JPH0630927Y2 - 便所の収納型掃除用流し - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は便所の収納型掃除用流しに関するものである。

（従来の技術） 側壁によって大小便用のスペースと洗面用のスペースを
画成した便所において、従来掃除用の流しは、掃除用具
入れとして上記何れかのスペース内のドア付、又はドア
なしで側壁によって画成された空間内に設けられてい
た。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら上記従来例にあっては、掃除用流しのため
の空間を予め別設して便所を設置しなければならないの
で、スペースを広くとらなければならない不都合があ
る。逆に十分にスペースをとれない場合には、ドア無し
で便所のコーナ等に掃除用の流しを剥き出しに設けなけ
ればならず、外観上見苦しかった。更にプレファブ方式
のトイレ等では、掃除用流しのための空間を予め設ける
ことで、大小便用のスペースや洗面用のスペースの配置
上制約があった。

本考案は上記問題点を解決するためになされたもので、
その目的とする処は、小さなスペースでも外観良く掃除
用流しを設置でき、且つプレファブ方式のトイレ等のフ
リープランにも対応できるようにするにある。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決するための本考案は、大便器１１と、
該大便器１１の給水管や汚水管４９等の室内配管系をユ
ニット化して収納し側壁４に沿って配設した盤状の便所
用室内配管ユニット１０とを側壁４，５，６，７，８及
びドア９で画成した空間内に備えた便所１において、前
記室内配管ユニット１０から大便器１１の側部に突出し
て大便器１１の高さよりも低い支持台１３を設け、この
支持台１３の上に引出して大便器１１の高さよりも低く
支持され、且つ折り畳んで配管ユニット１０内に収納可
能な掃除用流し１２を組込んだ。

（作用） 上記手段によれば、外観良く、省スペースで便所の高さ
の低い掃除用流しを設置することが出来、腰掛便器に座
ったまま手洗等にも使用出来、使い勝手が良い。又、高
さの低い支持台は引き出した掃除用流しを安定良く載置
出来るので、流しが傾いて使用の際周囲を汚してしまう
心配が無い、更に支持台を利用者の物置き台としても使
用出来る。更に又プレファブ方式のトイレ等のフリープ
ランに対応することもできる。

（実施例） 次に本考案の好適実施例を添付した図面に基づいて説明
する。

第１図は本考案を適用した便所の平面図、第２図は同正
面図である。

図で１は、図示せざるトイレルームの中に適宜種類の壁
パネルを天井２と床３との間に建巡らして側壁４，５，
６，７，８を形成し、これにドア９を建付けて画成した
便所を示す。便所１内には、ドア９から見て正面の側壁
４に沿って略腰の高さで盤状の室内配管ユニット１０を
配設し、室内配管ユニット１０に臨んで腰掛便器１１が
設けられ、腰掛便器１１用の図示せざる給水管や汚水管
等の室内配管系がユニット化されて室内配管ユニット１
０内に配設されている。そして腰掛便器１１と並列に室
内配管ユニット１０の側部１０ａには、折りたたんで収
納可能な掃除用流し１２が組込まれており、図はこの掃
除用流し１２を室内配管ユニット１０から出して、腰掛
便器１１の側部に突出して設けられ腰掛便器１１の高さ
よりも低い支持台１３の上にこの腰掛便器１１よりも低
く固定し、使用できるようにした状態を示す。

次にこの掃除用流しの詳細を第３図に基づいて説明す
る。

室内配管ユニット１０は、上部及び下部の前後に夫々正
面視左右方向に配設された略Ｌ字断面の横フレーム２
１，２２，２３とこれら２１，２２，２３の間を上下に
つなぐ前部縦フレーム２４と後部縦フレーム２５、これ
ら２４，２５を前後につなぐ上下適宜本数のクロスフレ
ーム２６，２７とによって直方体形状に枠組を組立てて
構成される。又、横フレーム２１，２３の上には上板２
８を介してカウンター２９が冠着されている。更に室内
配管ユニット１１の側壁５側の下部には、略Ｌ字断面の
横フレーム３０，３１，３２、これら３０，３１，３２
の間を上下につなぐ前部縦フレーム３３と後部縦フレー
ム３４、これら３３，３４を前後につなぐクロスフレー
ム３５及び室内配管ユニット１１側から前方に延出され
たクロスフレーム２７等によって直方体形状の枠組が室
内配管ユニット１１の前方に突出して組立て形成されて
いる。そして横フレーム３０，３１，３２の上方及び前
方には上板３６及び前板３７を介して断面逆Ｌ状に形成
されたカウンター３８が貼着されて支持台１３を構成し
ている。尚、図で３９は前部縦フレーム３３の下端部前
面に貼着固定された幅木である。

室内配管ユニット１０の側部１０ａにはフロントパネル
１４が貼着され、このフロントパネル１４の側壁５側上
部の支持台１３に臨む位置には長方形状の開口部１５が
形成され、この開口部１５には下部をフロントパネル１
４に枢支４０された蓋板４１が開閉自在に設けられてい
る。そしてこの蓋板４１の裏側４１ａには、モップ等の
掃除用具を洗浄するための平底の流し１２がボルト４２
等で固定されている。流し４２の蛇口４３及び排水口４
４は、フレキシブル管４５及び４６によって、夫々水道
管４７及び下水管４８に連結されている。尚、図で４９
は腰掛便器１２からの汚水管である。

（考案の効果） 以上詳述したように本考案によれば、便所内の配管ユニ
ットに掃除用の流しを折りたたんで組込んだので、流し
用のスペースを別設することなく、省スペースで設ける
ことができ、しかも不使用時には配管ユニット内に収納
されてしまうので外観が良い。又、高さの低い掃除用流
しを設置することが出来、腰掛便器に座ったまま手洗等
にも使用出来、使い勝手が良い。そして高さの低い支持
台は引き出した掃除用流しを安定良く載置出来るので、
流しが傾いて使用の際周囲を汚してしまう心配が無い、
更に支持台を利用者の物置き台としても使用出来る。更
に又、プレファブ方式のおいては、配管ユニットに合せ
て設けることができるので、フリープランに対応するこ
ともできる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の好適実施例を示すもので、第１図は本考
案を適用した便所の平面図、第２図は同正面図、第３図
は本考案の収納型掃除用流しの側断面図である。 尚、図で１は便所、４，５，６，７，８は側壁、９はド
ア、１０は室内配管ユニット、１１は大便器、１２は掃
除用流し、４９は汚水管である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 武井 浩介 神奈川県茅ケ崎市本村２丁目８番１号 東 陶機器株式会社茅ケ崎工場内 (72)考案者 西村 国男 福岡県北九州市小倉北区中島２丁目１番１ 号 東陶機器株式会社内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】大便器と、該大便器用の給水管や汚水管等
   の室内配管系をユニット化して収納し側壁に沿って配設
   した盤状の便所用室内配管ユニットとを側壁とドアで画
   成した空間内に備えた便所において、 前記室内配管ユニットから大便器の側部に突出して該大
   便器の高さよりも低い支持台を設け、この支持台の上に
   引出して該大便器の高さよりも低く支持され、且つ折り
   畳んで配管ユニット内に収納可能な掃除用流しを組込ん
   だことを特徴とする便所の収納型掃除用流し。