JPH0750527Y2 - ベンチ付浴室ユニット - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は脱衣場内にベンチを設けた浴室ユニットに関す
る。

（従来の技術） バスルームを使用するに際し、脱衣場に着替え用衣類を
用意するとともに、そこに脱いだ着衣を置くのが普通で
ある。そこで脱いだ衣類を遠くへ運ぶことなく洗濯出来
るようにするため、従来浴室に隣接する脱衣場内に洗濯
機を設置することが広く行なわれている。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら、洗濯機を使用する場合に待ち時間を生ず
ることがあり、このような場合に脱衣場内に立って待ち
時間を過ごさなければならないという不具合があった。
また脱衣場内に着替え用の衣類及び脱いだ衣類の収納場
所を設けることが要望されていた。

そこで本考案の目的は、脱衣場内での洗濯の待ち時間を
座って楽に過ごすことが出来るとともに、脱いだ衣類や
着替え用の衣類を収納出来るベンチ付浴室ユニットを提
供するにある。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成すべく本考案は、洗濯機を備える脱衣所
と浴室との間を隔壁パネル及び隔壁パネルに設けた開き
戸で浴室と脱衣所を仕切ってなる浴室ユニットにおい
て、前記隔壁パネルの前面には前記開き戸の手先近傍か
らこの隔壁パネルに沿って延びるベンチボックスが配設
され、このベンチボックスの前面には右壁に沿って配設
された洗濯機が対向配設され、この洗濯機の隣に配設さ
れた洗面台が当接する正面の側壁部ユニットには前記脱
衣場の出入用の開き戸が配設され、この出入用の開き戸
はつり元を前記開き戸のつり元近傍に設けた。

（作用） 脱衣場内に衣類等の収納ボックスを設けたため、着替え
用の衣類や脱いだ後の汚れた衣類を収納するが出来、ま
た収納ボックスの上面に腰掛け用の着座面を形成したた
め、脱衣場内の洗濯機を使用する際に座って楽に待つこ
とが出来、更に湯上がりに座って休憩することができ、
脱衣場の出入用開き戸は手先が洗濯機側にあるため収納
ボックスは外から見え難い。

（実施例） 以下に本考案の好適実施例を添付図面に基いて説明す
る。

第１図は本考案に係わるベンチ付浴室ユニットの正面
図、第２図は同横断面図である。

建物躯体１内に設けられる室２に建付けられる浴室ユニ
ット３は、床部ユニット４、側壁部ユニット５及び天井
部ユニット６で画成され、正面に出入口用開き戸７を有
する。

前記浴室ユニット３の室内は、隔壁パネル９及び隔壁パ
ネル９に設けた開き戸10を介して浴室Ｂと脱衣場Ｄの二
室に仕切られている。そして隔壁パネル９及び開き戸10
の下方、即ち浴室床部41と脱衣場床部43との間には立ち
上り部42が形成され、これにより洗い場Ａ内の湯水等の
流入を防止している。前記浴室Ｂ内には、タイル張りの
浴室床部41上に設けた浴槽51と、この浴槽51内に湯水を
供給する湯水混合栓52と、洗い場Ａ上のカラン53と、こ
のカラン53と湯水の供給を切り換えられるハンドシャワ
ー54と、天井照明具55とを備える。

前記脱衣場Ｄ内には、右壁5Rに沿って洗面台11が配設さ
れ、洗面台11の隣りには洗濯機12が配設されている。ま
た洗面台11の上方には鏡13が設けられ、この鏡13の上方
には照明器具14が配設される。尚、図中15は手拭掛け、
16は手拭、17はタオル掛け、18はタオルである。

前記脱衣場Ｄの洗濯機12に対向する側、即ち隔壁パネル
９の全面には脱衣場床部43上に収納ボックスであるベン
チボックス20が配設される。

第３図はベンチボックス20の斜視図である。ベンチボッ
クス20は、上面が開放された矩形状の箱体21と、箱体21
内を二室に仕切る仕切板22と、その二室の夫々の上面を
開閉する蓋体23,25とからなる。このようにベンチボッ
クス20内を二室にすることにより、着替え用衣類と脱い
だ衣類を分けて収納することが出来る。そして蓋体23,2
5の上面24,26は腰掛け用の着座面を形成する。

前記ベンチボックス20を隔壁パネル９に沿わせて配設す
ることにより、隔壁パネル９がベンチボックス20の背も
たれを兼ねることが出来、使用者が着座したときにより
楽に休憩することが出来る。

また脱衣場Ｄ内に設けたベンチボックス20により、着替
え用衣類及び脱いだ衣類を分けて収納出来、更にこのベ
ンチボックス20の上面24,26に着座面を形成して腰掛け
ることが出来るように構成したため、狭い脱衣場Ｄ内に
おいてもスペースの有効利用を図ることが出来る。

（考案の効果） 以上の説明から明かな如く本考案によれば以下の効果を
奏する。

脱いだ着衣等を収納する収納ボックスは浴室に隣接す
る脱衣場内に備えた洗濯機の前面にあるため、脱いだ着
衣を遠くへ運ぶことなく洗濯できる。

洗濯の待ち時間を収納ボックスの着座面に座って楽に
過ごすことができ、洗濯中に洗濯機等に異常が起こった
ときでも適切な処理を迅速に行なうことができる。

収納ボックスは隔壁パネルに設けた開き戸の手先近傍
に設けたため、浴室を出ることなく収納ボックスに手が
届き、脱衣場を濡らすことなく収納ボックス内の収納物
を取り出すことができる。

浴室ユニットの正面から見て脱衣場の出入用開き戸の
つり元を隔壁パネル側に設けたので、開き戸は手先が洗
濯機側となり、つり元側に設けられた収納ボックスは外
から見え難くなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るベンチ付浴室ユニットの正面図、
第２図は同横断面図、第３図はベンチボックスの斜視図
である。 尚図中、３は浴室ユニット、９は隔壁パネル、12は洗濯
機、20は収納ボックス、24,26は着座面である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 黒木 裕子 大阪府大阪市北区曽根崎２丁目３番７号 梅新第一生命ビル東館 東陶機器株式会社 大阪支社内 (56)参考文献 実開 平２−18860（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】洗濯機を備える脱衣所と浴室との間を隔壁
   パネル及び隔壁パネルに設けた開き戸で浴室と脱衣所を
   仕切ってなる浴室ユニットにおいて、前記隔壁パネルの
   前面には前記開き戸の手先近傍からこの隔壁パネルに沿
   って延びるベンチボックスが配設され、このベンチボッ
   クスの前面には右壁に沿って配設された洗濯機が対向配
   設され、この洗濯機の隣に配設された洗面台が当接する
   正面の側壁部ユニットには前記脱衣場の出入用の開き戸
   が配設され、この出入用の開き戸はつり元を前記開き戸
   のつり元近傍に設けたことを特徴とするベンチ付き浴室
   ユニット。