JPH0942280A - ボールカップリング - Google Patents

ボールカップリング

Info

Publication number
JPH0942280A
JPH0942280A JP7216563A JP21656395A JPH0942280A JP H0942280 A JPH0942280 A JP H0942280A JP 7216563 A JP7216563 A JP 7216563A JP 21656395 A JP21656395 A JP 21656395A JP H0942280 A JPH0942280 A JP H0942280A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side wall
ball
circular
radius
circular bottom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7216563A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3053551B2 (ja
Inventor
Michio Kitano
教夫 北野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanden Corp filed Critical Sanden Corp
Priority to JP7216563A priority Critical patent/JP3053551B2/ja
Priority to EP96305536A priority patent/EP0757178A1/en
Priority to US08/692,433 priority patent/US5738504A/en
Publication of JPH0942280A publication Critical patent/JPH0942280A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3053551B2 publication Critical patent/JP3053551B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C17/00Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
    • F01C17/06Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
    • F01C17/063Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements with only rolling movement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2360/00Engines or pumps
    • F16C2360/42Pumps with cylinders or pistons

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 凹部の形状が単純であり、圧縮機に部材の破
損を防止するための公転半径縮小機構が付設されている
場合、該機構の作動を妨げないボールカップリングを提
供する。 【解決手段】 固定部材と固定部材に対して公転運動を
行う部材とに各々装着されて軸方向に対峙する一対のレ
ース部材と、周方向に互いに間隔を隔ててレース部材間
に介在する複数のボールとを備え、各レース部材には、
周方向に互いに間隔を隔ててボールを収容するための円
形凹部が形成され、円形凹部は、平坦な円形底部と、円
形底部を取り囲み円形底部に滑らかに接続し、円形底部
側へ凸に湾曲した円環状の第1側壁部と、第1側壁部を
取り囲み第1側壁部に滑らかに接続する、円形凹部の開
放端側へ凸に湾曲した円環状の第2側壁部とにより構成
され、円形底部の直径は前記公転運動の半径と略同一で
あり、第1側壁部の曲率半径はボールの半径よりも大き
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクロール型圧縮
機等に使用されて、公転部材を圧縮室中のガス圧力に対
して軸方向に支持し、且つ公転部材の自転を阻止するボ
ールカップリングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平5−33811号公報、特開平5
−87131号公報等に、固定部材と固定部材に対して
公転運動を行う公転部材とに各々装着されて軸方向に対
峙する一対のプレス加工、切削加工等により成形された
レースと、周方向に互いに間隔を隔ててレース間に介在
する複数のボールとを備え、各レースには、周方向に互
いに間隔を隔ててボールと同数のボールを収容するため
の円環状の軌道溝が形成され、軌道溝の断面は円弧状に
