JPH0825017A - 樹脂中子の除去方法 - Google Patents

樹脂中子の除去方法

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JPH0825017A
JPH0825017A JP16248994A JP16248994A JPH0825017A JP H0825017 A JPH0825017 A JP H0825017A JP 16248994 A JP16248994 A JP 16248994A JP 16248994 A JP16248994 A JP 16248994A JP H0825017 A JPH0825017 A JP H0825017A
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JP
Japan
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resin core
molten metal
core
solidified
resin
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Application number
JP16248994A
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English (en)
Inventor
Masao Yasukawa
雅夫 安川
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂中子を製品から抜き易くする方法の提
供。 【構成】 中空部1aを有する樹脂中子1を型2内にセ
ットし、樹脂中子1の内、外に溶湯を供給し、樹脂中子
中空部1aへの溶湯供給部4bを冷却手段5により先に
凝固させてその後全体を凝固させ、中空部1aから凝固
体6d´をとり出した後、樹脂中子1を製品6c´から
変形させて除去する、樹脂中子の除去方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性樹脂から構成
された樹脂中子を鋳造製品から容易に除去することがで
きる樹脂中子の除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋳抜き部やアンダーカット部を有
する鋳造製品の鋳造には、中子が用いられる。中子には
金属製中子と砂中子があるが、金属製中子は中子製作費
が高くついたり、形状によっては製品から引き抜けない
ので使用に制限を受ける。砂中子は崩壊性に優れ除去性
に優れているが、反面ダイカスト鋳造等大きな射出圧力
(80MPa以上)を受けるものには強度が不十分で製
品に不良が生じるおそれがある。最近は、ダイカスト鋳
造の大きな圧力にも耐え、鋳造後、熱を加えて溶融させ
て除去できる樹脂中子が提案された(特開平6−913
45号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の、溶融
させて除去する樹脂中子には次の問題がある。まず、溶
融樹脂が鋳造製品内に残る。中子表面を溶けにくいシリ
コン膜で覆っても、中子引抜き時にシリコン膜が破れる
と溶融樹脂が出るので同じ問題が生じる。また、樹脂中
子の中心部まで溶融するように温度を上げるので、樹脂
中子と製品との境界面の温度は高く、アルミ合金製品の
場合、ブリスタ不良が発生しやすい。一方、溶融温度が
低い樹脂材を用いて中子を形成すると、中子表面部が溶
湯に触れて溶湯凝固前に軟化したり溶融し、中子の形状
がくずれて製品精度を低下させる。本発明の目的は、製
品精度を高く保ちつつ、鋳造後の製品からの引抜きを容
易にできる樹脂中子の除去方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の樹脂中子の除去方法は、次の通りである。中空部を
有する樹脂中子を用意し、前記樹脂中子を型のキャビテ
ィにセットし、前記キャビティに溶湯を供給するととも
に、前記樹脂中子中空部にも該樹脂中子中空部への溶湯
