JPH0970644A - 樹脂中子 - Google Patents
樹脂中子Info
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- JPH0970644A JPH0970644A JP7228392A JP22839295A JPH0970644A JP H0970644 A JPH0970644 A JP H0970644A JP 7228392 A JP7228392 A JP 7228392A JP 22839295 A JP22839295 A JP 22839295A JP H0970644 A JPH0970644 A JP H0970644A
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- JP
- Japan
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- resin core
- cast product
- core
- resin
- cast
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D21/00—Casting non-ferrous metals or metallic compounds so far as their metallurgical properties are of importance for the casting procedure; Selection of compositions therefor
- B22D21/002—Castings of light metals
- B22D21/007—Castings of light metals with low melting point, e.g. Al 659 degrees C, Mg 650 degrees C
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22C—FOUNDRY MOULDING
- B22C9/00—Moulds or cores; Moulding processes
- B22C9/10—Cores; Manufacture or installation of cores
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D17/00—Pressure die casting or injection die casting, i.e. casting in which the metal is forced into a mould under high pressure
- B22D17/20—Accessories: Details
- B22D17/22—Dies; Die plates; Die supports; Cooling equipment for dies; Accessories for loosening and ejecting castings from dies
- B22D17/24—Accessories for locating and holding cores or inserts
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 局部的に大きな熱、荷重を受けても溶損、破
損を生じない中空樹脂中子の提供。 【解決手段】 中空樹脂中子１のうち、局部的に大きな
熱、荷重を受ける部分に、他の部分より壁厚を大とされ
た肉厚部３ａを形成した中空樹脂中子１。
損を生じない中空樹脂中子の提供。 【解決手段】 中空樹脂中子１のうち、局部的に大きな
熱、荷重を受ける部分に、他の部分より壁厚を大とされ
た肉厚部３ａを形成した中空樹脂中子１。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は樹脂から構成した樹
脂中子に関する。
脂中子に関する。
【０００２】
【従来の技術】金属の鋳造品を製造する場合、中空部分
やアンダーカット部分を成形するために中子を用いる。
一般的な重力鋳造では、鋳造後に中子を除去可能とする
ために、崩壊性の良い砂中子を用いる。また、最近、中
子を樹脂から形成し、中子除去時に樹脂を液状にして鋳
造製品から取り出すようにした樹脂中子が提案されてい
