JPH0628609Y2 - 室構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は洗面室やトイレルーム等に用いる室構造に関す
る。

（考案の背景） 従来、子連れで外出中において、子供が足や下半身を汚
してしまった場合は洗う場所もないので大変であった。

（技術的課題） 本考案の技術的課題は洗面室やトイレルームで足若しく
は子供の下半身を楽に洗浄できる機能を具備させること
である。

（技術的課題を解決する為の手段） 本考案が上記した技術的課題を解決する為に講ずる手段
は、カウンターキャビネットを具備するトイレや洗面室
等におけるキャビネット部前面に形成した凹部に足洗い
用の防水パンを収納する共にキャビネット前の床面に対
して出し入れ自在に構成し、上記凹部内に防水パンに向
けて放水する給水栓等と、防水パン内の水を排水する排
水管とを具備せしめたものである。

上記給水栓は洗浄用水栓とすることが望ましい。また、
上記凹部内に温風送風装置を設けてもよい。

（作用） 以上の手段によれば、足洗い用の防水パンはトイレや化
粧室内に設けられるキャビネット前面に形成した凹部内
に収納され、床面と上記凹部内との間で出し入れされ
る。

また、上記凹部から出して床面上に置かれた防水パンに
は給水栓等からの湯水が供給され、利用者は、この防水
パンの上で足若しくは下半身を洗浄する。防水パン内の
水は排水管から排水される。

（効果） 本考案は以上の如きものであるから、以下の効果を奏す
る。

(1)洗面室若しくはトイレルームにおいて汚れた足や子
供の下半身を洗浄することができる。

(2)防水パンはカウンタキャビネット前の床面に対して
出されるものであるから足等を載せ易く、また楽な姿勢
で洗浄することができる。

(3)防水パンは使用後にキャビネット前面に設けた凹部
内に収納されるので、通常の洗面時においては全く邪魔
にならない。

(4)キャビネット前面の凹部内に設ける給水栓を洗浄用
水栓とすることにより足洗い等の洗浄を能率的に行なう
ことができる。

(5)キヤビネット前面の凹部内に温風送風装置を設ける
ことにより防水パンにて洗浄した足等を速やかに乾燥さ
せることができる。

（実施例） 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

図面はトイレルーム（Ａ）を示している。

このレディーストイレルーム（Ａ）は床面（ａ１）周面
に立上げ面（ａ２）を介して壁載置面（ａ３）を水平に
延設することによって床パン（ａ４）を形成し、その床
パン（ａ４）の壁載置面（ａ３）上に側壁パネル（ａ
５）を立設して側周壁（ａ６）を組立形成する。側周壁
（ａ６）の上部開口は天井パネル（ａ７）で被蓋すると
共に、床面（ａ１）にフロア表面材を、側周壁（ａ６）
表面に化粧材を夫々配設し、ルーム内に局部洗浄装置
（ｂ１′）を備えた便器（ｂ１）等の室内設備を装備す
ることによって構成されている。

室内設備は側周壁（ａ６）に沿って設置するカウンター
（ｂ３）及びキャビネット（ｂ４）とからなるカウンタ
ーキャビネット（ｂ10）、上記カウンター（ｂ３）に設
けた洗面器（ｂ２）、及びキャビネット（ｂ４）前面に
設けた収容部（ｂ６）から構成されている。又、周壁
（ａ６）にはベビーベッド（ｂ５）が出出入れ自在に設
けられている。そして、この室内設備のキャビネット
（ｂ４）内にはゴミ箱（ｂ７）及び防水パン（１）が出
入自在に収容される。