供給部を介して溶湯を供給、充填し、前記樹脂中子中空
部への溶湯供給部にある溶湯を冷却手段により先に凝固
させ、その後に前記キャビティの溶湯と前記中空部内の
溶湯が凝固するようにし、型開きして型から製品をとり
出し、前記樹脂中子から前記中空部で凝固した凝固体を
とり出して前記樹脂中子を中空状態にし、ついで前記樹
脂中子を軟化状態にて製品から変形させて引抜く、樹脂
中子の除去方法。
【0005】
【作用】上記本発明の樹脂中子の除去方法では、樹脂中
子中空部への溶湯供給部を先に凝固させて、溶湯の補給
を断ち、その後に樹脂中子中空部内の溶湯を凝固させる
ので、中子中空部内の溶湯が凝固するときに外びけが生
じて、中子とその中の溶湯の凝固体との間にクリアラン
スが発生し、中子内凝固体を容易に中子から抜くことが
できる。凝固体が抜かれて中空状態になった樹脂中子
は、製品残熱あるいは再加熱により、軟化状態にして、
製品から変形させながら引抜かれる。また、注湯時は、
樹脂中子の内外に溶湯が導入されるので、中子の内と外
とで溶湯圧がバランスするので、中子の変形が少ない。
したがって、精度の高い製品が得られる。
【0006】
【実施例】以下に、本発明の樹脂中子の除去方法の望ま
しい実施例を、図1〜図5を参照して説明する。図1に
示すように、まず、中空部1aを有する、熱可塑性樹脂
からなる樹脂中子1が用意される。樹脂中子1は、型2
(金型)のキャビティ3にセットされる。キャビティ3
を郭定する型2の内面と樹脂中子1の外面との間のスペ
ースが、溶湯(たとえば、アルミ合金溶湯)が注入され
て凝固したときに製品を形成する製品形成用キャビティ
となる。型2には、キャビティ3に溶湯6を供給するた
めの溶湯供給通路4が形成されている。溶湯供給通路4
は、途中で、通路4a、4bに分かれており、一方の通
路4aは製品形成用キャビティに通じており、他方の通
路4bは樹脂中子中空部1aに通じていて、樹脂中子中
空部への溶湯供給部4bを形成している。型2には、樹
脂中子中空部への溶湯供給部4bのまわりに、溶湯供給
部4b内の溶湯6を強制的に冷却する冷却手段5が形成
されている。冷却手段5は、たとえばウォータジャケッ
トからなり、冷却水が循環され得るようになっている。
【0007】ついで、図2に示すように、キャビティ3
に溶湯6を供給すると同時に、樹脂中子1の中空部1a
にも溶湯6を供給する。これによって、樹脂中子1に
は、内と外とから同じ溶湯圧力がかかり、溶湯6が凝固
開始する前は、内、外の圧力がバランスしているので、
樹脂中子1の変形が抑えられる。従来の中子を用いる鋳
造では、中子の内部に溶湯を導入することはなく、製品
となる部分のみに溶湯を供給するが、本発明方法では、
樹脂中子1を中空構造としておいて、わざわざ樹脂中子
中空部1aにも溶湯を供給し、溶湯注湯時の中子の変形
を抑える。図2中、6cは製品形成用キャビティに充填
された溶湯を示し、6aは通路4a内にある溶湯を示
し、6dは樹脂中子中空部1aに充填された溶湯を示
し、6bは通路4bにある溶湯を示している。溶湯がア
ルミ合金で、樹脂がポリカーボネート、ポリプロピレ
ン、あるいはプロピレンとエチレンのコポリマー等の場
合、溶湯の注湯時に約700℃であったアルミ合金溶湯
は、注湯後約30秒〜3分で550℃に温度低下し凝固
完了し、それより少し後に、中子1の樹脂が約200℃
に昇温して、それまで硬質だった樹脂が軟化し始める。
樹脂は約250℃以上になると混入されているガラス繊
維が変質し溶融し始める。したがって、上記のように、
中子1の内、外に溶湯6を注湯すると、樹脂中子1の温
度が上り、とくに樹脂中子の内外表面部は部分的に軟化
を初めて中子強度が低下するかもしれないが、内外圧力
がバランスしている間は中子の変形は抑えられる。
【0008】ついで、図3に示すように、樹脂中子中空
部1aへの溶湯供給部4bにある溶湯6bを冷却手段5
を作動させて先に凝固させ、その後に製品形成用キャビ
ティ3にある溶湯6cと樹脂中子中空部にある溶湯6d
が、自然冷却により、凝固するようにする。図3におい
て、6c´は溶湯6cの凝固物、すなわち製品を示し、