る（特開平６−９１３４５号公報）。さらに、樹脂を液
状にして取り出すものでは鋳造製品内に液状樹脂が残る
おそれがあるので、中子を変形可能なように中空樹脂中
子から構成し、樹脂を軟化させ引張力が伝わる状態で全
中子を除去するようにした樹脂中子およびその除去方法
が提案された（特願平７−１６４２９９号）。
やアンダーカット部分を成形するために中子を用いる。
一般的な重力鋳造では、鋳造後に中子を除去可能とする
ために、崩壊性の良い砂中子を用いる。また、最近、中
子を樹脂から形成し、中子除去時に樹脂を液状にして鋳
造製品から取り出すようにした樹脂中子が提案されてい
る（特開平６−９１３４５号公報）。さらに、樹脂を液
状にして取り出すものでは鋳造製品内に液状樹脂が残る
おそれがあるので、中子を変形可能なように中空樹脂中
子から構成し、樹脂を軟化させ引張力が伝わる状態で全
中子を除去するようにした樹脂中子およびその除去方法
が提案された（特願平７−１６４２９９号）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来提案の樹
脂中子は何れもほぼ均一の厚さの壁を有するものからな
るので、つぎの問題がある。 （１） 鋳造品の肉厚部、したがって熱量の大きい部
分、に接する中子の一部が、鋳造品からの残熱で溶融し
てしまい、鋳造形状が精度良くできない場合がある。 （２） 凝固の遅い鋳造品の中子との接触面もしくはそ
の内部にヒケが発生し、外観、内部品質不良となる場合
がある。 （３） 高速、高圧で流入する溶湯の衝撃に耐えられ
ず、破損する場合がある。 （４） 局部加圧ピンで加圧される鋳造製品部位に近接
する中子部分が、ピンからの加圧に耐えられず破損し
て、鋳造製品に変形、破損を生じさせる場合がある。本
発明の目的は、局所的に大きな熱または荷重がかかって
も、局部的溶損、破損を生じない樹脂中子を提供するこ
とにある。
脂中子は何れもほぼ均一の厚さの壁を有するものからな
るので、つぎの問題がある。 （１） 鋳造品の肉厚部、したがって熱量の大きい部
分、に接する中子の一部が、鋳造品からの残熱で溶融し
てしまい、鋳造形状が精度良くできない場合がある。 （２） 凝固の遅い鋳造品の中子との接触面もしくはそ
の内部にヒケが発生し、外観、内部品質不良となる場合
がある。 （３） 高速、高圧で流入する溶湯の衝撃に耐えられ
ず、破損する場合がある。 （４） 局部加圧ピンで加圧される鋳造製品部位に近接
する中子部分が、ピンからの加圧に耐えられず破損し
て、鋳造製品に変形、破損を生じさせる場合がある。本
発明の目的は、局所的に大きな熱または荷重がかかって
も、局部的溶損、破損を生じない樹脂中子を提供するこ
とにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。熱可塑性樹脂からなり、内部に
空洞部を形成する壁を有する中子であって、前記壁は部
分的に厚さを大にされた肉厚部を有している樹脂中子。
明はつぎの通りである。熱可塑性樹脂からなり、内部に
空洞部を形成する壁を有する中子であって、前記壁は部
分的に厚さを大にされた肉厚部を有している樹脂中子。
【０００５】上記本発明の樹脂中子では、他の部分に比
べて大きな熱または荷重がかかる部分の中子壁厚を他の
部分の中子壁厚に比べて大とすることにより、壁厚を大
とした部分の局部的溶損、局部的破損を防止できる。
べて大きな熱または荷重がかかる部分の中子壁厚を他の
部分の中子壁厚に比べて大とすることにより、壁厚を大
とした部分の局部的溶損、局部的破損を防止できる。
【０００６】
【発明の実施の形態】図１、図２は本発明の第１実施例
を、図３は本発明の第２実施例を、図４、図５は本発明
の第３実施例を、図６は本発明の第４実施例を、図７は
本発明の第５実施例を、それぞれ、示している。図８
は、全実施例に適用可能である。全実施例にわたって共
通な部分には、全実施例にわたって同じ符号を付してあ
る。まず、本発明の全実施例にわたって共通な部分を、
たとえば図１、図２、図８を参照して説明する。本発明
実施例の樹脂中子１は、熱可塑性樹脂からなり、内部に
空洞部２を形成する壁３を有する中空樹脂中子からな
る。壁３は部分的に厚さを大にされた肉厚部３ａを少な
くとも１箇所有している。肉厚部３ａは、受ける熱、荷
重が他の部分に比べて大きい部位に形成される。上記中
空樹脂中子１の製造方法については、２つ割りの状態で
