JPH0748149Y2 - コーナーパネル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はユッニトシャワールームのコーナー壁を形成す
るコーナーパネルに関するものである。

（従来の技術） ユニットシャワールームには、平面視Ｌ形状のコーナー
パネルを洗い場のコーナーに立設して側壁を構築したも
のがある。

平面視Ｌ形状のコーナーパネルは洗い場のコーナーに自
立させることができることから、自立するコーナーパネ
ルを起点としてパネルの組立作業が簡単に行え、組み込
み枚数も減少することから組立作業の大幅な簡略化を図
ることが可能になる。

（考案の解決しようとする課題） しかし、平面視Ｌ形状のコーナーパネルは運搬、輸送時
等にパネルに外力が作用すると平板の継ぎ合わせに相当
するコーナー部分に負荷がかかってしまって傷する虞れ
があるため、パネル自体の剛性を保つためにパネルの裏
側コーナーに補強材を取付けて剛性を高める必要があ
り、コストアップの原因になっている。

また、ユニットシャワールームは、800mm×1200mm程度
の洗い場空間を備え、狭い洗い場空間では立ったままの
姿勢で足を洗うのが窮屈で、困難であり、洗身時に片足
を上げた姿勢にできるようにするのが望ましい。

しかし、単に足掛け台を設けたので限りある洗い場空間
を狭小化させてしまい工夫を要する。

本考案は、上記従来事情に鑑みてなされたもので、その
技術的課題は、コーナーを補強して剛性を出す水栓具取
付面と足載せ面とを表面レベルよりも一段外側に凹ませ
た凹窪部から膨出形成することによって、洗い場空間を
狭小にすることなく足掛け手段を具備でき耐強度も増強
するコーナーパネルを提供することにある。

（課題を解決する為の手段） 上記技術的課題を達成する為に講じた技術的手段は、洗
い場のコーナー縁に立設する平面視Ｌ形状のコーナーパ
ネル本体ほぼ全域に亘って凹窪部を凹設し、該凹窪部に
おけるコーナー部内側上下に水栓具取付面と足載せ面と
を室内に膨出形成し、該水栓具取付面に比べて足載せ面
の室内への膨出を大きくしたことを特徴とする。

（作用） 上記技術的手段によれば、上下関係をもって膨出形成し
た水栓具取付面と足載せ面とがコーナーパネル本体のコ
ーナー部を補強して剛性を付与し、その水栓具取付面と
足載せ面の室内への突出をコーナーパネル本体のほぼ全
域に亘って凹設した凹窪部底から行って洗い場空間への
突出量を小さくする。しかも上位にある水栓具取付面の
方が、下位にある足載せ面よりも膨出量が小さいため、
足載せ面に載せた足に対して体を近づかせることができ
る。

（考案の効果） 本考案は以上のように構成したから、洗い場のコーナー
縁に立設する平面視Ｌ形状のコーナーパネル本体ほぼ全
域に亘って凹窪部を凹設し、該凹窪部におけるコーナー
部内側上下に水栓具取付面と足載せ面とを室内に膨出形
成したものであるから、コーナー部を水栓具取付面、足
載せ面で強度アップさせることができる上、載せて行う
足洗いや、シャワー洗身、シャワ洗髪等が広い内部スペ
ースの下で行える。

故に、運搬、搬送時にコーナー部が損傷することがない
優れた耐強度を備え、しかも足載せ面を膨出形成してい
ながらその足載せ面によって足洗いや、シャワー洗身、
シャワ洗髪等を楽に行う広いスペースを内部スペースと
して確保できる。

その上、上位にある水栓具取付面の方が、下位にある足
載せ面よりも膨出量が小さいため、足載せ面に載せた足
に対して体を近づかせることが可能となり、無理のない
楽な姿勢で足洗いが行え、便利である。

（実施例） 次に、本考案の一実施例について図面を参照して説明す
る。

第１図はコーナーパネルをユニットシャワールームの洗
い場空間コーナー部に組込んだ状態を示し、第２図〜第
４図はコーナーパネルを示している。

コーナーパネル１は、例えばHIPS等の合成樹脂を用い
て、洗い場空間Ｗにおける任意のコーナー縁、詳細には
床パン100のコーナー部位に立設され周縁に隣設する壁
パネル101や床パン100との取り合い面11をフランジ状に
折曲した平面視Ｌ形のコーナーパネル本体１′と、その
コーナーパネル本体１′の上記取り合い面11を除く正面
に周面部21を残して形成した凹窪部31と、その凹窪部31
のコーナー部内側上下に膨出した水栓具取付面31a″
と、足載せ面２とを備えている。

凹窪部31は、Ｌ型コーナーパネル本体１′の周面部21の
内端両側縁からユニットシャワールームの外側に向けて
凹設され隣設する洗い場側壁101′の表面レベルよりも
外側に位置する両半部に形成された凹面31a′、31a′
と、凹面31a′他側縁と前記周面部21とを連設する傾斜
状の凹側面31b、31b及び、水平状の凹底面31c、凹天面3
1dとで構成されている。

足載せ面２は、上記凹底面31cがその一部を充当するよ
うに下位の周面部21部分から膨出部2aを膨出形成するこ
とで凹底面31cとその凹底面31cに水平に連続する膨出部
2aの上面部分とで構成してある。

水栓具取付面31a″は、前記凹面31a′、31a′の接近側
の端縁同士を下縁側の所望部分を残して連設するよう室
内側に膨出形成され、シャワー水吐水具３、操作ハンド
ル４等の取付孔５及び後面に配設される湯水混合栓本体
部（図示せず）を点検蓋６で開閉する点検口７を設けて
いる。

前記膨出部2a下方の床パン100部分には、排出口（図示
せず）を覆う排水口カバー102が配設され、排水は排水
口の開口縁103と排水口カバー102とのすきまから排水口
に流れ込むようになっている。

また、水栓具取付面31a″の室内への膨出は足載せ面２
に比べて小さくしている。

従って、本実施例のコーナーパネルによれば、洗い場の
コーナー縁に沿って立設するＬ型コーナーパネル本体
１′の外側に向けて凹設された凹窪部31コーナー部を膨
出した水栓具取付面31a″と足載せ面２とで補強し、シ
ャワー水吐水具３は凹窪部31の奥行き分背後に奥まった
箇所に配置されることになり、限られた狭い洗い場空間
Ｗをより広く利用することが可能になる。

しかも、その凹窪部31の底である凹底面31cを一部に充
当させて足載せ面２としていることから、洗い場空間Ｗ
を狭くすることなく足を掛けて安定した姿勢で足を洗う
ことができ、その際、凹面31a′や水栓具取付面31a″に
近接するまで体を折り曲げることが可能になるから、そ
の状態で真下に臨む足を洗う動作が楽になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のコーナーパネルの使用状態を示す斜視
図、第２図はコーナーパネル単体の斜視図、第３図は第
２図の（３）−（３）線断面図、第４図は第２図の
（４）−（４）線断面図である。 尚、図中 １……コーナーパネル １′……コーナーパネル本体 31a′……凹面 21……周面部 31c……凹底面 ２……足載せ面 ３……シャワー水吐水具 101′……洗い場側壁 31a″……水栓具取付面 31……凹窪部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】洗い場のコーナー縁に立設する平面視Ｌ形
   状のコーナーパネル本体ほぼ全域に亘って凹窪部を凹設
   し、該凹窪部におけるコーナー部内側上下に水栓具取付
   面と足載せ面とを室内に膨出形成し、該水栓具取付面に
   比べて足載せ面の室内への膨出を大きくしたことを特徴
   とするコーナーパネル。