形成され、軌道溝の円環の直径は前記公転運動の半径と
略同一値に設定されたボールカップリングが開示されて
いる。上記ボールカップリングは、該ボールカップリン
グを介して固定部材と係合する公転部材が公転する際
に、公転部材を圧縮室中のガス圧力に対して軸方向に支
持し、且つ、ボールの転走範囲を円環状の軌道溝内に限
定することにより、公転部材の自転を阻止する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のボールカップリ
ングには、円環状の軌道溝の形状が複雑なので、ボール
カップリングの製造が難しく、製造コストが高いという
問題があった。また、ボールの転走範囲が円環状の軌道
溝内に限定され、公転部材の公転半径が固定されるの
で、圧縮機に、液圧縮時等の部材の破損を防止するため
の公転半径縮小機構が付設されている場合、該機構の作
動が妨げられるという問題もあった。本発明は、上記の
問題に鑑みてなされたものであり、固定部材と固定部材
に対して公転運動を行う公転部材とに各々装着されて軸
方向に対峙する一対のレースと、周方向に互いに間隔を
隔ててレース間に介在する複数のボールとを備え、各レ
ースには、周方向に互いに間隔を隔ててボールと同数の
ボールを収容するための凹部が形成されたボールカップ
リングであって、特開平5−33811号公報、特開平
5−87131号公報等に開示されたボールカップリン
グに比べて、凹部の形状が単純であり、ボールカップリ
ングの製造が容易で、製造コストが低いボールカップリ
ングであって、且つ、圧縮機に、液圧縮時等の部材の破
損を防止するための公転半径縮小機構が付設されている
場合、該機構の作動を妨げないボールカップリングを提
供すること目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、固定部材と固定部材に対して公
転運動を行う公転部材とに各々装着されて軸方向に対峙
する一対のプレス成形のレースと、周方向に互いに間隔
を隔ててレース間に介在する複数のボールとを備え、各
レースには、周方向に互いに間隔を隔ててボールと同数
のボールを収容するための円形凹部が形成され、円形凹
部は、平坦な円形底部と、円形底部を取り囲み円形底部
に滑らかに接続する、円形底部側へ凸に湾曲した円環状
の第1側壁部と、第1側壁部を取り囲み第1側壁部に滑
らかに接続する、円形凹部の開放端側へ凸に湾曲した円
環状の第2側壁部とにより構成され、円形底部の直径は
前記公転運動の半径と略同一であり、第1側壁部の曲率
半径はボールの半径よりも大きく、第1側壁部と第2側
壁部との接続部は、第1側壁部の、転走するボールに接
触する領域の径方向外方にあることを特徴とするボール
カップリングを提供する。
【0005】本発明に係るボールカップリングは、該ボ
ールカップリングを介して固定部材と係合する公転部材
が公転する際に、公転部材を圧縮室中のガス圧力に対し
て軸方向に支持する。ボールは、公転部材から受ける軸
方向スラスト力と径方向自転阻止力の合力により、円形
凹部の第1側壁へ押しつけられた状態で、円形凹部内を
転走する。ボールの転走範囲が円形凹部内に限定される
ことにより、公転部材の自転が阻止される。本発明に係
るボールカップリングにあっては、円形凹部は、平坦な
円形底部と、円形底部を取り囲み円形底部に滑らかに接
続する、円形底部側へ凸に湾曲した円環状の第1側壁部
と、第1側壁部を取り囲み第1側壁部に滑らかに接続す
る、円形凹部の開放端側へ凸に湾曲した円環状の第2側
壁部とにより構成されており、特開平5−33811号
公報、特開平5−87131号公報等に開示されたボー
ルカップリングの円環状の転走溝に比べて形状が単純で
ある。従って、本発明に係るボールカップリングは、特
開平5−33811号公報、特開平5−87131号公
報等に開示されたボールカップリングに比べて製造が容
易で、製造コストが低い。本発明に係るボールカップリ
ングにあっては、ボールの転走軌道は一義的に定められ
ておらず、ボールは、平坦な円形底部内を自由に転走す
ることができるので、公転部材の公転半径は縮小し得
る。従って、本発明に係るボールカップリングは、圧縮
機に、液圧縮時等の部材の破損を防止するための公転半
径縮小機構が付設されている場合、該機構の作動を妨げ
ない。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施例に係るボールカッ
プリングを備えるスクロール型圧縮機を、添付図に基づ
いて説明する。図1において、10はスクロール型圧縮
機のハウジングである。ハウジング10は、大径の有底
円筒体から成るリアハウジング10aと、リアハウジン
グ10aの開放端に固定された、大径円筒部10b1
小径円筒部10b2 とから成るフロントハウジング10
bとを備えている。リアハウジング10aとフロントハ
ウジング10bとは、同心状に配設されている。
【0007】ハウジング10の中心軸線X上に配設され
たシャフト11が、フロントハウジング10bの小径円
