JPH0513272Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は浴槽及びデツキ部が防水パンに一体的
に設けられているユニツトバスに関する。詳しく
は、このデツキ部を覆うようにカウンタを設けた
ユニツトバスに関する。

［従来の技術］ ユニツトバスとして、第３図及び第４図に示す
ように、浴槽１０、洗い場１１及びデツキ部１２
を一体的に設けた防水パン１４を用いるものがあ
る。符号１６は防水パンの立上壁を示す。浴槽１
０のエプロン部１８と該立上壁１６との交叉隅部
に前記デツキ部１２が配置され、その上面に水栓
２０が取り付けられている。立上壁１６の上端に
は側壁パネル２２が立設されている。符号２４は
排水口、２６は出入口ドアを示す。

図示の如く、この種の防水パンにあつては、排
水口２４をデツキ部１２の近傍の洗い場１１に設
ける場合がある。

［考案が解決しようとする課題］ 上記の如きデツキタイプの防水パンにおいて、
デツキ部１２を覆い隠すようにカウンタを設け、
かつ排水口２４を覆い隠すために前板をカウンタ
前縁部に沿つて立設することがある。

ところが、排水口２４が図示の如くデツキ部１
２の前方に穿設されている場合、前板を設けても
排水口２４が前板よりも前方に出てしまい、排水
口を覆い隠しきれず、見栄えが悪くなることがあ
つた。

［課題を解決するための手段］ 本考案のカウンタ付のユニツトバスは、洗い場
及び浴槽が一体に設けられた防水パンを備え、該
浴槽のエプロン部と側壁との交叉隅部に水栓設置
用のデツキ部が設けられると共に、このデツキ部
近傍の洗い場に排水口が穿設されているユニツト
バスに関する。

本考案にあつては、デツキ部の上側を被装する
カウンタを側壁に沿設し、このカウンタの前縁部
に沿つて排水口の点検口を有する前板を立設す
る。そして、この排水口を覆うように下半部が前
方へ膨出した形状の点検蓋を点検口に取り付け
た。この点検蓋の膨出部の上面は平坦面よりなる
小物置場とされている。

［作用］ 本考案のユニツトバスにあつては、点検蓋の下
半部が膨出しているから、この膨出部によつて排
水口を確実に覆い隠すことができる。しかも、膨
出部の上面は平坦面よりなる小物置場となつてい
るため、膨出部の上面を小物類の置場として有効
利用することができる。

［実施例］ 以下図面を参照して実施例について説明する。

第１図は本考案の実施例に係るユニツトバスの
構成を示す斜視図、第２図は同組立図である。

本実施例において、防水パン１４は浴槽１０、
洗い場１１及びデツキ部１２が一体に形成された
ものであり、デツキ部１２は防水パン１４の立上
壁１６と浴槽エプロン部１８との交叉隅部に設け
られ、該デツキ部１２近傍の洗い場１１に排水口
２４が穿設されている。符号３０はこのデツキ部
１２の上側に配置され、かつ側壁パネル２２に沿
つて取り付けたカウンタであり、その前縁部に沿
つて前板３２が立設されている。該前板３２は排
水口２４の点検口３４を備えており、この点検口
３４には点検蓋３６が着脱自在に取り付けられて
いる。該点検蓋３６の下半部は前方へ膨出した膨
出部３６ａとなつている。この膨出部３６ａの上
面は平坦であり、本実施例では、この上面部を囲
うように手摺り３８が点検蓋３６に取り付けられ
ている。符号４０は点検蓋３６を点検口３４に取
り付けるためのビスを示し、符号４２は便器を示
す。

なお、第１，２図では配管、ロータンク、水栓
金具等は図示が省略されているが、これらは通常
のカウンタ付ユニツトバスと同様にして設置され
る。

このように構成されたユニツトバス（本実施例
にあつてはトイレ付ユニツトバス）では、点検蓋
３６に膨出部３６ａが設けられているので、該膨
出部３６ａにて排水口２４を全て覆い隠すことが
できる。従つて、ユニツトバスの使用者からは排
水口２４が全く視覚されず、見栄えが極めて良
い。

また、本実施例にあつては、この膨出部３６ａ
の上面を平坦面としてあるから、シヤンプー、リ
ンス、石鹸等の小物類の置場として膨出部３６ａ
の上面を利用できる。さらに、手摺り３８が設け
られているから、これら小物類等の落下も防止す
ることができる。

なお、本考案は図示の実施例に限定されるもの
ではなく、点検蓋の形状やカウンタの形状を図示
以外としても良いことは明らかである。また、本
考案は便器を設けないタイプのユニツトバスにも
適用できる。

［効果］ 以上の通り、本考案のカウンタ付のユニツトバ
スにあつては、点検蓋に設けられた膨出部により
排水口を全面的に覆い隠すことができるので、極
めて見栄えが良い。しかも、膨出部の上面を小物
類の置場として利用することができ、非常に便利
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す斜視図、第２図
は同組立図である。第３図は従来例を示す平面
図、第４図は同斜視図である。 １０……浴槽、１１……洗い場、１２……デツ
キ部、１４……防水パン、１６……側壁、１８…
…エプロン部、２０……水栓、２４……排水口、
３０……カウンタ、３２……前板、３４……点検
口、３６……点検蓋、３６ａ……膨出部、３８…
…手摺り。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 洗い場及び浴槽が一体に設けられた防水パンを
   備え、該浴槽のエプロン部と側壁との交叉隅部に
   水栓設置用のデツキ部が設けられると共に、該デ
   ツキ部近傍の洗い場に排水口が穿設されているユ
   ニツトバスにおいて、 該デツキ部の上側を被装するカウンタを前記側
   壁に沿設し、このカウンタの前縁部に沿つて排水
   口の点検口を有する前板を立設し、かつ前記排水
   口を覆うように下半部が前方へ膨出した形状の点
   検蓋を該点検口に取り付けたユニツトバスであつ
   て、該点検蓋の膨出部の上面は平坦面よりなる小
   物置場とされていることを特徴とするカウンタ付
   のユニツトバス。