JPS591586Y2 - 浴槽を組込んだ流し台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は浴槽を組込んだ流し台に係り、主としてアパート
などの狭い住宅にも風呂を設置できるようにすることを
目的とした考案である。

高温多湿で風呂好きな国民性の我国では入浴の回数が多
く、大多数の者が自家風呂を設置することを望んでいる
。

しかしながら地価が高く人口の多い都市部ではスペース
がない為に風呂を設置することができないアパートや小
住宅も多い。

本案は上記に鑑みて考案さたものであって、流しには水
道や湯沸し器が設備されており、がつ流しの下には普通
食器やなべ・調味料を収納する広い空間部があることに
着目し、鉄部に浴槽を収納し、この上に洗い槽とガス台
とを一体的に形成した流しを開閉自在に重合し、通常は
重合した状態で流しとして使用し、又流しを壁側に旋回
起立して浴槽を開口し、風呂として用いようとするもの
で゛ある。

本案の実施例を図面によって説明すると、１は流しであ
って、ステンレスその他所要の材質を用いて洗い槽２及
びガス台３及び周縁部４とを一体的に形成し、周縁部４
を流し台５の上縁に重合し、背面重合部を蝶番６にて旋
回自在に蝶着する。

第２図は流し１を壁側に旋回起立した状態の斜視面であ
って、７は流し１の裏面に取付けた鏡であり、８は石鹸
入れ、９はスポンジ等の小物入れを示めす。

１０は浴槽であって、一方の側壁を内側に稍凹設して枕
１１を形成し、鉄柱１１の所要の位置に排水管貫通穴１
２を閉設すると共に底部に浴槽の排水管１３を設定して
あり、上縁部に周設した掛止縁１４を流し台５の上縁に
掛止して固定する。

１５は排水管であって、流し台５の側板と浴槽の柱部１
１とで形成される空間部１６に配管して上端部を排水管
貫通穴１２の外側に突出し、所要のフレキシブルチュー
ブ１７でもって洗い槽の排水口１８と持続すると共に、
排水管の中途に設けた三方口１９に浴槽の排水管１３を
接続する。

２０は流し台５の前面に設けた扉を示めす。

２１は流し台の上方に設置したコの字形のカーテンレー
ルであり、２２は防水性の廻しカーテンであって、入浴
時浴槽の周囲を蔽って人目を遮断すると共に水滴が飛散
しないようにする。

図中２３は湯沸し器、２４は換気扇を示めす。尚、上記
は実施の一例であって、浴槽１０は上記の他任意の形状
のものが使用でき、又排水管の接続方式もフレキシブル
チューブを用いる他任意の方式を用いることができる。

本案の風呂は流しの下の空間部を利用して設置するので
全く場所をとらず、狭いアパートや小住宅に適す。

そして、この空間部は普通食器やなべ・調味料等を収納
するように構成されているが、実際には湿度が高くて之
らの収納に適さず使用されることが少ない場所であり、
不用空間を有効利用する点で実効がある。

又、既設の湯沸し器を浴槽湯とし或はシャワー用とし、
換気扇をそのまま利用することができるので安価に設備
することができる。

又廻リカーテンを設けたので人目を遮断すると共に水滴
が飛散することがない。

又流しを流し台に旋回自在に設けたので、−々取外す手
間がいらず、両者の使い分けが簡単である等の実用的効
果を有する。

【図面の簡単な説明】

添付の図面は本案の実施例図であって、第１図は全体の
構成を示す斜視図、第２図は流しを起立した状態の斜視
図、第３図は浴槽の斜視図、第４図は流し台の構成を示
めす断面図である。 １：流し、２：洗い槽、３：ガス台、４：周縁部、５゛
流し台、６：蝶番、７：鏡、８：石鹸入れ、９：小物入
れ、１０：浴槽、１１：枕、１２：排水管貫通穴、１３
：排水管、１４：排止縁、１５：排水管、１６：空間部
、１７：フレキシブルチューブ、１８：排水口、１９：
三方口、２０：扉、２１：カーテンレール、２２：廻し
カーテン、２３：湯沸し器、２４：換気扇。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に浴槽を収納した流し台の上縁に流しを重合して両
   者の背面を旋回自在に蝶着し、流しの裏面に鏡及び石鹸
   入れ及び小物入れ等を取付け、流しの排水口と浴槽の排
   水管とを流し台の内部に配管した排水管に各々接続して
   成る浴槽を組込んだ流し台。