6d´は溶湯6dの凝固物を示し、6b´は溶湯6bの
凝固物を示し、6a´は溶湯6aの凝固物を示す。樹脂
中子中空部1aへの溶湯供給部4bにある溶湯が樹脂中
子中空部1aにある溶湯よりも先に凝固されるので、そ
の凝固後は樹脂中子中空部1aへの溶湯の補給が断た
れ、また樹脂中子中空部1a内の溶湯6dは外周側を樹
脂中子1で囲まれていてキャビティ3内の溶湯6cより
遅く凝固するために、樹脂中子中空部の溶湯の凝固体6
d´と樹脂中子1との間には、引け(収縮)の隙間7が
生じる。
【0009】ついで、図4に示すように、型開きして型
2から製品6c´を、樹脂中子1とその中の凝固体6d
´と共にとり出す。そして、図4において矢印9で示し
た方向に、凝固体6d´に力を加え、樹脂中子1から凝
固体6d´を除去する。この場合、図3の工程で、樹脂
中子1と凝固体6d´との間に隙間7が生じているの
で、樹脂中子1と凝固体6d´との間の付着力、摩擦力
は小さく、容易に凝固体6d´を樹脂中子1から押し出
す、あるいは引抜くことができる。凝固体6d´を除去
した後は、樹脂中子1は再び中空部1aを有する中空状
態となり、軟化状態において、内側に変形可能となる。
除去した凝固体6d´は、再び製品の材料としてリサイ
クルされる。
【0010】ついで、図5に示すように、樹脂中子1
を、軟化状態において、治具8等を用いて樹脂つかみ部
1bをつかんで製品6c´から内側に変形させて矢印1
0の方向に引抜き、除去する。樹脂中子1は、溶融状態
になく、軟化状態にあるから、樹脂中を引張力が伝わ
り、中子全体を一体的に引出すことができる。したがっ
て、溶融樹脂の場合のように製品内面に付着して製品内
に残るようなことはない。除去された中子の樹脂は、再
び樹脂中子の材料としてリサイクルされる。上記におい
て、樹脂を軟化状態にするには、溶湯からの熱を利用し
てもよいし、あるいは、再加熱してもよい。このとき、
樹脂の温度は約200℃〜250℃にある。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、溶湯凝固工程で、樹脂
中子中空部への溶湯供給部を冷却してそこにある溶湯を
他の部分より先に凝固させるようにしたので、樹脂中子
中空部内溶湯への補給がたたれ、樹脂中子と樹脂中子中
空部の溶湯の凝固体との間に引けの隙間を生じさせるこ
とができ、凝固体を容易に樹脂中子からとり出すことが
できる。その結果、樹脂中子軟化状態にて、樹脂中子を
内側に変形させて容易に製品から除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る樹脂中子の除去方法に
おける、樹脂中子セット工程の断面図である。
【図2】図1の工程に続く、溶湯充填工程の断面図であ
る。
【図3】図2の工程に続く、溶湯凝固工程の断面図であ
る。
【図4】図3の工程に続く、凝固体除去工程の断面図で
ある。
【図5】図4の工程に続く、樹脂中子除去工程の断面図
である。
【符号の説明】
1 樹脂中子 1a 樹脂中子中空部 2 型 3 キャビティ 4 溶湯供給通路 4b 樹脂中子中空部への溶湯供給部 5 冷却手段 6 溶湯 6d´ 凝固体 6c´ 製品 7 隙間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空部を有する樹脂中子を用意し、前記
    樹脂中子を型のキャビティにセットし、 前記キャビティに溶湯を供給するとともに、前記樹脂中
    子中空部にも該樹脂中子中空部への溶湯供給部を介して
    溶湯を供給、充填し、 前記樹脂中子中空部への溶湯供給部にある溶湯を冷却手
    段により先に凝固させ、その後に前記キャビティの溶湯
    と前記中空部内の溶湯が凝固するようにし、 型開きして型から製品をとり出し、前記樹脂中子から前
    記中空部で凝固した凝固体をとり出して前記樹脂中子を
    中空状態にし、ついで前記樹脂中子を軟化状態にて製品
    から変形させて引抜く、ことを特徴とする樹脂中子の除
    去方法。
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