各々１ａ、１ｂを射出成形により成形した後、合わせて
合わせ面１ｃを溶着または接着し、中子１として完成さ
せる。２つ割りの状態で成形するため、任意の箇所の厚
さを自由に変えて成形することが可能である。
を、図３は本発明の第２実施例を、図４、図５は本発明
の第３実施例を、図６は本発明の第４実施例を、図７は
本発明の第５実施例を、それぞれ、示している。図８
は、全実施例に適用可能である。全実施例にわたって共
通な部分には、全実施例にわたって同じ符号を付してあ
る。まず、本発明の全実施例にわたって共通な部分を、
たとえば図１、図２、図８を参照して説明する。本発明
実施例の樹脂中子１は、熱可塑性樹脂からなり、内部に
空洞部２を形成する壁３を有する中空樹脂中子からな
る。壁３は部分的に厚さを大にされた肉厚部３ａを少な
くとも１箇所有している。肉厚部３ａは、受ける熱、荷
重が他の部分に比べて大きい部位に形成される。上記中
空樹脂中子１の製造方法については、２つ割りの状態で
各々１ａ、１ｂを射出成形により成形した後、合わせて
合わせ面１ｃを溶着または接着し、中子１として完成さ
せる。２つ割りの状態で成形するため、任意の箇所の厚
さを自由に変えて成形することが可能である。
【０００７】上記樹脂中子１を用いた鋳造方法では、中
子１が金型内にセットされ、中子１と金型との間のキャ
ビティに金属溶湯、たとえばアルミ合金溶湯、を高圧
（たとえば、８０ＭＰａ以上）または低圧で注湯し、凝
固させることにより、鋳造製品４が鋳造される。中子１
は鋳造製品４のアンダーカット部または空洞部を形成す
るためのもので、鋳造製品４が凝固した後に、中子１を
変形させて鋳造製品４から除去される。樹脂中子１の除
去に際しては、樹脂中子１を鋳造製品４の残熱または再
加熱により軟化させた状態で、ただし液化前の状態で、
樹脂中子１の全体を鋳造製品４から変形引抜きする。樹
脂中子１は液化前の半硬質状態で引き抜くので、樹脂中
子１はそれ自体で引抜き力を伝達でき、途中でちぎれて
鋳造製品４の中に残ったり、液化して鋳造製品４の内面
に付着して残ったりすることはない。
子１が金型内にセットされ、中子１と金型との間のキャ
ビティに金属溶湯、たとえばアルミ合金溶湯、を高圧
（たとえば、８０ＭＰａ以上）または低圧で注湯し、凝
固させることにより、鋳造製品４が鋳造される。中子１
は鋳造製品４のアンダーカット部または空洞部を形成す
るためのもので、鋳造製品４が凝固した後に、中子１を
変形させて鋳造製品４から除去される。樹脂中子１の除
去に際しては、樹脂中子１を鋳造製品４の残熱または再
加熱により軟化させた状態で、ただし液化前の状態で、
樹脂中子１の全体を鋳造製品４から変形引抜きする。樹
脂中子１は液化前の半硬質状態で引き抜くので、樹脂中
子１はそれ自体で引抜き力を伝達でき、途中でちぎれて
鋳造製品４の中に残ったり、液化して鋳造製品４の内面
に付着して残ったりすることはない。
【０００８】図８において、金属溶湯がアルミ合金の場
合、キャビティへの注湯時ｔ1 〜ｔ 2 には約７００℃で
あったものが、製品の大きさにもよるが、約１０秒〜３
分で、約５５０℃までに温度低下し、凝固を完了する。
一方、樹脂中子１の温度は、溶湯からの熱を受けて上が
っていくが、溶湯凝固完了時点ｔ3 までには、樹脂軟化
開始点（約１５０℃）に上がっていない。したがって、
溶湯は、樹脂中子１が硬質の状態にある間に凝固を完了
する。したがって、樹脂中子１は溶湯から高圧を受けて
も変形しにくく、寸法精度の高い鋳造製品４が得られ
る。ついで、樹脂中子１は製品残熱を受けて、温度上昇
し、樹脂軟化点（約１５０℃）で軟化を開始し、徐々に
温度が上がっていく。樹脂が製品残熱を受けて約１５０
℃に温度上昇すると、軟化の度合いが大になっていく。
金型の型開きは、溶湯の凝固完了時点ｔ3 より後で、望
ましくは樹脂が軟化点に達する時点より後の時点ｔ4 で
行われる。そして、樹脂中子１の鋳造製品４からの除
去、たとえば引抜きは、型開きｔ4 後、樹脂が溶融する
前、したがって樹脂が半硬質の状態にある間（結晶性樹
脂の場合は、樹脂が溶融する前）に行われる。ここで半
硬質とは弾性率で１０-2〜１０-5ＧＰａの範囲にあるこ
とをいう。この時点では、樹脂は軟化しているが溶融は
していないので、引張り力を樹脂中子１自体が伝えるこ
とができ、樹脂中子１全体が、鋳造製品４内でちぎれる
ことなく、鋳造製品４から引き出される。このため、樹