筒部10b2 を通って、ハウジング10内に延びてい
る。シャフト11は、フロントハウジング10bの小径
円筒部10b2 に包囲された小径部11aと、フロント
ハウジング10bの大径円筒部10b1 に包囲された大
径部11bとを備えている。大径部11bの端面には、
軸線Xに平行に延びる駆動ピン12が、軸線Xから偏心
して固定されている。シャフト11は、大径部11bが
ボールベアリング13を介してフロントハウジング10
bの大径円筒部10b1 により回転自在に支承され、小
径部11aがボールベアリング14を介してフロントハ
ウジング10bの小径円筒部10b2 により回転自在に
支承されている。
【0008】フロントハウジング10bの小径円筒部1
0b2 の径方向外方に電磁クラッチ15が配設されてい
る。電磁クラッチ15は、フロントハウジング10bの
小径円筒部10b2 に回転自在に外嵌すると共に、図示
しないVベルトを介して図示しない外部駆動源に接続さ
れたプーリ15aと、フロントハウジング10bの小径
円筒部10b2 に固定された励磁コイル15bと、シャ
フト11の小径部11aの端部に固定された回転伝達板
15cとを備えている。電磁クラッチ15を介して、図
示しない外部駆動源によりシャフト11が回転駆動され
る。
【0009】リアハウジング10a内には、固定スクロ
ール16が配設されている。固定スクロール16は、軸
線Xと同心に配設されてリアハウジング10aに嵌合す
る円板状の端板16aと、端板16aの一方の面に形成
されたうず巻き体16bと、端板16aの他方の面に形
成された脚16cとを備えている。端板16aの中心部
には吐出穴16a1 が形成されている。固定スクロール
16は、脚16cがリアハウジング10aの底部10a
1 に当接した状態で、ボルト17により、リアハウジン
グ10aに固定されている。固定スクロールの端板16
aにより、リアハウジング10aの内部空間は吸入室1
8と吐出室19とに仕切られている。リアハウジング1
0a内には、固定スクロール16に隣接して可動スクロ
ール20が配設されている。可動スクロール20は、円
板状の端板20aと、端板20aの一方の面に形成され
たうず巻き体20bと、端板20aの他方の面に形成さ
れた環状のボス20cとを備えている。端板20aの中
心軸線Yは、軸線Xから距離rS 偏心している。可動ス
クロール20のうず巻き体20bは、固定スクロール1
6のうず巻き体16bと、180°の角度のずれをもっ
てかみ合っている。
【0010】ボス20cには、端板20aと同心に配設
された厚肉円板状のブッシュ21が、ニードルベアリン
グ22を介して回転自在に内嵌している。ブッシュ21
には、軸線Xに平行に延びる偏心貫通穴21aが形成さ
れ、また、径方向に延びるバランスウエイト23が固定
されている。貫通穴21aは、シャフト11の大径部1
1bに固定された駆動ピン12を、摺動可能に収容して
いる。ブッシュ21に形成されたピン21bが、シヤフ
ト11の大径部11bの端部に形成されたピン21bよ
りも僅かに大径の穴に嵌合している。
【0011】フロントハウジング10bの大径円筒部1
0b1 の端部に固定された円環状の固定側レース24
と、可動スクロール20の端板20aに固定された円環
状の可動スクロール側レース25と、周方向に互いに間
隔を隔てて固定側レース24と可動スクロール側レース
25との間に介在する複数のボール26とにより、可動
スクロール自転防止用のボールカップリングが構成され
ている。図1〜3に示すように、フロントハウジング1
0bの大径円筒部10b1 の端部の内縁部に形成された
環状の段部10b3 に、プレス成形された円環状の固定
側レース24が嵌合している。固定側レース24は、固
定側レース24の外縁に形成された一対の半円形切欠2
4aとフロントハウジング10bの大径円筒部10b1
の端部に形成された一対の穴10b4 とに嵌合する一対
のピン27により位置決めされている。固定側レース2
4は、固定側レース24の外縁に沿った複数の位置α
で、フロントハウジング10bの大径円筒部10b1
端部を、固定側レース24の外縁へ向かってかしめるこ
とにより、フロントハウジング10bの大径円筒部10
1 の端部に固定されている。
【0012】図2に示すように、固定側レース24に
は、周方向に互いに間隔を隔てて複数の円形凹部24b
がプレス成形により形成されている。図4に示すよう
に、円形凹部24bは、平坦な円形底部24b1 と、円
形底部24b1 を取り囲み円形底部24b1 に滑らかに
接続する、円形底部24b1 側へ凸に湾曲した円環状の
第1側壁部24b2 と、第1側壁部24b2 を取り囲み
第1側壁部24b2 に滑らかに接続する、円形凹部24
bの開放端側へ凸に湾曲した円環状の第2側壁部24b
3 とにより構成されている。円形底部24b1 の直径d
0 は、可動スクロール20の公転運動の半径rS と略同
一値に設定されている。第1側壁部24b2の曲率半径
1 はボール26の半径rB よりも大きな値に設定され
ている。第1側壁部24b2 と第2側壁部24b3 との