防水パン（１）は長方形に形成した化粧板（1a）で室内
側を覆い、その裏面に周辺を立ち上げて皿状にＦＲＰ等
合成樹脂、金属等で形成したパン本体（1b）を設けて構
成し、カウンター（ｂ３）下のキャビネット（ｂ４）前
面に凹設した収容部（ｂ６）内に同収容部（ｂ６）の開
口を塞ぐ様にパン本体（1b）を収容すると共に、両長辺
下端側に取付けた支軸（２）を収容部（ｂ６）の側壁で
もって支持する。これにより、防水パン（１）は収容部
（ｂ６）の開口部を塞ぐ蓋となって収容され、且つ支軸
（２）を支点として収容箇所と床面（ａ１）との間を往
復回動し出入れ自在と成す。

防水パン（１）の化粧板（1a）に取付けた90°回転自在
の取手兼用の支持脚（８）を90°に立てた後に同パン
（１）を引出して床面（ａ１）上に倒すと、同パン
（１）は床面（ａ_１）上で水平に保持される。尚、防水
パン（１）は側周壁（ａ６）に収容部（ｂ６）を凹設
し、この収容部（ｂ６）内に前記したと同様に収容して
もよい（図示せず）。

又、支軸（２）に所要の手段を付加して支持脚（８）を
設けなくてもよい。

収容部（ｂ６）の奥壁には湯水混合栓（４）（給水栓）
を設け、給水管（５）と給湯管（６）とを裏側より接続
する。この湯水混合栓（４）から放水された水若しくは
湯は防水パン（１）でもって受けられ、パン本体（1b）
底面の基端側に接続した排水エルボ（1c）から排水管
（７）へ流れてから排水される。

排水管（７）はフレキシブルなものを用い、収容部（ｂ
６）下部の長孔（ｂ６′）に貫通させて、裏側の排水ト
ラップ（ａ９）に接続する。上記湯水混合栓（４）は第
４図にて示す様に、ハンドシャワー（4a）を接続して用
いてもよい。

尚、（ｂ８）は洗浄した足を乾燥させる温風送風口であ
る。

上記した如き防水パン（１）を使用する際には、支持脚
（８）を立て、収容されていた防水パン（１）を回動さ
せ、床面（ａ１）上に倒す。利用者は水平状態でセット
された防水パン（１）の上に足等を載せ、湯水混合栓
（４）を開栓して、水若しくは所望温度の湯を吐水せし
め汚れた足を洗浄する。

尚、利用者が子供である場合は親が防水パン（１）の隣
に座って子供の下半身を洗ってやる。

防水パン（１）で受けられた水は排水管（７）より速や
かに排水される。

洗浄が終えたならば湯水混合栓（４）を閉栓して、温風
送風口（ｂ８）からの温風によって洗浄した足若しくは
子供下半身を乾燥する。

十分に乾燥したならば利用者は防水パン（１）から足等
を離し、同パン（１）を元の様に収容部（ｂ６）内に収
容しておく。

以上の様に、防水パン（１）は床面（ａ１）上にセット
されるので、利用者が安全で且つ楽な姿勢で洗浄を済せ
ることができると共に、使用後の防水パン（１）はカウ
ンター（３）下の収容部（ｂ６）内に収容されるから通
常の洗面動作等は邪魔になることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を実施したトイレルームを示す縦正面
図、第２図は同ルームの横断平面図、第３図は同ルーム
の縦断側面図、第４図はシャーベッドを接続した給水栓
を示す縦断正面図である。 図中、 Ａ：トイレルーム １：防水パン ４：湯水混合栓 ４ａ：ハンドシャワー ７：排水管 ｂ３：カウンター ｂ４：キャビネット部 ｂ８：温風送風口

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】カウンターキャビネットを具備するトイレ
   や洗面室等におけるキャビネット部前面に形成した凹部
   に足洗い用の防水パンを収納する共にキャビネット前の
   床面に対して出し入れ自在に構成し、上記凹部内に防水
   パンに向けて放水する給水栓等と、防水パン内の水を排
   水する排水管とを具備せしめた室構造。
2. 【請求項２】上記給水栓を洗浄用水栓としたことを特徴
   とする請求項１記載の室構造。
3. 【請求項３】凹部内に温風送風装置を設けたことを特徴
   とする請求項１または２記載の室構造。