脂が鋳造製品４内に残ることが防止される。上記のよう
な温度による相変化を示す熱可塑性樹脂として、たとえ
ばポリカーボネートやポリスチレン（ハイインパクトポ
リスチレン）やＡＢＳ樹脂等の非晶性プラスチックがあ
るが、ポリプロピレンやナイロン等の結晶性樹脂におい
ても半硬質の範囲にある間に引き抜くことにより適用が
可能である。
合、キャビティへの注湯時ｔ1 〜ｔ 2 には約７００℃で
あったものが、製品の大きさにもよるが、約１０秒〜３
分で、約５５０℃までに温度低下し、凝固を完了する。
一方、樹脂中子１の温度は、溶湯からの熱を受けて上が
っていくが、溶湯凝固完了時点ｔ3 までには、樹脂軟化
開始点（約１５０℃）に上がっていない。したがって、
溶湯は、樹脂中子１が硬質の状態にある間に凝固を完了
する。したがって、樹脂中子１は溶湯から高圧を受けて
も変形しにくく、寸法精度の高い鋳造製品４が得られ
る。ついで、樹脂中子１は製品残熱を受けて、温度上昇
し、樹脂軟化点（約１５０℃）で軟化を開始し、徐々に
温度が上がっていく。樹脂が製品残熱を受けて約１５０
℃に温度上昇すると、軟化の度合いが大になっていく。
金型の型開きは、溶湯の凝固完了時点ｔ3 より後で、望
ましくは樹脂が軟化点に達する時点より後の時点ｔ4 で
行われる。そして、樹脂中子１の鋳造製品４からの除
去、たとえば引抜きは、型開きｔ4 後、樹脂が溶融する
前、したがって樹脂が半硬質の状態にある間（結晶性樹
脂の場合は、樹脂が溶融する前）に行われる。ここで半
硬質とは弾性率で１０-2〜１０-5ＧＰａの範囲にあるこ
とをいう。この時点では、樹脂は軟化しているが溶融は
していないので、引張り力を樹脂中子１自体が伝えるこ
とができ、樹脂中子１全体が、鋳造製品４内でちぎれる
ことなく、鋳造製品４から引き出される。このため、樹
脂が鋳造製品４内に残ることが防止される。上記のよう
な温度による相変化を示す熱可塑性樹脂として、たとえ
ばポリカーボネートやポリスチレン（ハイインパクトポ
リスチレン）やＡＢＳ樹脂等の非晶性プラスチックがあ
るが、ポリプロピレンやナイロン等の結晶性樹脂におい
ても半硬質の範囲にある間に引き抜くことにより適用が
可能である。
【０００９】つぎに、上記構成による作用を説明する。
樹脂中子１の壁３の肉厚部３ａを、樹脂中子１の受ける
熱、荷重が大なる部位に形成することにより、その大き
な熱、荷重が樹脂中子１にかかったときに樹脂中子１の
肉厚部３ａが局部的溶損、局部的破損を起こしにくくな
り、そのような溶損、破損が生じた場合に起こり得る鋳
造製品４の形状精度低下が生じなくなる。また、樹脂中
子全体の厚さを大にするものではないので、樹脂中子の
コストアップは抑制される。
樹脂中子１の壁３の肉厚部３ａを、樹脂中子１の受ける
熱、荷重が大なる部位に形成することにより、その大き
な熱、荷重が樹脂中子１にかかったときに樹脂中子１の
肉厚部３ａが局部的溶損、局部的破損を起こしにくくな
り、そのような溶損、破損が生じた場合に起こり得る鋳
造製品４の形状精度低下が生じなくなる。また、樹脂中
子全体の厚さを大にするものではないので、樹脂中子の
コストアップは抑制される。
【００１０】つぎに、本発明の各実施例に特有な部分を
説明する。本発明の第１実施例の樹脂中子１は、図１、
図２に示す通りであり、金属溶湯は樹脂中子１の外面に
接し、樹脂中子１の外側で凝固する。樹脂中子１を引き
抜く時は、樹脂中子１を軟化させ、空洞部２の存在によ
って内側に収縮変形可能となり、鋳造製品４の適宜の穴
を通して鋳造製品４外に引き抜く。除去された樹脂中子
１は、新たな樹脂中子１の材料としてリサイクルされ
る。
説明する。本発明の第１実施例の樹脂中子１は、図１、
図２に示す通りであり、金属溶湯は樹脂中子１の外面に
接し、樹脂中子１の外側で凝固する。樹脂中子１を引き
抜く時は、樹脂中子１を軟化させ、空洞部２の存在によ
って内側に収縮変形可能となり、鋳造製品４の適宜の穴
を通して鋳造製品４外に引き抜く。除去された樹脂中子
１は、新たな樹脂中子１の材料としてリサイクルされ
る。
【００１１】本発明の第２実施例の樹脂中子１は、図３
に示すように、樹脂中子１の壁３の肉厚部３ａが、鋳造
製品４の肉厚部４ａに対応した部位に形成される。その
作用については、鋳造製品４の肉厚部４ａは他の厚さの
薄い部位に比べて熱量が大きく、その分樹脂中子１に与
える熱量も大きいが、受け手の樹脂中子側のボリューム
も局部的に大きくしてあるので、熱軟化抵抗も大きく、