接続部βは、第1側壁部24b2 の、転走するボール2
6と接触する領域の径方向外方に位置決めされている。
フロントハウジング10bの大径円筒部10b1 の端部
の内縁γは、固定側レース24の内縁側の前記接続部β
と同一の径方向位置或いは前記接続部βよりも内方の径
方向位置に、位置決めされている。
【0013】図1、図3、図4に示すように、可動スク
ロール20の端板20aの外縁部に、固定側レース24
と同一形状同一寸法のプレス成形された可動スクロール
側レース25が、固定側レース24と同様の態様で固定
されている。但し、可動スクロール側レース25は、可
動スクロール側レース25の内縁に沿った複数の位置δ
で、可動スクロール20の端板20aを、可動スクロー
ル側レース25の内縁へ向かってかしめることにより、
可動スクロール20の端板20aに固定されている。図
4に示すように、可動スクロール20の端板20aの外
縁εは、可動スクロール側レース25の外縁側の、前記
接続部βと同様の接続部ζと同一の径方向位置或いは前
記接続部ζよりも外方の径方向位置に、位置決めされて
いる。図1、図3、図4に示すように、ボール26は、
固定側レース24の円形凹部24bと、対峙する可動ス
クロール側レース25の円形凹部25bとに挟持された
状態で、固定側レース24と可動スクロール側レース2
5との間に介在している。
【0014】上記構成を有する、本発明の実施例に係る
ボールカップリングを備えるスクロール型圧縮機の作動
と、ボールカップリングの作動とを説明する。図示しな
い外部駆動源により、電磁クラッチ15を介して、シャ
フト11が回転駆動される。シャフト11が回転する
と、ブッシュ21が軸線Xの回りを半径rS で公転し、
可動スクロール20が軸線Xの回りを半径rS で公転す
る。可動スクロール20の公転により、互いにかみ合う
可動スクロールのうず巻き体20bと固定スクロールの
うず巻き体16bとの間に形成された空間、すなわち圧
縮室が、その容積を減少させつつ、うず巻きの中心方向
へ移動する。この結果、外部流体回路からハウジング1
0に形成された図示しない吸入ポートを通って吸入室1
8に流入した流体が、両うず巻きの外周端部から圧縮室
内に取り込まれ、圧縮室内で圧縮され、固定スクロール
に形成された吐出穴16a1 を通って、吐出室19に流
出する。吐出室19に流入した加圧流体は、リアハウジ
ング10aに形成された図示しない吐出ポートを通っ
て、外部流体回路へ流出する。液圧縮時等において圧縮
室内の圧力が所定値以上に上昇すると、ブッシュ21が
駆動ピン12の回りに揺動し、端板20aの中心軸線Y
の軸線Xからの偏心距離rS が減少し、可動スクロール
20の公転半径が縮小し、圧縮室の気密性が低下し、圧
縮室内の圧力が低下する。これにより、圧縮機の作動停
止、部材の破損等が防止される。流体を圧縮する際に可
動スクロール20に加わる軸線X方向の反力と、径方向
の可動スクロール自転阻止力とは、可動スクロール側レ
ース25、ボール部材26、固定側レース24を介して
フロントハウジング10bに伝達される。
【0015】可動スクロール20の公転に伴って、ボー
ル26は、円形凹部24b、25b内を、可動スクロー
ル20の公転半径rS と略同一直径の円軌道を描いて転
走する。この結果、可動スクロール20はフロントハウ
ジング10b、ひいては固定スクロール16に対して、
所定の角度関係を維持しつつ、公転することになる。可
動スクロール20が公転する際に、可動スクロール20
は、ブッシュ21の回りに自転しようとする。しかし、
ボール26の転走範囲が、円形凹部24b、25b内に
限定されるので、可動スクロール20の自転は阻止され
る。
【0016】本実施例に係るボールカップリングにあっ
ては、円形底部24b1 の直径d0は、可動スクロール
20の公転運動の半径rS と略同一値に設定されてお
り、円形凹部25bの円形底部についても同様なので、
可動スクロール20の公転に伴って、ボール26は、円
形凹部24b、25b内を、可動スクロール20の公転
半径rS と略同一直径の円軌道を描いて滑らかに転走す
ることができる。
【0017】可動スクロール20の公転半径rS と略同
一直径の円軌道を描いて転走するボール26は、遠心力
と、自転しようとする可動スクロール20から印加され
る径方向の力と、流体を圧縮する際に可動スクロール2
0に加わる反力とにより、円形底部24b1 を取り囲む
第1側壁部24b2 と、円形凹部25bの円形底部を取
り囲む第1側壁部とに押し付けられる。第1側壁部24
2 は、円形底部24b1 側へ凸に湾曲しており、且つ
円形底部24b1 に滑らかに接続しており、且つ、第1
側壁部24b2 の曲率半径r1 はボール26の半径rB
よりも大きな値に設定されているので、ボール26は支
障なく第1側壁部24b2 に押しつけられ、且つ、広い
接触面積を以て第1側壁部24b2 に支承される。同様
にして、ボール26は支障なく、円形凹部25bの第1
側壁部に押しつけられ、且つ、広い接触面積を以て第1
