JPS6041200Y2 - 便器を有する簡易洗面室 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、単一のキャビネット内に便器と、洗面台とを
重合状に配設し、例えば家屋を改築することなく任意の
場所に簡単に設置することが出来る様にした便器を有す
る簡易洗面室に関するもので、その実施例を以下図面に
基づいて詳述すると、Ａは上板１の周縁に沿って周壁１
′を一体に設けた平面方形状の天井部材２と、所要高さ
の左右壁面３，４及び前後壁面５，６から戒り、前壁面
５の中央部に入ロアを開設し、後壁面６の左側に片寄っ
て外方に膨出する窪み部８を設けた平面方形状の本体部
材９と、下板１０の周縁を稀々上向きに屈曲し、下面に
枠状の脚部１１を設けた平面方形状の床部材１２とから
威り、前記本体部材９の上縁に前記天井部材２の下縁を
、また本体部材９の下縁に前記床部材１２の上縁を夫々
接合すると共に、その接合部を液密状態に連結して構成
されたキャビネットで、前記入ロアには巾方向で二つ折
り可能な扉体１３が蝶番１４を介して開閉自在に備えら
れている。

このキャビネットＡを構成する天井部材２９本体部材９
及び床部材１２は、好ましくは硬質合成樹脂の成形体に
より作成され、天井部材２の下縁、本体部材９の上下縁
及び床部材１２の上縁には夫々外向きの接合リブ１５が
形成され、この接合リブ１５，１５同志を接着剤等によ
り固着した後、その外部を帯状の緊締具１６により覆っ
ている。

前記床部材１２の上面左奥隅部には便器１７が右向きに
据え付けられ、この便器１７の排出管１８は前記下板１
０を貫通して前記脚部１１内に延び、更に屈曲して脚部
１１の後面より導出されている。

前記窪み部８はその前面下半部が仕切壁１９により覆わ
れており、この仕切壁１９より上方位置に水用コック２
０と温州コック２１と切換レバー２２とを備えた給水湯
具２３が設けられ、これに可撓性ホース２４を有したシ
ャワー２５が接続されている。

また前記仕切壁１９の上縁には、前記窪み部８の上半部
を閉じる様な大きさを持ち、且つ伏倒したときに前記便
器１７とその真上位置で対向する様に、洗面台２６の後
部がほぼ水平状態から垂直状態に起伏可能に枢支２７さ
れ、該洗面台２６に備えた蛇口２８が可撓性ホース２９
を介して前記給水湯具２３に接続されている。

また洗面台２６の下面中央部には、その排水口３０を開
閉する為の蓋片３１が自重により傾動可能に取付けられ
ている。

３２は前記天井部材２の後面に形成した換気装置、３３
は天井部材２の内面に備えた照明灯、３４は前記給水湯
具２３に設けた前記シャワー２５の掛具、３５は前記仕
切壁１９の上方部に設けたトイレットペーパーの取付具
、３６，３６′は前記給水湯具２３の水湯供給管、３７
は前記排水口３０の栓、３８は前記便器１７に備えた水
洗用バンドル、３９は前記仕切壁１９の下端に設けた排
水孔、４０は前記床部材１２に設けた排水管で、これが
前記排水管１８に接続されている。

４１は前記扉体１３の取手である。

しかして便器１７を使用するときは、第２〜４図のよう
に洗面台２６を起立させて窪み部８の前面を閉じる。

このとき洗面台２６の凹状面内にシャワー２５と給水湯
具２３とが位置すると共に、蓋片３１が自重により回動
して排水口３０を自動的に閉じる。

次いでこの状態から洗面台２６を使用するときは、第５
〜７図で示すように洗面台２６を水平状に伏倒する。

すると洗面台２６は便器１７の真上で対向すると共に、
蓋片３１は排水口３０を開き、洗面水は排水口３０より
便器１７内に排水される。

またこの状態でシャワー２５を掛具３４より取外し、使
用することができる。

本考案は、成上の様に便器と洗面台とを単一のキャビネ
ット内に一体に装備した構成であると共に、便器を床部
材の奥−隅部に配置腰またキャビネットを構成する本体
部材の後壁面に便器側に片寄って形成した窪み部には給
水湯コックを備えると共に、該窪み部位置に、起立した
ときに窪み部内に位置して該窪み部を閉じ、水平状態に
伏倒したときに排水口が便器の真上に位置するように洗
面台を取付けて成るので、便器と洗面台との配置が集約
化されて限られた空間を有効に利用することが出来ると
共に、便器及び洗面台を夫々支障なく使用することが出
来、特に本願によれば、窪み部内に起立状態の洗面台と
給水湯コックとを収納するようにしてキャビネット内壁
面に便器以外の突出物の存在を無くしたので、使用者に
与える狭小感や衝合作用を解消することができ、また洗
面台を伏倒したときその排水口が便器の真上に位置する
ように構成したので、洗面台の排水装置を別個に設ける
必要もない等の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は正面図、
第２図は第１図のＩ−Ｉ線断面図、第３図は洗面台を起
立した状態の縦断正面図、第４図は第３図の■−■線断
面図、第５図は、洗面台を伏倒した状態の縦断側面図、
第６図は同横断平面図、第７図は同縦断正面図である。 図中Ａはキャビネット、２は天井部材、３，４は左右壁
面、５，６は前後壁面、７は入口、８は窪み部、９は本
体部材、１２は床部材、１７は便器、２３は給水湯具、
２５はシャワー ２６は洗面台である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天井部材と、左右及び前後壁面を有する本体部材と、床
   部材とから戒り、本体部材の前壁面に入口を、その後壁
   面に一隅に片寄って外方に膨出する窪み部を夫々設けた
   キャビネットの前記床部材奥部の前記窪み部寄りに便器
   を据え付け、また前記窪み部内に給水湯コックを備える
   と共に、該窪み部位置に、起立したときに窪み部内に位
   置して該窪み部を閉じ、水平状態に伏倒したときに排水
   口が便器の真上に位置するに洗面台を水平状態から垂直
   状態に起伏可能に取付けて成る便器を有する簡易洗面室
   。