JPH0637753Y2

JPH0637753Y2 - ユニットバスルーム

Info

Publication number: JPH0637753Y2
Application number: JP1988155131U
Authority: JP
Inventors: 典雄廣木; 公吉山本
Original assignee: 東陶機器株式会社
Priority date: 1988-11-29
Filing date: 1988-11-29
Publication date: 1994-10-05
Anticipated expiration: 2003-11-29
Also published as: JPH0274983U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案はユニットバスルームに関する。

（従来の技術）ユニットバスルームは、通常防水処理がなされた床パン
上に浴槽および洗い場等を設け、これら浴槽と洗い場と
を床パンの周縁に立設された壁パネルおよび該壁パネル
の上部に載設された天井パネル等で囲周して浴室を画成
している。このようなユニットバスは、一般に工場で組
み立てられ、組み立てられた状態で移送して建物躯体内
に組み付けられる。

（考案が解決しようとする課題）ところで、一般に、浴室は閉鎖的な空間になりがちで、
入浴者は入浴時に圧迫感等を感じることがあり、快適な
入浴感を得ることが困難であった。特に、工場での組立
を前提とするユニットバスルームは一般に小型で浴室も
狭いため、上述の傾向も顕著であった。

この考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、快適に
入浴できるユニットバスルームを提供することを目的と
する。

（課題を解決するための手段）この考案は、浴室の壁面相互のコーナ若しくは壁面と天
井面とのコーナに、一方の壁面若しくは天井面を映すた
めの細長い鏡を取付け、鏡の長手寸法をコーナの長手寸
法とほぼ等しくしたことを特徴とする。

（作用）浴室の壁面相互のコーナ若しくは壁面と天井面とのコー
ナに取付けられた細長い鏡に、これと隣接する一方の壁
面若しくは天井面を映し出すことで、入浴者は浴室内が
広くなったと錯覚し、開放感を得られる。

（実施例）第１図から第３図はこの考案の一実施例にかかるユニッ
トバスルームを示し、第１図が浴室内部の斜視図、第２
図が平面図、第３図が第２図のIII-III矢視断面図であ
る。

図面中、11は図示しない建物躯体内に建設されたユニッ
トバスルームを示し、ユニットバスルーム11は、防水処
理がされた略矩形状の床パン12の四方の周縁にそれぞれ
壁パネル13,14,15,16を建付け、これら壁パネル13,14,1
5,16の上部に天井パネル17を載設して浴室Ｂを画成して
いる。浴室Ｂ内には、一方の壁パネル16側に浴槽18が設
けられ、他方の壁パネル14側に洗い場19が形成されてい
る。この洗い場19は床パン12上にタイルを貼設して構成
される。床パン12は、図示しない建物躯体の床上にアジ
ャストボルトを介し設置され、その四方の周縁にそれぞ
れ段状の載置部12aが形成されて該載置部12a上に前述の
各壁パネル13,14,15,16が立設されている。

浴槽18は、第３図に詳示するように、床パン12上にアジ
ャストボルト20を介し高さ調整可能に設置され、下部に
排水用のジョイントパイプ21が接続されて該ジョイント
パイプ21および図示しないトラップ等を介し図外の排水
管に接続されている。この浴槽18には、洗い場19側の側
部に上縁部から化粧用のエプロン18aが垂設され、壁パ
ネル16側の上縁部にエプロン18bが立設されている。こ
のエプロン18bは、壁パネル16との間に相当の隙間を隔
て配設されて壁パネル16との間に空間22を画成し、上縁
部に壁パネル16との間でカウンタ23が架設されている。
カウンタ23は、多数の孔が形成された載置板23aに断面
Ｕ字状の水受部材23bを接合した中空状を成し、水受部
材23bの下部に排水用のジョイントパイプ24が接続され
ている。このカウンタ23は、載置板23aに壁パネル15側
の端部に照明器具25が設けられ、また、載置板23a上に
観葉植物の植木鉢26が載置され、この植木鉢26から漏出
する汚水をジョイントパイプ24に排出する。ジョイント
パイプ24は前述のジョイントパイプ21の中間部に接続さ
れて該ジョイントパイプ21を介し排水管に接続されてい
る。