鋳造製品４の肉厚部４ａが十分に凝固する迄樹脂中子の
肉厚部３ａが全体的に軟化せず形状を保持し、鋳造製品
４の肉厚部４ａの中子と接触する側の形状を高精度に出
すことができる。
に示すように、樹脂中子１の壁３の肉厚部３ａが、鋳造
製品４の肉厚部４ａに対応した部位に形成される。その
作用については、鋳造製品４の肉厚部４ａは他の厚さの
薄い部位に比べて熱量が大きく、その分樹脂中子１に与
える熱量も大きいが、受け手の樹脂中子側のボリューム
も局部的に大きくしてあるので、熱軟化抵抗も大きく、
鋳造製品４の肉厚部４ａが十分に凝固する迄樹脂中子の
肉厚部３ａが全体的に軟化せず形状を保持し、鋳造製品
４の肉厚部４ａの中子と接触する側の形状を高精度に出
すことができる。
【００１２】本発明の第３実施例の樹脂中子１では、図
４、図５に示すように、鋳造製品４がリブ４ｂを有する
場合、リブ４ｂのつけ根部４ｃの直近の中子部分にリブ
つけ根部４ｃに向って突出する凸状部３ｂをつくり、そ
の部分の厚さが他の部分に比べて大の肉厚部３ａを形成
している。その作用については、鋳造製品４のリブ４ｂ
のつけ根部４ｃは、周囲に比べて厚肉であるためまわり
の部分よりも凝固が遅れ、収縮によるヒケ４ｄが発生し
やすいが、樹脂中子１側で凸状部３ｂが鋳造製品４の肉
盗み作用を果たすので、ヒケ４ｄ発生を防止できる。
４、図５に示すように、鋳造製品４がリブ４ｂを有する
場合、リブ４ｂのつけ根部４ｃの直近の中子部分にリブ
つけ根部４ｃに向って突出する凸状部３ｂをつくり、そ
の部分の厚さが他の部分に比べて大の肉厚部３ａを形成
している。その作用については、鋳造製品４のリブ４ｂ
のつけ根部４ｃは、周囲に比べて厚肉であるためまわり
の部分よりも凝固が遅れ、収縮によるヒケ４ｄが発生し
やすいが、樹脂中子１側で凸状部３ｂが鋳造製品４の肉
盗み作用を果たすので、ヒケ４ｄ発生を防止できる。
【００１３】本発明の第４実施例の樹脂中子１では、図
６に示すように、鋳造装置の金属溶湯射出ゲート５に対
向する中子部分に、樹脂中子１の壁３の肉厚部３ａを形
成してある。その作用については、ダイカスト鋳造にお
いては、金属溶湯６はキャビティ内に約４０ｍ／ｓｅ
ｃ、約８０ＭＰａという高速、高圧で流入するので、ゲ
ート５に対向する樹脂中子部分は、流入溶湯から大きな
荷重と高い熱を受け、破損しやすい部位である。しか
し、その部分の壁３の厚さを大にしたため、中空樹脂中
子１の破損が抑制される。
６に示すように、鋳造装置の金属溶湯射出ゲート５に対
向する中子部分に、樹脂中子１の壁３の肉厚部３ａを形
成してある。その作用については、ダイカスト鋳造にお
いては、金属溶湯６はキャビティ内に約４０ｍ／ｓｅ
ｃ、約８０ＭＰａという高速、高圧で流入するので、ゲ
ート５に対向する樹脂中子部分は、流入溶湯から大きな
荷重と高い熱を受け、破損しやすい部位である。しか
し、その部分の壁３の厚さを大にしたため、中空樹脂中
子１の破損が抑制される。
【００１４】本発明の第５実施例の樹脂中子１では、図
７に示すように、加圧ピン７に対向する中子部分に、樹
脂中子１の壁３の肉厚部３ａを形成してある。その作用
については、鋳造製品４の肉厚部はヒケ巣発生抑制のた
めに凝固中に加圧ピン７にて加圧されることがあるが、
加圧ピン７で凝固中の鋳造製品４を押すとその対向部位
の樹脂中子１も局部的に大きな荷重で押される。しか
し、樹脂中子１の、加圧ピン加圧力を受ける部分の厚さ
が大としてあるため、樹脂中子１の破損が防止される。
７に示すように、加圧ピン７に対向する中子部分に、樹
脂中子１の壁３の肉厚部３ａを形成してある。その作用
については、鋳造製品４の肉厚部はヒケ巣発生抑制のた
めに凝固中に加圧ピン７にて加圧されることがあるが、
加圧ピン７で凝固中の鋳造製品４を押すとその対向部位
の樹脂中子１も局部的に大きな荷重で押される。しか
し、樹脂中子１の、加圧ピン加圧力を受ける部分の厚さ
が大としてあるため、樹脂中子１の破損が防止される。
【００１５】
【発明の効果】本発明によれば、中空樹脂中子の壁に局
部的に肉厚部を設けたので、その部分を大きな熱、荷重
を受ける部分に設けることにより、鋳造製品から局部的
に大きな残熱や、金属溶湯から大きな射出圧等を受けて
も、樹脂中子が溶損、破損することを防止できる。
部的に肉厚部を設けたので、その部分を大きな熱、荷重
を受ける部分に設けることにより、鋳造製品から局部的
に大きな残熱や、金属溶湯から大きな射出圧等を受けて