側壁部に支承される。この結果、ボール26と、固定側
レース24、可動スクロール側レース25との接触面圧
の上昇が抑制され、ボールカップリングの寿命が向上す
る。
【0018】スクロール型圧縮機の仕様の差異、或いは
運転条件の差異により、円形凹部24bの第1側壁部2
4b2 、円形凹部25bの第1側壁部の、ボール26に
接触する領域は異なる。解析的に或いは実験的に前記領
域を求めることができる。本実施例に係るボールカップ
リングにおいては、第1側壁部24b2 と第2側壁部2
4b3 との接続部βは、第1側壁部24b2 の、転走す
るボール26と接触する領域の径方向外方に位置決めさ
れており、円形凹部25bにおいても同様なので、円形
凹部24bの第2側壁部24b3 、円形凹部25bの第
2側壁部は、転走するボール26と接触しない。この結
果、転走するボール26が、円形凹部24bの開放端側
へ凸に湾曲した第2側壁部24b3 、円形凹部25bの
開放端側へ凸に湾曲した第2側壁部と接触し、狭い接触
面積を以て円形凹部24bの第2側壁部24b3 、円形
凹部25bの第2側壁部に支持されて、ボール26、固
定側レース24、可動スクロール側レース25が破損す
る事態の発生が防止され、ボールカップリングの寿命が
向上する。
【0019】フロントハウジング10bの大径円筒部1
0b1 の端部の内縁γは、固定側レース24の内縁側の
前記接続部βと同一の径方向位置或いは前記接続部βよ
りも内方の径方向位置に位置決めされており、可動スク
ロール20の端板20aの外縁εは、可動スクロール側
レース25の外縁側の、前記接続部βと同様の接続部ζ
と同一の径方向位置或いは前記接続部ζよりも外方の径
方向位置に位置決めされているので、固定側レース24
のボール26が転走する領域はフロントハウジング10
bの大径円筒部10b1 の端部により、可動スクロール
側レース25のボール26が転走する領域は可動スクロ
ール20の端板20aにより、確実に支承される。これ
により、固定側レース24、可動スクロール側レース2
5の寿命が向上し、ひいてはボールカップリングの寿命
が向上する。
【0020】前述のごとく、液圧縮時等において圧縮室
内の圧力が所定値以上に上昇すると、ブッシュ21が駆
動ピン12の回りに揺動し、可動スクロール20の公転
半径が縮小する。この結果、ボール26の転走軌道の直
径が縮小する。円形凹部24b、25bの円形底部は平
坦であり、ボール26の転走軌道は一義的に定められて
いない。従って、ボール26の転走軌道の直径が縮小し
ても、ボール26は平坦な円形底部内を転走することが
できる。すなわち、本実施例に係るボールカップリング
は、本実施例に係るボールカップリングを備えるスクロ
ール型圧縮機に付設された公転半径縮小機構の作動を妨
げない。
【0021】本実施例に係るボールカップリングにあっ
ては、前述のごとく、円形凹部24bは、円形底部24
1 と、円形底部24b1 を取り囲み円形底部24b1
に滑らかに接続する、円形底部24b1 側へ凸に湾曲し
た円環状の第1側壁部24b2 と、第1側壁部第1側壁
部24b2 を取り囲み第1側壁部24b2 に滑らかに接
続する、円形凹部24bの開放端側へ凸に湾曲した円環
状の第2側壁部24b3 とにより構成されており、円形
凹部25bも同様の構成である。かかる構成を有する円
形凹部24b、25bは、特開平5−33811号公
報、特開平5−87131号公報等に開示されたボール
カップリングの円環状の転走溝に比べて形状が単純であ
る。従って、本発明に係るボールカップリングは、特開
平5−33811号公報、特開平5−87131号公報
等に開示されたボールカップリングに比べて製造が容易
で、製造コストが低い。本実施例に係るボールカップリ
ングにあっては、前述のごとく、固定側レース24、可
動スクロール側レース25は、プレス成形品であり、製
造が容易である。従って、本実施例に係るボールカップ
リングは、例えば、フロントハウジングの大径円筒部1
0b1 の端部と可動スクロール20の端板20aとに切
削加工で形成された円形凹部と、該円形凹部に挟持され
た状態でフロントハウジングの大径円筒部10b1 の端
部と可動スクロール20の端板20aとの間に介在する
ボールとから成るボールカップリングに比べて安価であ
る。
【0022】以上本発明の実施例を説明したが、本発明
は上記実施例に限定されない。プレス成形したレース2
4、25に、切削加工により円形凹部24b、25bを
形成しても良い。或いは鋳造により円形凹部24b、2
5bを有するレース24、25を製造しても良い。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から判るごとく、本発明によ
り、固定部材と固定部材に対して公転運動を行う公転部
材とに各々装着されて軸方向に対峙する一対のレース
と、周方向に互いに間隔を隔ててレース間に介在する複
数のボールとを備え、各レースには、周方向に互いに間
隔を隔ててボールと同数のボールを収容するための凹部
