JPH0519407Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、配管ユニツトの上部の空間を小物収
納として利用した小物収納付配管ユニツトに関す
るものである。

（従来の技術） 最近、建物躯体の内装を行なうに際し、化粧室
等の水廻り部分は出来るだけ躯体への造作を避
け、プレフアブ方式に切換えて作業を能率化及び
コストの低減を図ろうとする傾向にある。そうし
た場合、排水管や下水管その他所要の配管系で室
内側に位置するものは、これを配管フレームに組
付けてユニツト化し、更に配管ケース内に収納し
て外装を施した所謂室内設置型の配管ユニツトと
して室内壁面に沿つて設備される。

そしてこのような配管ユニツトを化粧室や便所
に設ける場合、化粧室で使用する化粧品、タオ
ル、歯ブラシ、歯磨粉、コツプ等の小物を収納す
る小物収納を配管ユニツトとは別途に洗面器の近
傍に設けるようにしている。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら上記従来例にあつては、化粧室と
して余りスペースをとれない場合、配管ユニツト
とは別途に流しの近傍に小物収納を設けなければ
ならず、狭い化粧室内スペースを益々狭めること
となつて使い勝手を悪くする。

本考案は上記問題点を解決するためになされた
もので、その目的とする処は、化粧室の狭いスペ
ースを有効に利用して化粧室で使用する小物類の
小物収納を得ることにある。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決するために本考案は、化粧室
内等に配設され、洗面台とは別個に設けられた配
管ユニツトであつて、配管ユニツトは、フレーム
および前面を覆うフロントパネル等からなる配管
ケースと、内部に収納された給水管、排水管等と
からなり、給水源等と上記洗面台との間の配管類
の中継をなすユニツトであり、該配管ケース上に
多数の小物収納部を設け、該小物収納部は、格納
状態でその前面が配管ケースのフロントパネルと
面一に構成し、且つ、小物収納部の上面に、前記
洗面台のカウンターと同レベルのカウンターを設
けた。

（作用） 上記手段によれば、狭いスペースを有効に利用
して小物収納と配管ユニツトを設けることができ
る。

（実施例） 次に本考案の好適実施例を添付した図面に基づ
いて説明する。

図は本考案の小物収納付配管ユニツトを備えた
化粧室の一部破断斜視図である。

図で１は直角の入隅を成す室内壁面Wa，Wb
を有する化粧室を示し、化粧室１の一方の壁面
Waに臨んで設けられた略腰の高さのカウンター
２には、水栓３の付いた洗面器４が設けられ、洗
面器４の前の壁面Waには鏡５が設けられ、又、
カウンター２の前面にはフロントパネル６が止着
されている。以上のカウンター２、水栓３、洗面
器４、フロントパネル６等から洗面台BCが構成
されている。

一方、壁面Wbに沿つてカウンター２とは別個
に、給水源と洗面器４との間の中継をなす小物収
納付配管ユニツト７が設けられ、小物収納付配管
ユニツト７は、配管ケース８と、配管ケース８内
に収納された給水管、排水管等の管９，１０，１
１と配管ケース８の上部に、配管ケース８と一体
に設けられた小物収納部１２とから成る。

配管ケース８は、夫々平断面略Ｌ字状の構造枠
を成すフレーム１４と、その前面に止着されたフ
ロントパネル１３とから成る。フレーム１４は、
底面部を成す厚さ方向のメンバ１４−１…を床Ｆ
に立設されたアンカーボルト１５…に係止して固
定されており、又、フロントパネル１３の前面下
部には幅木１６が貼着固定されている。更に管
９，１０，１１は、夫々両端に取合用フランジ１
７…，１８…，１９…を備え、長さ方向所定箇所
にＵ字形ボルト２０…，２１…，２１…をかけ、
フレーム１４の高さ方向のメンバ２２…に直接ま
たはこれにフレーム１４内方に突設されたブラケ
ツト２３…に係止保持して組み付けられている。

配管ケース８の上部には、洗面器４の付いたカ
ウンター２と同じ高さで上面にカウンター２４が
冠着された前述の小物収納部１２が設けられてい
る。小物収納部１２は上下２段で配管ケース８の
幅を５等分した大きさの引出し２５…が設けら
れ、格納状態でその前面が配管ケース８のフロン
トパネル１３と面一に構成され、化粧室１で使用
する化粧品具、石けん、歯ブラシ、歯磨粉、タオ
ル等の小物を収納する。

（考案の効果） 以上詳述したように本考案の配管ユニツトは内
部に給水管、排水管等の配管を収納した配管ケー
スとこの配管ケース上に設けられた小物収納部と
からなり、この様な配管ユニツトを、給水源等と
洗面台との間に配置することにより、化粧室内に
おける配管類の露出を防止できる。そして、中継
ユニツトとしての配管ケースの上に小物収納部を
設けたことで、配管ケース上方のスペースの有効
活用を図るものである。

格納状態でその前面が配管ケースのフロントパ
ネルと面一になるように小物収納部を構成し、か
つ小物収納部の上に洗面台のカウンターと同レベ
ルのカウンターを設けることにより、配管ユニツ
トは単純な中継ユニツトに留まらず、化粧室の備
品としても有用である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の好適実施例を示すもので、本考
案の小物収納付配管ユニツトを備えた化粧室の一
部破断斜視図である。 尚、図で１は化粧室、７は配管ユニツト、８は
配管ケース、９，１０，１１は給水管、排水管等
の管、１２は小物収納部、１３はフロントパネ
ル、１４はフレーム、２４はカウンター、BCは
洗面台、Wa，Wbは化粧室の壁面である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 化粧室内等に配設され、洗面台とは別個に設け
   られた配管ユニツトであつて、 配管ユニツトは、フレームおよび前面を覆うフ
   ロントパネル等からなる配管ケースと、内部に収
   納された給水管、排水管等とからなり、給水源等
   と上記洗面台との間の配管類の中継をなすユニツ
   トであり、 該配管ケース上に多数の小物収納部を設け、 該小物収納部は、格納状態でその前面が配管ケ
   ースのフロントパネルと面一に構成し、 且つ、小物収納部の上面に、前記洗面台のカウ
   ンターと同レベルのカウンターを設けた、 ことを特徴とする小物収納付配管ユニツト。