も、樹脂中子が溶損、破損することを防止できる。
【図１】本発明の第１実施例に係る樹脂中子の製造途中
段階の断面図である。
段階の断面図である。
【図２】図１の樹脂中子の製造完了時点の断面図であ
る。
る。
【図３】本発明の第２実施例に係る樹脂中子と鋳造製品
との関係を示す断面図である。
との関係を示す断面図である。
【図４】本発明の第３実施例に係る樹脂中子と鋳造製品
との関係を示す断面図である。
との関係を示す断面図である。
【図５】図４において樹脂中子に肉厚部を設けなかった
場合に生じるヒケ巣の発生を示す樹脂中子と鋳造製品の
断面図である。
場合に生じるヒケ巣の発生を示す樹脂中子と鋳造製品の
断面図である。
【図６】本発明の第４実施例に係る樹脂中子とゲートと
の関係を示す断面図である。
の関係を示す断面図である。
【図７】本発明の第５実施例に係る樹脂中子と加圧ピン
との関係を示す断面図である。
との関係を示す断面図である。
【図８】本発明の何れの実施例にも適用可能な、樹脂中
子と鋳造製品の、時間経過に対する温度および状態の変
化図である。
子と鋳造製品の、時間経過に対する温度および状態の変
化図である。
１ 樹脂中子 ２ 空洞部 ３ 壁 ３ａ 肉厚部 ４ 鋳造製品 ４ａ 鋳造製品の肉厚部 ５ ゲート ６ 金属溶湯 ７ 加圧ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 594137579 三菱エンジニアリングプラスチックス株式 会社 東京都中央区京橋一丁目１番１号 (72)発明者 岡田 政道 愛知県豊田市トヨタ町１番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 沢村 立彦 東京都港区六本木６丁目２番31号 東芝シ リコーン株式会社内 (72)発明者 林 紀夫 三重県四日市市東邦町１番地 三菱化学株 式会社四日市総合研究所内 (72)発明者 伊藤 尊之 神奈川県平塚市東八幡５丁目６番２号 三 菱エンジニアリングプラスチックス株式会 社技術センター内
Claims (1)
- 【請求項１】 熱可塑性樹脂からなり、内部に空洞部を
形成する壁を有する中子であって、前記壁は部分的に厚
さを大にされた肉厚部を有していることを特徴とする樹
脂中子。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7228392A JPH0970644A (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | 樹脂中子 |
| US08/707,455 US5957191A (en) | 1995-09-05 | 1996-09-04 | Casting method and apparatus using a resin core |
| DE19635920A DE19635920C2 (de) | 1995-09-05 | 1996-09-04 | Gießverfahren und Vorrichtung mit einem Harzkern |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7228392A JPH0970644A (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | 樹脂中子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0970644A true JPH0970644A (ja) | 1997-03-18 |
Family
ID=16875755
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7228392A Withdrawn JPH0970644A (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | 樹脂中子 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5957191A (ja) |
| JP (1) | JPH0970644A (ja) |
| DE (1) | DE19635920C2 (ja) |
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