が形成されたボールカップリングであって、特開平5−
33811号公報、特開平5−87131号公報等に開
示されたボールカップリングに比べて、凹部の形状が単
純であり、ボールカップリングの製造が容易で、製造コ
ストが低いボールカップリングが提供される。本発明に
係るボールカップリングにあっては、ボールの転走軌道
は一義的に定められておらず、ボールは、平坦な円形底
部内を自由に転走することができるので、公転部材の公
転半径は縮小し得る。従って、本発明に係るボールカッ
プリングは、圧縮機に、液圧縮時等の部材の破損を防止
するための公転半径縮小機構が付設されている場合、該
機構の作動を妨げない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るボールカップリングを備
えるスクロール型圧縮機の側断面図である。
【図2】図1に示すスクロール型圧縮機の、ボールカッ
プリングを構成する固定側レースの正面図である。
【図3】図2の線III-III に沿った、一部を省略した断
面図である。
【図4】図3の、円Aで囲んだ部分の拡大図である。
【符号の説明】
10 ハウジング 16 固定スクロール 20 可動スクロール 24 固定側レース 25 可動スクロール側レース 26 ボール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部材と固定部材に対して公転運動を
    行う公転部材とに各々装着されて軸方向に対峙する一対
    のレースと、周方向に互いに間隔を隔ててレース間に介
    在する複数のボールとを備え、各レースには、周方向に
    互いに間隔を隔ててボールと同数のボールを収容するた
    めの円形凹部が形成され、円形凹部は、平坦な円形底部
    と、円形底部を取り囲み円形底部に滑らかに接続する、
    円形底部側へ凸に湾曲した円環状の第1側壁部と、第1
    側壁部を取り囲み第1側壁部に滑らかに接続する、円形
    凹部の開放端側へ凸に湾曲した円環状の第2側壁部とに
    より構成され、円形底部の直径は前記公転運動の半径と
    略同一であり、第1側壁部の曲率半径はボールの半径よ
    りも大きく、第1側壁部と第2側壁部との接続部は、第
    1側壁部の、転走するボールに接触する領域の径方向外
    方に位置決めされていることを特徴とするボールカップ
    リング。
  2. 【請求項2】 一対のレースはプレス成形されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のボールカップリング。
JP7216563A 1995-08-03 1995-08-03 ボールカップリング Expired - Lifetime JP3053551B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7216563A JP3053551B2 (ja) 1995-08-03 1995-08-03 ボールカップリング
EP96305536A EP0757178A1 (en) 1995-08-03 1996-07-29 Rotation preventing device for orbiting member of fluid displacement apparatus
US08/692,433 US5738504A (en) 1995-08-03 1996-08-05 Rotation preventing device for orbiting member of fluid displacement apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7216563A JP3053551B2 (ja) 1995-08-03 1995-08-03 ボールカップリング

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0942280A true JPH0942280A (ja) 1997-02-10
JP3053551B2 JP3053551B2 (ja) 2000-06-19

Family

ID=16690393

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7216563A Expired - Lifetime JP3053551B2 (ja) 1995-08-03 1995-08-03 ボールカップリング

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5738504A (ja)
EP (1) EP0757178A1 (ja)
JP (1) JP3053551B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000227077A (ja) * 1999-02-04 2000-08-15 Sanden Corp スクロール型圧縮機