壁パネル15は出入口用開口15aが形成されて該開口15aに
ドア27が開閉可能に取着され、また、壁パネル13には配
管ケース28および該配管ケース28の上方に円形鏡29が配
設されている。配管ケース28は、第１図に明示するよう
に、平板状のカウンタ28aに断面Ｌ字状のエプロン部材2
8bを接合した中空状を成し、内部に給湯管30Hと給水管3
0Cとが配管されている。カウンタ28aは、壁パネル13か
ら壁パネル13と垂直な水平方向に穿設され、壁パネル1
4,16間に延在している。エプロン部材28bは、カウンタ2
8aの先縁部に接合されて該先縁部から鉛直下方に垂下し
たエプロン部およびカウンタ28aの下方で壁パネル13か
ら水平方向に突設された底板部から成り、浴槽18と壁パ
ネル14との間に延在している。この配管ケース28には、
カウンタ28aの上部に浴槽18側でカラン31が支持され、
エプロン部材28bのエプロン部に混合水栓32が支持され
ている。これら混合水栓32およびカラン31は上述の給湯
管30Hと給水管30Cとに接続されている。なお、33は壁パ
ネル13,16が接合する角部に天井パネル17から吊設され
た照明器具付コーナー収納ケースである。

また、壁パネル13には配管ケース28の上方に長方形状の
鏡34が貼設され、壁パネル16には上部および壁パネル15
側の側部にそれぞれ長方形状の鏡35,36が貼設されてい
る。壁パネル13の鏡34は下縁部がカウンタ28a上面に当
接してカウンタ28aに沿って水平に浴槽18と壁パネル14
との間に延在し、また、壁パネル16の上部の鏡35は上縁
部が天井パネル17と当接して照明器具付コーナー収納ケ
ース33と鏡36との間に水平に延在し、さらに、壁パネル
16の側部の鏡36は側縁部が壁パネル15と当接してカウン
タ23と天井パネル17との間で上下に延在している。な
お、上述した実施例では、各種パネル13,14,15,16、天
井パネル17およびカウンタ23,28aが浴室Ｂの壁に相当す
る。

このようなユニットバスルーム11にあっては、第１図に
示すように、壁パネル16の壁面と天井パネル17の天井面
とのコーナに、横方向に細長い鏡35（鏡35の長手寸法は
コーナの長手寸法とほぼ等い。）が取付けられ、鏡35に
これと隣接する天井面が映し出される。

また、壁パネル15,16の壁面相互のコーナに、縦方向に
細長い鏡36（鏡36の長手寸法はコーナの長手寸法とほぼ
等い。）が取付けられ、鏡36にこれと隣接する一方の壁
パネル15の壁面が映し出される。

そして、これらの鏡35,36は壁パネル16の各コーナにあ
るので、入浴者の姿が映り難い。このため、入浴者が鏡
35,36を見たときに、一方の壁パネル15や天井パネル17
とそれらの周囲の一部だけが映り、自分自身の姿が映ら
ないので、あたかも浴室Ｂ内が広くなったように錯覚す
ることで、開放感を得られる。このため、入浴者は大き
な開放感を得られ、快適に入浴することができる。

（考案の効果）以上説明したように本考案の構成によれば、浴室の壁面
相互のコーナ若しくは壁面と天井面とのコーナに、一方
の壁面若しくは天井面を映すための細長い鏡を取付け、
鏡の長手寸法をコーナの長手寸法とほぼ等しくしたこと
により、入浴者が鏡を見たときに、一方の壁パネルや天
井パネルとそれらの周囲の一部だけが映り、自分自身の
姿が映らないので、あたかも浴室内が広くなったように
錯覚することで、大きな開放感を得てリラックスし、快
適に入浴できる。

【図面の簡単な説明】

第１図から第３図はこの考案の一実施例にかかるユニッ
トバスルームを示し、第１図が浴室内部の斜視図、第２
図が平面図、第３図が第２図のIII-III矢視断面図であ
る。 11……ユニットバスルーム、12……床パン 13……壁パネル 14…… 〃 15…… 〃 16…… 〃 17……天井パネル、18……浴槽 23……カウンタ、28a……カウンタ 34……鏡 35……〃 36……〃

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】浴室の壁面相互のコーナ若しくは壁面と天
井面とのコーナに、一方の壁面若しくは天井面を映すた
めの細長い鏡を取付けたものであって、前記鏡の長手寸
法が当該コーナの長手寸法とほぼ等しくされていること
を特徴とするユニットバスルーム。