 従来、浴槽は床面と一体的に設けるか、あるい
は床面上に載置することにより設置されている。

［考案が解決しようとする問題点］ 上記従来の浴槽においては、浴室内のスペース
のうち浴槽を設けた部分は、浴槽の上方に棚など
を設けない限りその他の用途に活用できない。例
えば小さな石鹸入れであつても、浴槽設置部以外
の部分に置かなければならない。

また、床面上に浴槽を載置する場合には、浴槽
の下側の床面が洗えず、汚れが溜り易いという問
題がある。

［問題点を解決するための手段］ 本考案は、浴槽を壁面に取り付け、該浴槽の底
面と床面とを離隔させたことを特徴とするもので
ある。

［作用］ 本考案の壁付き浴槽においては、石鹸入れやそ
の他の小物、物品等を浴槽の下側の床面上に収納
することができる。また、浴槽の底面と床面との
間に清掃用具を差し込んで該床面を簡単にしかも
充分に清掃することができる。

［実施例］ 以下図面を参照して実施例について説明する。

第１図は実施例に係る壁付き浴槽の斜視図、第
２図は第１図−線に沿う断面図である。

符号１０は浴室の床を示し、１２は壁面を示
す。該床１０は鉄筋１４にて補強されたコンクリ
ート製のものであり、浴室内の部分はモルタル１
６を介してタイル等の床材１８が設けられてい
る。また、この床１０には浴槽を設置するための
台座２０が一体的に設けられており、この台座２
０も前記鉄筋１４にて補強されている。

台座２０の上にはチヤンネル２２が架け渡さ
れ、アンカーボルト２４にて固定されている。こ
のチヤンネル２２上には、該チヤンネル２２と交
叉する方向にビーム２６が配設されると共にステ
ー２８が立設され、これらビーム２６及びステー
２８上に浴槽本体３０が設置されている。

この浴槽本体３０は、壁面１２の内部に入り込
む形状のものであり、その奥側の部分に平坦な棚
部３２が設けられ、該棚部３２の下面が前記ステ
ー２８にて支承されている。浴槽本体３０は、そ
の下部が浴槽点検口を兼ねる前面パネル３４にて
被われており、この前面パネル３４は壁面の一部
を構成する平面部３４ａと一体とされている。符
号３６はこの前面パネルの止め金具を示す。

浴槽本体３０は、同様に壁面の一部を構成する
平面部３０ａを備えており、この平面部には握り
バー３８や水栓ハンドル４０が取り付けられてい
る。また、浴槽本体３０には、その前縁側の部分
に入浴用ステツプ部４２が設けられている。図の
符号４４は浴槽本体３０の側面及び上面部分を周
回する補強フレームを示し、４６，４８がそれぞ
れ前記棚部３２に設けられた石鹸置き及び吐水栓
を示す。

このように構成された壁付き浴槽においては、
前記浴槽本体３０と前面パネル３４とで浴槽５２
が構成されるのであるが、この浴槽５２と床１０
との間にはスペース５０が空いており、このスペ
ース５０の部分にシヤンプー、リンスなどの小物
やその他の物品を収納しておくことができる。ま
たこのスペース５０の部分に清掃用具を差し込ん
で浴槽下方の床面を簡単にかつ充分に清掃するこ
とができる。

ことに、本実施例においては浴槽の前面側が湾
曲しており、前記スペース５０が大きく取られて
おり、収納部容積が大きく、清掃もし易い。な
お、このように湾曲させる代りに、前面パネル３
４を平板とし、これを傾斜させることにより前記
スペース５０を大きくとるようにしても良い。

第３図は本考案の異なる実施例に係る壁付き浴
槽を示す斜視図である。この第３図の実施例にお
いては、浴槽本体が壁面１２と面一に形成されて
おり、浴槽の全体が壁面１２から突出する構成と
なつている。その他の構成は前記実施例と同様で
ある。

なお、本考案においては浴槽本体や壁面にシヤ
ワーなど各種の浴槽設備を設けることが可能であ
る。

［効果］ 以上の通り、本考案の壁付き浴槽においては、
浴槽の下方を収納部として利用できる。また該浴
槽の下方の床面上を簡単かつ充分に清掃すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例に係る壁付き浴槽を示
す斜視図、第２図は第１図−線に沿う断面
図、第３図は異なる実施例を示す斜視図である。 １０……床面、１２……壁面、２０……台座、
３０……浴槽本体、３４……前面パネル、３８…
…握りバー、４０……水栓ハンドル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 浴槽が壁面に取り付けられ、該浴槽の底面と床
   面とが離隔されていることを特徴とする壁付き浴
   槽。