JP2003065259A (ja) * 2001-08-29 2003-03-05 Tokico Ltd スクロール式流体機械

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3136267B2 (ja) * 1996-05-21 2001-02-19 サンデン株式会社 スクロール型圧縮機の回転阻止機構
JP3996963B2 (ja) * 1996-09-17 2007-10-24 Ntn株式会社 スクロール圧縮機用スラスト玉軸受
JP3115553B2 (ja) * 1998-01-27 2000-12-11 サンデン株式会社 スクロール型流体機械における可動スクロールの自転阻止機構
JPH11241690A (ja) * 1998-02-26 1999-09-07 Sanden Corp スクロール型流体機械
JP2000055040A (ja) * 1998-08-04 2000-02-22 Sanden Corp ボールカップリング
JP3249781B2 (ja) * 1998-08-05 2002-01-21 サンデン株式会社 スラスト玉軸受
FR2791102B1 (fr) * 1999-03-18 2003-01-10 Ntn Toyo Bearing Co Ltd Roulement de butee a billes
JP4398539B2 (ja) * 1999-06-01 2010-01-13 サンデン株式会社 スクロール型圧縮機
JP2001132664A (ja) 1999-11-04 2001-05-18 Sanden Corp スクロール型圧縮機
DE10002557A1 (de) * 2000-01-21 2001-07-26 Schaeffler Waelzlager Ohg Axialkugellager
CN102022333B (zh) * 2010-10-25 2012-10-17 安徽省大富机电技术有限公司 防自转机构及使用该机构的压缩机和汽车
KR102419365B1 (ko) * 2014-08-29 2022-07-11 유한회사 중앙강재 융설 기와 및 이를 포함하는 지붕 융설 시스템
WO2022000887A1 (zh) * 2020-07-02 2022-01-06 艾默生环境优化技术(苏州)有限公司 压缩机构及包括该压缩机构的涡旋压缩机

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4259043A (en) * 1977-06-17 1981-03-31 Arthur D. Little, Inc. Thrust bearing/coupling component for orbiting scroll-type machinery and scroll-type machinery incorporating the same
JPS56141087A (en) * 1980-04-05 1981-11-04 Sanden Corp Scroll type compressor
JPS6017959B2 (ja) * 1980-10-09 1985-05-08 サンデン株式会社 スクロ−ル型圧縮機
JPS57148087A (en) * 1981-03-09 1982-09-13 Sanden Corp Scroll type compressor
JPS6022199B2 (ja) * 1981-03-09 1985-05-31 サンデン株式会社 スクロ−ル型圧縮機
JPS57157085A (en) * 1981-03-23 1982-09-28 Sanden Corp Apparatus having element moved along circular orbiting path
JPS57195801A (en) * 1981-05-27 1982-12-01 Sanden Corp Fluidic device of volute type
JPS6037320B2 (ja) * 1981-10-12 1985-08-26 サンデン株式会社 スクロ−ル型圧縮機
US4472120A (en) * 1982-07-15 1984-09-18 Arthur D. Little, Inc. Scroll type fluid displacement apparatus
JPS5928082A (ja) * 1982-08-07 1984-02-14 Sanden Corp 旋回ピストン式流体機械
JPS5952193U (ja) * 1982-09-30 1984-04-05 サンデン株式会社 スクロ−ル型圧縮機
JPS59142483U (ja) * 1983-03-15 1984-09-22 サンデン株式会社 スクロ−ル型圧縮機の回転阻止機構
JPS60104788A (ja) * 1983-11-14 1985-06-10 Sanden Corp スクロ−ル型圧縮機
JPS60111080A (ja) * 1983-11-19 1985-06-17 Sanden Corp スクロ−ル型圧縮機
JPH0781556B2 (ja) * 1987-01-21 1995-08-30 岩田塗装機工業株式会社 空冷オイルレススクロ−ル圧縮機のスラスト軸受機構
JPS63266214A (ja) * 1987-04-22 1988-11-02 Daikin Ind Ltd ボ−ル継手機構
JPH01167481A (ja) * 1987-12-21 1989-07-03 Toyota Autom Loom Works Ltd スクロール型圧縮機
JPH03105088A (ja) * 1989-09-18 1991-05-01 Sanden Corp スクロール型圧縮機
US5221198A (en) * 1990-07-18 1993-06-22 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho Scroll type compressor with intake port aligned with counterweight
JP2997103B2 (ja) * 1991-07-26 2000-01-11 エヌティエヌ株式会社 スラスト玉軸受
JPH05126140A (ja) * 1991-11-06 1993-05-21 Ntn Corp 旋回部材のスラスト支持装置
JPH0630486U (ja) * 1992-09-21 1994-04-22 サンデン株式会社 スクロール型圧縮機
JPH0649783U (ja) * 1992-12-07 1994-07-08 サンデン株式会社 スクロール流体機械
JP2873359B2 (ja) * 1993-06-30 1999-03-24 株式会社アキタファインブランキング スクロール流体機械におけるリテーナリング並びにその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000227077A (ja) * 1999-02-04 2000-08-15 Sanden Corp スクロール型圧縮機
JP2003065259A (ja) * 2001-08-29 2003-03-05 Tokico Ltd スクロール式流体機械
JP4732637B2 (ja) * 2001-08-29 2011-07-27 株式会社日立産機システム スクロール式流体機械

Also Published As

Publication number Publication date
JP3053551B2 (ja) 2000-06-19
US5738504A (en) 1998-04-14
EP0757178A1 (en) 1997-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3053551B2 (ja) ボールカップリング
US6276910B1 (en) Scroll-type compressor having an oil groove intersecting the suction port
JPS6017956B2 (ja) スクロ−ル型圧縮機
JP3136267B2 (ja) スクロール型圧縮機の回転阻止機構
JPH03105088A (ja) スクロール型圧縮機
JP2997103B2 (ja) スラスト玉軸受
JPH02308991A (ja) スクロール型圧縮機
JPH0649783U (ja) スクロール流体機械
JPH051502A (ja) スクロール式流体機械
JPH09303274A (ja) スクロール型圧縮機
JPH09303275A (ja) スクロール型圧縮機
US6273692B1 (en) Scroll-type compressor
EP0933501B1 (en) Rotation inhibiting mechanism for movable scroll of scroll type fluid machine
JP2006283673A (ja) スクロール式流体機械
JP3299710B2 (ja) スクロール型流体機械における可動スクロールの自転阻止機構
US5513968A (en) Inspection system for a defective rotation preventing device in an orbiting member of a fluid displacement apparatus
JP3227290B2 (ja) スクロール型圧縮機
JP2592344Y2 (ja) スクロール型圧縮機
US6231325B1 (en) Scroll-type compressor
JP3053552B2 (ja) ボールカップリング
JPH1193950A (ja) スラスト玉軸受
JPH09324816A (ja) スラスト玉軸受
JP2000110741A (ja) スクロール型圧縮機
JP2000120563A (ja) スクロール型圧縮機
JPH0942281A (ja) ボールカップリング